JPH06151087A - 除電刷子 - Google Patents

除電刷子

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JPH06151087A
JPH06151087A JP4315722A JP31572292A JPH06151087A JP H06151087 A JPH06151087 A JP H06151087A JP 4315722 A JP4315722 A JP 4315722A JP 31572292 A JP31572292 A JP 31572292A JP H06151087 A JPH06151087 A JP H06151087A
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JP
Japan
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discharge electrode
strength
static elimination
fibers
brush
Prior art date
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Pending
Application number
JP4315722A
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English (en)
Inventor
Shuji Ueno
修司 上埜
Takashi Ikeda
隆 池田
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性固定台に接着剤を介して固定される放
電電極である導電性繊維の抜け落ち、曲がり、折れを防
止した耐久性に優れた除電刷子を提供する。 【構成】 200kg/mm2以上の強度を有する金属繊維から
なるより線を放電電極3とし、そのより線を導電性固定
台1に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機や複写機等にお
いて帯電した紙等の静電気を除去するための除電刷子に
関するものであり、特に導電性繊維である放電電極の固
定台からの抜け落ちを防止した除電刷子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】印刷機や複写機等において帯電した紙等
の静電気を除去するための除電刷子は、従来、直径5 〜
20μm のカーボン繊維や強度が100kg/mm2 程度の軟質ス
テンレス繊維を100 〜7000本集束したものが放電電極と
して用いられており、それらの集束線(束)を2枚の導
電性固定台に接着剤で固定されたものが用いられてい
る。また、特開平4-32200 号公報には、弾力性に富んだ
硬質で強度の高い金属繊維1本を放電電極とし、その金
属繊維が導電性固定台より抜け落ちないように防止した
除電刷子が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなカーボン
繊維や軟質ステンレス繊維の集束線からなる放電電極
は、固定台に接着剤で固定されているが、多数の繊維が
集束されているため、接着剤を集合した繊維の内部まで
浸透させることが困難であり、カーボン繊維の一部また
はステンレス繊維の一部が接着不良のため、使用中に導
電性固定台より抜け落ち、これが被除電物体に付着し害
を与えるという問題点があった。また、カーボン繊維の
場合は延性が乏しく使用中に折れたり、軟質のステンレ
ス繊維の場合は使用中に繊維に曲がりが生じたりして除
電効果が不十分になり印刷機等の運転に支障をきたすと
いう問題もあった。
【0004】一方、特開平4-32200 号公報に開示された
弾力性に富んだ硬質で強度の高い金属繊維1本からなる
放電電極は、導電性固定台からの抜け落ちは防止できる
ものの、導電性繊維の本数が少なく帯電物質からの除電
効果が十分でないという問題点を有していた。本発明
は、十分な除電効果を有し、かつ金属繊維からなる放電
電極の曲がり、折れ、固定台からの抜け落ちを防止した
耐久性に優れた除電刷子を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討した結果、200kg/mm2
以上の強度を有する金属繊維からなるより線を放電電極
に用いることにより、十分な除電効果を有し、使用時の
繊維の抜け落ちや曲がり、折れが防止できるという事実
を見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、20
0kg/mm2 以上の強度を有する金属繊維からなるより線を
放電電極とし、そのより線を導電性固定台に固定したこ
とを特徴とする除電刷子を要旨とするものである。
【0006】以下、図面を参照しつつ、本発明を具体的
に説明する。図1は、本発明の除電刷子を示す模式図で
あり、図2は、本発明の除電刷子を示す断面模式図であ
る。図1及び図2において、2枚のアルミニウム板から
なる導電性固定台1の間に、放電電極(より線)3が挟
み込まれ、接着剤2で固定されている。本発明において
は、200kg/mm2 以上の強度を有する金属繊維からなるよ
り線を用いることが必要であり、特に複数本の250kg/mm
2 以上の強度を有する金属繊維からなるより線を用いる
ことが望ましい。本発明に用いられる金属繊維は、破断
伸びが5%以下で塑性変形をほとんど生じないことによ
り、より線を構成する素線がより線の自由端(切断部
分)でばらけ、除電刷子の放電電極としての機能を十分
に果たすものである。
【0007】また、より線を構成する素線相互間の拘束
力により、接着剤が十分に内部まで浸透しない場合で
も、使用時に固定台からの放電電極(繊維)の抜け落ち
を防止することができる。さらに200kg/mm2 以上の強度
を有する金属繊維を放電電極に用いているため、使用中
の電極の曲がりや折れを防止できるものである。なお、
放電電極として200kg/mm2 未満の強度を有する金属繊維
からなるより線を用いると、強度が不足しているため、
より線を構成する素線がより線の自由端(切断部分)で
十分にばらけなくなるだけでなく、金属繊維の曲がりが
生じ易くなるため、放電電極として不十分なものとな
る。
【0008】また、本発明に用いられる金属繊維として
は、種々の線径の円形断面を有する200kg/mm2 以上の高
強度結晶質金属繊維又は高強度非晶質金属繊維が適して
おり、直径100 μm以下の鉄合金(ステンレス合金を含
む)、Ti-Ni 合金、Ni合金、Co合金、W やMo及びそれら
の合金の結晶質金属繊維を用いることができるが、特
に、250kg/mm2 以上の高強度を有する鉄族基(Fe,Co,Ni
系)の非晶質金属繊維が好ましい。
【0009】さらに、本発明に用いられるより線は、繊
維のばらけを防ぐために適度なよりがかかっているもの
であれば、いかなるより構成のものでもよいが、特に、
より線のより長さ並びにより線を構成するストランドの
より長さが素線直径の30倍以上のものが好ましい。本
発明において、より線のより長さ又はストランドのより
長さが素線直径の30倍よりも短い場合は、素線間の拘
束力が非常に高くなり放電電極として用いた場合、自由
端におけるばらけが不十分になり、十分な除電効果が得
られなくなる傾向がある。
【0010】なお、本発明に用いられるより線を製造す
るには、種々の方法が利用できるが、特に高生産性であ
るリング撚糸機を用いる方法が適している。例えば、リ
ング撚糸機を用いるより線の製造においては、金属繊維
の供給速度5〜200m/分、スピンドル回転数200
〜4000rpmの条件下でs撚りあるいはz撚りのス
トランドを作製した後、そのストランドを用いてストラ
ンドの撚り方向とは逆方向に撚りをかけることによって
所望のより線を作製することができる。このとき、スト
ランドを作製するときの素線の本数としては、例えば、
3〜45本が適当であり、また、より線を作製するとき
のストランドの本数としては、例えば、3〜30本が適
当である。
【0011】また、本発明に用いられる導電性固定台と
しては、例えば、前記のアルミニウム板以外に銅板、S
US板等が挙げられる。さらに、本発明において金属繊
維のより線からなる電極を導電性固定台に固定するため
に利用できる接着剤としては、種々の高分子系の接着剤
を用いることができる。中でもエポキシ系樹脂やアクリ
ル系樹脂等の合成樹脂系接着剤やウレタンゴム、シリコ
ーンゴム等の合成ゴム系接着剤並びにナイロン−エポキ
シ系等のポリマーアロイ系接着剤を用いることが好まし
い。さらに本発明においては、接着剤として接着剤中に
導電性の金属や無機粉体を3〜30重量%含むものも用
いることができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1〜3、比較例1〜2 表1に示す直径を有するステンレス繊維(実施例1)、
ピアノ線(実施例2)並びにFe28Co40Cr10Si9B13の組成
からなる非晶質金属繊維の冷間伸線材(実施例3)を素
線に用いて共立機械製作所製リングツイスターH-10型に
より素線9本からなるより長さ6mm のストランドをz撚
りにて作製した。次に、作製したストランドを5本用い
て、再びリングツイスターH-10型によりs撚りにて撚り
を施し、より長さ5.4mm であるより線を3種作製した。
ここで、より線の構造を(より線を構成するストランド
の素線数)X (ストランドの本数)として9x5 と表1に
示している。ここでは、作製したそれぞれのより線から
長さ30mmに切断したものを放電電極用繊維として用い
た。
【0013】また、比較例1として表1に示すようなカ
ーボン繊維の集束線、比較例2としてステンレス繊維の
集束線を作製した。導電性固定台としては厚さ0.5mm 、
幅20mm、長さ180mm のアルミニウム板を2枚用い、その
間にエポキシ樹脂を用いて表1に示す長さ30mmの種々の
繊維の集束線あるいはより線を20mm間隔で挟み込んで接
着し、図1に示す長さ固定台下20mmの放電電極4束から
構成された除電刷子をそれぞれ作製した。
【0014】
【表1】
【0015】次に、作製した除電刷子を用いて抜け落ち
・曲がり・折れ試験を行った。布テープ(日東電工製の
ベストクロステープNo.756)に除電刷子の繊維電極先端
が常にたわんで接触するようにしながら、除電刷子を布
テープ上50mmの区間において100 回往復運動させた。表
1に示すそれぞれの除電刷子について往復運動終了後に
布テープ上に抜け落ちた繊維の総数を点検し、また、放
電電極の曲がりや折れも同時に点検し、それぞれの抜け
落ち、曲がり、折れ本数を試験に用いた除電刷子の総繊
維本数で割り、抜け落ち、曲がり、折れ率として評価し
た。その除電耐久試験の結果を表2に示す。なお、本実
験に用いた実施例1〜3、比較例1〜2の除電刷子の除
電効果は、A4のコピー用紙に−10000V帯電させ
てその用紙と除電刷子の先端を軽く接触させて除電させ
た。その結果、それぞれの除電刷子についてほとんど差
が認められず、いずれも除電後約−50V前後になって
いた。
【0016】
【表2】
【0017】表2より明らかなように、本発明による高
強度金属繊維を用いた実施例1〜3は、除電耐久試験後
の抜け落ち、曲がり、折れ率ともすべて0%であり、比
較例のカーボン繊維や軟質のステンレス繊維の集束線の
場合に比べて優れた除電耐久性を示す除電刷子である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、塑性変形をほとんど生
じない200kg/mm2 以上の強度を有する結晶質金属繊維あ
るいは非晶質金属繊維からなるより線を除電刷子の放電
電極に用いているので、電極を導電性固定台に接着剤で
固定することにより、より線を構成する素線相互間の拘
束力のため、接着剤が十分に内部まで浸透しない場合で
も、使用時に固定台からの繊維の抜け落ちや曲がり、折
れを防止することができ、耐久性に優れた除電刷子を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除電刷子を示す模式図である。
【図2】本発明の除電刷子を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 導電性固定台(アルミニウム板) 2 接着剤 3 放電電極(より線)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 200kg/mm2 以上の強度を有する金属繊維
    からなるより線を放電電極とし、そのより線を導電性固
    定台に固定したことを特徴とする除電刷子。
JP4315722A 1992-10-30 1992-10-30 除電刷子 Pending JPH06151087A (ja)

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JP4315722A JPH06151087A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 除電刷子

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JP4315722A JPH06151087A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 除電刷子

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ID=18068753

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JP4315722A Pending JPH06151087A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 除電刷子

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107084A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nippon Seisen Co Ltd 除電ブラシ電極用材料

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61188254A (ja) * 1985-02-15 1986-08-21 Koichiro Uchiumi 車両用シ−トベルト
JPS633321Y2 (ja) * 1981-06-25 1988-01-27
JPH01152500U (ja) * 1988-04-13 1989-10-20

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Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060614