JP2007107084A - 除電ブラシ電極用材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複写機、ファクシミリ等の機器、その他の静電除去の必要がある装置に用いて、紙類から静電気を除去しうる自己放電型の除電ブラシに関し、特に使用する金属細線の組成を改良して強度、繰返し疲労特性を向上し、長期の使用を可能とした除電ブラシ電極用材料を提供する。
【解決手段】 組成が質量%でC:0.03〜0.15%,Si≦1.0%,Mn≦2.0%,Ni:8.0〜10.0%,Cr:17.0〜20.0%,Mo:0.2〜1.5%,N:0.03〜0.25%を含有し、残部が実質的に不可避不純物とFeでなるオーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線の複数本をピッチ3〜20mmで編組加工又は撚り合された集束体として構成し、かつ常温での比抵抗が100μΩ・cm以下であることを特徴とする除電ブラシ電極用材料。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ等の機器、その他の静電除去の必要がある装置に用いて、紙類から静電気を除去しうる自己放電型の除電ブラシに関し、特に使用する金属細線の組成を改良して強度、繰返し疲労特性を向上し、長期の使用を可能とした除電ブラシ電極用材料に関する。
例えば複写機、ファクシミリ、印刷機、乃至フィルム製造装置など、紙、シート、フィルム等の紙類に生じる静電気を除去する必要のある静電装置において、紙類に静電気が残留したときには、画像ムラなどのトラブルを生じることとなる。そのため、紙類から静電気を除去しそれを放電するものとして、除電ブラシが用いられている。
この除電ブラシは、例えば図6に示すように、放電電極となる導電性の細線11を金属製の支持体12に取り付けているが、通常は細線11の複数本を集束した集束体13を用いるとともに、これを等間隔Hに配置して前記支持体12の面上に固着しており、その固着方法として、例えば固着用テープ14を貼付する方法が広く採用されている。
このような除電ブラシ10は、その使用に際して、送給される静電気を帯有した紙類と接するよう設置し、細線11を介して金属製の支持体12から機器本体のアース線を経て機器外部に放出させ除電する。ここで除電をより確実に行う為には、前記紙類を細線11に十分に接触させる必要があることから、紙類は細線11を大きく押し曲げる状態で送給され、その結果、細線は紙類が送給される毎に繰返し曲げ変形を受けることとなる。
この除電ブラシ10に関し、特許文献1は、200Kg/mm以上の強度を有する金属繊維からなるより線を放電電極として用い、これを導電性固定台に固定するものを開示しており、前記金属繊維について、例えば鉄合金やTi−Ni合金、Ni合金、Co合金、WやMo及びそれらの合金の結晶質金属繊維、更に250Kg/mm2以上の高強度を有する鉄族基の非晶質金属繊維を例示するとともに、この素線の30倍以上のより長さで撚り合わせるものとしている。また特許文献2は、前記細線について、カーボン繊維、導電性メッキ糸、染色糸等による無機繊維を収束したものを記載している。
特開平6−151087号公報 特開平3−121009号公報
このように特許文献1は引張強さ200Kg/mm以上の金属繊維の1つとしてステンレス鋼が開示しているものの、その具体的組成や種類、製造方法などについては何ら開示していないことから、例えばJIS−G4314「ばね用ステンレス鋼線」に示されるような汎用のSUS304やSUS316などのオーステナイト系ステンレス鋼を冷間加工によって同実施例に記載されるような30μm程度の極細線に成形した硬質線の使用が推測される。
しかしながら、ステンレス鋼の強度は伸線加工等の加工硬化によって増加するが、所定以上に大きな加工率を伴うものでは、材料内部に加工歪が残留して靭性が低下し、疲労特性を低下させることとなり、特に前記汎用ステンレス鋼では、本発明が対象とする除電ブラシ用の電極材料として、強度特性と疲労特性を共に満足することはできず、その改良が望まれている。
すなわち従来の汎用ステンレス鋼では、引張強さ200Kg/mm以上の高強度にする為に、大きな加工を施したものでは線表面層など大きい引張方向の残留歪が生じ、組織的安定とともに疲労寿命を高めることが必要となる。したがって、通常の前記ステンレス鋼細線による除電ブラシでは、各給紙毎に該繊維材料は繰返し曲げを受ける際に、集束線の先端部分が曲り変形して末広がり状に塑性変形した扇状に展開したり、あるいは曲げ疲労に耐え得ない時点で破断して除電性能を低下させる他、破断した折片は機器内部の作動部内に入り込んで回転部を摩耗劣化させ、また短絡などの電気的トラブルの原因になるなど問題となっている。
また特許文献2による無機繊維についても、例えば導電性メッキ処理に伴う工程の付加、製造効率への影響、更にコスト面や品質面での問題もあって、未だ十分に満足するものとはなり得ていない。
本発明は、このような従来の金属細線による除電ブラシでの問題を解決すべく、特定組成のステンレス鋼を用いることを前提として、十分な強度と繰り返し曲げに耐えうる耐疲労性の向上を達成する除電ブラシ用の電極材料の提供を目的としている。
本件請求項1に係る発明は、組成が質量%でC:0.03〜0.15%,Si≦1.0%,Mn≦2.0%,Ni:8.0〜10.0%,Cr:17.0〜20.0%,Mo:0.1〜1.5%,N:0.01〜0.25%を含有し、残部が実質的に不可避不純物とFeでなるオーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線の複数本が編組ピッチ3〜20mmで編組加工された集束体で構成され、かつ常温での比抵抗が100μΩ・cm以下であることを特徴とする除電ブラシ電極用材料である。
請求項2に係る発明は、組成が質量%でC:0.03〜0.15%,Si≦1.0%,Mn≦2.0%,Ni:8.0〜10.0%,Cr:17.0〜20.0%,Mo:0.1〜1.5%,N:0.013〜0.25%を含有し、残部が実質的に不可避不純物とFeでなるオーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線でなり、かつ該硬質細線の複数本が撚りピッチ3〜20mmで撚合わされた集束体で構成され、かつ常温での比抵抗が100μΩ・cm以下であることを特徴とする除電ブラシ電極用材料である。
請求項3
また請求項3に係る発明は、前記組成に加えて、更にTi≦0.10%,Nb≦0.08%,B≦0.05%の少なくとも1種以上を含有する前記硬質細線で構成されるものであり、請求項4に係る発明は、前記硬質細線は、線径(d)が10〜100μmで、かつ0.2%耐力:1800N/mm2以上を有するものであり、請求項5に係る発明は、前記硬質細線は、ヤング率が125,000〜150,000MPaを有するものであり、請求項6に係る発明は、前記集束線は、前記硬質細線が3〜30本の前記集束で構成された前記電極用材料である。
さらに請求項7に係る発明は、前記集束線は、前記硬質細線の引張強さの30〜70%の逆張力を付加しながら、温度500〜700℃で加熱するテンションアニーリング処理によって、30/1000mm以下の真直度に型付けされたものである前記電極用材料である。
発明の効果
この構成により、本発明の前記除電ブラシ用の電極材料はステンレス鋼線の中でも特にMo及びNを添加し改良した組成のオーステナイト系ステンレス鋼硬質細線を用いて構成していることから、強度及び耐疲労特性の向上が可能となり、破断や変形などが防止でき、寿命の永い除電ブラシの提供が可能となる。特に本発明では、前記Mo,Nの添加によって、伸線加工前の母材ステンレス鋼の結晶粒を微細化するとともに、生地を強化して強度を高めたことから、伸線加工時には比較的少ない加工率で所定強度が得られるものとなり、その分組織的にも安定した特性となって疲労特性の改善を図ることができる。したがって、除電ブラシに用いる場合は、電極材料となる金属細線として、常温での比抵抗、線径(d)、並びに材料成分に関してMo及びN添加した特殊オーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線で構成したものであることから、優れた弾性と疲労特性を向上し長寿命の除電ブラシを提供することができる。
すなわち、前記伸線加工で比較的少ない加工率で希望の高強度特性が得られることは、単に伸線作業性が向上して歩留まりが向上するばかりでなく、それによって生じる材料内部の加工歪も少なくできることから組識的に安定したものとなり、結果的に曲げ等の繰返し外力に対して優れた抵抗を示すものとなる。
したがって、この硬質細線の複数本をピッチ3〜20mm程度の広幅ピッチで編組加工や撚合せ加工した集束体で構成していることから、各細線の束状態を良好に維持しながらも、使用に伴うばらけや変形などの問題も改善でき、また比抵抗が100μmΩcm以下を有するものであることから、長寿命で良好な除電性能を持つ除電ブラシが可能となる。
また請求項3のように、前記ステンレス鋼に更に微量のTi,Nb,B等のいずれか第三元素を添加することで、例えば結晶粒を微細化して高強度化させ、あるいはNbについてはNiとの間で金属間化合物を形成することでステンレス鋼生地をより硬化させることも可能となる。
したがって、硬質鋼線の線径が10〜100μmと微細で、しかも耐力を1800N/mm2と高強度化したものを用いることで、弾性に優れ繰り返し曲げにも変形しにくいブラシ電極用材料となり、またヤング率が125000〜150000MPaとすることで、さらにしなやかさを持たせることができる。
また前記硬質細線の3〜30本の少本数で構成することで剛性を抑えながらも、前記材料特性との相乗効果によって、使用に伴う各細線の先端同士が複雑に絡まって団子状になることが防止でき、適度な広がりを持たせることができ除電効果はさらに向上する。
また請求項7によれば、前記集束体は、例えば冷間伸線後の硬質細線で集束された集束線に更に所定の逆張力を付加しながらテンションアニール処理によって真直度30/1000mm以下に型付けしていることから、前記集束状態を確実に維持するように構成され、取扱い性を高めることができる。
本発明の除電ブラシ電極用材料(以下、電極材料という)の実施形態の一例を図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係る電極材料1の一例を示す拡大図であって、例えば図1では7本の硬質細線2を編組加工によってピッチP:3〜20mmの範囲内で編組加工した集束体3Aの編構造を説明するために、便宜的にその長手方向の拡大率をやや小さくした状態のものとして示しており,また図2では、前記編組加工に代えてほぼ同様ピッチPでの撚合わせによって糸状に形成した集束体3Bの一部を拡大している。また該集束体3A,3Bは、通常は外径0.5mm以下程度の微小断面寸法を持つ長尺条材として製造され、前記除電ブラシとする場合は、これを所定長さ(例えば10〜40mm)にカットしたものが用いられる。
カット長さは、用いる除電ブラシの種類や用途、大きさによって任意に設定されるが、好ましくはカット状態で各細線3がばらけることなく、かつ良好な束状態を維持する前記長さとし、また真直度は30/1000mm以下、好ましくは20/1000mm以下とする。
なお真直度30/1000mmとは、長さ1000mmの電極材料10の一端を支持し、これを自然状態で垂下させた時の下端先端部と、該支持点から垂直方向に引いた垂線との間の最大離間距離が30mmであることを意味し、この値が小さいもの程良好な真直性を有するものである。
こうした用途に適合するものとして、本発明では、質量%で、C:0.03〜0.15%,Si≦1.0%,Mn≦2.0%,Ni:8.0〜10.0%,Cr:17.0〜20.0%,Mo:0.1〜1.0%,N:0.01〜0.25%を含み、残部が実質的に不可避不純物とFeでなる、MoとNを複合添加したオーステナイト系ステンレス鋼でなる硬質細線2でなる集束体3で構成し、かつその常温での比抵抗が100μΩ・cm以下の特性を備えるものとしている。
また前記硬質細線2は、本発明では前記集束体から抽出されるものであって、0.2%耐力(0.2σ)が1800N/mm2以上(好ましくは2000〜3000N/mm2)で、かつ引張強さ(σ)との比({0.2σ/σ}×100)が85%以上(好ましくは85〜95%)の強度を有するものを対象とし、この比は通常“耐力比”と呼ばれている。なお、前記0.2%耐力の測定は、例えばJIS−Z2241『金属材料引張試験方法』に基づき所定の歪を負荷しながら引張試験をした時に描かれる応力−歪線図から、0.2%歪量に相当する応力を該細線の断面積で除した値として定義することができる。
すなわち、この0.2%耐力及び耐力比が共に満足するものでは、曲げ等の変形に対して大きな回復率で弾性回復することができ、長寿命の電極材料であることを意味する。またこのような特性を持つ硬質細線3は、例えば前記組成のオーステナイト系ステンレス鋼線を所定加工率(好ましくは60〜98%)で冷間伸線し、その集束体をさらに所定条件でテンションアニール処理することで比較的容易に得ることができる。このアニール処理の好ましい条件としては、例えば所定の冷間伸線加工によって加工硬化させ高強度にして集束した後に、該細線2の引張強さの30〜70%の逆張力を加えながら、例えば温度500〜700℃で加熱処理することで可能であり、これによって、前記集束状態はより良好に形状維持されるとともに、前記真直度を向上できることから有効な方法である。したがって、この集束体3を例えば10〜40mm程度の電極4に切断しても、各細線2同士の適度な絡み合いによってばらけたり抜落が防止できるとともに、高い導電性が得られる
また硬質細線2の比抵抗については、本発明では、常温での特性が100μΩ・cm以下としており、これによって電気抵抗を減じ放電性能を高めるものとしている。ここで“比抵抗”は、通常“電気抵抗率”とも呼ばれるもので、単位断面積、単位長さ当たりにおける電気抵抗を意味しており、比抵抗が小さいもの程、除電性能に優れていることを示している。例えば非晶質金属では140μΩcm、インコネルでは120μΩ・cmであるのに対し、本発明に係る前記したMo及びNを複合添加したオーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線では、100μΩ・cm以下(例えば50〜100μΩ・cm)にすることもでき、また加工処理の条件や結晶組織の調整によって更に50〜90μΩ・cmにすることも可能である。
なお、前記比抵抗が100μΩ・cmを超えるものでは、導電性が低下してより多くの電極を配置したり、集束体の集束本数を増加することが必要になり、それに伴って細線の脱落などの問題が生ずることによるものであり、その測定は例えばJIS−C2525など公知の方法が採用できる。また、前記するように非晶質金属によるものは既に除電ブラシとして用いられているから、これよりも低い比抵抗を持つ本発明のオーステナイト系ステンレス鋼線を除電ブラシとして使用し得るのは明らかである。
次に、本発明で前記硬質細線を構成するオーステナイト系ステンレス鋼の金属組成を前記範囲に限定する理由を説明する。
炭素(C)は、金属細線として所定の機械的強度、特に引張りや曲げ強さを大きくする為には少なくとも0.03%の添加が必要があり、一方、0.15%を越えるほどの多量添加した場合は、加工硬化が大きくなって伸線加工性を低下させるばかりでなく、炭化物を形成して断線などの原因となる。好ましくは、0.06〜0.12%とする。
けい素(Si)は、引張強さ、硬度を高める利点があるが、1.0%を越えると靭性を低下させやすくなり、好ましくは0.2〜0.9%とし、さらにマンガン(Mn)は、オーステナイト生成元素として有効であり、また伸線加工性を向上させる利点を有するが、反面、機械的強度を低下させるなどの問題もある為に2.0%以下とし、好ましくは0.25〜1.0%とする。
ニッケル(Ni)は、ステンレス鋼におけるオーステナイト組識を安定化して表面の不動態皮膜を緻密にして耐食性を向上させるとともに、材料の機械的特性例えば靭性を高める元素として不可欠であり、少なくとも8.0%の添加とするが、10.0%を越えると伸線加工性を低下させることから8.0〜10.0%とし、より好ましくは8.0〜9.0%である。又クロム(Cr)はステンレス鋼の中で最も多く含む基本元素であって、オーステナイト組識の形成や不動態膜の形成などにおいて有効な働きを持つものである。その為には少なくとも17.0%以上の添加が必要となるが、反面19.0%を越えると硬さや引張強さ、伸線加工性等を低下させることとなり、より好ましくは18.0〜18.6%とする。
モリブデン(Mo)は、生地を強化し、ステンレス鋼の耐食性や靭性を高める利点があるが、その一方でMoはフェライト生成元素でもあることからオーステナイトが不安定になりやすく、これを補う為にNi量を増量させることが必要となる。このためMo:0.1〜1.0%、好ましくは0.5〜0.7%とする。
さらに窒素(N)は、炭素と同様に鉄の面心立方格子中に固溶する侵入強化元素であり、結晶を微細化して強度、特に降伏点を高める利点があることから、少なくとも0.01%以上の添加とし、一方、0.25%を越えると伸線加工性に影響することとなる。より好ましくは0.05〜0.20%、さらに好ましくは0.1〜0.16%とする。
このようにMo,Nを積極的に添加することで、伸線加工前の母材ステンレス鋼の結晶粒を微細化して強度をより高めたものであり、伸線加工での比較的少ない加工率で大きな強度が得られる。従って組織的に安定して、疲労特性を改善した電極材料となりうるオーステナイト系ステンレス鋼硬質線を得ることができる。
なお本発明の前記硬質細線2には、更に例えばTi≦0.10%,Nb≦0.08%,B≦0.05%のいずれか1種以上の第三元素を添加することにより、結晶粒を微細化して更に強度アップを図ることも好ましく、一方、前記不可避不純物としては、例えばP≦0.045%,S≦0.03%を挙げることができる。
また前記硬質細線3は、前記特性を持つ線径0.1mm以下(例えば10〜100μm)の極細線が用いられる。このような極細線でなることから、前記特性との相乗効果によって除電処理される被処理物、例えば種々の材質からなる、紙、シート、フィルム等の紙類が擦過によって傷などを受けることなく、かつ十分な弾性を有して被処理物に接触させために、より好ましくは例えば線径10〜50μmとする。また本発明では、前記N,Moの添加によって前記耐力及びヤング率を高めるとともに、例えばヤング率を125,000〜150,000MPaとすることができ、しなやかで弾性に優れた除電ブラシ用の電極材料として好適する。
このような特性のステンレス鋼線は、例えば加工率60〜98%程度での冷間伸線加工を行ない、かつその複数本を集束処理するとともに、さらに前記テンションアニール処理することで得られ、疲労特性を改善して寿命向上した除電ブラシ電極用材料となり、しかも本発明ではMo、Nを添加したオーステナイト系ステンレス鋼線としているため、加工硬化を促進し伸線加工での加工率を小さくすることもでき、組織的に安定した硬質細線を可能とし、またその後の前記低温熱処理において真直性を向上させることが容易となる。
なお本形態では、前記したように複数本(例えば100本以下、好ましくは3〜30本)の前記硬質細線2を編組加工ないし撚り合せ成形することで構成しており、その成形ピッチPを3〜20mmとしている。なおピッチとは、例えば図1他に示すように、該集束体3の長手方向における前記硬質細線2が相対応する同位置の2点間における直線長さを意味しており、この値が3mm未満のものでは、各細線2同士の拘束力が大きくなって弾性が強くなりすぎ、一方20mmを超える程大きくしたものでは、各細線2同士を限られた所定長さの中で十分に絡み合せることができないことに基づくもので、適度な拘束力と先端部のばらけを持たせ、除電効果を高めることとし、より好ましいピッチは8〜18mm、さらに好ましくは10〜15mmとする。
また集束体3の集束方法としては、例えば図1に示すような編組加工をしたもの、図2のような撚り加工をしたものが好適し、特に前者編組加工したものでは、各細線同士が複雑に入り込むことで形成されることから仮に前記ピッチを大きくしたものでも、良好な拘束が得られる。また、後者の撚り加工についても、例えば直接1次撚りだけで撚線にしたものの他、この1次撚線同士を更に撚り合せた2次撚線を用いることができ、またこの場合、前記1次撚線にすることなく単に平行状に集合させた集合線の束同士の複数を撚り合せたものとすることも好ましい。図2はこの撚り状態を示すものである。また前記集束体3では、必要に応じて例えば各細線2同士を強固に拘束する為に、例えばPVAなどの糊付けを部分的に施すことも好ましい。
こうして処理された集束体3は前記テンションアニール処理され、所定の真直度を持つ電極材料となり、該アニール処理は、係る予め前記集束成形された集束状態を維持しながら残留歪を開放して、集束構造の維持と真直性を高めることを目的としており、その処理は例えば500〜700℃程度の温度で行なわれる。なお、これより低い400℃程度までの範囲でも前記型付けはでき、また例えば400〜480℃で処理したものでは耐力が2300〜3000N/mm2にまで高めた機械的特性とすることができるが、反面真直性がやや劣ることが懸念される。したがって、特に真直性を求めない場合はこれに限るものではない。またその処理方法としては、前記加熱温度に設定された連続炉内を前記集束体1が一定速度で通過することで達成されるが、真直性と強度を高める為により好ましくは前記逆張力を付加しながら加熱するテンションアニール法が好ましい。このとき、負荷される張力としては、例えば前記細線2の引張強さの30〜70%範囲内での張力が設定され加熱される。このテンションアニール法により、処理温度が低くても真直性を30/1000mm以下とし、また、耐力比({0.2%耐力/引張強さ}×100)を例えば85〜93%にまで製品品質を高めた硬質細線とすることができる。
こうして得られた前記集束体3は、強度、弾性に優れ、多少の取扱いの不注意があっても曲がり変形を阻止でき、耐疲労性にも優れ、長寿命の除電ブラシの提供を可能にする。また本発明の電極材料1は前記図6の中で説明したように、除電ブラシ10の主要部材として用いられ、金属製の導電性支持体12の片面上に所定間隔でかつ高さを揃えて配置し、例えば金属製の粘着テープ14や粘着剤などを用いて導電性を有して取付けられ、この除電ブラシ10で処理される被処理物(例えば印刷紙など)が電極Aに接触することで、該被処理物中の電荷(静電気等)を機器系外に放出させることとなる。又前記支持体12として、金属板などをU字状に曲げてその間に集束体13を配置し、直接挟圧して一体化したものなど任意な方式の除電ブラシに利用される。
(1)材料と伸線加工
表1に示す実施例1〜4の組成の素材を準備した。素線径を0.15mmとし、最終温度960℃で軟質熱処理したものを原素材とし、これを最終加工率98%で冷間湿式伸線加工して25μmの硬質極細線とした。一方、比較例としては、SUS304(比較例1)とSUS316(SUS306),及びCo−Fe−Cr−Si−B系の非晶質金属線(アモルファス)(比較例3)を用い、同様に加工処理して25μmとした。さらにSUS304ステンレス鋼線100本を集束伸線法で細径化した集束繊維材によるもの(比較例4)を用いた。なお集束伸線法とは、金属製鞘管内に複数のSUS304線材を挿入した単線に束ね、伸線した後、鞘管を溶解、除去させることで得たもので、この集束伸線による繊維材料については、表面が粗雑で断面不定形であり、また靭性もやや劣るものであった。得られた各細線の特性を表2に示す。
(2)撚線加工
次に、前記加工で得られた各伸線材料について以下要領での撚り加工を行った。撚り加工は、高速撚線機(濱名鉄工(株)製)によって前記各金属細線7本をピッチ4mmで撚合わせた1次撚線の3本を、該1次撚線とは逆方向にピッチ6mmで撚り合して2次撚線としており、この撚り線(予備集束体)での前記金属細線は合計21本である。なお比較例4では、細線の集合体であるトウをそのまま利用している。
(3)低温熱処理
各撚り線(予備集束体)について炉長2mの管状炉に通して、張力1500MPaを付与しながら温度600℃(速度10m/min)でテンションアニールを行ったのち引張強さ、耐力比、真直性、及び繰返し曲げに伴う疲労特性を調べた結果を表3に示している。また図3は、実施例1についてさらに測定温度間隔を狭めて650°Cまでの範囲について破断強度(N/mm)、と真直性との変化を示したもの、さらに図4は該細線の横断面における顕微鏡組識写真を400倍に拡大して示している。実施例1〜4は、いずれも0.2%耐力2000N/mm以上で、かつ88%以上の耐力比を有し、また曲げに伴う折損もしにくいものであった。
なお、表3において、0.2%耐力と耐力比とは、得られた撚線から金属細線1本を抜き出して引張試験し、破断した時の応力−歪線図から求めた引張強さと0.2%応力を各々断面積で除した値で示したものである。また真直性と疲労特性については、前記テンションアニール処理した撚線状態の集束体についての結果であって、真直性は前記説明した長さ1000mmの該集束体を自然状態に垂下した時の前記最大離間距離(mm)で示している。また疲労特性は、図5に示すようにチャック間距離50mmに測定試料を掛け渡して、一方を固定してもう一方を左右に180°繰返して曲げる試験であり、曲げ疲労によって破断するまでの曲げ回数を求めるものである。試験は、1回/秒の速度で各90°づつ曲げていき、各90°分を1回として数えており、各試料3点づつの平均値を示している。なお静止治具の曲げ部の半径Rは1mmである。また参考までに、アニール温度450℃で処理した細線の特性も合して表3に示している。
更に図3に見られるように、熱処理温度500〜650℃の範囲で低温熱処理すると、温度570℃以下の低い温度範囲では、当初強度より高い値が得られるが、反面真直性が完全ではなくやや劣る傾向があり、一方高温になるにしたがって、強度は徐々に低下するが、逆に真直性は向上するものとなる。また、前記テンションアニール処理の逆張力の効果を見る為に、温度500℃と600℃の2条件について張力2000MPaにまで高めてアニール処理した時の0.2%耐力と真直性についても比較したが、その結果、耐力は約100MPa上昇し、一方真直性は前記実施例の場合に比較して2/3以下にまで向上することができた。
また比抵抗については、各集束体を温度20℃の環境下でJIS−C2525に基づき行ったもので、測定はディジタルオームメーター(ツルガエレクトリック社製3563型)を用いた。その結果は表3に示され、いずれも88〜95μΩcmであり、比較例3のアモルファス合金のものより良好であった。
つぎに、除電ブラシとしての性能試験として、600℃で低温熱処理したものを電極線として用いることとし、実施例3と比較例3,4の3種類の撚線について、各々長さ15mmの短繊維に切断してものを間隔1.5mm間隔でアルミ製の支持体に配置し、さらにその上面を固着テープで固定し、除電ブラシとして以下のテストを行った。
(試験1:通紙耐久試験)
ブラシの耐久試験(寿命試験)として、複写用連続紙をベルトサンダーに貼り付けてこれをA4版のR方向長さ換算で120枚/分の回転速度で回転させ、そしてこの各ブラシの毛先3mmが接触する高さにセットして、換算枚数500万枚まで連続通過させた時の繊維の曲り変形状況をテストした。又給紙時の折損脱落試験として、集束線を、支持体から3mmの高さ位置まで紙類に接して前記と同じ120枚/分の速度で500万回押曲げした場合の折損有無を確認した。この結果を表4に示す。前者曲り変形については各毛先数点の先端の広がり幅(mm)をスケールで求めこれを平均したものであり、また、折損結果については、試験前後における繊維本数の差を、これを当初本数で除した値の100分率を発生率としている。
この結果に見られるように、実施例品は他の比較例のものに比して、曲り変形が少なく、また脱落(折損)も非常に少ないことが判る。比較例3のアモルファス細線では曲り変形はあまり見られないものの、折損脱落率が16%と高く、また比較例4の集束伸線材料は、曲り変形が大きく、また折損についてもやや大きいものであった。また、実際の除電性能を評価する為に市販の複写機に取り付けて調査したが、良好な除電効果が得られた。
(試験2:繊維抜け落ち試験)
ガムテープの接着面に、各除電ブラシの毛先約1mmを接触させた状態で押し付け、その状態を10秒間保持した後に引き上げて、その際のガムテープ上に残留した繊維の発生状況を見た。その結果、比較例4において4本の残留繊維が認められたが、その他ブラシについては全く残留細線は見られなかった。
次に、前記撚りピッチPの影響を見る為に、実施例1の集束体について1次撚りを10mm、2次撚りを12mmに大きくした複合撚線について、前記実施例と同様の各試験を行った。その結果、引張強さや伸び、0.2%耐力については特に大きな変化は見られなかったが、真直性が14mmでまた疲労特性は313回にまで向上することができた。また、この試料については、撚りピッチが大きくなったことから、長さ30mmにカットした集束体として適度な拘束が得られ、先端部のばらけも良好であり、試験1の通紙耐久試験でも、300万回での先端広がり幅は3.1mmで脱落発生率も大きな変化は見られなかった。このことから、撚りピッチを大きくしてもほぼ同様の効果が確認され、除電性能面でも特に問題は見られなかった。
前記実施例1のステンレス鋼線(25μm)の硬質極細線の3本をピッチ8mmに撚り合せ、その8本を図1のように編組加工することで試験用電極材料を作成したものであり、編組ピッチは10mm、また編組加工後に温度600℃で逆張力1300MPaを負荷したテンションアニール処理したものである。この試料についても、前記と同様の各試験を行ったが、本試料では各硬質細線の絡まりが前記撚りによるものに比して良好であり、線の脱落は全く見られず、また実際の除電試験も良好で10万枚の複写ができた。
本発明の除電ブラシ電極用材料の一形態として、編組ピッチを比較的小さく作図した正面図である。 本発明の除電ブラシ電極用材料の他の形態を示す正面図である。 熱処理温度に伴う細線の引張強さの変化と、撚線の真直性の変化を例示する線図である。 熱処理後の細線の長手方向断面の顕微鏡写真である(長辺長さ8cmにて400倍に相当する)。 繰返し曲げ疲労試験機の概略図である。 除電ブラシの一形態を示す正面図である。
符号の説明
1 電極材料
2 硬質細線
3,3A,3B 集束体
10 除電ブラシ
P ピッチ

Claims (7)

  1. 組成が質量%でC:0.03〜0.15%,Si≦1.0%,Mn≦2.0%,Ni:8.0〜10.0%,Cr:17.0〜20.0%,Mo:0.1〜1.5%,N:0.01〜0.25%を含有し、残部が実質的に不可避不純物とFeでなるオーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線の複数本が編組ピッチ3〜20mmで編組加工された集束体で構成され、かつ常温での比抵抗が100μΩ・cm以下であることを特徴とする除電ブラシ電極用材料。
  2. 組成が質量%でC:0.03〜0.15%,Si≦1.0%,Mn≦2.0%,Ni:8.0〜10.0%,Cr:17.0〜20.0%,Mo:0.1〜1.5%,N:0.01〜0.25%を含有し、残部が実質的に不可避不純物とFeでなるオーステナイト系ステンレス鋼の硬質細線の複数本が撚りピッチ3〜20mmで撚合わされた集束体で構成され、かつ常温での比抵抗が100μΩ・cm以下であることを特徴とする除電ブラシ電極用材料。
  3. 前記硬質細線は、前記組成に加えて、更にTi≦0.10%,Nb≦0.08%,B≦0.05%の少なくとも1種以上を含有するものである請求項1又は請求項2に記載の除電ブラシ電極用材料。
  4. 前記硬質細線は、線径(d)が10〜100μmで、かつ0.2%耐力:1800N/mm2以上を有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の除電ブラシ電極用材料。
  5. 前記硬質細線は、ヤング率:125,000〜150,000MPaである請求項1〜4のいずれかに記載の除電ブラシ電極用材料。
  6. 前記集束体は、前記硬質細線が3〜30本の前記集束で構成されたものである請求項4又は請求項5に記載の除電ブラシ電極用材料。
  7. 前記集束体は、前記硬質細線の引張強さの30〜70%の逆張力を付加しながら、温度500〜700℃で加熱するテンションアニーリング処理によって、30/1000mm以下の真直度に型付けされたものである請求項6に記載の除電ブラシ電極用材料。
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