JPS5993856A - ステンレス鋼細線 - Google Patents

ステンレス鋼細線

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JPS5993856A
JPS5993856A JP20346182A JP20346182A JPS5993856A JP S5993856 A JPS5993856 A JP S5993856A JP 20346182 A JP20346182 A JP 20346182A JP 20346182 A JP20346182 A JP 20346182A JP S5993856 A JPS5993856 A JP S5993856A
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stainless steel
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less
nickel
fine
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JP20346182A
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Tsunehiro Ito
伊藤恒宏
Yoshinori Tanimoto
谷本好則
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Nippon Seisen Co Ltd
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Nippon Seisen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は精密フィルター、防虫網、又はガラスおよびプ
リント基板等への印刷用等として用いるファインメツシ
ュ金網の織成に好適に採用しうるステンレス鋼細線に関
する。
ステンレス鋼細線、とくに50μm程度以下の直径の微
細線を編成してなる精密金網、いわゆるファインメツシ
ュ金網が多用されつつあるが、このような用途に用いる
ステンレス鋼細線は、連続した線引き中での引き切れを
防いで生産および歩留りを向上し、又メソシュに織成す
る際の作業性等の観点から、大きい引張強さと両力(以
下両者を含め強度という)を有するとともに、高い伸び
率を具え、しかもキンクが発生しにくいものであること
が要請されている。しかしながら、一般にステンレス鋼
においては強度と伸び率との両特性は二律背反の特性と
なる。他方、編成された後の精密金網としては、耐摩耗
性と高強度であり、L7かも、歪、編目のずれを防ぎ又
長い耐久寿命をうるには、伸び率は反対に小であるのが
望ましい。
また、熱処理後の材料は、熱処理加工前の、加工率、加
工温度等の伸線加工条件によって異なり、熱処理後にお
いて高い強度をうるには、加工硬化性に優れた材料を用
いるとともに、その前加工である伸線加工において大き
な加工率を設定する必要があることが知られている。
しかし、ステンレス鋼のうちで加工硬化性の優れた鋼種
として、いわゆる18−8系で代表される5US304
 (JIS規格)ステンレス鋼があり、この5US30
4ステンレス鋼の化学成分は、炭素0.08%以下、ケ
イ素1%以下、マンガン2%以下、リン0.040%以
下、硫黄0.030%以下、ニッケル8.00〜10.
50%、クロJい18,00・〜20.00%、その他
若干の成分を含有するものであるが、この鋼種は、そあ
組成とともに鋼中に存在する非金属介在物にも起因して
伸線加工性に劣り極細線(50μrn程度以下)にまで
伸線することば極めて困難であった。
なお、ステンレス鋼線として5LJS316(JIs規
格)ステンレス鋼があるが、この鋼種は比較的大きな伸
び率を有するものの、強度不足によって引ぎ切れが生じ
やすい。ただし伸び率(標点距δ[100mmにおける
伸び率をいう、以下同じ)ノについても、その限界が、
35%程度であり伸び率もあまり大とはいいえない。
又これらの鋼種を、編成するときには、強度が小である
ことにより硬度も低く、従って弾性率が相対的に小とな
るためいわゆるキンクが発生しやすく、又伸び率、強度
も低く断線も生じやすい等作業能率に劣る。又織成に伴
なう加工により強度は増加するとはいえ、その加工硬化
率が低いため、織成により得られる精密金網の腰が弱い
という欠点がある。それは第3図に比較材2として従来
のmfffi(SUS316ステンレス蛸)の場合を示
すように、比較材2は、初期における伸び率が大でない
一方、加工に伴い伸び率が低下する度合、勾配が小であ
ることに起因しており、その結果、編成後においても伸
びが発生し易すく、得られた金網に歪、網目のズレが生
じがちであり、長期にわたり、正しい網目を維持しえな
いという前記欠点を招き、さらに、強度に相応して必然
的に耐摩耗性にも劣るという問題点があった。
従って高い強度と、高い伸び率とを併有し、伸線性、耐
摩耗性に優れ、しかも腰が強い精密金網を織成しうるス
テンレス鋼細線の開発が希求されていた。なおステンレ
ス鋼線の前記した各特性ば、鋼種、伸線加工率、伸線温
度や伸線速度、さらには非金属介在物による影響が考え
られるが、本発明右は主として鋼種即ちステンレス鋼の
化学成分の観点からの研究の結果、本発明を完成したも
のであって、本発明は、炭素(C)0.08%以下、ケ
イ素(Sl)1.00%以下、マンガン(Mn)が2゜
0096以下、リン(P)0.045%以下、硫黄(S
)が0.030%以下、ニッケル(Ni)が8.0〜1
1.0%、クロム(Cr)が17. Q 〜20.0%
、モリブデン(Mo)が0.6%以下、窒素(N)が0
.015%〜0.10%で残りは実質的に鉄からなり、
かつ次式で示されるニッケル当量が21〜23%の範囲
であってしかも引張強さが9.0 kg f / u+
2以上、伸び率が40%以上を有することを特徴とする
ステンレス鋼細線である。
ニッケル当1=Ni+o、65cr+0.98M。
+1.05Mn +0.353 i +12.6 (C
+N)ここで、炭素(C)は強力なオーステナイト生成
元素であり、強度を増大させる反面、炭化物を形成し、
種々の組織欠陥を発生させやすいため、0゜08%以下
、好ましくは0.05%以下とした。
ケイ素(St)は脱酸剤であり、かつ強力なフェライト
生成元素である。一般にケイ素を含有することによって
、引張強さ、弾性限を増加させるとはいえ、じん性をも
減少させやすく、従って1゜00%以下、好ましくは0
.5%以下とした。
マンガン(Mn)は脱硫、脱酸剤として作用するが、耐
食性を劣化させるため、2.00%以下、好ましくは0
.5%以下とした。
ニッケル(Ni)はステンレス鋼の基本的元素であり、
オーステナイトを安定させ、耐食性を廁上するが、強度
を低下させるため、8.0〜11.0%、好ましくは8
.0〜9.0%と低目にした。
クロム(Cr)もステンレス鋼の基本的元素であり、耐
酸化性を向上させるとはいえ、硬さ、引張強さ、n値を
低下する傾向があるため、17.0〜20.0%、好ま
しくは18.0−1 !3.0%と低目とした。
モリブデン(MO)は基地を強化し、さらに炭化物を形
成して高温強さ、クリープ破断強さを高め、しん性を改
善できるため、0.6%以下を含有させる。
窒素(N)は結晶粒を著しく微細化し、じん性を向上す
るため(1015〜0.10%を含有させる。
又その他の元素として、リン(P)0.045%以下、
イオウ(S)0.030%以下とし、又残余は実質的に
鉄からなる。
上記成分元素はニッケル当量が21〜23%、好ましく
は21〜22.5%に調整する。
ここでニッケル当量は、熱化学的立場から導入された化
学組成上のオーステナイト安定度を示す値であり、固溶
化処理した材料について、ニッケル当量と引張度、伸び
率は実験により第1図に示す状態となることが判明した
即ち、引張強さは、ニッケル当量が低くなるほど増加す
る反面、23%程度を境にそれ以降はほぼ横ばいとな滞
。又ニッケル当量21%では約120kgf /ma2
、同23%で約102 krf /w’、同24%で約
95 kgf 71m2、を示しており、それ以降は9
0 kgf /1m2程度で大して変化しないことを示
している。
他方、伸び率については、ニッケル当量が23%である
点を頂点とし、例えばニッケル当量21%では伸び率約
40%、同23%では伸び率約50%を示しそれ以降は
ニッケルN1当量の増加に伴って減少していることがわ
かる。なお第1図は本発明の完成過程において、得られ
た本発明の実施例品を示しており、熱処理条件(温度、
速度)等によって数値自体は変化するが、はぼ同様な傾
向を示すものである。
本発明では、引張り強さが90 kz f / 111
1ノ以上かつ伸びが40%以上を併有しうるよう、ニッ
ケル当量を21〜23%上の範囲に設定している。
これば引張強度と伸び率のバランスがよく、メソシュの
織成に際して、経験上、最も作業性に優れた範囲の値で
ある。つまり、ボビンを走行させながら織るシャトル方
式、爪でワイ−1−を引掛けつつ織成するバンドレピア
方式の、いずれの自動織機においても、1サイクル当り
、0.5〜1秒(1〜2m/秒)と、糸は高速で移動す
るため、伸び率を増加することによって移動に伴うショ
ックを材料内部で吸収させ、同時に材料の引張り強さも
、できる限り大きく設定することにより断線を防ぎうる
のであり、又強度を高めることば、弾性率が増し、織成
時のキンクの発生を抑制しうるとともに硬度が向上する
ことにより、編成された金網の耐摩耗性も良好であり耐
久寿命を改善できるのである。
又窒素(N)を0.015〜0.10シロ含有させるこ
とによって、結晶粒を微細化させ材料の基地のしん性を
増大させ伸線加工時の引抜き応力を低下させうるのであ
って、かかる観点により成分値の他、ニッケル当量、引
張強度、伸び率を前記範囲に設定したものである。
なお本発明のステンレス鋼細線の製造にあたっては、非
金属介在物を抑止する必要がある。通常ステンレス鋼に
は各種の非金属介在物が包含されるが、線径の太い場合
は伸線上はとんど影響ないが、線径が数10μm程度の
極細線では伸線や織成時の断線を惹起し作業効率を著し
く低下する原因となる。この非金属介在物はほとんど粒
状であり、熱間圧延や伸線加工によっても微細化、変形
されにくいものであり、従って本発明の実施のためには
これらの非金属介在物の発生を極力抑止するため厳選さ
れた原料を用いるとともに、例えば真空熔解等の?’8
 fW、を入念に繰り返すことにより、非金属介在物を
除去せしめた処理棒鋼を用いるのがよい。さらに伸線加
工においては、熱処理を繰り返しながら細線化し、最終
の伸線加工率を90%以上に加工した後、約900度以
」二の温度で固溶化熱処理することにより微小径のステ
ンレス鋼を得る。
実施例 (1)鋼種 第1表に示すごとく炭素、ケイ素、マンガン、ニッケル
、クロムラ低?Rt、っつ、ニッケル当Et ヲ調整し
たステンレス鋼を、真空熔解を繰返した後、熱間圧延に
よって5.5Φ鶴の処理棒鋼を製造した。
なお比較材(1)・(2)として選定した5US304
.5US31(iステンレス鋼線の成分をff11表に
併記している。
第1表    (単位 %) 第1表は試験に先立ち、ヂエソク分析した値を示す。
(2)伸線性 この処理棒鋼を伸線、熱処理行程をくり返しながら細線
化し、最終伸線加工率99.3%で0.030φ鰭に伸
線した。
比較材(11の5US304材は、各含有成分値の内、
炭素、ケイ素、マンガンの比率が犬、又窒素が小である
こと等によって、材料の強度、じん性に劣り、引抜き抵
抗が大きく糸切れのため、最大93%しか伸線できず、
0.030φ鶴の極細線を得ることはできなかった。
一方、比較材(2)の5US316材は、高い加工率(
99,3%)かえられたが、第2図に示すごとく、加工
による引張強さの増加即ち加工硬化性が本発明祠と比べ
大きく劣る。なおこの差は、最終熱処理後の強度におい
てもそのまま現れる。
他方、実施例材は、99.3%加工の伸線加工も可能で
あり、しかも99.3%加工率における引張強さは第2
図に示すように、310 kgf / 鴎2と非電に高
い数値を示した。
(3)@終熱処理後の特性 (a)伸線後に電気焼鈍炉内かつ無酸化雰囲気中におい
て1050℃の固溶化熱処理を行なった結果を第2表に
示す(比較材(1)は引切れのため測定できず)。
実施例材ば、引張強ざ100.7 kgf / 龍2、
伸び率48%であり、比較材(2)の5US316材に
比して、大巾に優れていることが41+する。
第2表 (b)  加工率の増加による伸び率の低下を測定した
結果を第3図に示す。
実施例品は比較材(2)に比べて加工による伸び率の低
下度合、勾配が大であり加工による硬化の度合が大きい
ことが判る。
(4)  メツシュ織成後の材料特性 編成後の特性を比較し、た結果を第3表に示す。
なお織成によって材料は波付けされておりさらに経糸、
緯糸の交点には四部が発生しているため、引張試験に代
えて材料の硬度(マイクロビカース硬度)を測定し、引
張強さと伸び率を推定した。
実施例材は引張強さが大である一方、加]ニ後で′は伸
び率が低下しているのが判る。
第3表 (5)非金属介在物 なお各村について各々11JJi面を顕微鏡で60視野
観察した。介在物の最大径、1llj数、その合計全面
債を念のため第4表に示す。
第4表 実施例材は、その成分とともに、前記したごとく、熔解
をくり返しているため、非金属介在物が大幅に減じてい
る。
比較材(1)の伸線性が悪いことは、その介在物の多さ
からも首肯できる。
叙上のごとく、本発明のステンレス鋼細線は、前記した
成分およびニッケル当量を有する結果、強度(引張強さ
、耐力)、伸び率が向上し、かつ窒素成分による結晶粘
度の微細化によってじん性が向上し、伸線加工時の引抜
き応力が低下することにも由来して、引切れすくことが
なく、高加工にバススケジュールが設定でき、工程、工
、織成作業性も著しく向上する。
また、加工率に伴う伸び率の変化を第3図に示したよう
に、本発明は熱処理後の加工歪のない初期状態では、比
較材(2)よりも伸び率が大であるが、軽度の加工によ
って急激に減小し0、例えば15%の加工率では、比較
材(2)よりも伸び率が低くなることが判る。この特性
はメソシュに織性する際には伸びによって織成を容易に
する一方、織成時に伴う曲げ(約15%〜25%程度)
によって強度の増加とと6に伸び率が大巾に減じるため
金網としては、腰が強く、また伸びが少ない、長期間の
使用に対しても、目ズレや歪がなく、耐久寿命、耐摩耗
性にも富む、という特性も発揮できるのである。このよ
うに多大の優れた特徴をもつステンレス鋼細線は、いわ
ゆる微小径の細線の他、比較的細径の、例えば直径2鰭
稈度のロープ祠用として構成することもでき、かかる場
合も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ニッケル当量と、伸び率および引張強さとの
関係を示す線図、第2図は加工率による引張強さの増加
を例示する線図、第3図は、加工率による伸び率の低下
を例示する線図である。 特許出願人   日本精線株式会社 代理人 弁理士 苗  村    正 −2ピ 第2図 カロ二 牟(’/、) fか 30 加工圭(’10)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 +11  炭1(c)o、oa%以下、ケイ素(St)
     1.00%以下、マンガン(Mn)が2.00%以下
    、リン(P)0.045%以下、硫黄(S)が0.03
    0%以下、ニッケル(Ni)が8.0〜11.0%、ク
    ロム(Cr)が17.0〜20.0%、モリブデン(M
    O)が0.6%以下、窒素(N)が0.015%〜0.
    10%で残りは実質的に鉄からなり、かつ次式で示され
    るニッケル当量が21〜23%の範囲であうてしかも引
    張強さが90 kir f / ++n’以上、伸び率
    が40%以上を有することを特徴とするステンレス鋼細
    線。 ニッケル当1R=N l+0.65 Cr−1−0,9
    8M。 →−1,O5Mn+0.353i+12.6 (C−1
    −N)(2)炭素(C)が0.05%以下、ケイ素(S
    i)が0−596以下、マンガン(Mn)が0.5%以
    下、ニッケル(Ni)が8.0〜9.0%、クロム(C
    r)が18゜0%〜19.0%でニッケル当量が21〜
    22.5%の範囲であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のステンレス鋼細線。
JP20346182A 1982-11-18 1982-11-18 ステンレス鋼細線 Granted JPS5993856A (ja)

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