JP2018181680A - 除電体 - Google Patents

除電体 Download PDF

Info

Publication number
JP2018181680A
JP2018181680A JP2017081602A JP2017081602A JP2018181680A JP 2018181680 A JP2018181680 A JP 2018181680A JP 2017081602 A JP2017081602 A JP 2017081602A JP 2017081602 A JP2017081602 A JP 2017081602A JP 2018181680 A JP2018181680 A JP 2018181680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
tungsten
static elimination
metal
stranded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017081602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6876977B2 (ja
Inventor
吉田 雅人
Masahito Yoshida
雅人 吉田
大地 池内
Daichi Ikeuchi
大地 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017081602A priority Critical patent/JP6876977B2/ja
Publication of JP2018181680A publication Critical patent/JP2018181680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6876977B2 publication Critical patent/JP6876977B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Brushes (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

【課題】耐摩耗性に優れた除電体を提供する。【解決手段】除電ブラシ1は、線径が20μm以下の複数の金属線100を備え、複数の金属線100の各々は、タングステン、又は、レニウムとタングステンとの合金からなる。【選択図】図1

Description

本発明は、除電体に関する。
従来、プリンター又は複写機などの静電除去が必要な装置には、静電気を除去するための除電ブラシが設けられている。例えば、特許文献1には、導電性の繊維状電極を複数備える除電ブラシが開示されている。
特開2011−143168号公報
除電ブラシは、紙などの除電の対象物と接触する際に、隣り合う繊維状電極同士で接触して摩耗する。
そこで、本発明は、耐摩耗性に優れた除電体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る除電体は、線径が20μm以下の複数の金属線を備え、前記複数の金属線の各々は、タングステン、又は、レニウムとタングステンとの合金からなる。
本発明によれば、耐摩耗性に優れた除電体を提供することができる。
実施の形態に係る除電ブラシの正面図である。 図1のII−II線における実施の形態に係る除電ブラシの断面図である。 実施の形態に係る除電ブラシが備える撚線の斜視図である。 実施の形態に係る除電ブラシの特性を示す図である。 実施の形態に係る除電ブラシの撚線を構成する金属線の製造方法を示す遷移図である。 実施の形態に係る除電ブラシの製造方法を示す遷移図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る除電体について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
[除電ブラシ(除電体)]
まず、本実施の形態に係る除電ブラシの概要について、図1〜図3を用いて説明する。図1及び図2はそれぞれ、本実施の形態に係る除電ブラシ1の正面図である。図2は、図1に示すII−II線における断面を示している。図3は、本実施の形態に係る撚線10の斜視図である。
除電ブラシ1は、静電気を除去する除電体の一例である。図1及び図2に示すように、除電ブラシ1は、複数の撚線10と、複数の撚線10を支持する支持部20とを備える。
複数の撚線10は、除電ブラシ1のブラシ部であり、対象物に接触した場合に、対象物に帯電した静電荷を対象物から除去する。複数の撚線10の各々は、図3に示すように、複数の金属線100をn本ずつ撚ることで形成されている。ここで、nは、2以上の自然数である。図3には、n=6の場合、すなわち、6本の金属線100が撚られた撚線10を示している。
本実施の形態では、複数の撚線10の各々の構成は、互いに同じである。撚線10は、例えば、n本の金属線100に合撚加工を施すことで形成された合撚糸である。なお、撚線10は、n本の金属線100にカバーリング加工を施すことで形成されたカバーリング糸であってもよい。図3に示す撚線10のピッチPは、例えば5mmであるが、これに限らない。
なお、複数の撚線10の各々の構成は、互いに異なっていてもよい。例えば、撚り加工に用いる金属線100の本数であるnは、撚線10毎に異なっていてもよい。例えば、除電ブラシ1には、3本の金属線100が撚られた撚線10と、7本の金属線100が撚られた撚線10とが含まれていてもよい。また、撚り加工の方法が撚線10毎に異なっていてもよい。例えば、除電ブラシ1には、カバーリング加工された撚線10と、合撚加工された撚線10とが含まれてもよい。
撚線10を構成する複数の金属線100の各々は、タングステン(W)からなる。詳細については、後で説明する。
支持部20は、複数の撚線10を挟んで固定する部材であり、支持体21と、支持体21を内部に収納する枠体22とを備える。複数の撚線10は、支持体21に巻かれるように配置されており、支持体21と枠体22との間に挟まれて固定されている。詳細については、図6を用いて後で説明する。
支持体21は、金属製の細長板である。支持体21は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼などを用いて形成されている。支持体21の長手方向に沿って、複数の撚線10が並んで配置されている。
枠体22は、図2に示すように、断面が略C字状の金属製の細長い部材である。枠体22の略C字の開口部分から複数の撚線10が外方に延びるように設けられている。枠体22は、例えばアルミ押出材であるが、これに限らない。細長い板金に曲げ加工を施すことで、枠体22を形成してもよい。
支持体21及び枠体22は、複数の撚線10と電気的に接続されている。支持体21及び枠体22の少なくとも一方は接地されており、複数の撚線10が除去した静電荷を逃がすことができる。
なお、除電ブラシ1の構成は、図1及び図2に示した構成に限らない。例えば、複数の撚線10が接着シートなどによって支持体21に固定されていてもよい。
本実施の形態に係る除電ブラシ1は、例えば、プリンター、複写機、ファクシミリなどのOA機器、ATM(Automatic Teller Machine)、発券機、光学ディスクドライブ、プラスチックフィルム製造機などの静電気除去が必要な装置に搭載される。あるいは、除電ブラシ1は、ユーザが手に持って利用可能で、例えば、衣服の静電気を除去するハンドブラシとして利用されてもよい。
除電ブラシ1は、タングステンからなる金属線100を備えているので、耐摩耗性に優れている。以下では、金属線100の詳細について説明する。
[金属線]
金属線100は、タングステンからなるタングステン線である。金属線100は、純度が99.9%以上の純タングステンからなる。なお、金属線100を構成するタングステンの純度は、例えば95%以上でもよい。タングステンは、モース硬度が高いので、タングステンからなる金属線100同士が擦れ合ったとしても、互いに傷が付きにくい。このため、金属線100は、耐摩耗性に優れている。
金属線100の線径は、20μm以下である。金属線100の線径が十分に小さいため、金属線100の柔軟性が増し、曲げやすくなる。これにより、金属線100の撚り加工が行いやすくなる。金属線100の線径は、例えば15μm以下でもよく、10μm以下でもよい。金属線100の延在方向における断面形状は、円形であるが、正方形などの矩形又は楕円形などでもよい。
タングステンからなる金属線100は、線径が小さくなる程、強度が強くなる。このため、金属線100の線切れの発生を抑制することができるので、支持部20からの脱離の発生を抑制することができる。これにより、除電ブラシ1の除電性能の低下を抑制することができる。
金属線100の表面粗さRaは、例えば0.10μm以下である。これにより、金属線100同士が擦れ合った場合でも、互いに傷が付きにくくなる。複数の金属線100に撚り加工を施して撚線10を形成した場合も同様である。このため、除電ブラシ1の耐摩耗性をより高めることができる。
本実施の形態では、複数の金属線100に撚り加工を施すことで、図3に示す撚線10が形成されている。撚線10を構成する複数の金属線100の各々の構成は、互いに異なっていてもよい。例えば、金属線100の線径又は表面粗さは、金属線100毎に異なっていてもよい。
[除電ブラシの特性]
ここで、本実施の形態に係る除電ブラシ1の特性について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る除電ブラシ1の特性を示す図である。図4では、金属線100の線径毎に、除電ブラシ1の対象物に対するダメージ性、埃の除去性(すなわち、ブラシ性)、耐摩耗性及び除電性を示している。「○」は性能が優れていることを表し、「×」は性能が好ましくはないことを表している。
図4に示すように、金属線100の線径によらず、除電ブラシ1の耐摩耗性及び除電性は優れている。これは、金属線100が、モース硬度が高く、かつ、導電性に優れたタングステンを用いて形成されているためである。
なお、金属線100は、対象物に接触することで、対象物に帯電している静電荷を取り除く。このため、金属線100が硬い場合に、対象物に傷などのダメージを与える恐れがある。なお、対象物は、紙、光ディスク、プラスチックフィルムなどである。
これに対して、図4に示すように、線径が20μm以下の場合、対象物に対するダメージが小さい。線径が20μm以下の場合、金属線100の屈曲性が高められるので、金属線100が滑らかに動きやすく、対象物に対して滑りやすくなる。このため、対象物に対する金属線100の引っかかりが生じにくくなり、傷などのダメージが抑制される。
一方で、線径が25μm以上の場合、線径が20μm以下の場合よりも金属線100の屈曲性が悪くなるので、対象物に対して引っかかりが生じやすくなって、ダメージが大きくなる。
また、除電ブラシ1のブラシ性能、すなわち、埃の除去性は、線径が25μm以下の場合に、埃が適切に除去できる。一方で、線径が30μm以上の場合、金属線100の動きが鈍くなってブラシ性能が少し悪くなる。
なお、本実施の形態に係る除電ブラシ1は、複数の金属線100が撚られた撚線10を備える。撚線10としての線径は、金属線100の線径の2倍以上であり、例えば50μmである。除電ブラシ1は、撚線10を備えることで、撚線10と同じ径の単線を備える場合よりも撚線10の表面積が大きくなるので、除電性が高くなる。また、撚線10のピッチを大きくすることで、複数の金属線100の各々が動きやすくなって、対象物に与えるダメージが小さくなり、かつ、埃の除去性が向上する。
[除電ブラシの製造方法]
以下では、除電ブラシ1の製造方法について説明する。除電ブラシ1の製造方法は、細線化された金属線100を作製する工程と、複数の金属線100を用いて除電ブラシ1を製造する工程とを含んでいる。
以下では、まず、図5を用いて金属線100を作製する工程について説明する。図5は、本実施の形態に係る金属線100の製造方法を示す遷移図である。
まず、図5の(a)に示すように、タングステン粉末101を準備する。タングステン粉末101の平均粒径は、例えば5μmであるが、これに限らない。
次に、タングステン粉末101に対してプレス及び焼結(シンター)を行うことで、タングステンからなるインゴットを作製する。周囲から鍛造圧縮して伸展するスエージング加工を、インゴットに対して行うことで、図5の(b)に示すように、ワイヤー状のタングステン線102を作製する。例えば、焼結体であるタングステンのインゴットは、線径が15mm程度であるのに対して、ワイヤー状のタングステン線102は、線径が3mm程度である。
次に、図5の(c)に示すように、伸線ダイスを用いた線引き加工を行う。
具体的には、まず、図5の(c1)に示すように、タングステン線102をアニールする。具体的には、バーナーで直接的にタングステン線102を加熱するだけでなく、タングステン線102に電流を流しながら加熱する。アニール工程は、スエージング加工又は線引き加工によって生じる加工歪を除去するために行われる。
次に、図5の(c2)に示すように、伸線ダイス30を用いてタングステン線102の線引き、すなわち、伸線を行う。なお、前段のアニール工程によって、タングステン線102が加熱されて柔らかくなっているので、伸線を容易に行うことができる。タングステン線102が細線化されることで、その引張強度が高くなる。つまり、線引き工程によって細線化されたタングステン線103は、タングステン線102よりも引張強度が高い。なお、タングステン線103の線径は、例えば0.6mmであるが、これに限らない。
次に、図5の(c3)に示すように、ダイス交換を行う。具体的には、次の線引き加工に利用するダイスとして、伸線ダイス30よりも口径が小さい伸線ダイス31を選択する。なお、伸線ダイス30及び31は、例えば、焼結ダイヤモンド又は単結晶ダイヤモンドなどから構成されるダイヤモンドダイスである。
タングステン線103の線径が所望の線径(具体的には、20μm以下)になるまで、図5の(c1)〜(c3)を繰り返し行う。このとき、図5の(c2)で示す線引き工程は、対象となるタングステン線の線径に応じて、伸線ダイス30又は31の形状及び硬さ、使用する潤滑剤、並びに、タングステン線の温度などを調整することで行われる。
図5の(c1)で示すアニール工程も同様に、対象となるタングステン線の線径に応じて、アニール条件を調整する。具体的には、タングステン線の線径が大きい程、高い温度でアニールし、タングステン線の線径が小さい程、低い温度でアニールする。例えば、タングステン線の線径が大きい場合、具体的には、1回目の線引き加工のときのアニール工程では、1400℃〜1800℃の温度でアニールする。所望の線径になる最終線引き加工のときの最終アニール工程では、1200℃〜1500℃の温度で加熱する。なお、最終アニール工程では、タングステン線への通電を行わなくてもよい。
また、線引き加工の繰り返しの際に、アニール工程は省略されてもよい。例えば、最終アニール工程は省略されてもよい。具体的には、最終アニール工程を省略し、潤滑剤並びに伸線ダイスの形状及び硬さを調節してもよい。
最後に、図5の(d)に示すように、所望の線径になったタングステン線104に対して電解研磨を行うことにより、タングステン線104の表面を滑らかにする。電解研磨工程は、図5の(d)に示すように、例えば水酸化ナトリウム水溶液などの電解液40に、タングステン線104と炭素棒などの対向電極41とを浸した状態で、タングステン線104と対向電極41との間に通電することで行われる。
以上の工程を経て、図5の(e)に示すように、金属線100が製造される。
続いて、製造した金属線100を用いて除電ブラシ1を製造する方法を、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態に係る除電ブラシ1の製造方法を示す遷移図である。
まず、図6の(a)に示すように、複数の金属線100に撚り加工を施すことで、1本の長い撚線11が製造される。例えば、6本の金属線100に合撚加工を施すことで、撚線11を製造する。撚線11の長さは、例えば、除電ブラシ1が備える複数の撚線10の各々の長さの合計値より長い。
次に、図6の(b)に示すように、支持体21の周りに撚線11を巻きつける。このとき、支持体21の短手方向の一方側にのみ、十分な長さをはみ出させて撚線11を巻きつける。はみ出す量は、除電ブラシ1の撚線10の長さより大きい。巻きつけの間隔は、等間隔であり、例えば1mm以下の間隔であるが、特に限定されない。
次に、図6の(c)に示すように、撚線11を巻きつけた状態で、枠体22を取り付ける。具体的には、枠体22で支持体21及び撚線11を挟んで固定する。
次に、図6の(d)に示すように、切断装置50によって撚線11のはみ出た部分の端部を切断する。これにより、図1に示す除電ブラシ1が製造される。
なお、図5及び図6はそれぞれ、金属線100及び除電ブラシ1の製造方法の各工程を模式的に示したものである。各工程を個別に行ってもよく、各工程をインラインで行ってもよい。例えば、複数の伸線ダイスは、生産ライン上で順次口径が小さくなる順で並べられており、各伸線ダイス間にアニール工程を行う加熱装置などが配置されていてもよい。また、最も小さい口径の伸線ダイスの後に、電解研磨装置が配置されていてもよい。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る除電ブラシ1は、線径が20μm以下の複数の金属線100を備える。複数の金属線100の各々は、タングステンからなる。
これにより、モース硬度が高いタングステンから金属線100が構成されているので、金属線100同士が擦れ合った場合にも互いに傷が付きにくくなる。したがって、耐摩耗性に優れた除電ブラシ1を提供することができる。
また、例えば、複数の金属線100は、n(nは2以上の自然数)本ずつ撚られている。
これにより、撚線10と同じ径の単線を備える場合よりも撚線10の表面積が大きくなるので、除電性が高くなる。また、撚線10のピッチを大きくすることで、複数の金属線100の各々が動きやすくなって、対象物に与えるダメージが小さくなり、かつ、埃の除去性が向上する。また、複数の金属線100が撚られていることで、互いにバラバラになりにくく、金属線100の脱離を抑制することができる。このため、除電ブラシ1の除電性能の低下を抑制することができ、かつ、寿命を長くすることができる。したがって、除電ブラシ1を搭載する機器のメンテナンス回数などを削減することができる。
(変形例)
以下では、実施の形態に係る除電ブラシの変形例について図面を用いて説明する。
例えば、上記の実施の形態では、金属線100が純タングステンからなる例について示したが、これに限らない。金属線100は、レニウム(Re)とタングステンとの合金(ReW)から構成されていてもよい。
具体的には、金属線100は、タングステンを主成分として含有し、所定の割合でレニウムを含有していてもよい。金属線100のレニウムの含有率は、例えば0.1wt%以上10wt%以下である。具体的には、レニウムの含有率は、3wt%であるが、1wt%でもよい。
金属線100がレニウムを含有していることで、純タングステン線よりも強度を高めることができる。例えば、ReW線の引張強度は、3500MPa以上5000MPa以下である。
これにより、レニウムとタングステンとの合金からなる金属線100を備える除電ブラシの耐摩耗性を高めることができる。
また、例えば、金属線100は、純タングステン又はReW合金からなる金属線100の代わりに、カリウム(K)がドープされたタングステンからなる金属線(以下、カリウムドープタングステン線と記載する)を備えてもよい。
カリウムドープタングステン線は、タングステンを主成分として含有し、所定の割合でカリウムを含有している。カリウムドープタングステン線のカリウムの含有率は、0.005wt%以上0.010wt%以下である。
カリウムドープタングステン線は、線径が小さくなるほど、強度が強くなる。カリウムドープタングステン線の引張強度、弾性率及び線径などはそれぞれ、ReW合金からなる金属線100と同じである。
これにより、タングステンが微量のカリウムを含有することで、カリウムドープタングステン線の半径方向の結晶粒成長が抑制される。このため、カリウムドープタングステン線を備える除電ブラシは、純タングステンに比べて、高温での強度が高くなる。このため、高温下で使用された場合においても、除電ブラシの優れた耐摩耗性を発揮することができる。
(その他)
以上、本発明に係る除電体について、上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、複数の金属線100を備える除電体の一例として、複数の金属線100を撚ることで作製された複数の撚線10をブラシ状に構成した除電ブラシ1を説明したが、これに限らない。例えば、除電ブラシ1では、複数の金属線100を撚らずにそのまま支持体21に固定してもよい。
また、除電体は、例えば、複数の金属線100をシート状に成型した除電シートでもよい。除電シートは、例えば、複数の金属線100を用いた織り加工又は編み加工により形成される。例えば、除電シートは、複数の金属線100を用いて形成された金属メッシュであってもよい。あるいは、除電シートは、複数の金属線100を用いた不織布でもよい。また、例えば、除電体は、金タワシのように、複数の金属線100を塊状に加工されたものでもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 除電ブラシ(除電体)
10、11 撚線
100 金属線

Claims (3)

  1. 線径が20μm以下の複数の金属線を備え、
    前記複数の金属線の各々は、タングステン、又は、レニウムとタングステンとの合金からなる
    除電体。
  2. 前記複数の金属線は、n(nは2以上の自然数)本ずつ撚られている
    請求項1に記載の除電体。
  3. 前記複数の金属線の各々は、カリウムがドープされたタングステンからなる
    請求項1又は2に記載の除電体。
JP2017081602A 2017-04-17 2017-04-17 除電体 Active JP6876977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017081602A JP6876977B2 (ja) 2017-04-17 2017-04-17 除電体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017081602A JP6876977B2 (ja) 2017-04-17 2017-04-17 除電体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018181680A true JP2018181680A (ja) 2018-11-15
JP6876977B2 JP6876977B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=64275841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017081602A Active JP6876977B2 (ja) 2017-04-17 2017-04-17 除電体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6876977B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114729460A (zh) * 2019-12-13 2022-07-08 松下知识产权经营株式会社 金属线

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07110625A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Konica Corp 画像形成装置
JP2002226070A (ja) * 2001-01-26 2002-08-14 Ricoh Co Ltd 給紙装置及びそれを使用した画像形成装置
JP2007004139A (ja) * 2005-05-24 2007-01-11 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体及び該電子写真感光体を用いた画像形成装置
JP2007107084A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nippon Seisen Co Ltd 除電ブラシ電極用材料
JP2008251380A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Tungsten Co Ltd 静電気除電体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07110625A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Konica Corp 画像形成装置
JP2002226070A (ja) * 2001-01-26 2002-08-14 Ricoh Co Ltd 給紙装置及びそれを使用した画像形成装置
JP2007004139A (ja) * 2005-05-24 2007-01-11 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体及び該電子写真感光体を用いた画像形成装置
JP2007107084A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nippon Seisen Co Ltd 除電ブラシ電極用材料
JP2008251380A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Tungsten Co Ltd 静電気除電体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114729460A (zh) * 2019-12-13 2022-07-08 松下知识产权经营株式会社 金属线

Also Published As

Publication number Publication date
JP6876977B2 (ja) 2021-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN209955028U (zh) 金属线及锯线
JP7482411B2 (ja) 金属線
JP2018181680A (ja) 除電体
JP2014212052A (ja) 集合導体の製造方法
CN105081490A (zh) 线切割电极丝及线切割装置
WO2022113525A1 (ja) 金属線
CN110871649A (zh) 钨线及弹性构件
CN104985391B (zh) 一种钢丝球加工设备
JP2015115316A (ja) 炭素繊維面状発熱体の電極及びその製造方法
CN111029045A (zh) 一种异形单丝绞合导体加工方法
JP2016225299A (ja) 医療用ケーブル
CN113061278B (zh) 基于离子型电致动聚合物的仿生弹射驱动器及制备方法
JP4962832B2 (ja) 除電ブラシ電極用材料
CN204565541U (zh) 一种钢丝球加工设备
KR20180003209A (ko) 전도성 섬유 및 이의 제조 방법
CN102364628A (zh) 变压器用线圈及其制造方法
JP2015080281A (ja) 集合導線及びモータ
CN208532876U (zh) 一种新型退火镍环
CN217062233U (zh) 一种卷绕电池
JP4418279B2 (ja) 除電ブラシ
CN105594068B (zh) 一种电触头及其制造方法
CN217387845U (zh) 一种新型盘头引线
CN210640003U (zh) 一种硒鼓触点导线结构
UA98043C2 (uk) Біметалічний електродний дріт, спосіб виготовлення біметалічного електродного дроту і пристрій для виготовлення біметалічного електродного дроту
WO2023228832A1 (ja) 水素透過フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6876977

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151