JPH06150570A - 再生装置 - Google Patents
再生装置Info
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- JPH06150570A JPH06150570A JP4293235A JP29323592A JPH06150570A JP H06150570 A JPH06150570 A JP H06150570A JP 4293235 A JP4293235 A JP 4293235A JP 29323592 A JP29323592 A JP 29323592A JP H06150570 A JPH06150570 A JP H06150570A
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- signal
- reproduction signal
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 PLL回路のループゲイン制御を多段階に行
うことを可能にし、常に最適な状態で信号読み取りがで
きる再生装置を提供する。 【構成】 ディジタルデータの記録された記録媒体から
の再生信号bと再生信号bの遅延信号cを、EX−OR
回路5に通し排他的論理和出力fを得る。再生信号bと
クロック信号aにより再生信号bをラッチした再生信号
dを得、この再生信号dと再生信号bとの他的論理和を
EX−OR回路4を通し、出力e得る。出力fをAND
ゲート6〜7に、出力eを、NANDゲート10〜13
に入力し、その出力を、任意にON/OFF制御する制
御信号14〜17により任意にON/OFF制御する。
加算器26の出力から出力fとeの位相をオペアンプ2
7により比較し、その比較結果に基づき、VCO31の
発振周波数を制御する。
うことを可能にし、常に最適な状態で信号読み取りがで
きる再生装置を提供する。 【構成】 ディジタルデータの記録された記録媒体から
の再生信号bと再生信号bの遅延信号cを、EX−OR
回路5に通し排他的論理和出力fを得る。再生信号bと
クロック信号aにより再生信号bをラッチした再生信号
dを得、この再生信号dと再生信号bとの他的論理和を
EX−OR回路4を通し、出力e得る。出力fをAND
ゲート6〜7に、出力eを、NANDゲート10〜13
に入力し、その出力を、任意にON/OFF制御する制
御信号14〜17により任意にON/OFF制御する。
加算器26の出力から出力fとeの位相をオペアンプ2
7により比較し、その比較結果に基づき、VCO31の
発振周波数を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録媒体からディジ
タル情報を再生する際に、再生データをラッチするため
のクロックを、再生信号に同期させるPLL回路を搭載
した再生装置に関する。
タル情報を再生する際に、再生データをラッチするため
のクロックを、再生信号に同期させるPLL回路を搭載
した再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを記録媒体に記録して
おき、あとでこれを再生する場合、データをラッチする
ためのクロック信号が必要となる。このため記録するデ
ータにクロック信号成分を含ませ、再生時PLL回路に
よってクロック信号を抽出するセルフクロック方式が現
在広く用いられている。
おき、あとでこれを再生する場合、データをラッチする
ためのクロック信号が必要となる。このため記録するデ
ータにクロック信号成分を含ませ、再生時PLL回路に
よってクロック信号を抽出するセルフクロック方式が現
在広く用いられている。
【0003】図7は、EX−OR回路による位相比較器
を用いた、セルフクロック方式の従来のPLL回路の構
成を示すものである。このPLL回路の動作原理につい
て図8とともに説明する。
を用いた、セルフクロック方式の従来のPLL回路の構
成を示すものである。このPLL回路の動作原理につい
て図8とともに説明する。
【0004】VCO31から出力されるクロック信号の
位相を、図8に示されるaとすると、入力端子1に入力
された再生信号bの各位相1a,1b,1cは、クロッ
ク信号aに対して1aは遅れ、1bは位相差なし、1a
は進みとなっている。再生信号bは、遅延線3により3
a,3b,3cに示すように一定時間遅れた遅延信号c
となる。またクロック信号aによりラッチされたラッチ
回路2を介した再生信号dは2a,2b,2cとなる。
このときラッチ回路2はクロック信号aの立ち上がりに
よりラッチしている。EX−OR回路4では、再生信号
bと再生信号dの位相差を4a,4b,4cとする検出
信号eを検出し、EX−OR回路5では、再生信号bと
遅延した再生信号cの位相差を5a,5b,5cとする
検出信号fを検出する。EX−OR回路4の出力からE
X−OR回路5の出力を、減算器71でアナログ的に引
くことにより、その出力からgに示す71a,71cの
を得る。
位相を、図8に示されるaとすると、入力端子1に入力
された再生信号bの各位相1a,1b,1cは、クロッ
ク信号aに対して1aは遅れ、1bは位相差なし、1a
は進みとなっている。再生信号bは、遅延線3により3
a,3b,3cに示すように一定時間遅れた遅延信号c
となる。またクロック信号aによりラッチされたラッチ
回路2を介した再生信号dは2a,2b,2cとなる。
このときラッチ回路2はクロック信号aの立ち上がりに
よりラッチしている。EX−OR回路4では、再生信号
bと再生信号dの位相差を4a,4b,4cとする検出
信号eを検出し、EX−OR回路5では、再生信号bと
遅延した再生信号cの位相差を5a,5b,5cとする
検出信号fを検出する。EX−OR回路4の出力からE
X−OR回路5の出力を、減算器71でアナログ的に引
くことにより、その出力からgに示す71a,71cの
を得る。
【0005】つまり、再生信号bとクロックaが同期状
態では位相誤差出力gの出力71aと71bパルス幅は
同じになり、減算器71による差演算出力は零となる。
一方、クロックaに再生信号bの位相が遅れている場合
は、EX−OR回路5の出力5aに対してEX−OR回
路4の出力パルス4aの幅が減少することからその出力
は、正側に71aを生じる。逆にクロックに対し再生信
号の位相が進んでいると、EX−OR回路5の出力5c
に対してEX−OR回路4の出力パスル4cの幅が増え
るので減算器71による差演算出力は負側に71cを生
じる。この位相誤差出力gと再生信号bのクロックaに
対する位相の関係を示すと、図9に示すようになる。こ
のようにして検出された位相誤差出力gを、ループフィ
ルタ30を介してから、VCO31の制御電圧とするこ
とによりPLL回路を構成している。
態では位相誤差出力gの出力71aと71bパルス幅は
同じになり、減算器71による差演算出力は零となる。
一方、クロックaに再生信号bの位相が遅れている場合
は、EX−OR回路5の出力5aに対してEX−OR回
路4の出力パルス4aの幅が減少することからその出力
は、正側に71aを生じる。逆にクロックに対し再生信
号の位相が進んでいると、EX−OR回路5の出力5c
に対してEX−OR回路4の出力パスル4cの幅が増え
るので減算器71による差演算出力は負側に71cを生
じる。この位相誤差出力gと再生信号bのクロックaに
対する位相の関係を示すと、図9に示すようになる。こ
のようにして検出された位相誤差出力gを、ループフィ
ルタ30を介してから、VCO31の制御電圧とするこ
とによりPLL回路を構成している。
【0006】上記のようなPLL回路では、所定の周波
数及び位相の信号に同期するには多少の時間を必要と
し、その時間はPLL回路のループゲインが大きい程短
くなる。しかし、ループゲインが大きいと雑音や外乱に
対し過敏に反応し、ロックが外れやすくなるという問題
が生じる。従来はこの引き込み時間と外乱や雑音に対す
る安定度の兼ね合いでループゲインを決めていた。また
PLL回路におけるループゲインを可変にした例も一部
に見られるが、その方法としてはループ内の増幅器利得
を変える手段が用いられている。
数及び位相の信号に同期するには多少の時間を必要と
し、その時間はPLL回路のループゲインが大きい程短
くなる。しかし、ループゲインが大きいと雑音や外乱に
対し過敏に反応し、ロックが外れやすくなるという問題
が生じる。従来はこの引き込み時間と外乱や雑音に対す
る安定度の兼ね合いでループゲインを決めていた。また
PLL回路におけるループゲインを可変にした例も一部
に見られるが、その方法としてはループ内の増幅器利得
を変える手段が用いられている。
【0007】しかしながら、この方法では増幅器の入力
オフセットが増幅利得の違いにより異なった値で出力に
現れるため、PLLがロックしている最中に利得を切り
換えると急激なオフセット変化によりロックが外れる恐
れがある。この出力オフセットは、PLLループにおけ
る定常位相誤差となるので、この値が利得により変わっ
てしまうのは望ましくない。これらを防ぐためには各利
得毎に厳密なオフセット調整をしておく必要がある。
オフセットが増幅利得の違いにより異なった値で出力に
現れるため、PLLがロックしている最中に利得を切り
換えると急激なオフセット変化によりロックが外れる恐
れがある。この出力オフセットは、PLLループにおけ
る定常位相誤差となるので、この値が利得により変わっ
てしまうのは望ましくない。これらを防ぐためには各利
得毎に厳密なオフセット調整をしておく必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のPLL
回路におけるデジタルデータの再生装置では、ループゲ
インを固定してしまうと引き込み時間と安定性という重
要な性能項目に対して共に妥協せざるを得ず、またルー
プ内の増幅器利得を制御することでループゲインを変え
る方法を用いると厳密なオフセット調整が各利得毎に必
要となる。従って、ループゲインの可変段階を多くする
ことは非常に困難であり、PLLのループ特性を細かく
制御することは難しいものであった。
回路におけるデジタルデータの再生装置では、ループゲ
インを固定してしまうと引き込み時間と安定性という重
要な性能項目に対して共に妥協せざるを得ず、またルー
プ内の増幅器利得を制御することでループゲインを変え
る方法を用いると厳密なオフセット調整が各利得毎に必
要となる。従って、ループゲインの可変段階を多くする
ことは非常に困難であり、PLLのループ特性を細かく
制御することは難しいものであった。
【0009】この発明は、簡単な回路構成でしかも調整
を増やすことなく、PLL回路のループゲイン制御を多
段階に行うことを可能にし、常に最適な状態で信号読み
取りができる再生装置を提供することにある。
を増やすことなく、PLL回路のループゲイン制御を多
段階に行うことを可能にし、常に最適な状態で信号読み
取りができる再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の再生装置は、
ディジタルデータの記録された記録媒体から再生した第
1の再生信号と、前記再生信号とクロック信号により、
該再生信号をラッチして得た第2の再生信号と、前記第
1および第2の再生信号に対応する複数の論理ゲート
を、並列に分配した第1,第2の論理ゲート群と、前記
第1,第2の論理ゲート群の出力を加算または減算し、
該出力の位相を比較する比較手段と、前記第1および第
2の論理ゲート群の出力を、それぞれ任意にON/OF
F制御するゲート制御手段と、前記比較手段により得た
結果に基づき、前記電圧制御発振器の発振周波数を制御
する制御手段とからなる。
ディジタルデータの記録された記録媒体から再生した第
1の再生信号と、前記再生信号とクロック信号により、
該再生信号をラッチして得た第2の再生信号と、前記第
1および第2の再生信号に対応する複数の論理ゲート
を、並列に分配した第1,第2の論理ゲート群と、前記
第1,第2の論理ゲート群の出力を加算または減算し、
該出力の位相を比較する比較手段と、前記第1および第
2の論理ゲート群の出力を、それぞれ任意にON/OF
F制御するゲート制御手段と、前記比較手段により得た
結果に基づき、前記電圧制御発振器の発振周波数を制御
する制御手段とからなる。
【0011】
【作用】上記手段により、ゲート制御手段の制御信号
は、第1,第2の論理ゲート群のOFFの状態にあるペ
アの論理ゲートの出力が加算あるいは減算器で相殺する
ように論理設定することで、加算あるいは減算器の出力
にゲートのON/OFFによる直流変動は発生せず、利
得切り換え毎のオフセット調整が不要となる。
は、第1,第2の論理ゲート群のOFFの状態にあるペ
アの論理ゲートの出力が加算あるいは減算器で相殺する
ように論理設定することで、加算あるいは減算器の出力
にゲートのON/OFFによる直流変動は発生せず、利
得切り換え毎のオフセット調整が不要となる。
【0012】このためPLL回路のループゲインを無調
整で多段階に直流変動なしで切り換えることが可能とな
る。
整で多段階に直流変動なしで切り換えることが可能とな
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面ととも
に詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を示すも
のである。図1において、1はデジタルの再生信号が供
給される入力端子であり、入力端子1に入力された再生
信号は、データとして読み取るためのラッチ回路2、遅
延線3および位相比較を行うEX−OR回路4、5の入
力に入力する。EX−OR回路4は、ラッチ回路2によ
りラッチされた再生データと入力端子1に入力された再
生信号の位相差を検出し、EX−OR回路5は、入力端
子1から入力されたままの再生信号と遅延線3を介した
再生信号の位相差を検出する。
に詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を示すも
のである。図1において、1はデジタルの再生信号が供
給される入力端子であり、入力端子1に入力された再生
信号は、データとして読み取るためのラッチ回路2、遅
延線3および位相比較を行うEX−OR回路4、5の入
力に入力する。EX−OR回路4は、ラッチ回路2によ
りラッチされた再生データと入力端子1に入力された再
生信号の位相差を検出し、EX−OR回路5は、入力端
子1から入力されたままの再生信号と遅延線3を介した
再生信号の位相差を検出する。
【0014】EX−OR回路4の出力は、6〜9のAN
Dゲートに接続し、EX−OR回路5の出力は、10〜
13のNANDゲートに接続する。14はANDゲート
6およびNANDゲート13をON/OFFする制御信
号であり、15はANDゲート7とNANDゲート1
2、16はANDゲート8とNANDゲート11、17
はANDゲート9とNANDゲート10をそれぞれ制御
する信号である。ゲート6〜13の出力は、それぞれ加
算器26を構成する抵抗18〜25を介してオペアンプ
27に接続する。28はオペアンプ27の帰還抵抗であ
る。これら4〜28により位相比較器29を構成してい
る。オペアンプ27の出力はループフィルタ30を介し
て電圧制御発振器(VCO)31に入力する。このVC
O31の出力クロックを用いてラッチ回路2により、再
生信号をラッチすることでPLL回路を構成している。
Dゲートに接続し、EX−OR回路5の出力は、10〜
13のNANDゲートに接続する。14はANDゲート
6およびNANDゲート13をON/OFFする制御信
号であり、15はANDゲート7とNANDゲート1
2、16はANDゲート8とNANDゲート11、17
はANDゲート9とNANDゲート10をそれぞれ制御
する信号である。ゲート6〜13の出力は、それぞれ加
算器26を構成する抵抗18〜25を介してオペアンプ
27に接続する。28はオペアンプ27の帰還抵抗であ
る。これら4〜28により位相比較器29を構成してい
る。オペアンプ27の出力はループフィルタ30を介し
て電圧制御発振器(VCO)31に入力する。このVC
O31の出力クロックを用いてラッチ回路2により、再
生信号をラッチすることでPLL回路を構成している。
【0015】ここで、図1のa〜fの各ブロックの出力
信号は、図8に示すものと同様である。制御信号14が
Hiのとき、ANDゲート6は、EX−OR回路4の出
力eをそのまま通し、NANDゲート13は、EX−O
R回路5の出力fを反転して出力する。制御信号14が
Loのとき、ANDゲート6の出力はLoに、NAND
ゲート13の出力はHiにそれぞれ固定する。同じよう
に制御信号15は、ANDゲート7とNANDゲート1
2、制御信号16はANDゲート8とNANDゲート1
1、制御信号17はANDゲート9とNANDゲート1
0の出力を制御する。これらのゲートの出力を加算器2
6で加算することにより位相誤差出力を得る。ここで、
図2のgはANDゲート6〜9がそれぞれONしたとき
の各出力信号を示し、hはNANDゲート10〜13が
それぞれONしたときの各出力信号を示すものである。
信号は、図8に示すものと同様である。制御信号14が
Hiのとき、ANDゲート6は、EX−OR回路4の出
力eをそのまま通し、NANDゲート13は、EX−O
R回路5の出力fを反転して出力する。制御信号14が
Loのとき、ANDゲート6の出力はLoに、NAND
ゲート13の出力はHiにそれぞれ固定する。同じよう
に制御信号15は、ANDゲート7とNANDゲート1
2、制御信号16はANDゲート8とNANDゲート1
1、制御信号17はANDゲート9とNANDゲート1
0の出力を制御する。これらのゲートの出力を加算器2
6で加算することにより位相誤差出力を得る。ここで、
図2のgはANDゲート6〜9がそれぞれONしたとき
の各出力信号を示し、hはNANDゲート10〜13が
それぞれONしたときの各出力信号を示すものである。
【0016】抵抗18〜25の値が全て同じ値とする
と、ANDゲート6〜9およびNANDゲート10〜1
3をONする数により加算器26の出力は変化し、位相
比較器29のゲインを変えることができる。そのときの
オペアンプ27の出力信号波形を図2のi〜lに示して
いる。iは制御信号14をHiに、制御信号15〜17
をLoにしたときの、オペアンプ27の相誤差出力の変
化状態を、jは制御信号14,15をHiに、制御信号
16,17をLoにしたときの、オペアンプ27の相誤
差出力の変化状態を示している。kは制御信号14,1
5,16をHiに、制御信号をLoにしたときの、lは
制御信号14〜17を全てHiにしたときのオペアンプ
27の位相誤差出力の変化状態をそれぞれ示すものであ
る。
と、ANDゲート6〜9およびNANDゲート10〜1
3をONする数により加算器26の出力は変化し、位相
比較器29のゲインを変えることができる。そのときの
オペアンプ27の出力信号波形を図2のi〜lに示して
いる。iは制御信号14をHiに、制御信号15〜17
をLoにしたときの、オペアンプ27の相誤差出力の変
化状態を、jは制御信号14,15をHiに、制御信号
16,17をLoにしたときの、オペアンプ27の相誤
差出力の変化状態を示している。kは制御信号14,1
5,16をHiに、制御信号をLoにしたときの、lは
制御信号14〜17を全てHiにしたときのオペアンプ
27の位相誤差出力の変化状態をそれぞれ示すものであ
る。
【0017】このとき、OFFされたゲートについて
も、ANDゲートではLo、NANDゲートではHiの
出力状態に設定していることから、加算器26で打ち消
し合い直流的な変動は生じない。このため、ゲートのO
N/OFFをどのように行っても出力オフセットは変化
しないことになる。図3は制御信号14〜17の状態と
位相比較器29の位相と誤差出力の関係を示している。
も、ANDゲートではLo、NANDゲートではHiの
出力状態に設定していることから、加算器26で打ち消
し合い直流的な変動は生じない。このため、ゲートのO
N/OFFをどのように行っても出力オフセットは変化
しないことになる。図3は制御信号14〜17の状態と
位相比較器29の位相と誤差出力の関係を示している。
【0018】図4は、EX−OR回路4,5に変えてN
ANDゲートによる位相比較器を用いた、この発明の他
の実施例を示すもので、この実施例が図1と異なる点
は、NANにより位相比較部40を構成した位相比較器
29´に再生信号bと再生信号dを直接入力したところ
である。
ANDゲートによる位相比較器を用いた、この発明の他
の実施例を示すもので、この実施例が図1と異なる点
は、NANにより位相比較部40を構成した位相比較器
29´に再生信号bと再生信号dを直接入力したところ
である。
【0019】入力端子41に入力されるラッチ回路2の
再生信号dと入力端子42に入力される再生信号bの信
号レベルが等しいとき、位相比較部40の出力端子4
3,44は共にHiとなる。入力端子41にHiが、4
2にLoが入力されると、出力端子43はHi、44は
Loとなり、逆に入力端子41にLoが、42にHiが
入力されると出力端子43はLo、44はHiとなる。
以上の動作はすべて入力信号の立下がりによって行われ
る。
再生信号dと入力端子42に入力される再生信号bの信
号レベルが等しいとき、位相比較部40の出力端子4
3,44は共にHiとなる。入力端子41にHiが、4
2にLoが入力されると、出力端子43はHi、44は
Loとなり、逆に入力端子41にLoが、42にHiが
入力されると出力端子43はLo、44はHiとなる。
以上の動作はすべて入力信号の立下がりによって行われ
る。
【0020】したがって、クロック信号aによりラッチ
された再生信号dを入力端子41に、ラッチされる前の
再生信号bを入力端子42にそれぞれ入力していること
から、再生信号dの位相に対し再生信号bの位相が遅れ
ると、その位相差がLoレベルの情報として出力端子4
3に出力する。この間、出力端子44はHiに固定す
る。逆に再生信号dの位相に対し再生信号bの位相が進
むとその位相差がLoレベルの情報として出力端子44
に出力し、この間、出力端子43はHiに固定する。出
力端子44から出力される信号を、NANDゲート10
〜13を介して論理反転したのち、ANDゲート6〜9
を介して得た信号との両者を加算器26により加算し、
オペアンプ27より位相比較出力を得る。
された再生信号dを入力端子41に、ラッチされる前の
再生信号bを入力端子42にそれぞれ入力していること
から、再生信号dの位相に対し再生信号bの位相が遅れ
ると、その位相差がLoレベルの情報として出力端子4
3に出力する。この間、出力端子44はHiに固定す
る。逆に再生信号dの位相に対し再生信号bの位相が進
むとその位相差がLoレベルの情報として出力端子44
に出力し、この間、出力端子43はHiに固定する。出
力端子44から出力される信号を、NANDゲート10
〜13を介して論理反転したのち、ANDゲート6〜9
を介して得た信号との両者を加算器26により加算し、
オペアンプ27より位相比較出力を得る。
【0021】この実施例では、遅延線3なしに制御信号
14〜17に基づいて、図1に示す実施例と同様に、P
LL回路のループゲインを無調整で多段階にしかも直流
変動なしで切り換えることが可能となる。
14〜17に基づいて、図1に示す実施例と同様に、P
LL回路のループゲインを無調整で多段階にしかも直流
変動なしで切り換えることが可能となる。
【0022】この発明は上記した実施例に限らず、たと
えば図5に示すように、図1のEX−OR回路5を、反
転出力としたEX−OR回路51とするとともに、制御
信号14〜17が入力されるゲート側を反転入力とした
ORゲート52〜55とする。また、図6は図1のEX
−OR回路4の出力側にANDゲート61〜63と抵抗
Rs1をそれぞれを介して、EX−OR回路5の出力側
に2倍の数のNANDゲート64〜69と抵抗Rs2を
それぞれ介してオペアンプ27の入力に接続した。この
ときRs1=Rs2/2を条件とする。
えば図5に示すように、図1のEX−OR回路5を、反
転出力としたEX−OR回路51とするとともに、制御
信号14〜17が入力されるゲート側を反転入力とした
ORゲート52〜55とする。また、図6は図1のEX
−OR回路4の出力側にANDゲート61〜63と抵抗
Rs1をそれぞれを介して、EX−OR回路5の出力側
に2倍の数のNANDゲート64〜69と抵抗Rs2を
それぞれ介してオペアンプ27の入力に接続した。この
ときRs1=Rs2/2を条件とする。
【0023】図5および図6に示す構成でも位相比較器
の出力利得、PLL回路のループゲインを無調整で多段
階にしかも直流変動なしで切り換えることが可能とな
る。この利得切り換えは論理回路で行われるため敏速な
制御が可能である。
の出力利得、PLL回路のループゲインを無調整で多段
階にしかも直流変動なしで切り換えることが可能とな
る。この利得切り換えは論理回路で行われるため敏速な
制御が可能である。
【0024】つまり、位相比較器は再生信号とクロック
信号の位相差が複数の論理回路出力を、アナログ加算あ
るいは減算することにより得られる構成であればどのよ
うな回路でも応用可能である。複数の論理回路の各出力
とアナログ加減算器の間に各々複数の論理ゲートを並列
に配し、論理ゲートの出力をON/OFFすることによ
り、位相比較の出力ゲインを切り換えることが可能とな
る。
信号の位相差が複数の論理回路出力を、アナログ加算あ
るいは減算することにより得られる構成であればどのよ
うな回路でも応用可能である。複数の論理回路の各出力
とアナログ加減算器の間に各々複数の論理ゲートを並列
に配し、論理ゲートの出力をON/OFFすることによ
り、位相比較の出力ゲインを切り換えることが可能とな
る。
【0025】
【発明の効果】以上記載したように、この発明の再生回
路によれば、PLL回路がロックしている最中でもルー
プ特性を細かく制御することができ、再生装置のデータ
読み取り能力を向上させることができる。
路によれば、PLL回路がロックしている最中でもルー
プ特性を細かく制御することができ、再生装置のデータ
読み取り能力を向上させることができる。
【図1】この発明の一実施例を示す回路構成図。
【図2】図1におけるEX−OR回路による位相比較器
の出力特性を示した特性図。
の出力特性を示した特性図。
【図3】図1は制御信号と位相比較器の位相と誤差出力
との関係を示す特性図。
との関係を示す特性図。
【図4】この発明の他の実施例を示す回路図。
【図5】図1における位相比較器の変形例を示す回路
図。
図。
【図6】図1における位相比較器のもう一つの変形例を
示す回路図。
示す回路図。
【図7】EX−OR回路による位相比較器を用いた従来
の再生装置の回路構成図。
の再生装置の回路構成図。
【図8】図6の各部の出力信号の位相関係を示した信号
波形図。
波形図。
【図9】図6のEX−OR回路による位相比較器の出力
特性を示した特性図。
特性を示した特性図。
1…入力端子、2…ラッチ回路、3…遅延線、4,5…
EX−OR回路、6〜6…AND回路、10〜13…N
AND回路、14〜17…制御信号、26…加算器、2
7…オペアンプ、29…位相比較器、31…VCO。
EX−OR回路、6〜6…AND回路、10〜13…N
AND回路、14〜17…制御信号、26…加算器、2
7…オペアンプ、29…位相比較器、31…VCO。
Claims (3)
- 【請求項1】 ディジタルデータの記録された記録媒体
から再生した第1の再生信号と、 前記再生信号とクロック信号により、該再生信号をラッ
チして得た第2の再生信号と、 前記第1および第2の再生信号に対応する複数の論理ゲ
ートを、並列に分配した第1,第2の論理ゲート群と、 前記第1,第2の論理ゲートの出力を加算または減算
し、該出力の位相を比較する比較手段と、 前記第1および第2の論理ゲート群の出力を、それぞれ
任意にON/OFF制御するゲート制御手段と、 前記比較手段により得た結果に基づき、前記電圧制御発
振器の発振周波数を制御する制御手段とからなることを
特徴とする再生回路。 - 【請求項2】 ディジタルデータの記録された記録媒体
から再生した再生信号と、 前記再生信号および該再生信号の遅延信号の排他的論理
和を得る第1の手段と、 前記再生信号と電圧制御発振器の発生するクロック信号
により前記再生信号をラッチした再生データとの排他的
論理和を得る第2の手段と、 前記第1および第2の手段の出力を、それぞれ複数の論
理ゲートを並列に分配した論理回路と、 前記論理回路の出力を、それぞれ任意にON/OFF制
御するゲート制御手段と、 前記第1および第2の手段の出力を、加算または減算
し、該出力の位相を比較する第3の手段と、 前記第3の手段により得た結果に基づき、前記電圧制御
発振器の発振周波数を制御する制御手段とからなること
を特徴とする再生回路。 - 【請求項3】 ディジタルデータの記録された記録媒体
から再生した第1の再生信号と、 前記再生信号と電圧制御発振器の発生するクロック信号
により該再生信号をラッチした第2の再生信号と、 前記第1および第2の再生信号の出力に、それぞれ複数
の論理ゲートを並列接続し、いずれか一方は反転出力を
出力する関係にある第1および第2の論理ゲート群と、 前記第1および第2の論理ゲート群の出力を、それぞれ
任意にON/OFF制御するゲート制御手段と、 前記第1および第2の手段の出力を加算し、該出力の位
相を比較する比較手段と、 前記比較手段により得た結果に基づき、前記電圧制御発
振器の発振周波数を制御する制御手段とからなることを
特徴とする再生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4293235A JPH06150570A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4293235A JPH06150570A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06150570A true JPH06150570A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17792185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4293235A Withdrawn JPH06150570A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06150570A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110932578A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-03-27 | 新风光电子科技股份有限公司 | 四象限变频器能量回馈控制电路 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP4293235A patent/JPH06150570A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110932578A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-03-27 | 新风光电子科技股份有限公司 | 四象限变频器能量回馈控制电路 |
CN110932578B (zh) * | 2019-12-31 | 2023-01-10 | 新风光电子科技股份有限公司 | 四象限变频器能量回馈控制电路 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |