JPH06150376A - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

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JPH06150376A
JPH06150376A JP4352763A JP35276392A JPH06150376A JP H06150376 A JPH06150376 A JP H06150376A JP 4352763 A JP4352763 A JP 4352763A JP 35276392 A JP35276392 A JP 35276392A JP H06150376 A JPH06150376 A JP H06150376A
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JP
Japan
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film
corrosion
resistant metal
optical disc
reflective film
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JP4352763A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Yoshimura
芳紀 吉村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂による保護膜の形成を省略できるよ
うにし、しかも高反射率を有する反射膜への汚染を防止
することができようにして、製造工程の簡略化、歩留り
の向上を図る。 【構成】 例えばポリカーボネート、PMMA等の光透
過性を有する合成樹脂材料によって形成されたディスク
基板1を有し、このディスク基板1の一方の面に、情報
信号に応じた凹凸(ピット)による記録パターン2が形
成された光ディスクにおいて、ディスク基板1の記録パ
ターン2が形成されている面に、かつ記録パターン2を
被覆するように、例えばAlによる反射膜3を形成し、
更に、この反射膜3上全面に、耐食性金属膜、例えばス
テンレス材料による金属膜4を形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号、映像信号、
データ信号(例えばコンピュータの制御プログラムや参
照データ等のコンピュータデータ)等の情報信号が光学
的に読取り可能に記録された光ディスク及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すように、楽音信号、映
像信号、データ信号等の情報信号が光学的に読取り可能
に記録された再生専用型の光ディスク101は、記録さ
れた情報信号に基づいて、表面に凹凸状の記録パターン
102が形成されたディスク基板103と、このディス
ク基板103の上記記録パターン102上に薄膜形成さ
れる反射膜104と、この反射膜104を保護する保護
膜105から構成されている。なお、図において、反射
膜104は、説明の便宜上、その厚みが強調されている
が、実際には、拡大図に示すように、記録パターン10
2の凹凸に沿って薄膜に形成される。
【0003】上記ディスク基板103は、例えばポリカ
ーボネート、PMMA等の光透過性を有する合成樹脂
を、記録すべき情報信号に基づいて凹凸パターン102
が形成されたスタンパが取り付けられた射出成形機に射
出することにより成形される。即ち、スタンパの上記凹
凸パターン102を、この射出成形機のキャビティ内に
上記合成樹脂を射出することにより、この合成樹脂の一
方の面側に上記スタンパの凹凸パターン102が転写さ
れて、上記ディスク基板103が作製されることにな
る。
【0004】その他の方法としては、光透過性の合成樹
脂を用いる代わりに、平坦なガラス基板の一方の面に、
紫外線硬化型樹脂を塗布し、この樹脂に、記録すべき情
報信号に基づいて凹凸パターン102が形成されたスタ
ンパを圧着した状態で、ガラス基板側より紫外線を照射
することによって、ガラス基板上に塗布された紫外線硬
化型樹脂を硬化させた後、スタンパを剥離してスタンパ
の凹凸パターン102をガラス基板上に塗布された紫外
線硬化型樹脂に転写することによって、ディスク基板1
03を作製する方法もある。
【0005】一般的には、コストの問題から、上述の前
者による方法、即ち光透過性を有する合成樹脂を用いて
形成されたディスク基板103が用いられる。
【0006】そして、上記ディスク基板103の記録パ
ターン102が形成されている面上に、反射膜104が
薄膜形成される。この反射膜104としては、Al、A
u等が用いられるが、一般的には、コストの問題からA
lが用いられる。このAlをソース(蒸発源)としてデ
ィスク基板103の一方の面に設けられた記録パターン
102を被覆するように、蒸着、もしくはスパッタリン
グによって、薄膜状の反射膜104が形成される。
【0007】このようにして、表面に反射膜104が薄
膜形成されたディスク基板103上に、反射膜104を
保護する保護膜105が形成される。この保護膜105
は、紫外線硬化型樹脂を用いて形成される。即ち、上記
反射膜104の例えば内周側の所定位置に紫外線硬化型
樹脂を滴下し、この滴下している状態でディスク基板1
03を既知の回転駆動手段によって、高速に回転させ
る。このとき、回転に伴う遠心力によって、紫外線硬化
型樹脂がディスク基板103の外周方向に薄膜状に延伸
し、反射膜104上に上記紫外線硬化型樹脂による保護
膜105が形成され、図5で示す光ディスク101が作
製される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、光ディ
スク101は、反射膜104としてのAlを保護するた
めに合成樹脂による保護膜105が形成されるが、経時
変化によって、ディスク基板103と保護膜105との
間から空気中の湿気が光ディスク101内に侵入して反
射膜104が酸化するという問題がある。反射膜104
としてのAlが酸化すると、透明性を有するAl23
変化するため、反射膜104として機能しなくなる。
【0009】また、反射膜104は金属であるのに対し
て、保護膜105は、上述のように、合成樹脂から形成
されているため、保護膜105が、反射膜104より剥
離し易いという問題がある。
【0010】また、光ディスク101の製造工程は、上
述のように、射出成形機によるディスク基板103の作
製工程、ディスク基板103への反射膜104の薄膜形
成工程及び反射膜104上への保護膜105の形成工程
が必要で、特に、反射膜104が金属膜で、保護膜10
5が合成樹脂膜であることから、当然、金属膜を成膜す
るための装置(例えばスパッタ装置等)と合成樹脂膜を
成膜する装置(例えばスピン式塗布装置等)が必要とな
り、その分、製造工程も複雑になる。
【0011】しかも、表面に反射膜104が形成された
ディスク基板103を装置間で移動(搬送)させる必要
があり、その搬送過程において、ディスク基板103に
ゴミ等が付着して製造不良を引き起こし、光ディスク1
01の歩留り低下をもたらすという問題がある。
【0012】ところで、最近、図6に示すように、上記
反射膜104としてステンレス材料を用いるという技術
が提案されている。この場合、合成樹脂による保護膜1
05の形成工程が不要となるため、製造工程の簡略化を
図ることができ、また、耐食性を有することから汚染等
の心配もなくなる。
【0013】しかし、反射膜104としてステンレスを
用いた場合、以下のような問題が生じる。即ち、通常の
成膜時間でスパッタリングを行って、ステンレスによる
反射膜104を成膜すると、その光反射率は、60%以
下であり、光ディスク101の反射膜104として必要
な光反射率(70%以上)を得ることができない。
【0014】ちなみに、このステンレスによる反射膜1
04が薄いと、光が透過してしまい、反射膜104とし
て機能しなくなる。反対に、十分な光反射率を得るため
に、ステンレスによる反射膜104を厚く成膜すると、
成膜完了までに時間がかかり、光ディスク101のスル
ープットが低下するという問題がある。
【0015】また、成膜方法として、通常、スパッタリ
ング法が用いられるが、このスパッタリング法は、成膜
される膜の膜厚にばらつきが生じ易いことから、上述の
ように、膜厚によって光反射率が変化するようなステン
レス材料をスパッタリング法によって成膜する場合、反
射膜104の光反射率をある範囲内に収まるように制御
することが困難であり、光ディスク101の再現性が悪
くなるという問題がある。
【0016】このように、反射膜104としてステンレ
スを用いるという方法は、製造工程の簡略化、製造コス
トの低廉化を図る上で魅力的な方法ではあるが、現在の
ところ、まだ研究段階のレベルであり、実用化するには
上記のような課題を解決する必要がある。
【0017】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、合成樹脂による保護膜
の形成を省略でき、しかも高反射率を有する反射膜への
汚染を防止することができ、歩留りの向上を図ることが
できる光ディスクを提供することにある。
【0018】また、本発明は、光ディスクに対する合成
樹脂による保護膜の形成を省略して製造工程の簡略化及
び製造コストの低廉化を図ることができると共に、高反
射率を有する反射膜への汚染を防止することができ、光
ディスクの再現性及び歩留りの向上を図ることができる
光ディスクの製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録された情
報信号に基づいて凹凸パターン2が形成された透明基板
1を有する光ディスクDにおいて、透明基板1の凹凸パ
ターン2を被覆するように反射膜3を薄膜形成し、この
反射膜3上に耐食性金属膜4を薄膜形成して構成する。
この場合、耐食性金属膜4を、反射膜3の上面及び側面
を被覆するように薄膜形成して構成するようにしてもよ
い。
【0020】また、本発明は、記録された情報信号に基
づいて凹凸パターン2が形成された透明基板1を有する
光ディスクDの製造方法において、透明基板1の凹凸パ
ターン2を被覆するように反射膜3を薄膜形成した後、
この反射膜3上に耐食性金属膜4を薄膜形成する。
【0021】
【作用】本発明に係る光ディスクDおいては、反射膜3
上に耐食性金属4を形成していることから、空気中の湿
気が反射膜3に侵入するということがなくなり、特に、
反射膜3をAlにて形成した場合において、上記湿気の
侵入に伴って、反射膜3が汚染し、光反射膜として機能
しなくなるという不都合を回避することができる。従っ
て、反射膜3としての機能を十分に発揮させることがで
きると共に、光ディスクD上に合成樹脂による保護膜を
形成する必要がなくなる。
【0022】特に、耐食性金属膜4を、反射膜3の上面
及び側面を被覆するように薄膜形成して構成した場合、
反射膜3が光ディスクDの側面から露出することがなく
なるため、経時変化等に伴う反射膜3への汚染を確実に
防止することができる。
【0023】また、反射膜3と耐食性金属膜4とは、共
に金属であるため、親和性が良好であり、その境界面
は、両金属膜が接合された形となってその接合強度は、
バルク並みとなる。このことから、耐食性金属膜4が、
反射膜3から剥離するという不都合はなくなる。
【0024】また、本発明に係る光ディスクDの製造方
法においては、透明基板1の凹凸パターン2を被覆する
ように反射膜3を薄膜形成した後、反射膜3上に耐食性
金属膜4を薄膜形成するようにしているため、反射膜3
と耐食性金属膜4の形成法として、例えば金属膜の成膜
方法として一般的に用いられているスパッタリング法を
用いることができる。従って、成膜装置としては、例え
ば少なくとも2つのチャンバーを有するスパッタ装置だ
けで済み、製造ライン(特に、ラインの設置空間)の縮
小化を図ることができる。
【0025】また、反射膜3にて光ディスクDとして必
要な光反射率を確保することができること、及び耐食性
金属膜4は光反射率と無関係となることから、耐食性金
属膜4を形成する場合、スパッタリング法による成膜時
間を短くしても光反射率上の不都合は生じない。従っ
て、光ディスクDの製造時間の短縮化が図れ、スループ
ットの向上を実現できる。
【0026】しかも、反射膜3の形成と耐食性金属膜4
の形成を一つの成膜装置にて行うことができるようにな
るため、外部のゴミ等による汚染を防止することがで
き、また、上述のように、反射膜3によって、光反射率
が確保されることから、光ディスクDの再現性及び歩留
りを向上させることができる。
【0027】また、耐食性金属膜4によって、経時変化
等による反射膜3への汚染を防止することができること
から、光ディスクD上に合成樹脂による保護膜を必要が
なくなり、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明に係る光ディスクを再生専用型
の光ディスクに適用した実施例(以下、単に実施例に係
る光ディスクと記す)を図1〜図4を参照しながら説明
する。
【0029】この実施例に係る光ディスクDは、図1に
示すように、例えば外径が64mmの円板状に形成され
ており、楽音信号、映像信号もしくはデータ信号(例え
ばコンピュータの制御プログラムや参照データ等のコン
ピュータデータ)等の情報信号が光学的に読取り可能な
ように記録されている。
【0030】即ち、この光ディスクDは、図示するよう
に、例えばポリカーボネート、PMMA等の光透過性を
有する合成樹脂材料によって形成されたディスク基板1
を有し、このディスク基板1の一方の面に、上記情報信
号に応じた凹凸(ピット)による記録パターン2(拡大
図参照)が形成されている。
【0031】そして、本実施例においては、上記ディス
ク基板1の記録パターン2が形成されている面に、かつ
上記記録パターン2を被覆するように、例えばAlによ
る反射膜3が形成され、更に、この反射膜3上全面に、
耐食性金属膜、例えばステンレス材料(Fe−Ni−C
o合金)による金属膜4が形成されて構成されている。
なお、図において、反射膜3は、説明の便宜上、その厚
みが強調されているが、実際には、拡大図に示すよう
に、記録パターン2の凹凸に沿って薄膜に形成される。
また、ステンレス材料としては、SUS303、SUS
304等を用いることができる。
【0032】ディスク基板1上に、反射膜3及び耐食性
金属膜4を積層する場合、図1に示すように、その光デ
ィスクDの円周端面まで反射膜3を形成し、その後、反
射膜3上に耐食性金属膜4を形成するようにしてもよい
し、図2に示すように、反射膜3の径をディスク基板1
の径よりも僅かに小に設定して、ディスク基板1の周端
上部が上方に露出するように、反射膜3を形成し、その
後、この反射膜3の上面及び側端面を被覆するように、
耐食性金属膜4を形成するようにしてもよい。
【0033】上記耐食性金属膜4としては、上記ステン
レス材料のほか、例えばNi−Cr−Mo合金(ハステ
ロイ:商品名)やCo−Ni−Cr合金(ヘイズアロ
イ:商品名)等の耐食性の金属を用いることができる。
【0034】この実施例に係る光ディスクDによれば、
ディスク基板1の記録パターン2が形成されている面に
反射膜3を形成し、この反射膜3上全面に、耐食性金属
膜4を形成するようにしたので、空気中の湿気が反射膜
3に侵入するということがなくなり、特に、反射膜3
を、上記のように、Alにて形成した場合において、上
記湿気の侵入に伴って、反射膜3が汚染し、光反射膜と
して機能しなくなるという不都合を回避することができ
る。従って、反射膜3としての機能を十分に発揮させる
ことができると共に、光ディスクD上に合成樹脂による
保護膜を形成する必要がなくなる。
【0035】特に、図2に示すように、耐食性金属膜4
を、反射膜3の上面及び側端面を被覆するように形成し
て光ディスクDを構成した場合、反射膜3が光ディスク
Dの側面から露出することがなくなるため、経時変化等
に伴う反射膜3への汚染を確実に防止することができ
る。
【0036】また、反射膜3と耐食性金属膜4とは、共
に金属であるため、親和性が良好であり、その境界面
は、両金属膜3及び4が接合された形となってその接合
強度は、バルク並みとなる。このことから、耐食性金属
膜4が、反射膜3から剥離するという不都合はなくな
る。
【0037】次に、上記実施例に係る光ディスクDの製
造方法を図3の製造工程図及び図4の工程ブロック図に
基づいて説明する。なお、図3において、図1と対応す
るものについては同符号を記す。
【0038】まず、図3Aに示すように、一方の面に情
報信号に応じた凹凸パターン2が形成されたスタンパが
取り付けられた射出成形機(図4参照)11のキャビテ
ィ内に、光透過性を有する合成樹脂材料、例えばポリカ
ーボネート、PMMA等を射出して、この合成樹脂材料
によるディスク基板1を成形する。このディスク基板1
の一方の面には、上記スタンパの凹凸パターン2が、上
記射出成形によって転写されている。
【0039】その後、上記ディスク基板1を搬送機(図
4参照)12によって、成膜装置であるスパッタ装置
(図4参照)13に搬送する。このスパッタ装置13
は、少なくとも2つのチャンバを有する既知のマルチチ
ャンバ方式のスパッタ装置であり、第1のチャンバ13
aがAl成膜用のスパッタ室であり、第2のチャンバ1
3bがステンレス成膜用のスパッタ室である。このスパ
ッタ装置13は、同一装置内において、Al成膜とステ
ンレス成膜を連続して行うことができる。
【0040】従って、ディスク基板1は、まず、搬送機
12によって、第1のチャンバ13aに搬送される。そ
して、この第1のチャンバ13a内において、図3Bに
示すように、ディスク基板1の一方の面、即ち凹凸パタ
ーン2が転写されている面に、Alによる反射膜3をス
パッタリングによって成膜する。このとき、反射膜3
は、凹凸パターン2を被覆するように成膜される。
【0041】その後、上記反射膜3が形成されたディス
ク基板1を第2のチャンバ13bに搬送する。この搬送
は、スパッタ装置13内において行われる。そして、こ
の第2のチャンバ13b内において、図3Cに示すよう
に、ディスク基板1上に形成されている反射膜3上にス
テンレス材料による耐食性金属膜4を成膜して、本実施
例に係る光ディスクDを得る。
【0042】この製造方法によれば、ディスク基板Dの
凹凸パターン2を被覆するように反射膜3を成膜した
後、反射膜3上に耐食性金属膜4を成膜するようにした
ので、反射膜3と耐食性金属膜4の形成法として、上述
のように、例えば金属膜の成膜方法として一般的に用い
られているスパッタリング法を用いることができ、しか
も、その成膜装置として、例えば少なくとも2つのチャ
ンバーを有するスパッタ装置13を用いれば、Alによ
る反射膜3とステンレス材料による耐食性金属膜4を一
つのスパッタ装置13で連続して成膜することができ、
製造ライン(特に、ラインの設置空間)の縮小化を図る
ことができる。
【0043】また、反射膜3にて光ディスクDとして必
要な光反射率を確保することができること、及び耐食性
金属膜4は光反射率と無関係となることから、耐食性金
属膜4を形成する場合、スパッタリング法による成膜時
間を短くしても光反射率上の不都合は生じない。従っ
て、光ディスクDの製造時間の短縮化が図れ、スループ
ットの向上を実現できる。
【0044】しかも、反射膜3の形成と耐食性金属膜4
の形成を一つのスパッタ装置13にて行うことができる
ようになるため、外部のゴミ等による汚染を防止するこ
とができ、また、上述のように、反射膜3によって、光
反射率が確保されることから、光ディスクDの再現性及
び歩留りを向上させることができる。
【0045】また、耐食性金属膜4によって、経時変化
等による反射膜3への汚染を防止することができること
から、光ディスクD上に合成樹脂による保護膜を必要が
なくなり、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光ディスク
によれば、透明基板の凹凸パターンを被覆するように反
射膜を薄膜形成し、この反射膜上に耐食性金属膜を薄膜
形成するようにしたので、合成樹脂による保護膜の形成
を省略でき、しかも高反射率を有する反射膜への汚染を
防止することができ、歩留りの向上を図ることができ
る。
【0047】また、本発明に係る光ディスクの製造方法
によれば、透明基板の凹凸パターンを被覆するように反
射膜を薄膜形成した後、この反射膜上に耐食性金属膜を
薄膜形成するようにしたので、光ディスクに対する合成
樹脂による保護膜の形成を省略して製造工程の簡略化及
び製造コストの低廉化を図ることができると共に、高反
射率を有する反射膜への汚染を防止することができ、光
ディスクの再現性及び歩留りの向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを再生専用型の光ディ
スクに適用した実施例(以下、単に実施例に係る光ディ
スクと記す)を示す断面図である。
【図2】他の実施例に係る光ディスクを示す断面図であ
る。
【図3】本実施例に係る光ディスクの製造方法を示す製
造工程図である。
【図4】本実施例に係る光ディスクの製造方法の流れを
示す工程ブロック図である。
【図5】従来例に係る光ディスクを示す断面図である。
【図6】提案例に係る光ディスクを示す断面図である。
【符号の説明】
D 光ディスク 1 ディスク基板 2 記録パターン(凹凸パターン) 3 反射膜 4 耐食性金属膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録された情報信号に基づいて凹凸パタ
    ーンが形成された透明基板を有する光ディスクにおい
    て、 上記透明基板の上記凹凸パターンを被覆するように反射
    膜が薄膜形成され、この反射膜上に耐食性金属膜が薄膜
    形成されていることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 上記耐食性金属膜は、上記反射膜の上面
    及び側面を被覆するように薄膜形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 記録された情報信号に基づいて凹凸パタ
    ーンが形成された透明基板を有する光ディスクの製造方
    法において、 上記透明基板の上記凹凸パターンを被覆するように反射
    膜を薄膜形成する工程と、 上記反射膜上に耐食性金属膜を薄膜形成する工程とを有
    することを特徴とする光ディスクの製造方法。
JP4352763A 1992-10-30 1992-10-30 光ディスク及びその製造方法 Pending JPH06150376A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1323396C (zh) * 2000-12-19 2007-06-27 索尼株式会社 光盘及光盘记录方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1323396C (zh) * 2000-12-19 2007-06-27 索尼株式会社 光盘及光盘记录方法

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Date Code Title Description
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Effective date: 20010710