JPH06150163A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １取引の商品販売データを売上登録する売上
登録部から登録履歴データを記録する部分を排除する。 【構成】 １取引の商品販売データを売上登録するため
のターミナル１と履歴記録装置２とを通信回線３で接続
し、ターミナル１は、売上登録された取引のレシートを
レシートプリンタ１４で印字発行するとともに、その取
引の登録履歴データを通信回線３を通じて履歴記録装置
２に送信し、履歴記録装置２は、登録履歴データを受信
すると、その登録履歴データを受信順にハードディスク
２８に書込み記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子式キャッシュレジ
スタ，ＰＯＳ（販売時点情報管理）ターミナル等の商品
販売データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の商品販売データ処理装置
は、レシートプリンタとジャーナルプリンタの２種類の
プリンタを搭載しており、キーボードのキー操作等によ
って販売商品の売上登録が行われるとその商品販売デー
タをレシート用紙及びジャーナル用紙に同時に印字し、
また締めキー操作によって１取引の登録締めが指示され
るとその取引の合計データ及び客の支払データを同じく
レシート用紙及びジャーナル用紙に同時に印字して、レ
シート用紙はレシート発行口から排出しカッタにより切
断してレシートとして発行し、ジャーナル用紙は装置内
部の記録紙巻取り機構によって巻取るようになってい
た。

【０００３】従って、この商品販売データ処理装置で商
品販売データが売上登録された取引の登録履歴データが
ジャーナル用紙に記録されることになり、店は印字済み
のジャーナル用紙を一定期間保管して、登録履歴の確認
を可能にしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レシー
トは買上げ商品の代金を支払った客に渡されるものであ
るから商品販売データ処理装置にレシートプリンタを搭
載する必要があるが、印字済みのジャーナル用紙は店で
保管されるものであるから、商品販売データ処理装置に
ジャーナルプリンタを搭載してレシート印字と同時にジ
ャーナル印字を行う必要性はない。

【０００５】すなわち、１取引の商品販売データを売上
登録してレシートを印字発行する売上登録部と、この売
上登録部で処理された取引の登録履歴データを記録する
登録履歴記録部とを分散しても、従来の商品販売データ
処理装置の機能を失うものではなく、まして売上登録部
からジャーナルプリンタを排除できるので、売上登録部
の小型化，効率化等の優れた効果が期待できる。

【０００６】そこで本発明は、１取引の商品販売データ
を売上登録する売上登録部から登録履歴データを記録す
る部分を排除でき、売上登録部の小型化，効率化を図り
得る商品販売データ処理装置を提供しようとするもので
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、売上登録部と
登録履歴記録部とを通信回線で接続し、売上登録部は、
１取引の商品販売データを売上登録する売上登録手段
と、この売上登録手段により商品販売データが売上登録
された取引の登録履歴データを通信回線を通じて登録履
歴記録部に送信する送信手段とを設け、登録履歴記録部
は、送信手段により送信された登録履歴データを受信す
る受信手段と、この手段により受信された登録履歴デー
タを受信順に記録する記録手段とを設けたものである。

【０００８】

【作用】このような構成の本発明であれば、売上登録部
で１取引の商品販売データが売上登録されると、当該取
引の登録履歴データが通信回線を通じて登録履歴記録部
に送信され、この登録履歴記録部において記録される。

【０００９】従って、売上登録部と登録履歴記録部とは
通信回線でもってデータ通信が可能な範囲で分散でき、
売上登録部から登録履歴記録部を排除できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。

【００１１】図１は実施例装置の概要を示すブロック図
であって、この実施例装置は、売上登録部として複数台
のターミナル１を店の各売場に設置するとともに、登録
履歴記録部として履歴記録装置２を店の事務所等に設置
し、両者をＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）
等の通信回線３で接続して構成される。

【００１２】ターミナル１は、図２に示すように、制御
部本体としてＣＰＵ（中央処理装置）１０を設けてい
る。ＣＰＵ１０は、メモリ部１１のＲＯＭ（リード・オ
ンリ・メモリ）領域に予め設定されたプログラムに従い
動作し、必要に応じてメモリ部１１のＲＡＭ（ランダム
・アクセス・メモリ）領域にデータの書込みを行った
り、ＲＡＭ領域からデータの読出しを行う。

【００１３】またＣＰＵ１０は、前記通信回線３を通じ
て行われるデータ通信を制御する通信コントローラ１
２、現在の日付及び時刻を計時する時計部１３、レシー
トプリンタ１４を印字動作させるプリンタコントローラ
１５、キーボード１６からのキー信号を取込むキーボー
ドコントローラ１７、表示器１８を動作させて表示デー
タに対応する文字等を表示させる表示器コントローラ１
９の各部を制御する。

【００１４】レシートプリンタ１４は、所定のレシート
用紙にデータ印字し、取引単位で切断してレシート発行
するものである。

【００１５】キーボード１６には、商品販売データを入
力するためのキーや、１取引の登録締めを指示する締め
キー等が配設されている。

【００１６】履歴記録装置２は、図３に示すように、制
御部本体としてＣＰＵ２０を設けている。このＣＰＵ２
０は、メモリ部２１のＲＯＭ領域に予め設定されたプロ
グラムに従い動作し、必要に応じてメモリ部２１のＲＡ
Ｍ領域にデータの書込みを行ったり、ＲＡＭ領域からデ
ータの読出しを行う。

【００１７】またＣＰＵ２０は、前記通信回線３を通じ
て行われるデータ通信を制御する通信コントローラ２
２、着脱自在に装着されるフロッピーディスクに対して
データの読み書きを行うフロッピーディスクドライバ２
３、ジャーナルプリンタ２４を印字動作させるプリンタ
コントローラ２５、キーボード２６からのキー信号を取
込むキーボードコントローラ２７、ハードディスク２８
に対してデータの読み書きを行うハードディスクコント
ローラ２９等の各部を制御する。

【００１８】ジャーナルプリンタ２４は、所定のジャー
ナル用紙にデータ印字するもので、印字済みのジャーナ
ル用紙は記録紙排出口から装置外部に排出されるように
なっている。

【００１９】キーボード２６には、登録履歴データの印
字出力を指令するキーや、その印字出力するデータの範
囲を指定するキー等が配設されている。

【００２０】しかして、前記ターミナル１は、１取引の
商品販売データを売上登録する売上登録手段を設けてい
る。この売上登録手段は、ＣＰＵ１０，メモリ部１１，
キーボード１６及びキーボードコントローラ１７によっ
て構成される。すなわち、キーボードのキー入力により
１取引の商品販売データが入力されると、ＣＰＵ１０が
ＲＯＭ領域のプログラムに従い動作し、商品販売データ
をＲＡＭ領域に形成された売上合計器に登録処理するよ
うになっている。

【００２１】また、ＣＰＵ１０は、特に売上登録手段に
よって１取引の商品販売データが登録されると、図５
（ａ）に示す処理を実行するようにプログラム設定され
ている。

【００２２】すなわち、ステップＳＴ１で１取引の商品
販売データの売上登録有りを確認したならば、プリンタ
コントローラ１５を制御してレシートプリンタ１４によ
り商品販売データのレシート印字を行わせるとともに、
商品販売データをＲＡＭ領域に形成されたバッファに順
次格納する。

【００２３】次に、ＳＴ２でキーボード１６の締めキー
入力により１取引の登録締めが指示されたならば、プリ
ンタコントローラ１５を制御してレシートプリンタ１４
により当該取引の合計データ及び客の支払いデータのレ
シート印字を行わせ、レシートを発行させる。

【００２４】次に、ＳＴ３で図４に示す伝文フォーマッ
トで登録履歴データ伝文を作成し、この伝文を通信コン
トローラ１２，通信回線３を通じて履歴記録装置２に送
信する。この伝文送信処理は履歴記録装置２から正常に
受信できたことを示す受信可応答があるまで周期的に繰
り返し、ＳＴ４で受信可応答を検知したならば、商品販
売データが蓄積されたバッファをクリアして、この処理
を終了する。

【００２５】なお、図４においてヘッダ４１は送信先ア
ドレス（履歴記録装置２の通信アドレス）や発信元アド
レス（当該ターミナル１の通信アドレス）の情報であ
る。ターミナル番号４２はターミナル１毎に予め割当て
られた識別番号である。レシート番号４３はそのターミ
ナル１で発行されたレシートの枚数に相当する番号であ
る。登録日時データ４４は締めキー入力された時点で時
計部１３から読出した日時データである。商品販売デー
タ４５はバッファに蓄積されたデータであり、合計・支
払いデータは締めキー入力によって得られたデータであ
る。

【００２６】ここに、ターミナル１は前記売上登録手段
により商品販売データが売上登録された取引の登録履歴
データを通信回線３を通じて履歴記録装置２に送信する
送信手段を有する。この送信手段は、ＣＰＵ１０，メモ
リ部１１及び通信コントローラ１２で構成される。

【００２７】一方、履歴記録装置２は通信コントローラ
２２を介して上記登録履歴データ伝文を受信すると、図
５（ｂ）に示す処理を実行するようにプログラム設定さ
れている。

【００２８】すなわち、ＳＴ５で伝文受信を確認し、Ｓ
Ｔ６でその伝文を正常に受信できたか否かを判断する。
そして、ビジィ状態等により伝文を正常に受信できなか
った場合には、伝文発信元のターミナル１へ受信不可応
答を返信する。

【００２９】ＳＴ６で正常に受信できたことを確認した
ならば、伝文発信元のターミナル１へ受信可応答を返信
するとともに、その受信した登録履歴データ（ターミナ
ル番号４２，レシート番号４３，登録日時データ４４，
商品販売データ４５及び合計・支払データ４６）をハー
ドディスク２８に受信順に書込み記録する。

【００３０】ここに、履歴記録装置２は、ターミナル１
から送信された登録履歴データを受信する受信手段と、
この手段により受信された登録履歴データを受信順に記
録する記録手段とを有する。

【００３１】受信手段は、ＣＰＵ２０、メモリ部２１及
び通信コントローラ２２で構成される。記録手段は、Ｃ
ＰＵ２０、メモリ部２１及びハードディスクコントロー
ラ２９で構成される。

【００３２】また、ＣＰＵ１０はキーボード２６のキー
入力によって登録履歴データの出力が指定されると、図
６に示す処理を実行するようにプログラム設定されてい
る。

【００３３】すなわち、ＳＴ７で登録履歴データの出力
指定有りを確認すると、ＳＴ８で部分出力が指示された
のか一括出力が指示されたのかを判断する。そして、一
括出力が指示された場合には（ＳＴ８のＮＯ）、ハード
ディスク２８に記録された全登録履歴データを登録順に
読出し、プリンタコントローラ２５を制御してジャーナ
ルプリンタ２４により全登録履歴データのジャーナル印
字を行わせる。

【００３４】ＳＴ８で部分出力が指示された場合には、
ＳＴ９で検索情報がキー入力されるのを待機する。な
お、この検索情報とは、ターミナル番号４２，レシート
番号４３及び登録日時データ４４のいずれか１つ、ある
いは複数の組合わせである。

【００３５】そして、キー入力によって検索情報が入力
されたならば、ハードディスク２８を検索して当該検索
情報が一致した登録履歴データを読出し、プリンタコン
トローラ２５を制御してジャーナルプリンタ２４により
部分登録履歴データのジャーナル印字を行わせる。

【００３６】このように構成された本実施例であれば、
各ターミナル１では、売上登録手段（１０，１１，１
６，１７）により商品販売データが売上登録された１取
引のレシートがレシートプリンタ１４から印字発行され
るので、当該取引を終えた客にレシートを即座に渡すこ
とができる。

【００３７】また、この取引の登録履歴データは、送信
手段（１０，１１，１２）により通信回線３を通じて履
歴記録装置２に送信される。履歴記録装置２において
は、受信手段（２０，２１，２２）により各ターミナル
１から登録履歴データを受信する毎に、その登録履歴デ
ータを記録手段（２０，２１，２９）によりハードディ
スク２８に書込み記録する。

【００３８】従って、履歴記録装置２のハードディスク
２８には、各ターミナル１で売上登録された取引の登録
履歴データが登録締めの順に書込み記録される。このハ
ードディスク２８に記録された登録履歴データは、キー
ボード２６のキー操作によってジャーナル印字させるこ
とにより確認できる。

【００３９】このように本実施例によれば、レシート発
行機能と登録履歴データ記録機能とを失うことなく、売
上登録部としてのターミナル１と、登録履歴記録部とし
ての履歴記録装置２とを、通信回線３でデータ通信が可
能な範囲で分散化できる。その結果、売上登録部として
のターミナル１にはジャーナルプリンタ２４が不要にな
るので、ターミナル１の小型化及び効率化が図られる。
また、ターミナル１からはジャーナル印字に対する騒音
も無くなるので比較的静かになる。

【００４０】また、ハードディスク２８に記録された登
録履歴データをジャーナル印字させる際に、登録履歴を
確認するターミナル１の指定や、日時の指定等ができる
ので、必要な登録履歴データのみをジャーナル印字でき
る。その結果、登録履歴の確認が容易になる上、ジャー
ナル用紙の節約を図り得る。

【００４１】また、複数台のターミナル１の登録履歴デ
ータを１か所で集中して管理するので、データ管理作業
を効率よく行える利点もある。

【００４２】なお、前記実施例では各ターミナル１と履
歴記録装置２とを接続する通信回線３を有線としたが、
無線回線で接続してもよい。

【００４３】また、前記実施例では履歴記録装置２にお
いて受信した登録履歴データを受信順にハードディスク
２８に書込むようにしたが、フロッピーディスクドライ
バ２８に装着されたフロッピーディスクに書込むように
してもよい。

【００４４】また、例えば１週間毎にハードディスク２
８に書込まれた登録履歴データをフロッピーディスクに
転送するようにして保存し、このプロッピーディスクに
記録された登録履歴データをパーソナルコンピュータに
展開して、登録履歴を確認することも可能である。

【００４５】また、図７に示すように周知のマスター・
サテライト型ＰＯＳシステムにおいて、マスター機にの
みレシートプリンタ１４とジャーナルプリンタ２４とを
設け、残りのサテライト機にはレシートプリンタ１４の
みを設けて、本発明装置を構築することも可能である。

【００４６】この場合、各サテライト機７２は前記実施
例におけるターミナル１と全く同一の機能を有し、マス
ター機７１はターミナル１の機能と履歴記録装置２の機
能とを有することになる。

【００４７】この他、本発明をレシートプリンタを持た
ない単体の電子式キャッシュレジスタに適用する等、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である
のは勿論である。

【００４８】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、１
取引の商品販売データを売上登録する売上登録部から登
録履歴データを記録する部分を排除でき、売上登録部の
小型化，効率化を図り得る商品販売データ処理装置を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の概要を示すブロック図。

【図２】 図１に示すターミナルのブロック図。

【図３】 図１に示す履歴記録装置のブロック図。

【図４】 同実施例における登録履歴データ伝文のフォ
ーマット図。

【図５】 ターミナル及び履歴記録装置の要部処理を示
す流れ図。

【図６】 履歴記録装置のジャーナル印字処理を示す流
れ図。

【図７】 本発明の他の実施例の概要を示すブロック
図。

【符号の説明】

１…ターミナル（売上登録部）、 ２…履歴記録装置（登録履歴記録部）、 ３…通信回線、 １０，２０…ＣＰＵ、 １１，２１…メモリ部、 １２，２２…通信コントローラ、 １４…レシートプリンタ、 ２４…ジャーナルプリンタ、 ２８…ハードディスク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 売上登録部と登録履歴記録部とを通信回
   線で接続し、前記売上登録部は、１取引の商品販売デー
   タを売上登録する売上登録手段と、この売上登録手段に
   より商品販売データが売上登録された取引の登録履歴デ
   ータを前記通信回線を通じて前記登録履歴記録部に送信
   する送信手段とを設け、前記登録履歴記録部は、前記送
   信手段により送信された登録履歴データを受信する受信
   手段と、この手段により受信された登録履歴データを受
   信順に記録する記録手段とを設けたことを特徴とする商
   品販売データ処理装置。