JPH06148B2 - 血漿分離方法及び装置 - Google Patents

血漿分離方法及び装置

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JPH06148B2
JPH06148B2 JP61170929A JP17092986A JPH06148B2 JP H06148 B2 JPH06148 B2 JP H06148B2 JP 61170929 A JP61170929 A JP 61170929A JP 17092986 A JP17092986 A JP 17092986A JP H06148 B2 JPH06148 B2 JP H06148B2
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blood
plasma
plasma separation
membrane module
separation
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JP61170929A
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泰志 下村
勇蔵 黒松
一生 赤木
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は少量の血液から血漿成分を効率良く分離採取す
るための血漿分離方法とその装置に関する。
[従来の技術] 従来、少量の血液より血漿成分を分離採取する方法とし
て遠心分離法や、第3図に示すような血漿分離装置(特
開昭59-64055公報参照)が知られている。第3図の血漿
分離装置は、内部に血液を流通させる多孔質膜からなる
中空糸6が多数集束され、その両端部がポッティング材
7により固定されて中空円柱状の筒体8内に収納されて
なるもので、上記複数の中空糸6中に血液を一定圧力流
通させることによって中空糸内部に連通した出口から血
球成分の濃縮された血液が得られ、膜を透過した血漿成
分を中空糸外部に連通した出口から排出することができ
るようになっている。なお、図中符号9は圧力計、10は
ローラポンプ、11は分離された血漿成分を受ける容器を
それぞれ示すものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、遠心分離法にあつては血漿の分離摂取に
時間を要するため、迅速性が要求される場合に大きな問
題となるものである。一方、第3図の血漿分離装置にお
いても、血漿分離速度を上げるため、中空糸6の膜間圧
力差、即ち中空糸6内の血液の圧力を高めると、一定圧
(一般に500mmHg)以上になると血球破壊(溶血)を引
き起こす危険が生じる。
以上のように、従来の方法、装置においては、溶血など
を起さないように血漿分離作業を行わせることは困難
で、なかなかその血漿分離効率を高められないのが現状
である。
[問題点を解決するための手段] 従って本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなされたも
ので、少量の血液から血漿成分を効率的に分離採取する
ことを目的とする。
そしてその目的は、本発明によれば、血液より親水性多
孔質中空糸膜の透過孔を介して血漿成分を分離するに際
し、加圧下、閉鎖系にて分離操作することを特徴とする
血漿分離方法及び、血液送入手段と、血漿分離膜モジュ
ールと、該血液送入手段と該血漿分離膜モジュール間の
ラインを閉塞するための手段とを有する血液分離装置で
あって、前記血漿分離膜モジュールの血液送入下流側末
端部を膨張性構造で閉鎖してなることを特徴とする血液
分離装置により達成することができる。
血液から血漿成分を分離するときの閉鎖系内の圧力は、
10〜400mmHgの範囲が好ましく、特に100〜300mmHgの範
囲が好ましい。
[作用] 本発明の操作、作用を第1図に基いて説明する。
シリンジ1より血液を血漿分離膜モジュール2内に導入
し、所定圧力まで圧力を上昇させた後、前記シリンジ1
と血漿分離膜モジュール2の間のラインをクランプ3に
より閉塞する。
そうすると、血液注入の下流側末端部4は閉鎖されてお
り、しかも該末端部4はシリンジ1の加圧によって膨張
する性質を有する構造であるため、この閉鎖系内に加え
られた圧力が血液に穏やかに作用し、溶血がない状態で
血漿成分が血球から分離される。
[実施例] 次に本発明を実施例に基き詳細に説明するが、本発明は
実施例に限られるものでないことは明らかであろう。
第1図は本発明の血漿分離装置の一実施例を示す概要図
である。本発明の血漿分離装置は大別すると4つの部
分、即ち、血液送入手段としてのシリンジ1、血漿分離
膜モジュール3、シリンジ1と血漿分離膜モジュール3
間のラインを閉塞するクランプ2、及び血漿分離膜モジ
ュール3の血液送入下流側末端部4から構成されてい
る。血液送入下流側末端部4に関しては、閉鎖系を構成
する伸縮性を有するチューブ形状あるいは風船形状のも
の等シリンジ1の加圧によって材質自体が膨張するも
の、また第2図に示すような、材質自体は膨張しない
が、コイルバネ、板バネ等のバネ12と隔壁13とから
なる閉鎖構造体5のようにシリンジ1の加圧により閉鎖
系内容積が膨張する構造のものなどが好ましく用いられ
る。
また、血漿分離膜モジュール3は第3図に示したような
従来公知の分離膜モジュールを使用することができる。
血漿分離膜モジュールに用いられる中空糸膜としては、
親水性を有するものが好ましく用いられるが、他方、元
来は疎水性であっても、界面活性剤又はコーティング剤
等により親水化処理したものも好ましく使用できる。更
に、疎水性の中空糸膜を水と相溶性がよく表面張力の小
さい、例えばアルコールの如き物質によって洗浄し、生
理食塩水のような無菌水、無塵水にて充填しており、使
用に際して血液と置換することによって本発明の中空糸
膜として用いることができる。
また、中空糸の材質としては特に制限されるものではな
い。高分子材料を素材とするものの例としては、ポリオ
レフィン(高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
(4−メチル−ペンテン−1)など)、フッ素含有高分
子化合物、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリ塩化
ビニル、セルロースアセテート、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタアクリレー
ト、ポリアミド等の多孔質中空糸を挙げることができ
る。また無機材料を素材とするものの例としては、ガラ
ス、セラミツクス、炭素等の多孔質中空糸を挙げること
ができる。多孔質中空糸の外径、周壁部厚さ、孔径も特
に制限されるものではないが、一般には外径が約10〜約
1000μm、周壁部厚さが約10〜約500μm、孔径が約0.0
1〜約7μmのものが好ましい。
次に本発明を用いた具体的な実施結果を説明する。
(実施例1) 第1図の血漿分離膜モジュール3の分離膜として、ポリ
プロピレン製中空糸膜(宇部興産(株)製、平均透孔径
0.37μm、外径400μm、内径300μm、空隙率74%)を
使用し、第1図の血液送入下流側末端部4に圧力計を取
付け、人間の新鮮な血液10mを使用して血漿成分の分
離実験を行つた。
閉鎖系内の圧力は200mmHgとした。
その結果、表1に示すように血漿4ccが5分で得られ
また、この時何らの溶血も認められなかつた。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明の血漿分離方法とその装置に
よれば、血球破壊(溶血)を起さずに、少量の血液から
血漿成分を効率良く分離採取することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の血漿分離装置の一実施例を示す概要
図、第2図は第1図における血液送入下流側末端部の他
の構造を示す概略構成図、第3図は従来の血液分離装置
を示す構成図である。 1…シリンジ、2…血漿分離膜モジュール、 3…クランプ、4…血液送入下流側末端部、 5…閉鎖構造体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−91203(JP,U) 実開 昭61−51904(JP,U) 実開 昭61−51903(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液より多孔質中空糸膜の透過孔を介して
    血漿成分を分離するに際し、加圧下閉鎖系にて分離操作
    することを特徴とする血漿分離方法。
  2. 【請求項2】閉鎖系内の圧力が10〜400mmHgである特許
    請求の範囲第1項記載の血漿分離方法。
  3. 【請求項3】血液送入手段と、血漿分離膜モジュール
    と、該血液送入手段と該血漿分離膜モジュール間のライ
    ンを閉塞するための手段とを有する血液分離装置であっ
    て、前記血漿分離膜モジュールの血液送入下流側末端部
    を膨張性構造により閉鎖してなることを特徴とする血液
    分離装置。
JP61170929A 1986-07-22 1986-07-22 血漿分離方法及び装置 Expired - Lifetime JPH06148B2 (ja)

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JPS6329656A JPS6329656A (ja) 1988-02-08
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