JPS6335763Y2 - - Google Patents

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JPS6335763Y2
JPS6335763Y2 JP1982036486U JP3648682U JPS6335763Y2 JP S6335763 Y2 JPS6335763 Y2 JP S6335763Y2 JP 1982036486 U JP1982036486 U JP 1982036486U JP 3648682 U JP3648682 U JP 3648682U JP S6335763 Y2 JPS6335763 Y2 JP S6335763Y2
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JP
Japan
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hollow fiber
plasma
hollow
hollow tube
fiber bundle
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JP1982036486U
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JPS58141709U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は中空繊維型体液過装置に関するもの
である。
近年半透膜による限外過、膜過等の現象を
利用して、膜を通して物質を移動させる過器、
濃縮器などの装置が種々開発されている。医療分
野においても、例えば血液の浄化装置や腹水の処
理装置として半透性の壁膜からなる中空繊維膜を
利用した体液過装置が用いられている。しかし
ながら、これら従来のものは膜を透過した物質の
流路が形成されていないため液が中空繊維束内
に滞留するという問題があつた。例えばその一例
を特公昭55−22107号などで提案された血漿成分
は通過させるが血球成分を通過させない血漿分離
装置についていえば、中空繊維膜束の中央部付近
で膜を透過した血漿成分は血漿成分の粘度が高い
ため、周りの中空繊維にはばまれて仲々中空繊維
膜束の間隙をぬつて外側に移動しにくい。そのた
めに血漿成分を効率よく、また簡単に取出すこと
に難があるとともに有効膜面積が減少し、実用上
極めて問題であつた。
本考案者らは上記問題点を解消した装置を提供
するため鋭意検討した結果本考案に到達したもの
である。すなわち本考案は、側壁に少くとも一つ
の膨出部分を有し、該膨出部分に液出口を設け
た円筒状の筐体内に、両端が開口し、かつその両
端部を樹脂壁に埋没支持させた微多孔中空繊維束
を液密に収容し、上記中空繊維束の両開口端に体
液の入口または出口を有するヘツダ室を設け、さ
らに、この中空繊維束の中央部に多数の開孔を有
する中空管を、該中空繊維束と平行に設けて、そ
の両端を上記樹脂壁に埋没固定して、該中空管の
両開口端を閉塞するとともに、この中空管に上記
筐体に設けた膨出部に開口する液取出し管を接
続したことを特徴とする中空繊維型体液過装置
である。
本考案によれば多数の孔を有する中空管を中空
繊維膜束のほぼ中央部に有しているので、中空繊
維膜束の内部で膜を透過した血漿成分はこの中空
管の孔から効率よく取出され、また中空管に血漿
取出パイプを中空繊維膜束を横切つて設けている
ので、中空管内を流れる血漿成分は中空繊維膜束
の外側に移動し、筐体の出口より効率よく、かつ
簡単に取出される。またこのような構造とするこ
とにより中空繊維膜の開口端部での分散性が良好
となる。
次に本考案装置の一実施例を図面にて説明す
る。
第1図は本考案の体液過装置の一実施例を示
す縦断面図であり、最も好適な態様である血漿分
離について示すものである。中空繊維膜束1の開
口端部21,22は樹脂壁(エポキシ樹脂、不飽
和エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂
などのポツテイング材)8,13に埋没支持さ
れ、筐体4内に収容されている。また多数の孔2
を有する中空管3(ポリカーボネイト製など)が
中空繊維膜束のほぼ中央部に中空繊維膜束に沿つ
て設けられ、該中空管の両端部は第2図に示すよ
うに樹脂壁8,13に埋没固定されている。また
該中空管の両端部は樹脂壁によつて閉塞されてい
る。上記中空管の樹脂壁への埋没長さは、この管
が固定できる長さであればよい。この中空管3の
内径は多数の孔2より入り込んだ血漿成分が充分
流れる程度の大きさであればよい。また中空管の
管の厚みはできるだけ薄い方がよい。孔2の孔径
は血漿成分が充分流入する程度の大きさであれば
よく、また孔の形状は円形、ダ円形、多角形(三
角形または四角形など)などどのようなものでも
よい。中空管の両端側には血漿取出パイプ5,2
5,15,26が中空繊維膜束1を横切つて設け
られている。血漿取出パイプの先端は第1図に示
すとおり、中空繊維膜束1を突き切つて突出して
いるのがよい。このように突出して設けておけば
血漿成分が筐体内の膨出部分27,28,29,
30に流れ込み、この膨出部分から血漿取出口へ
容易に導かれる。血漿取出パイプは血漿取出口
9,16に近接して設けるのが最適であり、また
第1図に示すとおり中空管の両端側の2箇所に設
けるのが好適である。また血漿取出パイプは5,
25のように中空管3の上下に設けるのがよい。
また血漿取出パイプは中空管3に対してほぼ直角
に設けるのがよいが、多少の傾斜をもたせて設け
ることもできる。血漿取出パイプは中空管の1箇
所にのみ設け、また血漿取出口9を筐体に1箇所
設けるようにしてもよい。また血漿取出パイプは
中空管の中央部に設けてもよいし、また血漿取出
口9も筐体の中央部に設けるようにしてもよい。
本考案装置の大きさは、例えば血漿分離としては
筐体の長さl(中空繊維開口端部間の距離)10〜
50cm、筐体の中央部内径d3〜15cm、筐体の膨出
部の内径4〜20cm、中空管の内径0.3〜5cm、中
空管の孔10μ〜1cm、好ましくは50μ〜5mmであ
る。また孔の分布密度は大である程効果的である
が、中空管の外表面積に対する開孔面積の比は10
〜60%である。
中空繊維束1と中空管3は筐体4内に収納され
て中空繊維束および中空管の端部は遠心接着法に
より接着固定される。
中空繊維束1の開口端部21,22側にはヘツ
ダー室19,20が設けられており、このヘツダ
ー室19,20は内側キヤツプ17,18および
外側の螺合用キヤツプ7,14によつて形成され
ている。またこのヘツダー室19,20はO−リ
ング(シリコーン製など)6,12およびネジ部
23,24によつて完全に液シールされる。内側
キヤツプ17の先端には血液の入口10、一方の
キヤツプ18の先端には血液の濃縮成分の出口1
1が設けられている。ヘツダー室は第1図に示す
とおり構成されているのが最適であるが、これら
に限定されるものではなく、血液の入口または出
口を有し、かつ血液の貯留室を有する構造のもの
なら充分使用することができる。
血液は血液入口10より導入され、ヘツダー室
19を経て開口端部21より中空繊維膜束1の中
空部を流れ、そこで血漿成分が中空繊維膜の微孔
を通過し、一部はそのまま血漿出口9,16より
取出され、また一部は中空管3の多数の孔2より
中空管内部に流れ、血漿取出パイプ5,15,2
5,26を流れ、血漿出口9,16より取出され
る。取出された血漿はそのまま捨てられるか、あ
るいはさらに吸着剤2次膜などによりγグロブリ
ンなどを除去したあとで体中へ返される。また血
球成分は開口端部22からヘツダー室20を経
て、出口11から取出される。取出された血液の
濃縮成分(血球成分が多く、血漿成分の少ないも
の)は補液、あるいは人工血漿あるいは吸着剤2
次膜などにより処理された血漿とともに体中へ返
される。
本考案に用いる微多孔中空繊維膜は例えば血漿
分離用としては血漿成分は通過させるが、血球成
分は通過させない微多孔中空繊維膜であればすべ
て使用できる。そのための膜の孔径は100Å〜1μ
程度である。孔径が余り大きくなると血液中の赤
血球、白血球あるいは血漿の一部が通過するし、
また逆に孔径が余り小さすぎると血液中のアルブ
ミンなどの蛋白質が通過しなくなる。膜構造とし
ては均一な孔径を有する微細多孔構造が最適であ
る。膜素材としては中空繊維膜として通常用いら
れているもの、たとえばセルロース系、セルロー
スアセテート系、ポリビニルアルコール系(エチ
レン−ビニルアルコール系共重合体などのビニル
アルコール系共重合体系を含む)、ポリアクリロ
ニトリル系、ポリスルホン系、ポリプロピレン
系、ナイロン系、ポリエステル系、ポリカーボネ
ート系、ポリ塩化ビニル系などがあげられる。こ
のうちポリビニルアルコール系微多孔中空繊維膜
は分離効率性および血液親和性の点からとくに好
ましい。また中空繊維の大きさとしては、内径50
〜1500μ、膜厚10〜500μである。
これらの中空繊維膜は有効面積が0.2〜2.0m2
好ましくは0.3〜1.8m2になるように筐体内に設け
られる。中空繊維膜の本数はおよそ千本〜1万本
程度である。
以上のように本考案装置は液を滞留させるこ
となく簡単に取り出すことができるため過効率
を向上させることができ、特に液粘度の高い保
存血液から血漿を分離する装置として、また体外
循環システムにおいて静脈から取出した血液から
血漿を分離する装置として有効に使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の中空繊維型体液過装置の一
実施例を示す縦断面図、第2図は第1図のA部詳
細図である。 1……中空繊維膜束、2……中空管の孔、3…
…中空管、4……筐体、5,15,25,26…
…液取出パイプ、6,12……ローリング、
7,14……外側螺合用キヤツプ、8,13……
支持部材、9,16……液出口、10……処理
液入口、11……濃縮液の出口、17,18……
内側キヤツプ、19,20……ヘツダー室、2
1,22……中空繊維膜の開口端部、23,24
……ネジ部、27,28,29,30……筐体の
膨出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 側壁に少くとも一つの膨出部分を有し、該膨出
    部分に液出口を設けた、円筒状の筐体内に、両
    端が開口し、かつその両端部を樹脂壁に埋没支持
    させた微多孔中空繊維束を液密に収容し、上記中
    空繊維束の両開口端に体液の入口または出口を有
    するヘツダ室を設け、さらに、この中空繊維束の
    中央部に多数の開孔を有する中空管を、該中空繊
    維束と平行に設け、かつその両端を上記樹脂壁に
    埋没固定して、該中空管の両開口端を閉塞すると
    ともに、この中空管に上記筐体に設けた膨出部に
    開口する液取出し管を接続したことを特徴とす
    る中空繊維型体液過装置。
JP3648682U 1982-03-15 1982-03-15 中空繊維型体液濾過装置 Granted JPS58141709U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3648682U JPS58141709U (ja) 1982-03-15 1982-03-15 中空繊維型体液濾過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3648682U JPS58141709U (ja) 1982-03-15 1982-03-15 中空繊維型体液濾過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58141709U JPS58141709U (ja) 1983-09-24
JPS6335763Y2 true JPS6335763Y2 (ja) 1988-09-22

Family

ID=30047914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3648682U Granted JPS58141709U (ja) 1982-03-15 1982-03-15 中空繊維型体液濾過装置

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JP (1) JPS58141709U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS522880A (en) * 1975-06-24 1977-01-10 Terumo Corp Hollow fiber dialyzer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS522880A (en) * 1975-06-24 1977-01-10 Terumo Corp Hollow fiber dialyzer

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JPS58141709U (ja) 1983-09-24

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