JPH061480U - 排水処理溝 - Google Patents
排水処理溝Info
- Publication number
- JPH061480U JPH061480U JP4162192U JP4162192U JPH061480U JP H061480 U JPH061480 U JP H061480U JP 4162192 U JP4162192 U JP 4162192U JP 4162192 U JP4162192 U JP 4162192U JP H061480 U JPH061480 U JP H061480U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- main body
- groove member
- wastewater treatment
- connecting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sewage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排水不良になったり廃水が滞留して悪臭を発
生したりすることがなく、破損の場合も安価でかつ容易
に改修可能な排水処理溝を提供する。 【構成】 合成樹脂を使った溝部材の複数を用い極めて
簡易な基礎で施工でき、軽量で、継目個所を少なくし、
土中に埋設されて浮き上ったり、ローリングを起こすこ
とのない排水処理溝。
生したりすることがなく、破損の場合も安価でかつ容易
に改修可能な排水処理溝を提供する。 【構成】 合成樹脂を使った溝部材の複数を用い極めて
簡易な基礎で施工でき、軽量で、継目個所を少なくし、
土中に埋設されて浮き上ったり、ローリングを起こすこ
とのない排水処理溝。
Description
【0001】
本考案は排水処理溝に関し、特にゴルフ場、公園、農業用ハウスなどに好適に 利用でき、工業用、生活用その他の廃水を導くための排水処理溝の改良に関する 。
【0002】
排水処理溝は、一般に、雨水や使用ずみの廃水を排出するための溝であって、 従来の排水処理溝としては樋状に形成されたコンクリート製の溝部材をその長手 方向に多数連結して構成される。このようなコンクリート製溝部材は、1m長さ の製品でも重量が50kg〜100kgもあり、重く、設置にはクレーン車など を必要とする。また施工にあたってはこの重量物である溝部材を支持するために コンクリートで強固な平面状の基礎を作り、その上に複数の溝部材を連続配置し 、その連結部分をモルタルで固めて、その幅方向外方にコンクリートを注入して 隙間を塞ぎ仕上げている。
【0003】
このような従来の排水処理溝にあっては、長年の使用により老朽化すると、コ ンクリート樋の底壁や、継目部分の表面が流水によって荒れ、さらにこの状態が 進むと風化や酸化による腐食が発生し、あるいは基礎の沈下などが原因となって 樋間の継目が段違いとなって流水不良が発生し、これらのため水が滞留して腐敗 する。そして、この腐敗水が腐食コンクリートに侵透し、さらに堆積ごみの腐敗 が加わって周辺に悪臭が漂い、水も流れ難いことから清掃もしにくく、環境不良 のまま放置されているのが実状である。また、この排水処理溝を補修するために は、大かがりな工事となり、多大な人件費や補修費を必要とし、作業日数も長く かかる。
【0004】 本考案は上記のような問題点を解決し、新規施工は勿論、補修に際しても短時 間で安価に実施でき、しかも作業が容易な排水処理溝を提供することを目的とす る。
【0005】
上記目的を達成するため本考案は、合成樹脂材料を用い、軸線に直角な断面が U字状の本体の軸方向一方端部に接続部が一体形成された溝部材の複数を1つの 溝部材の一方端部と他の溝部材の他方端部とを互いに連接し、各溝部材の長手方 向に間隔をおいて外側から補強枠を装着して補強した排水処理溝であって、 前記本体は、左右側壁の上部から外方へ左右対称に張出したフランジ部と、左 右側壁の上下方向中間部から斜め外上方へ向けて突設される浮止め突条と、底壁 の左右方向中間部から外方へ突設される振止め突条とを有し、 接続部は、本体の軸方向他方端部と外接可能な内接面を有し、 補強枠は、本体の前記浮止め突条を含む両側壁と振止め突条を含む底壁とに外 接可能なリブ板体であることを特徴とする排水処理溝である。
【0006】
本考案による排水処理溝は、軽量であるため長い溝部材であっても成形可能で あり、かつ取扱いも容易であり、継目も少なくてすみ、施工にあたって従来のよ うなコンクリートによる大がかりな基礎工事も必要とせず、接続部分にのみ簡易 な基礎を施すだけで簡単に設置できる。廃水は溝部材を経て滞留することなく流 下するので、腐敗したり、悪臭の発生が防がれ、補修も容易に行うことができる 。
【0007】
図1は本考案にかかる溝部材の斜視図であり、図2は、図1の長手方向側から 見た拡大正面図である。これらの図に示すように、溝部材2は、たとえば塩化ビ ニル、ABS樹脂などの合成樹脂(以下、プラスチックという)を用いて成形さ れ、軸線に直角な断面がU字状に形成された本体3と、本体3の一方端部に一体 形成され、前記本体3が外接可能な内接面を有する接続部10とを有する。また 本体3には、側壁4の上端部から左右対称に外方へ張出されるフランジ部5と、 左右側壁4の上下方向中間部分から斜め外上方へ向いて突設されて、軸線方向に 沿う浮止め突条6と、本体3の底壁7の左右方向中間部分に垂設され、軸線方向 に沿う振止め突条8とが一体形成される。
【0008】 前記フランジ部5は、側壁4と、該側壁の上端部から外方へ水平に延設された 頂壁部5aと、さらに頂壁部5aの端末から下方へ側壁4と平行に延設されたリ ップ部5bとから成り、前記頂壁部5aの下方で該頂壁部と平行に設けられた補 強壁9によって強度補強されている。フランジ部5は溝部材2が敷設されたとき 沈下するのを防ぐ。
【0009】 浮止め突条6は、溝部材2が敷設されたとき、周辺の土砂による側圧を受けて 、溝部材2が浮上るのを防ぐのに不可欠とされる。
【0010】 また、振止め突条8は、それが溝部材2の下方の土砂中に突差さることによっ て、周辺土砂密度の不均衡などに起因して溝部材2が左右に傾くいわゆるローリ ング現象の発生を防止する作用を行う。
【0011】 この溝部材2は押出成形または型成形されるが、本体3は、たとえば図2にお いて厚みt=4mm、幅W=200〜400mm、高さH=150〜260mm とされ、その長さは運搬の便などの見地から4m〜5mに設定される。また、フ ランジ部5における頂壁5aの幅およびリップ部5bの高さはそれぞれ30mm とされ、浮止め突条6および振止め突条8の好ましい突出高さはそれぞれ5mm である。
【0012】 本考案の溝部材2は上記のような寸法に形成された場合、1m当りの重量は3 .5kg程度であり、4m長さの製品でも14kgと極めて軽量化できる。
【0013】 接続部10は本体3の一方端部を金型などを用いてプレス加工し、本体3の厚 みt相当の段差15を介して拡径して形成される。接続部10の軸線方向長さは 10cmを標準とする。接続部10は本体の外面形状に対応する内面形状を有し 、その内側面が、他の溝部材2の本体3の他方端部に外接可能なよう、浮止め用 凹条12が側壁11の内面に、また振止め用凹条14が底壁13の上面にそれぞ れ軸線方向に沿って設けられている。接続部10の外面には本体3のような浮止 め突条や振止め突条は設けられていない。
【0014】 接続部10の厚みは、少なくとも前記浮止め突条6および振止め突条8の突出 高に等しい深さの浮止め用凹条12および振止め用凹条14が設定可能な厚みに 定められる。接続部10には、本体3のフランジ部5に相当する部分はなく、接 続部10に、隣接する他の溝部材2の本体3の他方端部が載置されて接続状態と されたとき、他の本体3のフランジ部5が接続部10の側壁11の頂面に接当す ることがないように設定されている(後記図4参照)。
【0015】 溝部材2には、図3の底面側斜視図で示すように、本体3の外側に、軸線方向 に間隔をおいて複数の補強枠16が装着される。この補強枠16は、前記浮止め 突条6および振止め突条8を避けるための凹部17が形成されて、本体3の外側 面に外接し、枠16の両端部を本体3のフランジ部5の溝状部5c(図2参照) に嵌挿して固定される。補強枠16は、合成樹脂製品から成るリブ板体であって 、溝部材2の幅方向への強度を向上させ、溝部材2が軸線方向へずれるのを防ぐ のに役立つ。
【0016】 図4は排水処理溝1の施工状態を示す溝部材2の本体3および接続部10の一 部を切欠いた側面図である。本考案の排水処理溝1が、たとえば家庭用の下水処 理溝として利用される場合は、図4に示すように、排水処理溝1の敷設経路に従 って土を掘り、敷設溝を形成し、該敷設溝内において、溝部材2の接続部分に、 基礎となるコンクリートブロック30を配置し、その上に接続部10を配置し、 この接続部10上で2つの溝部材2がその一方端部に設けられた接続部10上に 他の溝部材2の他方端部を乗載して連接され、互いの重なり部分を樹脂系接着剤 で接着し、あるいは溶着し、固化するのを待って周辺を元の土で埋め戻して排水 処理溝1の施工を終わる。このように、溝部材2が軽量であるため施工場所の土 質が埴土である場合は勿論、砂土であっても溝部材2の両端をコンクリートブロ ックなどで支承するだけで沈下圧力に充分耐える。したがって、従来のコンクリ ート製の溝部材のときのように、溝全体にわたって基礎を設ける必要がなく、ク レーンなどを使用せず、手作業で遂行でき、取扱いも容易で、工事が極めて簡素 化され、短時間に僅かの労働力で達成される。
【0017】 また、溝部材2は長尺ものを使用できるので、継目が少なくてすみ、そのため 段差が発生する原因が減り、施工も容易となる。長期の使用により不良個所が発 生した場合には、施工時と同様に簡易に補修できる。
【0018】 さらに、このように構成される本考案の溝部材2は、強度的にも、廃棄プラス チック材料を用いることが可能であり、一層コストダウンができる。
【0019】 短期間のみ使用する排水処理溝では前記コンクリートブロックに代えて粘土や 砕石または木材による基礎を用いてもよい。
【0020】 排水処理溝1を施工するにあたり、何れかの末端に図5の斜視図に示される本 体3のみの溝部材2aを用いることもできる。
【0021】 図6は三方口の分水溝部材20の斜視図であり、直溝部21と、この直溝部2 1に対し直角水平方向へ分水される分岐溝部22とが一体形成され、前述の溝部 材2と同様に、各側壁および各底壁の外面にそれぞれ浮止め突条26および振止 め突条28が突設されている。
【0022】 分水溝部材20と前述の溝部材2との接続にも、前記接続部10を備えた溝部 材2が利用される。その他施工方法は既述の方法と同様に行う。
【0023】
本考案の排水処理溝は以上述べたとおり、プラスチックから成形され、本体と 接続部とを有する溝部材の複数を接続して構成されるので、軽く、したがって溝 部材に長尺ものが利用でき、廃棄プラスチックを再利用することによってさらに 安価に提供される。補強枠を装着したことによって強度的に保証されるので、厚 みを厚くする必要もない。またプラスチックは溝内面が平滑であるため水の流れ がよく、汚物の滞流もない。
【0024】 施工は上記の長尺の溝部材を使用して、手間をかけず、簡単な工事で短時間に 安全に実施でき、従来のように敷設経路の全長にわたって設けられる基礎は必要 でなく、少ない溝部材を、一つの溝部材の接続部上に他の溝部材の他方端部を配 して連結接続し、この接続部の下方からコンクリートブロックなどを用いて支承 するだけで施工できるので、特に湿地帯に施工するのに勝れている。
【0025】 このように本考案の排水処理溝は、沈下したり、段違いが発生するおそれもな く、補修も容易で安価な排水処理溝として広く利用することができる。
【0026】 溝部材には、側壁外方に浮止め突条が、また底壁下方に振止め突条が形成され るので、軽量であっても、土中に埋められた際、押し上げられたり、ローリング を起こすことがなく安定する。
【図1】本考案の一実施例を示す溝部材の斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の拡大正面図である。
【図3】溝部材の底面側から見た斜視図である。
【図4】接続状態を示す側面図である。
【図5】他の実施例の斜視図である。
【図6】分水溝部材の斜視図である。
1 排水処理溝 2 溝部材 3 本体 5 フランジ部 6,26 浮止め突条 8,28 振止め突条 10 接続部 12 浮止め用凹条 14 振止め用凹条 20 分水溝部材
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂材料を用い、軸線に直角な断面
がU字状の本体の軸方向一方端部に接続部が一体形成さ
れた溝部材の複数を1つの溝部材の一方端部と他の溝部
材の他方端部とを互いに連接し、各溝部材の長手方向に
間隔をおいて外側から補強枠を装着して補強した排水処
理溝であって、 前記本体は、左右側壁の上部から外方へ左右対称に張出
したフランジ部と、左右側壁の上下方向中間部から斜め
外上方へ向けて突設される浮止め突条と、底壁の左右方
向中間部から外方へ突設される振止め突条とを有し、 接続部は、本体の軸方向他方端部と外接可能な内接面を
有し、 補強枠は、本体の前記浮止め突条を含む両側壁と振止め
突条を含む底壁とに外接可能なリブ板体であることを特
徴とする排水処理溝。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162192U JPH061480U (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 排水処理溝 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162192U JPH061480U (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 排水処理溝 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061480U true JPH061480U (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=12613410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4162192U Pending JPH061480U (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 排水処理溝 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061480U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5038914A (ja) * | 1973-08-14 | 1975-04-10 | ||
JPS5224351A (en) * | 1975-08-20 | 1977-02-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | A high-frequency heating device |
JPS5217529B2 (ja) * | 1972-06-30 | 1977-05-16 |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4162192U patent/JPH061480U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5217529B2 (ja) * | 1972-06-30 | 1977-05-16 | ||
JPS5038914A (ja) * | 1973-08-14 | 1975-04-10 | ||
JPS5224351A (en) * | 1975-08-20 | 1977-02-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | A high-frequency heating device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7413372B2 (en) | Trench drain frame and grate assembly | |
US5399050A (en) | Plastic concrete form for footers | |
US4843658A (en) | Swimming pool and method of construction | |
KR102095581B1 (ko) | 조립식 빗물 저류용 블록과 그 블록을 이용한 빗물 저류 구조물 및 시공방법 | |
JP2008248655A (ja) | ハニカム構造体構築用支持具 | |
JP2886528B1 (ja) | 多目的街渠構造 | |
JPH061480U (ja) | 排水処理溝 | |
JP6931876B2 (ja) | 法面補強用透水壁の構築方法 | |
JP2004169375A (ja) | 排水溝構造 | |
EP0446200A1 (en) | Rainwater storage | |
CN214577057U (zh) | 城市地铁暗挖车站拱脚部位反斜角施工支撑结构 | |
JP2516306B2 (ja) | 地下貯水槽 | |
CN221371732U (zh) | 装配式路面构件及道路结构 | |
KR100793684B1 (ko) | 조립식 수직벽 구조 및 그 시공방법 | |
CN216892516U (zh) | 一种装配式挡土墙结构 | |
JPH07166596A (ja) | 地下貯水槽及びその構築方法 | |
JPH03156026A (ja) | 縦樋排水孔を有する急勾配盛土およびそれに用いる壁体および壁面ユニット | |
CN208072582U (zh) | 一种钢筋混凝土结构的不锈钢排水沟 | |
JPS5945057B2 (ja) | 基礎の形成方法 | |
JPS6033160Y2 (ja) | 土木建築用ブロツク | |
JPS6040408A (ja) | 集水機能つき底版可動側溝の施工法 | |
CA1039903A (en) | Swimming pool construction | |
JPH10131241A (ja) | 地下貯水槽等に用いる積上げ部材 | |
JP2547497Y2 (ja) | 矩形断面コンクリート布基礎用プレキャスト基礎材 | |
JPS6141826Y2 (ja) |