JPH06147213A - 定規付ナット - Google Patents

定規付ナット

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Publication number
JPH06147213A
JPH06147213A JP29420092A JP29420092A JPH06147213A JP H06147213 A JPH06147213 A JP H06147213A JP 29420092 A JP29420092 A JP 29420092A JP 29420092 A JP29420092 A JP 29420092A JP H06147213 A JPH06147213 A JP H06147213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
ruler
plate
hollow
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP29420092A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Mitsuma
明 三間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
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Publication of JPH06147213A publication Critical patent/JPH06147213A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空板の空洞部内に突出するボルトにナット
を簡便に螺合させることができる定規付ナットを提供す
る。 【構成】 この定規付ナット1は、ナット部10が基準
板部11に定規部12を介して連結されてできている。
基準板部11は、ナット部10の位置決めの際の基準と
なり、床板3の端部3aに当接される。定規部12の基
端部12aからナット部10の中心軸線までの距離m
は、端部3aからボルト通し孔31の軸線までの距離n
に等しく、且つ定規部12の延在方向に直行する方向に
おける定規部12の最大長さsが、床板3の空洞部30
の奥行き方向に直行する方向における空洞部30の長さ
tに略等しくなっている。 【効果】 空洞部内におけるナット部の位置が位置決め
されるので、例えばアパートの2階に設けられる外廊下
の床板の固定に適用すれば、床板の敷設作業の作業性が
著しく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナットに関し、特に空
洞部を有する中空板に外部から挿入されるボルトに空洞
部において螺合させられる定規付ナットに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、例えばアパートの2階の外廊下に
は石綿セメント板でできた矩形状の床板が使用されてい
る場合が多く、例えばその床板の短手方向に3列で長手
方向に外廊下の長さに応じた枚数だけ並べられることに
よって外廊下の床が構成されている。この床板は、その
長手方向に沿って一方の短辺部から他方の短辺部に至る
数条の空洞部がその内部に設けられてなる中空構造にな
っている。
【0003】そして、床板の一短辺部から空洞部内にナ
ットを挿入し、そのナットを床板に設けられたボルト通
し孔の位置に一致させた状態を手などで保ちつつ、床板
の下側からボルト通し孔に挿入したボルトを回してナッ
トに螺合させることによって、根太材などに床板が固定
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した螺合
操作では、床板の短辺部から空洞部の内部をのぞき込む
ようにして目分量でナットをボルト通し孔の位置に一致
させるため、正確に一致させるのが極めて困難であり、
ナットの位置決めに非常に手間を要すだけでなく、ナッ
トとボルト通し孔の位置が一致しても、ボルトを回す際
にナットの位置がずれることが多々あり、施工性が悪い
という問題点があった。
【0005】また、床板の空洞部はその長手方向に隣接
する他の床板によって塞がれるため、外廊下の一方の端
から順に一枚ずつ、床板を敷いては上記螺合操作を行
い、その床板を固定してから隣の床板を敷くという作業
を繰り返し行わなければならず、非常に施工性が悪いと
いう問題点があった。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、中空構造の床板などの中空板の空洞部
内に突出するボルトにナットを簡便に螺合させることが
できる定規付ナットを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る定規付ナットにおいては、矩形状の板
材の端部に開口する空洞部がその板材の内部に設けられ
てなる中空板に、該中空板の外部と前記空洞部とを連通
させてなるボルト通し孔が設けられ、該ボルト通し孔を
介して中空板の外部から挿入されて空洞部内にその先端
部が突出させられるボルトに螺合される定規付ナットで
あって、中空板の前記端部に当接される基準板部にナッ
ト部が、該ナット部を空洞部内で前記ボルト通し孔に対
応する挿入深さに位置させる位置決め可能な定規部を介
して、連結されている構成とした。
【0008】また、前記定規部の一部または全部におけ
る、同定規部の延在方向に直行する方向の長さが、前記
空洞部における、同空洞部の奥行き方向に直行する方向
の長さに略等しくなっているようにした。
【0009】さらに、定規付ナットに、ボルトとの螺合
操作によりナット部から中空板にかかる締付け力を広範
囲に分散させる面圧分散板部が設けられている構成と
し、前記定規部の一部または全部が前記面圧分散板部と
なっていてもよい。
【0010】
【作用】本発明に係る定規付ナットによれば、空洞部内
でナット部をボルト通し孔に対応する挿入深さに位置さ
せる定規部を介して、基準板部にナット部が連結されて
いるため、この定規付ナットを用いて、その基準板部を
中空板の端部に当接させるだけで、空洞部の奥行き方向
に付いて、ナット部の位置が位置決めされる。
【0011】また、定規部の延在方向に直行する方向の
長さが、空洞部の奥行き方向に直行する方向の長さに略
等しくなっているため、空洞部の奥行き方向に直行する
方向に付いても、ナット部の位置が位置決めされる。
【0012】さらに、面圧分散板部が設けられているた
め、ボルトの螺合操作によりナット部から中空板にかか
る締付け力は広範囲に分散される。そして、定規部が面
圧分散板部を兼ねていれば、定規付ナットの構成がより
簡素なものとなる。
【0013】
【実施例】本発明に係る定規付ナットの好適な一例とし
て、例えばアパートの2階に設けられる外廊下の床板の
固定に適用した場合を図1乃至図4に示し、以下にその
特徴とするところを説明する。それらのうち、図1は外
廊下を下から見上げた状態の断面斜視図、図2は定規付
ナット及び床板の固定に供せられるボルトなどの全体斜
視図、図3は床板の固定構造の縦断面図、図4は図3の
IV−IVにおける縦断面図である。
【0014】この定規付ナット1は、図1に示すような
アパートの2階に設けられる外廊下2の床板3(中空
板)を根太材4に固定する場合などに用いられ、同図に
おいてその固定箇所Aに対応して床板3の内部に配設さ
れている。具体的には、定規付ナット1は、図2に示す
ように、ボルト5に螺合されるナット部10が基準板部
11に定規部12を介して連結されてできている。
【0015】ナット部10は、例えば溶接などにより定
規部12の上面に取り付けられている。ナット部10の
中心軸線と定規部12の例えば中央部に設けられたボル
ト通し孔13(図3参照)の軸線とが一致させられてい
るのはいうまでもない。
【0016】基準板部11は、ナット部10の位置決め
の際の基準となるもので、数条の空洞部30が設けられ
てなる矩形状の床板3の、空洞部30が開口する端部3
a(図3参照)に当接される。それによって、定規部1
2の基端部12a(基準板部11との連結部分)の位置
が床板3の前記端部3aの位置に一致させられる。
【0017】定規部12は例えば平板でできていて、そ
の基端部12aが例えば基準板部11に溶着されてい
る。そして、定規部12は、ナット部10の中心軸線を
床板3に設けられたボルト通し孔31(図3参照)の軸
線に一致させるように、ナット部10の位置を位置決め
するものである。即ち、その基端部12aからナット部
10の中心軸線までの距離mは、床板3の端部3aから
ボルト通し孔31の軸線までの距離n(図3参照)に等
しく、且つ定規部12の延在方向(基端部12aとナッ
ト部10を結ぶ方向)に直行する方向における定規部1
2の最大長さsが、床板3の空洞部30の奥行き方向
(図3における左右方向)に直行する方向における空洞
部30の長さt(図4参照)に略等しくなっている。本
実施例においては、図4に示すように、定規部12の上
記最大長さsは空洞部30の上記長さtよりも空洞部3
0の角部32のアール分だけ短くなっているが、この角
部32を逃げるように定規部12を位置させれば、ナッ
ト部10の位置決めは可能である。
【0018】また、定規部12は、ナット部10とボル
ト5とを螺合させた際に生じる締付け力を分散させ、床
板3に過度の圧縮力がかかるのを防ぐ面圧分散板部14
を兼ねている。即ち、定規部12の床板3に接する面積
がナット部10に比べて広くなっている。
【0019】次に、以上のように構成された定規付ナッ
ト1を用いた床板3の固定構造に付いて、図3及び図4
に基づき、その作業手順に沿って説明する。なお、図3
には、隣り合う2枚の床板3,3が根太材4に固定され
た状態が示されている。
【0020】先ず、床板3の空洞部30内に定規付ナッ
ト1のナット部10及び定規部12を挿入し、床板3の
端部3aに基準板部11を当接させ、端部3aと基準板
部11とを接着剤を用いて接合する。この時点で、既に
ナット部10は床板3のボルト通し孔31上に位置させ
られている。このようにして定規付ナット1を取り付け
た床板3の端部3aの近傍部分を、所謂Cチャンネル材
と呼ばれるリップ溝形鋼からなる根太材4上に乗せる。
【0021】そして、床板3の下方からボルト通し孔3
1にボルト5を挿入する。この際、定規付ナット1及び
ボルト5によって床板3の下面に止着されるクリップ板
6を、座金7およびばね座金8とともに介装させる。ク
リップ板6には、ボルト5を通す例えば長孔状のボルト
通し孔60、および根太材4のリップ部40に下方から
引っかけられるフック部61が設けられている。ボルト
5をナット部10に螺合させることにより、クリップ板
6が床板3と一体化され、且つリップ部40にフック部
61が強固に掛止されるため、床板3の浮き上がりが防
止される。ここで、床板3を1枚ずつ敷いてはボルト5
で固定する作業を繰り返してもよいし、全部の床板3を
一度に敷き並べてからボルト5で固定するようにしても
よい。
【0022】最後に床板3,3間の隙間にパッキン材9
0を詰め、その上からコーキング91を充填する。な
お、床板3と根太材4の間にもパッキン材92が介設さ
れている。
【0023】上記実施例によれば、床板3の空洞部30
内に定規付ナット1のナット部10及び定規部12を挿
入し、基準板部11を床板3の端部3aに接合させるだ
けで、空洞部30内におけるナット部10の位置が位置
決めされるので、空洞部30内のナット部10にボルト
5を簡便に螺合させることができ、アパートの2階に設
けられる外廊下2に適用すれば、床板3の敷設作業の作
業性が著しく向上する。
【0024】また、定規部12が面圧分散板部14にな
っているため、締付け力が分散され、床板3が過度の圧
縮力により破損するのを防ぐことができる。
【0025】なお、上記実施例においては、定規付ナッ
ト1を外廊下2の床板3の固定に適用した場合に付いて
説明したが、これに限定されるものではなく、少なくと
も端部に空洞部が設けられてなる中空構造の中空板と他
の部材とを相互に固定させる場合に適用することができ
る。
【0026】また、ナット部10、基準板部11および
定規部12を備え、中空板の端部に基準板部11を当接
させることにより空洞部内でナット部10が所定位置に
位置させられるようになっていれば、定規付ナット1の
形状等を如何様に設計変更してもよいのはいうまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る定規付ナットによれば、空
洞部内でナット部をボルト通し孔に対応する挿入深さに
位置させる定規部を介して、基準板部にナット部が連結
されているため、この定規付ナットを用いて、その基準
板部を中空板の端部に当接させるだけで、空洞部の奥行
き方向に付いて、ナット部の位置が位置決めされるの
で、ナット部の位置調整が簡便になり、空洞部内のナッ
トにボルトを簡便に螺合させることができる。従って、
例えばアパートの2階に設けられる外廊下の床板の固定
に適用すれば、床板の敷設作業の作業性が向上する。
【0028】また、定規部の延在方向に直行する方向の
長さが、空洞部の奥行き方向に直行する方向の長さに略
等しくなっているため、空洞部の奥行き方向に直行する
方向に付いても、ナット部の位置が位置決めされるの
で、ナット部の位置調整を行わずに済み、空洞部内のナ
ットにボルトをより一層簡便に螺合させることができ
る。従って、例えばアパートの2階に設けられる外廊下
の床板の固定に適用すれば、床板の敷設作業の作業性が
より一層向上する。
【0029】さらに、面圧分散板部が設けられているた
め、ボルトの螺合操作によりナット部から中空板にかか
る締付け力は広範囲に分散されるので、例えば中空板が
石綿コンクリート板や気泡などを含む軽量コンクリート
板などである場合に、締付け力が狭い範囲に集中して中
空板のその狭い範囲が過度に圧縮されて破損するのを防
ぐことができる。
【0030】そして、定規部が面圧分散板部を兼ねてい
れば、定規付ナットの構成がより簡素なものとなり、そ
の製作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定規付ナットを適用してアパート
の2階の外廊下の床板を固定した一例を下から見上げた
状態の断面斜視図である。
【図2】その定規付ナット及び床板の固定に供せられる
ボルトなどの全体斜視図である。
【図3】床板の固定構造の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IVにおける縦断面図である。
【符号の説明】
1 定規付ナット 3 床板(中空板) 3a 端部 5 ボルト 10 ナット部 11 基準板部 12 定規部 14 面圧分散板部 30 空洞部 31 ボルト通し孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の板材の端部に開口する空洞部が
    その板材の内部に設けられてなる中空板に、該中空板の
    外部と前記空洞部とを連通させてなるボルト通し孔が設
    けられ、該ボルト通し孔を介して中空板の外部から挿入
    されて空洞部内にその先端部が突出させられるボルトに
    螺合される定規付ナットであって、中空板の前記端部に
    当接される基準板部にナット部が、該ナット部を空洞部
    内で前記ボルト通し孔に対応する挿入深さに位置させる
    位置決め可能な定規部を介して、連結されていることを
    特徴とする定規付ナット。
  2. 【請求項2】 前記定規部の一部または全部における、
    同定規部の延在方向に直行する方向の長さが、前記空洞
    部における、同空洞部の奥行き方向に直行する方向の長
    さに略等しくなっていることを特徴とする請求項1記載
    の定規付ナット。
  3. 【請求項3】 ボルトとの螺合操作によりナット部から
    中空板にかかる締付け力を広範囲に分散させる面圧分散
    板部が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の定規付ナット。
  4. 【請求項4】 前記定規部の一部または全部が前記面圧
    分散板部となっていることを特徴とする請求項3記載の
    定規付ナット。
JP29420092A 1992-11-02 1992-11-02 定規付ナット Pending JPH06147213A (ja)

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JP29420092A JPH06147213A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 定規付ナット

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JP (1) JPH06147213A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106638979A (zh) * 2016-12-20 2017-05-10 嘉兴永发电子有限公司 上墙挂件的连接结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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