JPH06146432A - 折板取付け部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 折板に簡単に取り付けることができた上で、
断熱機能をも有する折板取付け部材を提供する。 【構成】 折板１の谷部１ａに嵌合される嵌合部として
の脚部１１ａと、前記折板１の各山部１ａ上に跨って配
設される平板部１１ｂと、該平板部１１ｂ上に設けられ
た断熱性及び遮音性を有する絶縁部材１１ｆとを具備し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、折板へ取り付けられ
て、この折板を利用した屋根や床の断熱や遮音等を行う
取付け部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からこの種のものとしては、図３に
示すようなものがある（特開平２ー２８２５５８号公報
参照）。これは山部１ａと谷部１ｂとが連続して形成さ
れた折板１を床構造として利用したもので、この折板１
には、補強部材２が取り付けられ、この補強部材２の上
側に床板３が載置されるようになっている。

【０００３】この補強部材２は、一枚の塩化ビニル樹脂
被覆鋼板を折曲げ加工して形成されており、平板部２ｂ
とこの平板部２ｂの左右両側に突設された一対の脚部２
ａ，２ａとを有している。この脚部２ａ，２ａが折板１
の谷部１ｂに嵌合されることにより、補強部材２が折板
１に取り付けられるようになっている。この平板部２ｂ
の幅は、山部１ａ間の幅と同じに形成されている。そし
て、この平板部２ｂに床板３がビスにより固定されるよ
うになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものあっては、補強部材２の平板部２ｂが単
に床板３を取り付けるようなものであり、断熱等の機能
を有していなかった。

【０００５】そこで、この発明は、折板に簡単に取り付
けることができた上で、断熱及び遮音機能をも有する折
板取付け部材を提供することを課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、かかる課題
を解決するため、折板の谷部に嵌合される嵌合部と、前
記折板の各山部上に跨って配設される平板部と、該平板
部上に設けられた断熱性及び遮音性を有する絶縁部材と
を具備した折板取付け部材としたことを特徴としてい
る。

【０００７】

【作用】かかる構成の折板取付け部材によれば、折板の
谷部に嵌合部を単に嵌合させるだけで容易に折板に取り
付けることができ施工が容易であると共に、この取付け
状態で、折板上を絶縁部材で覆うようになるため、断熱
性及び絶縁性を向上させることができる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。

【０００９】図１及び図２は、この発明の一実施例を示
すものである。従来と同一乃至均等な部材は同一符号を
付して説明する。

【００１０】まず構成を説明すると、図中符号１は山部
１ａと谷部１ｂとが連続して形成された折板で、この折
板１に断熱及び遮音等を行う複数の折板取付け部材１１
が取り付けられるようになっている。

【００１１】この折板１は山部１ａの部分に膨出部１ｃ
が形成され、この山部１ａの下側に挿入された支持部材
１２により支持されている（図２参照）。

【００１２】一方、折板取付け部材１１は、一枚の塩化
ビニル樹脂被覆鋼板を折曲げ加工して形成されており、
平板部１１ｂとこの平板部１１ｂの左右両側に突設され
た一対の脚部１１ａ，１１ａとを有している。この脚部
１１ａ，１１ａが折板１の谷部１ｂに嵌合されることに
より、折板取付け部材１１が折板１に取り付けられるよ
うになっている。この平板部１１ｂの幅は、山部１ａ間
の幅と同じに形成されている。また、この平板部１１ｂ
の両端部及び脚部１１ａの下端部には、それぞれ折板１
との間に介在するシール材１１ｃ，１１ｄが配設されて
いる。そして、この平板部１１ｂに接着剤１１ｅを介し
て断熱及び遮音性を有する硬質ウレタン製の絶縁部材１
１ｆが配設されている。

【００１３】このような折板取付け部材１１を複数用意
し、この部材１１の脚部１１ａを折板１の各谷部１ｂに
嵌合させる。この場合、脚部１１ａが弾性変形して膨出
部１ｃに引っ掛かることにより係止される。このように
脚部１１ａを嵌合させることにより容易に折板取付け部
材１１を折板１に取り付けることができる。

【００１４】このようにして、複数の折板取付け部材１
１を取り付けることにより、折板１の山部１ａ上が絶縁
部材１１ｆで覆われることとなり、断熱性及び遮音性が
向上することとなる。

【００１５】このようなものを屋根やバルコニー床等と
して利用することができる。

【００１６】なお、上記実施例では、絶縁部材１１ｆの
幅を隣接する山部１ａの幅としたが、これに限らず、多
数の山部１ａに跨るような幅に形成しても良いことは勿
論である。また、絶縁部材１１ｆとして硬質ウレタンを
使用しているが、これに限らず、他の材料でも良い。

【００１７】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、折板の谷部に嵌合部を単に嵌合させるだけで容易
に折板に取り付けることができ施工が容易であると共
に、この取付け状態で、折板上を絶縁部材で覆うように
なるため、断熱性及び絶縁性を向上させることができ
る、という実用上有益な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の折板取付け部材の一実施例を示す、
折板取付け部材と折板の分解斜視図である。

【図２】同一実施例の折板取付け部材の使用状態を示す
断面図である。

【図３】従来例を示す図１に相当する斜視図である。

【符号の説明】

１ 折板 1a 山部 1b 谷部 11 折板取付け部材 11a 脚部（嵌合部） 11b 平板部 11f 絶縁部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 折板の谷部に嵌合される嵌合部と、前記
   折板の各山部上に跨って配設される平板部と、該平板部
   上に設けられた断熱性及び遮音性を有する絶縁部材とを
   具備したことを特徴とする折板取付け部材。