JPH06146079A - 電着塗装装置 - Google Patents

電着塗装装置

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JPH06146079A
JPH06146079A JP29358492A JP29358492A JPH06146079A JP H06146079 A JPH06146079 A JP H06146079A JP 29358492 A JP29358492 A JP 29358492A JP 29358492 A JP29358492 A JP 29358492A JP H06146079 A JPH06146079 A JP H06146079A
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JP
Japan
Prior art keywords
work
energization
voltage
coated
electrodeposition
Prior art date
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Pending
Application number
JP29358492A
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English (en)
Inventor
Kazunari Yamaguchi
一成 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装品質の均一化を図るとともに、塗料の無
駄な消費を可及的に防止する。 【構成】 被塗装ワーク30の種類がセンサ60によっ
て判別される。メモリ80には、個々のワークの種類
と、それらの種類に適合する通電条件が予め格納されて
おり、制御部70はワーク30の種類とメモリ80の記
憶内容とに基づいてワークの種類に適応した通電条件を
決定して電源部20に与える。電源部20は通電条件を
満たす電圧を電極11a〜11hに印加し、これによっ
て、被塗装ワーク30の仕様に適した電着塗装がワーク
30に施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電着塗装装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装は、被塗装ワークを電着槽内の
電着塗料に浸漬し、該被塗装ワークと電着槽内に配設さ
れた電極との間に直流電圧を印加して塗料成分を被塗物
に泳動、析出させるものである。この電着塗装は、均一
な膜厚と良好なつきまわり性を得ることができるという
利点を有するので、従来から自動車のボデ−等の下塗り
塗装手段として採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多機種混走塗装ライン
に適用される電着塗装装置には、仕様(材料、形状等)
の異なる複数機種の被塗装ワークが搬入される。しかる
に、従来の電着塗装装置では、通電の形態が最大形状の
ワークに適応するように設定されていることから、以下
のような不都合を生じる。
【0004】a.ワークの仕様によっては良好な電着結
果が得られない。つまり、個々のワークの塗装品質にば
らつきを生じる。 b.ワークの仕様によっては必要以上の厚みの塗膜が形
成されることになり、これは塗料の消費量を増大させ
る。
【0005】本発明の目的は、かかる状況に鑑み、塗装
品質の均一化を図れかつ塗料の無駄な消費を可及的に防
止することができる電着塗装装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、被塗装ワー
クの種類に適応した通電条件を予め記憶させた記憶手段
と、上記被塗装ワークの種類と上記記憶手段の記憶内容
とに基づいて、上記ワークの種類に適応した通電条件を
決定する手段と、電着槽内に配置された電極に上記決定
された通電条件を満たす電圧を印加する電源供給手段と
が備えられている。
【0007】
【作用】被塗装ワークの種類と記憶手段の記憶内容とに
基づいて該ワークの種類に適応した通電条件が決定され
る。そして、電源供給手段が上記通電条件を満たす電圧
を電極に印加し、これによって、被塗装ワークの仕様に
適した電着塗装が該ワークに施される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係るタクト式電着塗装装置の一
実施例を示し、また図2はこの実施例に使用されている
電着槽10の平面図を示している。
【0009】上記電着槽10内には、8個の電極11a
〜11hが設けられており、これらの電極は電源部20
に接続されている。いま、図示するように電着槽10内
に被塗装ワーク30(例えば、自動車のボデ−)が位置
されたとすると、該ワーク30の各面と上記電極11a
〜11hとの対応関係は以下のとおりである。
【0010】電極11a ワーク前面 電極11b ワーク後面 電極11c ワーク左前側面 電極11d ワーク左後側面 電極11e ワーク右前側面 電極11f ワーク右後側面 電極11g ワーク前部底面 電極11h ワーク後部底面 なお、図示していないが、電着槽10の底部には該槽1
0に貯溜された電着塗料40を循環するライザーおよび
ノズルが配設されており、これらによって塗料成分の沈
降が防止される。
【0011】後述するように、電着塗装時には上記電源
部20より出力される直流電圧が上記電極11a〜11
hに印加され、これにより塗料40を介して該電極11
a〜11hとワーク30間が通電状態になる。そして、
両者間の通電によって塗料成分がワーク30の表面に析
出して塗膜が形成される。
【0012】この実施例においては、仕様(形状、材質
等)の異なる複数種のワーク30が搬入される。ワーク
搬送路50におけるワーク搬入位置の側近に配設された
センサ60は、上記ワーク30の種類を判別するために
設けられており、このセンサ60の判別結果は制御部7
0に与えられる。
【0013】上記センサ60は、例えばワーク30のシ
ルエットや該ワーク30に付された機種表示マーク等を
感知することによって上記種類を判別する。なお、ワー
ク30が自動車のボデ−の場合、上記種類は該ボデ−の
機種を意味する。
【0014】ところで、仕様の異なる個々の種類のワー
ク30に対して同一の通電条件(通電電圧、昇圧パター
ン、通電時間等)を適用した場合、以下に例示するよう
な不都合が発生する。
【0015】a.電着層10に入槽されるワーク30の
形状が異なる場合、大形状のワーク30と小形状のワー
ク30とでは電極11a〜11hまでの距離(電極間距
離)が相違することになる。したがって、一方のワーク
の電極間距離に適合するように通電条件が設定されてい
る場合には、他方のワークに適正な厚みの塗膜が形成さ
れない事態、つまり、該塗膜の厚みが薄過ぎたり厚過ぎ
たりする事態が発生し、後者においては塗料および電力
が無駄に消費されることになる。
【0016】b.通常の鋼板からなるワークの場合に
は、電極電圧の立ち上がり時間を短く設定しても塗膜に
ピンホール等が発生する虞れがないが、例えば亜鉛メッ
キ鋼板のような特殊な材質のワークでは、電極電圧の立
ち上がり時間が短いと上記ピンホール等が発生する。し
たがって、通電条件が通常鋼板からなるワークに適合す
るように設定されている場合、亜鉛メッキ鋼板の塗装品
質が低下する。
【0017】c.非対称な形状を有するワーク30が入
槽された場合、その対称面を中心とする一方側の部位の
電極間距離と他方側の部位の電極間距離が異なることに
なり、このため通電条件が対称形状のワークに適合する
ように設定されている場合、被対称形状のワークの塗装
品質が低下する。なお、対称形状を有るすワークでも、
コンベアのハンガー中心に対してオフセットして載置し
なければならないワークの場合には同様の不都合が発生
する。
【0018】そこで、この実施例では、メモリ80に個
々のワークの種類と、それらの種類に適合する通電条件
を予め格納している。ここで、通電条件の要素である通
電電圧、該電圧の昇圧パターンおよび通電時間について
説明する。
【0019】入槽されたワーク30と電極11a〜11
h間に流れる電流は、それら間に印加される電圧、つま
り上記通電電圧が高くなるに伴って増加し、この電流増
加は膜厚の増加およびつきまわり性の向上をもたらす。
【0020】しかし、上記通電電圧は、上記電極間距離
等によって決定される限度値が存在し、この限度値をオ
ーバーした場合には、ガスの発生のために塗膜の質が低
下する。したがって、上記通電電圧はワークの種類に応
じて適宜設定しなければならない。
【0021】昇圧パターンは、時間経過に伴う上記通電
電圧の増加パターンであり、図3および図5にはこのパ
ターンの一例が示されている。図3のパターンでは、時
間T1までの間(スロースタート時間)に0からV1ま
で昇圧され、その後、時間T2または時間T3までの
間、V1に保持される。なお、図4は、上記パターンの
通電電圧が用いられた場合における最大形状のワークお
よび最小形状のワークの各通電電流の変化を実線および
破線で例示している。
【0022】一方、図5のパターンによれば、時間T
1′までの間(1段目スロー時間)に0からV1′まで
昇圧され、該時間T1′から時間T2′までの間(1段
目キープ時間)V1′に保持される。そして、時間T
2′から時間T3′までの間(2段目スロー時間)にV
1′からV2′まで昇圧され、以後、時間T4′までの
間(2段目印加時間)V2に保持される。
【0023】図6の実線は、上記パターンを採用した場
合における通電電流の変化を、また同図の破線は図3に
示したような1段変化のパターンで電圧V2′まで昇圧
した場合の通電電流の変化をそれぞれ例示している。こ
の図6から明らかなように、図5の2段変化パターンを
採用すれば、1段変化パターンの場合よりも通電電流の
最大値を押さえることができ、これは、上記電源部20
の整流器(シリコンサイリスタ)の低容量化を図る上で
有利である。
【0024】上記通電時間は、適正厚みの塗膜が形成さ
れる時間、つまり、電極とワーク間の電気抵抗が増加し
て通電電流が一定となるまで減少する時間であり、ワー
クの形状やつきまわり性を考慮して設定する必要があ
る。
【0025】周知のように、電気量1クーロン(1アン
ペア秒)当りの電着塗料の析出重量はクーロン効率と呼
ばれており、ワーク表面における電着塗料の析出量は、
このクーロン効率に積算電気量を乗じたものとなる。そ
れゆえ、適正厚みの塗膜を得るためには積算電気量を管
理すれば良いが、この積算電気量は通電電圧が決定され
ている場合、積算電力量と比例する。したがって、適正
厚みの塗膜を得るための通電時間は、この積算電力量に
基づいて管理することができる。
【0026】なお、上記通電電圧等の通電条件は、ワー
クの種類に応じて上記個々の電極電極11a〜11hに
個別に設定される。そして、この実施例では、上記条件
の内の通電時間を積算電力量として上記メモリ80に格
納している。
【0027】以下、この実施例の作用について説明す
る。図1において、前工程から搬入された被塗装ワーク
30は、前記センサ60によってその種類が判別され
る。その後、上記被塗装ワーク30は、電着槽10の直
上まで搬送された後、該電着槽10内の電着液40に全
没浸漬されるが、そのさい、オーバヘッドコンベア90
に付設された図示していないリミットスイッチが全没状
態を検出して、その検出信号を制御部70に入力する。
【0028】そこで、制御部70は、上記判別された機
種に適合する通電条件をメモリ80から読出し、この通
電条件を示す情報を電源部20に与える。これに伴い電
源部20は、上記通電条件に従った電圧を各電極11a
〜11hに印加し、その結果、ワーク30の面には質が
高くかつ適正な膜厚を有した電着塗装が施される。
【0029】上記各電極11a〜11hに印加される電
圧の大きさは、必ずしも同一ではなく、たとえば、図2
に示したワーク30が電極11c,11d側に近接する
態様でコンベア30のハンガーに載置されている場合、
ワーク30の電極11c,11d側の面の膜厚と電極1
1e,11f側の面の膜厚とが同一になるように、電極
11c,11dの通電電圧よりも電極11e,11f側
のそれが高く設定される。図8はワーク30の種類A,
B,C,・・・に対する電極11a〜11hの通電電圧
の適正目標値を例示している。
【0030】一方、前記昇圧パターンもワーク30の材
質等に応じて設定されており、例えば、該材質が一般の
鋼板の場合には図7に実線で示したパターンが採用さ
れ、また上記材質が亜鉛メッキ鋼板の場合には同図に点
線で示したパターンが採用される。
【0031】ところで、前述したように、この実施例で
は、通電時間を決定する情報として積算電力量を用いて
いる。電源部20には、通電電流の検出手段と、該手段
によって検出される通電電流と制御部70から与えられ
る通電電圧とに基づいて積算電力量を算出する手段と、
該手段で算出された積算電力量が制御部70から与えら
れた目標積算電力量に到達したさいに通電を停止する手
段とを備えている。
【0032】なお、図5に示す昇圧パターンが採用され
る場合には、0〜T1′区間の積算電力、T1′〜T
2′区間での目標積算電力量、T2′〜T3′区間での
目標積算電力量およびT3′〜T4′区間での目標積算
電力量が制御部70から電源部20に与えられる。そし
て、電源部20では、先行する区間での目標積算電力量
が電極で消費された時点で次の区間での目標積算電力量
に関する実積算電力量の演算を開始する。
【0033】上記実施例では、センサ60によってワー
ク30の種類を判別しているが、前工程においてワーク
30の種類が管理されている場合には、この種類につい
ての情報を前工程から得るようにしても良い。その場
合、センサ60の判別結果は、前工程から与えられる情
報との照合に用いることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、被塗装ワークの種類に
適応した通電条件を予め記憶させた記憶手段と、上記被
塗装ワークの種類と上記記憶手段の記憶内容とに基づい
て、上記ワークの種類に適応した通電条件を決定する手
段と、電着槽内に配置された電極に上記決定された通電
条件を満たす電圧を印加する電源供給手段とが備えられ
ているので、塗装品質の均一化を図れかつ塗料の無駄な
消費を可及的に防止することができる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した概念図。
【図2】電着槽の平面図。
【図3】通電電圧の昇圧パターンを例示したグラフ。
【図4】図3の昇圧パターンに基づく通電電流の変化態
様を示したグラフ。
【図5】通電電圧の昇圧パターンの他の例を示したグラ
フ。
【図6】図5の昇圧パターンに基づく通電電流の変化態
様を示したグラフ。
【図7】通電電圧の昇圧パターンの更に別の例を示した
グラフ。
【図8】ワークの機種に対応する各電極の通電電圧を例
示した表。
【符号の説明】
10 電着槽 11a〜11h 電極 20 電源部 30 非塗装ワーク 40 電着塗料 60 センサ 70 制御部 80 メモリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕様の異なる複数種類の被塗装ワークに
    適用される電着塗装装置であって、 上記被塗装ワークの種類に適応した通電条件を予め記憶
    させた記憶手段と、 上記被塗装ワークの種類と上記記憶手段の記憶内容とに
    基づいて、上記ワークの種類に適応した通電条件を決定
    する手段と、 電着槽内に配置された電極に上記決定された通電条件を
    満たす電圧を印加する電源供給手段とを備えることを特
    徴とする電着塗装装置。
JP29358492A 1992-10-30 1992-10-30 電着塗装装置 Pending JPH06146079A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29358492A JPH06146079A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 電着塗装装置

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JP29358492A JPH06146079A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 電着塗装装置

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JPH06146079A true JPH06146079A (ja) 1994-05-27

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ID=17796625

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JP29358492A Pending JPH06146079A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 電着塗装装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007126726A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Trinity Ind Corp 電着塗装における通電方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007126726A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Trinity Ind Corp 電着塗装における通電方法
JP4720997B2 (ja) * 2005-11-04 2011-07-13 トリニティ工業株式会社 電着塗装における通電方法

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