JPH06145744A - 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法 - Google Patents

高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法

Info

Publication number
JPH06145744A
JPH06145744A JP32228392A JP32228392A JPH06145744A JP H06145744 A JPH06145744 A JP H06145744A JP 32228392 A JP32228392 A JP 32228392A JP 32228392 A JP32228392 A JP 32228392A JP H06145744 A JPH06145744 A JP H06145744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residual iron
blast furnace
gutter
dismantling
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32228392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsuke Kuze
俊輔 久世
Yasuhiko Anami
靖彦 阿波
Takeichi Iwanaga
竹市 岩永
Takayuki Uchida
貴之 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP32228392A priority Critical patent/JPH06145744A/ja
Publication of JPH06145744A publication Critical patent/JPH06145744A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D25/00Devices or methods for removing incrustations, e.g. slag, metal deposits, dust; Devices or methods for preventing the adherence of slag
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D3/00Charging; Discharging; Manipulation of charge
    • F27D3/14Charging or discharging liquid or molten material
    • F27D3/145Runners therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Blast Furnaces (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアボーリング装置等の切断手段により残鉄
に所定間隔で所定形状の閉じた切断溝を形成することに
より、大樋の残鉄を効率的に、かつ粉塵等の発生を抑制
しつつ解体し、またこの解体作業を人手を介することな
く自動化して、解体作業の効率化、短縮化を図ると共
に、高温、粉塵環境下での解体作業から作業員を解放
し、作業環境の改善、省力化及び装置の小型化を行うこ
とにある。 【構成】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大
樋1の内面の不定形耐火物3上に残留する残鉄塊4を解
体する高炉大樋残鉄解体装置であって前記大樋1内の残
鉄塊4に所定形状の閉じた切断溝23を所定間隔で形成
する切断手段22を備える。 【効果】 大樋の残鉄を効率的に、かつ粉塵等の発生を
抑制しつつ解体することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉の出銑孔から出銑
された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物上に残留
する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解体装置及びその残
鉄解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉の大樋は、通常、20m程度の長さ
を有するが、この大樋には、高炉から出銑された高温に
溶融した銑鉄やスラグが流され、その内側に施工された
不定形耐火物に、銑鉄やスラグによる局部的な摩耗、化
学的劣化及び出銑樋の切り替えによる加熱と冷却の繰り
返し等による局部的な劣化が生じたり、不定形耐火物上
に残鉄が残留する。そのため、一般に、大樋1本当り1
月に1〜2回程度の割で、大樋の解体と不定形耐火物の
熱間補修が必要となる。
【0003】従来、この大樋の解体作業は、図2及び図
3に示すように行なわれていた。すなわち、まず、図2
に示すように、大樋50上に鋼鉄板51を設置し、この
鋼鉄板51上にバックホー52を設置する。このバック
ホー52の先端にブレーカ53を取り付け、作業員の操
作により、大樋50の内面の不定形耐火物54上に残留
する残鉄塊や不定形耐火物54の劣化した表層部分を厚
みで平均100mm、最大で250mm程度破砕する。こう
して解体した屑は、図3に示すように、バックホー52
のブレーカ53をショベル55に取り替え、ショベル5
5で屑を掻き出して、バケット56で排出する。
【0004】ところが、この従来の大樋の解体作業は、
大樋の真上で作業員が行なう作業であるため、大樋の余
熱による高温雰囲気での作業であり、また、ブレーカ5
3を用いての解体であるため、相当に大きな振動・騒音
が発生するだけでなく、破砕の際に粉塵が発生し、悪環
境下での作業となる。特に、残鉄は、厚みで最大150
mm(一般に、100mm〜50mm)、幅で最大1000mm
あり、不定形耐火物に較べて靱性があるため、解体の能
率が悪く、大樋の解体作業全体の能率に大きく影響す
る。このような従来の大樋の解体作業は、通常、1日か
かりで作業要員は、6名必要としていた。
【0005】そこで、従来、大樋の解体作業の能率化と
作業環境の改善を図るべく、特公昭61−2722号公
報や特公昭59−43703号公報に記載される出銑用
樋補修装置が考案されている。この出銑用樋補修装置
は、出銑用樋の残鉄を残鉄切断手段により所定形状に切
断し、この切断片を吸着運搬手段により磁力にて吸着運
搬している。また、樋壁面のハツリや掘削を破砕手段に
より破砕し、ハツリや掘削片を真空排出手段により排出
している。そして、残鉄切断手段としては、カッターラ
ンスを使用しており、吸着運搬手段としては、リフティ
ングマグネットを使用している。さらに、破砕手段とし
ては、押し付け用エアシリンダを介して取り付けられた
エアブレーカーが使用されており、油圧シリンダーとレ
バーの組合わせよりなる移送ブームの先端に取り付けら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高炉大樋残鉄解体装置にあっては、大樋の残
鉄を切断するのに、カッターランスを使用し、切断する
とリフティングマグネットにより吸着運搬するようにな
っていたため、大樋残鉄解体作業の作業能率を向上させ
る上で問題があるとともに、作業上困難を伴うという問
題があった。
【0007】すなわち、カッターランスでは、残鉄の切
断速度が遅く、残鉄解体作業の作業能率を十分向上させ
ることができない。また、カッターランスによる残鉄の
切断では、切断時の溶融金属が切断溝に残り、残鉄を完
全に切断することができないとともに、残鉄と大樋の不
定形耐火物との接着強度が高く、カッターランスにより
切断しただけでは、リフティングマグネットにより吸着
運搬することができず、残鉄解体作業上困難を伴なうと
いう問題があった。さらに、押し付け用エアシリンダを
介して取り付けられたエアブレーカーにより樋壁面のハ
ツリや掘削を行なっていたため、エアブレーカを押しつ
ける力として相当強い力を必要とし、装置が大型化する
という問題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、コアボーリング装置等の切断手
段により残鉄に所定間隔で所定形状の閉じた切断溝を形
成することにより、大樋の残鉄を効率的に、かつ粉塵等
の発生を抑制しつつ、解体し、またこの解体作業を、人
手を介することなく、自動化して、解体作業の効率化、
短縮化を図るとともに、高温、粉塵環境下での解体作業
から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び装置
の小型化を行なうことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る高炉大樋残鉄解体装置によれば、請求項1に記載する
ように、高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋
の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体する高
炉大樋残鉄解体装置であって、前記大樋内の残鉄塊に所
定形状の閉じた切断溝を所定間隔で形成する切断手段を
備えることにより達成される。この場合、解体作業をオ
フラインで行ってもよいが、例えば、請求項3に記載す
るように、前記大樋に沿って走行する走行体に、前記切
断手段を搭載してもよい。
【0010】また、請求項2に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物上に残留する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解体
装置であって、前記大樋内の残鉄塊に所定形状の閉じた
切断溝を所定間隔で形成する切断手段と、前記切断手段
により切断された残鉄塊を吸着して排出する排出手段
と、を備えることにより達成される。この場合、例え
ば、請求項4に記載するように、前記大樋に沿って走行
する走行体に、前記切断手段及び前記排出手段を搭載し
てもよい。
【0011】また、上記各場合において、例えば、請求
項5に記載するように、前記切断手段が、所定の大きさ
の円形の切断溝を形成するようにしてもよい。さらに、
前記切断手段は、例えば、請求項6に記載するように、
ダイヤモンド砥粒を用いたコアードリルでもよいし、超
硬チップを埋め込んだオーガー用のドリルであってもよ
い。また、例えば、請求項7に記載するように、前記残
鉄の厚さの厚いところでは、前記切断溝を密集させて形
成し、前記残鉄の厚さの薄いところでは、前記切断溝を
粗く形成するようにしてもよい。
【0012】上記目的は、本発明に係る高炉大樋残鉄解
体方法によれば、請求項8に記載するように、高炉の出
銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐
火物上に残留する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解体方
法であって、前記大樋内の残鉄塊に所定形状の閉じた切
断溝を所定間隔で形成することにより達成される。この
場合、例えば、請求項9に記載するように、前記切断溝
を所定の大きさの円形に形成してもよく、また、例え
ば、請求項10に記載するように、前記切断溝を、前記
残鉄の厚さの厚いところでは、密集させて形成し、前記
残鉄の厚さの薄いところでは、粗く形成するようにして
もよい。
【0013】
【作用】上記構成によれば、高炉の出銑孔から出銑され
た銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物上に残留する
残鉄塊に、コアボーリング装置等の切断手段により所定
形状の閉じた切断溝、例えば、円形の切断溝を形成し、
また所定形状に切断した残鉄塊を、吸着して大樋内部か
ら排出する。
【0014】したがって、大樋の残鉄を効率的に、かつ
粉塵等の発生を抑制しつつ、解体することができ、また
この解体作業を、人手を介することなく、自動化するこ
とができる。その結果、解体作業の効率化、短縮化を図
ることができるとともに、高温、粉塵環境下での解体作
業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力化及び装
置の小型化を行なうことができる。
【0015】また、前記残鉄の厚さの厚いところでは、
前記切断溝を密集させて形成し、前記残鉄の厚さの薄い
ところでは、前記切断溝を粗く形成する。したがって、
切断した残鉄塊の取り除き作業を容易に行なうことがで
きるとともに、作業効率をより一層向上させることがで
きる。
【0016】また、大樋に沿って走行する走行体に、上
記各手段を搭載して、大樋に沿って走行しつつ、大樋内
の残鉄塊の解体作業を行なう。したがって、より一層作
業要員の削減及び作業能率の効率化を図ることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。図1は、本発明の
高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法の一実
施例を示す図であり、高炉大樋残鉄解体装置の斜視図で
ある。
【0018】図1において、1は、大樋であり、大樋1
は、金物2の内側に耐火煉瓦が積まれ、さらにその内側
に、例えばアルミナ及び炭化珪素を主成分とする不定形
耐火物3が施工されることにより、樋状に形成されてい
る。大樋1は、通常20M程度の長さを有し、大樋1に
は、高炉より出銑された高温に溶融した銑鉄やスラグが
流される。そのため、大樋1内面の不定形耐火物3に
は、銑鉄やスラグによる局部的な摩耗、化学的劣化及び
出銑孔の切り替えによる加熱と冷却の繰り返し等による
局部的な劣化が生じたり、不定形耐火物3上に残鉄4が
残留する。この残鉄4の大樋1の幅方向の長さは、通常
700mm程度である。そこで、大樋1は、1月に1〜
2回程度の割で、解体作業や補修作業が必要となる。
【0019】この大樋1の解体作業時に、大樋1を跨ぐ
ように、高炉大樋残鉄解体装置10が設置され、高炉大
樋残鉄解体装置10は、大樋1に沿って移動して、大樋
1内の残鉄4を解体する。すなわち、高炉大樋残鉄解体
装置10は、門型枠体11を備え、該門型枠体11の左
右下端部には、一対の走行体12が取り付けられてい
る。この門型枠体11は、左右一対の柱部材13と該一
対の柱部材13を連結するアーム14で構成されてお
り、その左右の長さ、すなわち、アーム14の長さは、
前記大樋1の幅よりも充分長い長さを有している。
【0020】前記各走行体12は、該門型枠体11の左
右の柱部材13の下端部にそれぞれ取り付けられてお
り、それぞれ前後方向に配置された2個の駆動輪15を
備えている。この駆動輪15には、キャタピラー16が
取り付けられており、キャタピラー16は、図外のモー
ターにより駆動輪15を介して回転駆動される。したが
って、走行体12は、門型枠体11を搭載して、大樋1
に沿って走行する。また、走行体12がキャタピラー1
6を備えているため、残鉄等の飛散する鋳床上において
も、容易に大樋1に沿って走行することができる。
【0021】前記門型枠体11のアーム14には、横行
体17が取り付けられており、横行体17は、図外のモ
ーター等により駆動されて、アーム14に沿って門型枠
体11の左右方向に移動する。この横行体17には、昇
降機構部18が取り付けられており、昇降機構18に
は、コアボーリング部(切断手段)19が取り付けられ
ている。昇降機構部18は、モーターやギア機構等を備
え、コアボーリング部19を上下方向に昇降させる。
【0022】コアボーリング部19は、回転駆動部2
0、シャフト21及びコアカッター22等を備えてお
り、この回転駆動部20が前記昇降機構部18に取り付
けられている。コアカッター22は、シャフト21を介
して回転駆動部20により回転駆動され、後述するよう
に、大樋1内の残鉄4に所定形状の閉じた切断溝23、
本実施例では、円形の切断溝23を形成する。このコア
カッター22は、本実施例では、その直径が、600mm
程度のものを使用している。
【0023】上記高炉大樋残鉄解体装置10の駆動は、
自動制御により行なってもよいし、あるいは、遠隔操作
により行なってもよい。すなわち、自動制御により行な
う場合には、高炉大樋残鉄解体装置10に走行体12の
走行を監視する監視装置や大樋1内の残鉄4の形状や厚
さを計測する計測装置及び高炉大樋残鉄解体装置10の
駆動を制御する制御装置等を搭載し、この監視装置の監
視結果及び計測装置の計測結果に基づいて、制御装置に
より、走行体12の駆動を自動制御して走行させつつ、
横行体17、昇降機構部18及びコアボーリング部19
の駆動を自動制御して、残鉄4に切断溝23を形成す
る。また、遠隔操作により行なう場合には、走行体12
の走行を監視する監視装置や大樋1内の残鉄4を計測す
る計測装置を高炉大樋残鉄解体装置10自体に、あるい
は、高炉大樋残鉄解体装置10から離れた位置で走行体
12の走行を監視したり、大樋1内の残鉄4を計測でき
る位置に監視装置や計測装置を取り付け、また高炉大樋
残鉄解体装置10に遠隔操作信号を受けて走行体12の
走行及び横行体17、昇降機構部18及びコアボーリン
グ部19の制御を行なう制御部を取り付けることによ
り、監視装置の監視結果や計測装置の計測結果により大
樋1から離れた位置で遠隔操作する。
【0024】次に、作用を説明する。本実施例では、図
1に示したように、走行体10を大樋1に沿って走行さ
せ、走行体10に搭載した各種装備を使用して、大樋1
内の残鉄4の解体作業を行なう。すなわち、大樋1の解
体作業を行なうには、まず、走行体12を駆動して、門
型枠体11が大樋1を跨ぐように設置する。次に、走行
体12を駆動して、コアボーリング部19のコアカッタ
ー22が大樋1内の残鉄4の先端部に位置するまで、高
炉大樋残鉄解体装置1を移動する。
【0025】高炉大樋残鉄解体装置1が残鉄4の先端部
まで移動すると、横行体17を駆動して、コアカッター
22を残鉄4上の切断位置に設定し、コアカッター22
の位置が決定されると、昇降機構部18を駆動して、コ
アボーリング部19を大樋1方向に下降させる。コアボ
ーリング部19のコアカッター22が大樋1内の残鉄4
の表面に当接すると、回転駆動部20によりコアカッタ
ー22を回転させるとともに、昇降機構部18によりコ
アボーリング部19を徐々に下降させ、コアカッター2
2により残鉄4に円形の切断溝23を形成する。
【0026】このようにして、1つの切断溝23の形成
を完了すると、回転駆動部20によるコアカッター22
の回転を停止し、昇降機構部18によりコアボーリング
部19を残鉄4の表面から少し離れる位置まで上昇させ
る。この状態で、残鉄4の大樋1の幅方向の長さを考慮
して、走行体12及び横行体11を駆動し、次に切断溝
23を形成する位置にコアカッター22を移動させる。
このとき、残鉄4の厚さが厚いところでは、切断溝23
を密集させて形成し、残鉄4の厚さが薄いところでは、
切断溝23を粗く形成する。このように、残鉄4の厚さ
に応じて、形成する切断溝23を密集させたり、粗くし
たりすることにより、残鉄4の解体を容易に行なえるよ
うにすることができるとともに、解体作業の作業効率を
向上させることができる。また、上述のように、大樋1
内の残鉄4の大樋1の幅方向の長さは、通常700mm
であり、コアカッター22の直径は、600mmである
ため、残鉄4の厚いところでは、大樋1の長手方向に対
して、切断溝23をその外周部が少し重なるように、あ
るいは近接するように順次斜め方向に形成することによ
り、切断した残鉄4を容易に剥離することができ、ま
た、残鉄4の薄いところでは、切断溝23を準じ所定間
隔をおいて斜めに、あるいは、大樋1の長手方向に並べ
て形成することにより、切断した残鉄4を容易に、かつ
粉塵の発生を抑制しつつ剥離・解体することができる。
【0027】また、コアカッター22は、一般に知られ
ているように、残鉄4の切断時に、残鉄4に一定の振動
を与えるので、残鉄4と大樋1の不定形耐火物3との接
着力を弱め、残鉄4を大樋1の不定形耐火物3から容易
に剥離することができる。
【0028】このようにして、順次大樋1の長手方向に
沿って走行体12を走行させつつ、残鉄4の全体に亘っ
て切断溝23を形成すると、残鉄4を解体して、大樋1
内から排出する。この排出方法としては、図2あるいは
図3に示したような従来の方法を採用してもよいが、図
1に示したコアカッター22を取り外して、通常のトン
ネル掘削用のロードヘッダーを取り付けて行なってもよ
い。また、門型枠体11に、排出手段として、油圧ショ
ベル、あるいはリフティングマグネットを取り付けて、
解体した残鉄4を排出してもよい。
【0029】以上説明したように、大樋1の残鉄4を効
率的に、かつ粉塵等の発生を抑制しつつ、解体すること
ができ、またこの解体作業を、人手を介することなく、
自動化することができる。その結果、大樋1の解体作業
の効率化、短縮化を図ることができるとともに、高温、
粉塵環境下での解体作業から作業員を開放し、作業環境
の改善、省力化及び装置の小型化を行なうことができ
る。また、前記残鉄4の厚さの厚いところでは、前記切
断溝23を密集させて形成し、前記残鉄4の厚さの薄い
ところでは、前記切断溝23を粗く形成しているので、
切断した残鉄塊4の取り除き作業を容易に行なうことが
できるとともに、作業効率をより一層向上させることが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、大樋の残鉄を効率的
に、かつ粉塵等の発生を抑制しつつ、解体することがで
き、またこの解体作業を、人手を介することなく、自動
化することができる。その結果、解体作業の効率化、短
縮化を図ることができるとともに、高温、粉塵環境下で
の解体作業から作業員を開放し、作業環境の改善、省力
化及び装置の小型化を行なうことができる。
【0031】また、前記残鉄の厚さの厚いところでは、
前記切断溝を密集させて形成し、前記残鉄の厚さの薄い
ところでは、前記切断溝を粗く形成する。したがって、
切断した残鉄塊の取り除き作業を容易に行なうことがで
きるとともに、作業効率をより一層向上させることがで
きる。
【0032】また、大樋に沿って走行する走行体に、上
記各手段を搭載して、大樋に沿って走行しつつ、大樋内
の残鉄塊の解体作業を行なう。したがって、より一層作
業要員の削減及び作業能率の効率化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉大樋残鉄解体装置の一実施例
の斜視図。
【図2】従来のブレーカーを用いた解体装置の斜視図。
【図3】従来のショベルを用いた解体装置の斜視図。
【符号の説明】
1 大樋 3 不定形耐火物 4 残鉄 10 高炉大樋残鉄解体装置 11 門型枠体 12 走行体 13 柱部材 14 アーム 15 駆動輪 16 キャタピラー 17 横行体 18 昇降機構部 19 コアボーリング部 20 回転駆動部 21 シャフト 22 コアカッター 23 切断溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 貴之 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社中央研究本部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体
    する高炉大樋残鉄解体装置であって、 前記大樋内の残鉄塊に所定形状の閉じた切断溝を所定間
    隔で形成する切断手段を備えたことを特徴とする高炉大
    樋残鉄解体装置。
  2. 【請求項2】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体
    する高炉大樋残鉄解体装置であって、 前記大樋内の残鉄塊に所定形状の閉じた切断溝を所定間
    隔で形成する切断手段と、 前記切断手段により切断された残鉄塊を吸着して排出す
    る排出手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋残鉄解体装置。
  3. 【請求項3】 前記大樋に沿って走行する走行体に、前
    記切断手段を搭載したことを特徴とする請求項1記載の
    高炉大樋残鉄解体装置。
  4. 【請求項4】 前記大樋に沿って走行する走行体に、前
    記切断手段及び前記排出手段を搭載したことを特徴とす
    る請求項2記載の高炉大樋残鉄解体装置。
  5. 【請求項5】 前記切断手段が、所定の大きさの円形の
    切断溝を形成することを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の高炉大樋残鉄解体装置。
  6. 【請求項6】 前記切断手段が、コアボーリング装置で
    あることを特徴とする請求項5記載の高炉大樋残鉄解体
    装置。
  7. 【請求項7】 前記切断手段が、前記残鉄の厚さの厚い
    ところでは、前記切断溝を密集させて形成し、前記残鉄
    の厚さの薄いところでは、前記切断溝を粗く形成するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の高炉大樋残鉄解体装置。
  8. 【請求項8】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体
    する高炉大樋残鉄解体方法であって、 前記大樋内の残鉄塊に所定形状の閉じた切断溝を所定間
    隔で形成することを特徴とする高炉大樋残鉄解体方法。
  9. 【請求項9】 前記切断溝を所定の大きさの円形に形成
    することを特徴とする高炉大樋残鉄解体方法。
  10. 【請求項10】 前記切断溝を、前記残鉄の厚さの厚い
    ところでは、密集させて形成し、前記残鉄の厚さの薄い
    ところでは、粗く形成することを特徴とする請求項8か
    ら請求項9のいずれかに記載の高炉大樋残鉄解体方法。
JP32228392A 1992-11-09 1992-11-09 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法 Withdrawn JPH06145744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32228392A JPH06145744A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32228392A JPH06145744A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145744A true JPH06145744A (ja) 1994-05-27

Family

ID=18141913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32228392A Withdrawn JPH06145744A (ja) 1992-11-09 1992-11-09 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145744A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1121846A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Furukawa Co Ltd ケーソン構造物の作業口の形成方法
JP2005240090A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Jfe Steel Kk 出銑口の解体方法および解体補助装置
CN103122399A (zh) * 2013-02-06 2013-05-29 旭正(天津)节能科技有限公司 炼铁高炉铁水流道出口除渣装置
CN112844603A (zh) * 2021-02-03 2021-05-28 高飞强 一种辊道炉钵体内烧结粉料解碎装置及其解碎方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1121846A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Furukawa Co Ltd ケーソン構造物の作業口の形成方法
JP2005240090A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Jfe Steel Kk 出銑口の解体方法および解体補助装置
CN103122399A (zh) * 2013-02-06 2013-05-29 旭正(天津)节能科技有限公司 炼铁高炉铁水流道出口除渣装置
CN112844603A (zh) * 2021-02-03 2021-05-28 高飞强 一种辊道炉钵体内烧结粉料解碎装置及其解碎方法
CN112844603B (zh) * 2021-02-03 2022-06-14 长沙众一工程机械制造有限公司 一种辊道炉钵体内烧结粉料解碎装置及其解碎方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2798642B2 (ja) ロールクラッシャ
JPH06145744A (ja) 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法
JP3328789B2 (ja) 高炉大樋解体装置及び高炉大樋解体方法
JPH06279821A (ja) 高炉大樋残鉄解体装置
JPH06248313A (ja) 高炉大樋残鉄解体装置
JP3349829B2 (ja) 加熱炉スケールの破砕剥離装置
JPH06201274A (ja) 高炉大樋残鉄解体装置及び高炉大樋残鉄解体方法
JPH05277387A (ja) 樋耐火物解体方法及び装置
JP2590437Y2 (ja) 冶金炉用出滓樋の滓解体機
JP2553840Y2 (ja) 高炉出滓樋の滓解体機
JP2842992B2 (ja) 冶金炉用出滓樋の滓解体機
JPH06172832A (ja) 溶滓樋先端部の付着滓除去装置
JPH06145746A (ja) 高炉出銑樋の解体屑の除去装置及び除去方法
JPH07118718A (ja) 樋耐火物解体装置及び解体方法
JPH06281356A (ja) 掘削ドラム
JP3706490B2 (ja) 軌条走行型樋耐火物解体機
JP4737878B2 (ja) 熱風炉流用時の熱風本管の切断方法
JPH06306426A (ja) 掘削ドラム
JPH07317475A (ja) 灰溶融炉の穿孔方法及び穿孔装置
JPH07179915A (ja) 樋耐火物解体装置
JPH0731848U (ja) 樋耐火物解体装置
KR20020055709A (ko) 고로의 경주통 낙구 보수장치
JPH0649517A (ja) 残銑処理方法
JP2880669B2 (ja) 冶金炉用溶滓樋の滓解体方法
JPH0641961U (ja) 樋耐火物解体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000201