JPH05277387A - 樋耐火物解体方法及び装置 - Google Patents

樋耐火物解体方法及び装置

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JPH05277387A
JPH05277387A JP10394992A JP10394992A JPH05277387A JP H05277387 A JPH05277387 A JP H05277387A JP 10394992 A JP10394992 A JP 10394992A JP 10394992 A JP10394992 A JP 10394992A JP H05277387 A JPH05277387 A JP H05277387A
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Japan
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gutter
dismantling
refractory
rotary
drum
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Pending
Application number
JP10394992A
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English (en)
Inventor
Takeichi Iwanaga
竹市 岩永
Shunsuke Kuze
俊輔 久世
Yasuhiko Anami
靖彦 阿波
Takayuki Uchida
貴之 内田
Tatsuhiko Kondo
辰彦 近藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高炉樋の耐火物の解体作業におけ
る高能率化・自動化により、省力化及び作業環境の改善
を図るものである。 【構成】 破砕式の切刃を表面に設けた円錐形の回転工
具を下端に設けた回転駆動体6を上方から樋1の内面へ
懸垂させ、台車2に搭載した樋1或いは回転駆動体6を
支持する門型フレーム5のいずれかを長手方向に移動さ
せつつ、回転駆動体6の上下や樋幅方向への移動或いは
傾動を組合せ、樋内面のプロフィールに応じて任意の位
置に押し付けることにより、劣化した不定型耐火物を高
能率に解体するもので、樋の固定装置10、解体屑の除
去のための解体屑吸引ダクト15、大塊除去装置16及
び小塊・粉除去装置17から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融した銑鉄及びスラ
グが通過することによって劣化した樋の内面の耐火物を
補修する作業に関するもので、高炉鋳床上に設置されて
いる樋の整備作業に適用するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉より出銑された高温に溶融した銑鉄
は長さ20M程度の樋を通過するが、樋は高温の溶融し
た銑鉄やスラグが流れることによる摩耗、化学的劣化或
いは出銑孔の切替えによる冷却の繰り返し等により、樋
の内側に施工された耐火物の劣化が著しく、一般に、樋
1本当たり一月に一回程度の割で、補修整備作業が行わ
れる。
【0003】図11、12に基づき、従来の補修方法を
説明する、樋は図11に示す様に、金物41の内側に耐
火レンガ42が詰まれ、更にその内側にアルミナ及び炭
化珪素を主成分とする不定型の耐火物43が施工されて
いる。樋の整備作業は、鋳床上の高温雰囲気にてブレー
カー44をバックホー45の先端につけ、オペレーター
の操作によって不定型の耐火物の劣化した部分を厚みで
平均約100mm、最高で約250mm破砕し、図12
に示す様に、バックホーにショベル46を付け替えてバ
ケット47を用いて排出する。ブレーカーを用いるため
大きな振動・騒音が発生するとともに、集塵装置が近傍
にないため破砕の際の発塵が周囲に広がる。加えて、運
転室48は樋の真上に位置し、余熱等で高温雰囲気にな
るため、極めて環境は劣悪である。こうした作業が高炉
に備えつけの2〜3本の樋について順繰りに定期的に行
われており、ピークの場合には6名かかりで1日を要し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の様な従来の方法
では、作業が炉前で行われるため、粉塵、騒音、高熱の
環境下にあり、典型的な3K作業であった。しかも、バ
ックホーの運転やブレーカやショベルの操作には熟練・
技量を要するため、操作要員の確保等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による耐火物解体
方法は、トンネル掘削に一般的に使用されている自由断
面掘削機の一部を流用したもので、破砕式の切刃(ビッ
ト)を周囲に設けた回転ドラムを樋内面のプロフィール
に応じて任意の位置に押し付けることにより、劣化した
不定型耐火物を高能率に破砕するものである。
【0006】具体的には、鋳床上から取り外した樋を搭
載した台車とともに長手方向に移動させながら、樋に向
かってほぼ鉛直に配置された回転駆動体の下端に設けら
れ同駆動体により駆動される破砕式の切刃を有した回転
ドラムを、樋に押しつけつつ樋の上下方向、幅方向に移
動或いは傾動させることによって前記樋の内面の耐火物
の解体を行うことを特徴とするものである。
【0007】また、鋳床上から取り外した樋を搭載しつ
つレール上を樋長手方向に走行可能な台車と、前記樋を
跨がる様に配置した門型フレームと、同門型フレームに
樋の上下方向、幅方向に移動或いは傾動可能に支持され
樋にむかってほぼ鉛直にとりつけられた回転駆動体と、
前記回転駆動体の下端に設けられた破砕式の切刃を有し
た回転ドラムとから構成される樋耐火物解体装置を提供
するものである。
【0008】また、解体に先立ち樋を搭載した台車或い
は樋を固定した上で、樋に向かってほぼ鉛直に配置され
た回転駆動体の下端に設けられ同駆動体により駆動され
る破砕式の切刃を有した回転ドラムを樋に押し付けつ
つ、前記樋の長手方向の揺動と回転ドラムを支えるブー
ムの伸縮とを協調させることにより所定の長さの区間の
樋内面をドラム下端の軌跡が平坦になるように解体し、
次の1区間分の解体のために台車を移動するという一連
の作業を逐次繰り返すことによって前記樋の内面の耐火
物の解体を行うことを特徴とするものである。
【0009】また、鋳床上の樋を跨がる様に配置され樋
に沿って設けられたレール上を樋長手方向に走行可能な
門型フレームと、同門型フレームに樋の上下方向、幅方
向に移動或いは傾動可能に支持され樋にむかってほぼ鉛
直にとりつけられた回転駆動体と、前記回転駆動体の下
端に設けられた破砕式の切刃を有した回転ドラムとから
構成される樋耐火物解体装置を提供するものである。
【0010】また、上記の様な方法や装置で解体された
解体屑の除去に関して、大塊の除去は樋内に櫛歯状掻き
板を降下させつつ樋を移動させることにより収集した上
で樋から搬出する一方、小塊・粉の除去は樋移動中に吸
引装置で排出することとを組み合わせることを特徴とす
るものである。
【0011】また、上記の様な装置で解体された解体屑
の除去に関して、樋内に昇降可能な櫛歯状掻き板と、樋
端部或いは中途に設けたバケット或いはバケットコンベ
アーと、吸引口が樋底面と一定の距離を保って樋幅方向
に走行可能な吸引装置とから構成されること樋耐火物解
体装置を提供するものである。
【0012】また、上記の様な方法や装置で解体された
解体屑の除去に関して、回転ドラムにより解体され落下
中の屑を吸引装置により排出しながら解体することを特
徴とするものである。
【0013】
【作用】樋を高炉鋳床から取り外し、走行可能な台車上
に搭載し、樋の移動と周囲にビットを配した回転ドラム
の位置決め動作との組合せにより樋内面の不定型耐火物
を破砕することにより高能率に解体する。一方、樋を移
動させる替わりに回転ドラムを設けた門型フレームを移
動させることによって同様に解体する。又、解体によっ
て発生した多様な寸法の解体屑を樋内から効率よく排出
する。
【0014】
【実施例】本発明の1実施例に関わる耐火物解体法に用
いられる装置類を図1−図10に示し、これらに基づ
き、本実施例を説明する。
【0015】樋解体機の全体を示す図1或いは図2に示
すように、高炉鋳床から取り外された樋1が台車2に搭
載されており、台車の下部に取りつけられた車輪3によ
りレール4上を走行できる。台車の移動は、台車にモー
ター及び減速機を取りつけた自走方式或いは別の場所に
駆動装置を設けて台車を牽引する方式のいずれも可能で
ある。
【0016】樋1を跨がるように配置された門型フレー
ム5には耐火物掘削用の回転駆動体6が支持されてい
る。回転駆動体6は電動式モーターを内蔵しており、門
型フレーム5に移動及び傾動可能に支持されたブラケッ
ト7を介して取りつけられる構造になっている。ブラケ
ット7は図3に示す様に、スライドジャッキ8によって
横行が可能となっている。ストロークは、樋幅から回転
ドラムを差し引いた分があれば充分であるが、スキンマ
ー部の解体も行う場合は、その分だけストロークを確保
する必要がある。
【0017】耐火物掘削用の回転駆動体6の詳細を図3
を用いて説明する。モーター11は、ブーム12の中を
貫通した軸を通して回転ドラム13を駆動する。回転ド
ラムについては図を示さないが、一般のトンネル掘削に
おいて硬岩の掘削に用いる工具と同様のものであり、寸
法が樋の形状にあわせるため若干異なる。
【0018】ドラムは円錐台状をしており、その表面に
円錐型の所謂ラウンドビット或いはコニカルビットが螺
旋状に配置されている。モーターで駆動される回転ドラ
ムは、樋断面形状に応じて、ドラムの径・高さ、ビット
数、ビットの取付け配置・角度が決められる。各ビット
は超硬が一般であるが、円錐の軸回りに回転可能な構造
になっており、特殊な角度に傾けて取り付けられている
ため掘削時に加工物との摩擦力によって連れ回ることに
なり、自己研磨できるように工夫されている。
【0019】回転駆動体6は、スイングジャッキ14に
より、樋長手方向に揺動する。揺動角度の決め方につい
ては、後述の動作のところで説明する。又、図2に示す
様に、回転駆動体6は、樋幅方向においても、ティルチ
ングジャッキ9によって傾動可能になっている。傾動角
度は、樋幅、樋側面傾斜及び、回転ドラムの径・円錐角
により決まる。
【0020】解体装置を構成するために必要な付帯装置
としては、樋の固定装置、解体屑の除去装置及び集塵装
置がある。
【0021】先ず、樋の固定装置について説明する。掘
削中には、樋幅方向に最大の場合で、回転駆動体の押し
つけ力相当の大きな力が加わることが想定されるので、
樋の逃げ防止、金物の変形防止或いは台車の脱線防止等
のために、掘削中に樋側面を外面から保持する必要があ
る。固定の対象としては、樋或いは台車のいずれ或いは
両方でもよい。
【0022】図2は樋を固定する場合を示したもので、
樋の両側面を固定するための樋固定装置10が、門型フ
レーム5に取り付けられているが、他の構造物からでも
よい。樋の固定装置10は、押し板と駆動のための油圧
ジャッキとからなる。
【0023】押し板は、図3に示す様に、回転ドラム1
3が押しつけられる部位をカバーできる様に樋片面で3
か所をおさえられるようになっているが、2ケ所でもよ
い。押し付けの力としては、回転ドラムの押しつけ力と
同等の押しつけ力が必要である。
【0024】次に、解体屑の除去装置について説明す
る。樋底や側面下部を解体する場合、樋内部にたまる解
体屑をそのままにして解体を行うと、解体屑を巻き込む
ため、解体能率が低下するばかりか、ビットが異常に摩
耗するため、解体と同時に効率良く解体屑を樋外へ排出
しなければならない。解体屑は破砕によるため寸法は必
ずしも一定でなく大きな塊から粉に到る多様な寸法であ
るため、全ての屑を一様に排出することは困難である。
樋の上方を解体する場合は、大塊になる場合が多く、平
均的に200〜300mm、大きい場合で、樋高さ方向
にまとまって崩壊する場合もある。樋高さ方向の中部か
ら底部は小塊や粉が多く、大体7〜8割が粉になる。そ
こで、図1に示すように、小塊や粉は小塊・粉除去装置
17によって吸引し、残りの大塊は掻き板による大塊除
去装置16によって収集し、バケットやバケットコンベ
アーにより搬出する。
【0025】小塊・粉除去装置は、図4に示すように、
下端に吸引口21が設けられ、ホースによって捕集装置
及びブロワーへ連結されている。吸引口21は、シリン
ダー22によって樋幅方向に、又、シリンダー23によ
って上下方向に移動可能になっている。吸引口21は道
路の清掃を行う一般のロードスウィーパーと同様にブラ
シを回転する機構により、吸引能率を改善する工夫がさ
れている。即ち、ブラシの隙間から搬送に必要な量の空
気を吸引するとともに、ブラシの弾性を利用して押しつ
け力によりギャップ調整を行うことができ、若干の凹凸
面であれば倣いこともできる。また、解体屑に初速を与
えることによる吸引改善効果もある。こうした機構で吸
引できる塊の最大径は、ホース径と吸引風速によってき
まるが、耐火物のような比重2.8前後の場合では、最
大50mm程度までは容易に吸引可能である。
【0026】一方、大塊除去装置は、図5に示す様に、
掻き板31がシリンダー32と連結され昇降できる様に
なっており、無理な力によって破損しない様に退避がで
きるようになっている。掻き板31の下端は、前記の小
塊・粉除去装置で吸引できないような大塊を収集できる
ように櫛歯状になっている一方、側面については樋プロ
フィールに倣うような硬質ゴム等の弾性体を設けてもよ
い。
【0027】更に、図3に示す様に、回転駆動体6近傍
に、掘削時に発生する解体屑の内、小粉或いは塵を吸引
するための解体屑吸引ダクト15を設けることによっ
て、粉の巻き込み防止による能率やビット寿命の改善を
図ることが可能である。図6に示す様に、回転ドラムの
方向は一定であるので、樋側面の何れかに応じて、飛散
方向に対応する解体屑吸引ダクト15を切り換えて使用
する。ブロワーや捕集装置は、前記の小塊・粉除去装置
17を兼用できるので、切り換えて使用する。
【0028】次に、集塵装置について説明する。解体時
にはかなり発塵し、一部は前記の解体屑吸引ダクト15
で吸引されるが、門型フレーム5から周囲に広がらない
様に密閉化するとともに、解体部の視野を確保できるよ
うな配置に吸引口を配置する必要がある。運転のための
操作盤は樋の両側面及び底面が監視できるためには、樋
の中心線上に配置するのが好ましいが、この場合図8に
示す様に、門型フレーム5のコーナー部に吸引口18を
設けると効果的であり、この他に門型フレーム5の頂上
に吸引口18を設けてもよい。
【0029】この他の付帯設備としては、図には示さな
いが、ドラムを交換するための仮デッキやウインチを門
型フレーム5に設けてもよい。次に、動作について図2
或いは図3を用いて説明する。解体に先立ち、油圧式の
固定装置10で樋を固定する。樋1内で回転ドラム13
を回転させつつブーム12の伸縮により上下方向に、或
いはブラケット7の横行により幅方向に位置決めされ、
樋断面プロフィールにあわせて不定型耐火物の解体が可
能となる。又、揺動作用により樋長手方向に数mを解体
し、図7に示す様に、若干の重なり代をとって解体のサ
イクルを繰り返すことにより樋全長を解体できる。回転
ドラム13の揺動で平坦に解体する動作としては、回転
駆動体6が鉛直姿勢の際ブームを縮め、振れ角に応じて
ブーム12を延ばすことにより達成される。重なり代と
しては、ドラム径程度であれば充分である。解体屑の除
去のタイミングは、いろいろ考えられるが、サイクル毎
に除去する場合や、解体が解体屑の堆積に影響を受けな
い両側面の上方を先に解体する場合は、まとめて除去し
てもよい。
【0030】上記の様に、回転ドラムに取り付けられた
ビットによる連続的破砕により高能率に耐火物解体・除
去が行え、作業環境のよいところで運転が行える。又、
運転内容も、回転ドラムの高さ方向の位置を決め、幅方
向或いは下方への押し付け力と長手方向の送り速度を予
め設定しておけば自動運転は可能であり、監視だけで解
体作業が行える。
【0031】台車を移動させる替わりに、図9、10に
示すように門型フレーム5を移動させてもよく、両者を
移動させてもよい。樋が小さい場合や、樋重量が大きく
台車等の駆動機構が簡易になる場合は、経済的な方法で
ある。
【0032】解体装置の保守・点検整備作業について
は、ビットの交換作業は極めて簡単であり、他の保守点
検項目も潤滑材の定期的交換程度であり、特殊な技能は
必要とされない。
【0033】次に、一実施例に係わる樋解体方法を前述
の解体機に適用した場合の構成、作用等を説明する。
【0034】不定型耐火物は、底部分のメタルゾーンと
上方のスラグゾーンとで組成や機械的特性が若干異なる
が、解体能率に大きな影響を与える一軸圧縮強度で見る
と500−700Kg/cm2 程度の範囲内におさま
る。本実施例の場合、樋長さは約16m、樋幅約1m、
深さ約1mである。この場合、回転ドラムの寸法として
は、径が先端で600mm、高さ600mm、ビット数
30本、ビットの取付け配置・角度は一般のトンネル掘
削の場合と同じ考え方で決められる。回転駆動体の主仕
様としては、90KW程度の駆動出力が必要で、横行ス
トローク700mm、傾動角片振幅10°、ブーム伸縮
ストローク700mm、揺動角度片振幅30°で長さ3
mが解体可能である。重なり代を約300mmとする
と、6パスで全長の解体が可能である。また、加工条件
も、上記の圧縮強度の場合、周速は65mpm、押し付
け力10ton弱が最適範囲であり、6m3/hr の解
体能率が可能であり、平均的な解体量である5m3 は2
〜3時間で解体・除去することができ、現在の作業と同
等かそれ以上の能率は確保できる。ビットの消耗も、樋
1本全長に渡る解体の場合でも、数本分に留まり、先端
の超硬チップの径が20mm前後の場合、ビットは1本
当たり1万前後であることから、ランニングコストも実
用にあたっては問題ない。
【0035】固定装置については、押しつけ力は回転駆
動体の押しつけ力に見合う10tonである。大塊除去
装置については、樋長手方向の保持力は1tonであ
る。また、小塊・粉除去装置については、50mmまで
の塊は容易に吸引可能で、ホース径150mm、吸引口
の平均風速50m/secを成立するために、負圧50
00mmAq、風量50m3、 75KWのルーツブロワ
ーを必要とし、セパレーター、バグフィルターの捕集装
置やサイレンサー等の付帯機器で構成される。能力の実
績としては、屑の粒径分布や散布状態により変動はある
が6m3/hr の吸引能率が可能であり、解体能率に見
合う除去能率を確保できる。
【0036】
【発明の効果】従来、悪環境下で熟練オペレーターの経
験にたよっておこなわれていた作業が、樋整備用に環境
の良好な場所で、経験を必要としない作業員の監視作業
で従来の時間内に作業可能になった。工具交換や工具寿
命が長く、保守性に優れランニングコストの低い方法で
ある。単一の高炉ばかりでなく、複数の高炉の樋を搬入
することが可能な場所に本解体装置を設けることによ
り、所内全体の樋解体の処理を1ケ所で一括して処理で
きるため、投資効率や要員合理化に大きな効果を発揮す
ることができる。移動式の解体装置の場合でも、各高炉
の各樋に搬入することにより、遠隔で作業が可能となる
ため、投資効率を改善して要員合理化の効果を発揮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樋解体装置の全体図
【図2】樋解体装置の正面図
【図3】解体装置の拡大
【図4】小塊・粉除去装置の正面図
【図5】大塊除去機構の正面図
【図6】小塊・粉除去装置の平面図
【図7】解体要領の説明図
【図8】集塵装置吸引口配置の平面図
【図9】移動式の解体装置の全体図
【図10】移動式の解体装置の正面図
【図11】従来の解体方法
【図12】従来の解体方法
【符号の説明】
1 樋 2 台車 3 車輪 4 レール 5 門型フレーム 6 回転駆動体 7 ブラケット 8 スライドジャッキ 9 ティルチングジャッキ 10 樋固定装置 11 モーター 12 ブーム 13 回転ドラム 14 スイングジャッキ 15 解体屑吸引ダクト 16 大塊除去装置 17 小塊・粉除去装置 18 吸引口 21 吸引口 22 横行シリンダー 23 昇降シリンダー 31 掻き板 32 昇降シリンダー 41 金物 42 耐火レンガ 43 不定型耐火物 44 ブレーカー 45 バックホー 46 ショベル 47 バケット 48 運転室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 貴之 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 近藤 辰彦 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の樋の耐火物の解体作業において、
    鋳床上から取り外した樋を搭載した台車とともに長手方
    向に移動させながら、樋に向かってほぼ鉛直に配置され
    た回転駆動体の下端に設けられ同駆動体により駆動され
    る破砕式の切刃を有したドラムを、樋に押しつけつつ樋
    の上下方向、幅方向に移動或いは傾動させることによっ
    て前記樋の内面の耐火物の解体を行うことを特徴とする
    樋耐火物解体方法。
  2. 【請求項2】 高炉の樋の耐火物の解体作業に用いる装
    置に関して、鋳床上から取り外した樋を搭載しつつレー
    ル上を樋長手方向に走行可能な台車と、前記樋を跨がる
    様に配置した門型フレームと、同門型フレームに樋の上
    下方向、幅方向に移動或いは傾動可能に支持され樋にむ
    かってほぼ鉛直にとりつけられた回転駆動体と、前記回
    転駆動体の下端に設けられた破砕式の切刃を有した回転
    ドラムとから構成される樋耐火物解体装置。
  3. 【請求項3】 高炉の樋の耐火物の解体作業において、
    鋳床上から取り外した樋を長手方向に移動可能な台車に
    搭載し、解体に先立ち樋を搭載した台車或いは樋を固定
    した上で、樋に向かってほぼ鉛直に配置された回転駆動
    体の下端に設けられ同駆動体により駆動される破砕式の
    切刃を有した回転ドラムを樋に押しつけつつ、前記樋の
    長手方向の揺動と回転ドラムを支えるブームの伸縮とを
    協調させることにより所定の長さの区間の樋内面をドラ
    ム下端の軌跡が平坦になるように解体し、次の1区間分
    の解体のために台車を移動するという一連の作業を逐次
    繰り返すことによって前記樋の内面の耐火物の解体を行
    うことを特徴とする樋耐火物解体方法。
  4. 【請求項4】 高炉の樋の耐火物の解体作業に用いる装
    置において、鋳床上の樋を跨がる様に配置される樋に沿
    って設けられたレール上を樋長手方向に走行可能な門型
    フレームと、同門型フレームに樋の上下方向、幅方向に
    移動或いは傾動可能に支持され樋にむかってほぼ鉛直に
    とりつけられた回転駆動体と、前記回転駆動体の下端に
    設けられた破砕式の切刃を有した回転ドラムとから構成
    される樋耐火物解体装置。
  5. 【請求項5】 高炉の樋の耐火物の解体作業において、
    鋳床上から取り外した樋を搭載した台車とともに長手方
    向に移動させながら、樋に向かってほぼ鉛直に配置され
    た回転駆動体の下端に設けられ同駆動体により駆動され
    る破砕式の切刃を有した回転ドラムを樋に押しつけつつ
    樋の上下方向、幅方向に移動或いは傾動させることによ
    って前記樋の内面の耐火物の解体を行うか、或いは、解
    体に先立ち樋を搭載した台車或いは樋を固定した上で、
    同回転ドラムを樋に押しつけつつ樋長手方向の揺動と回
    転ドラムを支えるブームの伸縮とを協調させることによ
    り所定の長さの区間の樋内面をドラム下端の軌跡が平坦
    になるように解体し、次の1区間分の解体のために台車
    を移動するという一連の作業を逐次繰り返すことによっ
    て前記樋の内面の耐火物の解体を行うかの何れかの方法
    で生じた解体屑の除去に関して、大塊の除去は樋内に櫛
    歯状掻き板を降下させつつ樋を移動させることにより収
    集した上で樋から搬出する一方、小塊・粉の除去は樋移
    動中に吸引装置で排出することとを組み合わせることを
    特徴とする樋耐火物解体方法。
  6. 【請求項6】 高炉の樋の耐火物の解体作業に用いる装
    置に関して、固定された門型フレームの間に鋳床上から
    取り外した樋を搭載しつつレール上を走行可能な台車、
    或いは、鋳床上の樋を跨がる様に配置され樋に沿って設
    けられたレール上を走行可能な門型フレームの何れかの
    樋長手方向の走行機構と、同門型フレームに樋の上下方
    向、幅方向に移動或いは傾動可能に支持され樋にむかっ
    てほぼ鉛直にとりつけられた回転駆動体と、前記回転駆
    動体の下端に設けられた破砕式の切刃を有した回転ドラ
    ムと、樋内に昇降可能な櫛歯状掻き板と、樋端部或いは
    中途に設けたバケット或いはバケットコンベアーと、吸
    引口が樋底面と一定の距離を保って樋幅方向に走行可能
    な吸引装置とからなることを特徴とする樋耐火物解体装
    置。
  7. 【請求項7】 高炉の樋の耐火物の解体作業において、
    鋳床上から取り外した樋を搭載した台車とともに長手方
    向に移動させながら、樋に向かってほぼ鉛直に配置され
    た回転駆動体の下端に設けられ同駆動体により駆動され
    る破砕式の切刃を有した回転ドラムを、樋に押しつけつ
    つ樋の上下方向、幅方向に移動或いは傾動させることに
    よる前記樋の内面の耐火物の解体、或いは、解体に先立
    ち樋を搭載した台車或いは樋を固定した上で、同回転ド
    ラムを樋に押しつけつつ樋長手方向の揺動と回転ドラム
    を支えるブームの伸縮とを協調させることにより所定の
    長さの区間の樋内面をドラム下端の軌跡が平坦になるよ
    うに解体し、次の1区間分の解体のために台車を移動す
    るという一連の作業を逐次繰り返すことによる前記樋の
    内面の耐火物の解体の何れかの作業と同時に、回転ドラ
    ムにより解体され落下中の屑を吸引装置により排出しな
    がら解体することを特徴とする樋耐火物解体方法。
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KR102339325B1 (ko) * 2021-05-24 2021-12-15 경북대학교 산학협력단 회전형 평탄화 및 다짐 자동화 시스템

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