JPH06279821A - 高炉大樋残鉄解体装置 - Google Patents

高炉大樋残鉄解体装置

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JPH06279821A
JPH06279821A JP9057793A JP9057793A JPH06279821A JP H06279821 A JPH06279821 A JP H06279821A JP 9057793 A JP9057793 A JP 9057793A JP 9057793 A JP9057793 A JP 9057793A JP H06279821 A JPH06279821 A JP H06279821A
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JP
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gutter
residual iron
blast furnace
groove
iron
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JP9057793A
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Yasuhiko Anami
靖彦 阿波
Takayuki Uchida
貴之 内田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大樋内に残留した残鉄に大樋の長手方向又は幅
方向の溝を形成し、残鉄解体作業の効率を向上させる高
炉大樋残鉄解体装置を提供する。 【構成】高炉大樋残鉄解体装置1は、無限軌道8で走行
する走行台車2上に、操縦部3、駆動部4及びチェーン
ソー部5が水平方向に回転可能に搭載されたものであ
る。大樋20の長手方向に溝30を形成する場合には、
大樋20をまたぐように高炉大樋残鉄解体装置1を移動
させ、チェーンソー部5を大樋20内の残鉄23に押し
付けながら回転駆動させつつ、高炉大樋残鉄解体装置1
を大樋20に沿って移動させることにより、残鉄23に
溝30を形成する。残鉄23に溝を形成すると、衝撃リ
ッパーにより残鉄23を大樋20から剥離し、剥離した
残鉄23をリフティングマグネットで排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉の出銑孔から出銑
された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物上に残留
する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉の大樋は、通常、20m程度の長さ
を有するが、この大樋には、高炉から出銑された高温に
溶融した銑鉄やスラグが流され、その内側に施工された
不定形耐火物に、銑鉄やスラグによる局部的な摩耗、化
学的劣化及び出銑樋の切り替えによる加熱と冷却の繰り
返し等による局部的な劣化が生じたり、不定形耐火物上
に残鉄が残留する。そのため、一般に、大樋1本当り1
月に1〜2回程度の割で、大樋の解体と不定形耐火物の
熱間補修が必要となる。
【0003】従来、この大樋の解体作業は、図7及び図
8に示すように行なわれていた。すなわち、まず、図7
に示すように、大樋50上に鋼鉄板51を設置し、この
鋼鉄板51上にバックホー52を設置する。このバック
ホー52の先端にブレーカ53を取り付け、作業員の操
作により、大樋50の内面の不定形耐火物54上に残留
する残鉄塊や不定形耐火物54の劣化した表層部分を厚
みで平均100mm、最大で250mm程度破砕する。こう
して解体した屑は、図8に示すように、バックホー52
のブレーカ53をショベル55に取り替え、ショベル5
5で屑を掻き出して、バケット56で排出する。
【0004】ところが、この従来の大樋の解体作業は、
大樋の真上での作業であるため、大樋の余熱による高温
雰囲気での作業であり、また、ブレーカ53を用いての
解体であるため、相当に大きな振動・騒音が発生するだ
けでなく、破砕の際に粉塵が発生し、悪環境下での作業
となる。特に、残鉄は、厚みで最大150mm(一般に、
100mm〜50mm)、幅で最大1000mmあり、不定形
耐火物に較べて靱性があるため、解体の能率が悪く、大
樋の解体作業全体の能率に大きく影響する。このような
従来の大樋の解体作業は、通常、1日がかりで作業要員
は、6名必要としていた。
【0005】そこで、従来、大樋の解体作業の能率化と
作業環境の改善を図るべく、特公昭61−2722号公
報や特公昭59−43703号公報に記載される出銑用
樋補修装置が考案されている。
【0006】この出銑用樋補修装置は、出銑用樋の残鉄
を残鉄切断手段により所定形状に切断し、この切断片を
吸着運搬手段により磁力にて吸着運搬している。また、
樋壁面のハツリや掘削を破砕手段により破砕し、ハツリ
や掘削片を真空排出手段により排出している。そして、
残鉄切断手段としては、カッターランスを使用してお
り、吸着運搬手段としては、リフティングマグネットを
使用している。さらに、破砕手段としては、押し付け用
エアシリンダを介して取り付けられたエアブレーカーが
使用されており、油圧シリンダーとレバーの組合わせよ
りなる移送ブームの先端に取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高炉大樋残鉄解体装置にあっては、大樋の残
鉄を切断するのに、カッターランスを使用し、切断する
とリフティングマグネットにより吸着運搬するようにな
っていたため、大樋残鉄解体作業の作業能率を向上させ
る上で問題があるとともに、作業上困難を伴うという問
題があった。
【0008】すなわち、カッターランスでは、残鉄の切
断速度が遅く、残鉄解体作業の作業能率を十分向上させ
ることができない。また、カッターランスによる残鉄の
切断では、切断時の溶融金属が切断溝に残り、残鉄を完
全に切断することができないとともに、残鉄と大樋の不
定形耐火物との接着強度が高く、カッターランスにより
切断しただけでは、リフティングマグネットにより吸着
運搬することができず、残鉄解体作業上困難を伴なうと
いう問題があった。さらに、押し付け用エアシリンダを
介して取り付けられたエアブレーカーにより樋壁面のハ
ツリや掘削を行なっていたため、エアブレーカを押しつ
ける力として相当強い力を必要とし、装置が大型化する
という問題があった。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、チェーン式切削刃等の溝加工手
段により大樋内面の不定形耐火物上に残留した残鉄魂に
大樋の幅方向あるいは大樋の長手方向に所定間隔で溝を
形成し、また、この溝に衝撃リッパー等の剥離手段によ
り、残鉄片を大樋から剥離し、さらに剥離した残鉄片を
リフティングマグネット等の排出手段により排出するこ
とにより、大樋の残鉄を効率的に、かつ粉塵等の発生を
抑制しつつ、解体し、高温、粉塵環境下での解体作業か
ら作業員を開放し、作業環境の改善、省力化、作業時間
の短縮及び装置の小型化を行なうことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高炉大樋残
鉄解体装置によれば、請求項1に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物上に残留する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解
体装置において、前記大樋内の残鉄塊に前記大樋の長手
方向に対して所定間隔毎に前記大樋の幅方向あるいは前
記大樋の長手方向に沿って切断溝あるいは所定深さの溝
を溝加工手段により形成することにより、上記目的を達
成している。
【0011】また、請求項2に記載するように、高炉の
出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形
耐火物上に残留する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解体
装置において、前記大樋内の残鉄塊に前記大樋の長手方
向に対して所定間隔毎に前記大樋の幅方向あるいは前記
大樋の長手方向に沿って切断溝あるいは所定深さの溝を
形成する溝加工手段と、前記溝加工手段により形成され
た溝にその先端部が挿入され、前記溝により所定の大き
さに区分された残鉄塊を前記大樋の不定形耐火物から剥
離する剥離手段と、を備えることにより、上記目的を達
成している。
【0012】さらに、請求項3に記載するように、高炉
の出銑孔から出銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定
形耐火物上に残留する残鉄塊を解体する高炉大樋残鉄解
体装置において、前記大樋内の残鉄塊に前記大樋の長手
方向に対して所定間隔毎に前記大樋の幅方向あるいは前
記大樋の長手方向に沿って切断溝あるいは所定深さの溝
を形成する溝加工手段と、前記溝加工手段により形成さ
れた溝にその先端部が挿入され、前記溝により所定の大
きさに区分された残鉄塊を前記大樋の不定形耐火物から
剥離する剥離手段と、前記剥離手段により剥離した残鉄
塊を吸着して排出する排出手段と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。
【0013】前記各場合において、請求項4に記載する
ように、前記大樋に沿って走行する走行体に、少なくと
も前記溝加工手段を搭載してもよく、また請求項5に記
載するように、前記大樋に沿って走行する走行体に、前
記溝加工手段、前記剥離手段及び前記排出手段を搭載し
てもよい。
【0014】また、前記溝加工手段は、例えば、請求項
6に記載するように、チェーン式切削刃を有し、該チェ
ーン式切削刃の砥粒材質の主成分がダイヤモンド砥粒で
あってもよい。
【0015】さらに、前記剥離手段は、例えば、請求項
7に記載するように、衝撃リッパーであってもよい。
【0016】
【作用】上記構成によれば、高炉の出銑孔から出銑され
た銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物上に残留する
残鉄塊に、チェーン式回転刃等の溝加工手段により、前
記大樋の幅方向あるいは大樋の長手方向に所定間隔毎に
切断溝あるいは所定深さの溝を形成し、形成された溝
に、衝撃リッパー等の剥離手段の先端部を挿入して、所
定の大きさに区分された残鉄塊を大樋の不定形耐火物か
ら剥離する。また、この剥離した残鉄塊をリフティング
マグネット等の排出手段により排出する。
【0017】したがって、大樋の残鉄を効率的に、かつ
粉塵等の発生を抑制しつつ、解体することができ、高
温、粉塵環境下での解体作業から作業員を開放すること
ができる。その結果、作業環境の改善、省力化、作業時
間の短縮及び装置の小型化を行なうことができる。
【0018】また、大樋に沿って走行する走行体が、上
記各手段を搭載して、大樋に沿って走行しつつ、大樋内
の残鉄塊の解体作業を行なう。したがって、より一層作
業要員の削減及び作業能率の効率化を図ることができ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0020】図1〜図4は、本発明の高炉大樋残鉄解体
装置の一実施例を示す図であり、図1は高炉大樋残鉄解
体装置の斜視図、図2は高炉大樋残鉄解体装置の側面
図、図3は高炉大樋残鉄解体装置の正面図、図4は溝の
形成された大樋内の残鉄の上面図、図5は剥離手段によ
る剥離処理の状態を示す作用説明図である。
【0021】図1から図3において、高炉大樋残鉄解体
装置1は、走行台車2上に操縦部3、駆動部4及びチェ
ーンソー部5が取り付けられている。走行台車2は、そ
の基体6の両側に駆動輪7を介して無限軌道8が取り付
けられており、無限軌道8は、駆動部4の駆動力、例え
ば、モーターにより駆動輪7等を介して回転駆動され
る。この両側の無限軌道8の間隔は、後述する大樋20
の幅の長さよりも充分広い長さに形成されており、高炉
大樋残鉄解体装置1は、大樋20を跨いだ状態で走行す
る。この走行台車2の基体6の中央部には、回転台座9
が固設されており、回転台座9に操縦部3が回転可能に
取り付けられている。したがって、操縦部3は、走行台
車2に対してその方向が自在に回転する。
【0022】操縦部3には、駆動部4が一体的に設けら
れており、駆動部4は、走行台車2の走行駆動、操縦部
3の回転駆動及びチェーンソー部5の駆動を行う。例え
ば、駆動部4は、電動モータやエンジン等により走行台
車2の無限軌道8を駆動し、また電動モータや油圧によ
りチェーンソー部5を駆動する。
【0023】チェーンソー部5は、傾動軸10とチェー
ンソー11を備えており、傾動軸10は、操縦部3に取
り付けられている。傾動軸10は、図2に示すように、
チェーンソー11を操縦部3に対して前後方向に傾動可
能に支持する。したがって、チェーンソー部5は、操縦
部3が走行台車2に対して回転台座9を中心に回転する
と、操縦部3の回転に伴って回転する。チェーンソー1
1は、両端部に設けられた一対の回転歯車12に切削部
チェーン13が係合されており、上記駆動部4により、
回転歯車12が回転駆動されることにより、その切削部
チェーン13が回転する。切削部チェーン13は、その
砥粒材料の主成分としては、ダイヤモンドが使用されて
いる。すなわち、チェーンソー11の切断対象が、後述
するように、大樋20内の残鉄23であり、残鉄は、炭
素濃度が4〜5%と極めて高く、鉄中における炭素の固
溶限界を超えているため、ダイヤモンドの炭素が、切断
作業中に高温状態下で被加工材に拡散しにくく、摩耗が
生じないので、ダイヤモンドを効果的に用いることがで
きる。また、チェーンソー11は、通常、4ミリ程度の
幅に形成されている。
【0024】上記大樋20は、図1及び図2に示すよう
に、金物の内側に耐火煉瓦21が積まれ、さらにその内
側に、例えばアルミナ及び炭化珪素を主成分とする不定
形耐火物22が施工されることにより、樋状に形成され
ている。高炉には、通常、このような20メートル程度
の長さの大樋20が2本以上設けられており、大樋20
には、高炉より出銑され高温に溶融した銑鉄やスラグが
流される。そのため、大樋20内面の不定形耐火物22
には、銑鉄やスラグによる局部的な摩耗、化学的劣化及
び出銑孔の切り替えによる加熱と冷却の繰り返し等によ
る局部的な劣化が生じたり、不定形耐火物情に残鉄23
が残留する。そこで、大樋20は、1月に1〜2回程度
の割で、解体作業や補修作業が必要となる。
【0025】次に、作用を説明する。大樋20の解体作
業は、残鉄23への溝形成作業、溝の形成された残鉄の
剥離作業及び剥離された残鉄の排出作業を準じ行うこと
より行われる。
【0026】まず、溝形成作業について説明する。溝形
成作業を行うには、作業員は、操縦部3に乗り込んで、
高炉大樋残鉄解体装置1を運転し、無限軌道8を回転駆
動させて、図1に示すように、大樋20を跨ぐように大
樋20内の残鉄23の先端部に位置するまで移動させ
る。
【0027】高炉大樋残鉄解体装置1を大樋20内の残
鉄23の先端部まで移動させると、傾動軸10を駆動し
てチェーンソー部5を大樋20内に挿入させるととも
に、回転台座9を中心に操縦部3を回転させて、チェー
ンソー部5のチェーンソー11の切削部チェーン13の
下側先端部を残鉄23の切断したい位置に移動する。
【0028】その後、チェーンソー11の回転歯車12
を駆動させて切削部チェーン13を回転させつつ、残鉄
23に押しつけ、残鉄23に切断溝あるいは所定深さの
溝(以下、単に溝30という。)を形成する。そして、
チェーンソー11により溝30を形成しつつ、無限軌道
8を回転駆動させ、高炉大樋残鉄解体装置1を大樋20
に沿って大樋20の長手方向に移動させる。
【0029】このように、高炉大樋残鉄解体装置1を大
樋20に沿って移動させつつチェーンソー11で、残鉄
23の先端部から溝30を形成し、残鉄23の終端部ま
で溝30を形成すると、残鉄23に大樋20の長手方向
に1本の溝30の形成を完了したので、チェーンソー1
1の駆動を停止した後、傾動軸10を駆動して、チェー
ンソー部5を残鉄23から離す。
【0030】その後、無限軌道8を駆動して、高炉大樋
残鉄解体装置1を残鉄23の先端部まで戻し、上記同様
に、傾動軸10を駆動してチェーンソー部5を残鉄23
の次に切断したい位置に移動する。チェーンソー11の
切削部チェーン13を回転させつつ、残鉄23に押しつ
け、残鉄23に溝30を形成しつつ、無限軌道8を回転
駆動させて、高炉大樋残鉄解体装置1を大樋20に沿っ
て大樋20の長手方向に移動させる。そして、残鉄23
の終端部まで溝30を形成すると、チェーンソー11の
駆動を停止した後、傾動軸10を駆動して、チェーンソ
ー部5を残鉄23から離し、無限軌道8を駆動して残鉄
23の先端部まで戻す。
【0031】上記動作を形成したい溝30の数だけ繰り
返すことにより、図4に示すように、残鉄23に適切な
間隔で適切な本数の溝30を残鉄23に形成することが
できる。
【0032】必要な本数の溝30の形成を完了すると、
次に、溝30の形成された残鉄23の剥離作業を行う。
剥離作業は、衝撃リッパー等を使用して行なう。
【0033】すなわち、高炉大樋残鉄解体装置1と同様
の走行体にアームを介して図5に示すような衝撃リッパ
ー40を搭載し、衝撃リッパー40を搭載した走行体を
大樋20の残鉄23付近に移動する。そして、衝撃リッ
パー40を保持するアームを駆動して、衝撃リッパー4
0のポイント41を残鉄23に形成された溝30に挿入
し、衝撃リッパー40を駆動するためのブレーカ42を
駆動するとともにアームを駆動して、該溝30で区分さ
れた残鉄23の破片を大樋20の不定形耐火物から剥離
するとともに、溝30で区分された残鉄23の破片を隣
接する残鉄23から分離する。
【0034】この剥離処理を、溝30で区分された各残
鉄23の破片毎に順次行い、全ての残鉄23の破片につ
いて行なうと、剥離作業が完了する。なお、上記剥離作
業では、衝撃リッパー40を溝形成作業を行う高炉大樋
残鉄解体装置1とは、異なる走行体に搭載しているが、
これに限るものではなく、上記高炉大樋残鉄解体装置1
に衝撃リッパー40を搭載するようにしてもよい。ま
た、衝撃リッパー40を大樋20の長手方向に所定長さ
を有する門型架構に搭載し、門型架構を大樋20上に設
置して行うようにしてもよい。この門型架構の大樋20
の長手方向の長さは、一度大樋20に設置すると、大樋
20内の残鉄23の剥離作業を全て完了できる長さを有
していることが望ましい。
【0035】剥離作業が完了すると、次に、排出作業を
行う。排出作業は、例えばリフティングマグネットを使
用して行なう。すなわち、リフティングマグネットを高
炉大樋残鉄解体装置1と同様の走行体にアーム等を介し
て搭載し、リフティングマグネットを搭載した走行体を
大樋20の残鉄23付近に移動する。そして、リフティ
ングマグネットを保持するアームを駆動し、リフティン
グマグネットに駆動電流を流して、上記剥離処理で剥離
した残鉄23の破片をリフティングマグネットに吸着さ
せる。吸着した残鉄23の破片をバスケット等に移し
て、大樋20外に排出する。
【0036】この排出作業を、走行体を大樋20の長手
方向に移動させつつ、上記剥離作業で剥離した全ての残
鉄23の破片について順次行なう。なお、上記排出処理
では、リフティングマグネットを溝形成作業を行う高炉
大樋残鉄解体装置1とは、異なる走行体に搭載している
が、これに限るものではなく、上記高炉大樋残鉄解体装
置1にリフティングマグネットを搭載するようにしても
よい。また、リフティングマグネットを大樋20の長手
方向に所定長さを有する門型架構に搭載し、門型架構を
大樋20上に設置して行うようにしてもよく、この場
合、上記剥離作業に使用する衝撃リッパー40と友に門
型架構に取り付けるようにしてもよい。この門型架構の
大樋20の長手方向の長さは、一度大樋20に設置する
と、大樋20内の残鉄23の排出作業を全て完了できる
長さを有していることが望ましい。
【0037】また、上記実施例においては、溝30を残
鉄23に大樋20の長手方向に形成しているが、これに
限るものではなく、例えば、大樋20の幅方向や斜め方
向に溝を形成してもよい。
【0038】この場合には、図6に示すように、高炉大
樋残鉄解体装置1を大樋20の一方側の鋳床上を移動さ
せ、大樋20内の残鉄23の先端部に位置させると、回
転台座9を回転させて、操縦部3及び駆動部4を大樋2
0方向に向ける。その後、傾動軸10を駆動してチェー
ンソー部5を大樋20内に挿入させ、チェーンソー部5
のチェーンソー11の切削部チェーン13の下側先端部
を残鉄23の切断したい位置に移動する。その後、上記
同様に、チェーンソー11の回転歯車12を駆動させて
切削部チェーン13を回転させつつ、残鉄23に押しつ
け、残鉄23にその幅方向や斜め方向の溝31を形成す
る。
【0039】大樋20の幅方向や斜め方向の溝31を1
つ形成する毎に、高炉大樋残鉄解体装置1を大樋20に
沿って移動させ、同様に溝31を順次所定の間隔毎に形
成する。
【0040】以上説明したように、大樋20の内面の不
定形耐火物上に残留する残鉄23に、高炉大樋残鉄解体
装置のチェーンソー11により、大樋20に所定間隔毎
に大樋20の長手方向の溝30や幅方向あるいは斜め方
向の溝31を形成し、形成された溝30、31に、衝撃
リッパー40の先端部のポイントを挿入して、溝30、
31により所定の大きさに区分された残鉄23の破片を
大樋20の不定形耐火物から剥離するすることができ
る。また、この剥離した残鉄23の破片をリフティング
マグネットにより排出することができる。
【0041】したがって、大樋20の残鉄23を効率的
に、かつ粉塵等の発生を抑制しつつ、解体することがで
き、またこの解体作業を高炉大樋残鉄解体装置1の操縦
席に乗って大樋20から隔離された状態で行うことがで
き、高温、粉塵環境下での解体作業から作業員を開放す
ることができる。その結果、大樋20の残鉄23の解体
作業の作業環境の改善、省力化、作業時間の短縮を行な
うことができるとともに、高炉大樋残鉄解体装置を小型
化することができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、高炉の出銑孔から出
銑された銑鉄の流れる大樋の内面の不定形耐火物上に残
留する残鉄塊に、チェーン式回転刃等の溝加工手段によ
り、前記大樋の幅方向あるいは大樋の長手方向に所定間
隔毎に切断溝あるいは所定深さの溝を形成し、形成され
た溝に、衝撃リッパー等の剥離手段の先端部を挿入し
て、所定の大きさに区分された残鉄塊を大樋の不定形耐
火物から剥離する。また、この剥離した残鉄塊をリフテ
ィングマグネット等の排出手段により排出する。
【0043】したがって、大樋の残鉄を効率的に、かつ
粉塵等の発生を抑制しつつ、解体することができ、高
温、粉塵環境下での解体作業から作業員を開放すること
ができる。その結果、作業環境の改善、省力化、作業時
間の短縮及び装置の小型化を行なうことができる。
【0044】また、大樋に沿って走行する走行体が、上
記各手段を搭載して、大樋に沿って走行しつつ、大樋内
の残鉄塊の解体作業を行なう。したがって、より一層作
業要員の削減及び作業能率の効率化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高炉大樋残鉄解体装置の斜視図。
【図2】本発明の高炉大樋残鉄解体装置の側面図。
【図3】本発明の高炉大樋残鉄解体装置の正面図。
【図4】溝の形成された大樋内の残鉄の上面図。
【図5】剥離手段による剥離処理の状態を示す作用説明
図。
【図6】本発明の高炉大樋残鉄解体装置により大樋の残
鉄にその幅方向に溝を形成している状態の斜視図。
【図7】従来のブレーカーを用いた解体装置の斜視図。
【図8】従来のショベルを用いた解体装置の斜視図。
【符号の説明】
1 高炉大樋残鉄解体装置 2 走行台車 3 操縦部 4 駆動部 5 チェーンソー部 6 基体 7 駆動輪 8 無限軌道 9 回転台座 10 傾動軸 11 チェーンソー 12 回転歯車 13 切削部チェーン 20 大樋 23 残鉄 30、31 溝 40 衝撃リッパー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体
    する高炉大樋残鉄解体装置において、 前記大樋内の残鉄塊に前記大樋の長手方向に対して所定
    間隔毎に前記大樋の幅方向あるいは前記大樋の長手方向
    に沿って切断溝あるいは所定深さの溝を溝加工手段によ
    り形成することを特徴とする高炉大樋残鉄解体装置。
  2. 【請求項2】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体
    する高炉大樋残鉄解体装置において、 前記大樋内の残鉄塊に前記大樋の長手方向に対して所定
    間隔毎に前記大樋の幅方向あるいは前記大樋の長手方向
    に沿って切断溝あるいは所定深さの溝を形成する溝加工
    手段と、 前記溝加工手段により形成された溝にその先端部が挿入
    され、前記溝により所定の大きさに区分された残鉄塊を
    前記大樋の不定形耐火物から剥離する剥離手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋残鉄解体装置。
  3. 【請求項3】 高炉の出銑孔から出銑された銑鉄の流れ
    る大樋の内面の不定形耐火物上に残留する残鉄塊を解体
    する高炉大樋残鉄解体装置において、 前記大樋内の残鉄塊に前記大樋の長手方向に対して所定
    間隔毎に前記大樋の幅方向あるいは前記大樋の長手方向
    に沿って切断溝あるいは所定深さの溝を形成する溝加工
    手段と、 前記溝加工手段により形成された溝にその先端部が挿入
    され、前記溝により所定の大きさに区分された残鉄塊を
    前記大樋の不定形耐火物から剥離する剥離手段と、 前記剥離手段により剥離した残鉄塊を吸着して排出する
    排出手段と、 を備えたことを特徴とする高炉大樋残鉄解体装置。
  4. 【請求項4】 前記大樋に沿って走行する走行体に、少
    なくとも前記溝加工手段を搭載したことを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれかに記載の高炉大樋残鉄解
    体装置。
  5. 【請求項5】 前記大樋に沿って走行する走行体に、前
    記溝加工手段、前記剥離手段及び前記排出手段を搭載し
    たことを特徴とする請求項3記載の高炉大樋残鉄解体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記溝加工手段は、チェーン式切削刃を
    有し、該チェーン式切削刃の砥粒材質の主成分がダイヤ
    モンド砥粒であることを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれかに記載の高炉大樋残鉄解体装置。
  7. 【請求項7】 前記剥離手段が、衝撃リッパーであるこ
    とを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5または請
    求項6のいずれかに記載の高炉大樋残鉄解体装置。
  8. 【請求項8】 前記排出手段は、残鉄塊を吸着して排出
    するリフティングマグネットであることを特徴とする請
    求項7記載の高炉大樋残鉄解体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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