JPH06145640A - 飛散防止用液状硬化型コーティング材 - Google Patents

飛散防止用液状硬化型コーティング材

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JPH06145640A
JPH06145640A JP29746892A JP29746892A JPH06145640A JP H06145640 A JPH06145640 A JP H06145640A JP 29746892 A JP29746892 A JP 29746892A JP 29746892 A JP29746892 A JP 29746892A JP H06145640 A JPH06145640 A JP H06145640A
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JP
Japan
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coating material
scattering
liquid curable
back surface
curable coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP29746892A
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English (en)
Inventor
Junzo Makino
純三 牧野
Masahito Akimoto
雅人 秋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cemedine Co Ltd
Original Assignee
Cemedine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面化粧材の処理工程を単純簡略化しコスト
を大幅に削減することを可能とする液状硬化型コーティ
ング材を提供する。 【構成】 −20℃〜60℃の範囲で硬化物の伸びが1
0%以上及び/又は引っ張り弾性率が10,000kgf/
cm3 以下の液状硬化型コーティング材であり、飛散防止
を目的として塗付される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に内外壁等に使
用するタイル、石材等の外部もしくは内部応力によって
飛散する可能性のある表面化粧材の飛散防止を目的とし
て塗付される新規な飛散防止用液状硬化型コーティング
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表面化粧材の飛散を防ぐ
には、プラスチック、繊維、不織布、ゴム等の成形物を
化粧材裏面に接着して飛散防止効果をもたせていた。
【0003】飛散防止効果を付与すべき化粧材自身の形
状や大きさは、たとえ同じ建物であっても多種多様にな
ることが常である。そのため飛散防止用に使用する上記
の成形物もその形状に合わせて加工しなければならな
い。この作業は工程上極めて煩雑であり同時に製品のコ
ストの増加にもつながっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点に鑑みて発明されたもので、表面化粧材
の飛散防止の処理工程を単純簡略化しコストを大幅に削
減することを可能とする液状硬化型コーティング材を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の飛散防止用液状硬化型コーティング材は、
−20℃〜60℃の範囲内で硬化物の伸びが10%以上
及び/又は引っ張り弾性率10,000kgf /cm3 以下
であり、飛散防止を目的として表面化粧材の裏面に塗付
されるものである。
【0006】即ち、液状硬化型コーティング材を表面化
粧材裏面に塗付しそれを硬化させそのまま飛散防止材し
て使用することによって、従来必要であった形成物の加
工等の手間を全て省略することが可能となるものであ
る。
【0007】本発明の飛散防止目的に使用可能な液状硬
化コーティング材としては、シリコーン樹脂系、変成シ
リコーン樹脂系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系など
の反応系コーティング材、アクリルエマルジョン、酢ビ
エマルジョンなどの水系樹脂エマルジョン類、各種合成
ゴムラテックスなどの水分散型コーティング材、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル
などの合成樹脂、クロロプレン、SBR、NBRなどの
合成ゴムを溶剤に溶解混練りした溶剤溶解型コーティン
グ材、ホットメルト等があげられるが、これに限定され
るものではない。
【0008】本発明で用いられる液状硬化型コーティン
グ材としては、これを硬化させた際のそれ自身の伸びが
−20℃〜60℃の温度範囲で10%以上及び/又は引
っ張り弾性率10,000kgf /cm3 以下であることが
必要である。
【0009】好ましくは、同じ温度範囲で伸びが50%
以上及び/又は引っ張り弾性率が1,000〜5,00
0kgf /cm3 である。
【0010】また、この液状硬化型コーティング材の表
面化粧材裏面に対する塗付は、塗布厚が0.5mm以上と
なるように塗付するのが好ましい。
【0011】この液状硬化型コーティング材は作業工程
の簡略化などを考慮すると1液型のものが最も好ましい
が2液型もしくはそれ以上であってもかまわない。また
硬化の方法も常温硬化、加熱硬化、紫外線硬化等どの様
な方法でもかまわない。
【0012】さらに塗付の方法においても櫛べら、ロー
ラ、ロールコーター、刷毛塗り、スプレー等一定の厚み
が確保できる方法ならばどのような方法でも適用でき
る。
【0013】本発明による飛散防止の対象となる表面化
粧材としては、磁器質タイル、石器質タイル、陶器質タ
イル等の各種タイル、ガラス建材、御影石、大理石等の
石材、人造化粧材などの外部もしくは内部応力によって
飛散する可能性のある表面化粧材を挙げることができ
る。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて説明する。 試験体の作成例
【0015】試験体1 塩ビゾル系コーティング材PT−190B(セメダイン
(株)製、伸び200%)を厚さ16mmの磁器質タイル
の裏面に0.5mm厚さにエアレススプレーにて均一塗付
し熱風式恒温槽にてコーティング材が140℃になって
から20分硬化させ試験体1とした。
【0016】試験体2 変成シリコーン系接着剤PM100(セメダイン(株)
製、伸び130%)を厚さ8mmの磁器質タイルの裏面に
金属へらにて1mm厚に均一に塗付し20℃65%RHの
環境下で7日間養生し試験体2とした。
【0017】試験体3 市販の中スチレン含量のSBRラテックス(固形分55
%)100重量部と炭酸カルシウム100重量部さらに
増粘剤0.5重量部を高速攪拌機で攪拌混合しSBRラ
テックス系のコーティング材を得た。このコーティング
材の伸びは100%であった。それを厚さ10mmの御影
石の裏面にエアレススプレーにて0.8mm厚に均一に塗
付し熱風式恒温槽にてコーティング材が130℃になっ
てから20分硬化させ試験体3とした。
【0018】試験体4 変成シリコーンエポキシ接着剤PM210(セメダイン
(株)製、伸び130%)を厚さ16mmの大理石の裏面
に金属へらにて1mm厚に均一に塗付し20℃65%RH
の環境下で7日間養生し試験体4とした。
【0019】試験体5 合成ゴム溶剤系接着剤CS4780M(セメダイン
(株)製、伸び500%)を厚さ16mmの磁器質タイル
の裏面に金属へらにて1mm厚に均一に塗付し熱風式恒温
槽にてコーティング材が150℃になってから20分硬
化させ試験体5とした。
【0020】試験体6 エポキシ系接着剤No.1500(セメダイン(株)
製、伸び5%)を厚さ16mmの磁器質タイルの裏面に金
属へらにて1mm厚に均一に塗付し20℃65%RHの環
境下で7日間養生し試験体6とした。
【0021】試験体7 アクリル系接着剤Y−352(セメダイン(株)製、伸
び5%)を厚さ8mmの磁器質タイルの裏面に金属へらに
て1mm厚に均一に塗付し20℃65%RHの環境下で7
日間養生し試験体7とした。
【0022】試験体8 不織布をあらかじめ厚さ16mmの磁器質タイルと同じ形
状に切断し、合成ゴム系接着剤にてタイル裏面全面に接
着し試験体8とした。
【0023】実施例1〜5 JIS A 1421「建築用ボード類の衝撃試験方
法」に準拠し、試験体1〜4に以下の条件で鋼球を落下
しタイルが割れたときのタイルの飛散状態を確認した。
【0024】試験条件 1)支持方向 対辺固定支
持 2)おもり 約1,024g鋼球 3)落下高さ 300mm その結果を表1に示した。また、試験体1〜8作製時の
作業性についても評価し、その結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】(表1に示した飛散状態の評価は:○・・
・飛散せず、×・・・飛散した、であり、作業性の評価
は:○・・・良好、×・・・煩雑、である。)
【0027】試験体1〜5は裏面処理を行う場合でもタ
イルの形状を選ばず任意に処理が可能である。また、表
1からあきらかなようにすべて十分な飛散防止効果が得
られた。
【0028】比較例1〜2 実施例1〜4と同じ条件で試験体6及び7について、J
IS A 1421に準拠し鋼球の落下試験を行った。
試験結果を表1に示した。試験体6及び7はタイルの形
状を選ばず任意な裏面処理が可能であるが、表1からわ
かるように飛散防止効果は得られなかった。
【0029】比較例3 実施例1〜4と同じ条件で試験体8について、JIS
A 1421に準拠し鋼球の落下試験を行った。試験結
果を表1に示した。表1からわかるように試験体8は十
分な飛散防止効果が得られた。しかし、試験体作成時タ
イルの形状が複雑になると裏面処理の作業は煩雑であっ
た。
【0030】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、液状
硬化型コーティング材を用いることによって、表面化粧
材の飛散防止の処理工程を単純簡素化し最終的に工程費
用を大幅に削減することが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −20℃〜60℃の範囲内で硬化物の伸
    びが10%以上及び/又は引っ張り弾性率10,000
    kgf /cm3 以下であり、飛散防止を目的として塗付され
    ることを特徴とする飛散防止用液状硬化型コーティング
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコーティング材を裏面に
    厚さ0.5mm以上で塗付することを特徴とするタイルも
    しくは石材等の表面化粧材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコーティング材を表面化
    粧材裏面に塗付し該コーティング材を硬化させそのまま
    飛散防止材として使用することを特徴とする表面化粧材
    の飛散防止方法。
JP29746892A 1992-11-06 1992-11-06 飛散防止用液状硬化型コーティング材 Pending JPH06145640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100619100B1 (ko) * 2006-02-20 2006-09-05 김희영 스프레이 페인트용 비산 분진 방지제 조성물

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100619100B1 (ko) * 2006-02-20 2006-09-05 김희영 스프레이 페인트용 비산 분진 방지제 조성물
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