JP2008127822A - 視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】下地面の切削作業および埋め込み作業等の基礎工事を必要とせず、路面への接着剤処理のみで下地面の凹凸に追従して貼り付けることが可能で、路面に段差を生じず、長期間に亘って情報を認知、識別することが可能な耐久性の高い視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法を提供すること。
【解決手段】樹脂を含む材料からなる板状体2の表面に突起部4を有してなり、路面に敷設することで視覚障害者の歩行を誘導するためのシートであって、板状体2内部にメッシュ6が配されてなることを特徴とする視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法である。
【選択図】図1
【解決手段】樹脂を含む材料からなる板状体2の表面に突起部4を有してなり、路面に敷設することで視覚障害者の歩行を誘導するためのシートであって、板状体2内部にメッシュ6が配されてなることを特徴とする視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、視覚障害者の歩行を誘導するために敷設される視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法に関する。
視覚障害者誘導用ブロック等の視覚障害者誘導用施設は、視覚障害者が通常の歩行状態において、主に足の裏と杖先の触感でその存在および大まかな形状を確認できるような突起を表面に備えたものであり、歩道面や駅の通路およびプラットホーム、その他各種施設の通路等(以下、これらを総称して「路面」と称する。)において敷設されている。
視覚障害者誘導用施設の突起の形状・寸法及びその配列については、平成13年9月に日本工業規格JIS T9251で規定されている。
視覚障害者誘導用施設の突起の形状・寸法及びその配列については、平成13年9月に日本工業規格JIS T9251で規定されている。
視覚障害者誘導用施設は、所望の突起形状を表面に有するコンクリート製ブロック、陶磁器製タイル、合成樹脂製プレート或いは合成ゴム製シートを予め作製しておき、これをアスファルトやコンクリートの下地面に施工すべきブロックやタイルの形状に合わせて、基礎工事や接着剤処理を行う施工方法がとられている。
これらブロック、タイル或いはプレートは、そのまま設置すると段差を与えるほどの厚みをもつため、その施工には下地面の切削作業および埋め込み作業が必要となり、非常に工数・日数がかかるという課題がある。
また、合成ゴム製シート等シート状の視覚障害者誘導用施設(以下、「視覚障害者誘導用シート」と称する。)は、路面に接着剤で貼り付けるだけで敷設することができ工数的には有利であるが、下地面の凹凸に追従して貼り付けても、元の形状に戻ろうとする復元力が強く、しばしば剥離するという問題がある。
また、合成ゴム製シート等シート状の視覚障害者誘導用施設(以下、「視覚障害者誘導用シート」と称する。)は、路面に接着剤で貼り付けるだけで敷設することができ工数的には有利であるが、下地面の凹凸に追従して貼り付けても、元の形状に戻ろうとする復元力が強く、しばしば剥離するという問題がある。
作業効率の点から、溶融型路面標示用塗料またはこれらの塗料組成からガラスビーズを除いた組成をもつ塗料を、現地で加熱溶融して路面に流し込みながら施工し、視覚障害者誘導用施設を設置する技術がある(特許文献1参照)。この技術は、作業効率が良く路面への追従性も良いが、粉体塗料を加熱溶融し、突起形状を配列して施工するには、粉体塗料溶解のための特殊な溶解釜と施工機が必要となる。また、溶融型路面標示用塗料は熱可塑性樹脂であることから、路面温度が高くなる夏期などは、比較的軽い荷重によって表面の突起が変形を来してしまうという問題がある。
一方、合成樹脂を用いて予め突起物を成形し路面に接着剤処理して施工する方法としては、反応硬化型樹脂をもって所望形状の突起物を予め製作し、その突起物を所定間隔に配列して突起物に多孔質シートを貼り付けてなるシート貼り突起物を用意し、敷設する路面に反応硬化型樹脂製の塗料で平坦な帯状ラインを形成し、前記シート貼り突起物をそのシート側を下にして前記帯状ラインが硬化する前にその上に載置し、塗料の一部を孔から滲み出させて塗料の硬化によりシート貼り突起物と一体化させる視覚障害者誘導用施設の敷設方法およびライン構造に関する技術がある(特許文献2参照)。この技術では、多孔質シートの孔から均一に塗料を滲み出させることが難しく、シートの凹凸が発生し易く見栄えがよくない等の問題がある。
また、合成樹脂を用いて予め突起物を成形し路面に接着剤処理して施工する方法として、反応硬化型樹脂をもって所望形状の突起物を予め製作し、その突起物を所定間隔に配列して突起物にシートを貼り付けてなるシート貼り突起物を用意し、敷設する路面に反応硬化型樹脂製の塗料で平坦な帯状ラインを形成し、前記シート貼り突起物をその突起部側を下にして前記帯状ラインが硬化する前にその上に載置し、押圧し、突起物がラインの硬化によって一体化した後にシートを突起物から剥がして視覚障害者誘導用施設を施工する技術がある(特許文献3参照)。この技術では、突起物を下にして液状の帯状ラインに押圧するため、突起物は塗料にめり込み、突起の一定高さが得られ難いという問題がある。
さらに、表面に複数の突起部を有する視覚障害者誘導ブロックであって、レジンコンクリートを含む基材のベース層と、顔料成分を含有する表面側の表面ポリエステル樹脂層との間に、ガラス繊維を含む繊維強化層を有する視覚障害者誘導ブロック及び製造方法についての技術がある(特許文献4参照)。
この技術では、表面樹脂層の外側表面に、さらにポリエステルのゲルコート層を設けることができ、突起の耐久性を向上させることができ、また、表面樹脂層およびゲルコート層を着色することによって、突起部が摩耗しても色彩による識別作用により、特に弱視者等に視覚情報を有効に提供できるものである。
しかし、この技術の視覚障害者誘導用ブロックは、積層構造をもつため2工程以上の製造工程が必要であること、およびブロックの総厚が10〜60mmのプレート状であり、路面等に敷設するためには、路面との段差が生じないような基礎工事が必要である等の問題がある。
したがって、本発明は、上記問題点に鑑み、下地面の切削作業および埋め込み作業等の基礎工事を必要とせず、路面への接着剤処理のみで下地面の凹凸に追従して貼り付けることが可能で、路面に段差を生じず、長期間に亘って情報を認知、識別することが可能な耐久性の高い視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決し得る視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用シートの敷設方法を開発すべく鋭意検討した結果、以下の本発明によって上記課題が解決されることを見出した。
すなわち本発明の視覚障害者誘導用シートは、樹脂を含む材料からなる板状体の表面に突起部を有してなり、路面に敷設することで視覚障害者の歩行を誘導するためのシートであって、前記板状体内部にメッシュが配されてなることを特徴とする。
本発明の視覚障害者誘導用シートによれば、前記板状体内部に配されるメッシュが強化層の役割をして、薄膜でありながら強度、特に引張強度が高く耐久性が高い。とりわけ、低温時から高温時に亘ってあらゆる環境条件下において、一定のシート強度・伸びを確保することができる。また、接着剤処理で路面に貼り付けるだけで敷設できるので基礎工事を必要とせず、施工作業が簡単で、かつ工数や工事にかかる日数を大幅に軽減することができる。さらに薄膜であるため、敷設時に下地面の凹凸に追従し、敷設後の路面に段差を生じない。
本発明の視覚障害者誘導用シートにおいては、少なくとも(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)とゴム成分(B)との混合液を、有機過酸化物(C)で反応硬化させた組成からなるものであることが好ましい。この組成により、敷設時に下地面の凹凸に容易に追従する高い柔軟性と、長期間に亘って変形・摩耗・変質等を来たさない高い耐久性とを備えた視覚障害者誘導用シートを得ることができる。
本発明の視覚障害者誘導用シートにおいて前記メッシュとしては、ナイロン6および/またはナイロン66の布帛メッシュであることが好ましい。
本発明の視覚障害者誘導用シートにおいて前記メッシュとしては、ナイロン6および/またはナイロン66の布帛メッシュであることが好ましい。
一方、本発明の視覚障害者誘導用シートの製造方法(以下、単に「本発明の製造方法」という場合がある。)は、板状体の表面に突起部を有してなる視覚障害者誘導用シートの外形を内部形状にかたどったトレイ状の型の内部全面に略平らなメッシュを置き、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料を前記型の内部に、メッシュが埋没する量流し込み、成形させた後、前記型から取外すことを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、既述の如き優れた特質を有し有用性の極めて高い本発明の視覚障害者誘導用シートを簡便に製造することができる。
本発明の製造方法によれば、既述の如き優れた特質を有し有用性の極めて高い本発明の視覚障害者誘導用シートを簡便に製造することができる。
本発明の製造方法において、視覚障害者誘導用シート製造用の前記塗料としては、少なくとも、(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)と、ゴム成分(B)と、有機過酸化物(C)とを含むものであることが好ましい。当該組成の塗料を用いることで、敷設時に下地面の凹凸に容易に追従する高い柔軟性と、長期間に亘って変形・摩耗・変質等を来たさない高い耐久性とを備えた視覚障害者誘導用シートを製造することができる。
この場合、前記型が、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンを含む材料からなることが好ましい。かかる材料を用いた型にすることで、型から成形物を取外す際に型の内面に張り付き難く、容易に脱型することができる。
さらに、本発明の視覚障害者誘導用施設の施工方法は、敷設する路面に接着剤を帯状に塗工し、該接着剤が硬化する前にその上に上記本発明の視覚障害者誘導用シートを載置し、押圧し、前記接着剤を硬化させることを特徴とする。
本発明の視覚障害者誘導用施設の施工方法によれば、路面に接着剤に貼り付けるだけで視覚障害者誘導用シートを敷設できるので基礎工事を必要とせず、施工作業が簡単で、かつ工数や工事にかかる日数を大幅に軽減することができる。
本発明の視覚障害者誘導用施設の施工方法によれば、路面に接着剤に貼り付けるだけで視覚障害者誘導用シートを敷設できるので基礎工事を必要とせず、施工作業が簡単で、かつ工数や工事にかかる日数を大幅に軽減することができる。
本発明の視覚障害者誘導用施設の施工方法において、前記接着剤としては、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料と略同組成であることが好ましい。前記接着剤を視覚障害者誘導用シート製造用の塗料と同様の組成のものにすることで両者が一体化し、路面に強固に固定されるため、耐久性の高い視覚障害者誘導用施設を施工することができる。
本発明によれば、下地面の切削作業および埋め込み作業等の基礎工事を必要とせず、路面への接着剤処理のみで下地面の凹凸に追従して貼り付けることが可能で、路面に段差を生じず、長期間に亘って情報を認知、識別することが可能な耐久性の高い視覚障害者誘導用シートおよびその製造方法、並びに視覚障害者誘導用施設の施工方法を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[視覚障害者誘導用シート]
図1は、本発明の視覚障害者誘導用シートの一例を示す断面図であり、板状体部分(板状体)2とその表面に形成された突起部4とからなり、板状体部分2の内部にはメッシュ6が配されている。
板状体部分2と突起部4とは、通常一体成形されてなり、同一材料で形成されている。また突起部4を含む成形品の外形の種類は、日本工業規格(JIS)に規定されている通りであり、図1に記載の形状に限定されるものではない。
[視覚障害者誘導用シート]
図1は、本発明の視覚障害者誘導用シートの一例を示す断面図であり、板状体部分(板状体)2とその表面に形成された突起部4とからなり、板状体部分2の内部にはメッシュ6が配されている。
板状体部分2と突起部4とは、通常一体成形されてなり、同一材料で形成されている。また突起部4を含む成形品の外形の種類は、日本工業規格(JIS)に規定されている通りであり、図1に記載の形状に限定されるものではない。
本発明の視覚障害者誘導用シートの材料としては、樹脂を含むものであれば特に制限はないが、柔軟性と耐久性の観点からは、(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)とゴム成分(B)との混合液を、有機過酸化物(C)で反応硬化させたものであることが好ましい。
アクリルシラップ(A)中の(メタ)アクリレートの種類としては、特に限定されるものではなく、1種を単独で用いてもよいし二種以上を併用してよい。また、アクリルシラップ(A)はビニルエステル成分を含んでもよい。ビニルエステル成分の含有量としては、特に限定されないが、好ましくは、(メタ)アクリレート成分とビニルエステル成分の合計量100質量部中0〜40質量部の範囲が好ましい。ビニルエステル成分の量が40質量部を超えると硬化性が遅れる傾向があり、成形作業性の観点から好ましくない。
アクリルシラップ(A)を有機過酸化物(C)で硬化させてプレート状またはシート状の成形物を得ることは、一般的である。しかし、アクリルシラップ(A)を有機過酸化物(C)で硬化させただけでは、温度変動に対する強度および伸びなどの変化が著しく、また塑性変形しやすい。特に、低温時に路面への接着剤処理のみで下地面の凹凸に追従して貼り付けた場合には、割れなどが生じ易く衝撃に対しても弱くなりがちである。また、敷設後高温時に荷重を受けた場合には、突起部4に塑性変形が生ずる懸念もある。
そのため、本発明の視覚障害者誘導用シートにおいては、ゴム成分(B)をアクリルシラップ(A)と混合した上で、有機過酸化物(C)で硬化させることが好ましい。ゴム成分のもつ物性を付与することで柔軟性が得られ、脆さが解消して耐衝撃性も向上する。
ゴム成分(B)の種類としては、特に限定されるものではなく合成ゴムでも天然ゴムでも構わないが、アクリルシラップ(A)との相溶性を考慮すると合成ゴムが好ましい。使用可能な合成ゴムとしては、ニトリルゴム(NBR:アクリロニトリルとブタジエンとの共重合体。)、アクリルゴム(AR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等を挙げることができ、アクリルシラップ(A)との混合分散性を考慮すると、塊状のものよりは粉末状や液状のものが好ましい。これら合成ゴムの中でも、汎用性、耐寒性の観点からは、NBRが好ましく、アクリロニトリル含有量が35質量%以下の、いわゆる中ニトリルのNBRがさらに好ましい。アクリロニトリルの含有量が多過ぎると、耐油性は向上するものの低温柔軟性が低下するため、本発明の用途においてはアクリロニトリルの含有量が多過ぎない方が好ましい。
なお、ゴム成分(B)としては、変形性、塑性変形の性質を発現する物であれば使用可能であるので、一般的にはゴム以外の成分として分類されるメタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)等も他のゴム成分と併用することができる。
上記好ましい材料は、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料を硬化することで得ることができる。視覚障害者誘導用シート製造用の塗料は、上記のアクリルシラップ(A)とゴム成分(B)との混合液に、有機過酸化物(C)と必要に応じて添加されるその他の成分とでなるものである。
有機過酸化物(C)の種類としては、特に限定されるものではなく、ハイドロパーオキサイド、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート等が使用できる。有機過酸化物(C)の添加量は、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料100質量部に対して、1〜3質量部の範囲で添加することが好ましい。
視覚障害者誘導用シート製造用の塗料に必要に応じて添加されるその他の成分としては、骨材や短繊維等の充填剤、顔料、塗料用の助剤、を挙げることができる。
添加可能な顔料は、塗料一般に使用される着色顔料や体質顔料を挙げることができる。着色顔料としては、例えば酸化チタン、亜鉛華、チタンイエロー、酸化鉄黒、弁柄、シアニンブルー、シアニングリーン、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料などの無機または有機顔料を挙げることができる。一方、体質顔料としては、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、マイカ、珪石粉、アルミナ、シリカを挙げることができる。
添加可能な顔料は、塗料一般に使用される着色顔料や体質顔料を挙げることができる。着色顔料としては、例えば酸化チタン、亜鉛華、チタンイエロー、酸化鉄黒、弁柄、シアニンブルー、シアニングリーン、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料などの無機または有機顔料を挙げることができる。一方、体質顔料としては、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、マイカ、珪石粉、アルミナ、シリカを挙げることができる。
添加可能な骨材としては、例えば珪砂、寒水砂、セライト、セラミック骨材、ガラスビーズなどを挙げることができ、添加可能な塗料用の助剤としては、例えば増粘剤、分散剤、沈降防止剤、消泡剤、劣化防止剤などを挙げることができる。さらに、塗料の調製に際しては、一般的な塗料用補助剤(消泡剤、分散剤、沈降防止剤等)を使用することもできる。
アクリルシラップ(A)とゴム成分(B)との混合割合としては、アクリルシラップ(A)とゴム成分(B)の合計量100質量部中、アクリルシラップ(A)が75〜99質量部の範囲内であることが好ましく、85〜90質量部の範囲内であることがより好ましい。
視覚障害者誘導用シート製造用の塗料は、このアクリルシラップ(A)とゴム成分(B)との混合液に、顔料、骨材、短繊維等のその他の成分を練り込み着色した後、有機過酸化物(C)を添加し、速やかに十分に攪拌・混合して調製する。顔料、骨材等のその他の成分の添加量は、(アクリルシラップ(A)+ゴム成分(B))とその他の成分の合計量100質量部中、30〜70質量部の範囲内にすることが好ましく、40〜50質量部の範囲内であることがより好ましい。
メッシュ6としては、メッシュとして一般に認識される織物あるいは編み物は勿論、不織布を使用することもできる。また、多数の細孔が設けられた平板状のシートであっても構わない。
メッシュ6の糸条(繊維)としては、間隔が0.025mm〜20mmであることが好ましく、目付量(ここで言う目付量は、メッシュの単位面積当たりの質量を言う。以下同様。)が30〜500g/m2であることが好ましい。糸条の間隔が0.025mm未満では視覚障害者誘導用シート製造用の塗料の液の移動(通過)が容易でなく、また20mmを超えると強度が不十分になる場合があり、それぞれ好ましくない。一方、目付が30g/m2未満では繊維強化樹脂(FRP)としての強度が不十分になる場合があり、500g/m2を超えると強度は十分ながらFRPとしての強度のバラツキが大きくなり、またメッシュ形状を維持し難いため、それぞれ好ましくない。
メッシュ6の糸条(繊維)としては、間隔が0.025mm〜20mmであることが好ましく、目付量(ここで言う目付量は、メッシュの単位面積当たりの質量を言う。以下同様。)が30〜500g/m2であることが好ましい。糸条の間隔が0.025mm未満では視覚障害者誘導用シート製造用の塗料の液の移動(通過)が容易でなく、また20mmを超えると強度が不十分になる場合があり、それぞれ好ましくない。一方、目付が30g/m2未満では繊維強化樹脂(FRP)としての強度が不十分になる場合があり、500g/m2を超えると強度は十分ながらFRPとしての強度のバラツキが大きくなり、またメッシュ形状を維持し難いため、それぞれ好ましくない。
メッシュ6を構成する材料としては、特に限定されるものではなく、天然繊維(例えば木綿、麻、ケナフ繊維など)、無機繊維(例えば硝子繊維、シリカ繊維、バサルト繊維など)、金属繊維、例えばステンレス線、銅線、鉄線など)、再生繊維(例えばビスコースレーヨン、キュプラなど)、半合成繊維(例えば、ジアセテート繊維、トリアセテート繊維など)、生分解性繊維(例えばポリ乳酸繊維など)、合成繊維(例えばナイロン6やナイロン66などのポリアミド繊維、ポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、およびポリオレフィン繊維など)等を挙げることができる。メッシュ6としては、これらの中でも特に、ナイロン6および/またはナイロン66の布帛メッシュであることが、視覚障害者用シートの貼り付け時の柔軟性と耐引き裂き性の点で好ましい。
板状体部分2の厚みは、後に詳述する本発明の製造方法によればメッシュ6の厚みによって制御することができる。したがって、メッシュ6の厚みとしては、所望とする板状体部分2の厚みと同程度の厚みにすることが好ましく、具体的には100μm〜2mmの範囲が好ましく、300μm〜1mmの範囲がより好ましい。ただし、メッシュを重ねて使用することも可能であるため、重ねる場合には、上記好ましい厚みをその重ねる枚数で割った値がメッシュ1枚当たりの好ましい厚みとなる。一般に、メッシュの厚みはメッシュの繊維の太さに依存するため、所望の厚みになるようにメッシュの繊維の太さを制御すればよい。
板状体部分2の厚みが大きくなり過ぎると、敷設時における下地面に対する追従性が低下し、また、施工後に路面との段差が大きくなるため好ましくない。逆に板状体部分2の厚みが小さくなり過ぎると、施工時の取り扱い性が悪くなり、また、施工後の耐久性が低下する懸念があるため好ましくない。
[視覚障害者誘導用シートの製造方法]
本発明の視覚障害者誘導用シートを製造するのに好適な本発明の製造方法について、以下工程順に説明する。
図2は、本発明の視覚障害者誘導用シートの製造方法により製造する過程を説明するための断面図であり、(1)から(6)の順に時系列を追って示すものである。
本発明の視覚障害者誘導用シートを製造するのに好適な本発明の製造方法について、以下工程順に説明する。
図2は、本発明の視覚障害者誘導用シートの製造方法により製造する過程を説明するための断面図であり、(1)から(6)の順に時系列を追って示すものである。
まず、図2(1)に示されるように、視覚障害者誘導用シートの外形を内部形状にかたどった型8を用意する。図3に、図2(1)の斜め上方から見た型8の斜視図を示す。図2(1)および図3を見ればわかるように、型8はトレイ状であり、その内面の底部平面に凹部が形成されている。当該凹部が、最終的に得られる視覚障害者誘導用シートの突起部を形作る。
この型8の材質としては、特に限定するものではなく、各種樹脂、金属材料、ガラス、セラミック材料等いずれでもよいが、後に内部へ視覚障害者誘導用シート製造用の塗料を流し込んだ際、該塗料が侵す懸念のない材料であることが要求される。
また、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料として好適な既述の組成のもの(少なくとも、(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)と、ゴム成分(B)と、有機過酸化物(C)とを含むもの)を用いる場合、型8の材質としては、ポリプロピレン(PP)および/またはポリエチレン(PE)を含む材料からなることが好ましく、これらポリプロピレンおよび/またはポリエチレンからなることがより好ましい。ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンを含む材料を型8に用いると、製造工程の最後の段階で型8から成形物を取外す際に型8の内面に張り付き難く、容易に脱型することができ、そのため予め離形剤を塗布しておく必要がない。
型8の厚さとしては、特に制限はなく、また好ましい範囲も材質によるが、樹脂製、とりわけポリプロピレン(PP)および/またはポリエチレン(PE)を含む材料からなる場合には、0.3mm〜2.0mmの範囲が好ましい。型8の厚さが0.3mm未満であると成形品(視覚障害者誘導用シート)の形状に歪みが生じて正規の寸法が得られなくなってしまう場合があり、2.0mmを超えると型8内で硬化した成形品を取り外す作業に支障を来す場合があるため、それぞれ好ましくない。
用意された型8の内部には、図2(3)および図2(4)に示すように、全面に略平らなメッシュを置く。平らなメッシュを置くことで、凹部の上方はメッシュが浮いた状態で型8の内部全面に載置される。なお、メッシュそのものの編み目からメッシュ自体は完全には平らではないこと、並びに、全体として若干の凹凸やうねりがあっても、全体としてほぼ平らであれば、これらも「平ら」の概念に含める趣旨で「略平ら」との表現を採用している。すなわち、最終的に本発明の視覚障害者誘導用シートに含まれるメッシュを構成し得る範囲で凹凸やうねりを有するメッシュを用いても、本発明の範疇に含まれる。
次に、図2(4)に示すように、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料10を型8の内部に、メッシュ6が埋没する程度の量流し込む。塗料10は、最終的に視覚障害者誘導用シートを構成する材料であれば特に制限はないが、好ましくは[視覚障害者誘導用シート]の項で説明した組成のもの(少なくとも、(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)と、ゴム成分(B)と、有機過酸化物(C)とを含むもの)を用いる。
塗料10は、やや過剰に流し込んでも構わない。その場合は勿論、所定量流し込んだ場合にも必要に応じて、ヘラ、鏝等で均すことで、最終的に得られる視覚障害者誘導用シートの突起部の裏面側(路面に接する側)の平坦性を確保することができる。図2(5)は、メッシュ6が埋没しかつ塗料10が均された状態を示す。
この状態で静置あるいは加熱することにより硬化させて成形する。そして、図2(6)に示すように、最後に成形品(視覚障害者誘導用シート)12を型8から取外す。
以上のようにして、視覚障害者誘導用シートを製造することができる。
以上のようにして、視覚障害者誘導用シートを製造することができる。
本発明の製造方法によれば、既述の如き優れた特質を有し有用性の極めて高い本発明の視覚障害者誘導用シートを簡便に製造することができるほか、塗料10を流し込んだ後に、ヘラ、鏝等で均しつつ塗りつける際、メッシュの厚みで板状体に相当する部分の厚さの管理ができるという製造上の利点もある。
[視覚障害者誘導用施設の施工方法]
以上説明した本発明の視覚障害者誘導用シートは、敷設する路面に接着剤を帯状に塗工してそれが硬化する前にその上に載置し、押圧し、前記接着剤を硬化させることで、路面上に敷設することができる。すなわち、基礎工事を必要とせず、施工作業が簡単で、かつ工数や工事にかかる日数を大幅に軽減することができる視覚障害者誘導用施設の施工方法を実現することができる。
以上説明した本発明の視覚障害者誘導用シートは、敷設する路面に接着剤を帯状に塗工してそれが硬化する前にその上に載置し、押圧し、前記接着剤を硬化させることで、路面上に敷設することができる。すなわち、基礎工事を必要とせず、施工作業が簡単で、かつ工数や工事にかかる日数を大幅に軽減することができる視覚障害者誘導用施設の施工方法を実現することができる。
ここで用いる接着剤としては、特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる。ただし、屋外に施工する場合には耐水性および耐光性を含む耐候性を有するもの、屋内に施工する場合には耐水性を有するものを用いることが望ましい。
また、前記接着剤としては、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料と略同組成のものであることが特に好ましい。かかる塗料と同様の組成のものにすることで両者が一体化し、路面に強固に固定されるため、耐久性の高い視覚障害者誘導用施設を施工することができる。
また、前記接着剤としては、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料と略同組成のものであることが特に好ましい。かかる塗料と同様の組成のものにすることで両者が一体化し、路面に強固に固定されるため、耐久性の高い視覚障害者誘導用施設を施工することができる。
なお、ここで言う「略同組成」とは、組成が完全に一致することを要求しない趣旨で用いた表現であり、固形分濃度が異なるのみのものや、粘度調整のために別途溶剤を加えたものは、問題なく「略同組成」の範疇に含まれる。また、組成成分が同一で組成割合が異なるものや、一部の成分(例えば、各種添加物やゴム成分等)が含まれていないもの等も「略同組成」の範疇に含まれ、この「略同組成」の臨界は、硬化後の樹脂成分の種類の同一性で判断される。
以下、実施例および比較例を挙げることにより、本発明をより具体的に説明する。
<視覚障害者誘導用シート製造用の塗料主剤の調製>
下記表1に示す配合(原料成分、)で、アクリルシラップ(A)にゴム成分(B)を分散混合し、顔料、骨材を練り込んで塗料主剤(1)を調製した。
<視覚障害者誘導用シート製造用の塗料主剤の調製>
下記表1に示す配合(原料成分、)で、アクリルシラップ(A)にゴム成分(B)を分散混合し、顔料、骨材を練り込んで塗料主剤(1)を調製した。
また、下記表2に示す配合(原料成分、)で、アクリルシラップ(A)に、顔料、骨材を練り込んで塗料主剤(2)を調製した。
<視覚障害者誘導用シート製造用の塗料の調製>
得られた塗料主剤(1)100gにベンゾイルパーオキサイドを1.5gの割合で添加し、約20秒間攪拌・混合して、塗料(1)を調製した。また、塗料主剤(1)の代わりに塗料主剤(2)を用いたことを除いて同様にして、塗料(2)を調製した。
得られた塗料主剤(1)100gにベンゾイルパーオキサイドを1.5gの割合で添加し、約20秒間攪拌・混合して、塗料(1)を調製した。また、塗料主剤(1)の代わりに塗料主剤(2)を用いたことを除いて同様にして、塗料(2)を調製した。
<メッシュの準備>
下記表3に示す仕様のメッシュを用意した。
下記表3に示す仕様のメッシュを用意した。
<評価試験>
(1:変形回復性)
ゴム成分(B)の配合の有無による荷重に対する変形回復性の評価試験を行った。
塗料(1)および塗料(2)をそれぞれ用い、JIS K5665路面標示用塗料に規定される圧縮強さの供試体を作製する治具を使用して、20×20×20mmのテストピースを作製した。これらのテストピースを50℃24時間養生後、圧縮試験機(オートグラフAG−25TB、島津製作所(株)製)を使用して、圧縮変形後の形状回復性を評価した。
(1:変形回復性)
ゴム成分(B)の配合の有無による荷重に対する変形回復性の評価試験を行った。
塗料(1)および塗料(2)をそれぞれ用い、JIS K5665路面標示用塗料に規定される圧縮強さの供試体を作製する治具を使用して、20×20×20mmのテストピースを作製した。これらのテストピースを50℃24時間養生後、圧縮試験機(オートグラフAG−25TB、島津製作所(株)製)を使用して、圧縮変形後の形状回復性を評価した。
50℃雰囲気中で、1mm/minの速度で加圧し、10mm変形させて加圧を解放後、23℃で2時間放置後および24時間放置後の変形量(mm)を測定した。その結果を下記表4に示す。
ゴム成分(B)が配合されている塗料(1)では、加圧により変形を来すものの、解放後速やかに変形量が小さくなり、時間と共に元の形状に回復した。このことから、ゴム成分(B)を配合することにより、変形回復性を向上させることができたことがわかる。
(2:耐衝撃性)
ゴム成分(B)の配合の有無による耐衝撃性の評価試験を行った。
塗料(1)および塗料(2)をそれぞれ用い、JIS K5665路面標示用塗料に規定される圧縮強さの供試体を作製する治具を使用して、20×20×20mmのテストピースを作製した。これらのテストピースを5℃雰囲気下に24時間放置した後、該テストピースの真上30cmと50cmとから鋼球(JIS B1501玉軸受用鋼球に規定する呼び直径63.5mm、質量1±0.05kgのもの)を落下させ、衝撃によるテストピースの変化を観察した。その結果を下記表5に示す。
ゴム成分(B)の配合の有無による耐衝撃性の評価試験を行った。
塗料(1)および塗料(2)をそれぞれ用い、JIS K5665路面標示用塗料に規定される圧縮強さの供試体を作製する治具を使用して、20×20×20mmのテストピースを作製した。これらのテストピースを5℃雰囲気下に24時間放置した後、該テストピースの真上30cmと50cmとから鋼球(JIS B1501玉軸受用鋼球に規定する呼び直径63.5mm、質量1±0.05kgのもの)を落下させ、衝撃によるテストピースの変化を観察した。その結果を下記表5に示す。
ゴム成分(B)が配合されている塗料(1)では耐衝撃性が高く、ゴム成分(B)を配合することにより、耐衝撃性を向上させることができたことがわかる。
(3:耐屈曲性)
ゴム成分(B)の配合の有無による耐屈曲性の評価試験を行った。
軟質アルミニウム製の0.3mm厚の試験板に、塗料(1)および塗料(2)をそれぞれ用いて、室温状態で10mil.のアプリケータで塗布した。そのまま1時間養生した後、さらに50℃で24時間養生後、5℃の雰囲気中で試験した。
ゴム成分(B)の配合の有無による耐屈曲性の評価試験を行った。
軟質アルミニウム製の0.3mm厚の試験板に、塗料(1)および塗料(2)をそれぞれ用いて、室温状態で10mil.のアプリケータで塗布した。そのまま1時間養生した後、さらに50℃で24時間養生後、5℃の雰囲気中で試験した。
試験方法は、JIS K5600−5−1耐屈曲性の円形マンドレル法タイプ1を採用し、マンドレルの直径は2mm、4mm、6mm、8mmおよび10mmを使用した。その結果を下記表6に示す。なお、評価基準は以下のとおりである。
○:耐屈曲性の試験によって、塗膜に異常が認められない。
×:耐屈曲性の試験によって、塗膜にクラックあるいは試験板からの剥離が認められる。
○:耐屈曲性の試験によって、塗膜に異常が認められない。
×:耐屈曲性の試験によって、塗膜にクラックあるいは試験板からの剥離が認められる。
ゴム成分(B)が配合されている塗料(1)では耐屈曲性が高く、ゴム成分(B)の配合することにより、耐屈曲性を向上させることができたことがわかる。
(4:メッシュの効果確認試験・・・本発明の効果確認)
塗料(1)を用いて視覚障害者誘導用シートを製造し、メッシュの有(実施例)および無(比較例)による効果を確認するべく、引張強さおよび伸びを測定した。
塗料(1)を用いて視覚障害者誘導用シートを製造し、メッシュの有(実施例)および無(比較例)による効果を確認するべく、引張強さおよび伸びを測定した。
まず、室温において、図3に示す形状の1.5mm×300mm×300mmの型の内部に、用意した既述のメッシュを置き、塗料(1)を流し込み、ヘラで平滑に均した後静置して硬化させ、実施例の視覚障害者誘導用シートを製造した。また、比較例として、型の内部にメッシュを置くこと無く、他の操作は同様にしてメッシュを含まない視覚障害者誘導用シートを製造した。
それぞれ50℃で24時間養生した後、JIS K6251加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方に準じて、ダンベル状2号形でカットし、23℃および50℃の温度、50mm/minの速度で引張特性の試験を行った。測定装置には、オートグラフAG−25TB(島津製作所(株)製)を用いた。
その結果を下記表7に示す。
その結果を下記表7に示す。
メッシュが内部に配置された実施例の視覚障害者誘導用シートによれば、メッシュを含まない比較例の視覚障害者誘導用シートに比べて、高い引張強さを示した。また、比較例においては温度に影響されて、50℃での引張強さは23℃のそれよりもさらに低い値となり、23℃では実施例と遜色なかった伸びについても、50℃では伸びきってしまった。これに対して、実施例では、引張強さおよび伸び共に、殆ど温度に影響されること無く高い性能を維持することができた。
2:板状体部分(板状体)
4:突起部
6:メッシュ
8:型
10:塗料(視覚障害者誘導用シート製造用の塗料)
4:突起部
6:メッシュ
8:型
10:塗料(視覚障害者誘導用シート製造用の塗料)
Claims (7)
- 樹脂を含む材料からなる板状体の表面に突起部を有してなり、路面に敷設することで視覚障害者の歩行を誘導するためのシートであって、前記板状体内部にメッシュが配されてなることを特徴とする視覚障害者誘導用シート。
- 少なくとも(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)とゴム成分(B)との混合液を、有機過酸化物(C)で反応硬化させた組成からなることを特徴とする請求項1に記載の視覚障害者誘導用シート。
- 板状体の表面に突起部を有してなる視覚障害者誘導用シートの外形を内部形状にかたどったトレイ状の型の内部全面に略平らなメッシュを置き、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料を前記型の内部に、メッシュが埋没する量流し込み、成形させた後、前記型から取外すことを特徴とする視覚障害者誘導用シートの製造方法。
- 視覚障害者誘導用シート製造用の前記塗料が、少なくとも、(メタ)アクリレートを主成分とするアクリルシラップ(A)と、ゴム成分(B)と、有機過酸化物(C)とを含むことを特徴とする請求項3に記載の視覚障害者誘導用シートの製造方法。
- 前記型が、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンを含む材料からなることを特徴とする請求項4に記載の視覚障害者誘導用シートの製造方法。
- 敷設する路面に接着剤を帯状に塗工し、該接着剤が硬化する前にその上に請求項1または2に記載の視覚障害者誘導用シートを載置し、押圧し、前記接着剤を硬化させることを特徴とする視覚障害者誘導用施設の施工方法。
- 前記接着剤が、視覚障害者誘導用シート製造用の塗料と略同組成であることを特徴とする請求項6に記載の視覚障害者誘導用施設の施工方法。
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