JPH06145566A - 光消色性インキ - Google Patents

光消色性インキ

Info

Publication number
JPH06145566A
JPH06145566A JP29485992A JP29485992A JPH06145566A JP H06145566 A JPH06145566 A JP H06145566A JP 29485992 A JP29485992 A JP 29485992A JP 29485992 A JP29485992 A JP 29485992A JP H06145566 A JPH06145566 A JP H06145566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
ink
general formula
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29485992A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Murofushi
克己 室伏
Kiichi Hosoda
喜一 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP29485992A priority Critical patent/JPH06145566A/ja
Publication of JPH06145566A publication Critical patent/JPH06145566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 【目的】 筆記、印字および印刷した部分が近赤外光で
消色する際消色性に優れ、再度同一の部分に筆記、印字
および印刷することができる光消色性インキを提供する
ことを目的とする。 【構成】 近赤外領域に吸収をもつ陽イオン染料、消色
剤およびラクトンまたはラクタムからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近赤外光をあてること
によって筆記、印字および印刷した部分を消色させるこ
とができる光消色性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然保護、特に森林資源の保護お
よび都市部におけるゴミの削減のため、使用済みの紙類
の再利用、再生利用が見直されつつある。その一環とし
て、企業のオフィス内で生じる不要になった使用済みの
複写紙、印刷物、ファクシミリ用紙などの廃紙の再利用
などについて検討されている。そこで、企業が製紙会社
をグループにいれ、廃紙を回収後、溶解させて再生紙と
して再加工して再利用しているが、これらの紙類には一
般に企業秘密とされている企業内部機密書類が大半を占
めているため、これらの紙類を該企業外部の製紙会社で
回収し、再生利用することはきわめて困難であり、しか
も印刷物、複写物などの記録部分、印字部分は容易に消
去することができないため、焼却したり破砕して廃棄処
分せざるをえず、このような紙類の再利用などは事実上
ほぼ不可能であると考えられている。また、シュレッダ
ーなどで破砕した廃紙を用いて製造された再生紙は、そ
の強度が一般に小さいため、たとえば情報用紙などとし
て使用に耐えないという欠点がある。従って、廃紙の再
利用の形態として好ましいのはオフィス内で紙が再使用
されることであり、その為には記録部分、印字部分が容
易に消去できることが必要である。
【0003】一方、技術的には印刷及び複写などの分野
で記録材料の耐環境性、すなわち耐光性、耐熱性、耐湿
性、耐溶剤性などの保存性に注目して染料及び顔料の物
性改良が盛んに行なわれてきており、特に電子写真記
録、静電記録或いは感熱転写記録などの分野では開発が
盛んに進められてきている。最近では情報量の増大にと
もない、繰り返し記録できることが要求されるようにな
り、多重記録方式や書き換え可能な記録材料としてフォ
トクロミックあるいはサーマルクロミックなどの開発も
盛んに行われてきている(例えば、特開昭60−155
179、特開昭50−75991、特開昭50−105
555)。
【0004】特開昭60−155179明細書には、紫
外光により青色形となり、その青色形は白色光で無色形
にもどるフルギド化合物を開示しており、また特開昭5
0ー75991明細書にはロイコ染料を主体とした発色
剤とフェノール性水酸基含有化合物を顕色剤として熱変
色性材料について開示されている。しかし、これらの書
き換え可能な記録材料は熱及び可視光あるいは紫外光に
よって可逆的に発消色あるいは色変化をするものであ
り、印字部分を消色させたとしても再度発色したりする
可能性があり、印字部分を消色した紙を再度使用するた
めには向いていない。
【0005】また、印刷用、プリンター用インキあるい
は筆記用インキなどの分野においても、同様に数多くの
検討がなされている(例えば、特開平1−22908
4、特開平1−271469)。しかしながら、前記の
印刷用、プリンター用インキあるいは筆記用インキなど
は印字後、印字した画像部分を消色することはできな
い。従って消色した印字部分に再度印字した場合、印字
部分が重なり印字画像を判読することが難しく、印字し
た紙を再度使用することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は筆記、印字お
よび印刷した部分に再度筆記、印字および印刷すること
ができ、かつその部分が判読できるようにするために、
近赤外領域の光をあてると筆記、印字および印刷した部
分が近赤外光で消色し、しかも優れた消色性能を示す光
消色性インキを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、この課題を
解決するために近赤外領域に吸収をもつ陽イオン染料と
消色剤としてのホウ素系化合物を鋭意検討した結果、近
赤外光をあてることによって消色し、しかも消色性能の
優れた光消色性インキが得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明によれば近赤
外領域に吸収をもつ一般式(1)または一般式(2)で
示される陽イオン染料、
【0008】一般式(1); D+ ・A-
【0009】(式中、D+ は近赤外領域に吸収をもつ陽
イオンであり、A- はハロゲンイオン、過塩素酸イオ
ン、PF6 -、BF4 -、SbF6 -またはスルホン酸イオン
の陰イオンを示す)
【0010】一般式(2);
【化3】
【0011】(式中、D+ は近赤外領域に吸収をもつ陽
イオンであり、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ独
立してアルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環
基、置換アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、
置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル
基または置換シリル基を示す)と一般式(3)で示され
る消色剤、
【0012】一般式(3);
【化4】
【0013】(式中、R5 、R6 、R7 及びR8 はそれ
ぞれ独立してアルキル基、アリール基、アリル基,アラ
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複
素環基、置換アルキル基、置換アリール基、置換アリル
基、置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換アルキ
ニル基または置換シリル基を示し、Z+ は4級アンモニ
ウム陽イオン、4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリ
ニウム陽イオンまたはホスホニウム陽イオンを示す)を
組み合わせて、さらに一般式(4)
【0014】一般式(4); (CH2n XC=O
【0015】(式中、nは2〜9の整数であり、Xは酸
素または窒素を示す)で示される化合物を併用すると近
赤外光をあてることにより一般式(1)または一般式
(2)の陽イオン染料の吸収が減少し消色する光消色性
インキが得られる。なお、本発明における近赤外光と
は、780nm以上の光をいうが、前記陽イオン染料の
最大吸収波長が必ずしも780nm以上になくても、陽
イオン染料の吸収がブロードのために780nm以上の
領域に吸収をもてば消色作用はおこる。
【0016】本発明の光消色性インキの構成成分である
陽イオン染料および消色剤は従来よりインキなどに用い
られる溶剤に対して溶解性が低いため高濃度のインキ組
成物を得ようとすると部分的に不溶解状態が存在する。
また、本発明の消色作用は光による不可逆的な反応であ
り、前記のような不溶解状態が存在すると一般式(1)
および一般式(2)の陽イオン染料と一般式(3)の消
色剤に光があたってインキ組成中の構成分子である陽イ
オン染料が励起されても、前記のような分散状態にあれ
ば陽イオン染料と消色剤の分子どうしの接触頻度が小さ
いために消色作用が抑制される。ところが、一般式
(4)のような化合物を併用するとインキ組成中の陽イ
オン染料と消色剤の分子どうしの接触が容易となり、か
つ陽イオン染料と消色剤の接触頻度も飛躍的に大きくな
るために消色作用が促進されると考えられる。
【0017】ここで用いられる陽イオン染料としては、
前記一般式(1)および一般式(2)で表わされるが、
一般式(1)の陽イオン染料を構成する陰イオン(A
- )の種類はハロゲンイオン、過塩素酸イオン、P
6 -、BF4 -、SbF6 -またはスルホン酸イオンなどの
陰イオンである。
【0018】ここでハロゲンイオンとしてはF- ,Cl
- 、Br- 、I- など、またスルホン酸イオンとして
は、CH3 SO3 -のようなメチルスルホン酸イオン、F
CH2SO3 -、F2 CHSO3 -、F3 CSO3 -、ClC
2 SO3 -、Cl2 CHSO3 -、Cl3 CSO3 -、CH
3 OCH2 SO3 -、(CH32 NCH2 SO3 -のよう
な置換メチルスルホン酸イオン、C65 SO3 -のよう
なフェニルスルホン酸イオン、CH364 SO3 -
(CH3263 SO3 -、(CH3362
3 -、HOC64 SO3 -、(HO)263
3 -、(HO)362 SO3 -、CH3 OC64
3 -、C64 ClSO3 -、C63 Cl2 SO3 -、C
62 Cl3 SO3 -、C6 HCl4 SO3 -、C6 Cl5
SO3 -、C64 FSO3 -、C632 SO3 -、C6
23 SO3 -、C6 HF4 SO3 -、C65 SO3 -
(CH32 NC64 SO3 -のような置換フェニルス
ルホン酸イオンなどがあげられる。
【0019】また、前記一般式(2)において、R1
2 、R3 およびR4 の具体例としては、アルキル基、
アリール基、アリル基、アラルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、シリル基、複素環基、置換アルキル基、
置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキル基、置
換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル基など
があげられる。
【0020】これらのなかで好ましいものとしては、フ
ェニル基、アニシル基、n−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ドデシル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセ
ニル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキ
シフェニル基、トルイル基、t-ブチルフェニル基、フル
オロフェニル基、クロロフェニル基、ジエチルアミノフ
ェニル基、ビニル基、アリル基、トリフェニルシリル
基、ジメチルフェニルシリル基、ジブチルフェニルシリ
ル基、トリメチルシリル基、ピペリジル基、チエニル
基、フリル基などがあげられる。
【0021】陰イオンの具体的な例としては、n−ブチ
ルトリフェニルホウ素イオン、nーオクチルトリフェニ
ルホウ素イオン、n−ドデシルトリフェニルホウ素イオ
ン、n−ブチルトリアニシルホウ素イオン、n−オクチ
ルトリアニシルホウ素イオン、n−ドデシルトリアニシ
ルホウ素イオン、ジn−ブチルジフェニルホウ素イオ
ン、ジn−オクチルジフェニルホウ素イオン、ジn−ド
デシルジフェニルホウ素イオン、ジn−ブチルジアニシ
ルホウ素イオン、ジn−オクチルジアニシルホウ素イオ
ン、ジn−ドデシルジアニシルホウ素イオン、テトラフ
ェニルホウ素イオン、テトラアニシルホウ素イオン、ト
リフェニルナフチルホウ素イオン、トリアニシルナフチ
ルホウ素イオン、テトラブチルホウ素イオン、トリn-ブ
チル( トリフェニルシリル) ホウ素イオン、トリn-ブチ
ル( ジメチルフェニルシリル) ホウ素イオン、n-オクチ
ルジフェニル( ジn-ブチルフェニルシリル) ホウ素イオ
ン、ジメチルフェニル( トリメチルシリル) ホウ素イオ
ンなどがあげられる。
【0022】また、一般式(1)および一般式(2)の
近赤外領域に吸収をもつ陽イオン(D+ )として好まし
いものとしては、例えばシアニン、ピリリウム、チオピ
リリウム、スクワリリウム、クロコニウム、アズレニウ
ム、トリアリールメタン、アミニウム、ジインモニウム
系陽イオン染料の陽イオンなどがあげられる。かかる陽
イオン染料の代表例としては、例えば表1に示すような
ものがあげられる。
【0023】
【表1】
【表1】
【表1】
【0024】また、消色剤は一般式(3)で表わされる
が、式中に記載のR5 、R6 、R7およびR8 の具体例
としては、一般式(2)のR1 、R2 、R3 およびR4
と同じものがあげられ、式中記載の陽イオン(Z+ )は
4級アンモニウム陽イオンまたは4級ピリジニウム陽イ
オン、4級キノリニウム陽イオン、ホスホニウム陽イオ
ンなどがあげられ、消色剤の具体的な例としては、テト
ラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、
テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリフェニルホ
ウ素、テトラメチルアンモニウムn−ドデシルトリフェ
ニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリ
アニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−オクチ
ルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−
ドデシルトリアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウ
ムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラエチルアンモ
ニウムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラエチル
アンモニウムn−ドデシルトリフェニルホウ素、テトラ
エチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、
【0025】テトラエチルアンモニウムn−オクチルト
リアニシルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ドデ
シルトリアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムn
−ブチルトリフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウ
ムn−オクチルトリフェニルホウ素、テトラブチルアン
モニウムn−ドデシルトリフェニルホウ素、テトラブチ
ルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、テトラ
ブチルアンモニウムn−オクチルトリアニシルホウ素、
テトラブチルアンモニウムn−ドデシルトリアニシルホ
ウ素、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルホウ
素、テトラエチルアンモニウムテトラフェニルホウ素、
【0026】テトラブチルアンモニウムテトラフェニル
ホウ素、テトラメチルアンモニウムジn−ブチルジフェ
ニルホウ素、テトラメチルアンモニウムジn−オクチル
ジフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムジn−ド
デシルジフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムジ
n−ブチルジフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウ
ムジn−オクチルジフェニルホウ素、テトラエチルアン
モニウムジn−ドデシルジフェニルホウ素、
【0027】テトラブチルアンモニウムジn−ブチルジ
フェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn−オク
チルジフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn
−ドデシルジフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウ
ムジn−ブチルジアニシルホウ素、テトラメチルアンモ
ニウムジn−オクチルジアニシルホウ素、テトラメチル
アンモニウムジn−ドデシルジアニシルホウ素、テトラ
エチルアンモニウムジn−ブチルジアニシルホウ素、テ
トラエチルアンモニウムジn−オクチルジアニシルホウ
素、テトラエチルアンモニウムジn−ドデシルジアニシ
ルホウ素、
【0028】テトラブチルアンモニウムジn−ブチルジ
アニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn−オク
チルジアニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムジn
−ドデシルジアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウ
ムテトラフェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムテ
トラフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラ
フェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラアニ
シルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラアニシル
ホウ素、テトラブチルアンモニウムテトラアニシルホウ
素、
【0029】テトラメチルアンモニウムトリフェニルナ
フチルホウ素、テトラエチルアンモニウムトリフェニル
ナフチルホウ素、テトラブチルアンモニウムトリフェニ
ルナフチルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラブ
チルホウ素、テトラエチルアンモニウムテトラブチルホ
ウ素、テトラブチルアンモニウムテトラブチルホウ素、
トリメチルハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリフ
ェニルホウ素、トリエチルハイドロゲンアンモニウムn
−ブチルトリフェニルホウ素、トリメチルハイドロゲン
アンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、トリエチ
ルハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリアニシルホ
ウ素、テトラハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリ
フェニルホウ素、
【0030】テトラハイドロゲンアンモニウムn−ブチ
ルトリアニシルホウ素、テトラメチルアンモニウムトリ
n−ブチル( トリフェニルシリル) ホウ素、テトラエチ
ルアンモニウムトリn−ブチル( トリフェニルシリル)
ホウ素、テトラブチルアンモニウムトリn−ブチル( ト
リフェニルシリル) ホウ素、テトラメチルアンモニウム
トリn−ブチル( ジメチルフェニルシリル) ホウ素、
【0031】テトラエチルアンモニウムトリn−ブチル
( ジメチルフェニルシリル) ホウ素、テトラブチルアン
モニウムトリn−ブチル( ジメチルフェニルシリル) ホ
ウ素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルジフェニ
ル( ジn−ブチルフェニルシリル) ホウ素、テトラエチ
ルアンモニウムn−オクチルジフェニル( ジn−ブチル
フェニルシリル) ホウ素、テトラブチルアンモニウムn
−オクチルジフェニル(ジn−ブチルフェニルシリル)
ホウ素、テトラメチルアンモニウムジメチルフェニル(
トリメチルシリル) ホウ素、テトラエチルアンモニウム
ジメチルフェニル( トリメチルシリル) ホウ素、テトラ
ブチルアンモニウムジメチルフェニル( トリメチルシリ
ル) ホウ素、メチルピリジニウムn−ブチルトリフェニ
ルホウ素、メチルピリジニウムn−オクチルトリフェニ
ルホウ素、メチルピリジニウムn−ドデシルトリフェニ
ルホウ素、エチルピリジニウムn−ブチルトリフェニル
ホウ素、エチルピリジニウムn−オクチルトリフェニル
ホウ素、
【0032】エチルピリジニウムn−ドデシルトリフェ
ニルホウ素、ブチルピリジニウムn−ブチルトリフェニ
ルホウ素、ブチルピリジニウムn−オクチルトリフェニ
ルホウ素、ブチルピリジニウムn−ドデシルトリフェニ
ルホウ素、メチルピリジニウムn−ブチルトリアニシル
ホウ素、メチルピリジニウムn−オクチルトリアニシル
ホウ素、メチルピリジニウムn−ドデシルトリアニシル
ホウ素、エチルピリジニウムn−ブチルトリアニシルホ
ウ素、エチルピリジニウムn−オクチルトリアニシルホ
ウ素、エチルピリジニウムn−ドデシルトリアニシルホ
ウ素、
【0033】ブチルピリジニウムn−ブチルトリアニシ
ルホウ素、ブチルピリジニウムn−オクチルトリアニシ
ルホウ素、ブチルピリジニウムn−ドデシルトリアニシ
ルホウ素、メチルキノリニウムn−ブチルトリフェニル
ホウ素、メチルキノリニウムn−オクチルトリフェニル
ホウ素、メチルキノリニウムn−ドデシルトリフェニル
ホウ素、エチルキノリニウムn−ブチルトリフェニルホ
ウ素、エチルキノリニウムn−オクチルトリフェニルホ
ウ素、エチルキノリニウムn−ドデシルトリフェニルホ
ウ素、
【0034】ブチルキノリニウムn−ブチルトリフェニ
ルホウ素、ブチルキノリニウムn−オクチルトリフェニ
ルホウ素、ブチルキノリニウムn−ドデシルトリフェニ
ルホウ素、メチルキノリニウムn−ブチルトリアニシル
ホウ素、メチルキノリニウムn−オクチルトリアニシル
ホウ素、メチルキノリニウムn−ドデシルトリアニシル
ホウ素、エチルキノリニウムn−ブチルトリアニシルホ
ウ素、エチルキノリニウムn−オクチルトリアニシルホ
ウ素、エチルキノリニウムn−ドデシルトリアニシルホ
ウ素、ブチルキノリニウムn−ブチルトリアニシルホウ
素、ブチルキノリニウムn−オクチルトリアニシルホウ
素、ブチルキノリニウムn−ドデシルトリアニシルホウ
素、メチルピリジニウムジn−ブチルジフェニルホウ
素、エチルピリジニウムジn−オクチルジフェニルホウ
素、ブチルピリジニウムジn−ドデシルジフェニルホウ
素、
【0035】メチルキノリニウムジn−ブチルジフェニ
ルホウ素、エチルキノリニウムジn−オクチルジフェニ
ルホウ素、ブチルキノリニウムジn−ドデシルジフェニ
ルホウ素、メチルピリジニウムジn−ブチルジアニシル
ホウ素、エチルピリジニウムジn−オクチルジアニシル
ホウ素、ブチルピリジニウムジn−ドデシルジアニシル
ホウ素、メチルキノリニウムジn−ブチルジアニシルホ
ウ素、
【0036】エチルキノリニウムジn−オクチルジアニ
シルホウ素、ブチルキノリニウムジn−ドデシルジアニ
シルホウ素、メチルピリジニウムテトラn−ブチルホウ
素、エチルピリジニウムテトラn−ブチルホウ素、ブチ
ルピリジニウムテトラn−ブチルホウ素、メチルキノリ
ニウムテトラn−ブチルホウ素、エチルキノリニウムテ
トラn−ブチルホウ素、ブチルキノリニウムテトラn−
ブチルホウ素テトラメチルホスホニウムn−ブチルトリ
フェニルホウ素、テトラエチルホスホニウムn−ブチル
トリフェニルホウ素、テトラブチルホスホニウムn−ブ
チルトリフェニルホウ素、テトラメチルホスホニウムn
−ブチルトリアニシルホウ素、
【0037】テトラエチルホスホニウムn−ブチルトリ
アニシルホウ素、テトラブチルホスホニウムn−ブチル
トリアニシルホウ素、テトラメチルホスホニウムジn−
ブチルジフェニルホウ素、テトラエチルホスホニウムジ
n−ブチルジフェニルホウ素、テトラブチルホスホニウ
ムジn−ブチルジフェニルホウ素、テトラメチルホスホ
ニウムジn−ブチルジアニシルホウ素、テトラエチルホ
スホニウムジn−ブチルジアニシルホウ素、テトラブチ
ルホスホニウムジn−ブチルジアニシルホウ素、テトラ
フェニルホスホニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、
テトラアニシルホスホニウムn−ブチルトリフェニルホ
ウ素、テトラフェニルホスホニウムジn−ブチルジフェ
ニルホウ素、テトラアニシルホスホニウムジn−ブチル
ジフェニルホウ素などがあげられる。これら陽イオン染
料および消色剤は単独または2種以上を混合して用いる
こともできる。
【0038】前記一般式(4)の化合物の具体的な例と
しては、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、
γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロ
ラクトン、ε−カプロラクトン、γ−カプロラクトン、
γ−ヘプタノラクトン、γ−オクタノラクトン、δ−オ
クタノラクトン、γ−ノナノラクトン、δ−ノナノラク
トンなどのラクトン類、β−プロピオラクタム、β−ブ
チロラクタム、δ−バレロラクタム、ε−カプロラクタ
ムなどのラクタム類があげられる。
【0039】前記光消色性インキは主に一般式(1)お
よび一般式(2)の陽イオン染料と一般式(3)の消色
剤、一般式(4)のラクトン類またはラクタム類とバイ
ンダー用の樹脂から構成されており、陽イオン染料はイ
ンキ組成として0.1 〜90重量%の範囲で配合でき、特に
1 〜50重量%の範囲で配合することが好ましい。また、
消色剤は陽イオン染料1重量%に対して0.01〜20重量%
の範囲で配合でき、特に0.1 〜10重量%の範囲で配合す
るのが好ましい。さらに、必要により溶剤を配合するこ
とができ、バインダー用の樹脂および溶剤は印字方式に
合わせて適量配合することができる。
【0040】バインダー用の樹脂としては慣用のすべて
の樹脂、例えば、ロジンまたはセラックスのような天然
樹脂、硬化ロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂ま
たはフマル酸樹脂のような天然樹脂誘導体、セルロース
樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、アミノ樹脂、
トルエン樹脂、キシレン樹脂、尿素−メラミン樹脂、ケ
トン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリ
スチレン樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、塩素化ポリ
プロピレン、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン、ポリエステル、エーテル樹脂、アニリン樹
脂、フラン樹脂、チオール樹脂、ポリアミド樹脂、シリ
コン系樹脂、弗素系樹脂、ポリビニルピロリドンなどの
ような合成樹脂があげられる。これらは単独あるいは2
種以上を混合して用いることができる。
【0041】特に、ポリビニルピロリドンなどは、配合
することによりインキの粘性を調節できる。また、前記
の樹脂は、これらに限定されるものではなく前記陽イオ
ン染料および消色剤が溶解または分散により混合できる
ものであればよい。
【0042】前記溶剤としては、前記バインダー用樹脂
あるいは一般式(4)のラクトン類またはラクタム類と
混合できる溶剤があげられ、具体的には、あまに油、し
なきり油、大豆油及びひまし油など乾性油類、ヘキサ
ン、ヘプタン、ゴム揮発油のような脂肪族炭化水素類、
トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、メチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、シクロヘ
キシルアルコール、ベンジルアルコールのようなアルコ
ール類、
【0043】ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、ポリアルキレングリコール、ヘキシレ
ングリコール、フェニルグリコールのようなグリコール
類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレング
リコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールジフェニルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールペンタエリストール
脂肪酸エステルのようなグリコール誘導体、
【0044】酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチ
ル、イソオクタン酸セシル、モノステアリン酸ソルビタ
ン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン
酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイ
ン酸ソルビタン、モノラウリル酸ポリオキシエチレンソ
ルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビ
タン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、
アスコルビン酸エステル、ヒマシ油脂肪酸エステル、の
ようなエステル類、リン酸エステル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、4−メチル−4−メトキシペンタノンのような
ケトン類などがあげられる。しかし、本発明の溶剤は、
これらに限定されるものではなくバインダー用樹脂ある
いはラクトン類またはラクタム類と混合できる溶剤あれ
ばよい。
【0045】前記消色性インキとして、陽イオン染料と
消色剤を別々にバインダー樹脂に一般式(4)のラクト
ン類またはラクタム類および溶剤を用いて混合し、陽イ
オン染料の含有したインキと消色剤の含有したインキを
作成し、陽イオン染料含有インキで印字した後、印字部
の上に消色剤含有インキで重ねて印字または塗布し、そ
の後、ハロゲンランプ、キセノンランプ、発光ダイオー
ドおよびレーザーなどの光源により近赤外光をあてるこ
とによって印字した部分を消色させることができる。
【0046】さらに、前記消色性インキは一般の感熱染
料などの顕色剤として使用されているフェノール性化合
物あるいは慣用の紫外線吸収剤を添加すると可視光に対
する画像安定性をさらに向上させることができる。ここ
で言うフェノール性化合物の例としては、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールSなどのビスフェノール類、ヒド
ロキシ安息香酸エチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル、
ヒドロキシ安息香酸ベンジルなどのヒドロキシ安息香酸
エステル類、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食
子酸ブチルなどの没食子酸エステル類、3,4’−ジヒ
ドロキシフェニル−P−トリルスルフォンなどのヒドロ
キシフェニルスルホン類、ナフトエ酸エステル類、4,
4’−チオジ(2−メチルフェノール)、4,4’−チ
オジフェノールなどのチオジフェノール類、ヒドロキシ
ビフェニルなどのヒドロキシビフェニル類などがあげら
れるが、これらに限定されるものではなく感熱染料の顕
色剤として用いられる慣用のフェノール性化合物であれ
ばよい。
【0047】また、必要によって一般の着色用染料また
は顔料を添加することができ、この場合には前記光消色
性インキで筆記、印字あるいは印刷した部分が近赤外光
をあてることによって消色した後、一般の着色用染料ま
たは顔料の色のみを残すことができる。本発明の光消色
性インキは単独で使用するのみでなく、複数組み合わせ
ても使用できる。
【0048】前記光消色性インキはボールペンやマーカ
ー、マジックなどの筆記具用インキ、印刷用インキある
いはシリアルプリンター、インキジェットプリンターな
どのプリンター用インキ、プリンター用インキリボン用
インキなどに使用でき、さらには樹脂濃度をあげること
によって鉛筆にも使用でき、紙、プラスチックおよび金
属などに印字、印刷あるいは筆記後、ハロゲンランプ、
キセノンランプ、発光ダイオードおよびレーザーなどの
光源により近赤外光をあて、筆記、印字および印刷した
部分を消色させることができる。このとき、近赤外光を
あてる光源としては近赤外光が含まれていればよく特に
限定されない。さらに、この消色した部分には再度重ね
て筆記、印字および印刷することができる。しかし、イ
ンキとして使用できる用途としてはこれらに限定される
ものではない。なお、本発明の光消色性インキで筆記、
印字あるいは印刷した部分に近赤外光をあて消色する
際、加熱しながら近赤外光をあてると消色速度を速める
ことができる。
【0049】以下、具体的に使用例を説明する。本発明
の光消色性インキは、前記陽イオン染料、消色剤を樹脂
とともに一般式(4)に示されるラクトン類またはラク
タム類に混合混練し、必要によっては溶剤を加えて混合
混練し適当な粘度になるように調整する。調整したイン
キをリフィールに充填しボールペンとする。このボール
ペンを用いて紙上に筆記した文字にハロゲンランプを用
いて近赤外光をあてるとインキが消色し文字の色が消
え、ほとんど判読ができないようになる。さらに、この
消色した紙上に再度、ボールペンで筆記しても、書いた
文字が支障がなく読むことができる。
【0050】また、本発明の光消色性インキはインキリ
ボンにも使用でき、例えば、前記陽イオン染料、消色剤
を樹脂とともに一般式(4)に示されるラクトン類また
はラクタム類に混合混練し、必要によっては溶剤を加え
て混合混練し適当な粘度になるように調整する。調整し
たインキをナイロン性のリボンに含浸させインキリボン
を作成できる。このインキリボンを用いて紙上にプリン
ターで印字した文字にハロゲンランプを用いて近赤外光
をあてるとインキが消色し文字の色が消え、ほとんど判
読ができないようになる。さらに、この消色した紙上に
再度、プリンターにて印字しても、印字した文字が支障
がなく読むことができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。 実施例 1〜4 表2記載のラクトンまたはラクタム、陽イオン染料およ
び消色剤を表2の記載量、溶解混合させ組成物を得た。
【0052】実施例 5〜7 表2記載のγ−ブチロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、ヒタノール2300N(日立化成
(株)社製フェノール樹脂)30重量部を配合し溶解混
合させ組成物を得た。
【0053】実施例 8 表2記載のγ−ブチロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、TB1800(三洋化成(株)社
製スチレン−ブチルアクリレート−メチルメタクリレー
ト3元系樹脂)30重量部を配合し溶解混合させ組成物
を得た。
【0054】実施例 9 表2記載のγ−ヘプタノラクトン、陽イオン染料および
消色剤を表2の記載量、ハイラック110(日立化成
(株)社製ケトン樹脂)30重量部を配合し溶解混合さ
せ組成物を得た。
【0055】実施例 10 表2記載のγ−ブチロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、BR82(三菱レイヨン(株)社
製ポリメチルメタクリレート)30重量部を配合し溶解
混合させ組成物を得た。
【0056】実施例 11 表2記載のγ−ブチロラクタム、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、ヒタノール2300N(日立化成
(株)社製フェノール樹脂)20重量部とハイラック1
10(日立化成(株)社製ケトン樹脂)20重量部を配
合し溶解混合させ組成物を得た。
【0057】実施例 12 表2記載のγ−バレロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、Suprapal A・pp−3
0(BASF社製スチレン−マレイン酸エステル共重合
樹脂)30を配合し溶解混合させ組成物を得た。
【0058】実施例 13 表2記載のγ−ブチロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、ヒタノール2300N(日立化成
(株)社製フェノール樹脂)30重量部、溶剤としてジ
エチレングリコールジメチルエーテル25重量部とフェ
ニルグリコール15重量部を配合し溶解混合させ組成物
を得た。
【0059】実施例 14 表2記載のγ−ブチロラクタム、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、BR82(三菱レイヨン(株)社
製ポリメチルメタクリレート)30重量部、溶剤として
ジエチレングリコールモノメチルエーテル40重量部を
配合し溶解混合させ組成物を得た。
【0060】実施例 15 表2記載のγ−ヘプタノラクトン、陽イオン染料および
消色剤を表2の記載量、TB1800(三洋化成(株)
社製スチレン−ブチルアクリレート−メチルメタクリレ
ート3元系樹脂)30重量部、溶剤としてジエチレング
リコールジメチルエーテル30重量部とベンジルアルコ
ール10重量部を配合し溶解混合させ組成物を得た。
【0061】実施例 16 表2記載のγ−ブチロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、ヒタノール2300N(日立化成
(株)社製フェノール樹脂)30重量部、溶剤としてジ
エチレングリコールジメチルエーテル25重量部とフェ
ニルグリコール15重量部を配合し溶解混合させ組成物
を得た。
【0062】実施例 17 表2記載のγ−ブチロラクトン、陽イオン染料および消
色剤を表2の記載量、ハイラック110(日立化成
(株)社製ケトン樹脂)30重量部、溶剤としてジエチ
レングリコールジメチルエーテル25重量部とフェニル
グリコール15重量部を配合し溶解混合させ組成物を得
た。
【0063】実施例 18〜19 表2記載のγ−ブチロラクトン、ポリビニルピロリド
ン、陽イオン染料および消色剤を表2の記載量、ヒタノ
ール2300N(日立化成(株)社製フェノール樹脂)
30重量部、溶剤としてジエチレングリコールジメチル
エーテル25重量部とフェニルグリコール15重量部を
配合し溶解混合させ組成物を得た。
【0064】実施例 20〜21 表2記載のγ−ブチロラクトン、ポリビニルピロリド
ン、フェノール性化合物、陽イオン染料および消色剤を
表2の記載量、ヒタノール2300N(日立化成(株)
社製フェノール樹脂)30重量部、溶剤としてジエチレ
ングリコールジメチルエーテル25重量部とフェニルグ
リコール15重量部を配合し溶解混合させ組成物を得
た。
【0065】比較例 1〜2 表2記載の陽イオン染料および消色剤を表2の記載量、
ヒタノール2300N(日立化成(株)社製フェノール
樹脂)30重量部、溶剤としてジエチレングリコールジ
メチルエーテル35重量部とフェニルグリコール25重
量部を配合し溶解混合させ組成物を得た。
【0066】(評価サンプルの作成)実施例1〜7、実
施例9〜11、実施例13〜21および比較例1〜2の
組成物をRIテスターを用いて紙上に厚さ10μmとな
るように展色乾燥しサンプルを得た。実施例8、実施例
12は20g/m2 となるようにナイロン性リボンに含
浸させ、日本電気(株)製PC−201H用のリボンカ
セットにいれ、PC−201Hプリンターを用いて紙上
に印字しサンプルを得た。
【0067】(消色性の評価)実施例1〜21および比
較例1〜2のサンプルをハロゲンランプ(1W/cm
2 )で5秒間あてた後、サンプルの画像濃度をマクベス
反射濃度計RD918で測定し、消色性を評価した。評
価結果は表3に示す。
【0068】
【表2】
【表2】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【発明の効果】本発明により、筆記、印字および印刷し
た後、近赤外光をあて消色する際、より消色性能に優
れ、消色した部分に再度筆記、印字および印刷すること
ができる光消色インキおよびそれを用いた筆記具、イン
キリボンが提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)または一般式(2)で示さ
    れる近赤外領域に吸収をもつ陽イオン染料と一般式
    (3)で示される消色剤を配合してなるインキであっ
    て、構成成分として一般式(4)で示される化合物を配
    合したことを特徴とする光消色性インキ。
  2. 【請求項2】 請求項1の光消色性インキを用いた筆記
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1の光消色性インキを用いたイン
    キリボン。 一般式(1); D+ ・A- (式中、D+ は近赤外領域に吸収をもつ陽イオンであ
    り、A- はハロゲンイオン、過塩素酸イオン、PF6 -
    BF4 -、SbF6 -またはスルホン酸イオンの陰イオンを
    示す) 一般式(2); 【化1】 (式中、D+ は近赤外領域に吸収をもつ陽イオンであ
    り、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ独立してアル
    キル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置換アル
    キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
    ル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基または置換
    シリル基を示す) 一般式(3); 【化2】 (式中、R5 、R6 、R7 及びR8 はそれぞれ独立して
    アルキル基、アリール基、アリル基,アラルキル基、ア
    ルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置換
    アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラ
    ルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基または
    置換シリル基を示し、Z+ は4級アンモニウム陽イオ
    ン、4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリニウム陽イ
    オンまたはホスホニウム陽イオンを示す) 一般式(4); (CH2n XC=O (式中、nは2〜9の整数であり、Xは酸素または窒素
    を示す)
JP29485992A 1992-11-04 1992-11-04 光消色性インキ Pending JPH06145566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29485992A JPH06145566A (ja) 1992-11-04 1992-11-04 光消色性インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29485992A JPH06145566A (ja) 1992-11-04 1992-11-04 光消色性インキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145566A true JPH06145566A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17813179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29485992A Pending JPH06145566A (ja) 1992-11-04 1992-11-04 光消色性インキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145566A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0871607A1 (en) * 1995-10-31 1998-10-21 Spectra Group Limited Inc Photosensitive intramolecular electron transfer compounds
EP1528086A1 (en) 2002-07-17 2005-05-04 The Inctec Inc. Oil-based ink composition for ink-jet recording
JP2005200469A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 The Inctec Inc インクジェットプリンター用油性インク
JP2012126908A (ja) * 2012-02-01 2012-07-05 Dnp Fine Chemicals Co Ltd インクジェットプリンター用油性インク

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0871607A1 (en) * 1995-10-31 1998-10-21 Spectra Group Limited Inc Photosensitive intramolecular electron transfer compounds
EP0871607A4 (en) * 1995-10-31 1999-09-29 Spectra Group Ltd Inc PHOTOSENSITIVE INTRA-MOLECULAR ELECTRON TRANSFER COMPOUNDS
EP1528086A1 (en) 2002-07-17 2005-05-04 The Inctec Inc. Oil-based ink composition for ink-jet recording
JPWO2004007626A1 (ja) * 2002-07-17 2005-11-10 ザ・インクテック株式会社 インクジェット記録用油性インク組成物
JP4683533B2 (ja) * 2002-07-17 2011-05-18 株式会社Dnpファインケミカル インクジェット記録用油性インク組成物
EP1528086B1 (en) * 2002-07-17 2016-02-24 DNP Fine Chemicals Co., Ltd. Oil-based ink composition for ink-jet recording
JP2005200469A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 The Inctec Inc インクジェットプリンター用油性インク
JP2012126908A (ja) * 2012-02-01 2012-07-05 Dnp Fine Chemicals Co Ltd インクジェットプリンター用油性インク

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0468465B1 (en) Near infrared ray-decolorizable printing ink and electrophotographic toner
US5166041A (en) Near infrared ray-decolorizable recording material
JP3505401B2 (ja) 消去可能な画像形成材料の調製方法
US5846682A (en) Light decolorizable recording material, ink and toner
JPH06145566A (ja) 光消色性インキ
JP2000154345A (ja) 消去可能な印刷インキ
JP4358177B2 (ja) 消色可能な画像形成材料および電子写真用トナー
JP4127464B2 (ja) 可消色性画像の消色方法
JP3196252B2 (ja) 光消色型記録材料
EP0613058B1 (en) Light-decolorizable recording material
JPH06148932A (ja) 近赤外光消色型記録材料
CA2219463A1 (en) Temporary marking, ultraviolet radiation detection, and printing, all using photoerasable colorants
JP3244289B2 (ja) 近赤外光消色型記録材料
JPH0673319A (ja) 消色性着色剤組成物
JPH07126559A (ja) 光消色性記録材料
JPH06157953A (ja) 光消色性インキ
KR100226246B1 (ko) 근적외선-탈색성 기록물질
JPH06299106A (ja) 消色液
KR100285777B1 (ko) 광 탈색성 기록물질
JP3376287B2 (ja) 筆記具、消去具および筆記・消去具
JPH05134447A (ja) 消色型トナー
JPH06236000A (ja) 光消色性記録材料
JPH05197069A (ja) 近赤外線消色性下画つき用紙
JP3677686B2 (ja) 着色組成物の消色、変色方法
JPH09279081A (ja) 光消色型固形筆記具