JP3244289B2 - 近赤外光消色型記録材料 - Google Patents

近赤外光消色型記録材料

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JP3244289B2
JP3244289B2 JP18261591A JP18261591A JP3244289B2 JP 3244289 B2 JP3244289 B2 JP 3244289B2 JP 18261591 A JP18261591 A JP 18261591A JP 18261591 A JP18261591 A JP 18261591A JP 3244289 B2 JP3244289 B2 JP 3244289B2
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近赤外光で消色しうる
近赤外光消色型記録材料及びこの近赤外光消色型記録材
料を着色剤として含むトナー或いはインキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷及び複写などの分野では記録
材料の耐環境性、すなわち耐光性、耐湿性、耐溶剤性、
耐熱性などの保存性に注目され染料及び顔料の物性改良
が盛んに行なわれてきており、特に電子写真記録、静電
記録或いは感熱転写記録などの分野では開発が盛んに進
められてきている。さらに、最近では情報量の増大にと
もない、繰り返し記録できることが要求されるようにな
り、多重記録方式や書き換え可能な記録材料としてフォ
トクロミツクあるいはサーマルクロミツクなどの開発も
盛んに行われてきている(例えば、特開昭60−155
179、特開昭50−75991、特開昭50−105
555)。
【0003】特開昭60−155179明細書には、紫
外光により青色形となり、その青色形は白色光で無色形
にもどるフルギド化合物を開示しており、また特開昭5
0−75991明細書にはロイコ染料を主体とした発色
剤とフェノール性水酸基含有化合物を顕色剤として熱変
色性材料について開示されている。しかし、これらの書
き換え可能な記録材料は熱及び可視光または紫外光によ
り可逆的に消発色あるいは色変化をするものであり、可
視光下での保存安定性及び繰り返し記録の安定性に問題
がある。
【0004】一方、電子写真記録、静電記録の分野或い
は印刷用及びプリンター用インキなどの分野において
も、同様に数多くの検討がなされている。例えば、電子
写真記録では、米国特許第2297691号明細書、特
公昭42−23910号及び特公昭43−24748号
などに記載されているように、多数の方法が知られてい
るが、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段によ
り感光体上に電気的潜像を形成し、次いでその潜像をト
ナーで現像を行なつて可視像とし、必要に応じて紙など
の転写材にトナー画像を転写した後、加熱圧力などによ
り定着し、複写物を得るものである。
【0005】また、静電潜像をトナーを用いて可視像化
する現像方法も種々知られている。例えば、米国特許第
2874063号明細書に記載されている磁気ブラシ
法、同第2618552号明細書に記載されているカス
ケード現像法及び同第2221776号明細書に記載さ
れているパウダークラウド法、ファーブラシ現像法、液
体現像法など、多数の現像法が知られている。また、磁
気潜像を形成し、磁気トナーで現像する磁気記録法も種
々知られている。現像されたトナー画像は、必要に応じ
て紙などの転写材に転写され定着されるが、トナー画像
の定着方法としては、トナーをヒーター或は熱ローラー
などにより加熱溶融して支持体に融着固化させる方法、
有機溶剤によりトナーのバインダー樹脂を軟化或は溶解
し支持体に定着する方法、加圧によりトナーを支持体に
定着する方法などが知られている。
【0006】以上のような熱ローラー定着法に使用され
るトナーは、一般にスチレン−ブチルアクリレート共重
合物のような熱可塑性樹脂中にカーボンブラツクのよう
な着色剤及び帯電調整剤などの添加剤を溶融混合し均一
に分散した後、冷却後微粉砕装置、分散機により所望の
粒径に微粉化し調整される。さらに、最近では印刷及び
複写などの分野でカラー化が進み、着色剤及び荷電制御
剤などの物性改良が盛んに行なわれている(例えば、特
開昭57−130046、特開昭57−19165
0)。
【0007】また、印刷の分野では、オフセツト印刷、
凸版印刷、グラビア印刷、孔版印刷或いは、フレキソ印
刷、金属印刷、プラスチツク印刷、ガラス印刷及び転写
紙印刷などの特殊印刷、インパクトプリンター及びノン
インパクトプリンターなどのプリンターによる電子式印
刷など各種の印刷方法があるが、これらに使用されるイ
ンキは、主に結着剤としてのビヒクル及び染料または顔
料などの着色剤からなつている。さらに、最近では印刷
インキの無溶剤化による公害防止、急速硬化による生産
性の向上、或いは、硬化皮膜の物性改良を目的として紫
外光硬化型のインキの開発も盛んに進められている(例
えば、特開平1−229084、特開平1−27146
9及び特開平2−22370)。
【0008】しかしながら、上述のフォトクロミツク材
料或いはロイコ染料などの熱変色性材料は可視光下での
画像安定性が悪く、また上述の電子写真記録用のトナー
或いは印刷用インキは印字後、印字された画像の消色が
できず、さらに記録部分の再印字、或いは記録紙の再使
用ができず、または廃棄処理に伴う秘密保持にも問題が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は記録部分の安
定性を得るために近赤外領域の光に感度をもち、印字及
び印刷された記録材料が近赤外光で消色し、再度同一部
分に記録可能で、且つ可視光には安定な記録材料を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、この課題を
解決するために染料とホウ素系化合物を併用する記録材
料を鋭意検討した結果、近赤外光で消色する近赤外光消
色型記録材料が得られることを見いだし、本発明を完成
するに至つた。
【0011】すなわち、本発明によれば近赤外領域に吸
収をもつ一般式(1)で表わされる染料と一般式(2)
で表わされるホウ素系化合物、一般式(1); D+ ・A- (式中、D+ は近赤外領域に吸収をもつ陽イオンであ
り、A- はハロゲンイオン、過塩素酸イオン、PF6 -
BF4 -、SbF6 -、OH- 及びスルホン酸イオンから選
ばれた陰イオンを示す。)
【0012】一般式(2);
【化2】 @(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、独立的にアル
キル、アリール、アルカリール、アリル、アラルキル、
アルケニル、アルキニル、シリル、脂環式及び飽和また
は不飽和複素環式基或いは置換アルキル、置換アリー
ル、置換アルカリール、置換アリル、置換アラルキル、
置換アルケニル、置換アルキニル、置換シリルを示す。
また、R5 、R6 、R7 及びR8 は、独立的に水素原
子、アルキル、アリール、アリル、アルカリール、アラ
ルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式及び飽和また
は不飽和複素環式基或いは置換アルキル、置換アリー
ル、置換アルカリール、置換アリル、置換アラルキル、
置換アルケニル、置換アルキニルを示す。)からなり、
700nm以上の近赤外光の照射により消色し、且つ可
視光には安定な近赤外光消色型記録材料が得られる。
【0013】本発明による近赤外光消色型記録材料は、
ワツクスあるいは樹脂などの支持材料中に含有させるこ
とによつて近赤外光に感度をもち、この領域の光を照射
することにより消色可能で、且つ可視光には安定な光消
色性組成物を得ることができる。
【0014】本発明に用いられる一般式(1)で表わさ
れる染料を構成する陽イオン(D+)の種類は近赤外領
域に吸収をもつシアニン、トリアリールメタン、アミニ
ウム、ジインモニウム、チアジン、キサンテン、オキサ
ジン、スチリル、ピリリウム系陽イオン染料などがあげ
られる。
【0015】また、陰イオン(A- )としてはハロゲン
イオン、過塩素酸イオン、PF6 -、BF4 -、SbF6 -
OH- 、スルホン酸イオンなどがあげられ、例えばハロ
ゲンイオンとしてはF- 、Cl- 、Br- 、I- など、
またスルホン酸イオンとしては、CH3 SO3-のような
メチルスルホン酸イオン、FCH2 SO3-、F2 CHS
3 -、F3 CSO3 -、ClCH2 SO3 -、Cl2 CHS
3 -、Cl3 CSO3 -、CH3 OCH2 SO3 -、(CH
32 NCH2 SO3 -のような置換メチルスルホン酸イ
オン、C65 SO3 -のようなフェニルスルホン酸イオ
ン、CH364 SO3 -、(CH3263 SO3
-、(CH3362 SO3 -、HOC64
3 -、(HO)263 SO3 -、(HO)362
SO3 -、CH3 OC64 SO3 -、C64 ClS
3 -、C63 Cl2 SO3 -、C62 Cl3 SO3 -
6 HCl4 SO3 -、C6 Cl5 SO3 -、C64 FS
3 -、C632 SO3 -、C623 SO3 -、C6
HF4 SO3 -、C65 SO3 -、(CH32 NC6
4 SO3 -のような置換フェニルスルホン酸イオンなどが
あげられる。本発明に特に有用な一般式(1)で表わさ
れる染料の例を表1に示す。
【0016】
【表1】
【表2】
【0017】本発明に用いられる一般式(2)で表わさ
れるホウ素系化合物の具体的な例としては、テトラメチ
ルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラ
メチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素、テ
トラメチルアンモニウムn−オクチルトリフェニルホウ
素、テトラメチルアンモニウムn−オクチルトリアニシ
ルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチルトリフ
ェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn−ブチルト
リアニシルホウ素、トリメチルハイドロゲンアンモニウ
ムn−ブチルトリフェニルホウ素、トリエチルハイドロ
ゲンアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テト
ラハイドロゲンアンモニウムn−ブチルトリフェニルホ
ウ素、テトラメチルアンモニウムテトラブチルホウ素、
テトラエチルアンモニウムテトラブチルホウ素、
【0018】テトラメチルアンモニウムトリn−ブチル
( トリフェニルシリル) ホウ素、テトラエチルアンモニ
ウムトリn−ブチル( トリフェニルシリル) ホウ素、テ
トラブチルアンモニウムトリn−ブチル( トリフェニル
シリル) ホウ素、テトラメチルアンモニウムトリn−ブ
チル( ジメチルフェニルシリル) ホウ素、テトラエチル
アンモニウムトリn−ブチル( ジメチルフェニルシリ
ル) ホウ素、テトラブチルアンモニウムトリn−ブチル
( ジメチルフェニルシリル) ホウ素、
【0019】テトラメチルアンモニウムn−オクチルジ
フェニル( ジn−ブチルフェニルシリル) ホウ素、テト
ラエチルアンモニウムn−オクチルジフェニル( ジn−
ブチルフェニルシリル) ホウ素、テトラブチルアンモニ
ウムn−オクチルジフェニル( ジn−ブチルフェニルシ
リル) ホウ素、テトラメチルアンモニウムジメチルフェ
ニル( トリメチルシリル) ホウ素、テトラエチルアンモ
ニウムジメチルフェニル( トリメチルシリル) ホウ素、
テトラブチルアンモニウムジメチルフェニル(トリメチ
ルシリル) ホウ素などがあげられる。
【0020】本発明に使用できる支持材料においてワツ
クスとは、一般に感熱転写用シートやインキに用いられ
るものであり、例えば植物であるカルバナろうや木ろ
う、動物ろうであるみつろうや羊毛ろう、鉱物ろうであ
るパラフィンワツクスやマイクロクリスタリンワツク
ス、合成ろうであるポリエチレンワツクス、PTTE、
塩化パラフィンや脂肪酸アミドなどがあげられる。
【0021】また本発明で用いられる樹脂には慣用のす
べての樹脂、例えば刷毛塗り、スプレー塗装、浸漬塗
装、グラビア塗装、ドクター塗装、ロール塗装、静電塗
装、粉体塗装、転写、印刷などが可能な常温乾燥・硬化
型塗料用樹脂、湿気硬化型塗料用樹脂、熱硬化性塗料用
樹脂などであり、
【0022】具体的には油ワニス、ボイル油、セラツ
ク、セルロース系樹脂、フェノール系樹脂、アルキツド
系樹脂、アミノ樹脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ア
クリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ジアリルフタレート
系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、アニリン系樹脂、フラ
ン系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコン系樹脂、弗素系
樹脂などがあげられる。
【0023】あるいは光及び電子線硬化型樹脂などであ
り、具体的にはポリビニルケイ皮酸エステル系樹脂ポリ
ビニルベンザルアセトフェノン系樹脂、ポリビニルスチ
リルピリジン系樹脂、ポリビニルアンスラール系樹脂、
不飽和ポリエステル系樹脂、アクリル化油、アクリル化
アルキツド系樹脂、アクリル化ポリエステル系樹脂、ア
クリル化ポリエーテル系樹脂、アクリル化エポキシ系樹
脂、アクリル化ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、
アクリル化スピラン系樹脂、アクリル化シリコン系樹
脂、アクリル化弗素系樹脂、ポリチオール系樹脂、カチ
オン重合型エポキシ樹脂のマクロモノマー、オリゴマ
ー、モノマーなどがあげられる。
【0024】あるいは光及び化学重合型のモノマー、オ
リゴマーなどであり、具体的にはエチレン性不飽和化合
物であり、1価アルコールまたは多価アルコールのアク
リル酸エステルまたはメタクリル酸エステルまたは4−
(メタ)アクリロオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸
及びその酸無水物などがあげられる。これらは単独ある
いは2種以上を混合して用いることができる。
【0025】尚、モノマーを支持材料とする場合、近赤
外光消色型記録材料をモノマー中に溶解し化学重合また
は光重合させても効果に支障はない。また、本発明によ
る支持材料は、これらに限定されるものではなく溶解ま
たは分散により混合できるものであればよい。
【0026】本発明の近赤外光消色型記録材料を構成す
る一般式(1)の染料は、前記の支持材料に0.01〜
90重量%、特に0.1〜50重量%の割合で、また本
発明の近赤外光消色型記録材料を構成する一般式(2)
のホウ素系化合物は一般式(1)の染料1重量%に対し
てホウ素系化合物を0.01〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%の範囲で溶液を用いて溶解混合する
か、或いは溶融混合して形成することができる。
【0027】しかし、本発明の近赤外光消色型記録材料
では、それ自身を溶剤に溶解し塗布または印字しても同
様な効果が得られる。さらに、必要によつて一般の着色
用染料及び顔料を添加することができ、この場合には近
赤外光消色型記録材料が近赤外光の照射によつて消色
後、着色用染料及び顔料の色を残すことができる。
【0028】本発明の近赤外光消色型記録材料は単独で
使用するのみでなく、複数の近赤外光消色型記録材料を
組み合わせても使用できる。本発明の近赤外光消色型記
録材料は上記のように支持材料に混合し、紙、プラスチ
ツク及び金属などに印字または印刷された後、半導体レ
ーザー、ハロゲンランプ及び発光ダイオードなどにより
近赤外光を照射して印字部及び印刷部を消色させること
ができ、さらにこの消色部分には再度重ねて印字または
印刷が可能である。
【0029】本発明の近赤外光消色型記録材料は、電子
写真記録または静電記録用のトナー或いは印刷用及び昇
華または溶融転写プリンター用インキの着色剤として用
いられる他に、シリアルプリンター用インキ、インキ・
ジエツト用インキ、ボールペンやマーカー、マジツクな
どの文具用筆記用具、あるいはUV硬化インキ用、塗料
用などの着色剤として使用可能である。しかし、使用で
きる用途としてはこれらに限定されるものではない。
【0030】以下、具体的に使用例を説明する。本発明
における電子写真用消色トナーは、トナー用バインダー
樹脂などの支持材料中にこの近赤外光消色型記録材料、
必要によつてその他の添加剤として荷電制御剤及びチタ
ンホワイト、炭酸カルシウムなどのような填料を溶融ま
たは溶液による混合混練、または分散により調整され
る。また、この時に、紫外線吸収剤を添加すると保存安
定性がさらに向上する。
【0031】荷電制御剤としては、従来からカラートナ
ー用として用いられている正帯電或いは負帯電の荷電制
御剤のどちらでも使用することができ、例えば、正帯電
の荷電制御剤としては、4級アンモニウム塩、アルキル
アミド、疎水性シリカなど、負帯電の荷電制御剤として
は、ジアミノアンスラキノン、塩素化ポリオレフィン、
塩素化ポリエステル、ナフテン酸金属塩、脂肪酸金属塩
などがあげられる。
【0032】填料としては、チタンホワイト、タルク、
カオリン、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸ア
ルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化チタ
ン、リン酸カルシウムなどの白色性填料が使用でき、こ
の添加により消色後の白色度を調整することができる。
また、紫外線吸収剤としては、慣用の紫外線吸収剤を使
用できる。
【0033】本発明のトナー用バインダー樹脂として
は、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、スチレン(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル樹脂、エ
チレンー酢酸ビニル共重合体,ロジン変性マレイン酸樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、低分子量ポリスチレン、低分子量ポリプロピレン、
アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、ポリスチ
レン樹脂ではポリスチレンホモポリマー、水素添加ポリ
スチレン、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−
イソブチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アリルアルコール共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、
【0034】アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
三元共重合体、アクリロニトリル−スチレン−アクリル
酸エステル三元共重合体、スチレン−アクリロニトリル
共重合体、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン
三元共重合体、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン
−スチレン三元共重合体など、アクリル系樹脂ではポリ
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチル
メタクリレート、グリシジルメタクリレート、含フツ素
アクリレート、メチレンメタアクリレート−ブチルメタ
アクリレート共重合体、アクリル酸エチル−アクリル酸
共重合体など、スチレン(メタ)アクリル酸エステル共
重合体では、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン
−ブタジエン−アクリル酸エステル三元共重合体、
【0035】スチレン−メチルメタクリレート共重合
体、スチレン−ブチルメタクリレート共重合体、スチレ
ン−ジエチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ス
チレン−メチルメタクリレート−ブチルアクリレート三
元共重合体、スチレン−グリシジルメタクリレート共重
合体、スチレン−ブタジエン−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート三元共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル−マレイン酸エステル三元共重合体、スチレン−ブ
チルアクリレート−アクリル酸三元共重合体などがあげ
られる。
【0036】また、これらの近赤外光消色型記録材料と
トナー用バインダーとの相溶性及び消色速度を向上させ
る為に、一般に樹脂改質に用いられる可塑剤、或いは感
熱記録紙などに用いられる増感剤やワツクスなどを使用
することが可能である。具体的な例としては、フタル酸
ジブチル、フタル酸ジオクチル、テレフタル酸ジメチ
ル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸ジブチル、ア
ジピン酸ジオクチル、アゼライン酸ジオクチル、クエン
酸トリクチル、アセチルクエン酸トリブチル、セバチン
酸ジブチル、セバチン酸ジオクチル、ステアリン酸メチ
ル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、水素添
加ロジンのメチルエステル、塩化パラフィンなどがあげ
られる。
【0037】この消色トナーの着色剤である本発明の近
赤外光消色型記録材料を構成する一般式(1)の染料
は、前記のトナー用バインダーに溶剤を用いて0.01
〜90重量%の割合で混合でき、特に0.5〜20重量
%の割合で混合することが好ましい。また、本発明の近
赤外光消色型記録材料を構成する一般式(2)のホウ素
系化合物は、一般式(1)の染料1重量%に対して0.
01〜20重量%、好ましくは、0.1〜10重量%の
範囲で添加するができる。
【0038】荷電制御剤は、トナーの帯電量を調整する
にたりる量を添加でき、トナー用バインダーに対し0.
1〜20重量%添加できる。また、填料もトナー用バイ
ンダーに対し0.1〜20重量%添加でき、特に0.1
〜5重量%添加するのが好ましい。また、紫外線吸収剤
は、トナー用バインダーに対し0.1〜20重量%添加
できる。
【0039】この消色トナーの調整方法としては、溶液
法叉は溶融法がある。溶液法とは、本発明の近赤外光消
色型記録材料を有機溶剤によつてトナー用バインダーに
溶解混練し、さらに場合によつては、荷電制御剤、紫外
線吸収剤などを添加し溶解混練させ、填料については、
ペイントコンデイショナーなどで分散させることにより
混合樹脂を調整し、これより得られた混合樹脂の有機溶
剤を除去後、ハンマーミル或いはカツターミルによる粗
粉砕、ジエツトミルによる微粉砕を経てトナーが調整さ
れる。
【0040】また、溶融法とは、本発明の近赤外光消色
型記録材料をトナー用バインダーに溶融混練させ、さら
に場合によつては、荷電制御剤、紫外線吸収剤、填料も
溶融混練させることにより混合樹脂を調整し、この混合
樹脂を溶液法と同様に粉砕し、トナーが調整される。以
上のように得られる消色トナーは2成分系トナーとして
のみならず、1成分系トナーとしても用いることができ
る。
【0041】この消色トナーは紙或いはOHPフィルム
などの上に印字定着後、半導体レーザー、ハロゲンラン
プ及び発光ダイオードなどにより近赤外光を照射して印
字部を消色させることができる。さらに、この消色部分
には再度重ねて印字が可能である。
【0042】また、本発明での印刷用消色インキは、被
印刷物の面に定着させる為のビヒクルに着色剤としてこ
の近赤外光消色型記録材料を混合混練し調整される。ま
た、必要によつてその他の添加剤としてチタンホワイ
ト、炭酸カルシウムなどのような填料を分散混練し調整
される。また、この時に、紫外線吸収剤を添加すると保
存安定性がさらに向上する。
【0043】この印刷用消色インキに用いられるビヒク
ルは、空気中に放置すると比較的速く乾燥する乾性油、
乾燥性、艶、転移性などを改善する為の樹脂及び必要な
粘度と流動性を与える溶剤からなり、必要によつてはイ
ンキの乾燥膜に可とう性と柔軟性を与える為に可塑剤な
どを加えることができる。
【0044】ここで、乾性油としては、あまに油、しな
きり油、大豆油及びひまし油などが例としてあげられ
る。また、樹脂としては、ロジンまたはセラツクのよう
な天然樹脂、硬化ロジン、ロジンエステル、マレイン酸
樹脂またはフマル酸樹脂のような天然樹脂誘導体、フェ
ノール樹脂、キシレン樹脂、尿素−メラミン樹脂、ケト
ン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合樹脂、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、
塩素化ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン、ニトロセルロースなどのような合成樹脂が
あげられる。
【0045】また溶剤としては、ヘキサン、ヘプタン、
ゴム揮発油のような脂肪族炭化水素類、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類、メチルアルコール、エ
チルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコー
ルのようなアルコール類、ジエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリンのようなグリコール類、
【0046】エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
トのようなグリコール誘導体、酢酸エチル、酢酸イソプ
ロピル、酢酸ブチルのようなエステル類、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンのようなケトン類があげられる。可塑剤として
は、上述の電子写真用消色トナーと同様なものが用いら
れる。
【0047】填料についても、上述の電子写真用トナー
に用いられる填料と同様なものを用いることができる。
また、紫外線吸収剤も慣用の紫外線吸収剤を使用でき
る。また、この消色インキの消色速度を向上させる為
に、消色トナーの場合と同様に樹脂改質に用いられる可
塑剤、或いは感熱記録紙などに用いられる増感剤やワツ
クスなどを使用することができる。
【0048】この印刷用消色インキの着色剤である本発
明の近赤外光消色型記録材料を構成する一般式(1)の
染料は、前記のビヒクルに0.01〜90重量%、特に
0.5〜20重量%の割合で、また本発明の近赤外光消
色型記録材料を構成する一般式(2)のホウ素系化合物
は一般式(1)の染料1重量%に対してホウ素系化合物
を0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量
%の範囲で添加することが可能である。樹脂は印刷方式
に合わせて適量混合することができる。
【0049】また、填料もビヒクルに対し0.1〜20
重量%添加でき、特に0.1〜5重量%添加するのが好
ましい。また、紫外線吸収剤は、乾性油に対し0.1〜
20重量%添加できる。この印刷用消色インキの調整方
法は、本発明の近赤外光消色型記録材料を乾性油に混練
し、さらに場合によつては、紫外線吸収剤、填料などを
添加し混練することにより調整される。
【0050】この印刷用消色インキはオフセツト印刷、
凸版印刷、グラビア印刷、孔版印刷或いは、フレキソ印
刷、金属印刷、プラスチツク印刷、ガラス印刷及び転写
紙印刷などの特殊印刷、インパクトプリンター及びノン
インパクトプリンターなどのプリンターによる電子式印
刷など各種の印刷方法により印刷した後、半導体レーザ
ー、ハロゲンランプ及び発光ダイオードなどにより近赤
外光を照射して印刷部を消色させることができる。さら
に、この消色部分には再度重ねて印刷が可能である。
【0051】また、熱溶融転写シートの使用例として
は、この近赤外光消色型記録材料をバインダーとしてパ
ラフィンワツクス、柔軟剤としてキシレン樹脂、その他
に炭酸カルシウムを混練りしPETフィルム上に塗布し
た転写フィルムを記録紙に密着させ、加熱ヘツドにより
転写印字する。この印字部分は近赤外光を照射すること
により消色させることができる。
【0052】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。 実施例 1〜2 ポリメチルメタクリレート20重量部をメチルエチルケ
トン76重量部に溶解させ、さらに表2に記載の染料及
びホウ素系化合物を表2の記載量溶解混合させ組成物を
得た。
【0053】実施例 3〜4 ポリスチレン20重量部をトルエン70重量部に溶解さ
せ、さらに表2に記載の染料及びホウ素系化合物を表2
の記載量溶解混合させ組成物を得た。
【0054】実施例 5 ポリメチルメタクリレート20重量部をメチルエチルケ
トン74重量部に溶解させ、さらに表2に記載の染料及
びホウ素系化合物を表2の記載量、一般の着色用染料と
してSOレツド1(オリエント化学工業 製)2重量部
を溶解混合させ組成物を得た。
【0055】実施例 6 ポリメチルメタクリレート20重量部をメチルエチルケ
トン74重量部に溶解させ、さらに表2に記載の染料及
びホウ素系化合物を表2の記載量、一般の着色用染料と
してSOシアン1(オリエント化学工業 製)2重量部
を溶解混合させ組成物を得た。
【0056】実施例 7 ポリメチルメタクリレート20重量部をメチルエチルケ
トン74重量部に溶解させ、さらに表2に記載の染料及
びホウ素系化合物を表2の記載量、一般の着色用染料と
してOil Yellow(オリエント化学工業 製)
2重量部を溶解混合させ組成物を得た。
【0057】実施例 8〜9 パラフィンワツクス(融点69゜C)70重量部に表2
に記載の染料及びホウ素系化合物を表2の記載量、80
゜Cで熱溶融させ組成物を得た。
【0058】実施例 10〜11 トリメチロールプロパントリアクリレート45重量部に
表2に記載の染料及びホウ素系化合物を表2の記載量溶
解混合させ、さらにoーベンイル安息香酸メチル10重
量部とトリエタノールアミン5重量部を加え組成物を得
た。
【0059】実施例 12〜14 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体(軟化点 7
2℃)96重量部に表2に記載の染料及びホウ素系化合
物を表2の記載量、塩化メチレンで溶解混練した後、塩
化メチレンを留去した。この混合樹脂をハンマーミル或
いはカツターミルによる粗粉砕、さらにジエツトミルに
よる微粉砕を経てトナーを調整した。
【0060】実施例 15〜16 水素添加ポリスチレン(軟化点 101℃)96重量部
に表2に記載の染料及びホウ素系化合物を表2の記載
量、塩化メチレンで溶解混練した後、塩化メチレンを留
去した。この混合樹脂をハンマーミル或いはカツターミ
ルによる粗粉砕、さらにジエツトミルによる微粉砕を経
てトナーを調整した。
【0061】実施例 17〜19 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体(軟化点 7
2℃)94重量部に表2に記載の染料、ホウ素系化合物
及び荷電制御剤を表2の記載量、塩化メチレンで溶解混
練した後、塩化メチレンを留去した。この混合樹脂をハ
ンマーミル或いはカツターミルによる粗粉砕、さらにジ
エツトミルによる微粉砕を経てトナーを調整した。
【0062】実施例 20〜22 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体(軟化点 7
2℃)89重量部に表2に記載の染料、ホウ素系化合
物、荷電制御剤及び可塑剤を表2の記載量、塩化メチレ
ンで溶解混練した後、塩化メチレンを留去した。この混
合樹脂をハンマーミル或いはカツターミルによる粗粉
砕、さらにジエツトミルによる微粉砕を経てトナーを調
整した。
【0063】実施例 23〜24 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体(軟化点 7
2℃)94重量部に表2に記載の染料、ホウ素系化合物
及び荷電制御剤を表2の記載量、溶融混練した後、この
混合樹脂をハンマーミル或いはカツターミルによる粗粉
砕、さらにジエツトミルによる微粉砕を経てトナーを調
整した。
【0064】実施例 25〜26 ポリメチルメタクリレート(軟化点 78℃)91重量
部に表2に記載の染料、ホウ素系化合物及び荷電制御剤
を表2の記載量、さらに添加剤としてチタンホワイト3
重量部の塩化メチレン分散液を加え溶解混練した後、塩
化メチレンを留去した。この混合樹脂をハンマーミル或
いはカツターミルによる粗粉砕、さらにジエツトミルに
よる微粉砕を経てトナーを調整した。
【0065】実施例 27 ポリメチルメタクリレート(軟化点 78℃)89重量
部に表2に記載の染料、ホウ素系化合物及び荷電制御剤
を表2の記載量、さらに添加剤として紫外線吸収剤(住
友化学社製スミソーブ400)2重量部、チタンホワイ
ト3重量部の塩化メチレン分散液を加え溶解混練した
後、塩化メチレンを留去した。この混合樹脂をハンマー
ミル或いはカツターミルによる粗粉砕、さらにジエツト
ミルによる微粉砕を経てトナーを調整した。
【0066】実施例 28〜32 あまに油50重量部、スチレンーマレイン酸樹脂(軟化
点 70℃)30重量部に表2に記載の染料及びホウ素
系化合物を表2の記載量、溶解混練しインキを調整し
た。
【0067】実施例 33〜35 大豆油40重量部、アクリル樹脂(軟化点 65℃)3
0重量部に表2に記載の染料、ホウ素系化合物及び溶剤
を表2の記載量、混練しインキを調整した。
【0068】実施例 36〜38 大豆油40重量部、アクリル樹脂(軟化点 65℃)2
5重量部に表2に記載の染料、ホウ素系化合物、溶剤及
び可塑剤を表2の記載量、混練しインキを調整した。
【0069】消色性評価方法 実施例1〜7の組成物は組成物0.5gをRIテスター
を用いてカルトン紙に展色しサンプルを得た。また、実
施例8〜9の組成物は厚さ3.5ミクロンのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に膜厚が4.0ミクロンと
なるようワイヤーバーで塗布したシートをサーマルプリ
ンターで印加エネルギー2.0mj/dotで記録紙上
に転写印字しサンプルを得た。
【0070】実施例10〜11の組成物は組成物0.5
gをRIテスターを用いてカルトン紙に展色し80W/
cmのメタルハライドランプで8cmの距離から紫外線
を1秒間照射し硬化させサンプルを得た。
【0071】実施例12〜27で得られたトナーは、さ
らに疎水性シリカにより表面処理しキャリアーを混合し
た後、PPC用複写機(カシオ社製、LCSー24)でPPC
用紙上に印字しサンプルを得た。
【0072】実施例28〜38で得られたインキは、R
Iテスターを用いてカルトン紙に0.5gを展色しサン
プルを得た。これらの得られたサンプルに近赤外光が得
られるアルミニウムコート型ハロゲンランプ(2W/c
m2 )で1秒間照射し消色を評価した。評価結果は表3
に示す。
【0073】耐可視光性評価方法 上記の消色性評価方法と同様にしてサンプルを作成し、
ジクロイツクコート型ハロゲンランプ(2W/cm2 )
で赤外線カツトフィルターを使用し1時間照射し消色を
評価した。
【0074】
【表2】
【表2】
【表2】
【表2】
【0075】
【表3】
【表3】
【0076】
【発明の効果】本発明により、印字及び印刷後、近赤外
光で消色し、再度同一部分に印字及び印刷することがで
き、且つ可視光に安定な近赤外光消色型記録材料及び消
色トナー、消色インキが提供される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−223446(JP,A) 特開 昭59−107350(JP,A) 特開 昭59−95534(JP,A) 特開 昭62−14163(JP,A) 特開 昭58−30765(JP,A) 特開 昭50−129031(JP,A) 特開 平2−232663(JP,A) 特開 平2−176758(JP,A) 特開 平2−71277(JP,A) 特開 平1−102481(JP,A) 特開 平1−154162(JP,A) 特開 昭58−59455(JP,A) 特開 昭57−60341(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表される染料と一般式
    (2)で表されるホウ素系化合物、荷電制御剤及び可塑
    を含有し、印字部分が近赤外光で消色する再度同一部
    分に記録可能な消色トナー。 一般式(1);D+・A- (式中、D+は近赤外領域に吸収をもつ陽イオン色素で
    あり、A-は、ハロゲンイオン、過塩素酸イオン、PF6
    -、BF4 -、SbF6 -、OH-及びスルホン酸イオンから
    選ばれた陰イオンを示す。) 一般式(2); 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は、独立的にアルキル、
    アリール、アルカリール、アリル、アラルキル、アルケ
    ニル、アルキニル、シリル、脂環式及び飽和または不飽
    和複素環式基あるいは置換アルキル、置換アリール、置
    換アルカリール、置換アリル、置換アラルキル、置換ア
    ルケニル、置換アルキニル、置換シリルを示す。また、
    5、R6、R7及びR8は、独立的に水素原子、アルキ
    ル、アリール、アルカリール、アリル、アラルキル、ア
    ルケニル、アルキニル、脂環式及び飽和または不飽和複
    素環式基あるいは置換アルキル、置換アリール、置換ア
    ルカリール、置換アリル、置換アラルキル、置換アルケ
    ニル、置換アルキニルを示す。)
  2. 【請求項2】前記一般式(1)で表される染料1重量%
    に対して、前記一般式(2)で表されるホウ素系化合物
    を0.1〜10重量%の範囲で含有することを特徴とす
    る請求項1に記載の消色トナー。
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