JPH06145228A - クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 - Google Patents

クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法

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JPH06145228A
JPH06145228A JP30373692A JP30373692A JPH06145228A JP H06145228 A JPH06145228 A JP H06145228A JP 30373692 A JP30373692 A JP 30373692A JP 30373692 A JP30373692 A JP 30373692A JP H06145228 A JPH06145228 A JP H06145228A
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JP
Japan
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chlorine
sulfuryl chloride
sulfurous acid
acid gas
solvent
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Pending
Application number
JP30373692A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Matsumoto
清児 松本
Taido Miyagawa
泰道 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Filing date
Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/34Introducing sulfur atoms or sulfur-containing groups
    • C08F8/38Sulfohalogenation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】溶剤に溶解又は懸濁させたポリオレフィンを、
ラジカル発生剤を触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩素と
塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、あるいは塩素と
亜硫酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、塩化スルフリル
と亜硫酸ガスを用いて塩素化又は塩素化及びクロロスル
ホン化させる反応に際し、溶剤としてトリメチルホスフ
ェートまたはトリメチルホスファイトを用いることを特
徴とするクロロスルホン化ポリオレフィンの製造法。 【効果】地球の成層圏に存在するオゾン層への悪影響を
示さないクロロスルホン化ポリオレフィンの工業的製造
プロセスを確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロロスルホン化ポリオ
レフィンの製造法に関するものである。さらに詳しく
は、ポリオレフィンをトリメチルホスフェートまたはト
リメチルホスファイトに溶解又は懸濁させて塩素化及び
クロロスルホン化反応を行なうことからクロロスルホン
化ポリオレフィンを製造する製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンを溶剤に溶解又は懸濁さ
せてクロロスルホン化ポリオレフィンを製造することが
知られている。又この溶剤として四塩化炭素が用いられ
て来た。しかしながら、1990年6月に行なわれた
『オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定
書』の改定により四塩化炭素が規制対象物質とされた結
果、1995年以降クロロスルホン化ポリオレフィンの
商業生産用に四塩化炭素を使用することは困難が伴うこ
とになった。このため四塩化炭素を使用しない新たなク
ロロスルホン化ポリオレフィンの製造法が望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、地球環境保
護の観点から、オゾン破壊係数(ODP)の小さいトリ
メチルホスフェートまたはトリメチルホスファイトを溶
剤に用い、商業的価値を有するクロロスルホン化ポリオ
レフィンの製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、溶剤に溶
解又は懸濁させたポリオレフィンを、ラジカル発生剤を
触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、
塩化スルフリル単独、あるいは塩素と亜硫酸ガスと塩化
スルフリルの三試薬、塩化スルフリルと亜硫酸ガスを用
いて塩素化又は塩素化及びクロロスルホン化させる反応
に際し、溶剤としてトリメチルホスフェートまたはトリ
メチルホスファイトを用いることを特徴とするクロロス
ルホン化ポリオレフィンの製造法に関するものである。
以下にその詳細について説明する。
【0005】
【作用】本発明における溶剤には、オゾン破壊係数(O
DP)の小さいトリメチルホスフェートまたはトリメチ
ルホスファイトが用いられる。
【0006】塩素化及びクロロスルホン化を行なう反応
はラジカル発生剤を触媒として、塩素と亜硫酸ガス、塩
素と塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、あるいは塩
素と亜硫酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、塩化スルフ
リルと亜硫酸ガスを、トリメチルホスフェートまたはト
リメチルホスファイトに溶解あるいは懸濁したポリオレ
フィンと反応させる。塩化スルフリルを添加する場合に
は必要に応じて助触媒としてピリジン、キノリン等のア
ミン化合物を添加する。反応温度は40〜150℃、好
ましくは60〜130℃であり、反応圧力は0〜10k
g/cm2、好ましくは0〜7kg/cm2である。
【0007】ラジカル発生剤としては、アゾ系化合物あ
るいは有機過酸化物等が用いられる。アゾ系化合物とし
てはα,α´−アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
シクロヘキサンカルボニトリル、2,2´−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が挙げられ、有
機過酸化物としては過酸化ベンゾイル、過酸化アセチ
ル、過酸化t−ブチル、過安息香酸t−ブチル等が挙げ
られる。これらのうち、好ましくはアゾ化合物であり、
特に好ましくはα,α´−アゾビスイソブチロニトリル
である。
【0008】原料となるポリオレフィンには、例えば高
密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・プロピレン
共重合体(EPM)等のエチレンホモポリマー、コポリ
マーが挙げられる。
【0009】反応終了後、反応溶液中に残存する塩化水
素や亜硫酸ガスを窒素を導入することにより除き、必要
に応じて安定剤を添加する。安定剤には2,2´−ビス
(4−グリシジルオキシフェニル)プロパンのようなエ
ポキシ化合物が好ましい。
【0010】生成物ポリマーを溶剤と分離する方法に
は、水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベント付き押出機
が知られており、これらの方法により両者が分離され
る。
【0011】本発明で言うクロロスルホン化ポリオレフ
ィンには、例えば先に述べたような原料ポリオレフィン
の種類に従いクロロスルホン化ポリエチレン、クロロス
ルホン化エチレン・プロピレン共重合体、クロロスルホ
ン化エチレン・ブテン共重合体、クロロスルホン化エチ
レン・ヘキセン共重合体、クロロスルホン化エチレン・
酢酸ビニル共重合体が挙げられる。
【0012】得られた生成物は従来のゴムあるいは樹脂
と同様に配合と混練を行ない、加硫物あるいは未加硫物
で使用される。配合剤としては、マグネシアや水酸化カ
ルシウム等の加硫剤、カーボンブラックやホワイトカー
ボン等の補強剤、炭酸カルシウムやタルク等の充填剤、
可塑剤、加工助剤、老化防止剤あるいはTRAやTT等
の加硫促進剤等のゴムあるいは樹脂用配合剤が挙げられ
る。加硫方法には蒸気加硫、UHF加硫、熱空気加硫、
インジェクション、モールドあるいはロートキュアー等
の一般的手法が挙げられる。
【0013】最終用途には既存のクロロスルホン化ポリ
オレフィンと同様、自動車用ホース、ガスホース、産業
用ホース、エスカレーター手摺、電線、レジャーボー
ト、ルーフィング、ポンドライナー、ロール、ベルト、
ブーツ、パッキン、シート、引き布、接着剤、塗料及び
シーラント等が挙げられる。
【0014】
【実施例】次に実施例にもとづき本発明をさらに詳しく
説明するが、これらは本発明を助けるための例であって
本発明はこれらの実施例より何等の制限を受けるもので
はない。
【0015】なおこれらの実施例で用いた値は以下の測
定方法に準拠して得られたものである。
【0016】塩素、イオウ量:燃焼フラスコ法 未加硫ゴム物性:JIS K 6300 加硫ゴム物性:JIS K 6301 生成物の色相:目視による。
【0017】実施例1 30リッターのグラスライニング製オートクレーブにト
リメチルホスフェートを28kgと、メルトインデック
ス6.2g/10分、密度0.95g/ccの高密度ポ
リエチレンを2.8kg仕込んだ。
【0018】クロロスルホン化反応の助触媒としてピリ
ジンを0.3g添加した後、反応器のジャケットに蒸気
を通し、120℃で2時間保持することによってポリエ
チレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に15リ
ッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入し
た空気を排除した。
【0019】ラジカル開始剤として14gのα,α´−
アゾビスイソブチロニトリルをトリメチルホスフェート
2.9kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと
添加しつつ、5.9kgの塩化スルフリルを別の投入口
より反応器へ添加することから反応を行なった。反応時
間は3時間を要した。また反応中は反応器の圧力を3.
0kg/cm2に保った。
【0020】反応終了後、圧力を常圧に戻し反応器の温
度を70℃まで低下させた。その後70℃に保ちながら
窒素を導入し、反応液に残存する亜硫酸ガスと塩化水素
ガスを除いた。
【0021】安定剤として43gの2,2´−ビス(4
−グリシジルオキシフェニル)プロパンを添加した後、
この溶液を230℃に加熱したドラムドライヤーにフィ
ードして、生成物としてのクロロスルホン化ポリエチレ
ンを溶剤から分離した。
【0022】生成物は純白の色相を有しており、分析の
結果このクロロスルホン化ポリエチレンは35.2%の
塩素と1.2%のイオウを含むことが判った。生ゴムの
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)は53であった。
【0023】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、スコーチタイムに代表される未加硫物の物性と引
張り強さ等の加硫物性を測定した。
【0024】得られた値はこれをまとめて表2に示す。
【0025】実施例2 溶剤としてトリメチルホスファイトを用いて実施例1と
同一の方法で反応および後処理を行ない、145℃に加
熱したドラムドライヤーにフィードして生成物としての
クロロスルホン化ポリエチレンを分離した。
【0026】生成物は純白の色相を有しており、分析の
結果このクロロスルホン化ポリエチレンは35.4%の
塩素と1.1%のイオウを含むことが判った。生ゴムの
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)は52であった。
【0027】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
【0028】これをまとめて表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は地球の成層圏に存在するオゾン層への悪影響を示さな
いクロロスルホン化ポリオレフィンの工業的製造プロセ
スを確立するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶剤に溶解又は懸濁させたポリオレフィン
    を、ラジカル発生剤を触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩
    素と塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、あるいは塩
    素と亜硫酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、塩化スルフ
    リルと亜硫酸ガスを用いて塩素化又は塩素化及びクロロ
    スルホン化させる反応に際し、溶剤としてトリメチルホ
    スフェートまたはトリメチルホスファイトを用いること
    を特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィンの製造
    法。
JP30373692A 1992-11-13 1992-11-13 クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 Pending JPH06145228A (ja)

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