JPH05170814A - クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 - Google Patents
クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法Info
- Publication number
- JPH05170814A JPH05170814A JP35553191A JP35553191A JPH05170814A JP H05170814 A JPH05170814 A JP H05170814A JP 35553191 A JP35553191 A JP 35553191A JP 35553191 A JP35553191 A JP 35553191A JP H05170814 A JPH05170814 A JP H05170814A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorine
- solvent
- bromochloromethane
- product
- sulfuryl chloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/34—Introducing sulfur atoms or sulfur-containing groups
- C08F8/38—Sulfohalogenation
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】溶剤に溶解又は懸濁させたポリオレフィンを、
ラジカル発生剤を触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩素と
塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、あるいは塩素と
亜硫酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、塩化スルフリル
と亜硫酸ガスを用いて塩素化又は塩素化及びクロロスル
ホン化させる反応に際し、溶剤としてブロモクロロメタ
ンを用いることを特徴とするクロロスルホン化ポリオレ
フィンの製造法。 【効果】規制対象外物質を溶剤に用いる商業的に価値の
有するクロロスルホン化ポリオレフィンの製造法を提供
する。
ラジカル発生剤を触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩素と
塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、あるいは塩素と
亜硫酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、塩化スルフリル
と亜硫酸ガスを用いて塩素化又は塩素化及びクロロスル
ホン化させる反応に際し、溶剤としてブロモクロロメタ
ンを用いることを特徴とするクロロスルホン化ポリオレ
フィンの製造法。 【効果】規制対象外物質を溶剤に用いる商業的に価値の
有するクロロスルホン化ポリオレフィンの製造法を提供
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロロスルホン化ポリオ
レフィンの製造法に関するものである。さらに詳しく
は、ポリオレフィンをブロモクロロメタンに溶解又は懸
濁させて塩素化及びクロロスルホン化反応を行なうこと
からクロロスルホン化ポリオレフィンを製造する製造法
に関するものである。
レフィンの製造法に関するものである。さらに詳しく
は、ポリオレフィンをブロモクロロメタンに溶解又は懸
濁させて塩素化及びクロロスルホン化反応を行なうこと
からクロロスルホン化ポリオレフィンを製造する製造法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンを溶剤に溶解又は懸濁さ
せてクロロスルホン化ポリオレフィンを製造することが
知られている。又この溶剤として四塩化炭素が用いられ
て来た。しかしながら、1990年6月に行なわれた
『オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定
書』(以下『議定書』という)の改定により四塩化炭素
が規制対象物質とされた結果、1995年以降、クロロ
スルホン化ポリオレフィンの商業生産用に四塩化炭素を
使用することは困難が伴うことになった。このため四塩
化炭素を使用しない新たなクロロスルホン化ポリオレフ
ィンの製造法が望まれていた。
せてクロロスルホン化ポリオレフィンを製造することが
知られている。又この溶剤として四塩化炭素が用いられ
て来た。しかしながら、1990年6月に行なわれた
『オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定
書』(以下『議定書』という)の改定により四塩化炭素
が規制対象物質とされた結果、1995年以降、クロロ
スルホン化ポリオレフィンの商業生産用に四塩化炭素を
使用することは困難が伴うことになった。このため四塩
化炭素を使用しない新たなクロロスルホン化ポリオレフ
ィンの製造法が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、地球環境保
護の観点から、議定書の規制対象外物質であるブロモク
ロロメタンを溶剤に用い、商業的に価値の有するクロロ
スルホン化ポリオレフィンの製造法を提供することを目
的とする。
護の観点から、議定書の規制対象外物質であるブロモク
ロロメタンを溶剤に用い、商業的に価値の有するクロロ
スルホン化ポリオレフィンの製造法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、溶剤に溶
解又は懸濁させたポリオレフィンを、ラジカル発生剤を
触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、
塩化スルフリル単独、塩素と亜硫酸ガスと塩化スルフリ
ルの三試薬、あるいは塩化スルフリルと亜硫酸ガスを用
いて塩素化又は塩素化及びクロロスルホン化させる反応
に際し、溶剤としてブロモクロロメタンを用いることを
特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィンの製造法で
ある。以下にその詳細について説明する。
解又は懸濁させたポリオレフィンを、ラジカル発生剤を
触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、
塩化スルフリル単独、塩素と亜硫酸ガスと塩化スルフリ
ルの三試薬、あるいは塩化スルフリルと亜硫酸ガスを用
いて塩素化又は塩素化及びクロロスルホン化させる反応
に際し、溶剤としてブロモクロロメタンを用いることを
特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィンの製造法で
ある。以下にその詳細について説明する。
【0005】
【作用】本発明における溶剤は、議定書の規制対象外物
質であるブロモクロロメタンが用いられる。
質であるブロモクロロメタンが用いられる。
【0006】塩素化及びクロロスルホン化を行なう反応
はラジカル発生剤を触媒として、塩素と亜硫酸ガス、塩
素と塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、塩素と亜硫
酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、あるいは塩化スルフ
リルと亜硫酸ガスを、ブロモクロロメタンに溶解あるい
は懸濁したポリオレフィンと反応させる。塩化スルフリ
ルを添加する場合には必要に応じて助触媒としてのピリ
ジン、キノリン等のアミン化合物が添加される。反応温
度は40〜150℃、好ましくは60〜130℃であ
り、反応圧力は0〜10kg/cm2、好ましくは0〜
7kg/cm2である。
はラジカル発生剤を触媒として、塩素と亜硫酸ガス、塩
素と塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、塩素と亜硫
酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、あるいは塩化スルフ
リルと亜硫酸ガスを、ブロモクロロメタンに溶解あるい
は懸濁したポリオレフィンと反応させる。塩化スルフリ
ルを添加する場合には必要に応じて助触媒としてのピリ
ジン、キノリン等のアミン化合物が添加される。反応温
度は40〜150℃、好ましくは60〜130℃であ
り、反応圧力は0〜10kg/cm2、好ましくは0〜
7kg/cm2である。
【0007】ラジカル発生剤としては、アゾ系化合物あ
るいは有機過酸化物等が用いられる。アゾ系化合物とし
てはα,α´−アゾビスイソブチロニチリル、アゾビス
シクロヘキサンカルボニトリル、2,2´−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が挙げられ、有
機過酸化物としては過酸化ベンゾイル、過酸化アセチ
ル、過酸化t−ブチル、過安息香酸t−ブチル等が挙げ
られる。好ましくはアゾ化合物であり、特に好ましくは
α,α´−アゾビスイソブチロニトリルである。
るいは有機過酸化物等が用いられる。アゾ系化合物とし
てはα,α´−アゾビスイソブチロニチリル、アゾビス
シクロヘキサンカルボニトリル、2,2´−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等が挙げられ、有
機過酸化物としては過酸化ベンゾイル、過酸化アセチ
ル、過酸化t−ブチル、過安息香酸t−ブチル等が挙げ
られる。好ましくはアゾ化合物であり、特に好ましくは
α,α´−アゾビスイソブチロニトリルである。
【0008】原料となるポリオレフィンには、例えば高
密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・プロピレン
共重合体(EPM)等のエチレンホモポリマー、コポリ
マーが挙げられる。
密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・プロピレン
共重合体(EPM)等のエチレンホモポリマー、コポリ
マーが挙げられる。
【0009】反応の終了後、反応溶液中に残存する塩化
水素や亜硫酸ガスを窒素を導入することから除き、必要
に応じて安定剤を添加する。安定剤には2,2´−ビス
(4−グリシジルオキシフェニル)プロパンのようなエ
ポキシ化合物が好ましい。
水素や亜硫酸ガスを窒素を導入することから除き、必要
に応じて安定剤を添加する。安定剤には2,2´−ビス
(4−グリシジルオキシフェニル)プロパンのようなエ
ポキシ化合物が好ましい。
【0010】生成物ポリマーを溶剤と分離する方法に
は、水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベント付き押出機
が知られており、これらの方法により両者が分離され
る。
は、水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベント付き押出機
が知られており、これらの方法により両者が分離され
る。
【0011】しかしながら回収されたブロモクロロメタ
ン中には、ブロモクロロメタンの一部が反応中に塩素化
されて副生するブロモジクロロメタンが含有される。こ
れを再び反応に使用することにより、回収されたブロモ
クロロメタン中のブロモジクロロメタン濃度が徐々に増
加する。このブロモジクロロメタンは沸点が87℃とブ
ロモクロロメタンに比べて高いために、溶剤と分離され
て得られたクロロスルホン化ポリオレフィン中にブロモ
ジクロロメタンが残存し、エラストマーの物性上様々な
悪影響を与える。このため回収されたブロモクロロメタ
ンよりブロモジクロロメタンを除去すること及びブロモ
ジクロロメタンの副生そのものを押えることが重要であ
る。
ン中には、ブロモクロロメタンの一部が反応中に塩素化
されて副生するブロモジクロロメタンが含有される。こ
れを再び反応に使用することにより、回収されたブロモ
クロロメタン中のブロモジクロロメタン濃度が徐々に増
加する。このブロモジクロロメタンは沸点が87℃とブ
ロモクロロメタンに比べて高いために、溶剤と分離され
て得られたクロロスルホン化ポリオレフィン中にブロモ
ジクロロメタンが残存し、エラストマーの物性上様々な
悪影響を与える。このため回収されたブロモクロロメタ
ンよりブロモジクロロメタンを除去すること及びブロモ
ジクロロメタンの副生そのものを押えることが重要であ
る。
【0012】回収されたブロモクロロメタンよりブロモ
ジクロロメタンを除去する方法は蒸留によるのが簡便で
良い。このように精製されたブロモクロロメタンは再び
反応器へとリサイクルされる。
ジクロロメタンを除去する方法は蒸留によるのが簡便で
良い。このように精製されたブロモクロロメタンは再び
反応器へとリサイクルされる。
【0013】一方反応中にブロモジクロロメタンの生成
を押える方法としては、まず塩素化試剤としての塩素の
使用を避け、塩化スルフリルを単独で用いるプロセスが
効果的である。特にこの際の反応温度は60〜130℃
の比較的低温で行なうことが望ましい。
を押える方法としては、まず塩素化試剤としての塩素の
使用を避け、塩化スルフリルを単独で用いるプロセスが
効果的である。特にこの際の反応温度は60〜130℃
の比較的低温で行なうことが望ましい。
【0014】本発明で言うクロロスルホン化ポリオレフ
ィンには例えば先に述べたような原料ポリオレフィンの
種類に従いクロロスルホン化ポリエチレン、クロロスル
ホン化エチレン・プロピレン共重合体、クロロスルホン
化エチレン・ブテン共重合体、クロロスルホン化エチレ
ン・ヘキセン共重合体、クロロスルホン化エチレン・酢
酸ビニル共重合体が挙げられる。
ィンには例えば先に述べたような原料ポリオレフィンの
種類に従いクロロスルホン化ポリエチレン、クロロスル
ホン化エチレン・プロピレン共重合体、クロロスルホン
化エチレン・ブテン共重合体、クロロスルホン化エチレ
ン・ヘキセン共重合体、クロロスルホン化エチレン・酢
酸ビニル共重合体が挙げられる。
【0015】得られた生成物は従来のゴムあるいは樹脂
と同様に配合と混練を行ない、加硫物あるいは未加硫物
で使用される。配合剤としては、マグネシアや水酸化カ
ルシウム等の加硫剤、カーボンブラックやホワイトカー
ボン等の補強剤、炭酸カルシウムやタルク等の充填剤、
可塑剤、加工助剤、老化防止剤あるいはTRAやTT等
の加硫促進剤等のゴムあるいは樹脂用配合剤が挙げられ
る。加硫方法には蒸気加硫、UHF加硫、熱空気加硫、
インジェクション、モールドあるいはロートキュアー等
の一般的手法が挙げられる。
と同様に配合と混練を行ない、加硫物あるいは未加硫物
で使用される。配合剤としては、マグネシアや水酸化カ
ルシウム等の加硫剤、カーボンブラックやホワイトカー
ボン等の補強剤、炭酸カルシウムやタルク等の充填剤、
可塑剤、加工助剤、老化防止剤あるいはTRAやTT等
の加硫促進剤等のゴムあるいは樹脂用配合剤が挙げられ
る。加硫方法には蒸気加硫、UHF加硫、熱空気加硫、
インジェクション、モールドあるいはロートキュアー等
の一般的手法が挙げられる。
【0016】最終用途には既存のクロロスルホン化ポリ
オレフィンと同様、自動車用ホース、ガスホース、産業
用ホース、エスカレーター手摺、電線、レジャーボー
ト、ルーフィング、ポンドライナー、ロール、ベルト、
ブーツ、パッキン、シート、引き布、接着剤、塗料及び
シーラント等が挙げられる。
オレフィンと同様、自動車用ホース、ガスホース、産業
用ホース、エスカレーター手摺、電線、レジャーボー
ト、ルーフィング、ポンドライナー、ロール、ベルト、
ブーツ、パッキン、シート、引き布、接着剤、塗料及び
シーラント等が挙げられる。
【0017】
【実施例】次に実施例にもとづき本発明をさらに詳しく
説明するが、これらは本発明を助けるための例であって
本発明はこれらの実施例より何等の制限を受けるもので
はない。
説明するが、これらは本発明を助けるための例であって
本発明はこれらの実施例より何等の制限を受けるもので
はない。
【0018】なおこれらの実施例で用いた値は以下の測
定方法に準拠して得られたものである。 塩素、イオウ量:燃焼フラスコ法 未加硫ゴム物性:JIS K 6300 加硫ゴム物性:JIS K 6301 生成物の色相:目視による。 促進劣化による生成物の色相の安定生:70℃ギヤオー
ブン法、目視による。 ブロモクロロメタン中のブロモジクロロメタンの含有
量:ガスクロマトグラフィーによる。
定方法に準拠して得られたものである。 塩素、イオウ量:燃焼フラスコ法 未加硫ゴム物性:JIS K 6300 加硫ゴム物性:JIS K 6301 生成物の色相:目視による。 促進劣化による生成物の色相の安定生:70℃ギヤオー
ブン法、目視による。 ブロモクロロメタン中のブロモジクロロメタンの含有
量:ガスクロマトグラフィーによる。
【0019】実施例1 30リッターのグラスライニング製オートクレーブにブ
ロモクロロメタンを28kgと、メルトインデックス
6.2g/10分、密度0.95g/ccの高密度ポリ
エチレンを2.8kg仕込んだ。
ロモクロロメタンを28kgと、メルトインデックス
6.2g/10分、密度0.95g/ccの高密度ポリ
エチレンを2.8kg仕込んだ。
【0020】クロロスルホン化反応の助触媒としてピリ
ジンを0.3g添加した後、反応器のジャケットに蒸気
を通し、120℃で2時間保持することによってポリエ
チレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に15リ
ッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入し
た空気を排除した。
ジンを0.3g添加した後、反応器のジャケットに蒸気
を通し、120℃で2時間保持することによってポリエ
チレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に15リ
ッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入し
た空気を排除した。
【0021】ラジカル開始剤として14gのα,α´−
アゾビスイソブチロニトリルをブロモクロロメタン2.
9kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと添加
しつつ、5.9kgの塩化スルフリルを別の投入口より
反応器へ添加することから反応を行なった。この間3時
間を要したが、反応器の圧力を3.0kg/cm2に保
った。
アゾビスイソブチロニトリルをブロモクロロメタン2.
9kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと添加
しつつ、5.9kgの塩化スルフリルを別の投入口より
反応器へ添加することから反応を行なった。この間3時
間を要したが、反応器の圧力を3.0kg/cm2に保
った。
【0022】反応の終了後、圧力を常圧に戻し反応器の
温度を70℃まで低下させて、70℃に保ちながら窒素
を導入して反応液に残存する亜硫酸ガスと塩化水素ガス
を除いた。
温度を70℃まで低下させて、70℃に保ちながら窒素
を導入して反応液に残存する亜硫酸ガスと塩化水素ガス
を除いた。
【0023】安定剤として43gの2,2´−ビス(4
−グリシジルオキシフェニル)プロパンを添加した後、
この溶液を155℃に加熱したドラムドライヤーにフィ
ードして、生成物としてのクロロスルホン化ポリエチレ
ンを溶剤から分離した。
−グリシジルオキシフェニル)プロパンを添加した後、
この溶液を155℃に加熱したドラムドライヤーにフィ
ードして、生成物としてのクロロスルホン化ポリエチレ
ンを溶剤から分離した。
【0024】分析の結果このクロロスルホン化ポリエチ
レンは35.4%の塩素と1.2%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は51であった。
レンは35.4%の塩素と1.2%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は51であった。
【0025】熱による促進試験より生成物の色相の安定
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
【0026】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、スコーチタイムに代表される未加硫物の物性と引
張り強さ等の加硫物性を測定した。
され、スコーチタイムに代表される未加硫物の物性と引
張り強さ等の加硫物性を測定した。
【0027】得られた値はこれをまとめて表2に示す。
【0028】一方ドラムドライヤーにて分離されたブロ
モクロロメタンは分析の結果その2.3%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
モクロロメタンは分析の結果その2.3%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
【0029】実施例2 原料のポリオレフィンをメルトインデックス0.85g
/分、密度0.965g/ccの高密度ポリエチレンに
変えた以外は実施例1と同一の方法で反応を行ない、続
いて生成物を分離した。
/分、密度0.965g/ccの高密度ポリエチレンに
変えた以外は実施例1と同一の方法で反応を行ない、続
いて生成物を分離した。
【0030】分析の結果このクロロスルホン化ポリエチ
レンは33.7%の塩素と1.2%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は113であった。
レンは33.7%の塩素と1.2%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は113であった。
【0031】熱による促進試験より生成物の色相の安定
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
【0032】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
【0033】これをまとめて表2に示す。
【0034】一方ドラムドライヤーにて分離されたブロ
モクロロメタンは分析の結果その2.2%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
モクロロメタンは分析の結果その2.2%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
【0035】実施例3 原料のポリオレフィンをメルトインデックス4.8g/
分、密度0.963g/ccの高密度ポリエチレンに変
え、塩化スルフリルの添加量を3.4kgと変えた以外
は実施例1と同一の方法で反応を行ない、続いて生成物
を分離した。
分、密度0.963g/ccの高密度ポリエチレンに変
え、塩化スルフリルの添加量を3.4kgと変えた以外
は実施例1と同一の方法で反応を行ない、続いて生成物
を分離した。
【0036】分析の結果このクロロスルホン化ポリエチ
レンは23.3%の塩素と1.1%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は33であった。
レンは23.3%の塩素と1.1%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は33であった。
【0037】熱による促進試験より生成物の色相の安定
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
【0038】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
【0039】これをまとめて表2に示す。
【0040】一方ドラムドライヤーにて分離されたブロ
モクロロメタンは分析の結果その2.1%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
モクロロメタンは分析の結果その2.1%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
【0041】実施例4 原料のポリオレフィンをメルトインデックス4.3g/
分、密度0.922g/ccの線状低密度ポリエチレン
(エチレン・ブテン1共重合体)に変え、塩化スルフリ
ルの添加量を4.0kgと変えた以外は実施例1と同一
の方法で反応を行ない、続いて生成物を分離した。
分、密度0.922g/ccの線状低密度ポリエチレン
(エチレン・ブテン1共重合体)に変え、塩化スルフリ
ルの添加量を4.0kgと変えた以外は実施例1と同一
の方法で反応を行ない、続いて生成物を分離した。
【0042】分析の結果このクロロスルホン化エチレン
・ブテン1共重合体は27.0%の塩素と1.1%のイ
オウを含むことが判った。生ゴムのムーニー粘度(ML
1+4,100℃)は41であった。
・ブテン1共重合体は27.0%の塩素と1.1%のイ
オウを含むことが判った。生ゴムのムーニー粘度(ML
1+4,100℃)は41であった。
【0043】熱による促進試験より生成物の色相の安定
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
【0044】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
【0045】これをまとめて表2に示す。
【0046】一方ドラムドライヤーにて分離されたブロ
モクロロメタンは分析の結果その2.2%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
モクロロメタンは分析の結果その2.2%が塩素化を受
け、ブロモジクロロメタンを生成していた。このブロモ
クロロメタンは蒸留によりブロモジクロロメタンを除
き、次なる反応に用いた。
【0047】参考例1 溶剤に四塩化炭素を用いた以外は実施例1と同一の方法
で反応を行ない、続いて生成物を分離した。
で反応を行ない、続いて生成物を分離した。
【0048】分析の結果このクロロスルホン化ポリエチ
レンは35.4%の塩素と1.2%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は52であった。
レンは35.4%の塩素と1.2%のイオウを含むこと
が判った。生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は52であった。
【0049】熱による促進試験より生成物の色相の安定
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
【0050】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
【0051】これをまとめて表2に示す。
【0052】参考例2 溶剤に四塩化炭素を用いた以外は実施例4と同一の方法
で反応を行ない、続いて生成物を分離した。
で反応を行ない、続いて生成物を分離した。
【0053】分析の結果このクロロスルホン化エチレン
・ブテン1共重合体は27.0%の塩素と1.1%のイ
オウを含むことが判った。生ゴムのムーニー粘度(ML
1+4,100℃)は40であった。
・ブテン1共重合体は27.0%の塩素と1.1%のイ
オウを含むことが判った。生ゴムのムーニー粘度(ML
1+4,100℃)は40であった。
【0054】熱による促進試験より生成物の色相の安定
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
性を試験したが、70℃の10日を経過しても色相に変
化は見られなかった。
【0055】さらに生成物は表1に示す配合により混練
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
され、未加硫物の物性と加硫物性を測定した。
【0056】これをまとめて表2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】 以上の実施例と参考例を参照すれば明らかなように、本
発明で得られるクロロスルホン化ポリオレフィンは、四
塩化炭素を溶剤に用いたクロロスルホン化ポリオレフィ
ンと何等変りが無く、商業的価値の高いものである事が
判る。
発明で得られるクロロスルホン化ポリオレフィンは、四
塩化炭素を溶剤に用いたクロロスルホン化ポリオレフィ
ンと何等変りが無く、商業的価値の高いものである事が
判る。
【0059】
【発明の効果】本発明により、地球環境保護の観点か
ら、議定書の規制対象外物質であるブロモクロロメタン
を溶剤に用い、商業的に価値の有するクロロスルホン化
ポリオレフィンの製造法を提供することが可能となる。
ら、議定書の規制対象外物質であるブロモクロロメタン
を溶剤に用い、商業的に価値の有するクロロスルホン化
ポリオレフィンの製造法を提供することが可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】溶剤に溶解又は懸濁させたポリオレフィン
を、ラジカル発生剤を触媒とし、塩素と亜硫酸ガス、塩
素と塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、塩素と亜硫
酸ガスと塩化スルフリルの三試薬、あるいは塩化スルフ
リルと亜硫酸ガスを用いて塩素化又は塩素化及びクロロ
スルホン化させる反応に際し、溶剤としてブロモクロロ
メタンを用いることを特徴とするクロロスルホン化ポリ
オレフィンの製造法。 - 【請求項2】反応で生成したクロロスルホン化ポリオレ
フィンを溶剤と分離した後、該溶剤中に副生する該溶剤
の塩素付加物を系外に除去し、得られたブロモクロロメ
タンを再び反応に使用することを特徴とする請求項1に
記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35553191A JPH05170814A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35553191A JPH05170814A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170814A true JPH05170814A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18444477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35553191A Pending JPH05170814A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170814A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1293518A3 (en) * | 1997-05-07 | 2003-11-26 | Albemarle Corporation | Process for brominating polystyrenic resins |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP35553191A patent/JPH05170814A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1293518A3 (en) * | 1997-05-07 | 2003-11-26 | Albemarle Corporation | Process for brominating polystyrenic resins |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3286857B2 (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH05170814A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
EP0147718B1 (en) | Simultaneously chlorinating and grafting a cure site onto polyethylene in an aqueous suspension | |
JPH05170815A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH05140219A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフインの製造法 | |
JPH05140218A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフインの製造法 | |
JPH05170809A (ja) | 塩素化ポリオレフィンの製造法 | |
JP3235137B2 (ja) | 塩素化ポリオレフィンの製造法 | |
JP3286856B2 (ja) | 塩素化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH0616716A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JP3203710B2 (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JP2900462B2 (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH06145229A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH06145226A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH06145228A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH06145231A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH06145227A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法 | |
JPH05140215A (ja) | 塩素化ポリオレフインの製造法 | |
JPH06145221A (ja) | 塩素化ポリオレフィンの製造法 | |
JP2900499B2 (ja) | 塩素化ポリオレフィンの製造法 | |
JP2012067258A (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法 | |
JPH05140214A (ja) | 塩素化ポリオレフインの製造法 | |
JP2969785B2 (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法 | |
JPH05170810A (ja) | 塩素化ポリオレフィンの製造法 | |
JP2900500B2 (ja) | クロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法 |