JP2012067258A - クロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1,1,2−トリクロロエタンを溶剤として用いて、ポリオレフィンをラジカル発生剤存在下、塩素と亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、亜硫酸ガスと塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、又は塩素と亜硫酸ガスと塩化スルフリルを用いて塩素化及びクロロスルホン化させ、反応時に副生した塩化水素及び/又は亜硫酸ガスを反応系外に除去する工程の際、初期の温度が95〜115℃で、かつ、工程終了時の温度が50〜100℃であることを特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法。
【選択図】 なし
Description
作成したゴム組成物は、JIS K6253(2008年度版)に準拠してデュロメーター硬さ計を用いて23℃にて硬度(Hs)を測定し、JIS K6251(2008年度版)に従い、引張強さ(TB)、破断時伸び(EB)を測定した。
生成したクロロスルホン化ポリオレフィンを60℃ギヤオーブン中で40日間静置した後、ムーニー粘度、塩素及び硫黄量の測定を行なった。ゴム組成物の常態物性変化及び、耐熱老化試験はJIS K6257(2008年度版)に準拠し、150℃、70時間の条件で測定を行なった。
20リッターのグラスライニング製オートクレーブに1,1,2−トリクロロエタンを15kgと、メルトインデックス6.7g/10分、密度0.953g/ccの高密度ポリエチレンを2.25kg仕込んだ。クロロスルホン化反応の助触媒としてピリジンを0.35g添加した後、反応器のジャケットに蒸気を通し、120℃で2時間保持することによってポリエチレンを均一に溶解した。またこの間、反応器に10リッター/分の流速で窒素ガスを導入し、反応器に混入した空気を除去した。ラジカル発生剤として10.0gのα,α―アゾビスイソブチロニトリルを1,1,2−トリクロロエタン1.0kgに溶解した。この溶液を連続的に反応器へと添加しつつ、6.0kgの塩化スルフリルを別の投入口より反応器へ添加することにより反応を行なった。この間約4時間を要したが、反応容器の圧力を0.2メガパスカルに保った。
原料のポリオレフィンをメルトインデックス1.0g/10分、密度0.952g/ccの高密度ポリエチレンに変え、実施例1と同様に塩素化及びクロロスルホン化反応を行なった。脱酸工程を95℃から開始し、3.0時間かけて70℃へ下げるように行なった。その後、実施例1と同様にして生成物を分離した。生成物は乳白色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは34.9重量%の塩素と1.0重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は104であった。
原料のポリオレフィンをメルトインデックス2.5g/10分、密度0.923g/ccの線状低密度ポリエチレン(エチレン・ブテン共重合体)に変え、塩化スルフリルの添加量を5.0kgに変えた以外は実施例1と同様に塩素化及びクロロスルホン化反応を行なった。脱酸工程を115℃から開始し、2.0時間かけて90℃へ下げるように行なった。その後、実施例1と同様にして生成物を分離した。生成物は白黄色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは31.0重量%の塩素と0.8重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は45であった。
脱酸工程の脱酸工程の温度を110℃から開始し、4.0時間かけて60℃へ下げた以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた生成物は白色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは35.2重量%の塩素と1.1重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は52であった。
脱酸工程の脱酸工程の温度を100℃から開始し、2.0時間かけて90℃へ下げた以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた生成物は白色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは35.0重量%の塩素と1.1重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は50であった。
脱酸工程の温度を110℃に維持し、1.8時間かけて行なった以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた生成物は褐色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは34.7重量%の塩素と1.0重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は50であった。
脱酸工程の温度を70℃に維持し、4.0時間かけて行なった以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた生成物は乳白色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは35.5重量%の塩素と1.1重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は52であった。
脱酸工程の温度を120℃から開始し、1.5時間かけて110℃へ下げた以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた組成物は褐色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは34.5重量%の塩素と1.0重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は50であった。
脱酸工程の温度を120℃から開始し、4.5時間かけて40℃へ下げた以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた組成物は褐色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは35.3重量%の塩素と1.1重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は51であった。
脱酸工程の温度を90℃から開始し、4.5時間かけて60℃へ下げた以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた組成物は乳白色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは35.4重量%の塩素と1.1重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は52であった。
脱酸工程の温度を80℃から開始し、5.0時間かけて40℃へ下げた以外は実施例1と同様の方法にて反応を行い、生成物を得た。得られた組成物は乳白色の色相を有しており、分析の結果このクロロスルホン化ポリオレフィンは35.6重量%の塩素と1.1重量%の硫黄を含むことがわかった。このクロロスルホン化ポリオレフィンの生ゴムムーニー粘度は52であった。
Claims (2)
- 1,1,2−トリクロロエタンを溶剤として用いて、ポリオレフィンをラジカル発生剤存在下、塩素と亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、亜硫酸ガスと塩化スルフリル、塩化スルフリル単独、又は塩素と亜硫酸ガスと塩化スルフリルを用いて塩素化及びクロロスルホン化させ、反応時に副生した塩化水素及び/又は亜硫酸ガスを反応系外に除去する工程の際、初期の温度が95〜115℃で、かつ、工程終了時の温度が50〜100℃であることを特徴とするクロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法。
- 除去する工程で得られた溶液からクロロスルホン化ポリオレフィンを分離する際に、温度を100〜190℃に制御することを特徴とする請求項1に記載のクロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法。
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- 2010-09-27 JP JP2010215556A patent/JP2012067258A/ja active Pending
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