JPH06145026A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH06145026A JPH06145026A JP32274992A JP32274992A JPH06145026A JP H06145026 A JPH06145026 A JP H06145026A JP 32274992 A JP32274992 A JP 32274992A JP 32274992 A JP32274992 A JP 32274992A JP H06145026 A JPH06145026 A JP H06145026A
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Abstract
顔料の一種または二種以上の混合物の粉体表面を不溶性
セリウムと不定形シリカで被覆、焼成した無機粉体粒子
を配合した化粧料。
Description
のある新規な無機粉体を配合してなる化粧料に関するも
のである。
有害であることは今日よく知られている。長時間紫外線
にさらされると皮膚は傷つき、紅斑を引き起こし、脆弱
化して水疱変化をきたす。また、色素細胞のメラニン形
成が促進されて皮膚は黒化する。さらに長時間くりかえ
し紫外線にさらされると、皮下組織のコラーゲン線維が
破壊され小皺の発生、しみやそばかすなどの色素沈着と
皮膚の老化が促進され、さらに最悪の場合は皮膚癌へと
発展する。
されている紫外線吸収剤としてはオキシベンゾン、オキ
シベンゾン誘導体、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン
誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、ケイ皮酸誘導体が
ある。一方紫外線吸収剤のほかに紫外線を乱反射(散
乱)させる紫外線遮断剤として亜鉛華(酸化亜鉛)や酸
化チタン、タルク、カオリンなどの無機質の被覆剤が同
じ目的に使用されている。また最近は、5−クロロウラ
シル、グアニン、シトシンなどの有機質が紫外線遮断剤
として効果があるとされている。また鉄原子の入った合
成雲母の結晶も開発されている。
うに従来より広く使用されていた紫外線吸収剤は安定性
及び安全性の面で問題があり、亜鉛華(酸化亜鉛)や酸
化チタン、タルク、カオリンなどの無機質紫外線遮断剤
を配合する場合には分散性に問題があって、現状では遮
断効果を十分に引き出せない。また、皮膚に対する刺激
及び不透明な白色であることによる美観の点からも問題
が多い。さらに天然の有機質は価格や取り扱いの困難さ
があり、合成雲母は着色に問題がある。
状に鑑み化粧料に配合できる無機質紫外線遮断剤につい
て鋭意研究の結果、マイカ、タルク、セリサイト等のフ
レーク状顔料の一種または二種以上の混合物の表面を不
溶性セリウム化合物と不定形シリカで被覆した後、焼成
して得られる無機粉体を用いることによって問題を解決
することができた。以下その詳細を述べる。
が 1.5〜1.6 程度で薄片形状を有するマイカ、タルク、
セリサイト等である。また、不溶性セリウム化合物と
は、酸化セリウム、水酸化セリウム、リン酸セリウム、
ポリリン酸セリウム、炭酸セリウム、シュウ酸セリウム
等である。
きる無機粉体を得るため、まずこれを水に分散する。こ
の時、分散機や乳化機を使って分散してもよい。この分
散溶液を、60℃以上好ましくは80℃の加熱下で、塩化セ
リウム、硝酸セリウム、硫酸セリウム等のセリウム塩水
溶液をCeO2 としてフレーク状顔料に対し1〜30重量
%相当量を滴下する。続けてリン酸又はリン酸塩溶液、
ポリリン酸又はポリリン酸塩溶液、炭酸ナトリウム等の
炭酸塩溶液、シュウ酸又はシュウ酸塩溶液、アンモニア
水や水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ溶液の中の少
なくとも1種類以上を添加した後、液のpHを7〜9程
度に調節して、不溶性セリウム化合物としてフレーク状
顔料表面に沈積被覆させる。これをろ過、水洗、乾燥、
粉砕すると「セリウム被覆フレーク状顔料」が得られ
る。次に、この沈積被覆した不溶性セリウム化合物を保
護し、分散性を良くする。
た後、さらに分散機や乳化機を使って分散する。この時
の水分散液の顔料濃度は、分散性の理由から40重量%以
下が適当である。次に、液温を60℃以上好ましくは80℃
以上にして、撹拌しながらケイ酸塩溶液を添加する。ケ
イ酸塩としては、ケイ酸ナトリウムなどの無機塩の他
に、正ケイ酸塩エチルなどの有機ケイ酸塩を使用しても
よい。
フレーク状顔料」の粒子表面には不定形シリカが沈積さ
れるが、この場合の沈積量はSiO2 として「セリウム
被覆フレーク状顔料」に対し2〜40重量%の範囲が適当
であり、硫酸や硝酸等の鉱酸を同時に添加して液のpH
を9〜11に保つかケイ酸塩添加終了後に鉱酸の全量を加
えて液のpHを9〜11にする。さらに30分以上撹拌を続
けた後、鉱酸で中和すれば、顔料粒子表面に沈積し被覆
が完了する。これをろ過、水洗、乾燥し、乾燥物をハン
マーミル等で粉砕すると「セリウム−シリカ被覆フレー
ク状顔料」が得られる。
料」を温度 200℃〜 1,000℃好ましくは 500℃で2時間
焼成すれば、CeO2 としてフレーク状顔料に対し1〜
30重量%の不溶性セリウム化合物とSiO2 として「セ
リウム被覆フレーク状顔料」に対し2〜40重量%の不定
形シリカで被覆した新規な無機粉体が得られ、これを化
粧品に配合すると優れた紫外線遮断効果と透明性を示
す。「セリウム被覆フレーク状顔料」を焼成した後、シ
リカ被覆しても、同様な紫外線遮断効果が得られる。
は、1重量%以下ではその紫外線遮断作用が効果的でな
く、30重量%以上では化粧品に配合した時のその透明性
が低下するからである。SiO2 の被覆量を2〜40重量
%としたのは、2重量%以下では不定形シリカの緻密な
被覆が得られず保護作用が劣るのと、40重量%以上では
遊離の不定形シリカが沈積してきて分散性を悪くするか
らである。また、シリカを被覆することにより紫外線遮
断効果が向上される。上記の方法により得られたセリウ
ム−シリカ被覆タルク処理粉体(CeO2 10%、SiO
2 18%)Aと従来の有機系紫外線吸収剤B、ブランク
(無機系粉体無添加)C、微粒子酸化亜鉛Dおよび、微
粒子酸化チタンEの光透過率を測定した。結果を図1に
示す。
5gに、有機系紫外線吸収剤の場合は吸収剤 0.06gと安定
剤 0.06gにヒマシ油 0.4mlを加えてフーバーマーラー
(50回転)で分散し、さらにクリアラッカー6mlを加え
混練した後、この混練液を透明石英板に35μmの厚さに
塗布し、分光光度計(島津製作所製UV−2200型)で測
定した。
は、紫外線遮断効果に優れ、特にUV−B付近の紫外線
遮断に優れている。また、その表面を不定形シリカの緻
密な膜で覆っているので皮膚に対する刺激はなく、分散
性も優れている。したがって、該無機粉体を各種化粧品
に配合することにより、分散性がよく美観・使用感に優
れ物理的・化学的に安定で且つ安全性の高い紫外線遮断
効果のある化粧料を得ることができる。なお、使用目的
によっては、従来使用されている紫外線吸収剤等を併用
しても何等問題はない。
例は本発明をより詳しく説明するためのものであり、配
合に使用したタルク処理粉体はすべて前記方法で製造さ
れたものである。本発明の範囲を限定するものでなく種
々の変更が可能である。実施例の(%)とあるのはいず
れも重量%を示す。 実施例1:パウダーファンデーションA (%) (1) ベンガラ 2.5 (2) 黄酸化鉄 2.0 (3) 黒酸化鉄 0.2 (4) 酸化チタン 15.0 (5) マイカ処理粉体 20.0 (6) タルク処理粉体 50.6 (7) 流動パラフィン 4.5 (8) ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0 (9) ワセリン 2.0 (10) パラオキシ安息香酸 0.2 ──────── 計 100.0
(7)、(8)、(9)を加え均一に混合する。その後
粉砕機で処理しふるいを通し粒度をそろえた後、圧縮成
型する。
(9)を加えて混合する。次に(7)、(8)、(10)
を加え混合し均一とする。これを粉砕機で処理し、ふる
いを通し粒度をそれ得た後、圧縮成型する。
る。これに(9)、(11)の分散液を加え溶解させる。 [III] (1)〜(7)を70〜80℃で溶解する。……
(油相) [IV] [I]の混合物を[II]に加え終わったらコロ
イドミルを通す。……(水相) [V] (水相)を75℃に調製、(油相)を80℃に調製
する。(水相)に(油相)を加えて乳化、その後冷却を
行ない30℃まで撹拌冷却を続ける。
る。 [II] 80℃の(8)に(15)を加えてよく膨潤させ
る。次に(9)〜(11)を加え溶解させる。次にこのも
のに[I]の混合物を加え80℃に調製する。……(水
相) [III] (1)〜(7)を80℃で溶解する。……(油
相) [IV] (水相)に(油相)を加えて乳化する。その後
冷却を行ない35℃まで撹拌冷却を行なう。
(油相) [II] (10)に(14)を溶解させた後(11)〜(13)
を加え溶解する。次に(15)を加え80℃に加温し均一分
散液を調製する。……(水相) [III] (水相)に(油相)を加えて乳化する。その後
冷却を行ない40℃まで撹拌冷却を行なう。
(油相) [II] (9)に(10)を溶解させた後(11)、(12)
を加え80℃に調製する。……(水相) [III] (水相)に(油相)を加えて乳化する。その後
冷却を行ない37℃まで撹拌冷却を行なう。
(油相) [II] (8)に(9)を溶解させた後(10)、(11)
を加え80℃に調製する。……(水相) [III] (水相)に(油相)を加えて乳化する。その後
冷却を行ない35℃まで撹拌冷却を行なう。
の無機粉体を使用することにより、紫外線遮断効果が優
れ、従来より使用されている無機粉体に較べて美観や分
散性もよく、安価で安定性のよい化粧料を得ることがで
きるようになったので本発明の意義はきわめて大きいと
いうことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】マイカ、タルク、セリサイト等のフレーク
状顔料の一種または二種以上の混合物の粉体表面を不溶
性セリウム化合物と不定形シリカで被覆した後、焼成し
て得られる無機粉体を配合してなる化粧料
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32274992A JP2635278B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 化粧料 |
US08/128,078 US5478550A (en) | 1992-11-06 | 1993-09-29 | Ultraviolet-shielding agent, method for the preparation thereof and cosmetic composition compounded therewith |
DE69309609T DE69309609T2 (de) | 1992-11-06 | 1993-11-02 | Ultraviolettstrahlenschutzmittel, Verfahren zu seiner Herstellung und diese als Beimischung enthaltende kosmetische Zusammensetzung |
EP93117688A EP0596442B1 (en) | 1992-11-06 | 1993-11-02 | Ultraviolet-shielding agent, method for the preparation thereof and cosmetic composition compounded therewith |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32274992A JP2635278B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145026A true JPH06145026A (ja) | 1994-05-24 |
JP2635278B2 JP2635278B2 (ja) | 1997-07-30 |
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ID=18147215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32274992A Expired - Fee Related JP2635278B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | 化粧料 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001039814A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-13 | Pola Chem Ind Inc | 粉体含有化粧料 |
WO2012161412A1 (ko) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | 씨큐브 주식회사 | 내후성이 우수한 외장재 안료 및 그 제조 방법 |
CN113924077A (zh) * | 2019-04-23 | 2022-01-11 | 加利福尼亚大学董事会 | 铈(iii)碳酸盐配制品 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP32274992A patent/JP2635278B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001039814A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-13 | Pola Chem Ind Inc | 粉体含有化粧料 |
WO2012161412A1 (ko) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | 씨큐브 주식회사 | 내후성이 우수한 외장재 안료 및 그 제조 방법 |
KR101239074B1 (ko) * | 2011-05-24 | 2013-03-11 | 씨큐브 주식회사 | 내후성이 우수한 외장재 안료 및 그 제조 방법 |
US8808447B2 (en) | 2011-05-24 | 2014-08-19 | Cqv Co., Ltd. | Pigment paint for an exterior material having good weather resistance and method for manufacturing same |
CN113924077A (zh) * | 2019-04-23 | 2022-01-11 | 加利福尼亚大学董事会 | 铈(iii)碳酸盐配制品 |
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JP2635278B2 (ja) | 1997-07-30 |
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