JPH07223816A - ホトクロミック性複合体、その製造方法及び皮膚外用剤 - Google Patents

ホトクロミック性複合体、その製造方法及び皮膚外用剤

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JPH07223816A
JPH07223816A JP4049194A JP4049194A JPH07223816A JP H07223816 A JPH07223816 A JP H07223816A JP 4049194 A JP4049194 A JP 4049194A JP 4049194 A JP4049194 A JP 4049194A JP H07223816 A JPH07223816 A JP H07223816A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薄板状基材の表面に被覆された二酸化チタン
層と、を備えたこと複合体において、前記二酸化チタン
が銅対陰極ステップ角度0.008゜、時定数1秒の回
折条件で面を測定し、Sherrerの式から定数Kを0.9
としたときの結晶子の大きさが9.8nm〜14.9nmで
あり、前記二酸化チタンはホトクロミック性を有するこ
とを特徴とするホトクロミック性複合体。 【効果】 使用性及び透明感を害することなく、優れた
ホトクロミック性を発揮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホトクロミック性複合
体、その製造方法及び皮膚外用剤、特に体質顔料として
好適な複合体にホトクロミック性を付与する機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ある物質に光を照射すると色が変り、照
射を止めるとふたたび元の色に戻る性質をホトクロミッ
ク性、或いはホトトロピー性といい、例えばホトクロミ
ック性物質を含む調光ガラス等に利用されている。ま
た、ホトクロミック性を利用し、光の強度により色の見
えかたが変ってしまう現象を調整し、常に一定の色の見
えかたとする演色性調整組成物及びこれを用いた化粧料
も開発され(WO89/12084)、ホトクロミック
性の利用もより広範なものとなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のホトクロミック性物質は、いずれも比較的光の隠蔽
力が高く、このため化粧料等に少量配合された場合には
問題がないが、大量に配合した場合には、皮膚に塗布し
たときに透明感が欠如し、しかも延展性に欠け使用感が
悪くなる傾向が指摘されている。
【0004】一方、例えば前記WO89/12084に
よれば、ホトクロミック性二酸化チタンを雲母等に被覆
する方法が開示されており、この場合には隠蔽力等を調
整することが可能であるが、反面ホトクロミック性、特
に変色後に光の照射を停止した場合の復元率が低下して
しまう等の課題があることが明かとされた。本発明は前
記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、ホトクロ
ミック性に優れ、しかも隠蔽力が強すぎないホトクロミ
ック性複合体及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行なった結果、薄板状基材の
表面に二酸化チタンを被覆し、その焼成を行なうにあた
り、二酸化チタンの結晶子の大きさを特定範囲に制御す
ることにより、使用性、透明感に優れ、しかも優れたホ
トクロミック性を呈する複合体が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本出願の請求項1記載のホトク
ロミック性複合体は、薄板状基材と、前記薄板状基材の
表面に被覆された二酸化チタン層と、を備える。そし
て、前記二酸化チタンが銅対陰極ステップ角度0.00
8゜、時定数1秒の回折条件で(200)面を測定し、
Sherrerの式から定数Kを0.9としたときの結晶子の
大きさが9.8nm〜14.9nmであり、前記二酸化チタ
ンは下記定義によるホトクロミック性を有することを特
徴とする。
【0007】ホトクロミック性の定義 サンプルを室温・暗所に約10時間放置したものをL
ab表色系で測色し、色Lab1とする。 このサンプルに紫外線強度が2mW/cm2となるように紫
外線を30分間照射し、暗色化したときの色Lab2
同様に測定する。 この照射サンプルを室温で暗所に24時間放置したと
きの色Lab3を同様にして測定する。 そして、Lab2とLab1との色差ΔEをAとし、La
3とLab1との色差ΔEをBとし、各ΔEをそれぞれ
下記数2で算出した場合、 6≦A B≦3 である。
【数2】 ΔE={(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2
【0008】また、請求項2記載の製造方法は、薄板状
基材の表面を酸化チタンで被覆し、400〜600℃で
焼成することを特徴とする。また、請求項3記載の皮膚
外用剤は、前記ホトクロミック性複合体を10重量%以
上含むことを特徴とする。
【0009】以下、本発明の構成を更に詳細に説明す
る。本発明で用いられる酸化チタンとしては、二酸化チ
タン、低次酸化チタン等が挙げられ、これらは混合物で
もよく、またアナターゼ型、ルチル型或いはアモルファ
ス型のいずれも用い得るが、特にホトクロミック性を高
めるためにはアナターゼ型が好ましい。また、粒子の形
状は不定型、板状、球状のいずれでもよい。平均粒径と
しては、0.005〜10μ程度のものが一般的であ
る。
【0010】また、薄板状基材としては、例えばタル
ク、カオリン、アルミナ、硫酸バリウム、白雲母、金雲
母、合成雲母、絹雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキ
ュライト黒鉛などの薄板状鉱物が好ましいが、このうち
白雲母と絹雲母が原料の入手のしやすさ、或いは透明感
の付与等の点で特に好ましい。薄板状基材に対する酸化
チタンの被覆量は、薄板状基材の表面積にもよるが、通
常、複合体に対し二酸化チタン量として10〜50%程
度が好ましい。あまりに二酸化チタン量が多すぎると、
隠蔽力が高くなりすぎ透明感が欠如する場合がある。ま
た、二酸化チタン量が少なすぎると、ホトクロミック性
が充分に発揮されなくなる場合がある。
【0011】また、本発明にかかるホトクロミック性複
合体を製造するにあたっては、薄板状基材を硫酸チタニ
ル水溶液に添加し、80℃〜沸点程度に加熱しつつ攪拌
して雲母表面に含水二酸化チタンを被覆した後、濾過、
水洗、乾燥し、二酸化チタン被覆複合体を形成する。そ
して、この複合体を400〜600℃で焼成することが
好ましい。なお、この焼成、ホトクロミック性の付与に
鉄等の賦活剤は必要とされない。
【0012】この際、焼成温度が400℃未満であって
も或いは600℃を越えてもホトクロミック性の発現に
悪影響を与える。本発明におけるホトクロミック性複合
体をさらに、シリコン処理、界面活性剤処理、表面アル
コキシル化、金属石鹸処理、脂肪酸処理、フッソ樹脂処
理、ワックス処理などの表面処理、あるいはこれらの二
種以上を用いた複合処理を行なったものを用いても良
い。表面処理により分散性が向上した場合にはホトクロ
ミック性をより向上させることが出来る。
【0013】なお、本発明に係るホトクロミック性複合
体を例えば化粧料に用いた場合には、通常化粧料などの
組成物に用いられる他の成分を必要に応じて適宜配合す
ることが出来る。例えば、タルク、カオリン、白雲母、
金雲母、合成雲母、絹雲母、黒雲母、リチア雲母、バー
ミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪
ソウ土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、硫酸バリウム、ケイ
酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、シリカ、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、ゼオライト、窒化硼
素、セラミックパウダーなどの無機粉末、ナイロンパウ
ダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミンパウダ
ー、4フッ化エチレンパウダー、微結晶セルロースなど
の有機粉体、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、
マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシ
ン、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレ
イルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、
2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシ
ルミリステート、2−オクチルドデシルガムエステル、
ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、
イソオクチル酸トリグリセライド、2−オクチルドデシ
ルオレート、イソプロピルミリステート、イソステアリ
ン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライ
ド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、ミリスチルミ
リステート、ミンク油、ラノリン、ジメチルポリシロキ
サンなどの各種炭化水素、油脂類、エステル類、高級ア
ルコール、ロウ類、シリコーン油、シリコーン樹脂など
の油分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性
剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤などを配合
することが出来る。
【0014】なお、本発明にかかる複合体を皮膚外用剤
に配合する場合には、その外用剤全量に対し10重量%
以上とすることで、使用性、透明感及びホトクロミック
性が良好に発揮される。また、本発明に係るホトクロミ
ック性複合体を例えば化粧料に用いた場合には、その化
粧料の形態は粉末状、ケーキ状、ペンシル状、スティッ
ク状、軟膏状、液状、乳液状、クリーム状などであるこ
とが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。な
お、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。
【0016】ホトクロミック性の測定 粉体2gをニトロセルロースラッカー8gに均一にディ
スパーで分散させ、アート紙上に76μmのアプリケー
ターにより塗膜を形成させる。この塗膜を乾燥させ、ホ
トクロミック性を測定するサンプルとして用いる。光の
照射条件としては、東芝社製FL20S・BLBランプ
と、東芝社製FL20S・Eランプを11cmの間隔でそ
れぞれ1灯ずつ固定し、紫外線強度積算計(東レテクノ
社製SUV−T型)でサンプルに照射される紫外線強度
が2mW/cm2になるように、距離調整を行なう。そして、 サンプルを室温・暗所に約10時間放置したものを分
光測定機(ミノルタCM−1000)で測定する。 このサンプルに上記紫外線を30分間照射し、暗色化
したときの色を同様に測定する。 この照射サンプルを室温で暗所に24時間放置したと
きの色を同様にして測定する。
【0017】そして、との色差ΔEをA(変色
度)、との色差ΔEをB(復元度)としたとき、本
発明において「ホトクロミック性を有する」とは、 6≦A B≦3 であることを意味する。なお、色差は前記数2に基づき
算出する。
【0018】結晶子径の測定 雲母上のチタンは、該雲母上に被覆された状態で焼成さ
れることにより、雲母上に二酸化チタンの結晶子を形成
する。この結晶子の径は焼成状態と密接に関係してお
り、さらに焼成状態は前記ホトクロミック性と密接に関
係している。したがって、雲母上の二酸化チタンの結晶
子径を測定することで、焼成状態の特定及びホトクロミ
ック性の評価を行なうことができる。
【0019】本発明においては、この結晶子の径を測定
するため、Scherrerの式を用いている。すなわち、結晶
子が微細化すると、デバイ環がブロードとなる。そこ
で、ディフラクトメータで回折線を測定した場合、その
プロファイルの広がりは、結晶子の大きさが均一である
とすれば、下記Scherrerの式により示される。
【数3】D=(K・λ)/(βcosθ) ここで、 D:結晶子の大きさ(Å) λ:測定X線波長(Å) β:結晶子の大きさによる回折線の広がり(ラジアン) θ:回折線のブラッグ角 K:定数
【0020】なお、このKは最大ピーク値に対し、1/
2の高さとなる位置におけるX線波長幅を用いれば、
0.9となる。そこで、本発明ではKとして0.9を用
い、各試料となる二酸化チタン被覆粉体の結晶子の大き
さを測定し、該二酸化チタン被覆粉体における二酸化チ
タンの結晶子径を算出した。
【0021】焼成温度、結晶子径とホトクロミック性の
関係 絹雲母40kgに2モル濃度の硫酸チタニル水溶液250
lを加え、更に上水550lを加えて、充分に攪拌しな
がら加熱した。沸騰後5時間熟成し、放冷後、濾過、水
洗し、150℃で12時間乾燥して含水二酸化チタン被
覆絹雲母60kgを得た。生成した含水二酸化チタン被覆
絹雲母を角型の甲鉢に各々1kgずつ充填し、200〜1
000℃で2時間焼成し、放冷後、生成粉末のホトクロ
ミック性を測定した。前述のようにして測定されたホト
クロミック性を下記表1及び図1,2に示す。
【0022】
【表1】 ──────────────────────────────── 焼成温度(℃) A B 結晶子径 ──────────────────────────────── 200 2.00 0.22 9.94 300 4.90 0.53 9.66 ──────────────────────────────── 400 10.00 0.84 9.77 450 11.32 0.52 10.44 500 9.36 0.22 11.83 550 7.28 0.26 12.83 600 6.07 0.57 14.86 ──────────────────────────────── 700 2.12 0.18 22.73 800 1.45 0.42 29.47 900 0.69 0.32 32.20 1000 4.03 0.11 35.13 ────────────────────────────────
【0023】表1より明らかなように、結晶子径は焼成
温度と密接な関係を有していることが理解される。そし
て、二酸化チタンに賦活金属を加えて焼成する場合に比
べ、ホトクロミック性は焼成温度の低い範囲において好
適に発揮され、400〜600℃での焼成が好ましく、
この際の結晶子径は9.8〜14.9nmである。また、
図2には500℃で焼成した複合体に光を照射して変色
させた後、暗所においた場合の色の復元率の経時変化が
示されており、本発明にかかるホトクロミック性複合体
は約20分で90%迄復元していることが理解される。
このように復元時間が極めて短い点は、ホトクロミック
性を化粧品等の演色調整に用いる上で、極めて有利な点
となる。
【0024】透明感、使用性と二酸化チタン被覆量の関
前記同様にして5μの雲母に対し、各種量の二酸化チタ
ンを被覆し、透明感、使用性の評価を行なった。なお、
試験には次の(1)〜(3)の成分を混合し、パウダー
ファンデーションを作成した上で、評価した。 (1)ホトクロミック性複合体 90.0 (2)ポリジメチルシロキサン 5.0 (3)パルミチン酸2-エチルヘキシル 5.0 結果を表2に示す。
【0025】
【表2】 ──────────────────────────────────── 被覆量(%) 5 10 15 20 30 40 50 60 ──────────────────────────────────── 透明感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 使用性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ホトクロミック 性 × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── 上記表2より明らかなように、二酸化チタンの被覆量が
10%未満であると、変色度が小さく、ホトクロミック
性が充分に発揮されない場合がある。また、50%を越
えて被覆されると、透明感に欠け、しかも延展性が低下
する傾向にある。
【0026】組成物中の複合体の配合量 前記同様にして5μの雲母に対し、40%量の二酸化チ
タンを被覆し、ホトクロミック性を付与した後、その複
合体を所定量配合した組成物(パウダーファンデーショ
ン)の透明感、使用性の評価を行なった。なお、試験に
は次の(1)〜(4)の成分を混合し、ファンデーショ
ンを作成した上で、評価した。 (1)ホトクロミック性複合体 X (2)セリサイト 90−X (3)ポリジメチルシロキサン 5.0 (4)パルミチン酸2-エチルヘキシル 5.0 また、比較例として前記複合体と同量のホトクロミック
性二酸化チタンを配合した例について評価した。結果を
表3に示す。
【0027】
【表3】 ──────────────────────────────────── 配合量(X%) 複合体 二酸化チタン 透明感 使用性 ホトクロミック性 透明感 使用性 ホトクロミック性 ──────────────────────────────────── 10 ○ ○ × ○ ○ ○ 20 ○ ○ △ △ △ ○ 30 ○ ○ ○ × × ○ 40 ○ ○ ○ × × ○ 50 ○ ○ ○ × × ○ 60 ○ ○ ○ × × ○ 70 ○ ○ ○ × × ○ 80 ○ ○ ○ × × ○ 90 ○ ○ ○ × × ○ ────────────────────────────────────
【0028】以上の結果、ホトクロミック性二酸化チタ
ンを皮膚外用剤として用いる場合には、その使用性に影
響を与えない範囲は20%程度までであるが、複合体と
した場合には30%以上でも良好な透明感、使用性を維
持しつつホトクロミック性を発揮させることが可能とな
る。以下、本発明にかかる皮膚外用剤の好適な配合例を
示す。なお、いずれも優れた透明感、使用性を維持しつ
つ、良好なホトクロミック性を発揮させることができ
る。
【0029】実施例1 パウダーファンデーション (1)ホトクロミック性複合体 40.0 (2)タルク 10.0 (3)セリサイト 29.5 (4)球状ナイロンパウダー 8.0 (5)ポリジメチルシロキサン 5.0 (6)パルミチン酸2-エチルヘキシル 5.0 (7)セスキオレイン酸ソルビタン 1.5 (8)防腐剤 0.9 (9)香料 0.1 (製法)(1)〜(6)をヘンシェルミキサーで混合
し、この混合物に対して(7)〜(9)を加熱溶解混合
したものを添加混合した後、パルベライザー(細川ミク
ロン)で粉砕し、これを中皿に成型しパウダーファンデ
ーションを得た。
【0030】実施例2 両用ファンデーション (1)ホトクロミック性複合体 31.0% (2)シリコーン処理マイカ 36.25% (3)シリコーン処理タルク 20.0% (4)トリメチロールプロパントリイソステアレート 5.0% (5)スクワラン 3.0% (6)ビースワックス 2.0% (7)ソルビタントリオレエート 1.0% (8)防腐剤 0.5% (9)ビタミンE 0.05% (10)ブチルメトキシベンゾイルメタン 1.0% (11)香料 0.2% (製法)(1)〜(3)を混合し、これに(4)〜(1
1)を加熱溶解したものを混合し、粉砕した。これを中
皿に成型し、両用ファンデーションを得た。
【0031】実施例3 コンパクト状乳化ファンデーション (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0% (2)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0% (3)ホホバオイル 1.0% (4)パラフィンワックス 6.0% (5)マイクロクリスタリンワックス 4.0% (6)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 3.0% (7)疎水化処理ホトクロミック性複合体 36.0% (8)疎水化処理酸化鉄顔料 4.0% (9)イオン交換水 10.0% (10)グリセリン 8.0% (11)1,3ブチレングリコール 2.0% (12)防腐剤 適 量 (13)香料 適 量 (製法)(1)〜(6)および(13)を80℃に加熱
後、(7),(8)を加え分散する。次にあらかじめ8
0℃に加熱した(9)〜(12)の混合物を添加し乳化分
散する。その後、流動性のある状態で中皿に充填し、室
温まで冷却してコンパクト状容器に装着し、目的のコン
パクト状乳化ファンデーションを得た。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるホト
クロミック性複合体によれば、板状基材状に二酸化チタ
ンを特定結晶子の大きさとして被覆したので、使用性及
び透明感を害することなく、優れたホトクロミック性を
発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるホトクロミック性複合体の変色
度の説明図である。
【図2】本発明にかかるホトクロミック性複合体の復元
度の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03C 1/725 503 9413−2H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状基材と、前記薄板状基材の表面に
    被覆された二酸化チタン層と、を備えた複合体におい
    て、 前記二酸化チタンが銅対陰極ステップ角度0.008
    °、時定数1秒の回折条件で面を測定し、Sherrerの式
    から定数Kを0.9としたときの結晶子の大きさが9.
    8nm〜14.9nmであり、 前記二酸化チタンは下記定義によるホトクロミック性を
    有することを特徴とするホトクロミック性複合体。 ホトクロミック性の定義 サンプルを室温・暗所に約10時間放置したものをL
    ab表色系で測色し、色Lab1とする。 このサンプルに紫外線強度が2mW/cm2となるように紫
    外線を30分間照射し、暗色化したときの色Lab2
    同様に測定する。 この照射サンプルを室温で暗所に24時間放置したと
    きの色Lab3を同様にして測定する。 そして、Lab2とLab1との色差ΔEをAとし、La
    3とLab1との色差ΔEをBとし、各ΔEをそれぞれ
    下記数1で算出した場合、 6≦A B≦3 である。 【数1】 ΔE={(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2
  2. 【請求項2】 薄板状基材の表面を酸化チタンで被覆
    し、400〜600℃で焼成することを特徴とする請求
    項1記載のホトクロミック性複合粉体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の複合体を10重量%以上
    含むことを特徴とする皮膚外用剤。
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