JPH06144994A - ダイヤモンド膜形成装置 - Google Patents

ダイヤモンド膜形成装置

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JPH06144994A
JPH06144994A JP4292580A JP29258092A JPH06144994A JP H06144994 A JPH06144994 A JP H06144994A JP 4292580 A JP4292580 A JP 4292580A JP 29258092 A JP29258092 A JP 29258092A JP H06144994 A JPH06144994 A JP H06144994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamond
plasma
diamond particles
reaction chamber
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4292580A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenobu Okada
繁信 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP4292580A priority Critical patent/JPH06144994A/ja
Publication of JPH06144994A publication Critical patent/JPH06144994A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球状多結晶ダイヤモンド膜を製造する。 【構成】 この装置は、ECRプラズマCVD装置の反
応室6内にダイヤモンド粒子7を収納するためのケース
8を設けるとともに、ケース8内でダイヤモンド粒子7
を浮遊させるための超音波発生装置14及びケース8内
のダイヤモンド粒子7を回転させるためのモータ11等
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤモンド膜形成装
置、特に、岩石掘削用ドリルビット等に用いられるダイ
ヤモンド膜の形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に岩石掘削用のドリル
ビットには、ダイヤモンドが使用される。このドリルビ
ット用ダイヤモンドとしては、一般にバラスと呼ばれる
天然に産する球状多結晶ダイヤモンドが多く用いられて
いる。しかし、バラスは産出量が少量であるために工業
用汎用材料として多量に確保することが困難である。そ
こで、人工的に球状多結晶ダイヤモンドを形成すること
が望まれている。従来からダイヤモンド薄膜を基板上に
形成する技術は各種提案されているが、前記のようなド
リルビット等に使用する場合は球状に形成する必要があ
るため、従来のダイヤモンド薄膜技術をそのまま利用し
たのでは、形成することができない。
【0003】本発明の目的は、球状多結晶ダイヤモンド
膜を形成することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダイヤモン
ド膜形成装置は、プラズマ室と、プラズマ発生手段と、
反応室と、ガス導入手段と、ダイヤモンド粒子収納部
と、超音波発生手段と、回転駆動手段とを備えている。
前記プラズマ発生手段は、プラズマ室内にプラズマを発
生させるための手段である。前記反応室は、プラズマ室
に発生したプラズマが導入される室である。前記ガス導
入手段は、前記反応室内にダイヤモンド発生用のガスを
導入する手段である。前記ダイヤモンド粒子収納部は、
反応室の内部にダイヤモンド粒子を収納するための収納
部である。前記超音波発生手段は、ダイヤモンド粒子収
納部の内部においてダイヤモンド粒子を浮遊させるため
の超音波を発生する手段である。前記回転駆動手段は、
ダイヤモンド粒子収納部内のダイヤモンド粒子を回転さ
せるための手段である。
【0005】
【作用】本発明では、まず、反応室内部の収納部にダイ
ヤモンド粒子を収納する。そして、超音波発生手段によ
りダイヤモンド粒子収納部のダイヤモンド粒子を浮遊さ
せ、回転駆動手段により浮遊したダイヤモンド粒子を回
転させる。次に、プラズマ室内にプラズマを発生させる
とともに、このプラズマを反応室内に導き、さらに反応
室内にダイヤモンド形成用のガスを導入する。
【0006】このようにして、ダイヤモンド粒子の周囲
に均一に多結晶ダイヤモンド膜を析出させ、球状多結晶
ダイヤモンドを得る。析出された球状多結晶ダイヤモン
ドは、岩石掘削用ドリルビット等の工業用ダイヤモンド
として使用することができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例としてのECR(El
ectron Cyclotron Resonance;電子サイクロトロン共
鳴)プラズマCVD装置を示している。図において、プ
ラズマ室1は、導入されるマイクロ波(周波数2.45
GHz)に対して空洞共振器となるように構成されてい
る。プラズマ室1には、プラズマ室1内に成膜用の水素
ガスで希釈した炭化水素ガス、例えばCH4 ガスを導入
するためのガス導入ライン2が接続されている。また、
プラズマ室1には、石英等で構成されるマイクロ波導入
窓3を介してマイクロ波導入のための導波管4が接続さ
れている。プラズマ室1の周囲には、プラズマ発生用磁
気回路としての電磁コイル5a,5bが配設されてい
る。これらの電磁コイル5a,5bによって、下方に向
けて発散する発散磁界が形成される。
【0008】プラズマ室1の下方には、反応室6が設け
られている。反応室6内には、成膜すべきダイヤモンド
粒子7を収納するケース8が配置されている。ケース8
は、その側面に連結された支持ロッド9によって反応室
6に回転自在に支持されている。支持ロッド9の一端部
には、駆動用の1対のギア10a,10bが配置されて
いる。ギア10aは支持ロッド9の先端部に固定され、
ギア10aに係合するギア10bは、モータ11の回転
軸に接続されている。ケース8の上方には、シャッター
12が配置されている。シャッター12は、開閉可能に
構成されている。また、反応室6の下部には、反応室6
内を加熱するための複数の加熱ランプ13が配置されて
いる。また、反応室6の下部には排気口6aが形成され
ている。排気口6aは、図示しない真空排気系に接続さ
れている。反応室6の外周部には、超音波発生装置14
が配置されている。
【0009】超音波発生装置14は、ケース8内のダイ
ヤモンド粒子7を回転させるために反応室6の内部に向
かって超音波を発射するための装置である。なお、円環
状に形成された超音波発生装置14は、支持ロッド9、
ギア10a,10b及びモータ11が配置されているた
めに、不連続に形成されている。次に本装置の動作につ
いて説明する。
【0010】成膜すべきダイヤモンド粒子7がケース8
の内部に収納された状態から、超音波発生装置14を駆
動することにより、ケース8内のダイヤモンド粒子を浮
遊させる。次に、真空排気系を駆動することにより、プ
ラズマ室1及び反応室6を高真空排気して室内圧力を5
×10-6Torr以下にする。このとき、ダイヤモンド
粒子7が反応室6内に飛散しないように徐々に排気を行
う。次に、加熱ランプ13をオン状態にしてダイヤモン
ド粒子7を加熱する。反応室6内が一定温度に達した
ら、ガス導入ライン2から水素ガスで希釈した炭化水素
ガス、例えば、CH4 ガスを導入する。そして、電磁コ
イル5a,5bに通電してプラズマ室1内の磁束密度が
ケース8の中心部で875ガウスになるようにするとと
もに、導波管4から周波数2.45GHzのマイクロ波
をプラズマ室1内に導入する。
【0011】すると、プラズマ室1内において、875
ガウスの磁場により回転する電子の周波数とマイクロ波
の周波数2.45GHzとが一致して、電子サイクロト
ロン共鳴が起こる。これにより、電子はマイクロ波から
効率良くエネルギーを吸収して低ガス圧下で高密度のプ
ラズマが発生する。このプラズマは、電磁コイル5a,
5bによって形成される発散磁界の磁力線によって反応
室6側に導き出される。
【0012】次にモータ11を駆動する。モータ11の
駆動力はギア10bからギア10aに伝達され、支持ロ
ッド9を介してケース8を回転させる。これにより、ケ
ース8内に収納されたダイヤモンド粒子7は、ケース8
の回転に伴って回転する。次にシャッター12を開く。
これにより、電磁コイル5a,5bによる発散磁界の磁
力線に沿ってプラズマ室1から引き出されたプラズマ流
がケース8内のダイヤモンド粒子に照射される。この結
果、ダイヤモンド粒子7の表面に球形の多結晶ダイヤモ
ンド膜が析出する。このとき、浮遊状態のダイヤモンド
粒子はケース8の回転により回転しているため、ダイヤ
モンド粒子の表面に均一な球形多結晶ダイヤモンド膜を
析出させることが可能となる。これにより、岩石掘削用
ドリルビットとして使用可能な球状多結晶ダイヤモンド
を人工的に製造することができる。したがって、天然に
産出するバラスに代わり、工業用汎用材料として球状多
結晶ダイヤモンドを安価に供給できる。
【0013】〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、CVD法として、ECRプラ
ズマCVD装置を用いたが、多結晶ダイヤモンド膜を作
成できるCVD法であれば、例えば、マイクロ波プラズ
マCVD装置、DCプラズマCVD装置等他のCVD装
置でもよい。 (b) 前記実施例では、ダイヤモンド粒子を回転させ
るためにダイヤモンド粒子7が収納されたケース8を回
転する構成としたが、超音波発生装置14から強弱の波
を有する超音波をダイヤモンド粒子7に照射する構成と
してもよい。この場合、交互に照射される超音波により
ダイヤモンド粒子は回転運動をさせることになる。よっ
て、前記同様ダイヤモンド粒子の周囲に均一な球形多結
晶ダイヤモンド膜を析出させることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係るダイヤモンド膜作成装置で
は、反応室の内部に収納されたダイヤモンド粒子が超音
波発生手段により浮遊し、さらに回転駆動手段によって
回転される。このため、ダイヤモンド粒子の周囲に球形
多結晶ダイヤモンド膜が析出し、球形多結晶ダイヤモン
ドを人工的に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのECRプラズマCV
D装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 プラズマ室 2 ガス導入ライン 5a,5b 電磁コイル 6 反応室 7 ダイヤモンド粒子 8 ケース 9 支持ロッド 10a,10b ギア 11 モータ 14 超音波発生装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマ室と、 前記プラズマ室にプラズマを発生させるためのプラズマ
    発生手段と、 前記プラズマ室に発生したプラズマが導入される反応室
    と、 前記反応室内にダイヤモンド発生用のガスを導入するガ
    ス導入手段と、 前記反応室の内部にダイヤモンド粒子を収納するための
    ダイヤモンド粒子収納部と、 前記ダイヤモンド粒子収納部の内部においてダイヤモン
    ド粒子を浮遊させるための超音波を発生する超音波発生
    手段と、 前記ダイヤモンド粒子収納部内のダイヤモンド粒子を回
    転させるための回転駆動手段と、を備えたダイヤモンド
    膜形成装置。
JP4292580A 1992-10-30 1992-10-30 ダイヤモンド膜形成装置 Pending JPH06144994A (ja)

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JP4292580A JPH06144994A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ダイヤモンド膜形成装置

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JP4292580A JPH06144994A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ダイヤモンド膜形成装置

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JPH06144994A true JPH06144994A (ja) 1994-05-24

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JP4292580A Pending JPH06144994A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ダイヤモンド膜形成装置

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JP (1) JPH06144994A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068883A (en) * 1996-06-12 2000-05-30 Matushita Electric Industrial Co., Ltd. Process for forming diamond films by nucleation
JP2009256804A (ja) * 2009-08-03 2009-11-05 Utec:Kk 微粒子
CN102794146A (zh) * 2012-08-17 2012-11-28 清华大学 一种用于制备纳米材料的微波等离子体反应装置
CN111286713A (zh) * 2020-02-17 2020-06-16 北京科技大学 一种金刚石微粉的高效率处理方法与装置

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