JPH06143174A - 高所作業用自動工具交換装置 - Google Patents

高所作業用自動工具交換装置

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JPH06143174A
JPH06143174A JP31781492A JP31781492A JPH06143174A JP H06143174 A JPH06143174 A JP H06143174A JP 31781492 A JP31781492 A JP 31781492A JP 31781492 A JP31781492 A JP 31781492A JP H06143174 A JPH06143174 A JP H06143174A
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JP
Japan
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tool
manipulator device
signal
output
sensor
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JP31781492A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Toratani
智明 虎谷
Hiroshi Nakanishi
寛 中西
Minoru Shirogata
実 白潟
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Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブームに設けられたマニピュレータ装置の工具
を高所で自動的に交換し、架渉作業時間を短縮するとと
もに、狭所における架渉作業を容易にする。 【構成】車体1に対して起伏自在に設けられたブーム7
の先端部に対して駆動部18により移動するテーブル1
5と、複数の工具Tをそれぞれ載置する複数の置台29
と、テーブルに形成された嵌合部24に嵌合しテーブル
の移動を規制する位置決め手段25と、複数の置台のそ
れぞれを特定できる置台判別手段34と、置台判別手段
を検知して複数の置台のそれぞれを特定する第1のセン
サS234 とを有する。マニピュレータ装置8から
の工具交換指令に基づいて、現在マニピュレータ装置に
装着されている工具を載置すべき置台を検索し、該置台
を工具交換位置に停止させると共に、位置決め手段でテ
ーブルを固定する。次にマニピュレータ装置に装着すべ
き工具が載置された置台を検索して、該置台を工具交換
位置に停止させると共に、位置決め手段でテーブルを固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電柱間に電線などのケ
ーブルを架け渡すケーブル架渉車等に用いて好ましい自
動工具交換装置に関し、特に、高所作業車に設けられた
マニピュレータ装置に装着される工具を適宜に選択し
て、これを自動的に交換できる自動工具交換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電柱間にケーブルを架け渡す作業
は、架け渡し区間の始点からケーブルドラムに巻き取ら
れたケーブルを繰り出し、このケーブルの先端を架け渡
し区間の終点に配置されたウインチで牽引することによ
り行われていた。また、ケーブルが架け渡された電柱に
ケーブルを取り付ける場合は、作業者が高所作業車に搭
乗して、いちいちその電柱の上部まで移動し、所定の取
付作業を行っていた。
【0003】ところが、このようなケーブルの架け渡し
方法では、作業効率が極めて悪く、しかも、作業者が高
所に移動する必要があるために、作業の安全性にも問題
があった。そこで、車体上に2つのブームを起伏自在に
取り付け、第1のブームにはケーブルを保持するケーブ
ル保持装置を装着し、また、第2のブームには種々の作
業を行う遠隔操作が可能なマニピュレータ装置を装着し
たケーブル架渉車が開発されつつある。
【0004】このようなケーブル架渉車によれば、第1
のブームを適宜に起伏させてケーブルを保持したケーブ
ル保持装置を適当な高さまで持ち上げ、同時に車体を走
行させれば、高所におけるケーブルの牽引作業を行うこ
とができる。また、第2のブームを起伏させてマニピュ
レータ装置を高所に移動させ、このマニピュレータ装置
を地上から遠隔操作すれば、作業者が高所に登ることな
く、ケーブルの牽引の補助作業やケーブルの電柱への取
付作業を円滑に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マニピュレ
ータ装置を用いてケーブルを端末柱に取り付ける作業を
行う場合には、ケーブルを構成するメッセンジャワイヤ
と通信線とを部分的に切り放したのち、メッセンジャワ
イヤの被覆材を除去し、メッセンジャワイヤに巻き付
け、ケーブルを電柱に取り付ける等の種々の処理が必要
となり、各処理を行うための工具も多種多様となる。
【0006】ところが、高所に移動したマニピュレータ
装置の工具を交換しようとすると、その都度、ブームを
下げてマニピュレータ装置を地上まで降ろす必要があ
り、工具の交換に多大な時間を費やしてしまうという欠
点があった。
【0007】しかも、ブームを下げてマニピュレータ装
置を地上まで降ろすと、架渉車の周辺に相当量の作業ス
ペースを確保しなければならず、狭所におけるケーブル
の架渉作業に問題を生じることとなった。したがって、
せっかく地上からの操作が可能なケーブル架渉車を開発
したとしても、その効果が半減してしまうという新たな
問題が生じた。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、地上からの遠隔操作が可能
な高所作業車において、ブームに設けられたマニピュレ
ータ装置の工具を高所で自動的に交換できる高所作業用
自動工具交換装置を提供し、高所作業時間を短縮すると
ともに、狭所における高所作業を容易にすることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の高所作業用自動工具交換装置は、車体に対
して起伏自在に設けられたブームの先端部に取り付けら
れ、前記ブームの先端部に取り付けられたマニピュレー
タ装置に装着される工具を適宜に交換する自動工具交換
装置であって、前記ブームの先端部に対して駆動部によ
り移動するテーブルと、前記テーブルに取り付けられ複
数の工具をそれぞれ載置する複数の置台と、前記テーブ
ルに形成された嵌合部に嵌合し前記テーブルの移動を規
制する位置と許容する位置との間を作動する位置決め手
段と、前記複数の置台のそれぞれを特定できるように前
記テーブルに設けられた置台判別手段と、前記置台判別
手段を検知して前記複数の置台のそれぞれを特定する第
1のセンサと、制御手段とを備えている。
【0010】制御手段では、前記マニピュレータ装置か
らの工具交換指令に基づいて、現在マニピュレータ装置
に装着されている工具を載置すべき置台を前記置台判別
手段と第1のセンサにより検索して、該置台が工具交換
位置に停止するように前記テーブルの駆動部に信号を出
力すると共に、前記位置決め手段に信号を出力して前記
テーブルを固定して、前記マニピュレータ装置に交換可
能信号を出力する。
【0011】また、次にマニピュレータ装置に装着すべ
き工具が載置された置台を前記置台判別手段と第1のセ
ンサにより検索して、該置台が工具交換位置に停止する
ように前記テーブルの駆動部に信号を出力すると共に、
前記位置決め手段に信号を出力して前記テーブルを固定
して、前記マニピュレータ装置に交換可能信号を出力す
る。
【0012】このとき、前記それぞれの置台に設けら
れ、該置台に工具が載置されている場合と載置されてい
ない場合とを判別するように作動する工具有無判別手段
と、前記工具有無判別手段を検知して、工具交換位置に
ある置台に工具が載置されているか否かを判別する第2
のセンサとを上記発明に付加し、現在マニピュレータ装
置に装着されている工具を載置すべき置台に他の工具が
載置されている場合、および、次にマニピュレータ装置
に装着すべき工具が置台に載置されていない場合には、
前記制御手段からマニピュレータ装置に対して交換停止
信号を出力することが好ましい。
【0013】
【作用】マニピュレータ装置から工具交換指令が入力さ
れると、現在マニピュレータアームに装着されている工
具を戻すべき置台を、置台判別手段と第1のセンサによ
り検索して、該置台が工具の交換位置に停止するよう
に、テーブルのモータに信号を出力する。
【0014】これと同時に、位置決め手段に信号を出力
してテーブルを固定したのちに、マニピュレータ装置に
交換可能信号を出力する。このとき、工具を戻すべき置
台に他の工具が載置されている場合には、工具同士が干
渉するため、マニピュレータ装置に対して交換停止信号
を出力して注意を喚起する。
【0015】また、次にマニピュレータ装置に装着すべ
き工具が載置された置台を、置台判別手段と第1のセン
サにより検索して、該置台が工具の交換位置に停止する
ように、テーブルのモータに信号を出力する。これと同
時に、位置決め手段に信号を出力してテーブルを固定し
たのち、マニピュレータ装置に交換可能信号を出力す
る。
【0016】この場合も、交換しようとする目的の工具
が、その置台に載置されていない場合は、マニピュレー
タ装置に対して交換停止信号を出力し、注意を喚起す
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず、本発明の自動工具交換装置が搭載される
ケーブル架渉車について説明する。図8は本発明に係る
自動工具交換装置をケーブル架渉車に搭載した一具体例
を示す側面図である。
【0018】ケーブル架渉車1は、トラックの車体をベ
ースとして構成され、車体の前部(ただし、運転キャビ
ン2の後部)および中間部にはそれぞれ車体に対して水
平旋回が自在な旋回台、すなわち、第1旋回台3および
第2旋回台4が取り付けられている。
【0019】第1旋回台3の上部には、テレスコープ状
に伸縮自在に構成された第1ブーム5が起伏自在に枢着
されており、この第1ブーム5の先端部には、ケーブル
Cの先端などを把持できるケーブル保持装置6が取り付
けられている。
【0020】一方、第2旋回台4の上部には、テレスコ
ープ状に伸縮自在に構成された第2ブーム7が起伏自在
に枢着されており、この第2ブーム7の先端部には、ケ
ーブルCの電柱D,D’への取付作業などを行うことが
できるマニピュレータ装置8が取り付けられている。
【0021】マニピュレータ装置8は、マニピュレータ
アーム9とテレビカメラ10からなり、マニピュレータ
アーム9の動作をテレビカメラ10で撮像し、車体の後
部に設けられた作業用キャビン11内に搭乗した作業者
が、テレビカメラ10による映像を見ながらマニピュレ
ータアーム9を遠隔操作するようになっている。
【0022】また、車体の前後左右の4箇所には、それ
ぞれ車体支持走行装置12が設けられており、この車体
支持走行装置12は、車体の側方への張り出し、および
下方への伸長が可能であって、その下端を接地させるこ
とにより、車体を地面に対して安定に支持できるアウト
リガジャッキを備えている。
【0023】ただし、このアウトリガジャッキの下端接
地部には、油圧力により回転作動が自在な作業用車輪1
3が取り付けられているので、この作業用車輪13を接
地させて回転作動させることにより、車体は安定に支持
された状態で走行移動することができる。なお、作業用
車輪13は操舵自在になっているため、車体支持走行装
置12により車体を旋回させることもできる。
【0024】次に、本発明の一実施例に係る自動工具交
換装置について説明する。図1は本発明の一実施例に係
る自動工具交換装置を示す装置構成図、図2は同実施例
に係る自動工具交換装置を示す平面図、図3は同実施例
に係る自動工具交換装置を示す側面図、図4(A)は同
実施例に係る置台を示す正面図、図4(B)は同じく側
面図、図5は図4(A)のX−X線に沿う断面図、図6
(A)は同実施例に係る置台判別手段と第1のセンサを
示す側面図、図6(B)は置台判別手段を示す断面図、
図7は同実施例に係る制御手段における処理手順を示す
フローチャートである。
【0025】本実施例の自動工具交換装置14は、図8
に示す第2のブーム7の先端部に取り付けられ、該先端
部に対して回転するターンテーブル15を有している。
図3に示すように、ターンテーブル15は、第2ブーム
7の先端部に固定されるフレーム16に軸受17を介し
て回動自在に支持されており、フレーム16に取り付け
られたモータ(駆動部)18の回転がプーリ19,20
とベルト21を介してターンテーブル15に伝わり、こ
れによって、ターンテーブル15は回転するようになっ
ている。なお、ターンテーブル15にモータ18の回転
を効率的に伝達するために、ベルト21にはテンション
保持材22が設けられている。
【0026】ターンテーブル15は、フレーム16に軸
受17を介して支持されているものの、位置精度が極め
て重要となるため、フレーム16に複数(本実施例では
6つ)の回転ローラ23を設けて、この回転ローラ23
でターンテーブル15の外周縁を支持するように構成さ
れている。
【0027】また、ターンテーブル15の中間部には、
都合6つ(後述する置台の数に対応する)の位置決め用
孔24が開設されており、フレーム16に固定された位
置決め手段25の位置決めピン26がこの位置決め用孔
24に嵌合するようになっている。位置決め手段25
は、後述する制御手段27からの指令信号によって、内
蔵されたモータ28が作動し、このモータ28の回転動
をラックとピニオン等の歯車機構(不図示)を介して直
線往復動に変換し、位置決めピン26を進退移動させ
る。なお、位置決めピン26が位置決め用孔24に円滑
に嵌合するように位置決めピン26の先端は先鋭端に形
成されている。
【0028】一方、ターンテーブル15の上面には、マ
ニピュレータアーム9に装着される工具Tを載置してお
く置台29が固定されている。本実施例では、円周方向
に等間隔に6つの置台29が設けられており、図4に示
すように、工具Tの基端に形成された凹部30に置台2
9から突出する凸部31を嵌合させることにより、該工
具Tが固定される。
【0029】この置台29には、それぞれ工具有無判別
手段であるピン32が設けられており、このピン32
は、図5に示すように、スプリング33によって付勢さ
れている。そして、置台29に工具Tが載置されている
場合は、工具Tの重量がスプリング33の弾性力に打ち
勝って、ピン32が下方に移動する。逆に、置台29に
工具Tが載置されていない場合には、スプリング33の
弾性力によって、ピン32は上限端に移動する。
【0030】そして、このピン32の下方に配設された
近接センサS1 でピン32の基端の進退移動を検出する
ことにより、置台29に工具Tが載置されているか否か
を検知するようになっている。
【0031】ただし、近接センサS1 は、マニピュレー
タアーム9がターンテーブル15に対して移動する工具
の交換位置にのみ設けられており、複数の置台29のう
ち、ある置台が選択されてターンテーブル15が回転
し、この置台が工具の交換位置まで達したときに、ここ
に配置された近接センサS1 でピン32の進退移動を検
出する。なお、近接センサS1 は、例えばフレーム16
に固定されたブラケットに取り付けられており、この位
置で、ターンテーブル15の裏面から突出するピン32
の基端を検出する。
【0032】ターンテーブル15の上面に設けられた置
台29には、それぞれ異なる工具Tが載置されるが、ど
の工具がどの置台に載置されているかの判別は、以下の
ようにして行われる。まず、ターンテーブル15の裏面
には、それぞれの置台29が取り付けられた位置に応じ
て、それぞれ置台判別手段34が固定されている。この
置台判別手段34は、例えば、図6に示すように、3つ
の突出部35の組み合せによって構成することができ
る。そして、それぞれの突出部35の位置に応じてフレ
ーム16に固定された3つの近接センサ(第1のセン
サ)S234 により、6種類の置台29を特定す
る。
【0033】もっとも、3つの突出部35の組み合せに
よれば、都合8通りの置台を特定することができるが、
本実施例では、工具Tの種類が6種類としているため、
図6(A)(B)に示す6種類としている。
【0034】例えば、突出部35が形成されている場合
を「1」、突出部が形成されていない場合を「0」なる
信号とすれば、3つの近接センサS234 で検出さ
れる信号の組み合せは、図6(A)に示す置台判別手段
34では、(1,1,1)となり、以下、図6(B)か
ら順に、(1,1,0)、(0,1,1)、(1,0,
0)、(0,1,0)、(0,0,1)となる。なお、
これら3つの近接センサS234 は、図2に示すよ
うに、回転ローラ23を支持するブラケットに固定され
ている。
【0035】また、この置台判別手段34および第1の
センサS234 により、ターンテーブル15の停止
位置が決定されるが、ターンテーブル15の停止位置精
度をさらに高めるために、図2に示すように、それぞれ
の置台29が工具の交換位置に位置し、位置決めピン2
6が位置決め用孔24に円滑に嵌合する位置に応じたタ
ーンテーブル15の裏面に、6つの突出部36を取り付
けている。
【0036】そして、これらの突出部36を検出するた
めの近接センサS5 をフレーム16(本実施例では回転
ローラを支持するブラケット)に固定し、ターンテーブ
ル15の裏面に固定された突出部36が、この近接セン
サS5 で検出されたときに、目的とする置台判別手段3
4が第1のセンサS234 で検出されたときのみ、
制御手段27からターンテーブル15のモータ18に指
令信号を出力してモータ18を停止するようにしてい
る。
【0037】これにより、ターンテーブル15の停止位
置精度が高まり、位置決めピン26をターンテーブルの
位置決め用孔24に円滑に嵌合させることができる。
【0038】本実施例の制御手段27は、マニピュレー
タ装置8の制御部37と5つの近接センサS123
45 からの信号をそれぞれ入力し、これを処理した
のちに、ターンテーブルのモータ18と位置決め手段の
モータ28、およびマニピュレータ装置の制御部37に
指令信号を出力するように結線されている。
【0039】そして、マニピュレータ装置の制御部37
から工具交換指令が入力されると、現在マニピュレータ
アーム9に装着されている工具Tを戻すべき置台29
を、置台判別手段34と第1のセンサS234 によ
り検索して、該置台29が工具の交換位置に停止するよ
うに、ターンテーブル15のモータ18に信号を出力す
る。
【0040】これと同時に、位置決め手段25のモータ
28に信号を出力してターンテーブル15を固定したの
ちに、マニピュレータ装置の制御部37に交換可能信号
を出力する。このとき、工具を戻すべき置台29に他の
工具Tが載置されている場合には、工具同士が干渉する
ため、マニピュレータ装置の制御部37に対して交換停
止信号を出力して注意を喚起する。
【0041】また、次にマニピュレータアーム9に装着
すべき工具Tが載置された置台29を、置台判別手段3
4と第1のセンサS234 により検索して、該置台
29が工具の交換位置に停止するように、ターンテーブ
ル15のモータ18に信号を出力する。これと同時に、
位置決め手段25のモータ28に信号を出力してターン
テーブル15を固定したのち、マニピュレータ装置の制
御部37に交換可能信号を出力する。
【0042】この場合も、交換しようとする目的の工具
Tが、その置台29に載置されていない場合には、マニ
ピュレータ装置の制御部37に対して交換停止信号を出
力し、注意を喚起する。
【0043】なお、図1において、「38」はターンテ
ーブルのモータ用リレー、「39」は位置決め手段のモ
ータ用リレーである。
【0044】次に作用を説明する。まず、ケーブル架渉
車1によって電柱D,D’へのケーブルCの架け渡し作
業を行う場合には、車体支持走行装置12によって車体
を支持すると共に、低い場所でケーブル保持装置6にケ
ーブルCの先端をセットする。ケーブルCは、架け渡し
区間の始点に配置されたケーブルドラム(不図示)から
繰り出される。
【0045】次に、第1旋回台3の旋回動作および第1
ブーム5の起伏・伸縮動作によりケーブルCの先端を架
け渡し高さまで持ち上げる。そして、車体支持走行装置
12の作業用車輪13を作動させてケーブル架渉車1を
架け渡し方向に走行させれば、ケーブルCは架け渡し方
向に牽引されて先方に設けられた電柱D’付近まで繰り
出される。
【0046】ここで、ケーブルCをそのまま牽引してい
たのでは、その電柱D’にケーブル保持装置6が干渉す
るため、電柱D’を越す場合には、例えば、ケーブル保
持装置6で保持しているケーブルCを一旦マニピュレー
タアーム9で保持し、この間に、ケーブル保持装置6を
電柱D’を回避するようにさらに移動させる。その後、
マニピュレータアーム9で保持しているケーブルCを再
びケーブル保持装置6で保持する。
【0047】このようにして、電柱D’を越えた時点で
ケーブルCを電柱D’に取り付ける。この場合は、マニ
ピュレータアーム9を用いて、テレビカメラ10で該ア
ーム9の動きを監視しながら、作業用キャビン11から
遠隔操作を行う。
【0048】一般的なケーブルCの電柱D’への取り付
けは、まず、ケーブルCを構成するメッセンジャワイヤ
と通信線とを部分的に切り放し、ついで、このメッセン
ジャワイヤの被覆材を除去するとともに、通信線にスパ
イラルチューブを巻き付ける。そして、メッセンジャワ
イヤを電柱D’に固定する。また、架け渡しの終点で
は、「巻きぐり」と呼ばれる部材をメッセンジャワイヤ
に固定して、この巻きぐりによってケーブルの端部を電
柱に取り付ける。したがって、カッター工具、被覆材除
去工具、スパイラルチューブ巻回工具、巻きぐり巻回工
具等の工具を必要とする。
【0049】本実施例では、このような種々の工具Tを
ターンテーブル15の置台29にそれぞれ載置してお
き、予め、どの置台にどの工具を載置したかを制御手段
27に記憶させておく。そして、一つの工具Tを用いた
作業が終了すると、マニピュレータ装置の制御部37か
ら制御手段27へ工具交換指令を出力する(ステップ
1)。
【0050】この工具交換指令が制御手段27に入力さ
れると、現在マニピュレータアーム9に装着されている
工具Tを戻すべき置台29が、例えば置台Aであれば、
この置台Aを、置台判別手段34と第1のセンサS2
34 により検索する(ステップ2)。
【0051】そして、ターンテーブル15を回転させる
ようにモータ18に指令信号を出力し(ステップ3)、
該置台Aが工具の交換位置に停止するように、近接セン
サS5 および第1のセンサS234 からの入力情報
を監視する。この置台Aが工具の交換位置に達すると、
ターンテーブルのモータ18に信号を出力してモータ1
8を停止させる(ステップ4)。
【0052】これと同時に、位置決め手段25のモータ
28に信号を出力して位置決めピン26を前進させて位
置決め用孔24に嵌合させ、ターンテーブル15を固定
する(ステップ5)。このとき、近接センサS1 からの
入力信号に基づいて、工具を戻すべき目的の置台Aに他
の工具が載置されている場合には、工具同士が干渉する
ため、マニピュレータ装置の制御部37に対して交換停
止信号を出力して注意を喚起する(ステップ6,1
5)。
【0053】置台Aに工具が載置されていなければ、マ
ニピュレータ装置の制御部37に交換可能信号を出力す
る。これにより、作業者は、テレビカメラ10の映像を
見ながら、遠隔操作によってマニピュレータアーム9を
作動させ、現在装着されている工具Tを置台Aに載置す
る(ステップ7)。
【0054】工具Tの戻し作業を終了すると、位置決め
ピン26を後退させて位置決め用孔24から引き抜き、
ターンテーブル15をフリーにする(ステップ8)。ま
た、ターンテーブル15との干渉を避けるために、マニ
ピュレータアーム9を若干後退させて、一時的に待機さ
せる(ステップ9)。
【0055】ついで、次にマニピュレータアーム9に装
着すべき工具が載置された置台Bを、置台判別手段34
と第1のセンサS234 により検索する(ステップ
10)。そして、ターンテーブル15を回転させるよう
にモータ18に指令信号を出力し(ステップ11)、該
置台Bが工具の交換位置に停止するように、近接センサ
5 および第1のセンサS234 からの入力情報を
監視する。
【0056】この置台Bが工具の交換位置に達すると、
ターンテーブル15のモータ18に信号を出力してモー
タ18を停止させる(ステップ12)。これと同時に、
位置決め手段25のモータ28に信号を出力して位置決
めピン26を前進させ位置決め用孔24に嵌合させてタ
ーンテーブル15を固定する(ステップ13)。
【0057】この場合も、近接センサS1 からの入力信
号に基づいて、交換しようとする目的の工具がその置台
Bに載置されていない場合には、マニピュレータ装置の
制御部37に対して交換停止信号を出力し注意を喚起す
る(ステップ14,15)。
【0058】置台Bに工具が載置されていれば、マニピ
ュレータ装置の制御部37に交換可能信号を出力する。
これにより、作業者は、テレビカメラ10の映像を見な
がら、遠隔操作によってマニピュレータアーム9を作動
させ、次に装着する工具Tを置台Bからマニピュレータ
アーム9に装着する(ステップ16)。最後に、位置決
め手段25のモータ28に信号を出力して位置決めピン
26を後退させ、ターンテーブル15をフリーな状態に
したままで、次の工具交換指令を待つ。
【0059】以上説明した実施例は、本発明の理解を容
易にするために記載されたものであって、本発明を限定
するために記載されたものではない。したがって、既述
した実施例に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0060】例えば、上記実施例では高所作業車の一具
体例としてケーブル架渉車を挙げて本発明を説明した
が、高所作業車としては、ケーブル架渉車以外にも配電
工事用高所作業車などを例示することができる。また、
作業内容の相違にともない、基台上に搭載される工具も
多岐にわたる。配電工事では、電線皮剥ぎ工具、電線カ
ッター工具、バインド線撤去工具、ガイシ把持工具、ボ
ルト・ナット回し工具など絶縁状態の有無に拘らず全て
の工具に付いて適用することができる。さらに、上記実
施例では、基台が設けられたテーブルの移動状態を回転
駆動として説明したが、その他直線往復移動であっても
よい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ブー
ムに設けられたマニピュレータ装置の工具を高所で自動
的に交換でき、その都度マニピュレータ装置を地上まで
降ろす必要がないので、架渉作業時間を短縮することが
できる。また、高所で工具の交換を行うので、工具交換
にスペースを必要とせず、狭所であっても架渉作業を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動工具交換装置を示
す装置構成図である。
【図2】同実施例に係る自動工具交換装置を示す平面図
である。
【図3】同実施例に係る自動工具交換装置を示す側面図
である。
【図4】(A)は同実施例に係る置台を示す正面図、
(B)は同じく側面図である。
【図5】図4(A)のX−X線に沿う断面図である。
【図6】(A)は同実施例に係る置台判別手段と第1の
センサを示す側面図、(B)は置台判別手段を示す断面
図である。
【図7】同実施例に係る制御手段における処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】同実施例に係る自動工具交換装置をケーブル架
渉車に搭載した具体例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…ケーブル架渉車 5…第1ブーム 7…第2ブーム 8…マニピュレータ装置 15…テーブル 18…駆動部 24…位置決め用孔(嵌合部) 25…位置決め手段 27…制御手段 29…置台 32…工具有無判別手段 34…置台判別手段 T…工具 S1 …近接センサ(第2のセンサ) S234 …近接センサ(第1のセンサ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、本発明の一実施例に係る自動工具交
換装置について説明する。図1は本発明の一実施例に係
る自動工具交換装置を示す装置構成図、図2は同実施例
に係る自動工具交換装置を示す平面図、図3は同実施例
に係る自動工具交換装置を示す側面図、図4(A)は同
実施例に係る置台を示す正面図、図4(B)は同じく側
面図、図5は図4(A)のX−X線に沿う断面図、図6
(A)は同実施例に係る置台判別手段と第1のセンサを
示す側面図、図6(B)〜(F)は置台判別手段を示す
断面図、図7は同実施例に係る制御手段における処理手
順を示すフローチャートである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】もっとも、3つの突出部35の組み合せに
よれば、都合8通りの置台を特定することができるが、
本実施例では、工具Tの種類が6種類としているため、
図6(A)〜(F)に示す6種類としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動工具交換装置を示
す装置構成図である。
【図2】同実施例に係る自動工具交換装置を示す平面図
である。
【図3】同実施例に係る自動工具交換装置を示す側面図
である。
【図4】(A)は同実施例に係る置台を示す正面図、
(B)は同じく側面図である。
【図5】図4(A)のX−X線に沿う断面図である。
【図6】(A)は同実施例に係る置台判別手段と第1の
センサを示す側面図、(B)〜(F)は置台判別手段を
示す断面図である。
【図7】同実施例に係る制御手段における処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】同実施例に係る自動工具交換装置をケーブル架
渉車に搭載した具体例を示す側面図である。
【符号の説明】 1…ケーブル架渉車 5…第1ブーム 7…第2ブーム 8…マニピュレータ装置 15…テーブル 18…駆動部 24…位置決め用孔(嵌合部) 25…位置決め手段 27…制御手段 29…置台 32…工具有無判別手段 34…置台判別手段 T…工具 S1 …近接センサ(第2のセンサ) S2 3 4 …近接センサ(第1のセンサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白潟 実 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に対して起伏自在に設けられたブーム
    の先端部に取り付けられ、前記ブームの先端部に取り付
    けられたマニピュレータ装置に装着される工具を適宜に
    交換する自動工具交換装置であって、 前記ブームの先端部に対して駆動部により移動するテー
    ブルと、 前記テーブルに取り付けられ複数の工具をそれぞれ載置
    する複数の置台と、 前記テーブルに形成された嵌合部に嵌合し前記テーブル
    の移動を規制する位置と許容する位置との間を作動する
    位置決め手段と、 前記複数の置台のそれぞれを特定できるように前記テー
    ブルに設けられた置台判別手段と、 前記置台判別手段を検知して前記複数の置台のそれぞれ
    を特定する第1のセンサと、 前記マニピュレータ装置からの工具交換指令に基づい
    て、 現在マニピュレータ装置に装着されている工具を載置す
    べき置台を前記置台判別手段と第1のセンサにより検索
    して、該置台が工具交換位置に停止するように前記テー
    ブルの駆動部に信号を出力すると共に、前記位置決め手
    段に信号を出力して前記テーブルを固定して、前記マニ
    ピュレータ装置に交換可能信号を出力し、 次にマニピュレータ装置に装着すべき工具が載置された
    置台を前記置台判別手段と第1のセンサにより検索し
    て、該置台が工具交換位置に停止するように前記テーブ
    ルの駆動部に信号を出力すると共に、前記位置決め手段
    に信号を出力して前記テーブルを固定して、前記マニピ
    ュレータ装置に交換可能信号を出力する、制御手段と、
    を備えたことを特徴とする高所作業用自動工具交換装
    置。
  2. 【請求項2】前記それぞれの置台に設けられ、該置台に
    工具が載置されている場合と載置されていない場合とを
    判別するように作動する工具有無判別手段と、 前記工具有無判別手段を検知して、工具交換位置にある
    置台に工具が載置されているか否かを判別する第2のセ
    ンサと、を備え、 現在マニピュレータ装置に装着されている工具を載置す
    べき置台に他の工具が載置されている場合、および、次
    にマニピュレータ装置に装着すべき工具が置台に載置さ
    れていない場合には、前記制御手段からマニピュレータ
    装置に対して交換停止信号を出力することを特徴とする
    請求項1に記載の高所作業用自動工具交換装置。
JP31781492A 1992-11-02 1992-11-02 高所作業用自動工具交換装置 Pending JPH06143174A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08323574A (ja) * 1995-05-26 1996-12-10 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動刃具交換装置および刃具着脱装置
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JP6078194B1 (ja) * 2016-05-10 2017-02-08 宮川工機株式会社 木材プレカット加工装置
ITUB20160139A1 (it) * 2016-02-03 2017-08-03 Qdesign S R L A Socio Unico Magazzino rotante per macchina utensile

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