JPH06142886A - 低圧鋳造用中子ガス排出装置 - Google Patents

低圧鋳造用中子ガス排出装置

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JPH06142886A
JPH06142886A JP29879092A JP29879092A JPH06142886A JP H06142886 A JPH06142886 A JP H06142886A JP 29879092 A JP29879092 A JP 29879092A JP 29879092 A JP29879092 A JP 29879092A JP H06142886 A JPH06142886 A JP H06142886A
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JP
Japan
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core
die
mold
pressure casting
air vent
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Pending
Application number
JP29879092A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ishiguro
黒 哲 夫 石
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06142886A publication Critical patent/JPH06142886A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造用金型内で上端部が位置決めされる中子
を用いた低圧鋳造において、金型と中子上端部との間へ
の溶湯の浸入を防止して、中子ガスの排出を常に円滑に
行うことができる低圧鋳造用中子ガス排出装置を提供す
る。 【構成】 鋳造用金型1の中子上端部に対応する位置
に、金型内外に連通するエアベント11を有し、前記エ
アベント11の開口部分を含む金型内面と中子10の上
端面との間に、通気性を有する緩衝材14を介在させた
低圧鋳造用中子ガス排出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中子を用いた低圧鋳
造において、鋳造時に中子から発生するガスを排出する
ために用いられる低圧鋳造用中子ガス排出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、エンジンのシリンダブロックの
成形に用いられる低圧鋳造用金型の一部を示す図であ
る。
【0003】図示の金型100は、上型101と下型1
02とでキャビティ103を形成しており、上型101
におけるボア部成形部104に、シリンダブロック本体
に鋳包まれる鋳鉄製ライナ105が装着してあると共
に、キャビティ103内に、ウオータージャケット成形
用の中子106が設けてある。
【0004】前記キャビティ103の上部には、シリン
ダブロック本体とライナ105との密着性を確保するた
めにフローオフ103aが設けてある。前記中子106
は、上端に一体成形した巾木部106aによって位置決
めされており、前記巾木部106aと上型101との間
に若干の隙間を設けている。また、前記上型101に
は、巾木部106aに対応する位置にエアベント107
が設けてある。このエアベント107は、上型101に
形成した流路108を経て図外の吸引ポンプに通じてい
る。
【0005】そして、上記の金型100は、図示しない
下方の炉からキャビティ103内に溶湯が加圧供給され
ることとなり、この際、溶湯の熱によって中子106か
ら発生したガスをエアベント107および流路108か
ら金型外部に吸引排気し、中子ガスがキャビティ103
内に残ることにより生じる欠陥を防ぐようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
て、上記したような上端に巾木部106aを有する中子
106を用いた低圧鋳造では、金型の摩耗等によって上
型101と巾木部106aとの間の隙間が大きくなるこ
とが考えられ、この場合、前記隙間にフローオフ103
aから溶湯が入り込み、中子ガスの円滑な排出が損われ
る恐れがあることから、このような不具合の発生を防止
するうえでの改善が望まれていた。
【0007】
【発明の目的】この発明は、上記したような従来の状況
に鑑みて成されたもので、鋳造用金型内で上端部が位置
決めされる中子を用いた低圧鋳造において、金型と中子
上端部との間への溶湯の浸入を防止して、中子ガスの排
出を常に円滑に行うことができる低圧鋳造用中子ガス排
出装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる低圧鋳
造用中子ガス排出装置は、鋳造用金型内で上端部が位置
決めされる中子を用いた低圧鋳造における中子ガスの排
出装置であって、前記金型の中子上端部に対応する位置
に、金型内外に連通するエアベントを有し、前記エアベ
ントの開口部分を含む金型内面と中子の上端面との間
に、通気性を有する緩衝材を介在させた構成としてお
り、上記の構成をもって課題を解決するための手段とし
ている。
【0009】
【発明の作用】この発明に係わる低圧鋳造用中子ガス排
出装置では、鋳造時において、金型内面と中子の上端面
との間に介在させた緩衝材により、金型と中子上端部と
の間への溶湯の浸入を阻止するようにしており、中子か
ら発生したガス(中子ガス)は、通気性を有する前記緩
衝材を通過し、さらにエアベントを通って金型外部に排
出されることとなる。
【0010】
【実施例】以下、図1および図2に基づいてこの発明の
一実施例を説明する。
【0011】図1に示す低圧鋳造用金型1は、エンジン
のシリンダブロックを成形するものであって、キャビテ
ィ2を形成する上型3および下型4と、下型4を固定す
る基盤5を備えており、前記下型4および基盤5の内部
中央には、下型4との間でクランクケースのスカート部
を形成し且つ基盤5との間で湯口6を形成するコア7が
設けてある。
【0012】前記上型3には、その下端が前記コア7の
上面に当接するボア部成形部8が垂下状態に設けてあっ
て、このボア部成形部8には、シリンダブロック本体に
鋳包まれる鋳鉄製ライナ9が装着される。前記キャビテ
ィ2の上端には、シリンダブロック本体とライナ9との
密着性を確保するためのフローオフ2aが設けてある。
また、同キャビティ2内には、ウオータージャケット成
形用の中子10が設けてある。
【0013】前記中子10は、図2にも示すように、直
列4気筒エンジンのシリンダブロックにおけるウオータ
ージャケットに相当する形態を成すと共に、その上端部
に枠状の巾木部10aを一体的に有しており、さらに本
体部分の外周部分に適数の位置決め用突起10bを有し
ている。
【0014】ここで、前記上型3には、中子10の巾木
部10aの上面に対応する位置に、中子ガス排出装置を
構成する複数のエアベント11が上型3に埋め込まれた
状態で設けてある。各エアベント11は、上型3に形成
した流路12を経て金型外部の吸引ポンプ13に通じて
いる。
【0015】前記中子10は、巾木部10aを上型2の
内面に位置決めすると共に、各位置決め用突起10bを
下型4の内部側面に当接させた状態にしてキャビティ2
内にセットされ、この際、前記各エアベント11の開口
部分を含む上型3の内部下面と巾木部10aの上面との
間に、中子ガス排出装置を構成する緩衝材14を介装す
る。
【0016】前記緩衝材14は、通気性を有するもので
あって、例えばペーパーを素材とし、0.5mm程度の
厚さを有するとともに弾力性をも有し、図2に示す如く
巾木部10aの平面形状に対応した枠状に形成してあ
る。
【0017】上記の金型1は、基盤5の下側に湯口6に
連通するフィーダー15を介してストーク16が取付け
られると共に、図示しない炉の上に設置される。また、
このようなシリンダブロックの低圧鋳造には、素材とし
て例えばアルミニウム合金が用いられる。
【0018】上記の中子ガス排出装置を備えた金型1
は、炉からストーク16、フィーダー15および湯口6
を介して、キャビティ2内に溶湯が加圧供給されること
となり、この際吸引ポンプ13を作動させ、キャビティ
2内の空気および溶湯の熱により中子10から発生した
ガス(中子ガス)を、各エアベント11および流路12
から金型外部に吸引排出させる。
【0019】このとき、中子ガス排出装置は、上型3の
内面と中子10の巾木部10aとの間に介在させた緩衝
材14により、フローオフ2aから上型3と巾木部10
aとの間に溶湯が浸入するのを完全に阻止している。ま
た、中子ガスは、通気性を有する前記緩衝材14を通過
し、各エアベント11を通って金型外部に吸引排出され
ることとなる。
【0020】なお、この発明による低圧鋳造用中子ガス
排出装置では、通気性を有する緩衝材の素材等がとくに
限定されることはないが、上記実施例のようにペーパー
を素材とすれば、比較的安価に得られると共に、鋳造の
度に交換することも容易である。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の低
圧鋳造用中子ガス排出装置によれば、金型内面と中子の
上端部との間への溶湯の浸入を確実に防ぐことができる
と共に、中子ガスの排出を常に円滑に行うことができる
という優れた効果が得られ、このほか、中子上端部分で
のばりの発生や金型内面の摩耗を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による中子ガス排出装置を
備えた低圧鋳造用金型を要部の拡大図とともに示す断面
図である。
【図2】図1中に示す中子および緩衝材を説明する斜視
図である。
【図3】従来における低圧鋳造用金型の一部を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 金型 10 中子 11 エアベント 14 緩衝材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造用金型内で上端部が位置決めされる中
    子を用いた低圧鋳造における中子ガスの排出装置であっ
    て、前記金型の中子上端部に対応する位置に、金型内外
    に連通するエアベントを有し、前記エアベントの開口部
    分を含む金型内面と中子の上端面との間に、通気性を有
    する緩衝材を介在させたことを特徴とする低圧鋳造用中
    子ガス排出装置。
JP29879092A 1992-11-09 1992-11-09 低圧鋳造用中子ガス排出装置 Pending JPH06142886A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014034056A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Nissan Motor Co Ltd 構造部材の製造方法
CN105492141A (zh) * 2014-07-17 2016-04-13 株式会社东热 两室型低压铸造用熔融金属保持炉
CN111266555A (zh) * 2020-02-20 2020-06-12 重庆长安汽车股份有限公司 用于iem缸盖低压铸造的区域集成式排气系统
JP2022047379A (ja) * 2020-09-11 2022-03-24 本田技研工業株式会社 鋳造装置及び鋳造方法

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