JPH0614073A - 疑似ロック防止回路 - Google Patents

疑似ロック防止回路

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JPH0614073A
JPH0614073A JP4192770A JP19277092A JPH0614073A JP H0614073 A JPH0614073 A JP H0614073A JP 4192770 A JP4192770 A JP 4192770A JP 19277092 A JP19277092 A JP 19277092A JP H0614073 A JPH0614073 A JP H0614073A
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JP
Japan
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signal
psk demodulator
frequency
lock
demodulator
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JP4192770A
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Susumu Morioka
進 森岡
Seiji Shigematsu
清治 重松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能なPSK復調器の疑似ロック防止回路
の実現。 【構成】 受信機においてコスタス型PSK復調器16
が設けられている場合において、PSK復調器16への
入力段にPSK復調器への入力信号を遮断することので
きるスイッチ手段15を設け、PSK復調器からの出力
信号からPSK復調器のロック状態を検出するロック検
出手段、例えばPSK復調器からの出力信号から同期信
号を検出する同期検出手段17によるロック検出手段に
よってロック状態を検出する。そしてコントローラ19
はロック検出手段によってPSK復調器16のロック状
態が検出されていない期間は、スイッチ手段15を所定
タイミング毎に開閉制御することで、疑似ロック状態で
安定させないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば放送受信機等に
採用されるPSK復調器における疑似ロックを防止する
疑似ロック防止回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コスタス型PSK復調器は、回路構成が
比較的簡単なために各種用途に用いられており、例えば
図12のように衛星放送受信システムにおけるPCM音
声信号の復調回路系にも用いられている。図12におい
て、放送衛星から送信された4相DPSK変調方式によ
る12GHz帯の信号Ssat は衛星放送受信アンテナ81で
受信され屋外コンバータ82によって第1中間周波信号
SIF1 に変換される。即ち12GHz 帯の信号Ssat と、ロ
ーカルオシレータ83からの11GHz の局発信号SLOC1が
ミキサ84に供給され、1GHz帯の第1中間周波信号SIF
1 とされる。
【0003】第1中間周波信号SIF1 は衛星放送受信機
内のコンバータ85においてさらに第2中間周波信号S
IF2 に変換される。即ち、1GHz帯の第1中間周波信号S
IF1がミキサ86に供給されるとともに、コントローラ
87からの選局データに基づいてPLL88で形成され
る1.4GHzの局発信号SLOC2がミキサ86に供給される。
そして、ミキサ86から出力された第2中間周波信号S
IF2 は、バンドパスフィルタ89を介してコスタス型P
SK復調器90に供給される。
【0004】PSK復調器90におけるPSK復調処理
により得られたデジタル信号はエラー訂正回路91でデ
インターリーブ、エラー訂正等が施されてPCM音声信
号SPCM とされ、端子92から所定回路部に出力され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コスタス型
PSK復調器の欠点として、疑似ロック(False Lock)
が発生してしまうことが知られている。例えば図13の
ように、PSK復調器90におけるVCO(図示せず)
の発振周波数(以下、中心周波数という)fDEMの両側
に疑似ロック点PFL1 〜PFL4 があり、例えば入力信号
である第2中間周波信号SIF2 が、この疑似ロック点に
ロックされてしまう。
【0006】疑似ロック点PFL1 〜PFL4 は、fckをク
ロック周波数とすると、次の周波数位置に存在する。 fDEM ±(fck/4) fDEM ±(fck/8) 従って、クロック周波数fckを10MHz とした場合には、
疑似ロック点PFL1 、PFL4 はfDEM ±2.5MHz、疑似ロ
ック点PFL2 、PFL3 はfDEM ±1.25MHz となる。な
お、PSK復調器90によって捕捉可能な周波数範囲は
fDEM ±0.5MHzである。
【0007】ところで、屋外コンバータ82のローカル
オシレータ83における誘電体発振子の周波数ドリフト
は 1.5〜2.0MHz程度である。もし局発信号SLOC2の局発
周波数fLCO2を変更しないとすれば、第2中間周波信号
SIF2 の周波数は、上述の周波数ドリフトに対応して移
動するため、PSK復調器90の中心周波数fDEM もそ
れに追従して変化する。従って、PSK復調器90はロ
ック状態を維持したまま、図13のように中心周波数が
fDEM からfDEM0に、疑似ロック点PFL1 〜PFL4 は各
々疑似ロック点PFL10〜PFL40に移動する。
【0008】しかしながら、電源投入時のようにPSK
復調器90の中心周波数fDEM が第2中間周波信号SIF
2 の周波数から大幅にずれているような場合、或はPS
K復調器90による第2中間周波信号SIF2 の捕捉を容
易にするために、PSK復調器90の中心周波数fDEM
やPLL88の局発周波数fLOC2を外部から強制的に振
るような時は、第2中間周波信号SIF2 が疑似ロック点
にロックされてしまうことがある。
【0009】そこで従来は、疑似ロック検出回路を設
け、疑似ロックが検出された際にはコスタス型PSK復
調器90のVCOに対する電圧制御ループを一旦開放状
態にして疑似ロックから逃れ、その後再度ロックさせる
操作を、正常なロックがなされるまで行なうようにして
いた(特開昭58−51655号公報参照)。
【0010】また、特にその回路構成の簡略化を実現す
る改良技術として、PSK復調器90の出力についての
エラー訂正の際に、エラーパルスを例えばマイクロコン
ピュータにより計測して、その計測値からPSK復調器
が正しいロック状態にないことを検出し、この場合PS
K復調器90のループをオフとして疑似ロック状態を解
除し、新たにロック動作を再開する方式も提案されてい
た。
【0011】ところが、このようなPSK復調器のルー
プを一時的に切断して疑似ロックから脱するようにする
と、ループ信号には直流成分が含まれているためにルー
プ切断時に大幅な直流電圧変動が生じ、正常なロック状
態までの復帰の過程で再び疑似ロックが発生することが
あるという問題があった。また、エラーパルス等の計測
のためにマイクロコンピュータの処理負担が増大し、他
の制御時間に影響を与えるという欠点もある。
【0012】このような問題点は上記した衛星TV放送
受信機におけるコスタス型のPSK復調器(4相DPS
K復調器)だけでなく、衛星ラジオ放送受信機における
コスタス型のPSK復調器(QPSK復調器)において
も同様である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、例えば図1に示すように、屋外コンバータ
10を介して衛星放送受信信号が入力される受信機であ
って、コスタス型PSK復調器16が設けられている場
合において、例えば中間周波コンバータ14からPSK
復調器16への入力段にPSK復調器への入力信号を遮
断することのできるスイッチ手段15を設ける。また、
PSK復調器からの出力信号からPSK復調器のロック
状態を検出するロック検出手段、例えばPSK復調器か
らの出力信号から同期信号を検出する同期検出手段17
によるロック検出手段を設け、PSK復調器16のロッ
ク状態を検出する。そして、制御手段となる例えばマイ
クロコンピュータによるコントローラ19はロック検出
手段17によってPSK復調器16のロック状態が検出
されていない期間は、スイッチ手段15を所定タイミン
グ毎に開閉制御することで、もし疑似ロックとなっても
疑似ロック状態を安定させずに、すぐに疑似ロック状態
から脱するように構成される疑似ロック防止回路を提供
するものである。
【0014】
【作用】コスタス型PSK復調器16のループ外でスイ
ッチ手段15によりPSK復調器への入力信号を断接す
ることにより、PSK復調器におけるVCOの動作に影
響を与える直流電圧変動が生じることはない。また、同
期信号検出によりPSK復調器のロック状態の検出を行
なうことにより、制御手段(マイクロコンピュータ)1
9においてはパルス計数等の負担の大きい処理は不要と
なる。
【0015】
【実施例】以下、まずデジタルサテライトラジオ(DS
R)システム及び送信データ構造を説明し、その後DS
R受信機に採用される本発明の疑似ロック防止回路の実
施例を説明する。DSRシステムでは、複数の放送局
(例えばステレオ放送の16局又はモノラル放送の32
局)からのデジタルデータによる放送信号を時分割多重
化したうえでQPSK変調処理を施し、さらに例えば1
2GHz 帯の周波数で放送衛星に対して出力する。そし
て、放送衛星からの電波は集中受信局(例えばCATV
局)や各家庭等で個別に設置された衛星放送アンテナに
よって受信され、放送ケーブルを介して又は衛星放送ア
ンテナから直接DSR受信機に供給され、DSR受信機
において受信復調されてラジオ放送音声が出力される。
【0016】そしてDSR受信機においては、1受信周
波数チャンネル(以下、周波数ブロックという)に例え
ば16の放送局からの放送信号が多重化されて受信され
るため、受信周波数ブロックの選択(チューニング)だ
けでなく、受信された16局のチャンネルのデジタル放
送信号のうちから1つのデジタル放送信号の選択(選
局)ができるようになされており、ユーザーはチューニ
ング操作及び選局操作を実行することによって所望の放
送を聴取できるようになされている。
【0017】図7はこのようなDSRシステムの概要を
示すものであり、1a〜1uはステレオ放送による16
局の放送局を示す。各放送局1a〜1uでは放送音声を
32KHz のサンプリング周波数で量子化16ビット直線P
CMのデジタルデータとした後、準瞬時圧伸処理により
14ビットに圧縮して出力している。また、出力データ
としては放送音声データとともに、多重化される各デジ
タル放送信号における、各種情報、例えばそれぞれの放
送内容の種別(ニュース、スポーツ、ロック音楽、クラ
シック音楽等)を示すデータ(以下、プログラムタイプ
情報という)や、ステレオ放送/モノラル放送/音声多
重放送の種別を示すデータ(以下、チャンネルモード情
報という)、さらに、音楽放送か例えば会話音声等の音
声放送かを示すデータ(以下、M/Sモード情報とい
う)などが付加されており、DSR受信機においては、
これらの情報を用いて各種受信動作制御を行なうことが
できる。
【0018】各放送局1a〜1uから出力された14ビ
ットのデジタル放送信号は、例えば公衆回線2により送
信所3に送られる。送信所3においては供給された16
チャンネルのデジタル放送信号を時分割多重化処理部4
において多重化処理を施し、8チャンネルが多重化され
たI信号、及び8チャンネルが多重化されたQ信号を生
成する。I信号及びQ信号はQPSK変調処理部5に供
給され、例えば帯域幅15MHz のQPSK変調信号が出
力される。そしてQPSK変調信号は送信アンテナ部6
に供給されて、衛星7に向けて送信される。
【0019】時分割多重化処理部4及びQPSK変調処
理部5の構成は図8に示される。4a,4bは切換多重
化回路で、切換多重化回路4aには、放送局1a〜1h
からの即ちチャンネルch1〜ch8のデジタル放送信
号がそれぞれ接点T1 〜T8 に供給されており、この接
点T1 〜T8 の接続が所定タイミングで順次切り換えら
れることにより8チャンネルのデジタル放送信号を多重
化してI信号を生成している。
【0020】即ち図9(a)に示すようにチャンネルc
h1〜ch8のデジタル放送信号のデータが1/32KHz 毎
に接点T1 〜T8 に供給されているのに対し、1/256KHz
タイミング毎にスイッチングを行なうことにより、図9
(b)のように多重化されたI信号が生成される。
【0021】一方、切換多重化回路4bには、放送局1
i〜1uからの即ちチャンネルch9〜ch16のデジ
タル放送信号がそれぞれ接点T9 〜T16に供給されてお
り、同様に、接点T9 〜T16の接続が1/256KHzタイミン
グで順次切り換えられることにより、図9(c)のよう
に8チャンネルのデジタル放送信号を多重化したQ信号
が生成される。
【0022】そして図8に示すように、I信号はQPS
K変調処理部5においてローパスフィルタ5aを介して
I乗算器5cに供給される。またQ信号はローパスフィ
ルタ5bを介してQ乗算器5dに供給される。さらにI
乗算器5cには搬送波発生部5eから出力された所定周
波数のキャリアが供給され、またQ乗算器5dには搬送
波発生部5eから出力された所定周波数のキャリアが移
相器5fによって90°移相されて供給されている。従
って、I乗算器5c及びQ乗算器5dの出力がミキサ5
gで混合されることにより、いわゆるQPSK(直交位
相シフトキーイング)変調信号が得られる。
【0023】図7のように、衛星7を介して伝送される
12GHz 帯の信号は例えばCATV局8等の共同受信施
設によって受信され、或は各家庭等で個別に設置された
衛星放送受信アンテナ9によって受信される。
【0024】CATV局8で受信されたDSR信号は所
定のチャンネル周波数に割り当てられてケーブルTV放
送、FM放送等とともに所謂放送ケーブル11によって
伝送され、例えば各家庭のDSR受信機30に供給され
る。放送ケーブル11による伝送信号の周波数帯域は50
〜860MHzとされ、DSR信号の1周波数ブロックはこの
うちの118MHzの帯域が使用される。また、衛星放送受信
アンテナ9によって受信されたDSR放送信号はローノ
イズコンバータ(LNC)10によって 950〜1750MHz
の第1中間周波に変換され、DSR受信機30に入力さ
れる。
【0025】このようなDSR放送信号のI信号、Q信
号としての送信データ構造を図10で説明する。I信
号、Q信号はそれぞれ上記したように8チャンネルの放
送信号を多重化しており、それぞれ図10(a)(f)
に示すように 320ビット(1/32KHz )で1単位のメイン
フレームMA ,MB が形成される。
【0026】メインフレームMA ,MB の先頭11ビッ
トはメインフレーム同期信号SWに割り当てられ、続く
1ビットがサービスビットSSBとされている。メイン
フレームMA においては、サービスビットSSBに続い
てそれぞれ77ビットのデータブロックDB1 〜DB4
が設けられる。各データブロックDB1〜DB4 にはそ
れぞれ図10(b)〜(e)に示すように2チャンネル
づつの放送信号が割り当てられる。
【0027】即ちデータブロックDB1 には先頭から、
第1チャンネルch1の14ビットのL信号のうち上位
11ビット、同じくR信号のうち上位11ビット、第2
チャンネルch2の14ビットのL信号のうち上位11
ビット、同じくR信号のうち上位11ビットが割り当て
られ、続いて19ビットのチェックビットが付加され
る。この63ビットでエラー訂正のためのBCHコード
が形成される。
【0028】さらに続いて第1、第2チャンネルに対す
る1ビットづつの付加ビットZ1 ,Z2 が設けられ、そ
の後に、第1チャンネルch1の14ビットのL信号の
うち下位3ビット、同じくR信号のうち下位3ビット、
第2チャンネルch2の14ビットのL信号のうち下位
3ビット、同じくR信号のうち下位3ビットが割り当て
られて、77ビットのデータブロックDB1 が形成され
る。
【0029】同様の形態でデータブロックDB2 には第
3、第4チャンネルch3,ch4の情報、データブロ
ックDB3 には第5、第6チャンネルch5,ch6の
情報、さらにデータブロックDB4 には第7、第8チャ
ンネルch7,ch8の情報によって各データブロック
が形成される。Q信号のメインフレームMB についても
同様で、図示はしないが、各データブロックDB5 〜D
8 において、チェックビット等を含んだチャンネルc
h9〜ch16の情報が割り当てられている。
【0030】ここで、サービスビットSSBは1メイン
フレーム(MA ,MB )に1ビットしか設けられていな
いが、DSR受信機30において、1/32KHz 毎に供給さ
れるサービスビットSSBが集められ、図11のような
サービスフレームが形成される。このサービスフレーム
によって受信された16チャンネルの各放送における、
上記したプログラムタイプ情報PTY、ステレオ/モノ
ラル/音声多重を判別するチャンネルモード情報CM、
音楽(Music) /音声(Speech)を判別するM/Sモード情
報MSが判別される。
【0031】連続した64単位のメインフレームMA
ら抽出された64ビットのサービスビットSSBによ
り、図11(a)のように2チャンネル分の情報を有す
るサービスブロックが形成される。
【0032】サービスブロックの先頭16ビットはシン
クワードSY1 とされ、続く48ビットにサービス情報
PAが付加される。即ち図11(b)のように、第1チ
ャンネルch1のL信号についてのサービス情報PA(L
ch1)、同じくR信号についてのサービス情報PA(Rch
1)、第2チャンネルch2のL信号についてのサービス
情報PA(Lch2)、同じくR信号についてのサービス情報
PA(Rch2)が、それぞれ8ビットづつ割り当てられる。
なお、残りの16ビットX1 ,X2 は予備バイトとされ
ている。
【0033】このチャンネルch1,ch2に対応する
サービスブロックに続いて、サービスフレームにおいて
は同様に、シンクワードSY(SY2 〜SY8 )及びサ
ービス情報PAによって、チャンネルch3,ch4〜
チャンネルch15,ch16のそれぞれに対応するサ
ービスブロックが形成されている。
【0034】8ビットのサービス情報PAは、図11
(c)のように4ビットのプログラムタイプ情報PT
Y、1ビットのM/Sモード情報MS、2ビットのチャ
ンネルモード情報CM、及びパリティ1ビットで構成さ
れている。4ビットのプログラムタイプ情報PTYによ
り16種類の放送内容種別が記録される。例えば、ニュ
ース、時事番組、情報番組、スポーツ、教育、ドラマ、
文化、科学、ポップ音楽、ロック音楽、MOR音楽、ク
ラシック音楽、等の種別である。
【0035】また、M/Sモード情報MSとして、
『1』であれば音楽、『0』であればスピーチと判別さ
れる。さらにチャンネルモード情報CMとして、例えば
『00』であればモノラル放送であるが、例えば第1チ
ャンネルch1がステレオ放送である場合、L信号につ
いてのサービス情報PA(Lch1)、とR信号についてのサ
ービス情報PA(Rch1)における、各チャンネルモード情
報CMが用いられ、それぞれ『01』『01』であれ
ば、独立したモノラル音声による所謂音声多重放送、
『01』『10』であればL,Rステレオ放送と判別さ
れる。
【0036】このようなDSR放送システムに対応する
DSR受信機30及び、これに採用された本実施例の疑
似ロック防止回路の構成及び動作を図2〜図6で説明す
る。図2において、31はアンテナ入力端子であり、衛
星放送受信アンテナ9で受信され、LNC10を介して
DSR受信信号が入力される。なお、LNC10は発振
子10a、ローカルオシレータ10b、ミキサ回路10
cからなり、12GHz 帯の信号を 950〜1750MHz の第1
中間周波に変換している。一方、32はケーブル入力端
子であり、50〜860MHzのDSR受信信号が入力される。
【0037】入力端子31,32からのDSR受信信号
は高周波部33に供給される。アンテナ入力端子31か
らのDSR受信信号は衛星周波数コンバータ34に入力
され、479.5MHzの第2中間周波、さらに、40MHz の第3
中間周波に変換されて入力切換回路36のS接点に供給
される。また、ケーブル入力端子32からのDSR受信
信号はケーブル周波数コンバータ35に入力され、40MH
z の中間周波に変換されて入力切換回路36のC接点に
供給される。
【0038】40MHz の中間周波とされた衛星放送受信ア
ンテナ9又は放送ケーブル11から得られたDSR受信
信号は、入力切換回路36からQPSK復調部37に供
給され、QPSK復調処理がなされ、上述したI信号及
びQ信号として復調出力される。ただし、入力切換回路
36からQPSK復調部37への信号入力を切断するこ
とのできるスイッチ回路SR が設けられており、スイッ
チ回路SR が閉じた場合のみ受信入力信号はQPSK復
調部37へ供給される。
【0039】コスタス型のQPSK復調部37の構成は
図3に示され、40MHz の中間周波とされた受信入力信号
は乗算器37a,37bに供給される。また、乗算器3
7aにはVCO37cから出力された所定周波数のキャ
リアが供給され、さらに乗算器37bにはVCO37c
から出力された所定周波数のキャリアが移相器37dに
より90°移相されて供給される。乗算器37a,37
bの出力はそれぞれローパスフィルタ37e,37fを
介して復調されたI信号、Q信号として取り出される。
また、ローパスフィルタ37e,37fの出力は乗算器
37gを介してループフィルタ37hに供給され、ルー
プフィルタ37hからVCO制御電圧が出力されてVC
O37cの発振周波数が制御される。従って、VCO制
御ループが正常なロック状態にあれば、復調信号として
適正なI信号及びQ信号が取り出される。
【0040】QPSK復調部37から復調出力されたメ
インフレームMA ,MB のフォーマットによるI信号及
びQ信号は、デコーダ38においてメインフレーム同期
信号SWによって判別され、誤り訂正及びデコード処理
されて、時分割多重されている16チャンネルのうちか
ら所定のチャンネルの放送が選局されて出力される。選
局出力されたデジタル放送信号は出力端子39から他の
機器に対してデジタル出力され、また、デジタルフィル
タ40、D/A変換器41を介してL,Rアナログ音声
信号として出力端子42から、音声増幅/出力回路部、
又は他の機器に供給されて、放送音声としてスピーカ出
力される。さらに、デコーダ38においてはメインフレ
ームMA ,MB から抽出されるサービスビットSSBを
コントローラ43に供給する。
【0041】43はDSR受信機の各種動作を制御する
コントローラであり、マイクロコンピュータによって構
成される。43Mは制御動作に用いるデータを記憶する
内部のデータRAMである。コントローラ43は高周波
部33における各回路部に対して制御信号として、衛星
周波数コンバータ34及びケーブル周波数コンバータ3
5に対して受信周波数(ブロック選択)制御信号や、入
力切換回路36に対して切換制御信号を出力する。さら
に、スイッチ回路SR の制御信号を出力し、例えばスイ
ッチ回路SR が20msecの期間オフ、100msecの期間
オンとする動作を繰り返すように制御することができ
る。
【0042】また、コントローラ43はデコーダ38に
対して選局制御信号を送り、選局されるチャンネルを指
定する。また、デコーダ38から供給されるサービスビ
ットSSBからサービスフレームを生成し、上記したよ
うに16チャンネルのそれぞれについての情報を得る。
さらに、デコーダ38から同期検出情報が供給されるこ
とにより、受信動作が適正になされているかを判別す
る。また、デジタルフィルタ40に対してフィルタ係数
を選択する制御を行なう。
【0043】44はユーザー操作に供される操作部、4
5は表示部を示す。操作部44、表示部45が設けられ
たDSR受信機のフロントパネルは図5に示される。操
作部44としては、電源キー50、16個のプログラム
タイプ選択キー51、16個(1〜16の数字キー)の
チャンネル選択キー52、受信周波数ブロック指定のた
めのアップ/ダウンキー53、ダイレクト周波数入力又
は登録設定消去のための周波数/クリアキー54、モノ
ラル放送について出力状態選択のためのモノラルモード
キー55、受信周波数調整のためのアップ/ダウンキー
56、及びM/Sモードの設定のためのミュージックバ
ランスキー57とスピーチバランスキー58、及び受信
周波数ブロックを記憶させる操作を行なうメモリキー5
9が設けられている。さらに表示切換のためのディスプ
レイモードキー60、ダイレクト周波数入力操作キー6
1、LNCパワーキー62等が設けられる。これらの各
キーによる操作情報はコントローラ43に入力され、コ
ントローラ43はその操作情報に応じた各部の制御を行
なう。
【0044】ユーザーはアップ/ダウンキー53によ
り、例えばデータRAM43Mにプリセットされている
受信周波数ブロックを選択する。或はダイレクト周波数
入力操作キー61と数字キー(チャンネル選択キー)5
2、及び周波数/クリアキー54を利用して受信周波数
を指定する。するとコントローラ43は高周波部33を
制御して指定された周波数による受信動作を行なう。ま
た、ユーザーのチャンネル選択キー52の操作に基づい
て受信された16のチャンネルから出力チャンネルを選
択し、デコーダ38の出力を制御する。なお、受信周波
数ブロックの設定登録はアップ/ダウンキー53,56
等で周波数指定するとともにメモリキー59を用いて実
行させる。例えば20個の受信周波数ブロックがデータ
RAM43Mに登録可能とされている。なお、登録デー
タ内容としては、受信周波数とともにLNC10への電
源供給電圧値も含まれる。
【0045】また、プログラムタイプ選択キー51によ
ってプログラムタイプが選択されると、コントローラ4
3はそのプログラムタイプに該当する放送チャンネルを
上述したサービスフレームから判別し、これを自動的
に、例えばチャンネル番号の最も小さいものを選局す
る。現在受信中の16チャンネルのうちに該当するプロ
グラムタイプのチャンネルが複数ある場合は、同一のプ
ログラムタイプ選択キー51を押していくことにより、
順次チャンネル番号の小さい順に該当するプログラムタ
イプのチャンネルが選局されていく。
【0046】さらに、M/Sモードキー57,58の操
作によって、ユーザーはミュージックモードとスピーチ
モードにおける音量比の設定を行なうことができ、コン
トローラ43は選局されているチャンネルについてのM
/Sモード判別に基づいて設定された出力音量制御を行
なう。
【0047】また、表示部45として、例えば液晶パネ
ルによる表示エリア64が設けられ、各種動作状況がコ
ントローラ43の制御により表示される。表示エリア6
4の表示内容は図6に示される。即ち、受信中の周波数
ブロックのブロックナンバ表示部65、選局されたチャ
ンネルのチャンネルナンバ表示部66、受信周波数等の
数値や文字情報(例えば放送局名や登録された周波数ブ
ロックに付加された名称等)を表示するドット表示部6
7、信号レベル表示部68、受信周波数ブロックにおけ
る16のチャンネルに対応して、例えば上記したように
指定されたプログラムタイプに該当するチャンネルを点
灯させる表示を行なうチャンネル提示部69等が用意さ
れている。
【0048】また、ステレオ/モノラル等のチャンネル
モード表示部70、M/Sモード表示部71、適正なチ
ューニングがなされた際に点灯して受信状態を示すチュ
ーニングオン表示部72、及び受信周波数のずれを表示
する周波数アップ/ダウン指示表示部73a,73b等
が設けられる。
【0049】ところで、このDSR受信機において特に
アンテナ受信入力信号を復調する場合、LNC10にお
ける周波数ドリフトの影響等により、QPSK復調部3
7において疑似ロックが発生することがある。そこで、
本実施例のDSR受信機においてはQPSK復調部37
の疑似ロックを防止するために、スイッチ回路SR 、デ
コーダ38における同期信号検出手段、及びコントロー
ラ43によって構成される疑似ロック防止回路が設けら
れている。即ち、コントローラ43がデコーダ38から
供給される同期信号検出情報に基づいて図4の制御動作
を行なうことにより、QPSK復調部37における疑似
ロックが防止される。
【0050】QPSK復調部37が正常なロック状態に
あり、I信号、Q信号が正しく抽出されている場合は、
デコーダ38によってメインフレーム同期信号SWを検
出できる。一方、ロック状態にないとき、または疑似ロ
ック状態となったときにはメインフレーム同期信号SW
を検出できない。
【0051】従って、コントローラ43は、デコーダ3
8からの同期信号検出情報を常にチェックしており(F10
1)、同期信号が検出されていない場合は、スイッチ回路
Rを周期的にオン/オフ制御する(F102)。例えば20m
secの期間オフ、100msecの期間オンとする動作を繰
り返させる。QPSK復調部37がロックするまでに要
する時間は通常10msec程度であるため、通常は100
msecのオン期間内で正常にロックされる。そして、QP
SK復調部37が正常にロックするとメインフレーム同
期信号SWが検出され、コントローラ43は同期信号検
出情報により正常ロックを判別できる。この場合、スイ
ッチ回路SR を閉じ、以降継続して受信入力信号をQP
SK復調部37に供給する(F103)。
【0052】この処理により、例えば100msecのオン
期間内に疑似ロックが発生しても、入力が切断される2
0msecのオフ期間に、疑似ロック状態から脱することに
なり、次の100msecのオン期間に再度ロック動作が行
なわれるため、疑似ロック状態により復調不能となるこ
とはない。また、QPSK復調部37内のVCO制御ル
ープは切断されることなく、従って大幅な直流電圧変動
はなく安定しているため、疑似ロックが繰り返されるお
それもない。さらに本実施例では、コントローラ43は
同期信号検出情報を参照してスイッチ回路SR を制御し
ているのみであるため、処理負担は少ない。
【0053】なお、本発明の疑似ロック防止回路はDS
R受信機だけでなく、衛星TV放送受信機(所謂BSチ
ューナ)等、コスタス型PSK復調器を備えた各種機器
において採用可能である。また、ロック検出手段は同期
検出手段に限られるものではない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の疑似ロック
防止回路は、PSK復調器が正常なロック状態となるま
ではPSK復調器のVCO制御ループ外のスイッチ手段
により、PSK復調器への入力信号を周期的に断接する
ようにしたため、疑似ロック状態に安定することは防止
され、またPSK復調器におけるVCOの動作に影響を
与える直流電圧変動が生じないため、ロック状態への復
帰過程において疑似ロックが繰り返される恐れもないと
いう効果がある。また、同期信号検出によりPSK復調
器のロック状態の検出を行なうことにより、制御手段の
処理負担を小さくできるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成概念のブロック図である。
【図2】本発明の実施例の疑似ロック防止回路が採用さ
れるDSR受信機の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例が採用されるDSR受信機におけるQP
SK復調部の構成ブロック図である。
【図4】実施例の疑似ロック防止回路の処理のフローチ
ャートである。
【図5】実施例が採用されるDSR受信機のフロントパ
ネルの正面図である。
【図6】実施例が採用されるDSR受信機の表示部の正
面図である。
【図7】DSRシステムの概略の説明図である。
【図8】DSRシステムにおける時分割多重化及びQP
SK処理部の説明図である。
【図9】DSRシステムにおける時分割多重化処理の説
明図である。
【図10】DSRシステムの伝送信号のメインフレーム
構造の説明図である。
【図11】DSRシステムで伝送されるサービスフレー
ム構造の説明図である。
【図12】コスタス型PSK復調器を備えた衛星放送受
信機のブロック図である。
【図13】コスタス型PSK復調器における疑似ロック
の説明図である。
【符号の説明】
15 スイッチ手段 16 PSK復調器 17 同期検出手段 19,43 コントローラ 30 DSR受信機 33 高周波部 34 衛星周波数コンバータ 35 ケーブル周波数コンバータ 37 QPSK復調部 37c VCO 37h ループフィルタ 38 デコーダ SR スイッチ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PSK復調器への入力信号を遮断するこ
    とのできるスイッチ手段と、前記PSK復調器からの出
    力信号から前記PSK復調器のロック状態を検出するロ
    ック検出手段と、前記ロック検出手段によって前記PS
    K復調器のロック状態が検出されていない期間は前記ス
    イッチ手段を所定タイミング毎に開閉制御することがで
    きる制御手段と、を有して構成されることを特徴とする
    疑似ロック防止回路。
  2. 【請求項2】 PSK復調器への入力信号を遮断するこ
    とのできるスイッチ手段と、前記PSK復調器からの出
    力信号から同期信号を検出する同期検出手段と、前記同
    期信号検出手段によって同期信号が検出されていない期
    間は前記スイッチ手段を所定タイミング毎に開閉制御す
    ることができる制御手段と、を有して構成されることを
    特徴とする疑似ロック防止回路。
JP4192770A 1992-06-29 1992-06-29 疑似ロック防止回路 Pending JPH0614073A (ja)

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JP4192770A JPH0614073A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 疑似ロック防止回路

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002100014A1 (fr) * 2001-05-30 2002-12-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Terminal de communication radio et procede de demodulation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002100014A1 (fr) * 2001-05-30 2002-12-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Terminal de communication radio et procede de demodulation

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