JP3084940B2 - デジタル放送受信機 - Google Patents

デジタル放送受信機

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JP3084940B2
JP3084940B2 JP04190134A JP19013492A JP3084940B2 JP 3084940 B2 JP3084940 B2 JP 3084940B2 JP 04190134 A JP04190134 A JP 04190134A JP 19013492 A JP19013492 A JP 19013492A JP 3084940 B2 JP3084940 B2 JP 3084940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタルデータによる音
声等の放送を受信するデジタル放送受信機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、送信信号のデジタル化が進み、デ
ジタル信号による放送も実現されている。このようなも
のの1つとして、デジタルサテライトラジオ放送(以
下、DSRという)システムが開発されている。DSR
システムでは、複数の放送局(例えばステレオ放送の1
6局又はモノラル放送の32局)からのデジタルデータ
による放送信号を時分割多重化したうえでQPSK変調
処理を施し、さらに例えば12GHz 帯の周波数で放送衛
星に対して出力する。
【0003】そして、放送衛星からの電波は集中受信局
(例えばCATV局)や各家庭等で個別に設置された衛
星放送アンテナによって受信され、放送ケーブルを介し
て又は衛星放送アンテナから直接DSR受信機に供給さ
れ、DSR受信機において受信復調されてラジオ放送音
声が出力される。
【0004】そして、上記したように1受信周波数チャ
ンネル(以下、周波数ブロックという)において例えば
16の放送局からの放送信号が多重化されているため、
DSR受信機においては周波数ブロックの選択(チュー
ニング)だけでなく、受信された16局のチャンネルの
デジタル放送信号のうちから1つのデジタル放送信号の
選択(選局)ができるようになされており、ユーザーは
チューニング操作及び選局操作を実行することによって
所望の放送を聴取できるようになされている。
【0005】また、このDSRシステムにおいては、放
送音声データとともに、多重化される各デジタル放送信
号における、それぞれの放送内容の種別(ニュース、ス
ポーツ、ロック音楽、クラシック音楽等)を示すデータ
(以下、プログラムタイプ情報という)や、ステレオ放
送/モノラル放送/音声多重放送の種別を示すデータ
(以下、チャンネルモード情報という)、さらに、音楽
放送か例えば会話音声等の音声放送かを示すデータ(以
下、M/Sモード情報という)などが付加されており、
DSR受信機においては、これらの情報を用いて各種受
信動作制御を行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような、DSR受
信機においては、上記M/Sモード情報を用いて自動音
量制御がなされるように構成されている。例えば、DS
R受信機に備えられた操作手段によりユーザーが音楽番
組の時と音声番組(音楽以外の会話、講義等を主体とし
た番組)における出力音量バランスを設定しておく。す
ると、受信され選局された番組についてM/Sモード情
報により音楽番組と音声番組が識別された際に、設定さ
れた出力音量バランスに基づいて出力音量制御を行なう
ようにする処理である。例えば音楽放送のみを大音量で
聞きたいユーザーにとっては、音声放送に対して音楽放
送が高くなるようの音量比を設定しておけば、放送番組
が音声番組か音楽番組かに応じて出力音量が自動的に制
御され、いちいちユーザーが音楽番組の度にボリューム
アップ操作を行なう必要はなくなる。
【0007】このような処理を行なうために、従来のD
SR受信機では図11のような構成がとられていた。受
信されQPSK復調された信号(16局の放送信号)は
端子99からデコーダ90に入力され、選局や誤り訂正
処理された後、得られたL,Rのデジタル放送信号はデ
ジタルフィルタ91、D/A変換器92L,92Rを介
してアナログ信号とされ、4連ボリューム93(可変抵
抗部93LS ,93LM ,93RS ,93RM )による
音量バランス調節部に供給される。
【0008】4連ボリューム93の各可変抵抗部93L
S ,93LM ,93RS ,93RMの摺動子は音量バラ
ンス操作つまみ96によるユーザーの操作によって同時
に可変制御される。ここで、可変抵抗部93LS と93
M 、及び可変抵抗部93RS と93RM はそれぞれ互
いに可変抵抗値が相対的に増減されるようになされてお
り、また、可変抵抗部93LS 、93RS の摺動子は切
換回路94L,94RのS接点、可変抵抗部93LM
93RM 摺動子は切換回路94L,94RのM接点に接
続されている。
【0009】切換回路94L,94Rの切換は、コント
ローラ97が受信選局された放送信号に対するM/Sモ
ード情報を識別してリレー98を作動させることにより
なされる。つまり、音声放送の際にはS接点、音楽放送
の際にはM接点が選択制御される。切換回路94L,9
4Rの出力は端子95L,95Rから出力され、例えば
増幅部、及びメインボリュームとなる可変増幅部を介し
てスピーカに供給され、音声又は音楽が出力される。
【0010】従って、ユーザーが音量バランス操作つま
み96によって例えば音楽放送が音声放送よりも大音量
出力となるように設定しておくと、音楽放送が選局出力
される際には切換回路がM接点に接続されるため、音声
放送時に比べて大音量の出力が端子95L,95Rから
得られる。
【0011】ところが、このような回路構成を採用する
と、4連ボリューム93及び音量バランス操作つまみ9
6、スイッチ回路94L,94R、リレー98等の部
品、素子が必要になり、製造コストの増大や組付工程数
の増加が生じる。また、これらのアナログ信号回路のた
めのレイアウトが困難であり、さらに、アナログ信号段
階での回路処理により、音質劣化やノイズ混入を生じる
という問題もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、1つの周波数ブロック内に複数のデジタル
放送信号が多重化され、かつ各デジタル放送信号に対応
した付加情報として少なくとも放送内容種別情報がデジ
タル放送信号とともに送信されるデジタル放送を受信す
るデジタル放送受信機において、簡易な構成でM/Sモ
ードに応じた音量制御を実現することを目的とする。
【0013】即ち、デジタル放送受信機において、例え
ばメイン出力音量レベルに対する相対値としての音楽放
送の際の出力音量レベルと音声放送の際の出力音量レベ
ルとの音量比情報を設定するための操作手段と、前記操
作手段の操作により設定された前記音量比情報を記憶す
ることができる記憶手段と、受信され選局された放送信
号に対するデジタルフィルタ手段と、受信され選局され
た放送信号についての前記音楽/音声区別情報と、前記
記憶手段に記憶された音楽放送の際の出力音量レベル情
報又は音声放送の際の出力音量レベル情報とに基づいて
前記デジタルフィルタ手段の所定部位の係数を設定する
ことにより、出力音量を制御する制御手段とを備えるよ
うにする。
【0014】そして前記音量比情報は、前記操作手段に
より前記各出力音量レベルの一方の出力音量レベルが高
くされるときに他方の出力音量レベルが低くされる値と
して設定されるようにする。
【0015】
【作用】デジタルフィルタ手段においては、その音量減
衰機能に対する係数を可変制御すれば、出力音量レベル
を所要のレベルにコントロールすることができる。従っ
て、音楽放送時と音声放送時についてユーザーが設定し
た出力音量レベル(相対値、又は互いに関連のない値)
と、受信選局された放送信号についてのM/Sモード情
報に基づいて音量減衰機能における係数設定を行なえ
ば、M/Sモードによる音量制御が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、まずDSRシステム及び送信データ構
造を説明し、その後本発明の実施例となるDSR受信機
を説明する。
【0017】図6はDSRシステムの概要を示すもので
あり、1a〜1uはステレオ放送による16局の放送局
を示す。各放送局1a〜1uでは放送音声を32KHz のサ
ンプリング周波数で量子化16ビット直線PCMのデジ
タルデータとした後、準瞬時圧伸処理により14ビット
に圧縮して出力している。また、出力データとして各種
情報、即ちプログラムタイプ情報、チャンネルモード情
報、M/Sモード情報等や、エラー訂正コード等も付加
されている。
【0018】各放送局1a〜1uから出力された14ビ
ットのデジタル放送信号は、例えば公衆回線2により送
信所3に送られる。送信所3においては供給された16
チャンネルのデジタル放送信号を時分割多重化処理部4
において多重化処理を施し、8チャンネルが多重化され
たI信号、及び8チャンネルが多重化されたQ信号を生
成する。I信号及びQ信号はQPSK変調処理部5に供
給され、例えば帯域幅15MHz のQPSK変調信号が出
力される。そしてQPSK変調信号は送信アンテナ部6
に供給されて、衛星7に向けて送信される。
【0019】時分割多重化処理部4及びQPSK変調処
理部5の構成は図7に示される。4a,4bは切換多重
化回路で、切換多重化回路4aには、放送局1a〜1h
からの即ちチャンネルch1〜ch8のデジタル放送信
号がそれぞれ接点T1 〜T8 に供給されており、この接
点T1 〜T8 の接続が所定タイミングで順次切り換えら
れることにより8チャンネルのデジタル放送信号を多重
化してI信号を生成している。
【0020】即ち図8(a)に示すようにチャンネルc
h1〜ch8のデジタル放送信号のデータが1/32KHz 毎
に接点T1 〜T8 に供給されているのに対し、1/256KHz
タイミング毎にスイッチングを行なうことにより、図8
(b)のように多重化されたI信号が生成される。
【0021】一方、切換多重化回路4bには、放送局1
i〜1uからの即ちチャンネルch9〜ch16のデジ
タル放送信号がそれぞれ接点T9 〜T16に供給されてお
り、同様に、接点T9 〜T16の接続が1/256KHzタイミン
グで順次切り換えられることにより、図8(c)のよう
に8チャンネルのデジタル放送信号を多重化したQ信号
が生成される。
【0022】そして図7に示すように、I信号はQPS
K変調処理部5においてローパスフィルタ5aを介して
I乗算器5cに供給される。またQ信号はローパスフィ
ルタ5bを介してQ乗算器5dに供給される。さらにI
乗算器5cには搬送波発生部5eから出力された所定周
波数のキャリアが供給され、またQ乗算器5dには搬送
波発生部5eから出力された所定周波数のキャリアが移
相器5fによって90°移相されて供給されている。従
って、I乗算器5c及びQ乗算器5dの出力がミキサ5
gで混合されることにより、いわゆるQPSK(直交位
相シフトキーイング)変調信号が得られる。
【0023】図6のように、衛星7を介して伝送される
12GHz 帯の信号は例えばCATV局8等の共同受信施
設によって受信され、或は各家庭等で個別に設置された
衛星放送受信アンテナ9によって受信される。
【0024】CATV局8で受信されたDSR信号は所
定のチャンネル周波数に割り当てられてケーブルTV放
送、FM放送等とともに所謂放送ケーブル11によって
伝送され、例えば各家庭のDSR受信機30に供給され
る。放送ケーブル11による伝送信号の周波数帯域は50
〜860MHzとされ、DSR信号の1周波数ブロックはこの
うちの118MHzの帯域が使用される。また、衛星放送受信
アンテナ9によって受信されたDSR放送信号はローノ
イズコンバータ(LNC)10によって 950〜1750MHz
の第1中間周波に変換され、DSR受信機30に入力さ
れる。
【0025】このようなDSR放送信号のI信号、Q信
号としての送信データ構造を図9で説明する。I信号、
Q信号はそれぞれ上記したように8チャンネルの放送信
号を多重化しており、それぞれ図9(a)(f)に示す
ように 320ビット(1/32KHz)で1単位のメインフレー
ムMA ,MB が形成される。
【0026】メインフレームMA ,MB の先頭11ビッ
トはメインフレーム同期信号SWに割り当てられ、続く
1ビットがサービスビットSSBとされている。メイン
フレームMA においては、サービスビットSSBに続い
てそれぞれ77ビットのデータブロックDB1 〜DB4
が設けられる。各データブロックDB1〜DB4 にはそ
れぞれ図9(b)〜(e)に示すように2チャンネルづ
つの放送信号が割り当てられる。
【0027】即ちデータブロックDB1 には先頭から、
第1チャンネルch1の14ビットのL信号のうち上位
11ビット、同じくR信号のうち上位11ビット、第2
チャンネルch2の14ビットのL信号のうち上位11
ビット、同じくR信号のうち上位11ビットが割り当て
られ、続いて19ビットのチェックビットが付加され
る。この63ビットでエラー訂正のためのBCHコード
が形成される。
【0028】さらに続いて第1、第2チャンネルに対す
る1ビットづつの付加ビットZ1 ,Z2 が設けられ、そ
の後に、第1チャンネルch1の14ビットのL信号の
うち下位3ビット、同じくR信号のうち下位3ビット、
第2チャンネルch2の14ビットのL信号のうち下位
3ビット、同じくR信号のうち下位3ビットが割り当て
られて、77ビットのデータブロックDB1 が形成され
る。
【0029】同様の形態でデータブロックDB2 には第
3、第4チャンネルch3,ch4の情報、データブロ
ックDB3 には第5、第6チャンネルch5,ch6の
情報、さらにデータブロックDB4 には第7、第8チャ
ンネルch7,ch8の情報によって各データブロック
が形成される。Q信号のメインフレームMB についても
同様で、図示はしないが、各データブロックDB5 〜D
8 において、チェックビット等を含んだチャンネルc
h9〜ch16の情報が割り当てられている。
【0030】ここで、サービスビットSSBは1メイン
フレーム(MA ,MB )に1ビットしか設けられていな
いが、DSR受信機30において、1/32KHz 毎に供給さ
れるサービスビットSSBが集められ、図10のような
サービスフレームが形成される。このサービスフレーム
によって受信された16チャンネルの各放送における、
上記したプログラムタイプ情報PTY、ステレオ/モノ
ラル/音声多重を判別するチャンネルモード情報CM、
音楽(Music) /音声(Speech)を判別するM/Sモード情
報MSが判別される。
【0031】連続した64単位のメインフレームMA
ら抽出された64ビットのサービスビットSSBによ
り、図10(a)のように2チャンネル分の情報を有す
るサービスブロックが形成される。
【0032】サービスブロックの先頭16ビットはシン
クワードSY1 とされ、続く48ビットにサービス情報
PAが付加される。即ち図10(b)のように、第1チ
ャンネルch1のL信号についてのサービス情報PA(L
ch1)、同じくR信号についてのサービス情報PA(Rch
1)、第2チャンネルch2のL信号についてのサービス
情報PA(Lch2)、同じくR信号についてのサービス情報
PA(Rch2)が、それぞれ8ビットづつ割り当てられる。
なお、残りの16ビットX1 ,X2 は予備バイトとされ
ている。
【0033】このチャンネルch1,ch2に対応する
サービスブロックに続いて、サービスフレームにおいて
は同様に、シンクワードSY(SY2 〜SY8 )及びサ
ービス情報PAによって、チャンネルch3,ch4〜
チャンネルch15,ch16のそれぞれに対応するサ
ービスブロックが形成されている。
【0034】8ビットのサービス情報PAは、図10
(c)のように4ビットのプログラムタイプ情報PT
Y、1ビットのM/Sモード情報MS、2ビットのチャ
ンネルモード情報CM、及びパリティ1ビットで構成さ
れている。4ビットのプログラムタイプ情報PTYによ
り16種類の放送内容種別が記録される。例えば、ニュ
ース、時事番組、情報番組、スポーツ、教育、ドラマ、
文化、科学、ポップ音楽、ロック音楽、MOR音楽、ク
ラシック音楽、等の種別である。
【0035】また、M/Sモード情報MSとして、
『1』であれば放送されているのは音楽、『0』であれ
ば放送されているのはスピーチと判別される。さらにチ
ャンネルモード情報CMとして、例えば『00』であれ
ばモノラル放送であるが、例えば第1チャンネルch1
がステレオ放送である場合、L信号についてのサービス
情報PA(Lch1)、とR信号についてのサービス情報PA
(Rch1)における、各チャンネルモード情報CMが用いら
れ、それぞれ『01』『01』であれば、独立したモノ
ラル音声による所謂音声多重放送、『01』『10』で
あればL,Rステレオ放送と判別される。
【0036】このようなDSR放送システムに対応する
本実施例のDSR受信機30の構成を図2〜図5で説明
する。図2において、31はアンテナ入力端子であり、
衛星放送受信アンテナ9で受信され、LNC10を介し
てDSR受信信号が入力される。なお、LNC10は発
振子10a、ローカルオシレータ10b、ミキサ回路1
0cからなり、12GHz 帯の信号を 950〜1750MHz の第
1中間周波に変換している。一方、32はケーブル入力
端子であり、50〜860MHzのDSR受信信号が入力され
る。
【0037】入力端子31,32からのDSR受信信号
は高周波部33に供給される。アンテナ入力端子31か
らのDSR受信信号は衛星周波数コンバータ34に入力
され、479.5MHzの第2中間周波、さらに、40MHz の第3
中間周波に変換されて入力切換回路36のS接点に供給
される。また、ケーブル入力端子32からのDSR受信
信号はケーブル周波数コンバータ35に入力され、40MH
z の中間周波に変換されて入力切換回路36のC接点に
供給される。
【0038】40MHz の中間周波とされた衛星放送受信ア
ンテナ9又は放送ケーブル11から得られたDSR受信
信号は、入力切換回路36からQPSK復調部37に供
給され、QPSK復調処理がなされ、上述したI信号及
びQ信号として復調出力される。
【0039】メインフレームMA ,MB のフォーマット
によるI信号及びQ信号はデコーダ38においてメイン
フレーム同期信号SWによって判別され、誤り訂正及び
デコード処理されて、時分割多重されている16チャン
ネルのうちから所定のチャンネルの放送が選局されて出
力される。選局出力されたデジタル放送信号は出力端子
39から他の機器に対してデジタル出力され、また、デ
ジタルフィルタ40、D/A変換器41を介してL,R
アナログ音声信号として出力端子42から、音声増幅/
出力回路部、又は他の機器に供給されて、放送音声とし
てスピーカ出力される。さらに、デコーダ38において
はメインフレームMA ,MB から抽出されるサービスビ
ットSSBをコントローラ43に供給する。
【0040】43はDSR受信機の各種動作を制御する
コントローラであり、マイクロコンピュータによって構
成される。43Mは制御動作に用いるデータを記憶する
内部のデータRAMである。コントローラ43は高周波
部33における各回路部に対して制御信号として、衛星
周波数コンバータ34及びケーブル周波数コンバータ3
5に対して受信周波数(ブロック選択)制御信号や、入
力切換回路36に対して切換制御信号を出力する。
【0041】また、コントローラ38はデコーダ38に
対して選局制御信号を送り、選局されるチャンネルを指
定する。また、デコーダ38から供給されるサービスビ
ットSSBからサービスフレームを生成し、上記したよ
うに16チャンネルのそれぞれについての情報を得る。
さらに、デコーダ38から同期検出情報が供給されるこ
とにより、受信動作が適正になされているかを判別す
る。また、デジタルフィルタ40に対してフィルタ係数
を選択する制御を行なう。
【0042】44はユーザー操作に供される操作部、4
5は表示部を示す。操作部44、表示部45が設けられ
たDSR受信機のフロントパネルは図3に示される。操
作部44としては、電源キー50、16個のプログラム
タイプ選択キー51、16個(1〜16の数字キー)の
チャンネル選択キー52、受信周波数ブロック指定のた
めのアップ/ダウンキー53、ダイレクト周波数入力又
は登録設定消去のための周波数/クリアキー54、モノ
ラル放送について出力状態選択のためのモノラルモード
キー55、受信周波数調整のためのアップ/ダウンキー
56、及びM/Sモードの設定のためのミュージックバ
ランスキー57とスピーチバランスキー58、及び受信
周波数ブロックを記憶させる操作を行なうメモリキー5
9が設けられている。さらに表示切換のためのディスプ
レイモードキー60、ダイレクト周波数入力操作キー6
1、LNCパワーキー62等が設けられる。これらの各
キーによる操作情報はコントローラ43に入力され、コ
ントローラ43はその操作情報に応じた各部の制御を行
なう。
【0043】ユーザーはアップ/ダウンキー53によ
り、例えばデータRAM43Mにプリセットされている
受信周波数ブロックを選択する。或はダイレクト周波数
入力操作キー61と数字キー(チャンネル選択キー)5
2、及び周波数/クリアキー54を利用して受信周波数
を指定する。するとコントローラ43は高周波部33を
制御して指定された周波数による受信動作を行なう。ま
た、ユーザーのチャンネル選択キー52の操作に基づい
て受信された16のチャンネルから出力チャンネルを選
択し、デコーダ38の出力を制御する。なお、受信周波
数ブロックの設定登録はアップ/ダウンキー53,56
等で周波数指定するとともにメモリキー59を用いて実
行させる。例えば20個の受信周波数ブロックがデータ
RAM43Mに登録可能とされている。なお、登録デー
タ内容としては、受信周波数とともにLNC10への電
源供給電圧値も含まれる。
【0044】また、プログラムタイプ選択キー51によ
ってプログラムタイプが選択されると、コントローラ4
3はそのプログラムタイプに該当する放送チャンネルを
上述したサービスフレームから判別し、これを自動的
に、例えばチャンネル番号の最も小さいものを選局す
る。現在受信中の16チャンネルのうちに該当するプロ
グラムタイプのチャンネルが複数ある場合は、同一のプ
ログラムタイプ選択キー51を押していくことにより、
順次チャンネル番号の小さい順に該当するプログラムタ
イプのチャンネルが選局されていく。
【0045】さらに、M/Sモードキー57,58の操
作によって、ユーザーはミュージックモードとスピーチ
モードにおける音量比の設定を行なうことができる。音
量比データはデータRAM43Mに、例えば音楽:音声
=10:10というように保持されており、M/Sモー
ドキー57が1回、2回・・・・と押されると、音楽時の音
量比が高くなるように更新される。例えば音楽:音声=
11:9,12:8・・・・と更新されていくる。またM/
Sモードキー58の操作により、逆に音声時の音量比が
高くなるように更新されていく。そして、コントローラ
43は後述するように選局されているチャンネルについ
てのM/Sモード判別した際に、データRAM43Mに
保持されている音量比データに基づいて出力音量制御を
行なう。
【0046】また、表示部45として、例えば液晶パネ
ルによる表示エリア64が設けられ、各種動作状況がコ
ントローラ43の制御により表示される。表示エリア6
4の表示内容は図4に示される。即ち、受信中の周波数
ブロックのブロックナンバ表示部65、選局されたチャ
ンネルのチャンネルナンバ表示部66、受信周波数等の
数値や文字情報(例えば放送局名や登録された周波数ブ
ロックに付加された名称等)を表示するドット表示部6
7、信号レベル表示部68、受信周波数ブロックにおけ
る16のチャンネルに対応して、例えば上記したように
指定されたプログラムタイプに該当するチャンネルを点
灯させる表示を行なうチャンネル提示部69等が用意さ
れている。
【0047】また、ステレオ/モノラル等のチャンネル
モード表示部70、M/Sモード表示部71、適正なチ
ューニングがなされた際に点灯して受信状態を示すチュ
ーニングオン表示部72、及び受信周波数のずれを表示
する周波数アップ/ダウン指示表示部73a,73b等
が設けられる。
【0048】上記したデジタルフィルタ40の構成を図
5に示す。40a,40b,40cはそれぞれ、複数の
遅延回路からなる遅延線と、各遅延回路の前後から取り
出された信号に対する複数の係数乗算器と、各係数乗算
器の出力を加算して出力する加算回路から成るFIRフ
ィルタであり、FIRフィルタ40a,40b,40c
はカスケードに接続されている。また、40dは減衰器
を示し、乗算器40d1 と、例えば各種の減衰係数を保
持した係数メモリ40d2 から成る。減衰器40dの出
力y(n) としては、乗算器40d1 へ入力されるFIR
フィルタ40bの出力をx(n) 、係数メモリ40d2
らの係数をaとすると、y(n) =a・x(n) となり、す
なわち係数aにより減衰量が設定されることになる。係
数メモリ40d2 から読み出される係数aはコントロー
ラ43の制御により選択される。
【0049】このように構成された本実施例のDSR受
信機における、M/Sモード判別に基づくコントローラ
43の制御動作は図1に示される。まず、ユーザーがM
/Sモードキー57,58を操作する毎に、上述したよ
うにデータRAM43Mにおけるミュージック(音楽)
モードとスピーチ(音声)モードにおける音量比データ
が更新される(F101,F102) 。
【0050】ユーザーが例えばアップ/ダウンキー53
により受信周波数を指定し、コントローラ43が高周波
部33に対して受信制御を実行し、又、デコーダ34に
対して所定の選局制御を実行することにより、所望の放
送が出力されるが、この際上述したようにサービスフレ
ームを参照することにより、選局されたチャンネルが音
楽放送か音声放送かが判別される(F103)。
【0051】そこでコントローラ43は、音楽放送モー
ドであるときは、データRAM43Mに保持された音量
比データに基づいて、出力音量が音楽放送モードにおけ
る設定された出力音量レベルとなるように、デジタルフ
ィルタ40の減衰器40dにおける係数メモリ40d2
から所要の係数aが読み出されるように制御する (F104
→F105) 。つまり、読出アドレス、読出制御信号、読出
クロックを供給する。
【0052】この場合、例えば設定されていた音量比デ
ータが、音楽:音声=12:8であったとしたら、a=
k{12/(12+8)}(ただしkは係数)に相当す
る係数aが減衰器40dにおける係数メモリ40d2
ら乗算器40d1 に供給される。
【0053】一方、音声放送モードであるときは、デー
タRAM43Mに保持された音量比データに基づいて、
出力音量が音声放送モードにおける設定された出力音量
レベルとなるように、同様に係数メモリ40d2 から所
要の係数a、例えばa=k{8/(12+8)}が読み
出されるように制御する (F104→F106) 。
【0054】このような処理により、音楽モードと音声
モードの放送に対してユーザーが望んだ音量制御が実現
される。なお、コントローラ43から直接乗算器40d
1 に対して係数値を出力するようにすれば、減衰器40
dが係数メモリ40d2 を備えることは不要となる。
【0055】この図1のような処理を行なうことによ
り、本実施例のDSR受信機は、可変抵抗器、リレー、
スイッチング素子等を用いてアナログ信号段階でのM/
Sモードに応じた音量制御系を備える必要はなく、部品
点数の削減、製造コストの低下、製造工程数の削減が実
現され、さらに、デジタル信号段階での処理のため音質
低下、ノイズ混入等も発生しない。
【0056】ところで、上記実施例では、音楽放送時と
音声放送時での音量比データが保持されるようにした
が、それぞれ独立にメインボリュームに対する相対的な
音量レベルデータを保持するようにしてもよい。例え
ば、M/Sモードキー57,58の各操作に応じて、そ
れぞれ減衰量(dB)が設定されるようにし、音楽放送
時には音楽放送の際の出力音量レベル情報として記憶さ
れている減衰量データ、音声放送時には音声放送の際の
出力音量レベル情報として記憶されている減衰量データ
を読み出して、デジタルフィルタ40の係数制御を行な
えばよい。
【0057】なお、本発明はDSR受信機に限定される
ものではなく、同様に放送信号が多重化された放送シス
テムの受信機として広く応用できる。もちろんDSR受
信機として採用される際のDSR受信機の構成、処理方
式としても上記実施例に限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のデジタル放
送受信機は、デジタルフィルタ手段における係数の可変
制御により、出力音量レベルを可変とし、この係数は音
楽放送時と音声放送時についてユーザーが設定した出力
音量情報と、受信選局された放送信号についてのM/S
モード情報に基づいて設定されるようにしてM/Sモー
ドによる音量制御を可能と構成したため、M/Sモード
による音量制御のために可変抵抗器、リレー、スイッチ
ング素子等を用いてアナログ信号段階でのM/Sモード
に応じた音量制御系を備える必要はなく、部品点数の削
減、製造コストの低下、製造工程数の削減が実現される
という効果がある。さらに、デジタル信号段階での処理
のため音質低下、ノイズ混入等も発生しないという効果
もある。さらに、操作手段により音量比情報が設定され
ること、及びその音量比情報は、操作手段により一方の
出力音量レベルが高くされるときに他方の出力音量レベ
ルが低くされる値として設定されることで、M/Sモー
ドに応じた音量制御のためのユーザー操作は簡易であ
り、かつユーザーの望む状態に設定しやすいものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のDSR受信機におけるM/S
モードによる音量制御動作のフローチャートである。
【図2】実施例のDSR受信機の構成を示すブロック図
である。
【図3】実施例のDSR受信機のフロントパネルの正面
図である。
【図4】実施例のDSR受信機の表示部の正面図であ
る。
【図5】実施例のDSR受信機におけるデジタルフィル
タのブロック図である。
【図6】DSRシステムの概略の説明図である。
【図7】DSRシステムにおける時分割多重化及びQP
SK処理部の説明図である。
【図8】DSRシステムにおける時分割多重化処理の説
明図である。
【図9】DSRシステムの伝送信号のメインフレーム構
造の説明図である。
【図10】DSRシステムで伝送されるサービスフレー
ム構造の説明図である。
【図11】従来のDSR受信機におけるM/Sモードに
よる音量制御回路のブロック図である。
【符号の説明】
30 DSR受信機 33 高周波部 34 衛星周波数コンバータ 35 ケーブル周波数コンバータ 36 入力切換回路 37 QPSK復調部 38 デコーダ 40 デジタルフィルタ 40d 減衰器 43 コントローラ 43M データRAM 44 操作部 45 表示部 57,58 M/Sモードキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−294332(JP,A) 特開 平1−91541(JP,A) 特開 平2−21731(JP,A) 特開 昭62−114335(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/06 - 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの受信周波数内に複数のデジタル放
    送信号が多重化され、かつ前記各デジタル放送信号に対
    応した付加情報として少なくとも放送内容が音楽放送か
    音声放送かを区別する音楽/音声区別情報が前記デジタ
    ル放送信号とともに送信されるデジタル放送を受信する
    デジタル放送受信機において、音楽放送の際の出力音量レベルと音声放送の際の出力音
    量レベルとの音量比情報を設定するための操作手段と、 前記操作手段の操作により設定された前記 音量比情報を
    記憶することができる記憶手段と、 受信され選局された放送信号に対するデジタルフィルタ
    手段と、 受信され選局された放送信号についての前記音楽/音声
    区別情報と、前記記憶手段に記憶された音楽放送の際の
    出力音量レベル情報又は音声放送の際の出力音量レベル
    情報とに基づいて前記デジタルフィルタ手段の所定部位
    の係数を設定することにより、出力音量を制御する制御
    手段とを備え、前記音量比情報は、前記操作手段により前記各出力音量
    レベルの一方の出力音量レベルが高くされるときに他方
    の出力音量レベルが低くされる値として設定される こと
    を特徴とするデジタル放送受信機。
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