JPH06303159A - 番組識別受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 特定の情報番組を優先的に復調再生中に、受
信周波数或は受信バンドの変更により情報番組のみの優
先的な復調再生の設定を維持しつつ復調再生を中止す
る。 【効果】 特定情報番組を優先的に聴取中に他の周波数
で同じように特定情報番組の優先的な再生を設定するこ
とを容易に成し得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【０００１】

【０００２】

【産業上の利用分野】この発明は交通情報、天気予報或
いはニュース等の特定な情報番組を放送する際に、番組
識別信号を重畳するようにした放送電波を受信するラジ
オ受信機に関するものである。

【０００３】

【０００２】

【０００４】

【従来の技術】現在西独で実用化されている交通情報放
送システム（通称ＡＲＩ）は５７ＫＨZ に識別用の低周
波信号をＡＭにより重畳しており、交通情報の放送中は
この信号が常時送出されている。

【０００５】従って受信機側には識別用低周波信号の検
出手段を備え、この検出手段による出力をキーとして交
通情報を聞くことが出来る。

【０００６】また、このようなシステムにおいては、た
とえばテープ再生中に優先的に１つの特定の情報を聴取
中することも出来るが、特定番組の聴取中に使用者が他
の周波数で同様の設定をしたいと考えた時には、周波数
の変更を行う際に特定情報の聴取のみを可能とする設定
手段の設定が解除されるため、受信周波数の再設定の後
に更に設定手段を再セットする必要があった。

【０００７】

【０００３】

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従ってこの発明は他の
ミュージックソースから特定の情報番組を優先的に聴取
している最中に使用者が特定情報の聴取を中止し、他の
周波数で同様に特定情報の聴取の設定をしたいと考えた
時に、特定情報の聴取を設定する設定手段を解除するこ
となく他の周波数を選択可能とすることでその操作を簡
単にする番組識別受信機を提供することを目的とするも
のである。

【０００９】

【０００４】

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の番組識別受信機は、特定の情報番組の開始
を識別可能なように少なくとも番組開始符号を情報番組
に重畳した放送電波を受信する受信機において、受信復
調出力から少なくとも前記番組開始符号を抽出する抽出
手段と、前記情報番組のみの聴取を設定する番組設定手
段と、前記抽出手段の出力によって前記設定された情報
番組の開始を検出する検出手段と、前記検出手段の出力
により前記受信機以外の他のミュージックソースの再生
モードから優先的に前記受信機の復調再生モードに切り
換える手段と、受信機の受信周波数或は受信バンドの変
更を検出する検出手段と、受信機の復調再生モードに切
り換えた後に、前記検出手段の出力をうけて前記情報番
組のみの聴取の設定を維持しつつ前記受信機の復調再生
モードを中止するコントローラとからなる。

【００１１】

【０００５】

【００１２】

【作用】この発明による番組受信機においては、他のミ
ュージックソースから特定の情報番組を優先的に聴取し
ている最中に使用者が特定情報の聴取を中止し、他の周
波数で同様に設定をしたいと考えた時に、特定情報の聴
取を設定する設定手段を解除することなく他の周波数を
選択可能とすることでその操作を簡単にすることができ
る。

【００１３】

【０００６】

【００１４】

【実施例】この発明は前述のとおり放送によって送られ
る情報内容を識別して受信することが可能であるが、そ
の受信機の構成を説明する前に、この発明に利用される
放送方式について説明をしておく必要があろう。

【００１５】

【０００７】図２は送出される番組のフォーマットの概
略を示したものであり、交通情報やその他の情報番組に
は図２中Ｘに示すようにそれぞれ異なった開始符号パタ
ーンが１２ビット×４ワードで３秒間送出される。この
後交通情報等が送られ、これが終了すると、今度はＹで
示すように終了符号パターンが１２ビット×４ワードで
３秒間送出され、次の番組Ｂに移る。

【００１６】

【０００８】この開始および終了符号パターンは音声信
号中の例えば２４Ｈz と３２Ｈz をとり、ＦＳＫ（Ｆｒ
ｅｑｕｅｎｃｙ Ｓｈｉｆｔ Ｋｅｙｉｎｇ）変調によ
って０，１のデータとしてパターン送出される。従って
受信機側では２４Ｈz と３２Ｈz を識別するＦＳＫ復調
器によって１２ビットのパターン出力を得ることができ
る。

【００１７】

【０００９】この時の開始符号パターンは１２ビットの
うちの数ビットの範囲内の組合わせで種々設定すること
が可能であり、１，０の組合わせにより多種類の放送内
容の識別を可能にすることができる。なお終了符号パタ
ーンは１種類のみを設定しておけば一応運用上支障はな
い。

【００１８】

【００１０】図１はこの発明の実施例を示すブロック図
であり、１はアンテナ、２はチューナ部である。

【００１９】

【００１１】３はチューナ部２の復調出力端に接続され
た番組識別信号検出回路であり、その出力端は一致検出
回路４に接続されている。この一致検出回路４には番組
開始符号パターン設定回路５ａおよび番組終了符号パタ
ーン設定回路５ｂからの出力が印加されるよう成され、
上記番組開始符号パターン設定回路５ａにはさらに、番
組選択スイッチ６が接続されている。

【００２０】

【００１２】上記一致検出回路４の第１の一致検出出力
端はコントローラ５に印加され、又第２の一致検出出力
端はＯＲ回路６に印加されており、このＯＲ回路６の出
力端は上記コントローラ５に接続されている。このコン
トローラ５にはキーマトリックス７が接続されており、
その操作でチューナ部２のバンド切換え、或は受信周波
数の切換えや、チューナ部２による受信復調再生モード
や、チューナ部２以外の他のミュージックソースの切換
再生モード等の制御を行なう。

【００２１】

【００１３】そしてコントローラ５には番組識別受信優
先制御回路８が接続され、該優先制御回路８にはさらに
デッキコントローラ９、チューナコントローラ１０、ア
ンプコントローラ１１、その他のコントローラ１２が接
続されている。

【００２２】

【００１４】１３は上記コントローラ５の指令を受けて
動作する分周比設定カウンタであって、これはＰＬＬ１
４のループ内に配置されたプログラマブルデバイダ（図
示せず）の分周比を変化せしめ、ＰＬＬ１４の発振周波
数を段階的に変化させるものである。

【００２３】

【００１５】ＰＬＬ１４による発振信号はチューナ部２
のローカル信号として用いられ、チューナ部２の受信周
波数を選定する。

【００２４】

【００１６】上記分周比設定カウンタ１３からはラッチ
回路１５にも出力されており、このラッチ回路１５の出
力端はイクスクルーシブＯＲ回路（以下ＥＸ−ＯＲと称
す）１６に接続されており、このＥＸ−ＯＲ１６には上
記分周比設定カウンタ１３からの分周データが印加され
ている。このＥＸ−ＯＲ１６の出力端は上記ＯＲ回路６
に接続されると共に、上記ラッチ回路１５のストローブ
信号入力端にも接続されている。

【００２５】

【００１７】図３は図１における番組識別信号検出回路
３、一致検出回路４、番組開始符号パターン設定回路５
ａ、番組終了符号パターン設定回路５ｂおよび番組選択
スイッチ６の具体例を示したものである。すなわち図３
において、番組識別信号検出回路３は低減フィルタ３
１、周波数弁別回路３２、およびコンパレータ３３を有
し、チューナ部２の復調出力はこのフィルタ３１により
低減成分が選択され、ＦＳＫ信号がとり出される。この
ＦＳＫ信号は、上述の通り、例えば２４Ｈz と３２Ｈz
の信号をシフトキーイングしたものであり、これは周波
数弁別回路３２で弁別され、コンパレータ３３によって
シフト情報が１２ビットのデジタル信号としてとり出さ
れる。

【００２６】

【００１８】この１２ビットのデジタル信号はシフトレ
ジスタ４１に直列信号として印加され、このレジスタ４
１はこの直列信号を並列信号に変換して端子Ｄ0 〜Ｄ11
にもたらす。そしてこのシフトレジスタ４１の各出力端
子Ｄ0 〜Ｄ11はＥＸ−ＯＲ４２の各一方の入力端子に接
続されている。（図３ではＥＸ−ＯＲを代表のものを表
わし、他は省略）又このＥＸ−ＯＲ４２のそれぞれの他
の入力端子は番組開始符号パターン設定回路５ａにおけ
る１２列の出力端子に接続されており、各ＥＸ−ＯＲ４
２によってシフトレジスタ４１と番組開始符号パターン
設定回路５ａとの各ビットを比較する。このＥＸ−ＯＲ
４２の各比較出力はＮＯＲ回路４３に入力されており、
従ってシフトレジスタ４１の各ビットと、番組開始符号
パターン設定回路５ａにおける各ビットが全て一致した
時のみ上記ＮＯＲ回路４３よりＨ出力がもたらされるよ
う作用する。

【００２７】

【００１９】上記と同様にシフトレジスタ４１の各出力
端Ｄ0 〜Ｄ11にはＥＸ−ＯＲ４４の各入力端子が、又他
の入力端子には上記番組終了符号パターン設定回路５ｂ
の各出力端が接続され、さらに各ＥＸ−ＯＲ４４の出力
はＮＯＲ回路４５に入力されている。従ってシフトレジ
スタ４１と番組終了符号パターン設定回路５ｂの各ビッ
トが全て一致した時のみＮＯＲ回路４５よりＨ出力がも
たらされるようになっている。

【００２８】

【００２０】なお番組選択スイッチ６は独立してオン、
又はオフ出来る例えばプッシュスイッチにより構成され
ており、これをオンすることで特定の番組に対応した予
め定められた１２ビットのパターンが番組開始符号パタ
ーン設定回路５ａより並列データとして出力される。

【００２９】

【００２１】以上の構成において、電源が投入されると
ラッチ回路１５の出力Ｂ0 〜Ｂｎは不定であり、従って
ＰＬＬ用分周データＣ0 〜ＣｎとのイクスクルシブＯＲ
は全ビットで一致することはなく、Ｈ出力が発生する。
このＨ出力はラッチ回路１５のストローブ信号入力端子
ＳＴに印加され、この時のＰＬＬ１３における分周デー
タをとり込んでＢ0 〜Ｂｎに出力する。この状態ではＢ
0 〜ＢｎとＣ0 〜Ｃｎは全てのビットで一致し、このＥ
Ｘ−ＯＲ１６からは出力は発生しない。

【００３０】

【００２２】ここで希望するラジオ情報番組が放送され
ると、番組開始符号を受けて一致検出回路４よりコント
ローラ５に対しＨ出力が送られる。このＨ出力に基づい
てコントローラ５はチューナ部２以外のミュージックソ
ースの再生モードから、チューナ部２による復調再生モ
ードに切換える。

【００３１】

【００２３】又このラジオ情報番組が終了すると番組終
了符号の到来によって一致検出回路４よりＯＲ回路６を
通してコントローラ５にＨ出力が入力し、チューナ部２
の受信再生モードから他のミュージックソースの再生モ
ードに切換える。

【００３２】

【００２４】而してこの状態でキーマトリックスを操作
してチューナ部２の受信バンド或は受信周波数を変える
べく分周比設定カウンタ１３の値を変化させると、ラッ
チ回路１５より送られている以前のデータＢ0 〜Ｂｎと
新しいデータＣ0 〜Ｃｎは全ビット一致することがない
ため、ＥＸ−ＯＲ１６からはＨの不一致パルスが発生す
ることになる。

【００３３】

【００２５】従ってそのパルスはＯＲ回路６に入力し、
このＯＲ回路６を介してコントローラ５に入力し、チュ
ーナ部２の受信再生モードから他のミュージックソース
の再生モードに切換えることになる。

【００３４】

【００２６】

【００３５】

【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、受信バンド或は受信周波数の変更が行われれば等
価的に終了信号を受信したものと見なして番組識別受信
のリセットが行われる。よって、受信バンド或は受信周
波数の変更を行った場合であっても特定に番組識別受信
の機能が維持されるので他の周波数で同様の設定をする
場合の操作を簡単にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示したブロック図である。

【図２】この発明に使用される放送方式における番組の
フォーマット図である。

【図３】番組識別信号検出回路並びに一致検出回路の具
体例を示した結線図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ チューナ部 ３ 番組識別信号検出回路 ４ 一致検出回路 ５ コントローラ １３ 分周比設定カウンタ １４ ＰＬＬ回路 １５ ラッチ回路 １６ イクスクルーシブＯＲ回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】特定の情報番組の開始を識別可能なように
   少なくとも番組開始符号を情報番組に重畳した放送電波
   を受信する受信機において、 受信復調出力から少なくとも前記番組開始符号を抽出す
   る抽出手段と、 前記情報番組のみの聴取を設定する番組設定手段と、 前記抽出手段の出力によって前記設定された情報番組の
   開始を検出する検出手段と、 前記検出手段の出力により前記受信機以外の他のミュー
   ジックソースの再生モードから優先的に前記受信機の復
   調再生モードに切り換える手段と、 受信機の受信周波数或は受信バンドの変更を検出する検
   出手段と、 受信機の復調再生モードに切り換えた後に、前記検出手
   段の出力をうけて前記情報番組のみの聴取の設定を維持
   しつつ前記受信機の復調再生モードを中止するコントロ
   ーラを有することを特徴とする番組識別受信機。