JPH0614070A - デジタル復調器 - Google Patents

デジタル復調器

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JPH0614070A
JPH0614070A JP4169200A JP16920092A JPH0614070A JP H0614070 A JPH0614070 A JP H0614070A JP 4169200 A JP4169200 A JP 4169200A JP 16920092 A JP16920092 A JP 16920092A JP H0614070 A JPH0614070 A JP H0614070A
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circuit
phase
signal
symbol
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JP4169200A
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Inventor
Akio Kosaka
小坂  明雄
Toshinori Iinuma
敏範 飯沼
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンボルクロック信号を入力しないデジタル
復調器を構成し、復調器の全デジタル化を進め、LSI
化による小型軽量化を図ることを目的とする。 【構成】 本発明によれば、デジタル位相変調された信
号を入力端子1に入力し、入力された信号の振幅をリミ
ッタ2により論理レベルに変換する。一方、発振器3か
らのクロック信号に基づき計数するカウンタ5の計数値
を前記リミッタ2の出力信号に応答してラッチ回路6が
保持し、前記ラッチ回路6の出力を1シンボル区間の時
間だけ遅延回路7が遅延して、前記ラッチ回路6の出力
と前記遅延回路7の出力とを減算回路8が減算して位相
変化データを出力する。前記位相変化データに対して、
位相補償回路10が位相補償を行い、復号回路12がデ
ータを再生する。また、前記減算回路8の出力よりPL
L回路11がシンボルクロック再生とデータクロック再
生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル復調器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、伝送媒体を効率的に利用するため
に、デジタルの情報信号(ベースバンド信号)で搬送波
信号を変調し復調することが行われている。斯る変調の
方式としては、デジタルのベースバンド信号に応じて搬
送波信号の振幅を変化させる振幅変調方式(ASK)、
ベースバンド信号に応じて搬送波の周波数を偏移させる
周波数変調方式(FSK)、ベースバンド信号に応じて
搬送波の位相を変化させる位相変調方式(PSK)、ベ
ースバンド信号に応じて搬送波の振幅及び位相をそれぞ
れ独立して変化させる直交振幅変調方式(QAM)など
の種々の方式が用いられている。
【0003】このようにベースバンド信号に応じて変調
された搬送波信号(変調波信号)S(t)は、一般に次
のように表わすことができる。
【0004】
【数1】
【0005】数式1から明らかなように、変調波信号
は、2つの直交した成分で表わすことが出来、直交検波
器等の復調回路にてベースバンド信号を復調することが
できる。尚、上式の第1項は変調波信号の同相(I相)
成分、第2項は変調波信号の直交位相(Q相)成分と一
般に称される。デジタル位相変調信号を全デジタル回路
で復調するデジタル復調器として、特開平3−1887
37号報に開示された復調方式によるデジタル復調器が
ある。図8は、同方式におけるデジタル復調器の従来例
のブロック図である。
【0006】図8において、81はデジタル位相変調信
号入力端子、82はシンボルクロック信号入力端子、8
3は入力されたデジタル位相変調信号の振幅を一定にす
るリミッタ、84はリミッタ83の出力信号に応答して
シンボルクロック信号をサンプルする同期化回路、85
は搬送波信号の整数倍の周波数を発振する発振器、86
は発振器85の出力に基づき計数するカウンタ、87は
カウンタ86の出力を同期化回路84の出力に応答して
保持するラッチ回路、88は同期化回路84の出力に応
答して、ラッチ回路87の出力を入力し遅延させる遅延
回路、89はラッチ回路87の出力と遅延回路88の出
力とを入力して1シンボル区間の位相の変化を比較演算
する比較演算回路、90は比較演算回路によって再生さ
れたデータを出力する再生データ出力端子である。
【0007】次に動作について説明するが、最初に日本
のデジタル方式自動車電話システムの標準規格(RCR
STD−27)の変調方式であるπ/4シフトQPS
K変調方式について説明する。まず、入力のデジタルの
シリアル信号は、2ビットのパラレル信号である(X k,
k)なるシンボルに変換される。信号フォーマットの
先頭ビットから2ビット毎に変調シンボルとする。
【0008】入力シリアル信号から(Xk,Yk)への変
換(2値/4値変換)は下記に従う。
【0009】
【表1】
【0010】さらに(Xk,Yk)は、差動符号化され直
交信号(Ik,Qk)に変換される。(X k,Yk)から(I
k,Qk)への変換は次式のようになる。
【0011】
【数2】
【0012】但し、ΔΦ(Xk,Yk)=ΔΦkは次表のよう
に規定されている。
【0013】
【表2】
【0014】このようにして得られたIk、Qk信号は、
各々独立に低域通過フィルタによってベースバンド帯域
制限がかけられ、直交変調器に供給されるI相成分i
(t)、Q相成分q(t)が生成される。ここでシンボ
ル周期をTとし、t=kTの位相をΦ(t)=Φkとす
ると、
【0015】
【数3】
【0016】となり、その1シンボル前、すなわちt=
kT−Tの位相をΦ(t)=Φk-1とすると、
【0017】
【数4】
【0018】となる。数式2、数式3、数式4より、
【0019】
【数5】
【0020】となる。数式5を変形すると
【0021】
【数6】
【0022】となる。従って、数式6より、π/4シフ
トQPSK変調信号を復調する際、シンボル判定点にて
位相Φkと1シンボル前の位相Φk-1を検出し、位相Φk
より位相Φk-1を引くことによって1シンボル区間での
位相変化ΔΦ(Xk,Yk)を求めることができ、位相差Δ
Φ(Xk,Yk)より表2に従いXk、Ykを求め、・・・・
n-1,a n,an+1,an+2・・・・のシリアル信号を復
調することができる。
【0023】図8において動作を説明すると、リミッタ
83はデジタル位相変調信号入力端子81より入力され
たデジタル位相変調信号の振幅を制限し、矩形波状の論
理レベルに変換する。また、同期化回路84はシンボル
クロック信号入力端子82より入力されたシンボルクロ
ック信号をリミッタ83の出力信号の立ち上がりに応答
してサンプルする。このサンプルされたシンボルクロッ
ク信号、つまり同期化回路84の出力信号の立ち上がり
はデジタル位相変調信号のゼロクロス点に一致してい
る。
【0024】一方、発振器85は、デジタル位相変調信
号の搬送波周波数のn倍(nは整数)の周波数のクロッ
ク信号を発振するように設定されているので、発振器8
5のクロックを1/n分周するカウンタ86の出力は搬
送波の1周期の位相をn分割したものが得られる。発振
器85のクロック信号を入力して駆動するカウンタ86
の計数値は同期化回路84の出力の立ち上がりでラッチ
回路87に保持される。この計数値が数式3のデジタル
位相変調信号の位相Φkを表している。
【0025】ラッチ回路87の出力は、さらに遅延回路
88に入力され、同期化回路84の出力の立ち上がりで
遅延回路88に保持される。この遅延された値が数式4
の1シンボル前の位相Φk-1を表している。ラッチ回路
87の出力(Φk)と遅延回路88の出力(Φk-1)は比
較演算回路89に入力され1シンボル区間の位相の変化
ΔΦ(Xk,Yk)を検出し、表2に従いシンボルデータを
復調し、2ビットのシンボルデータをパラレル/シリア
ル変換によりシリアルデータに変換し、復調データを得
る。この復調データを再生データ出力端子90に出力す
る。
【0026】また、発振器85の周波数をデジタル位相
変調信号の搬送波周波数のn倍に設定しているので位相
の分解能は2π/nとなる。従って発振器85の周波数
をデジタル位相変調信号の搬送波周波数に比べ十分高く
取れば、必要な位相計測の分解能を得ることができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
入力信号として受信したデジタル位相変調信号の他にシ
ンボルクロック信号を入力しなければならない。このシ
ンボルクロック信号を得るためには、π/4シフトQP
SK変調信号の場合、変調波のエンベロープがシンボル
クロック信号の周波数成分を含んでいるので、これを抽
出する複雑なアナログ回路が必要になる。このように複
雑なアナログ回路が必要になるため、復調器の全デジタ
ル化を妨げ、LSI化による小型軽量化を困難なものに
していた。
【0028】本発明は、シンボルクロック信号を入力し
ないデジタル復調器を構成し、復調器の全デジタル化を
進め、LSI化による小型軽量化を図ることを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み、本発
明は、デジタル位相変調された信号が入力される入力端
子と、該入力端子より入力された信号の振幅を論理レベ
ルに変換するリミッタと、クロック信号が入力されるク
ロック信号入力端子と、該クロック信号入力端子より入
力されたクロック信号に基づき計数され、位相情報とし
て計数値を出力するカウンタ、前記カウンタの計数値
(位相情報)を前記リミッタの出力信号に応答して保持
するラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力を1シンボル
区間の時間だけ遅延させる遅延回路と、前記ラッチ回路
の出力と前記遅延回路の出力とを演算する減算回路と、
前記減算回路の出力を所定の周期のシンボルクロックで
サンプリングするサンプリング回路と、サンプリングさ
れたデータよりシンボルデータを復号する復号回路とを
具備することを特徴とする。
【0030】また、本発明は、前記減算回路の出力より
シンボルクロック再生とデータクロック再生を行うPL
L回路を具備することを特徴とする。更に、本発明は、
前記PLL回路の出力に応答して前記遅延回路を駆動す
ることを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明によれば、デジタル位相変調信号を振幅
制限し、前記デジタル位相変調信号の振幅制限された信
号に応答して、クロック信号により駆動する位相情報出
力手段の出力を保持し、前記保持した出力を1シンボル
区間の時間遅延させて、前記保持した出力と前記遅延さ
せた出力とを演算する。更に、演算結果の出力によりP
LL回路がシンボルクロック再生とデータクロック再生
を行う。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すブロック図
である。図1において、1はデジタル位相変調信号が入
力される入力端子、2は入力されたデジタル位相変調信
号の振幅を制限し、2値のデジタル信号に変換するリミ
ッタ、3はクロック信号を生成する発振器、4はクロッ
ク信号が入力されるクロック信号入力端子、5はクロッ
ク信号に基づき計数して、位相情報となる計数値を出力
するカウンタ、6はリミッタ2の出力に応答してカウン
タ5の計数値(位相情報)を保持するラッチ回路、7は
ラッチ回路6で保持された計数値をデータクロック信号
により1シンボル区間の時間遅延させる遅延回路、8は
ラッチ回路6が保持した計数値と遅延回路7により1シ
ンボル区間の時間遅延した計数値とをデータクロック信
号の周期で減算処理する減算回路、9は所定周期のシン
ボルクロックで減算回路8の出力の位相変化データをサ
ンプリングするサンプリング回路、10は位相変化デー
タに対して位相補償を行う位相補償回路、11は減算回
路8の出力を入力することによりシンボルクロック信
号、該信号を逓倍したデータクロック信号を再生するP
LL回路、12は位相補償回路10の出力の位相補償し
た位相変化データをデコードし、シンボルデータを形成
導出し、シンボルデータをパラレル/シリアル変換し
て、シリアルデータを再生データとして出力する復号回
路である。13は復号回路12の出力の再生データが出
力される再生シリアルデータ出力端子、14はPLL回
路11の出力のデータクロック信号が出力される再生デ
ータ用クロック出力端子である。
【0033】次に動作について図2を用いて説明する。
ここでは、入力信号として42kbit/sで搬送波周
波数450kHzのπ/4シフトQPSK信号を考え
る。入力端子1に図2のAのようなデジタル位相変調信
号が入力されると、デジタル位相変調信号はリミッタ2
により図2のBのような2値のデジタル信号に変換され
る。
【0034】一方では、発振器3のクロック信号に基づ
きカウンタ5は計数を行い、図2のCのような位相情報
を出力する。例えば、発振器3のクロック信号の周波数
をデジタル位相変調信号の搬送波周波数450kHzの
32倍の14.4MHzとすると、カウンタ5は1/3
2分周して5ビットパラレルの計数値を得る。この場
合、カウンタ5の出力である位相情報出力は、図2のC
のような滑らかな値でなく、実際は図3のように階段状
の値となる。このカウンタ5の計数値を、リミッタ2の
出力の立ち上がりに応答してラッチ回路6がラッチし、
図2のDのような瞬時位相データを得る。そしてラッチ
回路6の出力の保持された瞬時位相データを遅延回路7
により1シンボル区間遅延させると、図2のEのような
1シンボル前の位相データが得られる。ラッチ回路6の
出力の瞬時位相データから遅延回路7の出力の1シンボ
ル前の位相データを減算回路8で減算し、図2のFのよ
うな1シンボル時間の位相変化データが得られる。但
し、本実施例では遅延回路7及び減算回路8をデータク
ロックに応答して作動させている関係上、遅延出力及び
減算出力はデータクロック周期でのみ導出され、リミッ
タ出力の全ての立ち上がり出力に応答して導出されるこ
とはない。
【0035】減算回路8の出力の位相変化データをシン
ボルクロックに同期させると図4のようなアイパターン
となる。図4に示すように位相変化データはシンボル判
定点(立ち上がり部分)において3π/4、π/4、−
π/4、−3π/4の4値に収束する。また、図4に示
す位相変化データのゼロクロス点は平均的に、シンボル
判定点間の中央にあると見なせるので、PLL回路11
は、位相変化データの符号反転タイミングとシンボルク
ロック信号立ち下がりタイミングが平均的に一致する様
にシンボルクロック信号の位相を制御している。さらに
PLL回路11はシンボルクロックを逓倍(2逓倍)し
たデータクロック信号を形成し、クロック出力端子14
にこのデータクロックを出力する。
【0036】斯様なPLL回路の一例を図6に示す。位
相比較回路15により入力信号(位相変化データの符号
反転タイミング)と出力信号(シンボルクロック信号)
の位相差を検出し、これを”進み”と”遅れ”の2値で
表わし、プリセット値としてNが設定される可逆カウン
タ16を加算または減算させる。可逆カウンタ16の内
容が2Nになると−、0になると+の制御信号を発生
し、この信号の発生とともに可逆カウンタの値をNにリ
セットする。位相制御回路18は、クロック信号入力端
子4から入力クロック信号を入力し、可逆カウンタ16
の出力に従って通過するクロック信号の数を制御してい
る。即ち、位相制御回路18は可逆カウンタ16が+信
号を発するとクロック信号に1パルスを付加し、−信号
を発するとクロック信号より1パルスを除去し、位相を
制御する。分周回路19、20は、パルス数を制御され
た位相制御出力を計数して分周出力の位相タイミングを
制御する。こうして、シンボルクロック信号と位相変化
データの符号反転タイミングが平均的にほぼ同期するよ
うに制御される。
【0037】遅延回路7は、独立したクロック信号で駆
動しても良いが、PLL回路11の出力であるデータク
ロック信号を用いることにより、遅延回路7、減算回路
8、PLL回路11でフィードバックループを構成し、
確実な動作が期待できる。一方、入力されたデジタル位
相変調信号の搬送波周波数が、前述したように発振器3
の周波数の丁度1/32であると、サンプリング回路9
は入力された位相変化データをPLL回路11の出力の
シンボルクロック信号の立ち上がりでラッチし、3π/
4、π/4、−π/4、−3π/4の4値のいずれかで
あるラッチ出力を、位相補償回路10を介して復号回路
12に供給する。復号回路12は、位相変化が3π/
4、π/4、−π/4、−3π/4の4値に対する2ビ
ットのシンボルデータを表2に従いデコードし、この2
ビットのシンボルデータをパラレル/シリアル変換する
ことによって受信したリアルデータを再生し、出力端子
13に出力する。
【0038】次に位相補償回路10の補償動作について
説明する。図7に位相補償回路の一例を示す。一般的に
移動通信ではフェージングに伴ったランダムFM雑音の
影響による搬送波周波数変動、及び送信機と受信機との
基準発振器の周波数の差に起因する周波数偏差△ωc
生じる。周波数偏差△ωcを考慮すると数式1は次のよ
うになる。
【0039】
【数7】
【0040】数式7よりt=kTの時の位相をθ(t)
=θkとすると、
【0041】
【数8】
【0042】となり、1シンボル前、即ちt=kT−T
のときの位相をθ(t)=θk-1とすると、
【0043】
【数9】
【0044】となる。1シンボル区間の位相変化△θk
は、
【0045】
【数10】
【0046】となる。周波数偏差△ωcTがある場合、
ラッチ回路6の出力はθkとなり、遅延回路7の出力は
θk-1となるので、減算回路8の出力は△θkとなる。そ
して数式10より、入力されるデジタル位相変調信号の
搬送波周波数に周波数偏差△ωcがある場合の位相変化
データのアイパターンは、図5のようになる。このよう
に、入力されるデジタル位相変調信号の搬送波周波数に
周波数偏差△ωcがある場合、図5に示すように位相変
化データはシンボル判定点において3π/4+△ω
cT、π/4+△ωcT、−π/4+△ωcT、−3π/
4+△ωcTの4値に収束し、全ての位相変化データに
直流成分△ωcTが重畳される。
【0047】この直流成分△ωcTは図7のような回路
で取り除くことができる。△ωcTを求める場合、雑音
等を考慮して△ωcTを数シンボルにわたって計測し、
これを平均化することによってほぼ正確な△ωcTを求
めることが出来る。そして、サンプリング回路9の出力
から平均化によって得られた△ωcTを減算することに
より、周波数偏差即ちDC成分のない位相変化データが
得られる。尚、この位相補償は、サンプリングの後段で
あっても前段であっても良く、遅延検波型復調回路であ
れば従来のような構成に採用しても有効であり、本実施
例の構成にのみ有効なものではないことを付言してお
く。
【0048】斯くして本発明による動作は達成される
が、本実施例のπ/4シフトQPSK信号以外の他のデ
ジタル位相変調方式でも実現可能である。また、本実施
例ではハードによって本発明を構成しているが、ハード
の一部をソフトに替えても実現可能であることは云うま
でもない。更に、本実施例は必要に応じて変更可能であ
ることも付言しておく。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル位相変調信号
を振幅制限し、前記デジタル位相変調信号の振幅制限さ
れた信号に応答して、クロック信号により駆動する位相
情報出力手段の出力を保持し、前記保持した出力を1シ
ンボル区間の時間遅延させて、前記保持した出力と前記
遅延させた出力とを演算するようにしたので、シンボル
クロック信号の入力が不要となる。
【0050】更に、前記演算の後に、加算・減算を行い
位相補償するようにしたので、クロック信号の周波数が
デジタル位相変調信号の搬送波周波数の整数倍に設定さ
れなくてもよく、フェージングに伴ったランダムFM雑
音の影響により、搬送波周波数が変動しても伝送特性が
劣化しない。またPLL手段を持つことにより、外から
入力しないでシンボルクロック信号を持つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の動作を説明する図である。
【図3】本発明の位相分解能が2π/32の場合の位相
情報出力を示す図である。
【図4】本発明のデジタル位相変調信号の搬送波周波数
に周波数偏差がない場合の位相変化データのアイパター
ンを示す図である。
【図5】本発明のデジタル位相変調信号の搬送波周波数
に周波数偏差が△ωcである場合の位相変化データのア
イパターンを示す図である。
【図6】PLL回路の一例を示すブロック図である。
【図7】位相補償回路の一例を示すブロック図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、81 デジタル位相変調信号入力端子 2、83 リミッタ 3、85 発振器 4 クロック信号入力端子 5、86 カウンタ 6、87 ラッチ回路 7、88 遅延回路 8 減算回路 9 サンプリング回路 10 位相補償回路 11 PLL回路 12 復号回路 13、90 再生シリアルデータ出力端子 14 再生データ用クロック出力端子 84 同期化回路 89 比較演算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル位相変調された信号が入力され
    る入力端子と、該入力端子より入力された信号の振幅を
    論理レベルに変換するリミッタ手段と、クロック信号が
    入力されるクロック信号入力端子と、該クロック信号入
    力端子より入力されたクロック信号に基づき位相情報を
    出力する位相情報出力手段と、前記位相情報出力手段の
    位相情報を前記リミッタ手段の出力信号に応答して保持
    する保持手段と、前記保持手段の出力を1シンボル区間
    の時間だけ遅延させる遅延手段と、前記保持手段の出力
    と前記遅延手段の出力とを減算する減算手段と、前記減
    算手段より出力された位相変化データを所定周期のシン
    ボルクロックでサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段より供給される位相変化データを
    シンボルデータに変換する復号手段とを具備することを
    特徴とするデジタル復調器。
  2. 【請求項2】 前記減算手段の出力の符号反転の平均タ
    イミングに位相が一致するシンボルクロック信号を形成
    するPLL手段を具備することを特徴とする請求項1記
    載のデジタル復調器。
  3. 【請求項3】 前記PLL手段により形成されたシンボ
    ルクロック信号、または該シンボルクロック信号を逓倍
    したデータクロック信号に応答して前記遅延手段を駆動
    することを特徴とする請求項2記載のデジタル復調器。
  4. 【請求項4】 前記位相情報出力手段と前記PLL手段
    とを駆動するクロック信号が同一であることを特徴とす
    る請求項2記載のデジタル復調器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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