JPH0614009B2 - 腐食性不純物感知装置 - Google Patents

腐食性不純物感知装置

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JPH0614009B2
JPH0614009B2 JP59260961A JP26096184A JPH0614009B2 JP H0614009 B2 JPH0614009 B2 JP H0614009B2 JP 59260961 A JP59260961 A JP 59260961A JP 26096184 A JP26096184 A JP 26096184A JP H0614009 B2 JPH0614009 B2 JP H0614009B2
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ジエームス.ハワード.ターフン
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は全般的に流体中の不純物の検出、更に具体的
に云えば、核分裂軽水炉(LWR)の炉心冷却水中の腐
食性不純物の検出に関する。
従来技術の説明 LWRで使われる金属には、組成、温度、応力及び配置
の、或る状態の下で、応力によって強められた粒間侵食
が起ることが観察されている。304ステンレス鋼及び
インコネル600の様な材料は、このメカニズムによる
ひゞ割れ及び点食を起すことが観察されている。この他
の合金、特に低炭素ステンレス鋼は、LWRの正常の運
転環環境の下で侵食がずっと少ない。都合の悪いこと
に、多くのLWRの炉心内部並びに配管は、現在では粒
間侵食の惧れのある材料を用いている。
材料のひゞ割れは冷却水の不純物によっても、測定し得
る程の影響を受ける。LWRは水の純度を監視し、正常
の運転状態で許容し得る不純物レベルに水を維持する装
置を持っている。然し、不純物の侵入が時たま起り、水
質に影響を与え、それがLWR装置の材料に影響を持つ
ことも持たないこともある。現在、LWRの容器内部の
損傷が起る前に、侵入事象の影響を定量的に測定する手
段がない。この損傷は例えば局部的な出力領域モニタ
(LPRM)に起ることがあり、LPRMから出る信号
が突発的に変化したり、或いは比較的一定の新しい値に
突然に変化する時にだけ明らかになる。
時には、LWR容器の内部装置の損傷又は破損は、水の
不純物以外の理由で起ることがある。現在、多数の場合
のこういう破損の原因を決定することが出来ない。この
結果、原因が水の不純物によるものではないかどうかを
判定する為に、原子炉の運転停止が行われる。その結
果、原子炉の運転停止が不要であったということがあ
り、これは原子炉を運転するものにとっては非常にコス
トのかゝることである。更に、不純物がLWR容器の内
部の損傷を招くよりも十分前に、冷却水中に不純物が存
在することが判ることが望ましい。
従って、不純物が存在する時、そうなってから出来るだ
け早く、LWRの冷却水中の不純物を検出することが出
来る感知装置に対する要望がある。
発明の要約 この発明は流体中の不純物を測定する感知装置を提供す
ることにより、上記並びにその他の要望に応える。特に
LWRの冷却水に関心がある。この感知装置は、感知装
置に電力を供給することが出来ると共に感知装置によっ
て発生された電気信号を解析することが可能である電気
装置と組合せて作用し、流体中の少なくとも1種類の腐
食性不純物の存在を検出する。第1の参考例では、装置
は、その存在を決定しようとする少なくとも1種類の腐
食性不純物を含んでいる惧れのある流体から電気絶縁さ
れているが、それに接近して配置された電気信号送出し
手段を有する。腐食検出素子手段を電気信号送出し手段
に電気接続し、その存在を決定しようとする少なくとも
1種類の腐食性不純物を含んでいる惧れのある流体中に
配置する。更に腐食検出素子手段には、少なくとも1種
類の腐食性不純物が存在する時に腐食によって切断し得
る様に選択的に作られた少なくとも1つの切断可能な領
域を設け、素子が切断することにより、腐食性不純物の
存在を告知する電気信号が電気装置に送られる様にす
る。最後に、少なくとも1種類の腐食性不純物が存在す
る時に抵抗性素子手段が腐食によって切断し易くする為
に、抵抗性素子手段に引張り荷重を加える張力荷重手段
を設ける。
別の特徴として、腐食検出素子手段は、塩化物及び弗化
物を含むハロゲン化物のグループから選ばれた腐食性不
純物の存在の下に腐食によって切断し得る。切断可能な
領域は、素子手段の他の部分よりも断面積が相対的に一
層小さい少なくとも1つのくびれ部分で構成され、少な
くとも1種類の腐食性不純物に対して選択的に感応する
様にくびれ部分を熱処理してある。抵抗性素子手段は頑
丈なハウジングの室内に収容する。このハウジングは室
を密閉する端蓋を備えていると共に、開口を持ち、この
開口を介して少なくとも1種類の不純物を持つ流体が室
に出入りすることが出来る。張力荷重手段は素子手段に
張力をかける様に接続された圧縮ばね手段で構成され
る。第2の参考例では、腐食検出素子手段がハウジング
の内部に固定されていて、ハウジングの熱膨張により、
素子手段に張力がかゝる様にする。少なくとも第1、第
2及び第3の素子手段を夫々第1、第2及び第3のワイ
ヤで構成された電気信号送出し手段に電気接続して、1
つの素子手段だけが切断された時には、電気装置が反応
しないが、2つ又は更に多くの素子手段が切断した時に
反応する様に設計される。
第3の参考例の感知装置は、感知装置に電力を供給する
ことができると共に感知装置によって発生された電気信
号を解析し得る電気装置と組合されて、流体中の少なく
とも1種類の腐食性不純物の存在を検出する。この装置
はハウジングを持ち、このハウジングの中にガスで加圧
した密封室が設けられる。ハウジングの壁には、残りの
壁よりも相対的に一層弱い、設計による弱い区域を設け
る。ハウジングは少なくとも1種類の腐食性不純物を持
つ惧れのある流体中に配置する。この腐食性不純物は、
十分な濃度であれば、弱い区域を破損させ、腐食性不純
物を室内に取込む。
更にこの第3の参考例では、腐食検出素子手段がハウジ
ングの1つの壁を通抜けていて、ハウジングから電気絶
縁されている。腐食検出素子手段の一部分が室内にあっ
て、十分な濃度の腐食性不純物が室に入った場合、電気
装置に信号を送出すことが出来る。この第3の参考例の
変形の装置では、ハウジングが円筒形であり、ガスが不
活性ガス、例えばヘリウムであり、弱い区域はハウジン
グの一部分を外側管の中に密封することによって作られ
る。外側管の縁とハウジングの間の接触点でハウジング
に沿って加工された弱い裂け目に隣接して前述の縁があ
る。
この発明の実施例の感知装置は、感知装置に電力を供給
することが出来ると共に感知装置によって発生された電
気信号を解析することが出来る電気装置と組合せて用い
られる。この感知装置は流体中の少なくとも1種類の腐
食性不純物の存在を検出する為に使われる。感知装置
は、その降伏強度より低い応力がかゝる様に曲げられ、
当該管の他の部分よりも相対的に一層弱い弱い区域を設
けた管で構成される。管が、不純物の濃度が十分であれ
ば、弱い区域を破損させる様な少なくとも1種類の不純
物を含む惧れのある流体中に管を配置する。腐食検出素
子手段を管の中に配置して電気装置に電気接続する。こ
の素子手段は管が破損した場合、少なくとも1種類の不
純物の存在を知らせることが出来る。
更にこの発明は、感知装置に電力を供給することが出来
ると共に感知装置によって発生された電気信号を解析す
ることが出来る電気装置と組合せて作用し、不純物の存
在を測定する方法を提供する。この方法は、(イ)少な
くとも1つの腐食検出素子を流体中の少なくとも1種類
の腐食性不純物による腐食によって切断し得る様に作
り、(ロ)素子に引張り荷重を加え、(ハ)素子を少な
くとも1種類の腐食性不純物を含む流体中に配置し、
(ニ)腐食性不純物の存在を告知する為に、素子の切断
を知らせることの出来る電気装置に素子を結合すること
を含む。
参考例の説明 広義に云うと、第1図の感知装置では、全体的な装置の
一部分である感知装置22が、別の一部分であるケーブ
ル24に電気的に且つ機械的に結合されている。感知装
置22は内部に第1、第2及び第3の腐食検出素子2
6,28,30を持っており、その各々は夫々第1、第
2及び第3のくびれ領域32,34,36を持ってい
る。動作について説明すると、感知装置22を腐食性不
純物を含む惧れのあるガス又はLWR冷却水の様な流体
中に配置する。素子26,28,30に張力をかけ、特
定された不純物が実際に冷却水中に存在すれば、この不
純物が3つの素子のくびれ領域32,34,36を腐食
する様にする。素子26,28,30にかける張力は、
その腐食が起った時に、くびれ領域を破損させるのに十
分である様にする。これによって、不純物の存在を告知
することの出来る電気装置に対し、ケーブル24を介し
て電気信号が送られる。
更に具体的に云うと、第1図及び第2図の感知装置22
は、ケーブル24に電気接続される様に境界部で取付け
られた第1、第2及び第3の素子26,28,30の様
な腐食検出素子を持っている。境界部38は例えばセラ
ミック絶縁体40で構成されたセラミック金属封じであ
る。境界部38は後で説明する様に、流体が室68から
流れ出さない様にする封じとしても作用する。絶縁体4
0の内部には第1、第2及び第3の貫通接続部を設け、
それらが絶縁体40を通抜けてケーブルの末端領域48
に接触する様にする。素子26,28,30が夫々の貫
通接続部42,44,46内にしっかりと取付けられ
る。
素子26,28,30が境界部38から外向きに伸びて
いて、互いに略平行に整合している。素子の長さに沿っ
た或る点で、夫々に第1、第2及び第3のくびれ領域3
2,34,36を設ける。公知の冶金方法を用いて、こ
れらのくびれ領域は、予め選ばれた不純物によって選択
的に腐食し得る様に感度を高める。くびれの頚部は、各
々のくびれ領域の断面積が互いに略同一になる様に、素
子を精密加工することによって作られる。
冶金の分野では、0.03%を越える割合で炭素を含む
オーステナイト・ステンレス鋼は、或る形で加熱された
時、弱くなることが判っている。これは、普通は鋼の中
で固溶体である炭素が金属の結晶粒界で析出する為であ
る。この様に粒界で炭素含有量が増加すると、鋼が予め
選ばれた腐食剤によって選択的に腐食される様になる。
後で説明する様に、素子に張力をかけることにより、く
びれ領域を急速に破損させることが出来、こうして腐食
性不純物の存在を告知する。素子26,28,30の自
由端50の近くで、そ素子26,28,30が通抜けら
れる様にする開口を備えたスラスト片52を自由端50
に滑りはめにして、ろう付けする。
第1図に示す様に、感知装置22を一層頑丈にする為
に、感知装置22に円筒形ハウジング54を設けること
が好ましい。ハウジングの基部56が円形のケーブル末
端領域48にはまり、溶接部58の様な手段によってし
っかりと取付けられる。ハウジングの基部56からハウ
ジング壁60が伸びている。境界部38の近くでハウジ
ング壁60の内面に環状の頑丈なスラスト・パッド62
が結合される。壁60は引続いてケーブル24から遠ざ
かる向きに伸び、その外側端は端蓋64で終端する。こ
の端蓋が溶接部66によって壁60にしっかりと取付け
られる。境界部38、壁60及び端蓋64の組合せは、
ハウジング54内に室68を構成する様に協働する。端
蓋64は素子26,28,30の外側の自由端を受入れ
る様に設計された複数個の溝路70を持っている。壁6
0が複数個の孔72を持ち、この孔を介して流体が室6
8に出入りすることが出来る。
ばね74の形をした張力荷重手段が抵抗性素子手段2
6,28,30を取巻いている。ばね74の1端をスラ
スト・パッド62に当て、ばねの他端はスラスト片52
に接する。組立てる時、ばね74は圧縮状態でスラスト
・パッド62に当て、その後スラスト片52を抵抗性素
子26,28,30に滑りはめにして、ろう付け部分7
6によって素子にしっかりと取付ける。こうして圧宿さ
れると、ばね74は素子26,28,30を一定の張力
状態に保つ。ばね74を作るのに適当な材料は、公知の
冶金方法に従って適当に熱処理したインコネルX−75
0合金である。この材料は増感素子に較べて長い有効寿
命を持つ。
化学的な侵入物の中に不純物が存在する時の、張力をか
けられた素子26,28,30の破損の速度にとって、
くびれ領域32,34,36の機械的な設計が決め手で
ある。典型的には、頚部の応力は普通の動作状態に於け
る降伏点の直ぐ下にする。不純物による腐食が進むと、
頚部の断面積が減少して降伏が起り、その後に破損が起
る。一旦1つの素子26,28又は30が引張りによっ
て破損すると、残りの2つの素子の破損が急速に続いて
起る。これは前は最初に破損した抵抗性素子が支えてい
た余分の引張り荷重を受けるからである。腐食速度は素
子の材料の表面状態並びに腐食感度によっても影響され
る。
第1図及び第2図のケーブル24は、円形断面を持つ鋼
製のさや78を有する。さや78の中に第1、第2及び
第3のワイヤ80,82,84が配置される。絶縁物8
6がワイヤをさや78から電気的に隔離しており、これ
は2酸化ケイ素(SiO2)又は酸化アルミニウム(Al
2O3)の様な突き固めセラミック粉末にすることが出来
る。ワイヤ80,82,84が、夫々の素子26,2
8,30の基部にろう付けされることにより、境界部3
8で終端し、ワイヤと素子の間の電気接触を作る。境界
部38は金属の封じ本体88の中に包み込まれる。境界
部38を構成する全ての部品は、室68内に流体が存在
する時、その流体が境界部38を通抜けてケーブル24
の内部に入らない様な形で、きついはめ合せにする。
第3図及び第4図に示す様に、各々のワイヤ80,8
2,84の外側端が別々の個別の普通の電源及び普通の
信号処理回路に接続される。これが第3図及び第4図に
示されており、次にこれについて説明する。電源はワイ
ヤ80,82,84を介して素子26.28,30に一
定の信号を供給する。信号処理回路が、素子が切断した
場合にだけ、夫々の抵抗素子からの信号を受け取って電
力装置から供給された信号を中断する。素子26,2
8,30は、普通の動作状態では、数百オーム程度の小
さい電気抵抗値を持つ様に選ぶ。然し、その抵抗値は、
応力腐食ひゞ割れによって素子26,28,30の破損
があった時、非常に高く(即ち開路)なる様に設計され
ている。感知装置22は非常に小さく設計することが出
来、典型的には外径が0.125吋で実効的な長さが
0.75吋である。
第3図は感知装置91を電気回路93に接続する為に考
えられる1つの電気接続装置の構成を示す略図である。
感知装置のハウジング97内にある素子95が封じ99
を介してケーブル101に接続される。ケーブル101
がケーブル・コネクタ103を介して普通のオーム計の
様な抵抗値測定手段105に接続される。このオーム計
が直流電源107に接続され、その陰極がコネクタ10
3を介してケーブル101に接続される。
第4図は感知装置109内に3つの腐食検出素子手段が
ある場合の更に詳しい構成を示す図であり、感知装置の
ハウジングは大地に接続されている。3つの個別の腐食
検出抵抗素子手段(第4図には示してない)の各々が夫
々の直流電源111,113,115に接続され、これ
らの電源が個別の接地オーム計117,119,121
を介して個々の信号条件づけアナログ・ディジタル変換
増幅器123.125.127に接続される。これらの
増幅器は3者択2多数決回路129に接続される。多数
決回路129は2つのアンド・ゲート及び2つのオア・
ゲートを普通に接続したものである。これらがアンド・
ゲート131,133及びオア・ゲート135,137
として示されている。多数決回路は、少なくとも2つの
腐食検出素子手段が破損しなければ、端子139に信号
を出力しない。この破損は、監視している流体中に腐食
性材料が存在することを表わす。
動作時には、感知装置22は、その存在を決定しようと
する不純物を含む惧れのある流体中に配置される。不純
物を含んでいるかも知れない流体が、孔72を介してハ
ウジングの室68に出入りする様にする。素子26,2
8,30のくびれ領域32,34,36が、特定の種類
の不純物に対して応答する様に、熱処理によって選択的
に感度が高められているから、こういう不純物が存在す
れば、これらのくびれ領域が腐食する。素子26,2
8,30にはばね74によって引張り荷重が加えられて
いるから、くびれ領域が腐食されゝば、ひゞ割れが伝播
し、最終的に破損する。
1つの素子の破損により、夫々のワイヤ80,82,8
4を介して電気信号解析器に電気信号が送られる。この
解析器が少なくとも1つの素子が破損したことを告知す
る。この時、隣接した他の素子の引張り応力が増大し、
遂にはそれらも腐食によって破損する。素子は、任意の
2つの素子が正常状態に於ける引張り応力に耐えられる
が、腐食ひゞ割れが存在する時は耐えられない様に設計
されている。この為、誤って1個の素子が破損しても、
不純物の存在の虚偽の表示が出ることはない。回路が破
損を表示する為には、少なくとも2つの素子が破損しな
ければならない。これによって、素子の材料の欠陥によ
る故障原因の様な他の無関係な故障様式に関する限り、
感知装置22の信頼性が高くなる。
不純物の存在を監視するのに希望する場所に、複数個の
感知装置22を配置すれば、更に信頼性が高くなる。多
数の感知装置22が時間的に接近して破損すれば、不純
物の存在確率が高い。この情報を利用して、測定してい
る装置の運転を停止し、不純物を除去する為に、流体を
交換し又はきれいにすることが出来る。
この発明を開発した特定の用途は、LWR炉心冷却水中
に塩化物及び弗化物を含むハロゲン化物の様な不純物が
存在することを測定することである。3つの略同一の素
子26,28,30はこの冷却水の流体の流れに露出す
る。素子は水の純度か劣化した時、速やかに破損する様
に特に設計されている。素子は典型的にはインコネル6
00で構成され、ハウジング54は316Lステンレス
鋼で構成される。インコネル600を選んだのは、応力
腐食ひゞ割れが起り易いからであり、この降伏強さ及び
極限強さは腐食の開始及び伝播によく適している。他
方、316Lステンレス鋼合金は粒間侵食が容易に起ら
ない。
感知装置22は、その中にある素子が、炉心内の振動の
結果としての低サイクル疲労を避ける様に、機械的に剛
性を持つ様に設計されている。従って、最終的には素子
の破損を招くこの様な低サイクル疲労を防止する為に、
感知装置の素子の共振振動数は、炉心内の振動数よりか
なり高くなる様に選ぶ。
第5図は第2の参考例を示す。第5図のケーブル24及
び境界部38は第1図の同様な部分と同じである。従っ
て、第1図で詳しく述べたこれらの部分の構造を繰返す
必要はない。同じ様に、第5図のハウジング壁60、室
68、孔72、素子26,28,30及び夫々のくびれ
領域32,34,36は第1図の同じ参照数字で表わし
た部分と同一である。
第1図と較べた第5図の構造的な主な違いは、第5図の
ハウジング90によって構成される感知装置92は、第
1図の端蓋64の構造とは異なる端蓋94によって密封
されていることである。第5図の端蓋94が複数個の通
抜け部96を持ち、素子26,28,30の先端がこの
通抜け部を介して端蓋94の上部に出ている。ろう付け
部分98が素子26,28,30の外に出た先端を端蓋
に固定している。
第5図の主な特徴は、素子26,28,30が、ハウジ
ング壁60及び端蓋94とは異なる熱膨張係数を持つ材
料で作られていることである。この構成を用いることに
より、ハウジング壁60及び感知装置92をその場所で
加熱することによって、素子に張力がかけられ、ハウジ
ング壁60は素子よりもより大きく、境界部38から遠
ざかる向きに横方向に熱膨張し、こうして素子に張力を
かける様になっている。例えば316Lステンレス鋼を
荷重枠のハウジング壁60として使うことが出来、イン
コネル600合金を素子を作る材料に使うことが出来
る。感知装置92は炉心の冷却水によってその場所で加
熱される。この冷却水は典型的には約550゜Fの温度を
持つ。
第6図は第3図の参考例を示す。感知装置100が円筒
形ハウジング102を持ち、このハウジングは基部10
4、壁106及び頂部108を持っていて、これらが順
次溶接され、密封室110を構成する。壁106の外側
の円周に沿って切欠き112が加工される。ハウジング
102の外径と等しい内径を持つ円筒形管114を壁1
06に滑りはめにし、管114の縁116が切欠き11
2の近くに来る様に位置ぎめする。導管118が基部1
04を通抜けて室110に入り、そこで溶接部120に
より所定位置に密封される。
導管118の中にワイヤ122が配置されており、この
ワイヤが計器124及び電源126に電気接続され、こ
の電源は導管118に電気接続されている。導管118
の端128が室110に開口している。室110はヘリ
ウムの様な不活性ガスで加圧し、こうして室110内の
圧力膨張により、感知装置102の壁106に張力をか
ける。
動作について説明すると、感知装置100は不純物を含
んでいる疑いのある炉心冷却水の様な流体の中に配置さ
れる。不純物が存在すれば、この不純物が感知装置10
0の切欠き112を腐食させ、この為、縁116及び切
欠き112が合さる点で、壁106が破損する。この
時、流体が室110に入り、端128から導管118に
入り、不純物が存在すれば、この不純物は導管118の
側面130とワイヤ122の間で電流を通すことの出来
るイオンを供給する。電源126によって側面130及
びワイヤ122の間に設定された電位差により、イオン
化した流体を通って電流が流れ、こうして電気回路を閉
じて、電流の流れを作る。計器124がこの電流を表示
し、こうして冷却水中に不純物が存在することを表示す
る。
実施例の説明 第7図はこの発明の実施例を示す。感知装置132は壁
136を持つ密封された円筒形導管134で構成され
る。導管は0.03%を越える割合で炭素を含むオース
テナイト・ステンレス鋼から構成される。導管の中には
ワイヤ138が壁136から電気的に隔離されて配置さ
れており、このワイヤは外部で計器140及び電源14
2に接続され、この電源が壁136に接続されている。
この構成により、電源142が壁136及びワイヤ13
8の間に電位差を持たせる。導管134は壁136に張
力がかゝる様に曲げられているが、壁136を構成する
材料の降伏強さを越えない様に曲げる。曲がる点144
で、壁136の一部分に切欠き146を加工する。スリ
ーブ148を壁136ときつく接触する様に形成し、縁
150が切欠き146に隣接する様に位置ぎめする。係
止部152を曲げた導管134の先端154にしっかり
と結合すると共に壁136にも結合して、導管134の
曲げた部分をしっかりと固定する。この構成によって切
欠き146に張力がかけられる。
動作について説明すると、感知装置132は不純物を持
つと予想される流体の中に配置する。選ばれた不純物が
存在すると、それが導管134の切欠き146を腐食す
る。管134を曲げることによって加えられる張力によ
り、ひゞ割れが切欠き146内で伝搬する。最終的には
不純物が壁136を十分に腐食して、壁を破損させ、こ
うして不純物と共に流体を導管134の内部に取込む。
流体中にある不純物のイオンが導電通路となり、それが
壁136及びワイヤ138の間の電気回路を閉じる。こ
れによって電流信号が発生され、それが計器140によ
って表示され、流体中の不純物の存在が表示される。
以上説明したこの発明の参考例では、数多くの利点があ
る。第1図、第2図及び第5図の参考例は受動形で、可
動部分又はガスがなく、小形で、頑丈で低廉に製造出来
る装置である。最初の2つの参考例では、感知装置は内
部の冗長性を持ち、3つの素子の無関係な破損様式を弁
別する為の3者択2の多数決論理を持つ設計になってい
る。第5図に示した第2の参考例の装置は、炉心の冷却
水中にある時の感知装置の差別的な熱応力により、自動
的に作動される。
本発明の効果 第7図の実施例は原子炉冷却水の流体中にある不純物の
化学汚染物に対して速い応答を持つ様に設計することが
出来る。実施例は炉心又は冷却剤配管装置(図に示して
ない)に用いて、腐食性不純物がある状態の早期の警告
を発することが出来る。感知装置は化学的な不純物が入
り込んだことによる破損の後、容易に交換することが出
来る。感知装置は、必要に応じてLWRプラント全体に
わたって同じものを使える様にする位に、小形で低廉で
ある。
以上この発明の好ましい実施例について詳しく説明した
のは、例示にすぎない。この詳しい説明はこの発明を網
羅したり、或いはこの発明をこゝに説明した特定の形式
に制約するつもりはない。勿論、上に述べた所から、い
ろいろな変更が可能である。好ましい実施例を選んで説
明したのは、この発明の原理並びにその実際的な応用を
最もよく説明し、こうして当業者がこゝで説明しなかっ
た他の種々の構成で、且つ特定の用途に適したいろいろ
な変更を加えて、この発明を利用することが出来る様に
する為である。この発明の範囲は特許請求の範囲の記載
のみによって限定されることを承知されたい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の参考例の感知装置の側面断面
図、第2図は第1図の線2−2で切った断面図、第3図
は各々の腐食検出素子を接続した電気回路の回路図、第
4図は感知装置を接続する典型的な多数決回路の回路
図、第5図はこの発明の第2の参考例の感知装置の側面
断面図、第6図はこの発明の第3の参考例の感知装置の
側面断面図、第7図はこの発明の実施例の感知装置の側
面断面図である。 主な符号の説明 132:感知装置,134:円筒形導管,136:壁,
138:ワイヤ,140:計器,142:電源,14
4:曲がる点,146:切欠き,148:スリーブ,1
50:縁,152:係止部,154:先端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−2050(JP,A) 特公 昭57−451(JP,B2) 米国特許 322290(US,A) 米国特許 3846795(US,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感知装置に電力を供給することができる電
    源および該感知装置によって生じる導電を表示し得る計
    器手段と組合せて用いられて、核分裂軽水炉の冷却水中
    に塩化物及び弗化物を含むハロゲン化物のグループのう
    ちの少なくとも1種類の腐食性不純物が存在することを
    検出する該感知装置であって、 (a)0.03%を越える割合で炭素を含むオーステナ
    イト・ステンレス鋼からなり、降伏強さより低い応力が
    かかるように曲げられた管を有し、曲げられた部分に前
    記管の他の部分より相対的に一層弱い溝区域を設け、十
    分な濃度であれば前記弱い区域を破損させる前記不純物
    を少なくとも1種類含んでいる惧れのある前記冷却水内
    に前記管が配置され、 (b)前記管内に配置され、前記電源に電気的に接続さ
    れ、前記管が破損すると、少なくとも1種類の前記不純
    物の存在下で導通し得る腐食検出素子手段とを有する、 感知装置。
JP59260961A 1983-12-12 1984-12-12 腐食性不純物感知装置 Expired - Lifetime JPH0614009B2 (ja)

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US06/560,121 US4628252A (en) 1983-12-12 1983-12-12 Corrosive impurity sensor
US560121 1983-12-12

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JPS60168039A JPS60168039A (ja) 1985-08-31
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SE (1) SE461301B (ja)

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IT1177296B (it) 1987-08-26
DE3444875A1 (de) 1985-06-20
ES8705628A1 (es) 1987-05-01
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IT8423702A0 (it) 1984-11-23
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