JPH06138801A - ホログラム記録フィルム - Google Patents

ホログラム記録フィルム

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JPH06138801A
JPH06138801A JP29314092A JP29314092A JPH06138801A JP H06138801 A JPH06138801 A JP H06138801A JP 29314092 A JP29314092 A JP 29314092A JP 29314092 A JP29314092 A JP 29314092A JP H06138801 A JPH06138801 A JP H06138801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
light
hologram recording
film
material layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP29314092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ueda
植田健治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP29314092A priority Critical patent/JPH06138801A/ja
Publication of JPH06138801A publication Critical patent/JPH06138801A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム裏面反射に伴う不要な干渉縞を除去
し、ノイズの少ないホログラムを得る。 【構成】 感光性材料層の両面にフィルムがラミネート
されたホログラム記録フィルムにおいて、ホログラム記
録波長における感光性材料層の光透過率をβ、ホログラ
ム記録可能な参照光と物体光の比をR/O(<1)、空
気とフィルム界面との反射率をαとしたとき、 R/O
≦β<(R/O)×(1/α)であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホログラム記録フィルム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のホログラム記録フィルムの
層構成を示す図である。感光材料層20aとしては、フ
ォトポリマー等の粘着性のある記録材料が使われてお
り、その両側をPET等の透明フィルム20b,20c
でサンドイッチし、所定位置にセットしたホログラム記
録用光学系に順次供給して量産化に対応できるようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
従来のフィルムは空気とフィルムとの界面での反射を1
0%、感材層での吸収を20%と仮定すると、図5に示
すように入射強度100の光は空気フィルム界面で10
%反射され、感材層で20%吸収されるため、裏面側で
は7.2%程の光が反射して再度感材層に入射され、フ
ィルムから透過されていく光は65%程になる。この裏
面で反射された7.2%の光と入射光とにより干渉が生
じ、この強度比は90:7の干渉となり、迷光となって
干渉縞を乱してしまうことになる。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、フィルム裏面反射に伴う不要な干渉縞を除去し、ノ
イズの少ないホログラムが得られるホログラム記録フィ
ルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の記録フィ
ルムを説明するための図、図2はホログラムの複製を説
明するための図である。図中、1は入射光、2は迷光、
3は入射光、10はコピーフィルム、10a,10cは
フィルム、10bは感光性材料層である。
【0006】いま、感光性材料層へのホログラム記録可
能な参照光(R)と物体光(O)の比R/O(以下、臨
界R/O比という)が1/100=0.01の感光性材
料層を例にとって説明する。
【0007】本発明で使用するホログラム記録フィルム
10は、図1に示すように、感光性材料層10bの両面
にフィルム10a,10cがラミネートされている構造
のものであり、空気とフィルム界面での反射率をα、感
光性材料層における光透過率をβとすると、入射光1は
空気フィルム界面でα分だけ反射し、入射光強度が1の
ときフィルム10aを透過する光強度は(1−α)とな
る。さらに感光性材料層10bを透過した時の光強度は
(1−α)βとなり、さらに裏面反射により(1−α)
βαの強度の光が迷光となる。感光性材料層10b中で
の入射光と迷光の強度の比は、層の厚みを考えると各部
で異なるが、それぞれが感光性材料層10bを透過した
ときの強度で比較すると、 入射光:迷光=(1−α)β:(1−α)βαβ =1:αβ となる。
【0008】いま、空気とフィルム界面での反射を0.
04とすると、感光性材料層10bでの吸収がない場
合、すなわちβ=1と仮定すると、迷光による影響は 1:0.04 であり、臨界R/O比以上となって迷光が記録されてし
まうことになる。このときαβ<R/O、すなわちβ<
(R/O)×1/α(%)であれば、入射光と迷光の比
は臨界R/O比より小さくなるので、迷光は記録されな
い。例えば、β=0.25未満(透過率25%未満)で
は、迷光による影響が 1:0.01 となり、臨界R/O比以下のため不所望な干渉縞の記録
は防止される。ただし、透過率βが低すぎては迷光は小
さくなるものの、ホログラムも記録できなくなってしま
う。
【0009】例えば、図2に示すように原版ホログラム
11にコピーフィルム10を重ね合わせ、コピーフィル
ム側からの入射光を参照光、原版ホログラムからの反射
光を物体光としてコピーフィルム10に原版ホログラム
を複製する場合、原版ホログラム11から回折されてく
る光は、回折入射光1に対してβとなるため、これが臨
界R/O比以上でないとホログラムが記録できない。ま
た、βが(R/O)×1/αでは、透過率が高すぎるた
め、迷光による干渉縞が記録されてしまう。従って、β
としては臨界R/O比以上、かつ(R/O)×1/α以
下の真中あたりの透過率のフィルムを利用するのが好ま
しい。
【0010】なお、感光性材料層の光透過率(光吸収)
を設定すると、ホログラムの観察に影響がでる可能性が
ある。そこで、感光性材料層として電離線照射あるいは
加熱、あるいは現像処理によりにより透明になる材料を
用いればホログラム記録後に透明にすることができる。
【0011】感光性材料が電離線照射あるいは加熱によ
り透明になる材料としては、代表的にはデュポン社や大
阪工業試験所等から提案されているバインダーポリマ
ー、モノマー、光開始剤系等から構成されるホログラム
記録材料が挙げられる。このうち、光開始剤系はレーザ
等の可視光に感光性を付与する増感色素と、励起された
増感色素からエネルギを受け取り、ホログラム記録反応
の開始種となるラジカルを発生する開始剤から構成され
る。ところで、感光性材料層の光透過率βは、増感色素
の濃度をc、吸光計数をe、膜厚をtとすれば、 β=10-ect で表すことができる。従って、本発明において重要な値
となる光透過率βは、増感色素の種類及び濃度、膜厚t
を調節することにより所望の値にすることができる。な
お、増感色素はホログラム記録後に電離放射線照射ある
いは加熱により可視領域、吸収のない化合物に変化する
色素を選択する必要がある。
【0012】感光性材料層が現像処理により透明となる
材料としては、代表的には銀塩感材があり、ゼラチン、
銀塩、増感色素等から構成される。なお、増感色素はホ
ログラム記録後の湿式の現像工程時に取り除かれる色素
を選択する必要がある。
【0013】なお、上記説明では反射型ホログラムの複
製について説明したが、2光束干渉による透過型ホログ
ラムの複製に適用できることは言うまでもない。
【0014】
【作用】本発明は両面にフィルムがラミネートされた感
光性材料層からなるホログラム記録フィルムの感光性材
料層の透過率をβとし、フィルムと空気界面との反射率
をαとするとき、R/O≦β<(R/O)×1/αとす
ることにより迷光を小さく抑えてその記録を防止すると
共に、ホログラムの記録を行うことが可能となる。
【0015】
【実施例】感光性材料層として、図3に示すように、透
過率が0.001〜0.95のものを使用した。この感
光性材料は臨界R/O比が1/250程度であることが
適当な増感色素量で物体光Oと参照光Rの比を変化させ
てホログラム記録する実験より分かっている。しかしこ
の条件では裏面反射による不所望な干渉縞が観測された
ので、増感色素の量を増加させ、様々な透過率のホログ
ラム記録フィルムを作製した。
【0016】このホログラムを記録した時のホログラム
の明るさと不所望な縞の有無をまとめると、図3に示す
ようになる。なお、図3では原版ホログラムにコピーフ
ィルムを重ね、反射型ホログラムとして複製したもので
ある。
【0017】図3において、透過率を小さくすると、ホ
ログラムも迷光による不所望な干渉縞も記録されず、一
方透過率を大きくすると、ホログラムが明るくなると共
に、迷光による不所望な干渉縞も記録されている。従っ
て、ホログラムの明るさがとれるとともに、迷光による
不所望な干渉縞が生じない範囲の透過率を選択すること
によりノイズの少ないホログラムを得ることが可能とな
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録フィ
ルムの感光性材料層の透過率をβとし、フィルムと空気
界面との反射率をαとするとき、R/O≦β<(R/
O)×1/αとすることにより迷光による不所望な干渉
縞の記録を防止すると共に、所定の明るさのホログラム
像を記録することができ、ノイズの少ない良好なホログ
ラム像の複製を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録フィルムを説明するための図で
ある。
【図2】 ホログラムの複製を説明するための図であ
る。
【図3】 透過率を変化させたとき記録されるホログラ
ムと不所望な干渉縞の記録について説明する図である。
【図4】 ホログラム記録フィルムを示す図である。
【図5】 記録フィルムの各層における光強度を説明す
る図である。
【符号の説明】
1…入射光、2…反射光、3…入射光、10…コピーフ
ィルム、10a,10c…フィルム、10b…感光性材
料層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性材料層の両面にフィルムがラミネ
    ートされたホログラム記録フィルムにおいて、 ホログラム記録波長における感光性材料層の光透過率を
    β、ホログラム記録可能な参照光と物体光の比をR/O
    (<1)、空気とフィルム界面との反射率をαとしたと
    き、 R/O≦β<(R/O)×(1/α) であることを特徴とするホログラム記録フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルムにおいて、感光
    性材料層は電離線照射あるいは加熱により透明になる材
    料からなることを特徴とするホログラム記録フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフィルムにおいて、感光
    性材料層は現像処理により透明になる材料からなること
    を特徴とするホログラム記録フィルム。
JP29314092A 1992-10-30 1992-10-30 ホログラム記録フィルム Pending JPH06138801A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29314092A JPH06138801A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ホログラム記録フィルム

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JP29314092A JPH06138801A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ホログラム記録フィルム

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JPH06138801A true JPH06138801A (ja) 1994-05-20

Family

ID=17790943

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29314092A Pending JPH06138801A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 ホログラム記録フィルム

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JP (1) JPH06138801A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014215320A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 大日本印刷株式会社 スクラッチラベル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014215320A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 大日本印刷株式会社 スクラッチラベル

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