JPH0613828Y2

JPH0613828Y2 - 研磨機

Info

Publication number: JPH0613828Y2
Application number: JP19500585U
Authority: JP
Inventors: 俊介袴
Original assignee: マルイチ鋼機株式会社
Priority date: 1985-12-18
Filing date: 1985-12-18
Publication date: 1994-04-13
Anticipated expiration: 2000-12-18
Also published as: JPS62104856U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、鋼板等の表面を無端状の研磨ベルトで平滑に
研磨する研磨機に関するものである。

従来の技術従来、無端状の研磨ベルトの駆動ユニットを台車上に搭
載し、鋼板等の表面上を移動させつつ研磨する研磨機は
公知である。

考案が解決しようとする問題点無端状の研磨ベルトを使用する従来の研磨機は、ドライ
ブプーリ、テンションプーリおよびコンタクトホイール
に張設されるが、研磨抵抗に対する強度や構造上から、
研磨ベルトの幅が制約されるため、コンタクトホイール
を台車の横幅方向の中央又は一側に偏倚して配置してお
り、中央配置のものでは、鋼板の両側縁部の研磨が不可
能（台車の車輪が鋼板から脱輪するため）であり、ま
た、一側に偏倚配置したものでは、鋼板の一側縁部の研
磨が可能となるが、他側縁部の研磨には、台車の走行方
向を反転させて行う必要があり、作業性がきわめて悪い
という問題があった。

本考案は上記問題点を解消することを課題としている。

問題点を解決するための手段本考案は、車輪付きの台車と、台車上に搭載された正逆
回転可能なモータと、台車上に支持されたモータで駆動
されるドライブプーリと、台車上にテンション調整可能
に設置されたテンションプーリと、台車に車輪軸と平行
で、下方の作業位置と上方の非作業位置とに位置変更可
能に設置され、かつ、台車の２個の両側の車輪より夫々
外側に配置した２個のコンタクトホイールと、ドライブ
プーリおよびテンションプーリ並びにコンタクトホイー
ルに張設された無端状の研磨ベルトとからなり、両側の
コンタクトホイールのいずれか一方を選択使用して研磨
作業を行うようにしたものである。

作用本考案は、台車に２個のコンタクトホイールを車輪軸と
平行に設け、被研磨物の研磨位置に応じていずれか一方
のコンタクトホイールにより研磨させようとするもの
で、各コンタクトホイールは、個々に下方の作業位置と
上方の非作業位置に位置変更可能としてあり、かつ、両
側のコンタクトホイールを台車の車輪より外側に配置し
てあることによって、鋼板の両側縁の研磨を脱輪の恐れ
なく実施できる。

実施例以下本考案の実施例を第１図および第２図を参照しなが
ら説明する。図面において、（１）は台車、（２）
（２）は台車（１）に装備させた車輪、（３）は台車
（１）に搭載した正逆回転可能なモータ、(4a)(4b)は２
個のドライブプーリ、(5a)(5b)は２個のテンションプー
リ、(6a)(6b)は２個のコンタクトホイール、（７）は無
端状の研磨ベルトである。

２個のドライブプーリ(4a)(4b)は、台車（１）上に立設
された竪フレーム（８）に回転可能に軸承される。即
ち、竪フレーム（８）には軸受ボス（９）が２個並列に
固設され、この軸受ボス（９）に夫々回転軸(10)が軸受
を介して回転可能に軸承され、この回転軸(10)の一端に
ドライブプーリ(4a)(4b)が固着されている。この回転軸
(10)の他端にはＶベルトプーリ(11)が固着され、モータ
（３）の出力軸(3a)上のＶベルトプーリ(12)からＶベル
ト(13)を介して回転駆動される。。上記回転軸(10)はモ
ータ（３）の出力軸(3a)と平行に配置されている。(14)
は可逆マグネットスイッチで、このマグネットスイッチ
(14)のＯＮ−ＯＦＦによりモータ（３）の回転駆動を回
転軸(10)に断続して伝える。

２個のテンションプーリ(5a)(5b)は、竪フレーム（８）
に固設した取付ブラケット(15)に立設固定したガイドロ
ッド(16a)(16b)に昇降可能に挿入した昇降体(17)の支軸
(18a)(18b)上に回転可能に取付けられている。上記ガイ
ドロッド(16a)(16b)間には上部支持板(19)および下部支
持板(20)が橋設してあり、これら支持板(19)(20)で取付
ブラケット(15)に回転可能に取付けたテンション調整螺
子軸(21)が起立保持される。ガイドロッド(16a)(16b)に
挿入した昇降体(17)は、テンション調整螺子軸(21)に螺
合せしめられ、該螺子軸(21)の正逆回転により、ガイド
ロッド(16a)(16b)に沿って昇降し、テンション調整する
ものである。テンション調整螺子軸(21)の上端に調整ハ
ンドル(22)が取付けてあり、この調整ハンドル(22)でテ
ンション調整螺子軸(21)を正逆回転させる。上記テンシ
ョンプーリ(5a)(5b)はドライブプーリ(4a)(4b)と平行に
設けられている。

コンタクトホイール(6a)(6b)は、台車（１）の走行方向
端部に固着された支持ブラケット(23a)(23b)に車輪軸と
平行で、かつ、各々上下に位置変更可能に設置されてい
ると共に、車輪（２）（２）よりも夫々外側に配置され
ている。上記コンタクトホイール(6a)(6b)から研磨ベル
ト（７）が外れないように、該コンタクトホイール(6a)
(6b)の上方位置にテンションプーリ(5a)(5b)およびドラ
イブプーリ(4a)(4b)のベルト接線が位置させてある。

コンタクトホイール(6a)(6b)を上下位置変更可能に設置
する構成は種々の構成が採用できるが、図面に示す実施
例は、支持ブラケット(23a)(23b)に、支持アーム(24a)
(24b)の一端を枢軸(25a)(25b)を介して上下方向に回転
可能に枢着し、該支持アーム(24a)(24b)の他端に固設し
た軸(26a)(26b)にコンタクトホイール(6a)(6b)を軸受を
介して回転可能に取付けてある。上記支持アーム(24a)
(24b)は適宜のクランプ手段で位置決め固定されるが、
そのクランプレバー(27a)(27b)は支持ブラケット(23a)
(23b)の外部に突出保持してある。また、上記支持アー
ム(24a)(24b)は、支持ブラケット(24a)(24b)に後方に向
けて取付けた操作レバー(28a)(28b)で上下方向に回動せ
しめれらる。

無端状の研磨ベルト（７）は、両端をコンタクトホイー
ル(6a)(6b)に掛け渡し、中間部分をドライブプーリ(4a)
(4b)とテンションプーリ(5a)(5b)に掛け渡してあり、モ
ータ（３）によって正逆方向に駆動される。第１図は右
側のコンタクトホイール(6a)を下方の作業位置に設定
し、左側のコンタクトホイール(6b)は非作業位置に設定
して鋼板等の非研磨物(W)の上面を研磨している状態を
示している。上記研磨ベルト（７）の研磨面は台車
（１）の両側面に設けた修正ハンドル(29a)(29b)で修正
することが可能である。

前記台車（１）上の竪フレーム（８）の後面下部にブラ
ケット(30a)(30b)を取付け、このブラケット(30a)(30b)
に操作ハンドル(31)が枢軸(32a)(32b)を介して傾斜姿勢
を調整可能に装着してある。上記ブラケット(30a)(30b)
には、操作ハンドル(31)の両端基部(31a)(31b)に取付け
られたクランプレバー(33a)(33b)が挿入される円弧状の
長孔(34a)(34b)が形成してあり、操作ハンドル(31)は上
記クランプレバー(33a)(33b)の操作によって一定の姿勢
に位置決め固定される。(35a)(35b)は台車（１）の前端
に回転自在に装着した補助輪、(36a)(36b)は台車（１）
の両側に突出退入可能に装着したコードハンガー、(37)
は操作ハンドル(31)に取付けた操作盤、(38)は可動部を
覆うカバー、(39a)(39b)は竪フレーム（８）の後部下端
面に取付けたガート部材で、このガート部材(39)で作業
者が研磨ベルト（７）に接触するのを防止する。

而して、非研磨物(W)の右側を研磨するときには、右側
のコンタクトホイール(6a)を下方の作業位置に固定し、
左側のコンタクトホイール(6b)を上方の非作業位置に固
定し、また被研磨物(W)の左側で研磨するときには、左
側のコンタクトホイール(6b)を下方の作業位置に変更し
て固定し、右側のコンタクトホイール(6a)を上方の非作
業位置に変更して固定する。上記コンタクトホイール(6
a)(6b)の位置変更は、クランプレバー(27a)(27b)を操作
して支持アーム(24a)(24b)のクランプ状態を解除した
後、操作レバー(28a)(28b)で支持アーム(24a)(24b)を枢
軸(25a)(25b)を支点に上下の逆方向に同時に回動させて
行う。上記被研磨物(W)を研磨する場合、作業位置に固
定されるコンタクトホイール(6a)(6b)の回転方向を一定
にするため、コンタクトホイール(6b)が作業位置に固定
されると、操作盤(37)上の正逆回転切換スイッチでモー
タ（３）の回転方向を逆転させる。

尚、上記実施例では、ドライブプーリ(4a)(4b)およびテ
ンションプーリ(5a)(5b)をそれぞれ２個設けたが、本考
案はこれに限定されるわけではなく、このドライブプー
リおよびテンションプーリをそれぞれ１個宛設けてもよ
い。この場合ドライブプーリおよびテンションプーリ
は、上記ドライブプーリ(4a)(4b)およびテンションプー
リ(5a)(5b)より大径なものを使用し、そのベルト接線の
下方にコンタクトホイール(6a)(6b)が位置する様に設け
る。

考案の効果本考案によれば、台車に２個のコンタクトホイールを車
輪軸と平行で、車輪より外側に配置し、かつ、個々に上
下位置変更可能としてあるので、被研磨物を研磨位置に
応じて、任意のコンタクトホイールで研磨することがで
き、安定して研磨作業を行うことができると共に、被研
磨物の両側縁の研磨を脱輪のおそれなく実施し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の正面図、第２図は側面図である。（１）…台車、（２）…車輪、（３）…モータ、 (4a)(4b)…ドライブプーリ、 (5a)(5b)…テンションプーリ、 (6a)(6b)…コンタクトホイール、（７）…無端状の研磨ベルト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車輪付きの台車と、台車上に搭載された正
逆回転可能なモータと、台車上に支持されたモータで駆
動されるドライブプーリと、台車上にテンション調整可
能に設置されたテンションプーリと、台車に車輪軸と平
行で、下方の作業位置と上方の非作業位置とに位置変更
可能に設置され、かつ、台車の２個の両側の車輪より夫
々外側に配置した２個のコンタクトホイールと、ドライ
ブプーリおよびテンションプーリ並びにコンタクトホイ
ールに張設された無端状の研磨ベルトとからなり、両側
のコンタクトホイールのいずれか一方を選択使用して研
磨作業を行うようになしたことを特徴とする研磨機。