JPH06137647A - 室内空気調和機の結露防止制御装置 - Google Patents

室内空気調和機の結露防止制御装置

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JPH06137647A
JPH06137647A JP4287280A JP28728092A JPH06137647A JP H06137647 A JPH06137647 A JP H06137647A JP 4287280 A JP4287280 A JP 4287280A JP 28728092 A JP28728092 A JP 28728092A JP H06137647 A JPH06137647 A JP H06137647A
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fan
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メッシュフィン熱交換器等を用いた室内機の
結露を防止する。 【構成】 開閉フラップ12をもつ吹出口11bを有す
るケーシング11内に、圧縮機2からの冷媒が蒸発する
熱交換器7と、送風量が可変のファン8を収容した室内
機10。マイコン14により、外気温度Toと室温Tiが
所定値以下かつ室温と設定温度の差の絶対値│Ts−Ti
│が所定値以下の場合に、送風量とフラップ開度と圧縮
機2の運転周波数を検出し、検出した送風量が小かつ運
転周波数が最小またはフラップ開度が最小であるとき、
これらを共に中に変化させて、過熱度の上昇でケーシン
グ11の結露をなくす一方、検出した送風量が大かつ運
転周波数が最大またはフラップ開度が最大であるとき、
あるいは熱交換器7の温度Thが所定値以下であるとき
に、これらを共に中に変化させて、過熱度の下降でファ
ン8の結露をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内空気調和機、特に
メッシュフィン熱交換器を採用した室内空気調和機の結
露防止制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メッシュフィン熱交換器は、例えば外径
1〜4mmの伝熱管を例えば10〜20mmピッチで多数配
置し、これらの外面に空気が貫流しうる網目状のフィン
を長手方向に沿って固着してなり、フレキシブルで種々
の曲面をなすように容易に加工でき、しかもファンの風
速が速いときに相当傾斜させて配置しても表面に結露し
た水滴が落下しないという利点を有する。従って、この
メッシュフィン熱交換器は、熱交換器の配置が空間的,
形態的に制約される天井埋込型等の室内空気調和機に、
最近多用され、室内機のコンパクト化,低騒音化,コスト
ダウンに貢献している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記メッシ
ュフィン熱交換器は、圧力損失の大きい細径(1〜4mm)
の伝熱管を用いているため、圧力損失を減じるべく太径
管から10本以上に分岐させて多パス化する必要があ
り、この多パス化により、不可避的に各細径の伝熱管の
間で偏流つまり冷媒流量に差が生じる。すると、冷媒流
量の多い伝熱管で蒸発する冷媒は湿り度が高くなり、冷
媒流量の少ない伝熱管で蒸発する冷媒は過熱度が高くな
るから、室内空気が露点に近い場合、後者の伝熱管を通
った室内空気は、十分冷却されずに湿った状態のまま下
流側のファンに達し、冷房運転下で均一に冷却されてい
るファンに接して結露する。換言すれば、従来の結露防
止制御は、偏流の生じない太径の伝熱管をもつ普通の熱
交換器を対象とし、室温が露点近くまで低下したとき、
単に冷房運転を停止して、室内機のファンやケーシング
への結露を防止する手法にすぎないため、かかる制御で
もっては、偏流が生じやすい新種のメッシュフィン熱交
換器を採用した室内機の結露を防止することができず、
ファンや吹出口に結露した水滴が、室内に吹き飛ばされ
るという問題が存するのである。また、室温が露点に近
付いたときに冷房運転を停止するだけでは、冷凍回路系
から冷媒が徐々に漏洩するのを検知できず、かかる漏洩
で循環冷媒量が減り、熱交換器で蒸発する冷媒の過熱度
が高まって、上述と同様に、室内空気が露点に近いとき
ファンに結露が生じるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、結露の可能性を
室温,外気温度,ファン風量,圧縮機回転数等のパラメー
タで判定し、ファン風量や圧縮機回転数などを変化させ
て、熱交換器で蒸発する冷媒の過熱度を適正に制御する
ことによって、偏流の生じやすいメッシュフィン熱交換
器等を採用した室内機または冷媒が漏洩する室内機での
結露をも防止し、かかる室内機の汎用性を高めうる室内
空気調和機の結露防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の室内空気調和機の結露防止制御装置は、図
1に例示するように、吸込口11aと、開閉フラップ1
2をもつ吹出口11bを有するケーシング11内に、冷
凍回路1の圧縮機2から吐出される冷媒が蒸発する熱交
換器7と、送風量Qを変化できるファン8とを収容した
室内空気調和機において、外気温度Toと室温Tiが夫々
所定値T1,T2以下で、かつ、上記室温Tiと設定温度T
sの差の絶対値│Ts−Ti│が所定値T3以下の場合に、
上記ファン8の送風量Qと上記開閉フラップ12の開度
Θと上記圧縮機2の運転周波数fを検出する第1検出手
段14と、この第1検出手段14で検出された上記送風
量Qが小(L)かつ上記運転周波数fが最小fminであると
き、上記送風量Qと運転周波数fを共に中(M,f<fm)に
変化させ、続いて検出された上記開度Θが最小Θminで
あるとき、この開度Θを中(Θ<Θm)に変化させて、上
記熱交換器7における冷媒の過熱度を上げてケーシング
11での結露をなくすように制御する第1制御手段14
と、上記第1検出手段14で検出された上記送風量Qが
大(H)かつ上記運転周波数fが最大fmaxであるとき、上
記送風量Qと運転周波数fを共に中(M,fm<f)に変化さ
せ、続いて検出された上記開度Θが最大Θmaxであると
き、この開度Θを中(Θm<Θ)に変化させて、上記熱交
換器7における冷媒の過熱度を下げてファン8での結露
をなくすように制御する第2制御手段14を備えたこと
を特徴とする。また、上記第1検出手段14に、熱交換
器7の温度Thをさらに検出させるようにして第2検出
手段14'とし、上記第2制御手段14に、上記第2検
出手段14'で検出される熱交換器7の温度Thが所定値
4以下であるときにも、送風量Qと運転周波数fを共に
中(M,f<fm)に変化させるようにして第3制御手段1
4'とすることもできる。
【0006】
【作用】室内空気調和機は、吸込口11aと開閉フラッ
プ12をもつ吹出口11bとを有するケーシング11内
に、冷凍回路1の圧縮機2から吐出される冷媒が蒸発す
る熱交換器7と、送風量Qを変化できるファン8を収容
している。請求項1に記載の結露防止制御装置の第1検
出手段14は、外気温度Toと室温Tiが所定値T1,T2
以下で、かつ、室温Tiと設定温度Tsの差の絶対値│T
s−Ti│が所定値T3以下の場合、湿り空気線図上で露
点に近付いたとして、ファン8の送風量Q,開閉フラッ
プ12の開度Θ,圧縮機2の運転周波数fを検出する。上
記装置の第1制御手段14は、第1検出手段14で検出
された上記送風量Qが小(L)かつ上記運転周波数fが最
小fminであるとき、熱交換器7で蒸発する冷媒の湿り度
が高くて空気が冷却不足で結露しやすいとして、上記送
風量Qと運転周波数fを共に中(M,f<fm)に変化させ、
続いて検出された上記開度Θが最小Θminであるとき、
吹出口11bで冷気が停滞して結露が促進されるとし
て、この開度Θを中(Θ<Θm)に変化させる。これによ
り、熱交換器7で蒸発する冷媒の乾き度が上がって空気
が十分冷却され、速度が増して冷気が吹出口11bで停
滞せず、吹出口付近などのケーシング11への結露が防
止される。一方、上記装置の第2制御手段14は、第2
検出手段14で検出された上記送風量Qが大(H)かつ上
記運転周波数fが最大fmaxであるとき、熱交換器7で蒸
発する冷媒の過熱度が高くて冷媒の偏流に伴う局所的な
空気の冷却不足によりファン8が結露しやすいとして、
上記送風量Qと運転周波数fを共に中(M,fm<f)に変化
させ、続いて検出された上記開度Θが最大Θmaxである
とき、吹出風量の増加でファン8の結露が促進されると
して、この開度Θを中(Θm<Θ)に変化させる。これに
より、熱交換器7で蒸発する冷媒の過熱度が下がって偏
流による局所的な冷却不足がなくなり、吹出風量の減少
でファン8への結露が防止される。
【0007】請求項2に記載の結露防止装置は、請求項
1の第1検出手段14に、熱交換器7の温度Thをさら
に検出させるようにして第2検出手段14'とし、請求
項1の第1制御手段14を備え、請求項1の第2制御手
段14に、上記第2検出手段14'で検出される熱交換
器7の温度Thが所定値T4以下であるときにも、送風量
Qと運転周波数fを共に中(M,fm<f)に変化させるよう
にして第3制御手段14'としたものである。従って、
この装置の第2検出手段14'は、上述の第1検出手段
14の動作に加えて、熱交換器7の温度Thを検出す
る。上記装置の第1制御手段14'は、上述の第1制御
手段14と同様に動作して、ケーシング11への結露を
防止する。一方、上記装置の第3制御手段14は'、上
述の第2制御手段14と同様に動作して、ファン8への
結露を防止するとともに、第2検出手段14'で検出さ
れた熱交換器7の温度Thが所定値T4以下であるとき、
冷凍回路系1からの冷媒の漏洩などの原因で熱交換器7
で蒸発する冷媒の過熱度が高まり、冷媒の偏流に伴う局
所的な空気の冷却不足によりファン8が結露しやすいと
して、上記送風量Qと運転周波数fを共に中(M,fm<f)
に変化させる。これにより、冷凍回路系1からの冷媒の
漏洩によるファン8への結露も防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、本発明の結露防止装置を採用した室内
空気調和機の一例を示す断面図及びこの室内空気調和機
を含む冷凍回路を示す回路図である。上記冷凍回路1
は、図1(A)に示すように、圧縮機2,四路切換弁3,室
外ファン5をもつ室外熱交換器4,膨張弁6および室内
ファン8をもつ室内熱交換器7を順次管路9a〜9fで循
環接続してなり、四路切換弁3を実線,破線で示す通路
に切り換えて、室内Rを夫々冷房,暖房するようになっ
ている。室内空気調和機10は、図1(B)に示すよう
に、吸込口11aと開閉フラップ12をもつ吹出口11b
とを有するケーシング11内に、ドレンパン13を下方
に備えた上記室内熱交換器7(以下、「熱交換器」と略称
する。)と、タップをL,M,Hの3段に変えて送風量Qを
小,中,大に変化できる上記室内ファン8(以下、「ファ
ン」と略称する。)とを収容してなる。上記熱交換器7
は、メッシュフィン熱交換器であり、上記開閉フラップ
12は、図2に示すように、開度Θが最小のΘminから
最大のΘmaxまで図示しないサーボモータによって変化
せしめられる。
【0009】室内空気調和機10のケーシング11やフ
ァン8への結露を防止する結露防止装置は、図1(A)
に示すマイクロコンピュータ14(以下、「マイコン」と
略称する。)で構成され、このマイコン14が、請求項1
に掲げた後述する第1検出手段,第1制御手段および第
2制御手段を兼ねる。即ち、上記マイコン14は、第1
検出手段として、外気温度センサ15,室温センサ16
からの検出信号を受けて、外気温度Toが所定値T1
下、室温Tiが所定値T2以下で、かつ、室温Tiと室内
機に設定された設定温度Tsの差の絶対値│Ts−Ti│
が所定値T3以下と判断した場合に(図3のS1参照)、
ファン8のモータ,開閉フラップ12のサーボモータ,圧
縮機2からの信号を受けて、ファンの送風量Qが小,中,
大のいずれであり、フラップの開度Θがいくらで、圧縮
機の運転周波数fがいくらであるかを検出する。なお、
上記判断(図3のS1)は、各センサ15,16の温度検
出精度にバラツキがあるため、2℃程度の誤差を伴う。
【0010】そして、上記マイコン14は、第1制御手
段として、検出した送風量Qが小(L)かつ運転周波数f
が最小fminであるとき(図3のS2参照)、上記送風量Q
と運転周波数fを共に中(M,f<fm)に変化させ(同S3参
照)、続いて検出した上記開度Θが最小Θminであるとき
(同S4参照)、この開度Θを中(Θ<Θm)に変化させて
(同S5参照)、熱交換器7で蒸発する冷媒の過熱度を上
げてケーシング11での結露をなくすように制御を行な
う。また、上記マイコン14は、第2制御手段として、
検出した送風量Qが大(H)かつ運転周波数fが最大fmax
であるとき(図3のS6参照)、上記送風量Qと運転周波
数fを共に中(M,fm<f)に変化させ(同S7参照)、続い
て検出した上記開度Θが最大Θmaxであるとき(同S8参
照)、この開度Θを中(Θm<Θ)に変化させて(同S9参
照)、熱交換器7で蒸発する冷媒の過熱度を下げてファ
ン8での結露をなくすように制御を行なう。
【0011】尚、上記fm、Θmは、圧縮機2の最大,最小
の運転周波数fmax,fminの中間値、開閉フラップ12の
最大,最小の開度Θmax,Θminの中間値を夫々表わす。従
って、上記f<fmは、運転周波数fが中間値fmより小さい
中の値に、上記Θm<Θは、開度Θが中間値Θmより大き
い中の値に夫々設定されることを意味する。以上で述べ
た第1検出手段,第1制御手段,第2制御手段を兼ねるマ
イコン14による検出,制御処理は、図2の一覧表に示
すとおりである。
【0012】上記構成の請求項1に記載の室内空気調和
機の結露防止制御装置の動作を、図3を参照しつつ次に
説明する。いま、図1(A)の冷凍回路1の四路切換弁3
が図示の実線の通路に切り換えられ、圧縮機2,室外フ
ァン5およびファン8が駆動されて、蒸発器として働く
熱交換器7により室内Rが冷房される冷房運転状態にあ
るとする。結露防止制御装置であるマイコン14は、外
気温度センサ15,室温センサ16からの検出信号を受
けて、図3のステップS1で、外気温度Toが所定値T1
以下、かつ室温Tiが所定値T2以下、かつ室内機に設定
された設定温度Tsと室温Tiの差の絶対値│Ts−Ti│
が所定値T3以下か否かを判断し、肯と判断すると、湿
り空気線図上で露点に近付いたとして、ファン8,圧縮
機2及び開閉フラップ12の各モータからの信号を受け
て、ファン8の送風量Qが小,中,大(L,M,Hタップ)の
いずれであり、圧縮機2の運転周波数fがいくらで、フ
ラップの開度Θがいくらであるかを検出する。
【0013】つぎに、ステップS2で、検出した送風量
Qが小(L)かつ運転周波数fが最小fminであるか否かを
判断し、肯と判断すれば、熱交換器7で蒸発する冷媒の
湿り度が高くて空気が冷却不足でケーシングに結露しや
すいので、ステップS3に進んで、両モータに制御信号
を送って上記送風量Qと運転周波数fを共に中(M,f<f
m)に変化させる。続いて、ステップS4で、検出した開
度Θが最小Θminであるか否かを判断し、肯と判断すれ
ば、吹出口11bで冷気が停滞して結露が促進されるの
で、ステップS5に進んで、サーボモータに制御信号を
送って開閉フラップ12の開度Θを中(Θ<Θm)に変化
させる。これらの制御により、メッシュフィン型の熱交
換器7で蒸発する冷媒の乾き度が上がって空気が十分冷
却され、風速が増して吹出口11bで冷気が停滞せず、
吹出口付近などのケーシング11への結露が防止され
る。
【0014】上記ステップS2で否と判断すれば、ステ
ップS6に進んで、検出した送風量Qが大(H)かつ運
転周波数fが最大fmaxであるか否かを判断し、肯と判断
すれば、熱交換器7で蒸発する冷媒の過熱度が高くて冷
媒の偏流に伴う局所的な空気の冷却不足によりファン8
が結露しやすいので、ステップS7に進んで、各モータ
に信号を送って送風量Qと運転周波数fを中(M,fm<
f)に変化させる。続いて、ステップS8で、検出した
開度Θが最大Θmaxであるか否かを判断し、肯と判断す
れば、吹出風量の増加でファン8の結露が促進されるの
で、ステップS9に進んで、サーボモータに信号を送っ
て開閉フラップ12の開度Θを中(Θm<Θ)に変化させ
る。これらの制御により、メッシュフィン型の熱交換器
7で蒸発する冷媒の過熱度が下がって偏流による局所的
な冷却不足がなくなり、吹出風量の減少でファン8への
結露が防止される。
【0015】図4は、本発明の請求項2に記載の結露防
止装置の制御を示すフローチャートである。この結露防
止装置は、第2検出手段,第1制御手段および第3制御
手段を兼ねる図1(A)で述べたと略同様のマイコン1
4'で構成される。即ち、このマイコン14'は、第2検
出手段として、既述の温度センサ15,16に加えて、
熱交換器7に接して設けられた温度センサ17からの検
出信号をも受けて、図3のS1で既述の判断で肯とした
場合に(図4のS11参照)、送風量Q,フラップ開度Θ,
運転周波数fに加えて熱交換器7の温度Thがいくらであ
るかを検出する。また、上記マイコン14'は、第1制
御手段として、図3のS2〜S5で述べたと同一の制御
を行なうと共に(図4のS12〜S15)、第3制御手段
として、送風量Qが大(H)かつ運転周波数fが最大fmax
であるときに加えて、熱交換器7の温度Thが所定値T4
以下であるときにも、送風量Qと運転周波数fを共に中
(M,fm<f)に変化させる(図4のS16参照)。その他の
制御(図4のS17〜S19)は、図3で述べたステップ
S7〜S9と同一である。
【0016】従って、上記マイコン14'は、図4のス
テップS11〜S15で既述の図3のS1〜S5と同じ
制御により、ケーシング11への結露を防止する。ま
た、送風量Qが大(H)かつ運転周波数fが最大fmaxのと
き、図4のステップS16〜S19で既述の図3のS6
〜S9と同じ制御により、ファン8への結露を防止する
とともに、ステップS16で、メッシュフィン型の熱交
換器7の温度Thが所定値T4以下であるとき、冷凍回路
1からの冷媒の漏洩などの原因で熱交換器7で蒸発する
冷媒の過熱度が高まり、冷媒の偏流に伴う局所的な空気
の冷却不足によりファン8が結露しやすいとして、ステ
ップ17に進んで、上記送風量Qと運転周波数fを共に
中(M,fm<f)に変化させる。これらの制御により、メッ
シュフィン型の熱交換器7で蒸発する冷媒の過熱度が下
がって偏流による局所的な冷却不足がなくなり、吹出風
量の減少でファン8への結露が防止されるとともに、冷
凍回路1からの冷媒の漏洩による過熱度の上昇に伴うフ
ァン8への結露も防止される。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
室内空気調和機の結露防止制御装置は、開閉フラップを
もつ吹出口を有するケーシング内に、圧縮機からの冷媒
が蒸発する熱交換器と、送風量が可変のファンを収容し
た室内空気調和機において、外気温度と室温が所定値以
下かつ室温と設定温度の差の絶対値が所定値以下の場合
に、第1検出手段により、送風量とフラップ開度と圧縮
機の運転周波数を検出し、検出された送風量が小かつ運
転周波数が最小またはフラップ開度が最小であるとき、
第1制御手段により、これらを共に中に変化させて、過
熱度の上昇でケーシングの結露をなくす一方、検出され
た送風量が大かつ運転周波数が最大またはフラップ開度
が最大であるとき、第2制御手段により、これらを共に
中に変化させて、過熱度の下降でファンの結露をなくす
ようにしているので、偏流が生じやすいメッシュフィン
熱交換器を採用した室内機においても、ファンやケーシ
ングへの結露を効果的に防止することができ、メッシュ
フィンゆえにコンパクト化,低騒音化,コストダウンが図
れるかかる室内機の汎用性を高めることができる。ま
た、上記結露防止制御装置の第1検出手段に、熱交換器
の温度を更に検出させ、第2制御手段に、検出された熱
交換器の温度が所定値以下であるときにも、送風量と運
転周波数を共に中に変化させるようにすれば、冷凍回路
からの冷媒の漏洩による過熱度の上昇に伴うファンへの
結露も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の結露防止制御装置を採用した室内空
気調和機の一例を示す断面図およびこの室内熱交換器を
含む冷凍回路を示す回路図である。
【図2】 本発明の請求項1に記載の結露防止装置の一
例の検出,制御処理を示す一覧表である。
【図3】 上記結露防止装置の一例の制御の流れを示す
フローチャートである。
【図4】 本発明の請求項2に記載の結露防止制御装置
の一例の制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…冷凍回路、2…圧縮機、7…(室内)熱交換器、8…
(室内)ファン、9a〜9f…管路、10…室内空気調和
機、11…ケーシング、12…開閉フラップ、14,1
4'…マイコン、15…外気温度センサ、16…室温セ
ンサ、17…温度センサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口(11a)と、開閉フラップ(12)
    をもつ吹出口(11b)を有するケーシング(11)内に、
    冷凍回路(1)の圧縮機(2)から吐出される冷媒が蒸発す
    る熱交換器(7)と、送風量(Q)を変化できるファン(8)
    とを収容した室内空気調和機の結露防止制御装置におい
    て、 外気温度(To)と室温(Ti)が夫々所定値(T1,T2)以下
    で、かつ、上記室温(Ti)と設定温度(Ts)の差の絶対値
    (│Ts−Ti│)が所定値(T3)以下の場合に、上記ファ
    ン(8)の送風量(Q)と上記開閉フラップ(12)の開度
    (Θ)と上記圧縮機(2)の運転周波数(f)を検出する第1
    検出手段(14)と、この第1検出手段(14)で検出され
    た上記送風量(Q)が小(L)かつ上記運転周波数(f)が最
    小(fmin)であるとき、上記送風量(Q)と運転周波数(f)
    を共に中(M,f<fm)に変化させ、続いて検出された上記
    開度(Θ)が最小(Θmin)である時、この開度(Θ)を中(Θ
    <Θm)に変化させて、上記熱交換器(7)における冷媒の
    過熱度を上げてケーシング(11)での結露をなくすよう
    に制御する第1制御手段(14)と、上記第1検出手段
    (14)で検出された上記送風量(Q)が大(H)かつ上記運
    転周波数(f)が最大(fmax)である時、上記送風量(Q)と
    運転周波数(f)を共に中(M,fm<f)に変化させ、続いて
    検出された上記開度(Θ)が最大(Θmax)であるとき、こ
    の開度(Θ)を中(Θm<Θ)に変化させて、上記熱交換器
    (7)における冷媒の過熱度を下げてファン(8)での結
    露をなくすように制御する第2制御手段(14)を備えた
    ことを特徴とする室内空気調和機の結露防止制御装置。
  2. 【請求項2】 吸込口(11a)と、開閉フラップ(12)
    をもつ吹出口(11b)を有するケーシング(11)内に、
    冷凍回路(1)の圧縮機(2)から吐出される冷媒が蒸発す
    る熱交換器(7)と、送風量(Q)を変化できるファン(8)
    とを収容した室内空気調和機の結露防止制御装置におい
    て、 外気温度(To)と室温(Ti)が夫々所定値(T1,T2)以下
    で、かつ、上記室温(Ti)と設定温度(Ts)の差の絶対値
    (│Ts−Ti│)が所定値(T3)以下の場合に、上記ファ
    ン(8)の送風量(Q)と上記開閉フラップ(12)の開度
    (Θ)と上記圧縮機(2)の運転周波数(f)と上記熱交換器
    (7)の温度(Th)を検出する第2検出手段(14')と、こ
    の第2検出手段(14')で検出された上記送風量(Q)が
    小(L)かつ上記運転周波数(f)が最小(fmin)であると
    き、上記送風量(Q)と運転周波数(f)を共に中(M,f<f
    m)に変化させ、続いて検出された上記開度(Θ)が最小
    (Θmin)であるとき、この開度(Θ)を中(Θ<Θm)に変化
    させて、上記熱交換器(7)における冷媒の過熱度を上げ
    てケーシング(11)での結露をなくすように制御する第
    1制御手段(14')と、上記第2検出手段(14')で検出
    された上記送風量(Q)が大(H)かつ上記運転周波数(f)
    が最大(fmax)または上記熱交換器(7)の温度(Th)が所
    定値(T4)以下であるとき、上記送風量(Q)と運転周波
    数(f)を共に中(M,fm<f)に変化させ、続いて検出され
    た上記開度(Θ)が最大(Θmax)であるとき、この開度
    (Θ)を中(Θm<Θ)に変化させて、上記熱交換器(7)に
    おける冷媒の過熱度を下げてファン(8)での結露をなく
    すように制御する第3制御手段(14')を備えたことを
    特徴とする室内空気調和機の結露防止制御装置。
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