JPH06137298A - ファンのブレード構造 - Google Patents

ファンのブレード構造

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JPH06137298A
JPH06137298A JP28614092A JP28614092A JPH06137298A JP H06137298 A JPH06137298 A JP H06137298A JP 28614092 A JP28614092 A JP 28614092A JP 28614092 A JP28614092 A JP 28614092A JP H06137298 A JPH06137298 A JP H06137298A
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blade
blades
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reinforcing ribs
surface side
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Hirotsugu Sato
洋次 佐藤
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Aisin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所要の強度を保持し、かつ、風量、騒音特性
を良好に維持し、軽量化を図る。 【構成】 冷却ファン1のボス部3から放射状に突設さ
れた複数枚のブレード本体2aの正圧面側に、円周方向
に補強リブ2bを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジンの冷
却等に利用されるファンのブレード構造に関するもの
で、特に、自動車の低燃費化のために軽量化したファン
のブレード構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用エンジンの冷却等に
利用されるファンとして、図4及び図5に示したものが
ある。
【0003】図4は従来のファンのブレード本体の投影
面積を最大とした正面側から見た正面図、図5は図4の
C−C切断線による断面図である。
【0004】図において、冷却ファン1は、7枚のブレ
ード2をボス部3に対して放射状に突設してなる。各ブ
レード2は断面が略円弧状をなし、回転平面に対して所
定角度傾斜して接合されている。ブレード2とボス部3
とは通常合成樹脂で射出成形により一体に形成される。
ブレード2の平均的な肉厚tは、冷却ファン1の外径
が、例えば、400mmの場合には4mm程度となる。
【0005】上記構成の冷却ファン1はボス部3内にモ
ータが取付けられ、図4の矢印の方向に回転することに
よって、軸方向の手前から奥の方向に風を送出する。
【0006】ところで、自動車用エンジンの低燃費化に
対応するため、エンジンからの放熱を冷却するファンに
も、軽量化が要求され、また、高回転化して風量を増大
させ、高出力化に対処すべくファン強度の向上が要求さ
れている。
【0007】このうち、ファンの軽量化については、ブ
レードの肉厚を薄くすることによって、一般には達成す
ることが可能である。
【0008】なお、この種のファンのブレード構造に関
しては、例えば、特開昭62−284999号公報にブ
レードの負圧面側に整流リブを形成する技術が開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、軽量化のた
めにブレードの肉厚を薄くすれば、当然、ブレードの強
度が低下することとなり、高回転化のための強度向上が
図れなくなる。
【0010】これに対応する手法として、ブレードに補
強リブを設けることが考えられる。しかし、この種のリ
ブを単にブレードに設けただけでは、一般には、空気の
流れを乱すこととなり、風量の低下及び騒音の増大を招
く。
【0011】なお、上記特開昭62−284999号公
報に掲載の技術は、ブレードに整流リブを所定条件下に
形成して騒音低減を図っているが、軽量化、強度向上を
目的としたものではない。
【0012】そこで、本発明は、所要の強度を保持し、
かつ、風量、騒音特性を良好に維持し、軽量化を図るこ
とができるファンのブレード構造の提供を課題とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるファンの
ブレード構造は、ファンのボス部から放射状に突設され
た複数枚のブレード本体の断面の略円弧状の内側の面
に、円周方向に補強リブを立設したものである。
【0014】
【作用】本発明においては、ブレード本体に補強リブを
形成しているので、ブレード本体の強度、剛性が向上す
る。このため、ブレード本体の肉厚を薄くして軽量化で
き、また、高回転化が可能となって風量特性を向上でき
る。
【0015】そして、補強リブをブレード本体の正圧面
側において円周方向に形成しているので、風の流れに対
して抵抗とはならず、むしろ、ブレード本体の表面上の
乱流を減少でき、低騒音化が期待できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図3に基づ
いて説明する。
【0017】図1は本発明の実施例によるファンのブレ
ード構造を示す要部背面図で、図4に示した従来のファ
ンを背面側から見た図であり、また、図2は図1のA−
A切断線による断面図で、図5のC−C切断線による断
面図の断面位置に相当する。図3は図1のB−B切断線
による断面図である。なお、図中、図4及び図5と同一
符号は従来の構成部分と同一または相当する部分である
から、ここでは、重複する説明を省略する。
【0018】図において、冷却ファン1は7枚のブレー
ド2をボス部3に放射状に取付けてなり、各ブレード2
は断面が略円弧状をなし、回転平面に対して所定角度傾
斜して接合されている。各ブレード2は、従来例のブレ
ード2と同一のブレード本体2aの正圧面側、即ち、凹
部面側に、補強リブ2bが所定の間隔をおいて複数条
(図では3条)設けられている。また、前記ブレード2
の補強リブ2bは円周方向に形成されており、その頂部
の稜線はブレード本体2aの両側端を結ぶ直線と一致し
ている。
【0019】このときのブレード本体2aの平均的な肉
厚は冷却ファン1の外径が、例えば、400mmの場合、
2.4mm程度である。即ち、従来例のブレード2の肉厚
tと比較して40%程度薄肉となり、0.6tとなって
いる。
【0020】なお、補強リブ2bを形成したブレード2
とボス部3とは合成樹脂で一体成形されている。
【0021】上記構成の冷却ファン1はボス部3内にモ
ータが取付けられ、図1の方向に回転することによっ
て、軸方向に風を送出する。
【0022】次に、本実施例のファンのブレード構造の
作用を説明する。
【0023】ブレード本体2aに補強リブ2bが形成さ
れているので、ブレード本体2aの強度、剛性が向上す
る。このため、ブレード本体2aの肉厚が従来に比べて
40%程度小さくなっているにも拘らず、従来のブレー
ドと同程度の強度及び剛性を示す。
【0024】また、補強リブ2bをブレード本体2aの
正圧面側において円周方向に形成しているので、風の流
れに対して抵抗とはならず、むしろ、ブレード本体2a
の表面上の乱流が減少して、騒音が小さくなる。
【0025】なお、ブレード本体2aの補強リブ2bを
設けると、その部分の負圧面側にはひけが発生し易く、
風量特性、外観品質を低下させることがあるので、樹脂
材質、成形圧、成形温度等の成形条件、補強リブ2bの
根元のRの取り方などに注意する必要がある。例えば、
補強リブ2bの根元を部分的に薄くすると、負圧面側に
はひけが発生し難くなる。
【0026】このように、上記実施例のファンのブレー
ド構造は、冷却ファン1のボス部3から放射状に突設さ
れた複数枚のブレード本体2aの正圧面側に、円周方向
に補強リブ2bを形成したものである。
【0027】したがって、上記実施例によれば、ブレー
ド本体2aに補強リブ2bを形成していることにより、
ブレード本体2aの強度、剛性が向上するので、ブレー
ド本体2aの肉厚を薄くして軽量化できる。また、高回
転化が可能となって風量特性を向上することができ、そ
の結果、エンジンの高出力化が可能となる。
【0028】そして、補強リブ2bをブレード本体2a
の正圧面側において円周方向に形成していることによ
り、風の流れに対して抵抗とはならず、ブレード本体2
aの表面上の乱流を減少できるので、低騒音化を期待で
きる。
【0029】ところで、上記実施例の補強リブ2bは、
3条設けているが、本発明を実施する場合には、これに
限定されるものではなく、1条或いは2条以上とするこ
とができる。但し、多くしすぎると、軽量化の効果が小
さくなるばかりか、風量特性を逆に低下させることがあ
るので、注意を要する。
【0030】また、上記実施例の補強リブ2bの頂部の
稜線はブレード本体2aの両側端を結ぶ直線と一致させ
ているが、これに限定されるものではなく、ブレード本
体2aの両側端を結ぶ直線より上方或いは下方に形成し
てもよく、また、直線でなく彎曲線としてもよい。更
に、補強リブ2bの形成、即ち、ブレード本体2aの外
周端面からの距離は経験則により最適な位置に設定すれ
ばよい。要するに、所要の補強効果、ブレード重量、風
量特性、騒音特性などを総合的に考慮し、最適な仕様を
設定すればよい。
【0031】なお、上記実施例は、ブレード枚数が7枚
である冷却ファン1に適用しているが、本発明を実施す
る場合には、この枚数の冷却ファンに限定されるもので
はない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のファンのブレー
ド構造は、ファンのボス部から放射状に突設された複数
枚のブレード本体の円周方向断面の略円弧状の内側の面
に対して、その円周方向に補強リブを形成したものであ
る。したがって、ブレード本体に補強リブを形成してい
ることによってブレード本体の強度、剛性が向上するの
で、ブレード本体の肉厚を薄くして軽量化できる。ま
た、高回転化が可能となって風量特性を向上することが
できる。そして、補強リブをブレード本体の円周方向に
形成していることにより、風の流れに対して抵抗とはな
らず、ブレード本体の表面上の乱流を減少できるので、
低騒音化を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例によるファンのブレード
構造を示す要部背面図である。
【図2】図2は図1のA−A切断線による断面図であ
る。
【図3】図3は図1のB−B切断線による断面図であ
る。
【図4】図4は従来のファンのブレード本体の投影面積
を最大とした正面側から見た正面図である。
【図5】図5は図4のC−C切断線による断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷却ファン 2a ブレード本体 2b 補強リブ 3 ボス部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部から放射状に突設された複数枚の
    ブレード本体と、 前記ボス部を中心とするブレード本体の円周方向断面の
    略円弧状の内側の面に対して、その円周方向に立設され
    た補強リブとを具備することを特徴とするファンのブレ
    ード構造。
JP4286140A 1992-10-23 1992-10-23 ファンのブレード構造 Expired - Lifetime JPH089999B2 (ja)

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