JPH06136916A - フロアパネル - Google Patents

フロアパネル

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Publication number
JPH06136916A
JPH06136916A JP28468192A JP28468192A JPH06136916A JP H06136916 A JPH06136916 A JP H06136916A JP 28468192 A JP28468192 A JP 28468192A JP 28468192 A JP28468192 A JP 28468192A JP H06136916 A JPH06136916 A JP H06136916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
cover
panel body
carpet
standing
Prior art date
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Pending
Application number
JP28468192A
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English (en)
Inventor
Kisho Katayama
紀章 片山
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 敷設状態を安定させるとともに、配線の際の
作業能率を向上させることができるフロアパネルを提供
する。 【構成】 パネル本体2は、所定間隔毎に立設された立
設部5を有し、それら各立設部5の脚部5aは連結部6
により連結されている。各立設部5間であって連結部6
の上方空間には、配線用溝部7が形成されている。立設
部5は中空形状をなすとともに、その中空部には補強用
リブ11が配設されている。立設部5の上面部5bには
突起8が突設されている。パネル本体2の連結部6に
は、他の部位の壁厚よりも薄く形成される薄肉部9が設
けられている。カーペット4の裏面には複数(4枚)の
カバー片3が貼着され、各カバー片3間は折り曲げ可能
なヒンジ部Hとなっている。そして、カバー片3の係合
孔10と立設部5の突起8とを係合させるようにして、
カバー片3及びカーペット4がパネル本体2上に載置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OA機器ルームや実
験室等の床配線が施される際に用いられるフロアパネル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフロアパネルとして、特
開平1−174764号公報に開示されているものがあ
る。このフロアパネルにおいて、床材には配線用溝部が
形成されている。又、仕上げ材であるカーペットの裏面
には、前記配線用溝部の幅に合わせて形成された剛体か
らなるカバー部材が貼着されている。そして、カーペッ
トが床材上に載置される際、カバー部材により床材の配
線用溝部が被蓋されるようになっている。
【0003】又、実公平4−12200号公報が開示さ
れているフロアパネルでは、床材には配線用溝部が互い
に直交するように形成され、同配線用溝部には断面略L
字状の段部が形成されている。そして、段部には十字状
のカバー部材が配置されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フロアパネルでは、以下のような問題が生じる。先ず、
前者の公報(特開平1−174764号)のフロアパネ
ルでは、カーペットの裏面に貼着されるカバー部材は、
床材の配線用溝部に合わせて正確に位置決めされなけれ
ばならず、その貼着作業は困難なものとなる。又、上記
構成では、床の単位面積当たりに必要となるカバー部材
の数が多くなり、さらに、カーペットを複数枚積層して
運搬保管する際、カバー部材の有無による不安定さを生
じるという問題を招いていた。
【0005】一方、後者の公報(実公平4−12200
号)のフロアパネルでは、前記同様、配線用溝部上に複
数のカバー部材を貼着し、施工する際において、カバー
部材が段部に落とし込まれているため、段部とカバー部
材との間に隙間ができ、その隙間が原因でカバー部材が
がたついたり、きしみを生じたりするという問題を生じ
る。
【0006】又、上記各公報のフロアパネルでは、仕上
げ材の下は樹脂材等からなる部位と鋼材等からなる部位
とが交互に配置されることになり、フロアパネルの仕上
がり状態が不安定になる。つまり、場所によって部材が
異なると、比較的軟弱な部位では、集中的に荷重がかか
りその部位が窪んでクセ跡が生じてしまう。その結果、
配備されるOA機器が不安定になったり、フロアパネル
上の歩行者が不安定感を感じたりしてしまう。加えて、
カバー部材がカーペットの裏面に部分的に貼着されてい
ると、その梱包時において、梱包バンドの跡が部分的に
残ってしまい、クセ跡が生じることになる。
【0007】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、敷設状態を安
定させるとともに、配線の際の作業能率を向上させるこ
とができるフロアパネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のフロアパネルは、所定間隔毎に立設され
た立設部を有するとともに、各立設部を連結する連結部
の上方空間に配線用溝部を形成する床材と、前記床材の
立設部上に載置されるカバー部材と、少なくとも2枚以
上の前記カバー部材が貼着され、各カバー部材間で折り
曲げ可能なヒンジ部を介在する仕上げ部材とを備え、前
記床材の立設部上面と前記カバー部材とには、互いに係
合可能な凹凸関係の係合部を設けたことを要旨とするも
のである。
【0009】又、前記床材の立設部は中空であるととも
に、その中空部には補強部材が配設されるようにしても
よく、施工場所に応じて補強部材を残し、これに沿って
切断できるようにしてもよい。
【0010】さらに、前記床材の連結部には、薄肉部が
形成されるようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、床材の配線用溝部にはケー
ブル等が配線され、立設部上に載置されたカバー部材に
より配線用溝部の上方開口部が閉鎖される。そして、床
材上には全面にカバー部材が配されるとともに、フロア
パネルの上部表面は仕上げ部材にて覆われる。
【0012】そのため、フロアパネルは全面に渡り、均
一な状態となる。又、床材の立設部上面の係合部と、カ
バー部材の係合部とを係合させることにより、フロアパ
ネルの施工の際のカバー部材の位置決めが容易となると
もに、施工後において仕上げ部材の位置ズレ等が防止さ
れ、良好な仕上げ状態が保持される。又、仕上げ部材は
各カバー部材間のヒンジ部にて折り曲げ可能であるた
め、例えば、一旦配線の施工を完了した後に配線を修正
する場合には、仕上げ部材を折り開くように当該カバー
部材のみを床材に対して反転させ、必要箇所の配線用溝
部の上方を開放させればよい。
【0013】加えて、床材の立設部が中空であり、その
中空部に補強部材が配設されれば、床材の軽量化と高強
度化が実現され、さらに、フロア隅部等において、床材
をその寸法に応じて補強部材に沿い切断すれば、当該補
強部材がカバー部材を支えるための脚部となる。
【0014】さらに、床材の連結部に薄肉部が形成され
れば、床材設置場所の床面に不陸部(凹凸)があっても
薄肉部により吸収される。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
について図面に従って説明する。
【0016】図1及び図2は、第1実施例におけるフロ
アパネルの構成部品の組付状態を示す図である。図1に
示すように、コンクリート製の床面F上には、不織布、
又は発泡ポリエチレン等からなる露結防止用シート1が
敷設されており、そのシート1上には、例えば硬質塩化
ビニル製の床材としてのパネル本体2が配設されてい
る。又、パネル本体2の上方には鋼鉄製のカバー部材と
してのカバー片3が配設されるとともに、さらにその上
方には仕上げ部材としてのカーペット4が配設されてい
る。
【0017】図2に示すように、パネル本体2、カバー
片3、及びカーペット4は各々正方形状をなし、各部材
の1辺の長さをA,B,Cとすると、各辺の長さの比率
は、略”A:B:C=4:1:2”(例えば、A≒10
00mm,B≒250mm,C≒500mm)となって
いる。つまり、通常使用時、1枚のパネル本体2上に
は、16枚のカバー片3が載置されるとともに、4枚の
カーペット4が載置されることになる。
【0018】図3は、パネル本体2を拡大して示す一部
破断斜視図である。同図に示すように、パネル本体2
は、碁盤目状となるように所定間隔毎に立設された立設
部5を有し、その立設部5は側面部である脚部5aと上
面部5bとから構成されている。そして、それら各立設
部5の脚部5aは連結部6により連結されている。各立
設部5間であって連結部6の上方空間には、配線用溝部
7が形成されている。又、立設部5は中空形状をなすと
ともに、その中空部には補強部材としての補強用リブ1
1が配設されている。又、パネル本体2において、端か
ら数えて奇数番目となる立設部5の上面部5bには、係
合部としてのテーパ状の突起8が突設されている。な
お、突起8の突設数は、パネル本体2の中央部の立設部
5では4個、側辺部の立設部5では2個、四隅の立設部
5では1個となっている。
【0019】さらに、連結部6において、その上方(配
線用溝部7側)には、他の部位の壁厚よりも薄く形成さ
れる薄肉部9が設けられている。そして、この薄肉部9
の弾性変形によりフロアパネル設置場所の床面Fの不陸
部(凹凸)が吸収されるようになっている。又、パネル
本体2は、カッタ等を用いて薄肉部9にて容易に裁断さ
れ、任意の大きさに調整されるようになっているばかり
か、立設部5内の補強用リブ11に沿って鋸等を用いて
切断して調整されるようにもなっている。
【0020】図1及び図2に示すように、カーペット4
はゴムシート4aとそのゴムシート4aに植設されたパ
イル4bとを有し、ゴムシート4aの裏面には、4枚の
カバー片3が貼着されている。このとき、各カバー片3
間は所定の隙間Sを有し、カバー片3貼着後において、
カーペット4はカバー片3間の隙間Sに対応するヒンジ
部Hにて容易に折り曲げ可能となっている。又、カバー
片3の四隅には、係合部としてのテーパ状の係合孔10
が形成されており、同係合孔10にパネル本体2の突起
8が係合されることにより、カバー片3がパネル本体2
に固定されるようになっている。
【0021】次に、本実施例におけるフロアパネルの施
工方法及び作用について図1,2,4を用いて説明す
る。先ず、フロアパネル設置場所の床面F上に露結防止
用シート1を敷設し、そのシート1上にパネル本体2を
敷設する。このとき、露結防止用シート1は、使用状況
及び床面Fの状態に応じて用いられるものであり、床面
F自体に露結防止処理が施されている場合等には用いら
れなくてもよい。
【0022】そして、パネル本体2の敷設後、パネル本
体2の配線用溝部7にケーブルK等の配線を施す。その
後、立設部5の上面部5bに消音用シール材を点滴する
とともに、立設部5の突起8とカバー片3の係合孔10
とを合わせるようにして、パネル本体2上にカバー片3
及びカーペット4を載置して、施工を完了する。このと
き、パネル本体2上面には全面に渡り、カバー片3が配
されることになる。
【0023】なお、配線引き出し用のコンセントの設営
する際には、コンセント用開口部が設けられたカバー片
3とカーペット4とを用いる。そして、その開口部にコ
ンセントを設営すればよい。
【0024】一方、一旦配線の施工を完了した後に配線
を修正する場合には、図4に示すように、カーペット4
の下のいずれかのカバー片3を磁石(図示略)等にて吸
着させて持ち上げ、カバー片3をパネル本体2に対して
反転させればよい。このとき、カーペット4は各カバー
片3間のヒンジ部Hにて図4中矢印方向に折られ、必要
な配線用溝部7の上方が開放される。そして、この開放
状態で配線用溝部7内のケーブルKが再配線される。
【0025】このように、本実施例のフロアパネルにお
いて、パネル本体2には、所定間隔毎に立設部5を立設
し、各立設部5を連結部6にて連結するとともに、その
連結部6の上方空間に配線用溝部7を形成した。又、カ
ーペット4の裏面には4枚のカバー片3を貼着し、同カ
ーペット4において各カバー片3間には折り曲げ可能な
ヒンジ部Hを設けた。そして、パネル本体2の立設部5
の上面部5bに設けた突起8と、カバー片3に設けた係
合孔10とを係合させるようにして、カバー片3及びカ
ーペット4をパネル本体2に載置するようにした。又、
パネル本体2の立設部5を中空とし、その中空部に補強
用リブ11を配設するとともに、パネル本体2の連結部
6には、薄肉部9を形成した。
【0026】以上の構成により、パネル本体2とカーペ
ット4との間に配置されるカバー片3は全面に渡り、配
されることになり、良好な仕上がり状態を得ることがで
きる。つまり、フロアパネル全体が均一な状態となり、
OA機器等を安定した状態で配備できるようになるとと
もに、フロアパネル上の歩行者も不安定感を感じること
はない。加えて、本構成であれば、配線用溝部7はその
上部が溝部7に対し大きなカバー片3で被蓋されるた
め、カバー片3によるケーブルKの破損、並びにそれに
起因する漏電等による失火を招くおそれはない。
【0027】又、立設部5の突起8と、カバー片3の係
合孔10とを係合させることにより、フロアパネルの施
工の際のカバー片3の位置決めが容易となるともに、施
工後において、カーペット4の位置ズレ等が防止され、
良好な仕上げ状態を保持することができる。さらに、カ
ーペット4は各カバー片3間のヒンジ部Hで折り曲げ可
能であるため、例えば、一旦配線の施工を完了した後に
配線を修正する場合においても、その修正作業が容易且
つ迅速となる。
【0028】加えて、パネル本体2の立設部5に設けら
れた補強用リブ11により、パネル本体2の軽量化と高
強度化を実現することができる。さらに、連結部6に形
成された薄肉部9により、フロアパネル設置場所の床面
Fの凹凸が吸収できる。
【0029】以上のように、本実施例のフロアパネル
は、従来の諸問題を解決し、敷設状態を安定させるとと
もに、配線の際の作業能率を向上させることができる。
なお、上記実施例の応用例として、図5に示すように、
パネル本体2の薄肉部9を連結部6の下方に設けてもよ
い。このとき、前記実施例と同様に薄肉部9にて容易に
切断できるとともに、パネル本体2と床面Fとの接触面
積が小さくなり、床面Fの不陸部による影響をより低減
させることができる。 (第2実施例)次いで、第2実施例について、図6及び
図7に従って説明する。
【0030】図6に示すように、カバー片3は長板状を
なし、短片部B1と長片部B2との長さの比率は”1:
2”(B1≒250mm、B2≒500mm)となって
いる。そして、カーペット4の裏面には2枚のカバー片
3が貼着されている。
【0031】このように構成すれば、図7に示すよう
に、カーペット4はカバー片3を外側にしてヒンジ部H
を介して丁度半分に折り曲げることができる。そして、
このように折り曲げて積層すれば、その積層状態をコン
パクト、且つ整然とすることができ、施工時において、
梱包バンドの跡が残らず、運搬し易く施工作業の効率も
向上させることができる。
【0032】なお、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、例えば、パネル本体2を難燃性合成樹
脂にて構成したり、突起、係合孔の設置間隔を変更した
り、カーペットに導電材料を含浸させ、そのカーペット
に貼着されるカバー片の大きさ、枚数を変更したりする
等、発明の趣旨から逸脱しない範囲内で任意に変更する
こともできる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、極めて容易に仕上げ
部材の貼着作業をすることができ、これら仕上げ部材の
運搬保管が容易であるばかりか、フロアの敷設状態を安
定させるとともに、配線の際の作業能率を向上させるこ
とができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるフロアパネルの組付状態を
示す正断面図である。
【図2】第1実施例におけるフロアパネルの組付状態を
示す斜視図である。
【図3】パネル本体を拡大して示す一部破断斜視図であ
る。
【図4】カーペットの折り曲げ状態を示す正断面図であ
る。
【図5】応用例のパネル本体を示す正断面図である。
【図6】第2実施例におけるフロアパネルの組付状態を
示す斜視図である。
【図7】第2実施例におけるカーペットの折り曲げ積層
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…床材としてのパネル本体、3…カバー部材としての
カバー片、4…仕上げ部材としてのカーペット、5…立
設部、6…連結部、7…配線用溝部、8…係合部として
の突起、9…薄肉部、10…係合部としての係合孔、1
1…補強部材としての補強用リブ、H…ヒンジ部。
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、OA機器ルームや実
験室等の床配線が施される際に用いられるフロアパネル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフロアパネルとして、特
開平1−174764号公報に開示されているものがあ
る。このフロアパネルにおいて、床材には配線用溝部が
形成されている。又、仕上げ材であるカーペットの裏面
には、前記配線用溝部の幅に合わせて形成された剛体か
らなるカバー部材が貼着されている。そして、カーペッ
トが床材上に載置される際、カバー部材により床材の配
線用溝部が被蓋されるようになっている。
【0003】又、実公平4−12200号公報が開示さ
れているフロアパネルでは、床材には配線用溝部が互い
に直交するように形成され、同配線用溝部には断面略L
字状の段部が形成されている。そして、段部には十字状
のカバー部材が配置されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フロアパネルでは、以下のような問題が生じる。先ず、
前者の公報(特開平1−174764号)のフロアパネ
ルでは、カーペットの裏面に貼着されるカバー部材は、
床材の配線用溝部に合わせて正確に位置決めされなけれ
ばならず、その貼着作業は困難なものとなる。又、上記
構成では、床の単位面積当たりに必要となるカバー部材
の数が多くなり、さらに、カーペットを複数枚積層して
運搬保管する際、カバー部材の有無による不安定さを生
じるという問題を招いていた。
【0005】一方、後者の公報(実公平4−12200
号)のフロアパネルでは、前記同様、配線用溝部上に複
数のカバー部材を貼着し、施工する際において、カバー
部材が段部に落とし込まれているため、段部とカバー部
材との間に隙間ができ、その隙間が原因でカバー部材が
がたついたり、きしみを生じたりするという問題を生じ
る。
【0006】又、上記各公報のフロアパネルでは、仕上
げ材の下は樹脂材等からなる部位と鋼材等からなる部位
とが交互に配置されることになり、フロアパネルの仕上
がり状態が不安定になる。つまり、場所によって部材が
異なると、比較的軟弱な部位では、集中的に荷重がかか
りその部位が窪んでクセ跡が生じてしまう。その結果、
配備されるOA機器が不安定になったり、フロアパネル
上の歩行者が不安定感を感じたりしてしまう。加えて、
カバー部材がカーペットの裏面に部分的に貼着されてい
ると、その梱包時において、梱包バンドの跡が部分的に
残ってしまい、クセ跡が生じることになる。
【0007】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、敷設状態を安
定させるとともに、配線の際の作業能率を向上させるこ
とができるフロアパネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のフロアパネルは、所定間隔毎に立設され
た立設部を有するとともに、各立設部を連結する連結部
の上方空間に配線用溝部を形成する床材と、前記床材の
略全面を覆うようにして、前記床材の立設部上に載置さ
れるカバー部材と、少なくとも2枚以上の前記カバー部
材が貼着され、各カバー部材間で折り曲げ可能なヒンジ
部を介在する仕上げ部材とを備え、前記床材の立設部上
面と前記カバー部材とには、互いに係合可能な凹凸関係
の係合部を設けたことを要旨とするものである。
【0009】又、前記床材の立設部は中空であるととも
に、その中空部には補強部材が配設されるようにしても
よく、施工場所に応じて補強部材を残し、これに沿って
切断できるようにしてもよい。
【0010】さらに、前記床材の連結部には、薄肉部が
形成されるようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、床材の配線用溝部にはケー
ブル等が配線され、立設部上に載置されたカバー部材に
より配線用溝部の上方開口部が閉鎖される。そして、床
材上には全面にカバー部材が配されるとともに、フロア
パネルの上部表面は仕上げ部材にて覆われる。
【0012】そのため、フロアパネルは全面に渡り、均
一な状態となる。又、床材の立設部上面の係合部と、カ
バー部材の係合部とを係合させることにより、フロアパ
ネルの施工の際のカバー部材の位置決めが容易となると
もに、施工後において仕上げ部材の位置ズレ等が防止さ
れ、良好な仕上げ状態が保持される。又、仕上げ部材は
各カバー部材間のヒンジ部にて折り曲げ可能であるた
め、例えば、一旦配線の施工を完了した後に配線を修正
する場合には、仕上げ部材を折り開くように当該カバー
部材のみを床材に対して反転させ、必要箇所の配線用溝
部の上方を開放させればよい。
【0013】加えて、床材の立設部が中空であり、その
中空部に補強部材が配設されれば、床材の軽量化と高強
度化が実現され、さらに、フロア隅部等において、床材
をその寸法に応じて補強部材に沿い切断すれば、当該補
強部材がカバー部材を支えるための脚部となる。
【0014】さらに、床材の連結部に薄肉部が形成され
れば、床材設置場所の床面に不陸部(凹凸)があっても
薄肉部により吸収される。
【0015】
【実施例】 (第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
について図面に従って説明する。
【0016】図1及び図2は、第1実施例におけるフロ
アパネルの構成部品の組付状態を示す図である。図1に
示すように、コンクリート製の床面F上には、不織布、
又は発泡ポリエチレン等からなる露結防止用シート1が
敷設されており、そのシート1上には、例えば硬質塩化
ビニル製の床材としてのパネル本体2が配設されてい
る。又、パネル本体2の上方には鋼鉄製のカバー部材と
してのカバー片3が配設されるとともに、さらにその上
方には仕上げ部材としてのカーペット4が配設されてい
る。
【0017】図2に示すように、パネル本体2、カバー
片3、及びカーペット4は各々正方形状をなし、各部材
の1辺の長さをA,B,Cとすると、各辺の長さの比率
は、略”A:B:C=4:1:2”(例えば、A≒10
00mm,B≒250mm,C≒500mm)となって
いる。つまり、通常使用時、1枚のパネル本体2上に
は、16枚のカバー片3が載置されるとともに、4枚の
カーペット4が載置されることになる。
【0018】図3は、パネル本体2を拡大して示す一部
破断斜視図である。同図に示すように、パネル本体2
は、碁盤目状となるように所定間隔毎に立設された立設
部5を有し、その立設部5は側面部である脚部5aと上
面部5bとから構成されている。そして、それら各立設
部5の脚部5aは連結部6により連結されている。各立
設部5間であって連結部6の上方空間には、配線用溝部
7が形成されている。又、立設部5は中空形状をなすと
ともに、その中空部には補強部材としての補強用リブ1
1が配設されている。又、パネル本体2において、端か
ら数えて奇数番目となる立設部5の上面部5bには、係
合部としてのテーパ状の突起8が突設されている。な
お、突起8の突設数は、パネル本体2の中央部の立設部
5では4個、側辺部の立設部5では2個、四隅の立設部
5では1個となっている。
【0019】さらに、連結部6において、その上方(配
線用溝部7側)には、他の部位の壁厚よりも薄く形成さ
れる薄肉部9が設けられている。そして、この薄肉部9
の弾性変形によりフロアパネル設置場所の床面Fの不陸
部(凹凸)が吸収されるようになっている。又、パネル
本体2は、カッタ等を用いて薄肉部9にて容易に裁断さ
れ、任意の大きさに調整されるようになっているばかり
か、立設部5内の補強用リブ11に沿って鋸等を用いて
切断して調整されるようにもなっている。
【0020】図1及び図2に示すように、カーペット4
はゴムシート4aとそのゴムシート4aに植設されたパ
イル4bとを有し、ゴムシート4aの裏面には、4枚の
カバー片3が貼着されている。このとき、各カバー片3
間は所定の隙間Sを有し、カバー片3貼着後において、
カーペット4はカバー片3間の隙間Sに対応するヒンジ
部Hにて容易に折り曲げ可能となっている。又、カバー
片3の四隅には、係合部としてのテーパ状の係合孔10
が形成されており、同係合孔10にパネル本体2の突起
8が係合されることにより、カバー片3がパネル本体2
に固定されるようになっている。
【0021】次に、本実施例におけるフロアパネルの施
工方法及び作用について図1,2,4を用いて説明す
る。先ず、フロアパネル設置場所の床面F上に露結防止
用シート1を敷設し、そのシート1上にパネル本体2を
敷設する。このとき、露結防止用シート1は、使用状況
及び床面Fの状態に応じて用いられるものであり、床面
F自体に露結防止処理が施されている場合等には用いら
れなくてもよい。
【0022】そして、パネル本体2の敷設後、パネル本
体2の配線用溝部7にケーブルK等の配線を施す。その
後、立設部5の上面部5bに消音用シール材を点滴する
とともに、立設部5の突起8とカバー片3の係合孔10
とを合わせるようにして、パネル本体2上にカバー片3
及びカーペット4を載置して、施工を完了する。このと
き、パネル本体2上面には全面に渡り、カバー片3が配
されることになる。
【0023】なお、配線引き出し用のコンセントを設営
する際には、コンセント用開口部が設けられたカバー片
3とカーペット4とを用いる。そして、その開口部にコ
ンセントを設営すればよい。
【0024】一方、一旦配線の施工を完了した後に配線
を修正する場合には、図4に示すように、カーペット4
の下のいずれかのカバー片3を磁石(図示略)等にて吸
着させて持ち上げ、カバー片3をパネル本体2に対して
反転させればよい。このとき、カーペット4は各カバー
片3間のヒンジ部Hにて図4中矢印方向に折られ、必要
な配線用溝部7の上方が開放される。そして、この開放
状態で配線用溝部7内のケーブルKが再配線される。
【0025】このように、本実施例のフロアパネルにお
いて、パネル本体2には、所定間隔毎に立設部5を立設
し、各立設部5を連結部6にて連結するとともに、その
連結部6の上方空間に配線用溝部7を形成した。又、カ
ーペット4の裏面には4枚のカバー片3を貼着し、同カ
ーペット4において各カバー片3間には折り曲げ可能な
ヒンジ部Hを設けた。そして、パネル本体2の立設部5
の上面部5bに設けた突起8と、カバー片3に設けた係
合孔10とを係合させるようにして、カバー片3及びカ
ーペット4をパネル本体2に載置するようにした。又、
パネル本体2の立設部5を中空とし、その中空部に補強
用リブ11を配設するとともに、パネル本体2の連結部
6には、薄肉部9を形成した。
【0026】以上の構成により、パネル本体2とカーペ
ット4との間に配置されるカバー片3は全面に渡り、配
されることになり、良好な仕上がり状態を得ることがで
きる。つまり、フロアパネル全体が均一な状態となり、
OA機器等を安定した状態で配備できるようになるとと
もに、フロアパネル上の歩行者も不安定感を感じること
はない。加えて、本構成であれば、配線用溝部7はその
上部が溝部7に対し大きなカバー片3で被蓋されるた
め、カバー片3によるケーブルKの破損、並びにそれに
起因する漏電等による失火を招くおそれはない。
【0027】又、立設部5の突起8と、カバー片3の係
合孔10とを係合させることにより、フロアパネルの施
工の際のカバー片3の位置決めが容易となるともに、施
工後において、カーペット4の位置ズレ等が防止され、
良好な仕上げ状態を保持することができる。さらに、カ
ーペット4は各カバー片3間のヒンジ部Hで折り曲げ可
能であるため、例えば、一旦配線の施工を完了した後に
配線を修正する場合においても、その修正作業が容易且
つ迅速となる。
【0028】加えて、パネル本体2の立設部5に設けら
れた補強用リブ11により、パネル本体2の軽量化と高
強度化を実現することができる。さらに、連結部6に形
成された薄肉部9により、フロアパネル設置場所の床面
Fの凹凸が吸収できる。
【0029】以上のように、本実施例のフロアパネル
は、従来の諸問題を解決し、敷設状態を安定させるとと
もに、配線の際の作業能率を向上させることができる。
なお、上記実施例の応用例として、図5に示すように、
パネル本体2の薄肉部9を連結部6の下方に設けてもよ
い。このとき、前記実施例と同様に薄肉部9にて容易に
切断できるとともに、パネル本体2と床面Fとの接触面
積が小さくなり、床面Fの不陸部による影響をより低減
させることができる。 (第2実施例)次いで、第2実施例について、図6及び
図7に従って説明する。
【0030】図6に示すように、カバー片3は長板状を
なし、短片部B1と長片部B2との長さの比率は”1:
2”(B1≒250mm、B2≒500mm)となって
いる。そして、カーペット4の裏面には2枚のカバー片
3が貼着されている。
【0031】このように構成すれば、図7に示すよう
に、カーペット4はカバー片3を外側にしてヒンジ部H
を介して丁度半分に折り曲げることができる。そして、
このように折り曲げて積層すれば、その積層状態をコン
パクト、且つ整然とすることができ、施工時において、
梱包バンドの跡が残らず、運搬し易く施工作業の効率も
向上させることができる。 (第3実施例)次いで、第3実施例について、図8及び
図9に従って説明する。
【0032】図8に示すように、パネル本体2には、円
柱状の立設部5が所定間隔毎に立設されており、立設部
5の上面部5bには、係合部としての係合孔8が形成さ
れている。又、図9に示すように、カバー片3の下面に
は係合部としての突起10が突設され、カバー片3の上
面にはカーペット4が貼着されている。そして、立設部
5の係合孔8にカバー片3の突起10を係合させた状態
で、パネル本体2上にカバー片3(カーペット4)が載
置されている。
【0033】このように構成される第3実施例では、前
記第1実施例と同様に、カバー片3の位置決めが容易と
なるとともに、カバー片3の位置ズレが防止される。
又、カーペット4は、カバー片3間のヒンジ部Hで折り
曲げ可能であるため、再配線の作業も容易且つ迅速に行
うことができる。
【0034】なお、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、例えば、パネル本体2を難燃性合成樹
脂にて構成したり、突起、係合孔の設置間隔を変更した
り、カーペットに導電材料を含浸させ、そのカーペット
に貼着されるカバー片の大きさ、枚数を変更したりする
等、発明の趣旨から逸脱しない範囲内で任意に変更する
こともできる。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、極めて容易に仕上げ
部材の貼着作業をすることができ、これら仕上げ部材の
運搬保管が容易であるばかりか、フロアの敷設状態を安
定させるとともに、配線の際の作業能率を向上させるこ
とができるという優れた効果を発揮する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】第3実施例におけるパネル本体を拡大して示す
一部破断斜視図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】第3実施例におけるフロアパネルの組付状態を
示す正断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔毎に立設された立設部(5)を
    有するとともに、各立設部(5)を連結する連結部
    (6)の上方空間に配線用溝部(7)を形成する床材
    (2)と、 前記床材(2)の立設部(5)上に載置されるカバー部
    材(3)と、 少なくとも2枚以上の前記カバー部材(3)が貼着さ
    れ、各カバー部材(3)間で折り曲げ可能なヒンジ部
    (H)を介在する仕上げ部材(4)とを備え、 前記床材(2)の立設部(5)上面と前記カバー部材
    (3)とには、互いに係合可能な凹凸関係の係合部
    (8,10)を設けたことを特徴とするフロアパネル。
  2. 【請求項2】 前記床材(2)の立設部(5)は中空で
    あるとともに、その中空部には補強部材(11)が配設
    される請求項1に記載のフロアパネル。
  3. 【請求項3】 前記床材(2)の連結部(6)には、薄
    肉部(9)が形成される請求項1に記載のフロアパネ
    ル。
JP28468192A 1992-10-22 1992-10-22 フロアパネル Pending JPH06136916A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01207565A (ja) * 1988-02-10 1989-08-21 Hitachi Cable Ltd 配線床構造体
JPH04124366A (ja) * 1990-09-13 1992-04-24 Nitto Denko Corp 床面配線構造
JPH04146367A (ja) * 1990-10-05 1992-05-20 Shintaro Sato 床下地構造

Patent Citations (3)

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