JPH06136847A - 真空断熱体の構造 - Google Patents
真空断熱体の構造Info
- Publication number
- JPH06136847A JPH06136847A JP31298192A JP31298192A JPH06136847A JP H06136847 A JPH06136847 A JP H06136847A JP 31298192 A JP31298192 A JP 31298192A JP 31298192 A JP31298192 A JP 31298192A JP H06136847 A JPH06136847 A JP H06136847A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vacuum
- heat insulator
- adsorbent
- heat
- insulator
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 常温と高温との間を断熱する断熱体における
内部のアウトガス等を効率良く吸着させることを目的と
する。 【構成】 内外壁面1A、1B間を密閉空間とし無機質
断熱体2を充填した上で内部を真空化してなり、常温と
高熱間の断熱を図る真空断熱体1において、常温側の壁
面1A側に吸着剤3を配設し、かつその吸着剤3を強制
的に冷却する冷却装置4を設けて構成され、冷却装置4
により吸着剤3を冷却し、その吸着能力を高め、真空断
熱壁内の真空度を長期間にわたって安定して保持し高度
な断熱効果を維持する。
内部のアウトガス等を効率良く吸着させることを目的と
する。 【構成】 内外壁面1A、1B間を密閉空間とし無機質
断熱体2を充填した上で内部を真空化してなり、常温と
高熱間の断熱を図る真空断熱体1において、常温側の壁
面1A側に吸着剤3を配設し、かつその吸着剤3を強制
的に冷却する冷却装置4を設けて構成され、冷却装置4
により吸着剤3を冷却し、その吸着能力を高め、真空断
熱壁内の真空度を長期間にわたって安定して保持し高度
な断熱効果を維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空断熱体の構造に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、常温に対し 200℃以上の高温との
断熱を図る例えば加熱炉などの断熱体として、内外壁面
間を密閉空間とし無機質断熱体を充填した上で内部を真
空化してなる、断熱壁が知られている。ところで、上記
真空断熱壁は、長期使用中に壁面材料や充填材からのア
ウトガス、あるいは壁面からの透過ガスによって真空度
が低下し、初期の断熱性能が次第に低下してくる問題が
あった。このため、上記のアウトガス、透過ガスを吸着
させ長期間にわたって断熱性能を維持させるため断熱壁
内に吸着剤を同時に封じ込め真空度を維持することが行
われている。この吸着剤の多くは低温下で吸着能力を発
揮するものが多く、このため液化ガス貯蔵タンクなどで
は断熱層の低温側に吸着剤を配置するのが一般的であ
る。
断熱を図る例えば加熱炉などの断熱体として、内外壁面
間を密閉空間とし無機質断熱体を充填した上で内部を真
空化してなる、断熱壁が知られている。ところで、上記
真空断熱壁は、長期使用中に壁面材料や充填材からのア
ウトガス、あるいは壁面からの透過ガスによって真空度
が低下し、初期の断熱性能が次第に低下してくる問題が
あった。このため、上記のアウトガス、透過ガスを吸着
させ長期間にわたって断熱性能を維持させるため断熱壁
内に吸着剤を同時に封じ込め真空度を維持することが行
われている。この吸着剤の多くは低温下で吸着能力を発
揮するものが多く、このため液化ガス貯蔵タンクなどで
は断熱層の低温側に吸着剤を配置するのが一般的であ
る。
【0003】
【従来の技術の問題点】しかし、常温と高温との間を断
熱する断熱体では、断熱層の常温側に吸着剤を配置する
しかなく、その程度の温度では吸着剤の吸着能力が小さ
く、充分なアウトガス等を吸着させるためには多量の吸
着剤を必要とする問題があった。さらに、吸着剤は微細
な粉末で熱伝導率が小さく、真空雰囲気下ではそれ自身
が優れた断熱材となってしまうので、吸着剤のすみずみ
まで均一な低温にすることが困難となる問題があった。
また、外気温の変動や周囲の温度状況により真空断熱体
の外壁が加熱されると常温側の壁面に接する吸着剤も加
熱され、その結果せっかく吸着したガスも再放出され断
熱層の真空度を低下させる原因となっていた。
熱する断熱体では、断熱層の常温側に吸着剤を配置する
しかなく、その程度の温度では吸着剤の吸着能力が小さ
く、充分なアウトガス等を吸着させるためには多量の吸
着剤を必要とする問題があった。さらに、吸着剤は微細
な粉末で熱伝導率が小さく、真空雰囲気下ではそれ自身
が優れた断熱材となってしまうので、吸着剤のすみずみ
まで均一な低温にすることが困難となる問題があった。
また、外気温の変動や周囲の温度状況により真空断熱体
の外壁が加熱されると常温側の壁面に接する吸着剤も加
熱され、その結果せっかく吸着したガスも再放出され断
熱層の真空度を低下させる原因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は以上の問題
点に鑑み、常温と高温との間を断熱する断熱体であっ
て、内部にアウトガス等を吸着する吸着剤を封入した真
空断熱体の真空度を高度に維持するための真空断熱体の
構造を提供することを目的としてなされたものである。
点に鑑み、常温と高温との間を断熱する断熱体であっ
て、内部にアウトガス等を吸着する吸着剤を封入した真
空断熱体の真空度を高度に維持するための真空断熱体の
構造を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】即ち、この発明の真空断熱体の構造は、内
外壁面1A、1B間を密閉空間とし無機質断熱体2を充
填した上で内部を真空化してなり、常温と高温間の断熱
を図る真空断熱体1において、常温側の壁面1A側に吸
着剤3を配設し、かつその吸着剤3を強制的に冷却する
冷却装置4を設けたことを特徴とするものである。
外壁面1A、1B間を密閉空間とし無機質断熱体2を充
填した上で内部を真空化してなり、常温と高温間の断熱
を図る真空断熱体1において、常温側の壁面1A側に吸
着剤3を配設し、かつその吸着剤3を強制的に冷却する
冷却装置4を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【0007】図1はこの発明の実施例の断面図である。
この発明の真空断熱体1の構造は、内外壁面1A、1B
間を密閉空間とし無機質断熱体2を充填し、さらに常温
側の壁面1A側に吸着剤3を配設して内部を真空化して
なり、この吸着剤3を強制的に冷却する冷却装置4を設
けて構成されている。
この発明の真空断熱体1の構造は、内外壁面1A、1B
間を密閉空間とし無機質断熱体2を充填し、さらに常温
側の壁面1A側に吸着剤3を配設して内部を真空化して
なり、この吸着剤3を強制的に冷却する冷却装置4を設
けて構成されている。
【0008】上記実施例において、冷却装置4は図1に
示すように、真空断熱体1の壁面1A内面の吸着剤3に
壁面1Aを介して接するように設けられ、吸着材3を壁
面1Aを介して冷媒4Aで冷却されるよう構成される。
示すように、真空断熱体1の壁面1A内面の吸着剤3に
壁面1Aを介して接するように設けられ、吸着材3を壁
面1Aを介して冷媒4Aで冷却されるよう構成される。
【0009】また、図2に示すように、吸着剤3内部に
冷媒パイプ4Bが貫通するように設けても良く、さらに
この場合図3に示すように冷媒パイプ4Bに放熱フィン
4C…4Cを有するものを用いることもできる。
冷媒パイプ4Bが貫通するように設けても良く、さらに
この場合図3に示すように冷媒パイプ4Bに放熱フィン
4C…4Cを有するものを用いることもできる。
【0010】冷媒パイプ4Bは、冷却フィン4Cを一体
に有する断面円形管の他、図4に示すように内部に乱流
を起こさせる突起4Dなどを設けた矩形断面のパイプ4
Bであっても良い。
に有する断面円形管の他、図4に示すように内部に乱流
を起こさせる突起4Dなどを設けた矩形断面のパイプ4
Bであっても良い。
【0011】
【作用】この発明の真空断熱体の吸着剤3は、冷却装置
4を介して所望の低温に冷却されるので、吸着剤3の温
度が最も吸着能力の良い低い温度に維持され、この結果
吸着能力が低下せず、長期にわたってアウトガス等を効
率良く吸着し、断熱体内部を高度な真空状態に維持する
のである。
4を介して所望の低温に冷却されるので、吸着剤3の温
度が最も吸着能力の良い低い温度に維持され、この結果
吸着能力が低下せず、長期にわたってアウトガス等を効
率良く吸着し、断熱体内部を高度な真空状態に維持する
のである。
【0012】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、常温側の壁面1A側に吸着剤3が設置され
ていても、吸着剤3は常温よりはるかに低い温度に維持
可能であり、この結果吸着剤3の吸着能力が高度に維持
され、真空断熱壁内の真空度が長期間に渡って安定して
保持され高度な断熱効果が維持できるのである。
ているので、常温側の壁面1A側に吸着剤3が設置され
ていても、吸着剤3は常温よりはるかに低い温度に維持
可能であり、この結果吸着剤3の吸着能力が高度に維持
され、真空断熱壁内の真空度が長期間に渡って安定して
保持され高度な断熱効果が維持できるのである。
【図1】この発明の実施例の断面図である。
【図2】この発明の他の実施例の断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例の断面図である。
【図4】冷却装置における断熱パイプの他の実施例の断
面図である。
面図である。
1 真空断熱体 1A、1B 内外壁面 1A 常温側の壁面 2 無機質断熱体 3 吸着剤 4 冷却装置
Claims (1)
- 【請求項1】 内外壁面1A、1B間を密閉空間とし無
機質断熱体2を充填した上で内部を真空化してなり、常
温と高温間の断熱を図る真空断熱体1において、常温側
の壁面1A側に吸着剤3を配設し、かつその吸着剤3を
強制的に冷却する冷却装置4を設けたことを特徴とする
真空断熱体の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31298192A JPH06136847A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 真空断熱体の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31298192A JPH06136847A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 真空断熱体の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06136847A true JPH06136847A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=18035806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31298192A Pending JPH06136847A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 真空断熱体の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06136847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2799800A1 (de) * | 2013-05-01 | 2014-11-05 | Gregor Tsiaprakas | Verfahren und Vorrichtungen zur Dämmung von Drehrohröfen in der Industrie |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP31298192A patent/JPH06136847A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2799800A1 (de) * | 2013-05-01 | 2014-11-05 | Gregor Tsiaprakas | Verfahren und Vorrichtungen zur Dämmung von Drehrohröfen in der Industrie |
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