JPH06136352A - 滑り止め材料 - Google Patents

滑り止め材料

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JPH06136352A
JPH06136352A JP4283116A JP28311692A JPH06136352A JP H06136352 A JPH06136352 A JP H06136352A JP 4283116 A JP4283116 A JP 4283116A JP 28311692 A JP28311692 A JP 28311692A JP H06136352 A JPH06136352 A JP H06136352A
Authority
JP
Japan
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slip
powder
substance
methylcellulose
polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4283116A
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English (en)
Inventor
Ifuki Morita
一夫基 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗膜の安定性に優れ、且つ冬用タイヤに近い
滑り止め効果を有する滑り止め材料を提供する。 【構成】 ゴム部材の表面等に塗布される、平均粒径1
5〜400μmの粉末及び物質Aを含有する滑り止め材
料であって、前記粉末の含有量は、物質A100重量部
に対して20〜500重量部であり、前記物質Aは、メ
チルセルロース単体、又はメチルセルロースと不飽和結
合を有するポリマーとの混合物であり、該混合物におけ
るメチルセルロースの含有率は50重量%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ、靴底等の滑り
止め剤に用いられる滑り止め材料に関する。
【0002】
【従来の技術】路面状態のうちで、氷路、雪路は滑りや
すく、自動車の走行や人の歩行が危険である。自動車の
場合、滑りを防止し、安定に走行させるために、冬期は
スノータイヤやスタッドレスタイヤ等の冬用タイヤを使
用したり、チェーンを装着している。
【0003】しかし、冬用タイヤやチェーンは、凍結さ
れていない通常の路面を損傷し、粉塵公害の原因とな
る。また、使用する者にとってもタイヤの交換やチェー
ンの装着等は面倒である。このため、タイヤの表面に塗
布するだけで滑り止め効果を発揮できる滑り止め剤が提
案されている。現在、よく用いられているスプレー式の
滑り止め剤としては、例えば、接着剤塗布後、粒状乃至
細片状の滑り止め用粒体を付着させるものや、樹脂系接
着剤又は水性高分子材料に充填材を含有させたもの等が
挙げられる。
【0004】水性高分子材料を用いた滑り止め材料とし
て、例えば、特開平2−248488号公報に、メチル
セルロース単独からなる、又はメチルセルロースを50
%以上含有し且つ残部が汎用ジエン系ゴムからなる滑り
止め材料が提案されている。これは、メチルセルロース
が、氷や雪との相溶性が良好で、冷水に溶けてゲル化す
る性質を利用したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらは、い
ずれも塗膜の安定性、滑り止め効果の点で不十分であ
り、一時期的であれ、冬用タイヤの代わりをするには、
満足し得るレベルではなかった。本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、塗膜の安定性に優れ、かつ冬用タイヤに近い滑り止
め効果を有する滑り止め剤に用いる滑り止め材料を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の滑り止め材料
は、ゴム部材の表面等に塗布される、平均粒径15〜4
00μmの粉末及び物質Aを含有する滑り止め材料であ
って、前記粉末の含有量は、物質A100重量部に対し
て20〜500重量部であり、前記物質Aは、メチルセ
ルロース単体、又はメチルセルロースと不飽和結合を有
するポリマーとの混合物であり、該混合物におけるメチ
ルセルロースの含有率は50重量%以上であることを特
徴とする。
【0007】
【実施例】本発明の滑り止め材料は、メチルセルロース
を主成分とする物質Aに粉末を配合してなるものであ
る。メチルセルロースは、氷雪との相溶性が良好で、氷
雪の存在下で粘性が向上する特性があるため、これがゴ
ム部材表面に塗布されることにより、滑り止め効果を発
揮できる。
【0008】物質Aは、メチルセルロース単独の場合;
あるいはメチルセルロースと不飽和結合を有するポリマ
ーとの混合物の場合がある。不飽和結合を有するポリマ
ーとしては、例えば、汎用ジエン系ゴム、熱可塑性エラ
ストマー、又はこれらの混合物等が用いられる。これら
のポリマーは、物質Aのゴム部材に対する接着保持性を
向上する効果がある。
【0009】上記汎用ジエン系ゴムとしては、例えば、
天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、ポリイソ
プレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)等が用いられる。熱可塑性エラストマーとしては、
例えば、スチレン−ブタジエン系樹脂(SBS)、スチ
レン−イソプレン系樹脂(SIS)、アクリロニトリル
−ブタジエン系樹脂等が用いられる。これらのポリマー
は、1種類だけで用いてもよいし、2種以上混合して用
いてもよい。
【0010】物質Aがポリマーとの混合物の場合には、
物質A中、メチルセルロースの含有率は50重量%以上
である。メチルセルロースの含有率が50重量%未満に
なると、メチルセルロースによる滑り止め効果が十分発
揮されない。本発明の滑り止め材料において、上記構成
からなる物質Aに配合される粉末は、平均粒径が15〜
400μmの有機系又は無機系粉末である。平均粒径が
15μm未満では粉末による滑り止め効果は得られず、
400μmを越えるとタイヤ表面に形成された塗膜から
離脱しやすい。
【0011】本発明に用いられる有機系粉末としては、
例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、セルロース等の粉末、木粉等が挙げられる。無
機系粉末としては、クレー、ガラスビーズ、ガラスチッ
プ等が挙げられる。これらの粉末は、平均粒径が15〜
400μmの範囲内であれば、多孔性、中空など、その
形状は問わない。
【0012】このような粉末は、物質A100重量部に
対して、20〜500重量部配合されている。20重量
部未満では滑り止め効果は得られず、500重量部を越
えると形成された塗膜から過剰の粉末が離脱しやすい。
本発明の滑り止め材料は、一般に、次のようにして調製
される噴霧用、塗布用滑り止め剤として用いられる。ま
ず、物質Aの濃度が約10重量%程度の物質A溶液を調
製する。物質A溶液は、物質Aがメチルセルロース単独
からなる場合には、水に溶解することにより、物質Aが
メチルセルロースとポリマーとの混合物の場合には、メ
チルセルロースを水で溶解したメチルセルロース溶液
と、ポリマーをトルエン等の有機溶剤で溶解したポリマ
ー溶液とを、界面活性剤の存在下で混合することにより
調製される。この後、物質A溶液に、上記粉末を添加す
る。あるいは、メチルセルロースの水溶液及びポリマー
溶液の双方又はいずれか一方の溶液に粉末を添加したも
のを混合してもよい。
【0013】以上のようにして調製された有する滑り止
め剤は、該滑り止め剤の形態に応じて、スプレー式、刷
毛塗り等により、夏用タイヤの表面に塗布して使用す
る。溶剤の蒸発により、タイヤ表面にポリマーの塗膜が
形成される。この塗膜には、本発明の滑り止め材料に含
まれている粉末が付着しており、氷雪路面における滑り
止め効果を高める。
【0014】なお、本発明の滑り止め材料は、タイヤ用
の滑り止め剤に限らず、ゴム製の部材であって滑り止め
効果を要求されるもの、例えば、ゴム製の靴底に塗布す
る滑り止め剤に使用してもよい。 〔具体的実施例〕 <滑り止め材料の滑り抵抗性>表1に示す量のメチルセ
ルロースを水に溶解して、メチルセルロース水溶液を調
製した。また、ポリマー(BR、SBR、SBSのいず
れか一種)を表1に示す量だけトルエンに溶解させて、
ポリマー溶液を調製した。次いで、調製したメチルセル
ロース水溶液とポリマー溶液とを混合して、物質A溶液
を調製し、これに、表1に示す粒径を有する粉末(ポリ
アミド、クレー、ガラスビーズのいずれか一種)を添加
して、実施例1〜4及び比較例1〜8の滑り止め剤を調
製した。尚、実施例1及び比較例8における物質A溶液
は、メチルセルロース水溶液単独からなる。
【0015】実施例1〜4及び比較例1〜8の滑り止め
剤を、ゴム部材の試験片に塗布して、滑り止め抵抗性を
調べた。滑り止め抵抗性は、次のようにして評価した。
まず、加硫ゴムシートに、実施例及び比較例で作成した
各種滑り止め剤を厚さ約0.1mmとなるように刷毛塗
りした。滑り止め剤を塗布した面を、アスファルト面上
に約5mmの氷を張った路面と接触させ、次いで、0〜
−1.5℃の雰囲気で徐々に路面を傾け、滑り出すとき
の角度を読み取ることによって、静摩擦係数を求めた。
滑り止め剤を塗布しないとき(参考例)の静摩擦係数を
100として、各滑り止め剤を塗布したときの静摩擦係
数を指数で表した値を、滑り抵抗性として表示した。こ
の指数が大きい程、路面に対する抵抗が大きいことを示
している。測定結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1からわかるように、粉末を配合した滑
り止め材料を用いた滑り止め剤(実施例1〜4及び比較
例1〜5)を塗布したときの滑り止め抵抗性は、粉末を
含有していない滑り止め材料を用いた滑り止め剤(比較
例6〜8)のそれと比較して高い。さらに、本発明の範
囲内にある実施例1〜4の滑り止め剤は、いずれも、粉
末の粒径又は含有量が本発明の範囲外にある滑り止め剤
(比較例2〜5)、物質Aにおけるメチルセルロースの
含有量が本発明の範囲外にある滑り止め剤(比較例1)
と比較して、滑り止め抵抗性が優れていた。 <タイヤにおける滑り止め効果>実施例2、4及び比較
例1、2、5、7、8 の滑り止め剤を、夏用タイヤ
(オーツタイヤ製の165SR13 EX811)にス
プレーし、気温−4〜−9℃にて、雪路(雪を踏み固め
た路面)及び氷路(極めて平坦性を持った氷盤路)で、
下記の試験を行った。 (i) 制動:時速40kmで走行する車両の全タイヤをロ
ックするブレーキをかけて、車両が完全に停止するまで
の距離を測定した(JIS D1013に準ずる)。 (ii)登坂:勾配7〜8°の坂の途中から、0発進で50
m区間を昇るのに要する時間を測定した(JIS D1
017に準ずる)。 (iii) 円旋回:半径25mの氷路を旋回するのに要する
時間を測定した。 (iv)発進:20m区間を0発進で走り抜けるのに要する
時間を測定した。
【0018】各試験の測定結果を、滑り止め効果が高い
方から順に、◎〜×の4段階で評価した。結果を表2に
示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2からわかるように、実施例の滑り止め
剤を塗布した夏用タイヤは、比較例の滑り止め剤を塗布
した夏用タイヤに比べて、雪路及び氷路のいずれにおい
ても高い滑り止め効果を有している。
【0021】
【発明の効果】本発明の滑り止め材料からなる塗膜を、
ゴム部材表面に形成することにより、ゴム部材に滑り止
め効果を付与できる。従って、本発明の滑り止め材料を
用いれば、安価で、公害の原因とならない滑り止め剤を
得ることができ、当該滑り止め剤を夏用タイヤにスプレ
ー又は塗布するだけで、チェーンの装着や冬用タイヤに
交換しなくても、氷雪路を安全に走行することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム部材の表面等に塗布される、平均粒
    径15〜400μmの粉末及び物質Aを含有する滑り止
    め材料であって、 前記粉末の含有量は、物質A100重量部に対して20
    〜500重量部であり、 前記物質Aは、メチルセルロース単体、又はメチルセル
    ロースと不飽和結合を有するポリマーとの混合物であ
    り、 該混合物におけるメチルセルロースの含有率は50重量
    %以上であることを特徴とする滑り止め材料。
JP4283116A 1992-10-21 1992-10-21 滑り止め材料 Pending JPH06136352A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103013271A (zh) * 2012-11-28 2013-04-03 启东市隆腾电气有限公司 防滑地板油漆
WO2014084402A1 (ja) * 2012-11-30 2014-06-05 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン 空気入りタイヤ用トレッド及びこのトレッドを有する空気入りタイヤ
WO2019230237A1 (ja) * 2018-06-01 2019-12-05 横浜ゴム株式会社 粘着剤組成物、その使用方法及び積層体

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WO2019230237A1 (ja) * 2018-06-01 2019-12-05 横浜ゴム株式会社 粘着剤組成物、その使用方法及び積層体
JP2019210353A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 横浜ゴム株式会社 粘着剤組成物、その使用方法及び積層体

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