JPH06136343A - プライマー組成物 - Google Patents

プライマー組成物

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JPH06136343A
JPH06136343A JP31407692A JP31407692A JPH06136343A JP H06136343 A JPH06136343 A JP H06136343A JP 31407692 A JP31407692 A JP 31407692A JP 31407692 A JP31407692 A JP 31407692A JP H06136343 A JPH06136343 A JP H06136343A
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primer
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JP31407692A
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English (en)
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Yoshito Ushio
嘉人 潮
Akito Nakamura
明人 中村
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存安定性に優れた低毒性のプライマー組成
物を提供する。 【構成】 (A)アルコキシ基含有有機ケイ素化合物10
0重量部、(B)760mmHgにおける沸点が250℃以下
の揮発性低分子オルガノシロキサン10〜100,00
0重量部、(C)有機チタン酸エステル類0.1〜100
重量部からなることを特徴とするプライマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプライマー組成物に関す
る。特には、熱硬化性シリコーンゴムを各種被着体の表
面に接着させるために好適とされるプライマー組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーンゴムと各種の被着体、
特に金属との接着には、オルガノアルコキシシランやオ
ルガノアルコキシポリシロキサン樹脂と有機チタン酸エ
ステルを主剤とするプライマー組成物が提供されている
(例えば、特開昭56−103264号,特開昭57−
21457号,特公昭61−4866号,特公平3−5
4715号公報参照)。このようなプライマー組成物に
は、これを塗布作業に適した粘度に調製する目的で、ト
ルエン,キシレン,ヘプタン,ヘキサン,酢酸エチル,
トリクロロエチレン,パークロロエチレンなどの揮発性
溶剤が多量に含まれている。そのためプライマー塗布作
業においては、極力これらの揮発性溶剤を吸引しない等
の注意が必要であった。さらに、近年、フロンガスによ
るオゾン層破壊,炭酸ガスによる温暖化,NOxによる
大気汚染など環境問題がクローズアップされ、このよう
なプライマー組成物中の有機溶剤についても、人体に対
して無害である希釈分散剤への置き換えが望まれてい
た。また、長期間保管後に使用するとシリコーンゴムの
接着性が低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解消するために鋭意検討した結果、特定の揮発性
低分子シロキサンをプライマー組成物中における希釈分
散剤とすれば、従来使用されているトルエン,ヘプタ
ン,酢酸エチルといった揮発性有機溶剤に比べはるかに
低毒性であり、上記問題点は解消されること、さらには
かかる揮発性低分子シロキサンを希釈分散剤とするプラ
イマー組成物は各種基材に対して優れた接着力を示すと
同時に保存安定性が従来の揮発性有機溶剤を希釈分散剤
とするプライマー組成物と比べて長くなることを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明の目的は、保存安
定性に優れた低毒性のプライマー組成物を提供すること
にある。
【0004】
【課題の解決手段とその作用】上記目的は、 (A)平均単位式
【化2】 (式中、R1は置換もしくは非置換の1価炭化水素基,R2は付加反応性もしくは 縮合反応性の1価炭化水素基,R3はアルキル基,aは0≦a≦3,bは0≦b ≦3,cは2≦c≦4,ただし2≦a+b+c≦4である。)で示される、アル コキシ基含有有機ケイ素化合物 100重量部、 (B)760mmHgにおける沸点が250℃以下の揮発性低分子オルガノシロキサン 10〜100,000重量部、 (C)有機チタン酸エステル類 0.1〜100重量部 からなることを特徴とするプライマー組成物に関する。
【0005】これについて説明すると、本発明に使用さ
れる(A)成分の有機ケイ素化合物は1分子中にケイ素原
子に結合するアルコキシ基を少なくとも2個有する有機
ケイ素化合物であり、上式中のR1はメチル基,エチル
基,プロピル基などのアルキル基;ビニル基,アリル基
などのアルケニル基;フェニル基などのアリール基およ
びこれらの水素原子をハロゲン原子,シアノ基などで置
換したもので例示される置換もしくは非置換の1価炭化
水素基である。R2はメタクリロキシ基,アクリロキシ
基,アミノ基,エポキシ基,メルカプト基などの付加反
応性もしくは縮合反応性の官能基がメチレン基,プロピ
レン基,フェニレン基,水酸化炭化水素残基,クロルエ
チレン基,フルオロエチレン基,−CH2OCH2CH2
CH2−,−CH2CH2OCH2CH2−,
【化3】 などの2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した
1価炭化水素基やビニル基,アリル基などのアルケニル
基であり、特にγ−メタクリロキシプロピル基,ビニル
基などの脂肪族不飽和結合を有する1価炭化水素基が接
着力向上効果の点で好ましい。R3はメチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,オクチル基,
メトキシエチル基などで例示されるアルキル基である。
かかる(A)成分を大別するとテトラアルコキシシラン,
オルガノトリアルコキシシラン,ジオルガノジアルコキ
シシラン,ケイ素原子を2個ないし数個有するオルガノ
アルコキシシロキサン,ケイ素原子を2個ないし数個有
するアルコキシシロキサンがある。オルガノアルコキシ
シロキサン,アルコキシシロキサンは、直鎖状,環状,
分岐鎖状および網状のいずれの構造を有するものでもよ
く、また、単一重合体でも共重合体でもよいが、通常、
常温で液状のものである。これらの具体例の一部を挙げ
ると、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシ
シラン,ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン,γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン,
γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン,γ−
アクリロキシプロピルトリエトキシシラン,アリルトリ
メトキシシラン,アリルトリエトキシシラン,γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン,N−(β−アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン,メルカプトエチ
ルトリエトキシシラン,γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン,β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン,テトラメトキシシラ
ン,テトラエトキシシラン,テトラプロポキシシラン,
テトラブトキシシランおよびこれらのオルガノアルコキ
シシランの1種または2種以上の部分加水分解縮合物や
エチルポリシリケートが例示される。
【0006】(B)成分の揮発性低分子シロキサンは、プ
ライマー組成物をプライマー塗布作業に適した粘度に調
節するために使用されるものであり、(A)成分および
(C)成分の希釈分散剤である。この揮発性低分子シロキ
サンは、760mmHgにおける沸点が250℃以下である
ことが必要である。これらの揮発性低分子シロキサンと
しては環状の化学構造を有するものと直鎖状の化学構造
を有するものがある。環状の化学構造を有するものとし
ては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン,オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシ
ロキサン,ドデカメチルシクロヘキサシロキサンがあ
る。また、直鎖状の化学構造を有するものとしては、下
記式で示されるものが挙げられる。 (CH33SiOSi(CH33,(CH33SiO
[(CH32SiO]Si(CH33,(CH33Si
O[(CH32SiO]2Si(CH33,(CH33
SiO[(CH32SiO]3Si(CH33 これらの中でも保存安定性の面からオクタメチルシクロ
テトラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサ
ン,ドデカメチルシクロヘキサシロキサンもしくはこれ
らの混合物が望ましい。(B)成分の配合量は(A)成分1
00重量部に対して10〜100,000重量部であ
る。これは、配合量が10重量部未満では薄いプライマ
ー被膜の形成が難しく、100,000重量部を越える
と接着力が低下するからである。
【0007】本発明に使用される(C)成分の有機チタン
酸エステル類とは、有機チタン酸エステルだけではな
く、チタンの部分アルコキシ化部分キレート化合物,チ
タンのキレート化合物,チタンのケイ酸エステルによる
キレート化合物,これら部分加水分解縮合物のことであ
る。これらは、本発明のプライマー組成物を硬化させる
助剤として働く。このような化合物としてはテトライソ
プロピルチタネート,テトラノルマルブチルチタネー
ト,ブチルチタネートダイマー,テトラ(2−エチルヘ
キシル)チタネート,ジエトキシチタンビス(アセチル
アセトネート),チタンジアセチルアセトネート,チタ
ンジアセチルアセテート,チタンオクチルグリコートチ
タンラクテート,チタンラクテートエチルエステル,チ
タントリエタノールアミネートおよびこれらの部分加水
分解縮合物が例示される。これらは単独で使用してもよ
いし2種以上を併用することもできる。この(C)成分の
配合割合は(A)成分100重量部に対して0.1〜10
0重量部の範囲であり、好ましくは2〜50重量部の範
囲内である。
【0008】本発明のプライマー組成物は、前記した
(A)成分〜(C)成分から成るが、(A)成分〜(C)成分に
加えてプライマー組成物の性能向上用添加剤として周知
とされる各種の添加剤を添加配合することは本発明の目
的を損なわない限り差し支えない。このような添加剤と
しては、一般式
【化4】 (式中、R4はメチル基,エチル基,プロピル基等のア
ルキル基;フェニル基等のアリール基で例示される1価
炭化水素基であり、dは平均0≦d≦3,eは平均1≦
e≦3,ただし1≦d+e≦3である。)で表され、2
5℃における粘度が1〜10,000センチストークス
のオルガノハイドロジェンポリシロキサン,塩化白金
酸,塩化白金酸のアルコール変性物,塩化白金酸とジビ
ニルテトラメチルジシロキサンとの配位化合物で例示さ
れる白金系化合物;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン,ジ−t−ブチルパーオキ
サイド,ベンゾイルパーオキサイド,ビニルトリス(t
−ブチルパーオキシ)シラン,トリメチル(t−ブチル
パーオキシ)シラン,t−ブチルパーオキシアリルカー
ボネートで例示される有機過酸化物等の接着性向上剤が
あり、また平均単位式
【化5】 (式中、R5は置換もしくは非置換の1価炭化水素基を
表し、R5の中の少なくとも0.2モル%はアルケニル基
であり、fは1.9〜2.3の数である。)で示される2
5℃における粘度が5000センチストークス以上であ
るジオルガノポリシロキサン,微粉末シリカなどの無機
充填剤,ベンガラ,酸化セリウム,水酸化セリウム,セ
リウムの脂肪酸塩,鉄の脂肪酸塩,酸化チタン,カーボ
ンブラック等の耐熱性向上剤ないし顔料がある。
【0009】本発明のプライマー組成物は使用にあたっ
て被着体に塗布後30分以上風乾を行ってからシリコー
ンゴム組成物を適用することが好ましく、場合によって
はプライマー組成物の硬化を確実にするために焼付けを
行ってもよい。シリコーンゴムの代表例として、ジオル
ガノポリシロキサン生ゴムと充填剤と有機過酸化物を主
成分とするラジカル反応硬化型シリコーンゴム組成物,
ビニル基含有ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンと充填剤と白金族触媒を主成
分とする付加反応硬化型シリコーンゴム組成物がる。本
発明のプライマー組成物は、鉄,スチール,ステンレス
スチール,アルミニウム,ニッケル,亜鉛,銅などの各
種金属およびそれらの合金類、アクリル樹脂,フェノー
ル樹脂,エポキシ樹脂,アルカリ処理されたテフロンフ
ィルム等の合成樹脂材料,ガラス,セラミックの表面に
シリコーンゴムを強固に接着させることができる。ま
た、(A)成分,(C)成分の希釈分散剤として(B)成分を
含んでいるので、トルエン,キシレン,ヘプタン,ヘキ
サン,トリクロロエチレン,酢酸エチルといった有機溶
剤を含んだ従来のプライマー組成物に比べて低毒性であ
り、さらに保存安定性に優れているという特徴を有す
る。このような特徴を生かして複写機のロールの芯金と
シリコーンゴムの接着,オイルシールのハウジングとシ
リコーンゴムの接着,その他金属にシリコーンゴムを接
着するためのプライマーとして有効に使用される。
【0010】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
中、部および%とあるのはそれぞれ重量部および重量パ
ーセントを意味する。なお、粘度は25℃における値を
表す。
【0011】
【実施例1】オクタメチルシクロテトラシロキサン50
部,デカメチルシクロペンタシロキサン30部,ドデカ
メチルシクロヘキサシロキサン20部に、アリルトリメ
トキシシラン5部,テトラ−(n−ブチル)チタネート
1部を加え、よくかき混ぜて均一分散液としてのプライ
マー組成物を得た。この組成物を片末端にセロテープを
はり付けた鉄板,アルミニウム板およびステンレススチ
ール板にそれぞれ塗布し、室温にて60分間放置して風
乾させた。一方、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキ
シ基で封鎖された粘度10,000センチストークスの
ジメチルポリシロキサン100部に比表面積200m2
/gのフュームドシリカ15部,シリカの表面処理剤と
してヘキサメチルジシラザン4部,水2部を加え、均一
になるまで混合し、更に真空下、170℃で2時間加熱
処理をしてベースコンパウンドを得た。これに分子鎖両
末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロ
キサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケ
イ素原子結合水素原子含有量0.7重量%)1.3部,塩
化白金酸を白金金属量として10ppm添加混合してシリ
コーンゴム組成物を調製した。この組成物を、上記プラ
イマー塗布面に厚さ2mmで密着させ、圧力30kg/c
m2,温度150℃の条件下で10分間加圧加熱して、接
着試験体を得た。この接着試験体について、セロテープ
をはってある金属部とゴム層をはがし、90度の方向に
向かってゴムを強く引っ張り、剥離した。ゴム層がはが
れない場合にはカッターナイフを使用し、金属板に向か
ってゴムに切傷をつけながら剥離した。剥離された金属
板を観察し、凝集破壊(ゴム部分で破断)した部分の比
率を凝集破壊率とし、表1に示した。さらに上記プライ
マー組成物を調製後、密封状態で25℃の暗所に24ヶ
月間保管し、上記と同様の接着試験を行った。これらの
測定結果を表1に併記した。また、上記において、オク
タメチルシクロテトラシロキサン50部,デカメチルシ
クロペンタシロキサン30部,ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン20部の替わりにn−ヘプタン100部を
使用したもの(比較例1),トルエン100部を使用し
たもの(比較例2),酢酸エチル100部(比較例3)
を使用したものを調製した。これらのプライマー組成物
について実施例1と同様の試験を行った。これらの測定
結果を表1に併記した。
【表1】 注 ◎ 100%凝集破壊 ○ 80〜100%凝集破壊 △ 50〜80%凝集破壊
【0012】
【実施例2】オクタメチルシクロテトラシロキサン10
0部に、式CH3SiO3/2で示されるシロキサン単位2
5モル%,式C65SiO3/2で示されるシロキサン単
位37モル%,式(CH32SiOで示されるシロキサ
ン単位19モル%,式(C652SiO単位19モル
%から構成され、ケイ素原子結合水酸基含有量が2.5
%のメチルフェニルポリシロキサン樹脂10部,分子鎖
末端が水酸基で封鎖され、ジメチルシロキサン単位97
モル%とメチルビニルシロキサン単位3モル%から構成
された重合度7000のメチルビニルポリシロキサン生
ゴム10部,エチルポリシリケート10部,γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン4部,ビス(アセ
チルアセトネート)ジイソプロポキシチタン2部を加
え、よくかき混ぜて均一分散液(以下、A液と呼ぶ)を
得た。次に、オクタメチルシクロテトラシロキサン10
0部に、粘度15センチストークスの両末端トリメチル
シリル基封鎖のメチルハイドロジェンポリシロキサン1
0部を加え、よくかき混ぜて均一分散液(以下、B液と
呼ぶ)を得た。このA液とB液を重量比1:1で混合し
てプライマー組成物を得た。このプライマー組成物を片
末端にセロテープをはり付けた鉄板,アルミニウム板お
よびステンレススチール板にそれぞれ塗布し、150℃
のオーブン中にて30分間乾燥させた。次いで、このプ
ライマー塗布面に実施例1で使用したシリコーンゴム組
成物を厚さ2mmで密着させ、実施例1と同様にして接着
試験体を作成して、その接着性を測定した。これらの測
定結果を表2に示した。また、上記A液とB液をそれぞ
れ別々に密封状態で25℃の暗所にて24ヶ月間保管し
た後、これらのA液とB液とからなるプライマー組成物
を調製した。この組成物について上記と同様の接着試験
を行った。これらの測定結果を表2に併記した。また、
上記において、オクタメチルシクロテトラシロキサン1
00部の替わりに1,1,1−トリクロロエタン50部と
酢酸エチル50部を使用した以外は上記と同様にしてプ
ライマー組成物を調製した。このプライマー組成物の特
性を上記と同様にして測定した。これらの測定結果を比
較例4として表2に併記した。
【表2】
【0013】
【実施例3】オクタメチルシクロテトラシロキサン60
部,デカメチルシクロペンタシロキサン30部,ドデカ
メチルシクロヘキサシロキサン10部に、プロピルポリ
シリケート5部,ビニルトリメトキシシラン10部,テ
トラ−(n−ブチル)チタネート2部を加え、よくかき
混ぜて均一分散液としてのプライマー組成物を得た。こ
の組成物を片末端にセロテープをはり付けた鉄板,アル
ミニウム板およびステンレススチール板にそれぞれ塗布
し、室温にて60分間放置して風乾させた。次に、硬化
剤として0.5%の2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサンを添加したシリコーンゴム
組成物(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製,
SH52U)の厚さ4mmの未硬化成形物を上記プライマ
ー塗布面に密着させ、圧力30kg/cm2,温度170℃
の条件でシリコーンゴムを硬化させて接着試験体を得
た。この接着試験体について、実施例1と同様の接着性
評価を行った。これらの測定結果を表3に示す。また、
上記において、オクタメチルシクロテトラシロキサン6
0部,デカメチルシクロペンタシロキサン30部,ドデ
カメチルシクロヘキサシロキサン10部の替わりにキシ
レン100部を使用した以外は上記と同様にしてプライ
マー組成物を調製した。この組成物の特性を実施例1と
同様に評価した。これらの測定結果を比較例5として表
3に併記した。
【表3】
【0014】
【実施例4】オクタメチルシクロテトラシロキサン10
0部に、テトラプロポキシシラン10部,γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン20部,トリメチル
(t−ブチルパーオキシ)シラン10を加え、よくかき
混ぜて均一分散液(以下、C液と呼ぶ)を得た。次に、
オクタメチルシクロテトラシロキサン100部に、テト
ラ(n−ブチル)チタネート4部を加え、よくかき混ぜ
て均一分散液(以下、D液と呼ぶ)を得た。このC液と
D液を重量比1:1で混合して得たプライマー組成物に
ついて実施例3と同様の接着試験を行った。また、C液
とD液をそれぞれ密封状態で25℃の暗所にて24ヶ月
間保管したものについても同様の接着試験を行った。こ
れらの測定結果を表4に示した。また、上記において、
オクタメチルシクロテトラシロキサン100部の替わり
にn−ヘキサン100部を使用した以外は上記と同様に
してプライマー組成物を調製した。この組成物の特性を
実施例3と同様にして測定した。これらの測定結果を比
較例6として表4に併記した。
【表4】
【0015】
【発明の効果】本発明のプライマー組成物は、(A)成分
〜(C)成分からなり、特に、(B)成分の760mmHgにお
ける沸点が250℃以下の揮発性低分子オルガノシロキ
サンを含有しているので、保存安定性に優れるという特
徴を有する。また、従来の揮発性有機溶剤を含有するプ
ライマー組成物に比べて、低毒性であるという特徴を有
する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均単位式 【化1】 (式中、R1は置換もしくは非置換の1価炭化水素基,R2は付加反応性もしくは 縮合反応性の1価炭化水素基,R3はアルキル基,aは0≦a≦3,bは0≦b ≦3,cは2≦c≦4,ただし2≦a+b+c≦4である。)で示される、アル コキシ基含有有機ケイ素化合物 100重量部、 (B)760mmHgにおける沸点が250℃以下の揮発性低分子オルガノシロキサン 10〜100,000重量部、 (C)有機チタン酸エステル類 0.1〜100重量部 からなることを特徴とするプライマー組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分がオクタメチルシクロテトラシ
    ロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサン,ドデカ
    メチルシクロシロキサンおよびこれらの混合物から選ば
    れたものである、請求項1記載のプライマー組成物。
  3. 【請求項3】 シリコーンゴムを各種基材に接着させる
    ためのプライマー組成物である、請求項1記載のプライ
    マー組成物。
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