JPH06136123A - 耐熱性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性樹脂組成物

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JPH06136123A
JPH06136123A JP28801192A JP28801192A JPH06136123A JP H06136123 A JPH06136123 A JP H06136123A JP 28801192 A JP28801192 A JP 28801192A JP 28801192 A JP28801192 A JP 28801192A JP H06136123 A JPH06136123 A JP H06136123A
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JP
Japan
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resin composition
equivalent
heat
amine component
mol
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Pending
Application number
JP28801192A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Yotsuya
聖一 四家
Yuichi Osada
裕一 長田
Taisuke Okada
泰典 岡田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄基材に対して優れた密着性および耐熱性を
示す耐熱性樹脂組成物を提供する。 【構成】 ジアミノジフェニルエーテルをアミン成分中
に50〜99.9当量%、ジアミノシロキサンをアミン
成分中に0.1〜20当量%含むアミン成分と芳香族三
塩基酸無水物を塩基性極性溶媒中で反応させて得られる
数平均分子量16,000以上のポリアミドイミド樹脂
を含む耐熱性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは各種基材の絶縁皮膜、保護コートな
どに好適なポリアミドイミド樹脂を含む耐熱性樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドイミド樹脂は、耐熱性、耐薬
品性および耐溶剤性が優れているため、各種基材のコー
ト剤としてエナメル線用ワニス、耐熱塗料などに広く使
用され、また適用される基材としては軽量で熱放射性に
優れたアルミニウム基材が主流であった。しかし、コス
トダウンおよび塗膜の耐熱性を向上させたいとの市場ニ
ーズが強まり、アルミニウム基材から鉄基材への代替が
検討されつつあるが、現行のポリアミドイミド樹脂は、
鉄基材に対する密着性および耐熱性の面で対応できな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鉄基材に対
する密着性および耐熱性に優れたポリアミドイミド樹脂
を含む耐熱性樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の鉄
基材に対する密着性および耐熱性の向上を検討した結
果、ポリアミドイミド樹脂骨格中にジフェニルエーテル
結合およびシロキサン結合を導入することにより、得ら
れるポリアミドイミド樹脂の鉄基材に対する密着性およ
び耐熱性が向上することを見い出して本発明に至った。
すなわち本発明は、ジアミノジフェニルエーテルをアミ
ン成分中に50〜99.9当量%、ジアミノシロキサン
をアミン成分中に0.1〜20当量%含むアミン成分と
芳香族三塩基酸無水物を塩基性極性溶媒中で反応させて
得られる数平均分子量16,000以上のポリアミドイ
ミド樹脂を含有してなる耐熱性樹脂組成物に関する。
【0005】本発明で用いられるジアミノジフェニルエ
ーテルは、アミン成分の50〜99.9当量%として用
いられる。50〜99.9当量%の範囲以外で得られる
ポリアミドイミド樹脂は密着性または耐熱性が低下す
る。
【0006】また、ジアミノシロキサンとしては、一般
【化1】 (Rは二価の炭化水素基、R′は一価の炭化水素基であ
り、R同士およびR′同士は同一でも異なってもよく、
nは1以上の整数である。)で表わされる化合物が用い
られる。Rは好ましくは炭素数1〜5のアルキレン基、
フェニレン基またはアルキル置換フェニレン基であり、
R′は好ましくは炭素数1〜5のアルキル基、フェニル
基またはアルキル置換フェニル基である。ジアミノシロ
キサンは、既に公知の化合物で例えば米国特許第3,1
85,719号明細書に示される方法によって合成され
る。ジアミノシロキサンは、アミン成分中に0.1〜2
0当量%として用いられる。20当量%を越えて用いる
と、数平均分子量が増大せず耐熱性の低下の原因となり
好ましくない。また、0.1当量%未満では、良好な密
着性が得られない。得られるポリアミドイミド樹脂の数
平均分子量及び耐熱性、密着性の面からジアミノシロキ
サンはアミン成分中の0.2〜10当量%とするのがよ
り好ましい。また、その他のジアミン、例えばパラフェ
ニレンジアミン、キシリレンジアミン、4,4′−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニル
スルホンなどをアミン成分中の1〜50当量%の範囲で
用いることができる。
【0007】芳香族三塩基酸無水物としては、例えばト
リメリット酸無水物が用いられる。本発明においては、
必要に応じて例えばピロメリット酸無水物、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸無水物などの四塩基酸無水物、テ
レフタル酸、イソフタル酸、トリメシン酸などのその他
の芳香族ポリカルボン酸などを酸成分に対して1〜50
当量%の範囲で用いることができる。
【0008】塩基性極性溶媒としては、N−メチル−2
−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルム
アミドなどが用いられるが、ポリアミドイミド化反応を
高温短時間に行うためにはN−メチル−2−ピロリドン
などの高沸点溶媒を用いるのが好ましい。
【0009】アミン成分と芳香族三塩基酸無水物との反
応は、通常150〜220℃の温度で行われる。これら
の使用量は、アミン成分1.0モルに対し、芳香族三塩
基酸無水物を0.95〜1.3モルの範囲とするのが好
ましい。この条件によって上記の数平均分子量のポリア
ミドイミド樹脂を製造することができる。塩基性極性溶
媒の使用量には特に制限はないが、ジアミノジフェニル
エーテルとジアミノシロキサンおよび芳香族三塩基酸無
水物の総量100重量部に対して100〜500重量部
とするのが好ましい。また反応を短時間で終了させるた
めに、リン酸、ホウ酸、トリフェニルホスファイトなど
のリンやホウ素系のアミドイミド化触媒を併用すること
が好ましい。該触媒の使用量は、アミン成分1モルに対
して0.01〜0.2モルが適切であり、最終的に得ら
れるポリアミドイミド樹脂の数平均分子量は、16,0
00以上、好ましくは17,000〜20,000とさ
れる。数平均分子量が16,000未満であれば塗膜の
耐熱性が低下する。
【0010】本発明における数平均分子量が16,00
0以上のポリアミドイミド樹脂は、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等の極性溶媒、キシレ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類などの溶媒で
希釈して耐熱性樹脂組成物とされ、適当な粘度に調整し
て用いられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに制限されるものではない。数平均分子量
は、日立化成工業社製カラムGL−S300MD−5を
組込んだ日立製作所製655A型液体クロマトグラフを
用い、ジメチルホルムアミド/テトラヒドロフラン=1
/1(重量比)を溶離液として測定した分子量分布曲線
から標準ポリスチレンを基準として算出した。 実施例1 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル180.2g
(0.9モル)、1,3−ビス(アミノプロピル)テト
ラメチルジシロキサン24.9(0.1モル)、無水ト
リメリット酸192.1g(1.0モル)、N−メチル
−2−ピロリドン931gおよびホウ酸6.2g(0.
1モル)を2リットルのフラスコに仕込み、かくはんし
ながら約3時間で温度を200〜205℃に上昇し、こ
の温度で40時間保温して数平均分子量17,200の
ポリアミドイミド樹脂組成物を得た。
【0012】実施例2 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル140.2g
(0.7モル)、ジアミノジフェニルメタン39.6g
(0.2モル)、1,3−ビス(アミノプロピル)テト
ラメチルジシロキサン24.9g(0.1モル)、無水
トリメリット酸192.1g(1.0モル)、N−メチ
ル−2−ピロリドン930gおよびホウ酸6.2g
(0.1モル)を2リットルのフラスコに仕込み、かく
はんしながら約3時間で温度を200〜205℃に上昇
し、この温度で42時間保温して数平均分子量16,8
00のポリアミドイミド樹脂組成物を得た。
【0013】比較例1 4,4′−ジアミノジフェニルメタン198g(1.0
モル)、無水トリメリット酸192.1g(1.0モ
ル)、N−メチル−2−ピロリドン925gおよびホウ
酸6.2g(0.1モル)を2リットルのフラスコに仕
込み、かくはんしながら約3時間で温度を200〜20
5℃に上昇し、この温度で48時間保温して数平均分子
量18,800のポリアミドイミド樹脂組成物を得た。
【0014】比較例2 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル202.2g
(1.01無水トリメリット酸192.1g(1.0モ
ル)、N−メチル−2−ピロリドン924gおよびホウ
酸6.2g(0.1モル)を2リツトルのフラスコに仕
込み、かくはんしながら約3時間で200〜205℃に
上昇し、この温度で43時間保温して数平均分子量1
7,900のポリアミドイミド樹脂組成物を得た。
【0015】試験例 実施例1、2および比較例1、2で得られたポリアミド
イミド樹脂組成物を基材(鋼板G3141、Ra=0.
45、空焼き350℃−30分)に塗布した後、350
℃で10分間焼付けて膜厚30μmの塗膜を有する塗装
鋼板を作製した。この塗装鋼板の密着性(クロスカット
残率)をJIS D−0202に準じて測定し、結果を
表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】表1から、実施例1、2で得られたジフェ
ニルエーテル結合とシロキサン結合を有するポリアミド
イミド樹脂は、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル
と三塩基酸無水物を反応させて得られた比較例2のジフ
ェニルエーテル結合を有し、シロキサン結合を持たない
ポリアミドイミド樹脂と比較して1.5倍以上耐熱性と
密着性に優れること、および4,4′−ジアミノジフェ
メタンと三塩基酸無水物を反応させて得られた比較例1
のジフェニルエーテル結合およびシロキサン結合を持た
ないポリアミドイミド樹脂に比較して3倍以上の耐熱性
および密着性を有することが示される。
【0018】
【発明の効果】本発明なる耐熱性樹脂組成物は、極めて
優れた耐熱性と密着性を有し工業的に多大な有効性を有
するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアミノジフェニルエーテルをアミン成
    分中に50〜99.9当量%、ジアミノシロキサンをア
    ミン成分中に0.1〜20当量%含むアミン成分と芳香
    族三塩基酸無水物を塩基性極性溶媒中で反応させて得ら
    れる数平均分子量16,000以上のポリアミドイミド
    樹脂を含有してなる耐熱性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 芳香族三塩基酸無水物が無水トリメリッ
    ト酸である請求項1記載の耐熱性樹脂組成物。
JP28801192A 1992-10-27 1992-10-27 耐熱性樹脂組成物 Pending JPH06136123A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103961A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Hitachi Chem Co Ltd 耐熱性樹脂組成物、塗料及びアルミニウム基材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103961A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Hitachi Chem Co Ltd 耐熱性樹脂組成物、塗料及びアルミニウム基材

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