JPH0613588U

JPH0613588U - 吊り戸棚取付装置

Info

Publication number: JPH0613588U
Application number: JP5473392U
Authority: JP
Inventors: 敦蔵橋
Original assignee: ナショナル住宅産業株式会社
Priority date: 1992-08-04
Filing date: 1992-08-04
Publication date: 1994-02-22

Abstract

(57)【要約】【目的】正確にかつ容易に施工できる吊り戸棚取付装
置を提供する。【構成】横長のスライド掛止部２をもち壁１に固定す
る掛止具５と、掛止具５のスライド掛止部２に掛止する
被掛止部６をもち戸棚３に固定する被掛止具１０とから
なる。【効果】施工する際に戸棚３を手持ちしておく必要が
なく、また戸棚３を壁１に沿った水平方向に位置調整で
きるので、一人でも正確にかつ容易に施工できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、室内の壁面に吊り戸棚を取付ける吊り戸棚取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、吊り戸棚を壁面に取付けるには、木ねじを吊り戸棚の背板に貫通し壁面にねじ込むことにより行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、木ねじを壁面にねじ込む作業は、吊り戸棚を手持ちするなどした状態で行わなければならず、施工が困難であった。また、一旦壁面に取付けた吊り戸棚は水平方向に位置調整できなかったため、壁面に対して吊り戸棚を正確に位置決めしなければならなかった。

【０００４】この考案の目的は、正確にかつ容易に施工できる吊り戸棚取付装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の吊り戸棚取付装置は、スライド掛止具と被掛止具とからなる。スライド掛止具は、横長のスライド掛止部をもち壁に固定するものである。被掛止具は、掛止具のスライド掛止部に掛止する被掛止部をもち戸棚に固定するものである。

【０００６】

【作用】

この考案の吊り戸棚取付装置によると、施工るす際に壁に掛止具を固定し、戸棚に被掛止具を固定し、さらに壁に固定した掛止具のスライド掛止部に戸棚に固定した被掛止具の被掛止部を掛止させるので、戸棚を手持ちしておく必要がない。また、スライド掛止部に沿って被掛止部をスライドすることができる。

【０００７】

【実施例】

この考案の第１の実施例の吊り戸棚取付装置は、図１に示すように、横長のスライド掛止部２をもち壁１に固定する掛止具５と、掛止具５のスライド掛止部２に掛止する被掛止部６をもち戸棚３に固定する被掛止具１０とからなる。図２に示すように、掛止具５は、上縁部を略Ｕ字形に折り返し下縁部を水平方向に屈折することによりスライド掛止部２を形成した長尺の鋼板である。掛止具５の中片４は、ねじ挿通孔５ａを間隔をあけて長手方向に複数箇所に穿設しており、ねじ挿通孔５ａに挿通した木ねじ８により壁１に固定されている。被掛止具１０は、上片である被掛止部６とコ字形部１２と下片９とからなる側面形状が略ハット形の金具である。被掛止具１０の下片９は、ねじ挿通孔９ａを穿設しており、ねじ挿通孔９ａに挿通した木ねじ１１により戸棚３の天板３ａの後端面に固定されている。

【０００８】施工する際には、先ず、壁１の適宜な位置に木ねじ８で掛止具５の中片４を固定する。コ字形部１２の下面および下片９の前面を天板３ａの後端部に当接した状態で木ねじ１１により被掛止具１０を戸棚３に左右２箇所固定する。次いで、戸棚３を持ち上げ壁１に固定した掛止具５のスライド掛止部２に、戸棚３に固定した被掛止具１０の被掛止部６の先端部を矢印Ｂ方向から侵入させるとともに被掛止具１０の下端部を矢印Ｃ方向に振ることによって、掛止具５のスライド掛止部２に被掛止具１０の被掛止部６を掛止させる。この状態で、戸棚３は、掛止具５および被掛止部１０を介して壁１に吊下げられることになり、スライド掛止部２に対して被掛止部６をスライドさせることによって、戸棚３を壁１に沿った水平方向に位置調整することができる。

【０００９】このように、施工する際に戸棚３を手持ちしておく必要がなく、また戸棚３を壁１に沿った水平方向に位置調整できるので、一人でも正確にかつ容易に施工することができる。なお、図１の７は天井を示す。被掛止具６は水平方向に並べて複数個設けてもよい。また、戸棚３を水平方向に位置調整した後、戸棚３を釘等で固定してもよい。

【００１０】この考案の第２の実施例の吊り戸棚取付装置について説明する。図３に示すように、掛止具２５は、略Ｚ形の側面形状を有し上片をスライド掛止部２２とした長尺の鋼板である。掛止具２５の下片２４は、木ねじ２８により壁１に固定されている。被掛止具２０は、下片である被掛止部２６および木ねじ２１により戸棚１３の横桟１３ａに固定された上片２９とを有し略Ｚ形の側面形状を成した金具である。なお、この他の構成および効果については、第１の実施例と同様である。

【００１１】

【考案の効果】

この考案の吊り戸棚取付装置によると、施工する際に壁に掛止具を固定し、戸棚に被掛止具を固定し、さらに壁に固定した掛止具のスライド掛止部に戸棚に固定した被掛止具の被掛止部を掛止させるので、戸棚を手持ちしておく必要がない。また、スライド掛止部に沿って被掛止部をスライドすることによって、戸棚を壁に沿った水平方向に位置調整することができる。したがって正確にかつ容易に戸棚を壁に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施例の吊り戸棚取付装置の
使用状態を示す断面図。

【図２】（ａ）は図１のＡ部を示す断面図、（ｂ）はこ
の考案の第１の実施例の吊り戸棚取付装置の分解斜視
図。

【図３】（ａ）はこの考案の第２の実施例の吊り戸棚取
付装置の使用状態を示す断面図、（ｂ）はその分解斜視
図。

【符号の説明】

１壁２スライド掛止部３戸棚５掛止具６被掛止部１０被掛止具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】横長のスライド掛止部をもち壁に固定す
る掛止具と、この掛止具の前記スライド掛止部に掛止す
る被掛止部をもち戸棚に固定する被掛止具とを備えた吊
り戸棚取付装置。