JPH06135830A - フラボノイド誘導体を含有する抗高血圧薬組成物 - Google Patents

フラボノイド誘導体を含有する抗高血圧薬組成物

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JPH06135830A
JPH06135830A JP28614292A JP28614292A JPH06135830A JP H06135830 A JPH06135830 A JP H06135830A JP 28614292 A JP28614292 A JP 28614292A JP 28614292 A JP28614292 A JP 28614292A JP H06135830 A JPH06135830 A JP H06135830A
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glycoside
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flavonoid
rhamnosyl
flavonoid derivatives
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JP28614292A
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Eiyo Rin
榮耀 林
Shiyu Chin
志雄 陳
Keisetsu Chin
瓊雪 陳
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NATL SCI KAUNSHIRU
National Science Council
Original Assignee
NATL SCI KAUNSHIRU
National Science Council
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非ペプチド系のアンギオテンシン変換酵素抑
制剤及びそれを利用する抗高血圧薬組成物を提供する。 【構成】 フラボノイド誘導体を活性成分とし、薬理学
的に許容される担体を含有する抗高血圧薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラボノイド誘導体の
新用途、特に高血圧の治療剤としてフラボノイド誘導体
を含有する抗高血圧薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラボノイド誘導体は従来から公知であ
る。また、木蘭科(Magnoliaceae)の植物
の属する辛夷(Magnoliae flos)、厚朴
(Magnoliae cortek(JPXI))な
どの水やアルコールの抽出液を、静脈内、筋肉内又は腹
腔内に投与することにより、麻酔したラットの血圧を降
下させる現象も既に知られている。その他、竜胆科(G
entianaceae)植物の抽出液も類似した抗高
血圧作用があることが知られている。しかしながら、今
までは、これら漢方薬の一体どの様な有効成分が抗高血
圧として作用するかは未知であり、まして、フラボノイ
ド誘導体が抗高血圧剤として有用であることを知ってい
る人もいない。
【0003】高血圧は、世界全人類にとって健康問題と
して注目されている。時代の進歩と商工業の発達に伴
い、各側面からのストレスが増加しつつある。そのため
に、高血圧を患っているに人々が年々急増していると同
時に、発病の年齢層も逐次低下している。この現象はい
わゆる先進国においては更に深刻であり、特に、長期的
高血圧によって誘発される併発疾患、例えば心臓病、脳
卒中、腎臓病及び心筋の血管に関わる疾患が懸念されて
いる。この問題を解決するために、抗高血圧治療薬の開
発や研究が、世界各地の医薬界で重要な課題として実施
されている。
【0004】多くの種類の抗高血圧薬が今までに開発さ
れ市販されており、その作用及び効果から分類すると、
利尿剤(Diuretics)、アドレナジックシステ
ム抑制剤(Adrenergic System In
hibitors)、カルシウムチャンネル拮抗剤(C
alcium Channel Antagonis
t)等があるが、これらは古くから開発された典型的な
血圧降下剤である。最近は、アンギオテンシン変換酵素
の抑制剤(Angiotensin Converti
ng Enzyme Inhibitors;A.C.
E.I.)である血圧降下剤が広く使用されている。
【0005】アンギオテンシン変換酵素(Angiot
ensin ConvertingEnzyme:A.
C.E)は生体内においてアンギオテンシンI(AI)
を加水分解してアンギオテンシンII(AII)に変換する
作用がある。アンギオテンシンI(AI)がアンギオテ
ンシンII(AII)に変換されると、AIIは血管の平滑筋
細胞におけるAII受容体と結合し、平滑筋細胞内に一連
の反応をもたらし、細胞内のカルシウムイオン濃度を向
上させ、最後に血管の平滑筋を収縮させて血圧を上昇さ
せる。また、血管のブラジキニン(Bradykini
n)を加水分解して失活させるカイニナーゼII(Kin
inaseII)も事実上A.C.Eと同種の酵素である
ことが証明されて解明された。A.C.Eの作用によ
り、AIがAIIに変換されて血液中に含有されるAII濃
度の上昇を促進させると共に、血液中のブラジキニンを
分解して血液中の濃度を降下させると、最後には、この
共同作用の故に、血管の平滑筋は収縮の頻度を増加し、
血圧が上昇する結果となる。即ち、血液中におけるA.
C.Eの活性を有効に抑制することができれば、ブラジ
キニンの濃度を有効に向上させ、且つ、AIIの濃度を有
効に降下させることになるので、血圧を降下させること
ができる。これがA.C.E.I.剤の基本作用メカニ
ズムである。
【0006】A.C.E.I.(カプトプリル(Cap
topril))がクッシュマン(Cushman)ら
より1977年に初めて開発されて以来、今まで既に多
種のA.C.E.I.が市販されており、例えば、エナ
ラプリル(Enalapril)、リシノプリル(Li
sinopril)等がある。しかし、厳密には、これ
らのA.C.E.I.はすべてペプチド又はペプチドの
類似物であり、非ペプチド類のA.C.E.I.はほと
んど開発されていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らはA.
C.E.に対する抑制作用に着眼し、通常の漢方薬や医
薬植物を選別した上検討した結果、非ペプチド類である
フラボノイド誘導体が、A.C.E.I.特性を有する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、フラボノイド誘導体の新用
途の開発を主たる目的とする。
【0009】本発明のさらなる目的は、フラボノイド誘
導体の抗高血圧治療剤や抗高血圧薬組成物、アンギオテ
ンシン変換酵素の抑制剤組成物としての実用的な使用で
ある。
【0010】即ち、本発明はフラボノイド誘導体の抗高
血圧用途に関するものであり、該用途はA.C.E.
I.特性の有無やA.C.E.I.特性の如何によって
試験することができる。
【0011】本発明の抗高血圧薬組成物又はアンギオテ
ンシン変換酵素の抑制剤組成物は、フラボノイド誘導体
を活性成分とし、薬理学的に許容される担体も含まれて
いる。
【0012】本発明の医薬組成物はいかなる方法で投与
しても良く、例えば錠剤、丸剤、粒剤、カプセル剤、液
剤又は粉剤等による経口投与、並びに皮内、皮下、筋肉
又は静脈等に適用する注射剤として投与しても良い。
【0013】本発明に用いられるフラボノイド誘導体
は、例えば表1に記載の化合物群から1種以上選択して
使用することができる。
【0014】表 1 フラボノイド誘導体 (1)パツレチン−3,7−ジラムノース配糖体
【0015】
【化1】
【0016】(2)パツレチン−3,O−ラムノシル−
7,O−〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕
【0017】
【化2】
【0018】(3)パツレチン−3,O−〔3−O−ア
セチルラムノシル〕−7−O−〔3−O−アセチルラム
ノース配糖体〕
【0019】
【化3】
【0020】(4)パツレチン−3,O−ラムノシル−
7,O−〔3,4−O−ジアセチルラムノース配糖体〕
【0021】
【化4】
【0022】(5)クリンソスプレノール−D
【0023】
【化5】
【0024】(6)フィゼチン
【0025】
【化6】
【0026】(7)クエルセチン
【0027】
【化7】
【0028】(8)クエルシトリン
【0029】
【化8】
【0030】(9)モリン
【0031】
【化9】
【0032】(10)ミリセチン
【0033】
【化10】
【0034】(11)ミリシトリン
【0035】
【化11】
【0036】上記表1に記載の11種のフラボノイド誘
導体及びその他のフラボノイド誘導体のA.C.E.
I.や抗高血圧薬として用途は、これまでにどの文献に
も記載されておらず、示唆すらされていない。フラボノ
イド誘導体のA.C.E.I.特性及び抗高血圧効果
は、本発明者らにより初めて見出されたものである。
【0037】本発明者らは、試験管内(in vitr
o)実験によりこの11種のフラボノイド誘導体がすべ
てA.C.E.抑制作用を有することを明らかにすると
ともに、フラボノイド誘導体が概して顕著なA.C.
E.I.特性を有することを見出した。この実験に基づ
き、本発明者らは更にこの11種の中からフィゼチンを
選択し、動物を用いた生体内(in vivo)実験を
行ない、フィゼチンが抗高血圧効果を有することを確認
した。これら試験管内及び生体内実験により、A.C.
E.I.が抗高血圧効果と顕著な相関性を有することが
明らかとなった。即ち、この相関関係から、表1に記載
の11種及びその他のフラボノイド誘導体が抗高血圧効
果を有することが示されるのである。
【0038】上記実験における11種のフラボノイド誘
導体は、それぞれ下記のようにして得られた。具体的に
は、パツレチンシリーズは植物カランコエ グラシリス
ハンセ〔Kalanchoe Gracilis H
ance(ベンケイソウ科(Crassulacea
e))〕から抽出し、クリンソスプレノール−Dは植物
アルテミシア アニュア(Artemisia Ann
ua)から抽出し、フィゼチン、クエルセチン及びクエ
ルシトリンはそれぞれアルドリッチ(Aldric
h)、シグマ(Sigma)、東京化成工業(株)から
入手し、そして、モリン、ミリセチン及びミリシトリン
はすべてセルヴァ(Serva)から入手した。
【0039】薬理学的に許容される担体は、投与経路及
び剤型によって異なるが、特に限定されることなく、有
効成分を希釈してヒトに適用する量を担持することがで
きるものであれば良く、当業者により任意に選択するこ
とができる。
【0040】錠剤、粒剤又は粉剤を製造する場合の担体
は、従来から使用されている担体より選ぶことができ
る。例えば、賦形剤としてラクトース、スクロース、グ
ルコース、澱粉、結晶状繊維等、結合剤としてヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルセルロース、ゼラチン、
トラガカント、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム
等、崩壊剤として澱粉、ヒドロキシメチルセルロース、
炭酸カルシウム等、そして潤滑剤としてステアリン酸マ
グネシウム、タルク、ステアリン酸等が挙げられる。錠
剤は従来の塗布方法による糖衣錠やコーティング錠、二
重錠、多重錠等の形で提供することができる。粒剤や粉
剤も必要に応じ従来の方法によりコーティングした形で
提供することができる。
【0041】丸剤を製造する場合の担体は、従来から使
用されている担体から選ぶことができる。例えば、賦形
剤には甘草粉、グルコース、小麦粉等、結合剤にはグリ
セリン、水、シロップ、アラビアゴム、トラガカント、
ゼラチン等、崩壊剤には薬用酵素、グズウコン、昆布粉
等が挙げられる。
【0042】カプセル剤を製造する場合の担体は、従来
から使用されている担体から選ぶことができる。例え
ば、賦形剤にはラクトース、オリーブ油、大豆油等が挙
げられる。
【0043】経口用の液剤は水溶性のものでも良く、油
溶性の懸濁液や溶液、シロップ等でも良い。これらの液
体製品を製造するために使用する添加剤は従来の添加剤
で良く、例えば、懸濁剤にはソルビトールシロップ、メ
チルセルロース、ゼラチン、カルボキシメチルセルロー
ス等、乳化剤にはレクチン、ソルビタンモノオレアー
ト、アラビアゴム等が挙げられる。
【0044】注射溶液剤は、胃腸を経由しないいかなる
液剤、例えば水溶性や油溶性賦形剤に担持されている注
射可能な懸濁液、溶液または乳化液でも良く、懸濁剤、
安定剤、分散剤及び/又は他の処方剤を含有しても良
い。
【0045】坐剤を製造する場合の担体は、従来から使
用されている担体から選ぶことができる。例えば、カカ
オバター、グリセロ−ゼラチン、マクロゴール(Mac
rogol)等が挙げられ、必要に応じで乳化剤又は懸
濁剤も使用できる。これ以外に、他の添加剤、例えば色
素、矯味剤(corrigent)等を本発明の組成物
に混入して使用することもできる。
【0046】本発明の医薬組成物は、その活性成分(即
ちフラボノイド誘導体)を基準として計算すると、成人
の一日当たりの投与量が、経口の場合薬1〜40mg/
kg体重程度、好ましくは10〜20mg/kg体重程
度、注射により胃腸以外に投与する場合約0.1〜10
mg/kg体重程度、好ましくは0.5〜5mg/kg
体重程度である。
【0047】
【実施例】フラボノイド誘導体の製造例 前述のように、本発明の実験に使用された11種のフラ
ボノイド誘導体は、それぞれ下記のように得た。即ち、
フィゼチン、クエルセチン及びクエルシトリンはそれぞ
れアルドリッチ(Aldrich)、シグマ(Sigm
a)、東京化成工業(株)から入手し、モリン、ミリセ
チン及びミリシトリンはすべてセルヴァ(Serva)
から入手したが、パツレチンシリーズは、植物カランコ
エ グラシリス ハンセ〔Kalannchoe Gr
acilis Hance(ベンケイソウ科(Cras
sulaceae))〕から抽出し、クリンソスプレノ
ール−Dは植物アルテミシア アニュア(Artemi
sia Annua)から抽出した。
【0048】以下、植物カランコエ グラシリス ハン
セ〔Kalannchoe Gracilis Han
ce(Crassulaceae)〕を抽出してパツレ
チンシリーズのフラボノイド誘導体が得られる過程を記
載する。
【0049】乾燥した植物粉末2.5kgを95%のエ
タノールに浸漬した後、濾過し、該エタノールの浸漬液
を減圧下に濃縮することにより粘稠なゲル体を得た。該
ゲル体を逐次石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル
及びn−ヘキサノールで処理して、それぞれに可溶の部
分を抽出した。酢酸エチルの溶出部分15gを取ってカ
ラムクロマトグラフィー精製に供した。1回目の精製
は、吸着剤としてポリアミドを使用し、溶出液として最
初にクロロホルムを、そしてメタノールを逐次添加して
メタノールの含有比率を1,2,4,10,20,5
0,75及び100%の順に徐々に上げていき、合計9
5部の収集液を得た。フラボノイド誘導体を含有してい
る部分(2.328g)を更に、シリカゲルを吸着剤と
した2回目のカラムクロマトグラフィー精製に供した。
まず、CHCl3 :CH3 OH:ブタノン(100:1
0:5)の溶出液を使用し、そしてメタノールの含有量
を逐次増加させ、溶出液の極性を徐々に上げていった。
得られたフラボノイド誘導体含有の部分を、更にセファ
デックス(Sephadex) LH−20を使用した
3回目のカラムクロマトグラフィー精製に供し、メタノ
ールを用いて溶出した。この3回の精製により、下記本
発明のフラボノイド誘導体を得た。UV、IR、NM
R、MSにより純度を分析したところ、95%以上であ
ると判明した。
【0050】 (1)パツレチン−3,7−ジラムノース配糖体 25mg (2)パツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−〔3−O−アセチルラムノー ス配糖体〕 18mg (3)パツレチン−3,O−〔3−O−アセチルラムノシル〕−7−O−〔3− O−アセチルラムノース配糖体〕 10mg (4)パツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−〔3,4−O−ジアセチルラ ムノース配糖体〕 12mg。
【0051】上記獲得された4種の化合物のスペクトル
データを下記に示す。これらのデータから、4種のパツ
レチンシリーズのフラボノイド誘導体が得られているこ
とが判明する。
【0052】(1)パツレチン−3,7−ジラムノース
配糖体
【0053】
【化12】
【0054】UV MeOH/max nm:260,
268sh,352;(NaOMe)267,395;
(AlCl3 )278,450;(AlCl3 +HC
l)275,305sh,360;(NaOAc)26
7,390;(NaOAc+H3 BO3 )266,39
0。
【0055】1H NMR(DMSO−d6 )δ:1
2.4(1H,s,OH−5),7.37(1H,d,
J−2,H−2′),7.34(1H,dd,J=2,
J=9,H−6′),6.91(1H,d,J−9,H
−5′),6.64(1H,s,H−8),5.57
(1H,d,J−1,H−1′′′),5.23(1
H,d,J=1,H−1′′),3.85(3H,s,
OCH3 −6),3−4(m,糖のプロトン),1.1
4(3H,d,J=7,CH3 −6′′′),0.86
(3H,d,J=7,CH3 −6′′)。
【0056】13C NMR(DMSO−d6 )δ:17
8.0(C−4),157.6(C−2),155.7
(C−7),154.5(C−5),148.6(C−
9),148.2(C−4′),145.2(C−
3′),134.5(C−3),129.2(C−
6),121.2(C−1′),120.6(C−
6′),115.5(C−5′),115.5(C−
2′),105.4(C−10),98.5(C−
8),102.0(C−1′′),98.8(C−
1′′′),71.4(C−4′′),71.1(C−
4′′′),70.6(C−2′′),70.6(C−
3′′),70.3(C−5′′),70.0(C−
2′′′),70.0(C−3′′′),69.9(C
−5′′′),61.3(C−OCH3 −6),17.
8(C−3 −6′′),17.4(C−CH3
6′′′)。
【0057】FABMS M/z(rel.in
t.):625(M+H)+ (30),479〔(M+
H)−146〕+ (46),333〔(M+H)−29
2〕+ (AH)+ (100),317(A−15)
+ (35),189(15),147(30)。
【0058】(2)パツレチン−3,O−ラムノシル−
7,O−〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕
【0059】
【化13】
【0060】UV MeOH/max nm:259,
268 sh,360;(NaOMe)266,39
8;(AlCl3 )280,310,450;(AlC
3 +HCl)278,310,360;(NaOA
c)268,396;(NaOAc+H3 BO3 )26
8,396。
【0061】1H NMR(DMSO−d6 )δ:1
2.4(1H,s,OH−5),7.40(1H,d,
J=2,H−2′),7.35(1H,dd,J−2,
J−9,H−6′),6.94(1H,d,J=9,H
−5′),6.69(1H,s,H−8),5.65
(1H,d,J=1,H−1′′′),5.28(1
H,d,J=1,H−1′′),5.03(1H,d
d,J=2,J=10,H−3′′′),4.15(1
H,d,J=1,H−2′′′),4.04(1H,
d,J=1,H−2′′),3−4(5H,m,糖のプ
ロトン),1.91(3H,s,OCH3 −6),2.
12(3H,s,OCOCH3 −3′′′),1.20
(3H,d,J=7,CH3 −6′′′),0.88
(3H,d,J=7,CH3 −6′′)。
【0062】13C NMR(DMSO−d6 )δ:17
8.3(C−4),170.3(C−OOCH3
3′′′),157.8(C−2),155.8(C−
7),154.4(C−5),148.8(C−9),
148.3(C−4′),145.4(C−3′),1
34.6(C−3),129.6(C−6),121.
4(C−1′),120.7(C−6′),115.7
(C−5′),115.6(C−2′),105.8
(C−10),98.8(C−8),102.1(C−
1′′),98.8(C−1′′′),73.8(C−
3′′′),71.3(C−4′′),70.7(C−
2′′),70.5(C−3′′),70.4(C−
5′′),70.1(C−5′′′),60.6(C−
2′′′),67.4(C−4′′′),61.5(C
−O3 −6),21(C−OCO3
3′′′),17.9(C−CH3 −6′′),17.
6(C−CH3−6′′′)。
【0063】FABMS m/z(rel.in
t.),667(M+H)+ (26),521〔(M+
H)−146〕+ (44),333〔(M+H)−33
4〕+ (100),317(A−15)+ (34),1
89(34),147(11)。
【0064】(3)パツレチン−3,O−〔3−O−ア
セチルラムノシル〕−7−O−〔3−O−アセチルラム
ノース配糖体〕
【0065】
【化14】
【0066】UV MeOH/max nm:259,
268 sh,360;(NaOMe)266,39
8;(AlCl3 )280,310,450;(AlC
3 +HCl)278,310,360;(NaOA
c)268,396;(NaOAc+H3 BO3 )26
8,396。
【0067】1H NMR(DMSO−d6 )δ:1
2.4(1H,s,OH−5),7.40(1H,d,
J−2,H−2′),7.35(1H,dd,J−2,
J−9,H−6′),6.94(1H,d,J−9,H
−5′),6.69(1H,s,H−8),5.65
(1H,d,J−1,H−1′′′),5.28(1
H,d,J=1,H−1′′),5.03(1H,d
d,J=2,J=10,H−3′′′),4.15(1
H,d,J=1,H−2′′′),4.04(1H,
d,J=1,H−2′′),3−4(5H,m,糖のプ
ロトン),3.91(3H,s,OCH3 −6),2.
12(3H,s,OCOCH3 −3′′′),1.20
(3H,d,J=7,CH3 −6′′′),0.88
(3H,d,J=7,CH3 −6′′)。
【0068】13C NMR(DMSO−d6 )δ:17
8.3(C−4),170.3(C−OOCH3
3′′′),157.8(C−2),155.8(C−
7),154.4(C−5),148.8(C−9),
148(C−4′),145.4(C−3′),13
4.6(C−3),129.6(C−6),121.4
(C−1′),120.7(C−6′),115.7
(C−5′),115.6(C−2′),105.8
(C−10),98.8(C−8),102.1(C−
1′′),98.8(C−1′′′),73.8(C−
3′′′),71.3(C−4′′),70.7(C−
2′′),70.5(C−3′′),70.4(C−
5′′),70.1(C−5′′′),68.6(C−
2′′′),67.4(C−4′′′),61.5(C
−O3 −6),21.2(C−OCO3
3′′′),17.9(C−CH3 −6′′),17.
6(C−CH3 −6′′′)。
【0069】FABMS m/z(rel.in
t.):667(M+H)+ (26),521〔(M+
H)−146〕+ (44),333〔(M+H)−33
4〕+ (AH)+ (100),317(A−15)
+ (34),189(34),147(11)。
【0070】(4)パツレチン−3,O−ラムノシル−
7,O−〔3,4−O−ジアセチルラムノース配糖体〕
【0071】
【化15】
【0072】UV MeOH/max nm:260,
268,358;(NaOMe)266,398;(A
lCl3 )280,450;(AlCl3 +HCl)2
80,360;(NaOAc)266,390;(Na
OAc+H3 BO3 )266,390。
【0073】1H NMR(DMSO−d6 )δ:1
2.4(1H,s,OH−5),7.41(1H,d,
J=2,H−2′),7.37(1H,dd,J=2,
J=9,H−6′),6.95(1H,d,J=9,H
−5′),6.74(3H,s,H−8),5.75
(1H,d,J=1,H−1′′′),5.29(1
H,d,J=1,H−1′′),5.20(1H,d
d,J−2,J=10,H−3′′′),5.15(1
H,t,J=10,H−4′′′),4.25(1H,
d,J=1,H−2′′′),4.05(1H,d,J
=1,H−2′′),3−4(4H,m,糖のプロト
ン),3.92(3H,s,OCH3 −6),2.08
(3H,s,OCOC 3 −3′′′),2.07(3
H,s,OCOC 3−4′′′),1.11(3H,
d,J=7,CH3 −6′′′),0.88(3H,
d,J=7,CH3 −6′′)。
【0074】13C NMR(DMSO−d6 )δ:17
8.3(C−4),170.1(C−OOCH3
3′′′),169.8(C−OOCH3
4′′′),157.9(C−2),155.9(C−
7),154.0(C−5),148.9(C−9),
148.4(C−4′),145.4(C−3′),1
34.7(C−3),129.7(C−6),121.
4(C−1′),120.7(C−6′),115.7
(C−5′),115.7(C−2′),106.1
(C−10),98.5(C−8),102.1(C−
1′′),99.1(C−1′′′),71.3(C−
4′′′),71.1(C−4′′),70.8(C−
2′′),70.5(C−3′′),70.2(C−
5′′),70.0(C−3′′′),67.7(C−
5′′′),67.3(C−2′′′),61.6(C
−O3 −6),20.9(C−OCOC 3
3′′′),20.6(C−OCO3
4′′′),17.6(C−CH3 −6′′),17.
4(C−CH3 −6′′′)。
【0075】FABMS m/z(rel.in
t.):709(M+H)+ (9),563〔(M+
H)−146〕+ (26),333〔(M+H)−23
0〕+ (AH)+ (100),317(A−15)
+ (26),231(27),171(26),147
(7),189(6)。
【0076】次に、植物アルテミシア アニュア(Ar
temisia Annua)を抽出してクリンソスプ
レノール−Dが得られる過程を記載する。
【0077】植物アルテミシア アニュア(Artem
isia Annua)19kgをメタノールに浸漬
し、該メタノール浸漬液を970gに濃縮した後、H2
OとCHCl3 との2層溶液を用いて抽出し、さらにC
HCl3 層の抽出液224gをポリクラール(Poly
clar) ATカラムに注入してCHCl3 ・MeO
Hを用いて溶出して、クリンソスプレノール−Dを35
g得た。
【0078】以上により得られた化合物のスペクトルデ
ータを下記に示す。このデータから、クリンソスプレノ
ール−Dが得られていることが判明する。
【0079】
【化16】
【0080】UV(λmax,nm): MeOH:214,260,352; MeONa:214,270,402↑; AlCl3 :218,280,440; AlCl3 /HCl:218,270,370; NaOAc:212,273,420; NaOAc/ホウ酸:212,270,386。
【0081】MS:360(100%),345(57
%),317(16%),181(13%),153
(17%),137(27%),121(8%)。
【0082】1H−NMR(CDCl3 ):7.70
(1H,d,J=2,H−2′),7.53(1H,d
d,J=9& J=2,H−6′),6.93(1H,
d,J=9,H−5′),6.54(1H,s,H−
8),3.96(3H,s,7−OMe),3.89
(3H,s,3−OMe),3.85(3H,s,6−
OMe)。
【0083】核オーバーハウザー効果(NOE):照射
(irradiated) 3.96,6.54 増大
(enhancement);照射 3.89,3.8
5増大。
【0084】フラボノイド誘導体のA.C.E.I.活性試験 *フラボノイド誘導体のA.C.E.抑制活性の検討 A.C.E.活性は、1971年にクッシュマン及びチ
ェウング(Cushman and Cheung)が
開発した方法に基づいて測定することができる。該試験
における、A.C.E.の酵素反応時に必要な基質とし
ては、AIの合成類似物:ヒプリル−L−ヒスチジル−
L−ロイシン(Hippuryl−L−Histidy
l−L−Leucine)を用いた。酵素反応によって
加水分解した後、生成物の馬尿酸(Hippuric
Acid)及び2個のアミノ酸を含有するペプチド鎖を
得た。従って、A.C.E.活性は、反応溶液中に生成
された馬尿酸の量から決定した。A.C.E.の1単位
は、37℃、pH8.3の水溶液中にて1分子当たり1
μモルの馬尿酸を生成する量、とする。即ち、1単位の
A.C.E.=1μモル馬尿酸/分(37℃,pH8.
3)となる。馬尿酸及び基質は全てベンゼン環を1個含
有するため、両者とも228nmの波長を吸収すること
ができる。しかし、吸光係数が互いに近過ぎるために、
この波長で基質と生成物とを区別することはできない。
そのため、クッシュマン及びチェウング(Cushma
n and Cheung)による方法では、酢酸エチ
ルを使用して反応溶液中から馬尿酸を抽出し、そして酢
酸エチルの高揮発性を利用して加熱により酢酸エチルを
蒸発させ、最後に緩衝液を加えて馬尿酸を溶解させた
後、228nmの波長におけるその吸光値を測定する。
しかしながら、酢酸エチルで抽出をする場合、数回に分
けて実施しなければならず、過程が煩雑であるので、こ
の試験方法は再現性が低いのみならず、精度も良好では
ない。勿論、HPLCが普及している現在、HPLCに
より基質と馬尿酸とを分離すると共に、積分法によって
馬尿酸の含有量を計算する方法も多く用いられている。
この試験方法は精度が良いだけでなく、再現性も極めて
高いが、分析に長時間かかるという欠点がある。そのた
め、頻繁に反復される操作には適してはいない。
【0085】本実験は、鈴木らが1970年に開発した
方法に基づいて修飾を施し、2,4,6−トリクロロ−
s−トリアジン(即ちTT試薬、トアヌクロライド及び
塩化シアヌルとも称される)を指示薬として検出した。
TT試薬はもともとグリシンを定量するためのものであ
るが、N末端が未修飾のグリシンとは反応しないので、
グリシンを定量する前に予めグリシンのN末端を安息香
酸で処理し、N−ベンゾイル−L−グリシン(即ち馬尿
酸)を形成させた。その後、N−ベンゾイル−L−グリ
シンのC末端にあるカルボキシル基をTT試薬上にある
塩素原子で置換することにより重合反応を完成させ、共
有結合の複合物を形成させた。該複合物のみが382n
mの可視光区域において最大の吸光を示すことに対し
て、反応溶液中に存在しているヒプリル−L−ヒスチジ
ル−L−ロイシン(Hippuryl−L−Histi
dyl−L−Leucine)、馬尿酸生成物及び1,
4−ジオキサンに溶解しているTT試薬は全て該波長を
吸収しないため、この検出方法は精度が高いのみなら
ず、測定も速やかに実施できるので、大量を選択的に抽
出するのに適している。
【0086】実験に必要な緩衝溶液の成分を下記に示
す。
【0087】1.緩衝溶液A:亜リン酸カリウム80m
M、水素化カリウム300mM、塩化第一コバルト(c
obaltous chloride)625μM;p
H8.3 用途:A.C.E.及び基質の調製に使用。
【0088】2.緩衝溶液B:亜リン酸カリウム80m
M;pH8.3 用途:反応生成物と指示薬との発色反応に使用。
【0089】3.TT試薬:1%(w/w)の2,4,
6−トリクロロ−s−トリアジンを100%の1,4−
ジオキサンに混合してなる溶液 用途:発色反応に用いられる指示薬。
【0090】4.A.C.E.溶液の調製:兎の肺中か
ら精製された3.6mgのA.C.E.を10mlの緩
衝溶液Aに溶解して得た酵素溶液10mlを、更に90
mlの緩衝溶液Aで希釈し、総容積100ml、酵素濃
度0.036mg/mlとした。50本の微量遠心分離
管にそれぞれ2mlずつ入れ、−20℃にて保存した。
この条件で6ケ月以上保存しても、活性に影響はない。
【0091】5.基質の調製:ヒプリル−L−ヒスチジ
ル−L−ロイシン(Hippuryl−L−Histi
dyl−L−Leucine)を酵素の基質とした。氷
浴において緩衝溶液Aで希釈し、濃度を6250μMに
調整した。
【0092】分析方法:A.C.E.の試験管内におけ
る活性試験及び酵素反応の生成物馬尿酸の測定は、それ
ぞれクッシュマン ディー. ダブリュー.(Cush
man D.W.)(1971)及びシュウイチ スズ
キら(Shuichi Suzuki,et al)
(1970)が開発した方法を修飾して実施した。
【0093】1.定性分析 (1)上記のようにして得られた各種のフラボノイド誘
導体又は他の試料を、100%のDMSOで最大の飽和
濃度になるように調製した後、濃度0.036mg/m
lの酵素水溶液50mlに3750μMの基質200μ
l、試料1.25μlを加えて混合した。得られた溶液
を1mlの微量遠心分離管において10分間反応させた
後、0.1mlの反応液を取りだし、それに10μlの
1N HClを加えて反応を停止させ、15分後、0.
4ml/1%(w/w)のTT試薬及び0.5mlの緩
衝溶液Bを加えて均一に混合させた。10分後、光電比
色計(Photoelectro−colorimet
er)にて382nmの波長の吸光度( absorbance )
を測定した。ブランクテストは、酵素を添加しなかった
以外は同ステップで行なった。
【0094】(2)対照グループの試験は、100%の
DMSOを1.25mlとした以外は(1)と同ステッ
プで実施した。
【0095】本発明の上記定性分析法により、200種
余りの漢方薬及び薬用植物の抽出成分からのA.C.
E.抑制活性を有するフラボノイド誘導体を初歩的に選
んだ(即ち、一時スクリーニングを行なった)。
【0096】2.A.C.E.抑制活性の定量分析 上記各種のフラボノイド誘導体又は他の試料を100%
のDMSOで希釈し、沈殿が生じないように一連の異な
る倍率の希釈液を調製し、各濃度下におけるA.C.
E.抑制の程度を調べた。横軸を濃度、縦軸を酵素の活
性残存率とし、図1のように、A.C.E.の抑制曲線
図を作製した。この図から、内挿法により、酵素の残存
率が50%(即ち抑制率50%)である濃度を求め、そ
れをIC50(抑制率50%時の濃度)とした。IC
50は、その値が低いほど抑制効果が高いことを示すもの
である。
【0097】酵素活性残存率=(A−Ao /Ac −Ao
C)×100% 〔式中、A =実験グループの波長382nmにおける
吸光度( absorbance ) Ao =実験グループの波長382nmにおけるブランク
吸光度 Ac =対照グループの波長382nmにおける吸光度 Ao C=対照グループの波長382nmにおけるブラン
ク吸光度を各々示す。〕 各曲線から求めたIC50を下記表2に示す。表2から明
らかなように、本発明の代表的なフラボノイド誘導体1
1種のIC50は、全て最終濃度400μM以下の値であ
る。
【0098】即ち、本発明のフラボノイド誘導体は、こ
のIC50=400μM以下を基準として、上記の最初に
選抜した群から選出した。
【0099】 表 2 フラボノイド誘導体 IC50(μM) Ki(μM) (1)パツレチン−3,7−ジラムノース 112 99 配糖体 (2)パツレチン−3,O−ラムノシル− 82 75 7,O−〔3−O−アセチルラムノース配 糖体〕 (3)パツレチン−3,O−〔3−O−ア 42 51 セチルラムノシル〕−7−O−〔3−O− アセチルラムノース配糖体〕 (4)パツレチン−3,O−ラムノシル− 9 13 7,O−〔3,4−O−ジアセチルラムノ ース配糖体〕 (5)クリンソスプレノール−D 142 113 (6)フィゼチン 150 120 (7)クエルセチン 167 145 (8)クエルシトリン 185 160 (9)モリン 349 296 (10)ミリセチン 242 218 (11)ミリシトリン 366 307。
【0100】3.酵素動力論(enzyme kine
tics)の検討 (1)上記各種のフラボノイド誘導体のA.C.E.抑
制タイプを求めるために、下記の酵素動力論試験を行な
った。実験は各成分につき二つの抑制濃度を選んで行な
われた。
【0101】(2)基質濃度を固定し、最終濃度をそれ
ぞれ500μM、1000μM、1500μM、200
0μM、2500μMとした。反応時間は10分間及び
15分間の2点とし、382nmの波長におけるそれぞ
れの吸光度を求めた。
【0102】反応速度(V)は、単位時間における吸光
度の変化量とする。
【0103】 V=ΔO.D.(382nm)/ΔT(min) 但し、ΔO.D.(382nm):382nmの波長に
おける、2点の反応時間の吸光度の変化量 ΔT(min):時間間隔 以上から、二つの異なる抑制濃度における酵素反応速度
と基質濃度との関係を求めた。
【0104】(3)下記のように、基質濃度(S)と反
応速度(V)との線形回帰線〔ラインウィーヴァー−バ
ーク(Lineweaver−Burk)曲線図〕を作
成した。
【0105】1)1/Sを横軸X、1/Vを縦軸Yとし
て、線形回帰線(ラインウィーヴァー−バーク曲線図)
を作成した。各試料において、2種の抑制濃度と対照試
験との3直線の交点がX軸上にあるかY軸上にあるかに
より、それぞれ競争型であるか非競争型であるかを判断
した。
【0106】2)回帰線の勾配と切片(interce
pt)とで下記ミカエリス メンテン(Michael
is Menten)式に基づき、抑制剤−酵素複合体
の解離常数(Ki)を求めた。
【0107】上記方法に従い、本発明の代表的なフラボ
ノイド誘導体11種のラインウィーヴァー−バークのプ
ロット(Lineweaver−Burk Plot)
を求めた(図2〜図4参照)。
【0108】図2〜図4から、本発明のフラボノイド誘
導体は非競争型であることが明らかである。
【0109】各直線の勾配及び切片を、下記非競争型の
ミカエリス メンテン(Michaelis Ment
en)式(b)に当てはめて計算し、それぞれの解離常
数(Ki)を求めた結果を、表2に示した。
【0110】(a)競争型抑制(competitiv
e type) 1/V=Km/Vmax・(1+I/Ki)・1/S+
1/Vmax 但し、V:反応速度 I:抑制剤の濃度 Vmax:最大の反応速度 Km:基質−酵素複合体
解離常数 S:基質濃度 Ki:抑制剤−酵素複合
体解離常数。
【0111】I=0の時(即ち対照グループの直線) 1/V=Km/Vmax・1/S+1/Vmax=M1
・1/S+b 但し、M:勾配 b:切片。
【0112】I=I1 の時(即ち実験グループの抑制濃
度直線) 1/V=Km/Vmax・(1+I/Ki)・1/S+
1/Vmax =M1 ・(1+I1 /Ki)・1/S+b=M2 ・1/
S+b。
【0113】∴1+I/Ki=M2 /M1 =実験グループの抑制濃度直線勾配/対照グループの直
線勾配。
【0114】(b)非競争型抑制(Non−compe
titive type) 下記ミカエリス メンテン(Michaelis Me
nten)式に基づいて計算した。
【0115】1/V=(1+I/Ki)・Km/Vma
x・1/S+(1+I/Ki)・1/Vmax。
【0116】I=0の時(即ち対照グループの直線) 1/V=Km/Vmax・1/S+1/Vmax=M1
・1/S+b 但し、M:勾配 b:切片。
【0117】I=I1 の時(即ち実験グループの直線) 1/V=(1+I/Ki)・Km/Vmax・1/S+
(1+I/Ki)・1/Vmax =(1+I1 /Ki)・M・1/S+(1+I/Ki)
・b =M・1/S+b。
【0118】∴M/M=b/b =実験グループの抑制濃度直線勾配/対照グループの直
線勾配 =1+I/Ki。
【0119】実験中、構造的に検討すると、下記の事実
を見出した(表1及び表2参照)。
【0120】パツレチンシリーズにおいて、C3 及びC
7 が両方ともグリコシル基(glycosyl)を有す
る場合、その抑制作用がもっとも強い。
【0121】クリンソスプレノール−Dで見られるよう
に、C3 及びC7 が両方ともメトキシ基を有する場合、
その抑制作用も強い。
【0122】また、C3 にヒドロキシル基を有する場
合、C3 にグリコシル基を有する場合に比べると、その
抑制作用は強い。しかし、C5 又はC7 にヒドロキシル
基を有していても、抑制活性は示さない。さらに、C7
のみにグリコシル基又はヒドロキシル基を有していても
抑制活性は示さず、C3 も共にグリコシル基やメトキシ
ル基を有しなければ、顕著な抑制作用は示さない。
【0123】C3 ′にヒドロキシル基を有することも、
抑制作用を示す条件の一つと考えられる。ヒドロキシル
基の代わりにメトキシル基を結合させた場合、抑制作用
は低下する傾向にある。
【0124】C5 ′にヒドロキシル基が結合した場合、
抑制作用は低下する。
【0125】C2 とC3 との間の二重結合も、抑制効果
を強化させる作用があるように見受けられる。
【0126】上記に示すように、本発明に適用されるフ
ラボノイド誘導体は実施例の11種化合物に限られるこ
とがなく、フラボノイド誘導体であれば、抑制作用の程
度が若干異なってはいてもA.C.E.I.特性を有
し、アンギオテンシン変換酵素の抑制剤ないし抗高血圧
薬として使用され得ることが論理的に推察できる。
【0127】 *フラボノイド誘導体の抗高血圧生体内試験 上記A.C.E.I.試験から、フラボノイド誘導体が
抗高血圧薬として使用できることが明らかとなったが、
本発明者らは、念のために、その中のフィゼチンを選択
して生体内試験を行なった。生体内試験は動物試験と
し、成熟した雄のラット(Spontaneously
Hypertensive Rat:S.H.R.)
を供試動物とした。
【0128】1)S.H.R.に、70分間に亘り5分
毎に200×10-9g/kg体重のAIを静脈より投与
して血圧を暫時上昇させ、毎回のAI投与前後の血圧変
化を測定した結果、毎回のAI投与による血圧の上昇程
度はほぼ同じであった。このことから、S.H.R.の
体内におけるAIの代謝が非常に速く、体内蓄積の恐れ
がないことが分かる。
【0129】50μlのDMSOを投与した前後5分間
のAIによる血圧上昇を比較したところ、投与の前後と
も同程度であった。また、50μlのDMSOを投与す
ると基礎血圧(安静時における拡張期及び収縮期の血
圧)が上昇したが、5分以内には速やかに投与前の正常
血圧に回復したので、DMSOの投与がAIによる血圧
上昇に影響を与えないことが分かった。
【0130】2)フィゼチンに関しては、20mg/k
g及び40mg/kg投与時のそれぞれの抑制状況から
すると、用量依存性(dose−dependent)
が認められたが、基礎血圧の降下及び効果持続時間とも
極めて少なかった。この点については、カプトプリル
(Captopril)の作用と類似している。
【0131】3)該試験は、実験動物が完全に目が覚め
ている時に行なった。それは、供試薬剤に対する麻酔剤
の可能な作用を避けるためであった。また、実験動物を
驚かせず、且つ、実験動物に大きな傷口を与えて大量の
出血をもたらせないよう、投薬(静脈)及び測定(動
脈)はすべてS.H.R.の尾部より施した。これは、
動物がおびえたり大量に出血すること全てが、動物の血
圧に影響を及ぼすからである。
【0132】上記実験の結果を図5及び図6に示す。
【0133】図5に示すように、フィゼチンは20mg
/kg体重及び40mg/kg体重の投与量で確かにA
Iがもたらす血圧上昇を抑制することができる。
【0134】また、図6に示すように、抑制強度及び効
果持続時間ともに、フィゼチンの投与量が増加するに従
って変化することが分かる。
【0135】これらのことから、フィゼチン及びその他
のフラボノイド誘導体が確かに抗高血圧効果を示すこと
が証明できる。
【0136】抗高血圧薬組成物の調製 前述のように、本発明は従来の調薬法に基づいて適当な
添加剤を加え、必要に応じた剤型を調製することができ
る。例として、下記処方例が挙げられる。
【0137】 1)カプセル剤例 パツレチン−3,7−ジラムノース配糖体 250mg ラクトース 1000mg 澱粉 750mg 該カプセル剤は、成人の場合、普通1回1錠、1日3回
服用することができる。
【0138】 2)錠剤 パツレチン−3,O−〔3−O−アセチルラ ムノシル〕−7−O−〔3−O−アセチルラ ムノース配糖体〕 150mg ラクトース 750mg 澱粉 1000mg ゼラチン 200mg 該錠剤は、成人の場合、普通1回1錠、1日2回服用す
ることができる。
【0139】 3)注射剤 パツレチン−3,O−ラムノシル−7,O− 〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕 30mg グルコース 100mg 生理食塩水 2000mg 該注射剤は、成人の場合、一日当たり1〜2ショットを
投薬することができる。
【0140】上述のように、本発明者らは、フラボノイ
ド誘導体がA.C.E.I.作用及び抗高血圧効果を有
することを見出したことに基づき、A.C.E.抑制剤
及び抗高血圧薬組成物を発明するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の11種のフラボノイド誘導体の抑制
曲線図である。その中において、(A)中:●−●はパ
ツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−〔3,4−O
−ジアセチルラムノース配糖体〕を、▲−▲はパツレチ
ン−3,O−〔3−O−アセチルラムノシル〕−7−O
−〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕を、■−■は
パツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−〔3−O−
アセチルラムノース配糖体〕を、▼−▼はパツレチン−
3,7−ジラムノース配糖体を、◆−◆はクリンソスプ
レノール−Dを示し、また、(B)中:●−●はフィゼ
チンを、▲−▲はクエルセチンを、■−■はクエルシト
リンを、▼−▼はミリセチンを、◆−◆はモリンを、◇
−◇はミリシトリンを各々示す。
【図2】 パツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−
〔3,4−O−ジアセチルラムノース配糖体〕、パツレ
チン−3,O−〔3−O−アセチルラムノシル〕−7−
O−〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕、パツレチ
ン−3,O−ラムノシル−7,O−〔3−O−アセチル
ラムノース配糖体〕及びパツレチン−3,O−ラムノシ
ル−7,O−〔3,4−O−ジアセチルラムノース配糖
体〕のラインウィーヴァー−バーク(Lineweav
er−Burk)曲線図である。その中において(A)
はパツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−〔3,4
−O−ジアセチルラムノース配糖体〕であり、〇−〇は
0.5%(V/V) DMSO溶液を、●−●は14
μM投与時を、△−△は28μM投与時を示し、(B)
はパツレチン−3,O−〔3−O−アセチルラムノシ
ル〕−7−O−〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕
であり、〇−〇は0.5%(V/V) DMSO溶液
を、●−●は42μM投与時を、△−△は84μM投与
時を示し、(C)はパツレチン−3,O−ラムノシル−
7,O−〔3−O−アセチルラムノース配糖体〕であ
り、〇−〇は0.5%(V/V) DMSO溶液を、
●−●は45μM投与時を、△−△は90μM投与時を
示し、(D)はパツレチン−3,O−ラムノシル−7,
O−〔3,4−O−ジアセチルラムノース配糖体〕であ
り、〇−〇は0.5%(V/V) DMSO溶液を、
●−●は48μM投与時を、△−△は96μM投与時を
各々示す。
【図3】 クリンソスプレノール−D、フィゼチン、ク
エルセチン及びクエルシトリンのラインウィーヴァー−
バーク(Lineweaver−Burk)曲線図であ
る。その中において(A)はクリンソスプレノール−D
であり、〇−〇は0.5%(V/V) DMSO溶液
を、●−●は86μM投与時を、△−△は17μM投与
時を示し、(B)はフィゼチンであり、〇−〇は0.5
%(V/V) DMSO溶液を、●−●は99μM投
与時を、△−△は198μM投与時を示し、(C)はク
エルセチンであり、〇−〇は0.5%(V/V) D
MSO溶液を、●−●は104μM投与時を、△−△は
209μM投与時を示し、(D)はクエルシトリンであ
り、〇−〇は0.5%(V/V) DMSO溶液を、
●−●は113μM投与時を、△−△は227μM投与
時を各々示す。
【図4】 ミリセチン、モリン及びミリセトリンのライ
ンウィーヴァー−バーク(Lineweaver−Bu
rk)曲線図である。その中において(A)はミリセチ
ンであり、〇−〇は0.5%(V/V) DMSO溶
液を、●−●は125μM投与時を、△−△は251μ
M投与時を示し、(B)はモリンであり、〇−〇は0.
5%(V/V) DMSO溶液を、●−●は147μ
M投与時を、△−△は295μM投与時を示し、(C)
はミリセトリンであり、〇−〇は0.5%(V/V)
DMSO溶液を、●−●は160μM投与時を、△−
△は320μM投与時を各々示す。
【図5】 フィゼチンを20mg/kg体重及び40m
g/kg体重の投与量でそれぞれ静脈経由によりS.
H.R.に投与し、AIによりもたらされた血圧上昇に
対する抑制作用の状況を示す図である。その中において
(A)中:▲は200ng/kgのAI投与時を、△は
20mg/kgのAI投与時を示し、(B)中:▲は2
00ng/kgのAI投与時を、△は40mg/kgの
AI投与時を各々示す。
【図6】 フィゼチンを静脈経由によりS.H.R.に
投与した時のフィゼチンの抑制率の経時変化を示す図で
ある。その中において、▲−▲は20mg/kg投与時
を、●−●は40mg/kg投与時を各々示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量のフラボノイド誘導体及び薬理学
    的に許容される担体を含有する抗高血圧薬組成物。
  2. 【請求項2】 有効量のフラボノイド誘導体及び薬理学
    的に許容される担体を含有する、アンギオテンシン変換
    酵素の抑制剤組成物。
  3. 【請求項3】 フラボノイド誘導体が、パツレチン−
    3,7−ジラムノース配糖体、パツレチン−3,O−ラ
    ムノシル−7,O−〔3−O−アセチルラムノース配糖
    体〕、パツレチン−3,O−〔3−O−アセチルラムノ
    シル〕−7−O−〔3−O−アセチルラムノース配糖
    体〕、パツレチン−3,O−ラムノシル−7,O−
    〔3,4−O−ジアセチルラムノース配糖体〕、クリン
    ソスプレノール−D、フィゼチン、クエルセチン、クエ
    ルシトリン、モリン、ミリセチン及びミリシトリンから
    なる群から選ばれる1個以上の化合物である請求項1又
    は請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 経口投与する場合の有効量が1〜40m
    g/kgである請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 経口投与する場合の有効量が10〜20
    mg/kgである請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 注射により投与する場合の有効量が0.
    1〜10mg/kgである請求項3に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 注射により投与する場合の有効量が0.
    5〜5mg/kgである請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 フラボノイド誘導体がフィゼチンである
    請求項3に記載の組成物。
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