JPH0613551U - 化粧用筆具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 刷毛をキャップに収納する際にこの刷毛を傷
めることなく容易にキャップを被せることができる化粧
用筆具の提供にある。 【構成】 筒体と、この筒体内に設けられた内筒と、刷
毛とこの刷毛の後端部を保持する刷毛保持体とからなる
筆体と、キャップとからなる化粧用筆具であって、前記
筒体の内底面には拘止部材が固設され、前記内筒は前記
筒体内で摺動可能にもうけられるとともにこの前端部近
傍には前記キャップを係止する突起部が全周に形成され
後端部近傍には蛇腹状の抜け止め突起が全周に形成され
てなり、前記刷毛保持体は前端部が絞られるとともに前
端部近傍には突部が全周に形成されており、この刷毛保
持体の後端部を前記拘止部材に固設してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は化粧用筆具に係り、その目的は刷毛をキャップに収納する際にこの 刷毛を傷めることなく容易にキャップを被せることができる化粧用筆具の提供に ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術として実公昭６３−２７６１５号公報に開示されたものがある。 この開示された技術を図５に基づいて説明する。 化粧料（Ａ）若しくは塗布部材（Ｂ）を保持し外壁下方に第一係合突部（Ｃ） が突出した脚筒（Ｄ）を垂下した収納皿（Ｅ）と、該収納皿（Ｅ）を摺動自在に 収納し側壁に収納皿（Ｅ）の第一係合突部（Ｃ）が貫通して収納皿（Ｅ）を回動 不能にする第一ガイド溝（Ｆ）が上下に細長く穿設され更にその上方側壁には第 二ガイド溝（Ｇ）が上下に細長く穿設され上端外周壁に突状リブ（Ｈ）が周設し たガイド筒（Ｉ）と、該ガイド筒（Ｉ）に回動自在にしかし抜脱不能に被嵌し前 記第一ガイド溝（Ｆ）と相対する位置に螺旋溝部（Ｊ１）と水平の空転溝部（図 示せず）を有し前記ガイド溝（Ｆ）を貫通した第一係合突部（Ｃ）が螺合する第 一螺旋溝（Ｊ）が穿設され、そしてその上方の前記第二ガイド溝（Ｇ）と相対す る位置に第一螺旋溝（Ｊ）の螺旋溝部の上方に水平の空転溝部を第一螺旋溝（Ｊ ）の空転溝部の上方に第一螺旋溝（Ｊ）の螺旋溝部（Ｊ１）とは傾きが逆の螺旋 溝部（Ｊ１）を有した第二螺旋溝（Ｋ）が穿設された螺旋筒（Ｌ）と、該螺旋筒 （Ｌ）に摺動自在に保持され内側壁に螺旋筒（Ｌ）の第二螺旋溝（Ｋ）を貫通し ガイド筒（Ｆ）の第二ガイド溝（Ｇ）と係合して回動不能となる第二係合突部（ Ｐ）を突設し塗布部材（Ｂ）若しくは化粧料（Ａ）を保持したドーナツ状の保持 筒（Ｍ）と、該保持筒（Ｍ）を摺動自在に収納し前記螺旋筒（Ｌ）の第一螺旋溝 （Ｊ）を構成する部位に止着されたスリーブ（Ｎ）と、前記ガイド筒（Ｉ）の下 端を植設した外筒（Ｏ）とからなるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した繰り出し化粧棒容器は、スリーブを保持して外筒を左回転させると第 一係合突部は第一螺旋溝の空転溝部を摺動して上昇せず、保持筒の第二係合突部 が第二螺旋溝の螺旋溝部に突入して塗布部材を保持した保持筒が前記螺旋溝部に 沿って上昇し、前記塗布部材が容器先端より露出するものであるが以下に述べる 課題があった。 容器先端から塗布部材を多数回反復して出し入れいているうちにこの塗布部材 の最外周の毛が保持筒に当接して摺動しながら出入りするため、その部分の毛が 摩擦で毛羽立ったり切れたりし、しかも収納に手間がかかるばかりか出し入れは 必ず両手でしなければならず、手鏡を持ちながら収納する等の操作ができず不便 であった。

【０００４】 そこでこの考案者は上記実情に鑑み、刷毛をキャップに収納する際にこの刷毛 を傷めることなく容易にキャップを被せることができる化粧用筆具について鋭意 研究を続けた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案は、筒体と、この筒体内に設けられた内筒と、刷毛とこの刷 毛の後端部を保持する刷毛保持体とからなる筆体と、キャップとからなる化粧用 筆具であって、前記筒体の内底面には拘止部材が固設され、前記内筒は前記筒体 内で摺動可能に設けられるとともにこの前端部近傍には前記キャップを係止する 突起部が全周に形成され後端部近傍には蛇腹状の抜け止め突起が全周に形成され てなり、前記刷毛保持体は前端部が絞られるとともに前端部近傍には突部が全周 に形成されており、この刷毛保持体の後端部を前記拘止部材に固設してなること を特徴とするものである。 上記構成の化粧用筆具を提供することにより、上記課題を解決しようとするも のである。

【０００６】

【作用】 刷毛を収納する場合には内筒を引き出す。 前記内筒に形成された蛇腹状の抜け止め突起と刷毛保持体の前端部近傍に形成 された突部とが係合するため、前記内筒が筒体から抜けることがない。 延出した前記円筒にキャップを嵌合する。 前記内筒の前端部近傍に突起部が全周に形成されているため、前記キャップは その突起部の部分で止まる。 このキャップを前記筒体の方向へ押すと引き出した内筒が前記筒体内に嵌入さ れ、キャップ内に刷毛を収納する。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例について図面を参照しながら詳述する。 図１はこの考案の第一の実施例を示す部分断面図、図２は図１示のキャップを 取り除いた筆具を示す部分断面図、図３は図１示の内筒を延出した筆具を示す部 分断面図、図４は図１示の内筒を延出しキャップを被せた筆具を示す部分断面図 である。

【０００８】 化粧用筆具（１）は図１に示すように筒体（２）と筆体（３）と内筒（４）と キャップ（５）とからなる。 筒体（２）は金属製（アルミ製等）で偏平な筒形とされ、この筒体（２）の内 底面には拘止部材（６）が固設されている。 筆体（３）は多数の毛からなる刷毛（７）と、この刷毛（７）を保持する刷毛 保持体（８）とからなる。 刷毛保持体（８）は金属製で前記拘止部材（６）に固設されている。この刷毛 保持体（８）の前端部がテーパ状に絞られることにより、刷毛（７）を保持する 。刷毛保持体（８）の前端部近傍には突部（９）がこの刷毛保持体（８）全周に 形成されている。 内筒（４）は金属製で筒体（２）内で摺動可能に設けられている。この内筒（ ４）の前端部近傍にはキャップ（５）を係止するための突起部（１０）が内筒（ ４）全周に形成され、後端部近傍には筒体（２）から抜けないための蛇腹状の抜 け止め突起（１１）が内筒（４）全周に形成されている。 キャップ（４）は金属製で前記筒体（２）と同形状の円筒とされている。

【０００９】 次にこの化粧用筆具（１）の使用方法を説明する。 図１に示すこの化粧用筆具（１）を使用するには図２に示すようにキャップ（ ５）を取り外して使用する。 刷毛（７）を収納する場合には、まず図３に示すように内筒（４）を引き出す 。 この内筒（４）を引き出して刷毛（７）部分を覆うことによって、この刷毛（ ７）の広がりを抑えることができる。 この際、内筒（４）に形成された蛇腹状の抜け止め突起（１１）と刷毛保持体 （８）の前端部近傍に形成された突部（９）とが係合するため、内筒（４）が筒 体（２）から抜けることがない。 延出した円筒（４）に図４に示すようにキャップ（５）を嵌合する。 内筒（４）の前端部近傍に突起部（１０）が全周に形成されているため、キャ ップ（５）はその突起部（１０）の部分で止まる。 このキャップ（５）を筒体（２）方向へ押すと引き出した内筒（４）が前記筒 体（２）の後方へ摺動して筒体（２）内に嵌入され、キャップ（５）内に刷毛（ ７）を収納する。

【００１０】 このように、内筒（４）を引き出し、キャップ（５）を内筒（４）に嵌合した 後にキャップ（５）を筒体（２）方向へ押して刷毛（７）を収納するようにした ので、刷毛（７）を傷めることなく容易にキャップ（５）を被せることができる 。

【００１１】

【考案の効果】

以上詳述した如くこの考案は、筒体と、この筒体内に設けられた内筒と、刷毛 とこの刷毛の後端部を保持する刷毛保持体とからなる筆体と、キャップとからな る化粧用筆具であって、前記筒体の内底面には拘止部材が固設され、前記内筒は 前記筒体内で摺動可能に設けられるとともにこの前端部近傍には前記キャップを 係止する突起部が全周に形成され後端部近傍には蛇腹状の抜け止め突起が全周に 形成されてなり、前記刷毛保持体は前端部がテーパ状に絞られるとともに前端部 近傍には突部が全周に形成されており、この刷毛保持体の後端部を前記拘止部材 に固設してなることを特徴とする化粧用筆具であるから、以下の効果を奏する。 即ち、内筒を引き出し、キャップを前記内筒に嵌合した後に前記キャップを筒 体の方向へ押して刷毛を収納するようにしたので、筒体に当接することがないた め前記刷毛を傷めることがなく、しかも片手で操作することができるため片手に 手鏡等を持ちながらであっても前記刷毛を容易に片手で収納することができる効 果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第一の実施例を示す部分断面図であ
る。

【図２】図１示のキャップを取り除いた筆具を示す部分
断面図である。

【図３】図１示の内筒を延出した筆具を示す部分断面図
である。

【図４】図１示の内筒を延出しキャップを被せた筆具を
示す部分断面図である。

【図５】従来の筆具を示す部分断面図である。

【符号の説明】

１ 化粧用筆具 ２ 筒体 ３ 筆体 ４ 内筒 ５ キャップ ６ 拘止部材 ７ 刷毛 ８ 刷毛保持体 ９ 突部 １０ 突起部 １１ 突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒体と、この筒体内に設けられた内筒
   と、刷毛とこの刷毛の後端部を保持する刷毛保持体とか
   らなる筆体と、キャップとからなる化粧用筆具であっ
   て、前記筒体の内底面には拘止部材が固設され、前記内
   筒は前記筒体内で摺動可能に設けられるとともにこの前
   端部近傍には前記キャップを係止する突起部が全周に形
   成され後端部近傍には蛇腹状の抜け止め突起が全周に形
   成されてなり、前記刷毛保持体は前端部が絞られるとと
   もに前端部近傍には突部が全周に形成されており、この
   刷毛保持体の後端部を前記拘止部材に固設してなること
   を特徴とする化粧用筆具。