JP2006115878A - 化粧用ブラシの携帯用ケース - Google Patents

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Nobuyuki Asami
信之 浅見
Toshiaki Kiuchi
俊明 木内
Tetsuya Komuro
哲也 古室
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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Abstract

【課題】化粧用のブラシを携帯する際に、毛並みの広がりを防止すると共にケース本体に対する出し入れを容易にする。
【解決手段】化粧用ブラシを携帯するためのケースAは、ブラシ1の長さと略等しい長さを有すると共に端部につまみ片2bが設けられ且つ内部に化粧用ブラシを挿通して毛並みを保護する保護スリーブ2と、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2を収容する収容部3aを設けたケース本体3とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化粧用ブラシを携帯する際に用いる携帯用ケースに関し、特に、化粧用ブラシの毛並みを揃えた状態を保持させることで広がりを防止すると共に、ケース本体への出し入れを容易にし得るようにした携帯用ケースに関するものである。
化粧用ブラシは通常化粧用の台に並べて置いて使用するが、旅行等で携帯する必要がある場合には、コンパクト容器に収容しておき、必要に応じて該コンパクト容器から取り出して使用するのが一般的である。また、職業的に必要とする場合、幾つかの化粧用ブラシを携帯することもあるが、この場合、袋状のポーチを形成しておき、化粧用ブラシの柄をこの袋に差し込み、毛の方を袋から出した状態で収容するのが一般的である。
複数の化粧用ブラシを毛を露出させた状態でポーチに収容した場合、隣り合う化粧用ブラシどうしが接触して夫々の化粧用ブラシの化粧料が混合してしまうという不都合が生じる虞がある。この解決をはかるためには、個々の化粧用ブラシを単独で収容し得るようにすることが好ましい。
また、大きな化粧用ブラシを携帯する際に、1本の化粧用ブラシを独立して収容して携帯し得るような携帯用ケースの開発も要求されている。
しかし、従来の化粧用ブラシは化粧料を収容するコンパクト容器に専用の収容部が用意されているため、化粧用ブラシのみを携帯するという思想はなく、このようなケースも提供されていないという問題がある。
本発明の目的は、化粧用ブラシを携帯するに際し、毛並みの広がりを防止すると共にケース本体に対する出し入れを容易に行うことが出来る化粧用ブラシの携帯用ケースを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る化粧用ブラシの携帯用ケースは、化粧用ブラシを収容して携帯する携帯用ケースであって、化粧用ブラシの長さと略等しい長さを有すると共に端部につまみ片が設けられ且つ内部に化粧用ブラシを挿通して毛並みを保護する保護スリーブと、化粧用ブラシを挿通した保護スリーブを収容する収容部を設けたケース本体とを有して構成されるものである。
上記化粧用ブラシ(以下「ブラシ」という)の携帯用ケース(以下「ケース」という)では、保護スリーブがブラシの長さと略等しい長さを有するため、ブラシを挿通することによって柄から毛の全長を覆うことが出来る。このため、毛が保護スリーブによって覆われることとなり、毛並みが広がることを防ぐことが出来る。
ブラシを保護スリーブに挿通することによって、多数の毛を有するブラシであるにも関わらず、保護スリーブ単独のものとして取り扱うことが可能となり、ケース本体の収容部に対する出し入れを容易に行うことが出来る。そしてブラシ及び該ブラシを挿通した保護スリーブを収容部に収容したケースを携帯して所望の移動を行うことが出来る。
特に、保護スリーブの端部につまみ片が設けられるため、ブラシを挿通した保護スリーブをケース本体から取り出す際に、つまみ片をつまんで引き出すことで、ケース本体から保護スリーブを容易に取り出すことが出来、且つ取り出した保護スリーブから容易にブラシを取り出すことが出来る。
以下、本発明に係るケースの構成について説明する。本発明に係るケースは、化粧をする際に用いるブラシを携帯するに際し、ブラシの毛並みが広がることを防止すると共にケース本体への収容や取り出しを容易に行うことを可能としたものである。このため、本発明に係るケースは、ブラシを挿通して毛並みを保護する保護スリーブと、ブラシを挿通した保護スリーブを収容する収容部を設けたケース本体とを有して構成されている。
本発明のケースが対象とするブラシは、化粧の際に用いるブラシであれば良く、特に構造や形状等を限定するものではない。言い換えると、携帯すべきブラシの寸法や形状等の条件に合わせて保護スリーブの寸法や形状及びケース本体の寸法や形状を設定することが好ましい。従って、ブラシを構成する柄の長さや太さ,毛の長さ等の条件については何ら制限するものではない。
保護スリーブは、ブラシの全長と略等しい長さを有し、且つブラシに於ける最も太い部分の寸法よりも大きい内径を持った筒状に形成される。保護スリーブが剛性を持った筒であるか、柔軟性を持った筒であるかは限定するものではなく、ブラシの寸法や形状等の条件に対し最適なものであることが好ましい。
例えば、ブラシがある程度の太さを有するものである場合、保護スリーブは柔軟性を有するものであっても、剛性を有するものであっても使い勝手上大きな変化はない。しかし、ブラシが細い場合、保護スリーブが柔軟性を有するものである場合、スリーブしての形状を保持することが困難となり、ブラシを挿通することが困難となる場合がある。
また保護スリーブの長さをブラシの全長と略等しい長さとすることによって、該保護スリーブによってブラシの毛先まで確実に覆うことが可能となり、毛並みが広がることを防止し、且つ周囲に対する汚染を防止することが可能となって好ましい。
本発明に於いて、保護スリーブの長手方向の端部にはつまみ片が設けられている。このつまみ片の形状や寸法等は特に限定するものではなく、ブラシを取り出そうとしたときに簡単につまめるように構成されていることが好ましい。特に、つまみ片をブラシと略等しい長さを持った保護スリーブからの突出部分として形成することによって、ケース本体に収容されているブラシを取り出す際に該つまみ片をつまんで引き出すことで、容易にブラシと保護スリーブを取り出すことが可能となる。
上記の如く、つまみ片は保護スリーブからの突出部分として形成することが好ましい。このため、ブラシを挿通した保護スリーブをケース本体に収容したとき、つまみ片が飛び出すことになり、収容部を蓋する際に邪魔になる虞がある。従って、つまみ片を容易に折り曲げることが可能なように構成しておくことが好ましい。
例えば、保護スリーブを柔軟性を持った材料によって形成した場合、つまみ片は特別な構造にしなくとも折り曲げることが可能である。しかし、ある程度の剛性を持った材料によって形成する場合、つまみ片と保護スリーブとの接続部分の肉厚を薄くしたり、接続部の幅を小さくすることで、折り曲げ易くしておくことが好ましい。
ケース本体は、ブラシを挿通した保護スリーブを収容するためのものであり、この機能を有するものであれば、形状や寸法或いは構造,デザイン等を限定するものではない。またケース本体が1本のブラシ,保護スリーブを収容し得るものか、複数のブラシ,保護スリーブを収容し得るものかは特に限定するものではない。
以下、本発明のケースAの実施例について図を用いて説明する。図1は本実施例に係るケースの構成を説明する断面図である。図2は図1のケースの展開図である。
図に示すケースAは、1本のブラシ1を保護スリーブ2に挿通した状態でケース本体3に収容し得るように構成されている。本実施例のブラシ1は、丸棒状の柄1aの先端に多数の毛を植え込んで形成した刷毛部1bが形成されており、柄1aの外径と刷毛部1bの外径とが略同じ寸法として構成されている。また刷毛部1bを構成する毛は略同じ長さに設定されており、先端部分は平坦な面となるように形成されている。
しかし、前述したように、本発明で対象とするブラシは本実施例に係るブラシ1に限定するものではなく、多様な形状と寸法を持ったものを対象としている。
保護スリーブ2は、ブラシ1の外径寸法よりも大きい内径を持ったスリーブとして形成されており、本体部2aの長手方向の一方側に端部につまみ片2bが形成されている。つまみ片2bの大きさは特に限定するものではなく、指で容易に且つ確実につまめる程度の寸法であれば良い。
保護スリーブ2に形成されるつまみ片2bの数は特に限定するものではないが、2個程度あることが好ましい。このように、2個のつまみ片2bを形成することで、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2をケース本体3に収容したとき、該ケース本体の形状に関わらず何れか一方のつまみ片2bがつまみ易いところに位置し容易につまむことが可能となる。
本実施例に於いて、保護スリーブ2はポリエチレンの押出成形品(チューブ)を用いて形成されている。このポリエチレンチューブは柔軟性を有する筒体であり、偏平にして2枚重ねにした状態で切断することで、対向する位置に夫々つまみ片2bを形成することが可能である。
また長いポリエチレンチューブをブラシ1の長さに略等しいピッチでつまみ片2bを含む形状に切断したとき、他方側にはつまみ片2bの形状と等しい切欠部2cが形成される。この切欠部2cをそのまま残置しておいても良く、また切欠部2cの部分を更に直線状に切断しても良い。
例えば、切欠部2cを残した保護スリーブ2では、この切欠部2cを保護スリーブ2からブラシ1を取り出す際に利用することが可能である。また切欠部2cを残すことなく、直線状に切断した保護スリーブ2では、ブラシ1の刷毛部1bの外周部を全周にわたって覆うことが可能となり、且つスッキリとした外観を呈することが可能となる。
ケース本体3は、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2を収容する収容部3aと、該収容部3aを覆う蓋体3bと、を有して構成されている。本実施例に於いて、収容部3aは、ブラシ1,保護スリーブ2を全長にわたって収容し得る深さと、1本のブラシ1を収容し得る断面を持った筒状に形成されており、外周に蓋体3bを差し込んで保持する保持ベルト3cが設けられている。また蓋体3bは収容部3aの上部開口部分を覆うと共に先端部が保持ベルト3cに差し込まれて収容部3aに対する被蓋状態を保持し得るように構成されている。
次に、ブラシ1をケース本体3に収容する手順について図2により説明する。先ずブラシ1を保護スリーブ2に挿通する。このとき、保護スリーブ2に設けたつまみ片2bとは反対側にブラシ1の柄1aを対向させ、この状態で柄1aから順に保護スリーブ2に挿通する。この挿通に伴って刷毛部1bは保護スリーブ2の本体部2aに収容され、これにより、保護スリーブ2によって刷毛部1bの広がりを防止することが可能となる。
ブラシ1の柄1aの端部が保護スリーブ2のつまみ片2b側の端部に到達すると、刷毛部1bが全長にわたって保護スリーブ2に収容され、ブラシ1は保護スリーブ2と一体化して棒状の物体として取り扱うことが可能となる。
次いで、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2をケース本体3に収容する。ケース3の蓋体3bを予め捲っておくことで収容部3aを開放しておき、この収容部3aにブラシ1,保護スリーブ2を挿入する。
このとき、ブラシ1の刷毛部1bの外周が保護スリーブ2に覆われているため、収容部3aに収容する際に、刷毛部1bを構成する毛が引っ掛かって折れたり曲がったりすることがなく、円滑に収容することが可能である。またブラシ1,保護スリーブ2を収容部3aに収容したとき、保護スリーブ2の端部に設けたつまみ片3bは起立した状態を保持している。
ブラシ1,保護スリーブ2をケース本体3の収容部3aに収容した後、保護スリーブ2に設けたつまみ片2bを収容部3aの内側に入るように折込み、蓋体3bの先端部分を保持ベルト3cに差し込んで、蓋体3bによる収容部3aの保護を行うことが可能となる。このとき、保護スリーブ2に設けたつまみ片2bの折込み状態は蓋体3bの屈曲によって保持される。
上記の如くして、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2をケース本体3の収容部3aに収容することが可能であり、この状態で携帯することで、ブラシ1の刷毛部1bの広がりを防止した状態を保持することが可能となる。
更に、ケース本体3からブラシ1を取り出して使用する場合には、蓋体3bを保持ベルト3cから抜き取ると、この抜き取りに伴ってつまみ片2bが起立する。従って、指でつまみ片2bをつまんで引き上げることで、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2を収容部3aから取り出すことが可能である。このため、収容部3aの内径と保護スリーブ2の外径との差が小さく、両者の間に隙間がないような場合でも、簡単に取り出すことが可能となる。
尚、本実施例では、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2をケース本体3の収容部3aに収容する際に、ブラシ1の刷毛部1bが下側になるようにしているが、この姿勢に限定するものではなく、刷毛部1bが上側になるような姿勢で収容部3aに収容しても良いことは当然である。
次に、図3により保護スリーブ2の他の形状を示す例について説明する。尚、図に於いて、前述の実施例と同一部分及び同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
同図(a)は、保護スリーブ2を構成する本体部2aの長手方向の一方側の端部に二つのつまみ片2bと、二つの切欠部2cとを形成したものである。この場合、切欠部2cがブラシ1の柄1aの端部と対向するため、ケース本体3の収容部3aから取り出す際にはつまみ片2bをつまんで、保護スリーブ2からブラシ1を取り出す際には、切欠部2cを利用して柄1aを指でつまんで、夫々容易に取り出すことが可能である。
同図(b)は、保護スリーブ2の本体部2aの一方側(ブラシ1の柄1aを挿通する側)を傾斜させて切断することで、傾斜部2dを形成したものである。この場合、保護スリーブ2にブラシ1を挿通したとき、柄1aの端部から傾斜部2dの長さに対応した部分が露出することになる。このため、ケース本体3の収容部3aから取り出す際には、つまみ片2bをつまんで、保護スリーブ2からブラシ1を取り出す場合は、傾斜部2dから露出している柄1aをつまんで、容易に取り出すことが可能である。
同図(c)は、保護スリーブ2を構成する本体部2aの長手方向の両端につまみ片2bを設けたものである。この場合、ブラシ1を保護スリーブ2に挿通する際に、方向性を考慮する必要がなく、且つケース本体3の収容部3aから取り出す際には、つまみ片2bを指でつまんで容易に取り出すことが可能である。
同図(d)は、前述の実施例に於ける保護スリーブ2と略同じ形状を有しているが、つまみ片2bの本体部2aに対する取付部分の寸法が小さく形成されている。この場合、ブラシ1を挿通した保護スリーブ2をケース本体3の収容部3aに収容した蓋体3bによって覆う際に、つまみ片2bの収容部3a内側への屈折を容易に行うことが可能である。
上記の如き本発明に係るケースAでは、化粧の際に使用するブラシを単独で保護スリーブによって保護すると共にケース本体に収容して携帯することが可能となり、コンパクト容器等に入りきれないブラシの携帯に有利である。
本実施例に係るケースの構成を説明する断面図である。 図1のケースの展開図である。 保護スリーブの他の形状を示す例を説明する図である。
符号の説明
A ケース
1 ブラシ
1a 柄
1b 刷毛部
2 保護スリーブ
2a 本体部
2b つまみ片
2c 切欠部
2d 傾斜部
3 ケース本体
3a 収容部
3b 蓋体
3c 保持ベルト

Claims (1)

  1. 化粧用ブラシを収容して携帯する携帯用ケースであって、化粧用ブラシの長さと略等しい長さを有すると共に端部につまみ片が設けられ且つ内部に化粧用ブラシを挿通して毛並みを保護する保護スリーブと、化粧用ブラシを挿通した保護スリーブを収容する収容部を設けたケース本体と、を有することを特長とする化粧用ブラシの携帯用ケース。
JP2004303940A 2004-10-19 2004-10-19 化粧用ブラシの携帯用ケース Pending JP2006115878A (ja)

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