JPH0310890Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リツプブラシ、チークブラシ、シヤ
ドウブラシ、スポンジ製チツプ等の複数の棒状の
化粧料塗布具を収納する収納ケースに係る。

〔従来の技術〕

従来よりメークアツプ化粧料は、直接容器より
繰り出して塗布する棒状タイプのものも利用され
ているが、多数のメークアツプ化粧料は、パフや
ブラシ等の塗布具によつて容器より取り出されて
塗布されるものであつた。

これらの塗布具は、布ケースや収納容器に収納
してからハンドバツク等に携帯されており、乱雑
になるのを防止していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

これらの種々の塗布具を一緒に収納する場合、
塗布部に残留していた化粧料が他の塗布具の柄に
付着してしまつたり、刷毛等の塗布部を変形させ
てしまい、塗布しずらくさせてしまう事などがあ
つた。

〔課題を解決する為の手段〕

塗布刷毛１を保持する保持筒２は、摺動体３の
先端部に止着する。この摺動体３の後部には弾性
を有して屈曲する屈曲片１２を構成する。この屈
曲片１２の後部には係止突部９を突設する。この
係止突部９よりは係止突部よりも幅の狭い摺動片
１０を立設する。この摺動片１０の上端には押圧
突部１１を膨出する。

この摺動体３を摺動自在に収納する外筒４は、
側壁に前記摺動片１０が摺動自在に摺動する摺動
溝５を縦方向に穿設する。この摺動溝５の先端に
は前記塗布刷毛１が突出した状態で前記係止突部
９が係合する係止孔７を穿設する。摺動溝５の後
端には前記押圧突部１１が貫通し前記係止突部９
が係合する貫通孔８を穿設する。また、外筒４の
後端には尾栓６を挿嵌止着する。以上より化粧料
塗布具Ａを構成する。

ケース体Ｂは、端面に前記化粧料塗布具Ａの外
筒４を抜脱自在に挿入嵌着する収納孔１３を複数
ケ所に穿設する。この収納孔１３入口付近には、
前記化粧料塗布具Ａを収納した際、前記押圧突部
１１が当接し押圧され、係止孔７及び貫通孔８と
の係合を解除し、押圧突部１１が乗り越える事の
可能な突条１６を穿設する。この突条１６の下方
には、突条１６より内径が拡大し、突条１６を乗
り越えた押圧突部１１が押圧されないで係合する
凹溝１５を刻設する。

本考案化粧料塗布具収納ケースは、上記ケース
体Ｂに複数本の前記化粧料塗布具Ａを収納したも
のである。

〔作用〕

本考案に使用される化粧料塗布具Ａは、外筒４
を保持して押圧突部１１を押圧すると、係止突部
９が外筒４内へ突入し、係止突部９と貫通孔８の
係合が解除されるもので、指先等で押圧突部１１
及び摺動片１０を衝動溝５にならつて摺動させ、
塗布刷毛１を外筒４より露出できるものであり、
摺動片１０が係止孔７に当接し、押圧突部１１の
押圧を中止したた所で係止突部９が係止孔７と係
合し、塗布圧力などで摺動体３が外筒４内へ後退
するのを防止するものである。又、収納時には再
び押圧突部１１を押圧し、係止突部９と係止孔７
との係合を解除して摺動降下させれば塗布刷毛１
を外筒４内に収容できる。

この化粧料塗布具Ａをケース体Ｂの収納孔１３
へ抜脱自在に挿入嵌着させる時、塗布刷毛１を繰
り出したまま挿入すると、押圧突部１１が収納孔
１３入口付近に突設した突条１６に当接する。こ
の時押圧突部１１は、突条１６に当接した事によ
り下方に押圧され、係止突部９と係止孔７との係
合が解除される。

そして、外筒４の挿入を続行するに従い、摺動
片１０が摺動溝５に係合して摺動体３は外筒４内
を降下する。又、外筒４の貫通孔８に摺動片１０
が到達し、押圧突部１１の摺動が阻止されると、
外筒４全体が収納孔１３内で突条１６と押圧突部
１１が当接している反対面に接近し、押圧突部１
１は突条１６を越えて凹溝１５に突入し、係止突
部９が再び貫通孔８と係合する。

次にこのケース体Ｂに収納された化粧料塗布具
Ａを抜脱する時は、収納孔１３より露出した外筒
４及び尾栓６を抓み、引き抜くと、まず外筒４が
抜脱してくる。しかし、押圧突部１１は再び突条
１６によつて下方に押圧されて、係止突部９と貫
通孔８との係合が解除される。そして、摺動体３
が摺動して塗布刷毛１が外筒４より露出し、摺動
片１０が係止孔７に到達し、摺動が阻止された
後、外筒４が収納孔１３内で突条１６と押圧突部
１１が当接している反対面に接近して押圧突部１
１が突条１６を越えて、塗布刷毛１が外筒４より
露出した化粧料塗布具Ａの抜脱が完了する。

〔実施例〕

塗布刷毛１を保持する保持筒２は、摺動体３の
先端部に止着されている。この摺動体３の後部に
は、弾性を有して屈曲する屈曲片１２が構成され
ている。この屈曲片１２には、係止突部９が突出
し、この係止突部９には、係止突部９よりも幅の
狭い摺動片１０を立設し、この摺動片１０の上端
には押圧突部１１が膨出している。

この摺動体３は、外筒４内に出没自在に収納さ
れている。この外筒４の側壁には、摺動溝５が穿
設され、この摺動溝５の先端には係止孔７が、後
端には貫通孔８が、それぞれ連続して穿設されて
いる。尚、この摺動溝５は、前記摺動体３の摺動
片１０が貫通し摺動可能となつており、係止孔７
は、摺動体３の係止突部９が係合可能となつてお
り、貫通孔８は、摺動体３の押圧突部１１が貫通
可能で且つ係止突部９が係合可能となつている。
そして、係止突部９が係止孔７に係合した時塗布
刷毛１が外筒４より突出し、貫通孔８に係合した
時塗布刷毛１が外筒４内に収納される様構成して
いる。また、摺動体３の摺動片１０の高さは、外
筒４の摺動溝５の部分の肉厚よりも大となつてい
る。その結果、係止孔７若しくは貫通孔８に係合
した係止突部９は、押圧突部１１を押圧する事に
より外筒内に侵入して係合が解除され、摺動片１
０が摺動溝５に突入可能、つまり摺動体３が摺動
可能となる様構成されている。

また、外筒４の後端には尾栓６が挿嵌止着され
ている。以上構成が化粧料塗布具Ａである。

前記構成の化粧料塗布具Ａ、即ち紅筆、アイシ
ヤドウブラシ、チークブラシ、及びスポンジ製チ
ツプ等を複数本収納するケース体Ｂについて説明
する。

ケース体Ｂの端面には、化粧料塗布具Ａが挿入
される収納孔１３がそれぞれ穿設されている。こ
の収納孔１３の内壁には、化粧料塗布具Ａの外筒
４を抜脱自在に保持する嵌合用リブ１４が複数本
縦状に穿設されている。また収納孔１３の開口部
付近の内側壁には、化粧料塗布具Ａの外筒４より
突出した押圧突部１１が当接する突条１６が周設
されている。尚、この突条１６は、押圧突部１１
を押下し、且つ押圧突部１１が乗り越える事が可
能に構成されている。更に、この突条１６の下方
には、突条１６より外径が拡大した凹溝１５が周
設されている。この凹溝１５は、突条１６を乗り
越えた押圧突部１１を押下しない様構成されてい
る。また、ケース体Ｂの端部側壁には、収納孔１
３より露出した化粧料塗布具Ａの外筒４及び尾栓
６を被う蓋体１７が抜脱自在に嵌着する挿嵌部１
８を設けている。この挿嵌部１８には係合リブ１
９を穿設している。

〔考案の効果〕

化粧料塗布具Ａを収納した際、ケース体Ｂより
露出する外筒４及び尾栓６を抓み抜き取る操作で
外筒４より塗布刷毛１を繰り出させ、係止突部９
を係止孔７に係合させた使用状態として抜脱を完
了させる事がてきるもので、押圧突部１１を指先
等で操作する手間を省くものである。

更に、収納する際も塗布刷毛１を繰り出したま
ま収納孔１３に挿入すれば、塗布刷毛１及び摺動
体３を外筒４内へ収容した状態でケース体Ｂへの
収納は完了でき、やはり押圧突部１１を操作して
塗布刷毛１を収納する手間が省けるものである。

又、ケース体Ｂ収納時押圧突部１１は、凹溝１
５に突入し係止突部９は貫通孔８と係合している
為、携帯時の摺動や衝撃で抜脱したり、摺動体３
及び塗布刷毛１が繰り出たりする事はない。

更に、各化粧料塗布具Ａは各々の収納孔１３内
に収納される為、他の化粧料塗布具Ａに残留した
化粧料が外筒４に付着したりする事がなく、美麗
に携帯できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例の化粧料塗布具の分解
斜視図。第２図は、本考案実施例のケース体の斜
視図。第３図は、化粧料塗布具の塗布部を露出さ
せた状態の側断面図。第４図は、化粧料塗布具の
塗布部を収納させた状態の側断面図。第５図は、
ケース体より化粧料塗布具を抜脱する時の部分拡
大断面図。第６図は、ケース体に化粧料塗布具を
挿入する時の部分拡大断面図。 １……塗布刷毛、２……保持筒、３……摺動
体、４……外筒、５……摺動溝、６……尾栓、７
……係止孔、８……貫通孔、９……係止突部、１
０……摺動片、１１……押圧突部、１２……屈曲
片、１３……収納孔、１４……嵌合用リブ、１５
……凹溝、１６……突条、１７……蓋体、１８…
…挿嵌部、１９……係合リブ、Ａ……化粧料塗布
具、Ｂ……ケース体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 塗布刷毛１を保持する保持筒２と、該保持筒２
   を先端部に止着し、後部には弾性を有して屈曲す
   る屈曲片１２を構成し、該屈曲片１２の後部には
   係止突部９が突設し、該係止突部９よりは係止突
   部９よりも幅の狭い摺動片１０を立設し、該摺動
   片１０の上端には押圧突部１１が膨出した摺動体
   ３と、該摺動体３を摺動自在に収納し、前記摺動
   片１０が摺動自在に摺動する摺動溝５が縦方向に
   穿設され、該摺動溝５の先端には前記塗布刷毛１
   が突出した状態で前記係止突部９が係合する係止
   孔７を穿設し、摺動溝５の後端には前記押圧突部
   １１が貫通し前記塗布刷毛１が収納された状態で
   前記係止突部９が係合する貫通孔８が穿設され、
   後端より尾栓６を挿嵌止着した外筒４とから成
   り、押圧突部１１を押圧する事により係止孔７及
   び貫通孔８と係止突部９の係合が解除され、前記
   摺動片１０が前記摺動溝５に突入可能となる化粧
   料塗布具Ａを、 前記化粧料塗布具Ａの外筒４を抜脱自在に挿入
   嵌着する収納孔１３が複数ケ所穿設され、収納孔
   １３入口付近には、前記化粧料塗布具Ａを収納し
   た際、前記押圧突部１１が当接し押圧され、係止
   孔７及び貫通孔８との係合を解除し、押圧突部１
   １が乗り越える事の可能な突条１６を突設し、該
   突条１６の下方には、突条１６より内径が拡大
   し、突条１６を乗り越えた押圧突部１１が押圧さ
   れないで係合する凹溝１５が刻設されたケース本
   体Ｂへ、 複数本収納した事を特徴とする化粧料塗布具収
   納ケース。