JPH06135105A

JPH06135105A - ラベル作成用インクリボンカセット

Info

Publication number: JPH06135105A
Application number: JP9383693A
Authority: JP
Inventors: Akira Yamashita; 明浦山下; Toshiaki Amano; 敏明天野; Kazutaka Suzuki; 一高鈴木
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1992-09-11
Filing date: 1993-03-30
Publication date: 1994-05-17
Anticipated expiration: 2016-09-04
Also published as: JP3204791B2

Abstract

(57)【要約】【目的】ワープロ用の熱転写プリンタとして使用され
ているプリンタに搭載しラベルを作成できるラベル作成
用インクリボンカセットを提供するものである。【構成】平面略矩形のリボンカセットケース１内に、
回転自在に支持された略円筒状のコア２ａ，２ｂ，２ｃ
の３個が配置されている。これらの一つのコア２ａには
被転写テープ３が巻回されており、残りの２個の一方の
コア２ｂには熱転写用のインクリボン４が巻回され、も
う一方のコア２ｃはインクリボン４の巻取り用として配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はラベル作成用インクリボ
ンカセットに関し、特に熱転写プリンタに装着してラベ
ルテープに対して熱転写方式あるいは感熱方式等により
印字をおこなうことに使用されるラベル作成用インクリ
ボンカセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より所望の画情報を粘着剤を有する
ラベルに印字し、ファイルの背表紙に貼ったり、オーデ
ィオ（ビデオ）カセットのインデックスとして使用した
り、自分の持ち物に名前を書いたラベルを貼ったりする
ようなラベルを作成できるラベルプリンタ及びそのラベ
ルプリンタ用のリボンカセットが提案されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなラベルプリンタはラベル作成専用機となっており、
ラベル作成以外に使い道が無く、汎用性がないという問
題があった。

【０００４】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、主にワ
ープロ用のプリンタとして使用されている熱転写プリン
タに搭載することによりラベルを作成できるラベル作成
用インクリボンカセットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項１に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットは、サーマルヘッドの熱エネルギーにより
ラベルテープに対して印字が行なわれる印字部よりも前
記ラベルテープが搬送される方向における下流側に、前
記ラベルテープを熱転写プリンタのプラテンから離反す
る方向にガイドするためのガイド部を設けたことを特徴
とする。

【０００６】また、請求項２に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項１に記載のものにおい
て、インクリボンカセットのケース内には、ラベルテー
プとしての被転写テープと、この被転写テープに対し
て、サーマルヘッドの熱エネルギーにより転写されるイ
ンクを保持した熱転写インクリボンとが収納されている
ことを特徴とする。

【０００７】また、請求項３に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、サーマルヘッドの熱エネルギーに
より印字のおこなわれた後のラベルテープの少なくとも
一部を収納するための収納部を設けたことを特徴とす
る。

【０００８】また、請求項４に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項３に記載のものにおい
て、インクリボンカセットのケース内には、ラベルテー
プとしての被転写テープと、この被転写テープに対し
て、サーマルヘッドの熱エネルギーにより転写されるイ
ンクを保持した熱転写インクリボンとが収納されている
ことを特徴とする。

【０００９】また、請求項５に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項４に記載のものにおい
て、更に前記収納部へ前記被転写テープを誘導するため
の案内路が形成されていることを特徴とする。

【００１０】また、請求項６に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項４に記載のものにおい
て、更に前記収納部に、該収納部に導入された前記イン
クの転写がおこなわれた後の被転写テープの先端部を保
持する保持部を設けたことを特徴とする。

【００１１】また、請求項７に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項６に記載のものにおい
て、更に前記収納部に、前記インクの転写がおこなわれ
た後の被転写テープの先端部を前記保持部まで誘導する
案内部材を設けたことを特徴とする。

【００１２】また、請求項８に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項４に記載のものにおい
て、更に前記収納部に前記インクの転写がおこなわれた
後の被転写テープの先端部を保持する保持部と、該保持
部に保持されている被転写テープの後端部を湾曲させな
がら導出させる開口部とを設けたことを特徴とする。

【００１３】また、請求項９に記載のラベル作成用イン
クリボンカセットは、上記請求項４に記載のものにおい
て、更に前記インクリボンカセットの上面に、前記収納
部に収納された被転写テープの少なくとも一部が露出す
るような開口部を設けたことを特徴とする。

【００１４】また、請求項１０に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項２に記載のものにお
いて、インクリボンカセットの、サーマルヘッドが待機
するための凹部の少なくとも一方の側に、熱転写インク
リボンと被転写テープとが非印字時に非接触状態となる
ように、インクリボンと被転写テープとの分離部を設け
たことを特徴とする。

【００１５】また、請求項１１に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１に記載のものにお
いて、収納されるテープが感熱記録層を備えたテープで
あることを特徴とする。

【００１６】また、請求項１２に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項３に記載のものにお
いて、収納されるテープが感熱記録層を備えたテープで
あることを特徴とする。

【００１７】また、請求項１３に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、サーマルヘッドの熱エネルギー
によりラベルテープに対して印字が行なわれる印字部よ
りも前記ラベルテープが搬送される方向における上流側
に、前記ラベルテープのカールを矯正するためのカール
矯正部を設けたことを特徴とする。

【００１８】また、請求項１４に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１３に記載のものに
おいて、インクリボンカセットのケース内には、ラベル
テープとしての被転写テープと、この被転写テープに対
して、サーマルヘッドの熱エネルギーにより転写される
インクを保持した熱転写インクリボンとが収納されてい
ることを特徴とする。

【００１９】また、請求項１５に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１３に記載のものに
おいて、収納されるテープが感熱記録層を備えたテープ
であることを特徴とする。

【００２０】また、請求項１６に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、インクリボンカセットの一部
が、前記インクリボンカセットが搭載される熱転写プリ
ンタのキャリッジに設けられた用紙ガイドの内側面より
も前記熱転写プリンタのプラテン側に位置していること
を特徴とする。

【００２１】また、請求項１７に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１６に記載のものに
おいて、インクリボンカセットのケース内には、ラベル
テープとしての被転写テープと、この被転写テープに対
して、サーマルヘッドの熱エネルギーにより転写される
インクを保持した熱転写インクリボンとが収納されてい
ることを特徴とする。

【００２２】また、請求項１８に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１６に記載のものに
おいて、収納されるテープが感熱記録層を備えたテープ
であることを特徴とする。

【００２３】また、請求項１９に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、インクリボンカセットのケース
の熱転写プリンタのプラテンと対向する側であって、サ
ーマルヘッドの熱エネルギーにより印字が行なわれる印
字部よりも前記ラベルテープが搬送される方向における
下流側に、前記ラベルテープの幅方向をガイドするため
のガイド部を設けたことを特徴とする。

【００２４】また、請求項２０に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１９に記載のものに
おいて、インクリボンカセットのケース内には、ラベル
テープとしての被転写テープと、この被転写テープに対
して、サーマルヘッドの熱エネルギーにより転写される
インクを保持した熱転写インクリボンとが収納されてい
ることを特徴とする。

【００２５】また、請求項２１に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項１９に記載のものに
おいて、収納されるテープが感熱記録層を備えたテープ
であることを特徴とする。

【００２６】また、請求項２２に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、インクリボンカセットのケース
内に収容された熱転写インクリボンを供給する側のコア
に、所定の負荷を与えるための負荷付与手段を設けたこ
とを特徴とする。

【００２７】また、請求項２３に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、インクリボンカセットのケース
内に収容されたラベルテープを供給するラベルテープ供
給コアに、該ラベルテープの巻き乱れを防止するための
巻き乱れ防止部材を設けたことを特徴とする。

【００２８】また、請求項２４に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項２３に記載のものに
おいて、インクリボンカセットのケース内には、ラベル
テープとしての被転写テープと、この被転写テープに対
してにサーマルヘッドの熱エネルギーにより転写される
インクを保持した熱転写インクリボンとが収納されてい
ることを特徴とする。

【００２９】また、請求項２５に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、上記請求項２３に記載のものに
おいて、収納されるテープが感熱記録層を備えたテープ
であることを特徴とする。

【００３０】また、請求項２６に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、ラベルテープが、インクリボン
カセットが熱転写プリンタのキャリッジに搭載された際
に、その一部が前記キャリッジに設けられた用紙ガイド
の内側面よりも前記熱転写プリンタのプラテン側に位置
するような状態とされていることを特徴とする。

【００３１】また、請求項２７に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、インクリボンカセットのケース
内に収容されている被転写テープの、供給コアから印字
部へ至るまでの搬送経路が、少なくとも前記インクリボ
ンカセットの初期状態においてほぼ直線状とされている
ことを特徴とする。

【００３２】また、請求項２８に記載のラベル作成用イ
ンクリボンカセットは、インクリボンカセットのケース
内に収容されている被転写テープの、供給コアから印字
部へ至るまでの搬送経路を、一方向にのみ凸となるほぼ
滑らか曲線状としたことを特徴とする。

【００３３】

【作用】請求項１に記載のラベル作成用インクリボンカ
セットにおいては、印字部において印字の終了したラベ
ルテープは、テープが搬送される方向における下流側に
設けられたガイド部材によりプラテンから離反する方向
にガイドされる。

【００３４】請求項２に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、熱転写プリンタに搭載して印刷
処理を実行すると、サーマルヘッドは通常の発熱印刷動
作を行なうが、このときサーマルヘッドとプラテンとの
間にはインクリボンと転写テープとが重なった状態で配
置されるので、サーマルヘッドがインクリボンと被転写
テープをプラテンに押しつけた状態で印刷指令信号に従
って発熱することにより、インクリボンのインクが被転
写テープに転写される。すなわち、所望の画像が被転写
テープに熱転写されることにより印字が行なわれる。そ
して、このようなサーマルヘッドの発熱印刷動作中にキ
ャリッジがプラテンとサーマルヘッドとによる挟持力に
よってキャリッジの移動に従いインクリボン巻回部と被
転写テープ巻回部とからそれぞれ引き出される。そし
て、サーマルヘッドとプラテンとの間を通過したインク
リボンはインクリボン巻取部に巻きとられ、サーマルヘ
ッドとプラテンとの間を通過して印字が完了した被転写
テープはガイド部材にガイドされてプラテンから離れる
方向に案内される。そして、この印字が完了した被転写
テープを所要の長さに切り取ってラベルとして使用する
ことができる。また、ガイド部材により印字が完了した
被転写テープがプラテンから離れる方向に案内されるた
め、この印字が完了した被転写テープが印字動作に伴う
キャリッジの往復動によってキャリッジとプラテンとの
間に挟みこまれて被転写テープが汚れたり、傷ついたり
するということがない。

【００３５】請求項３に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、印字が完了した後のラベルテー
プを一定長さ（例えば、数十文字分）だけインクリボン
カセットのケース内に溜めておくことができるので、印
字が完了した被転写テープが印字動作に伴うキャリッジ
の往復動によってキャリッジとプラテンとの間に挟みこ
まれて被転写テープが汚れたり、傷ついたりすることが
ない。

【００３６】請求項４に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、印字が完了した後の被転写テー
プを一定長さ（例えば、数十文字分）だけインクリボン
カセットのケース内に溜めておくことができる請求項５
に記載のラベル作成用インクリボンカセットにおいて
は、印字が終了した被転写テープがスムースに収納部ま
で案内される。

【００３７】請求項６に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、印字が終了した被転写テープの
先端部が保持されるとともに、印字の終了した被転写テ
ープが確実にかつ一定の形状で収納部内に溜められる。

【００３８】請求項７に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、印字が終了被転写テープの先端
部がスムースに保持部まで誘導される。

【００３９】請求項８に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、印字が終了した被転写テープが
収納部に収納されるとともに、収納部に収納しきれない
被転写テープが湾曲しながら、かつすみやかにケース外
に導出される。

【００４０】請求項９に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセットにおいては、インクリボンカセットの上面に
形成された第２の開口部からハサミを挿入することがで
き、このハサミにより印字の終了した被転写テープを容
易に切断することができる。

【００４１】請求項１０に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットの未使
用期間が長くてもインクリボンと被転写テープとがくっ
ついてしまうことはない。

【００４２】請求項１１に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、感熱記録層を備えたテープ
が、テープが搬送される方向における下流側に設けられ
たガイド部材によりプラテンから離反する方向にガイド
される。

【００４３】請求項１２に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、印字が完了した後の感熱記録
層を備えたテープを一定長さ（例えば、数十文字分）だ
けインクリボンカセットのケース内に溜めておくことが
できる。

【００４４】請求項１３に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、ラベルテープの曲がりぐせが
矯正されてラベルテープの走行が安定する。

【００４５】請求項１４に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、被転写テープの曲がりぐせが
矯正されて被転写テープの走行が安定する。

【００４６】請求項１５に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、感熱記録層を備えたテープの
曲がりぐせが矯正されてラベルテープの走行が安定す
る。

【００４７】請求項１６に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットの熱転
写プリンタのキャリッジへ装着がスムースに行なわれ
る。また、印字を行なう際にサーマルヘッドによるラベ
ルテープのプラテンに対する圧接が確実に行なわれるよ
うになり、ラベルテープのインクリボンカセットケース
からの引き出しが確実に行なわれる。

【００４８】請求項１７に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットの熱転
写プリンタのキャリッジへ装着する際に、インクリボン
がサーマルヘッド等に引っかかって皺が発生するという
恐れがなく、その装着がスムースに行なわれる。また、
印字を行なう際にサーマルヘッドによる被転写テープの
プラテンに対する圧接が確実に行なわれるようになり、
被転写テープのインクリボンカセットケースからの引き
出しが確実に行なわれる。

【００４９】請求項１８に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットの熱転
写プリンタのキャリッジへ装着がスムースに行なわれ
る。また、印字を行なう際にサーマルヘッドによるラベ
ルテープのプラテンに対する圧接が確実に行なわれるよ
うになり、感熱記録層を備えたテープのインクリボンカ
セットケースからの引き出しが確実に行なわれる。

【００５０】請求項１９に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、印字が終了したラベルテープ
が幅方向のガイド部材によりガイドされて斜行すること
なく移送される。

【００５１】請求項２０に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、印字が終了した被転写テープ
が幅方向のガイド部材によりガイドされて斜行すること
なく移送される。

【００５２】請求項２１に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、印字が終了した感熱記録層を
備えたテープが幅方向のガイド部材によりガイドされて
斜行することなく移送される。

【００５３】請求項２２に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットのケー
ス内に収容された熱転写インクリボン供給コアが常に所
定の負荷を与えられることになり、インクリボンがその
幅方向にがたつくことなく移送される。

【００５４】請求項２３に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットのケー
ス内に収容されたラベルテープに巻き乱れが発生するこ
とがない。

【００５５】請求項２４に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットのケー
ス内に収容された被転写テープに巻き乱れが発生するこ
とがない。

【００５６】請求項２５に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットのケー
ス内に収容された感熱記録層を備えたテープに巻き乱れ
が発生することがない。

【００５７】請求項２６に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、インクリボンカセットを熱転
写プリンタのキャリッジに装着する際に、ラベルテープ
がサーマルヘッド等に引っかかる恐れがなく、インクリ
ボンカセットのキャリッジへの装着がスムースに行なわ
れる。

【００５８】請求項２７に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、印字動作時におけるラベルテ
ープの引き出し負荷が低減される。

【００５９】請求項２８に記載のラベル作成用インクリ
ボンカセットにおいては、印字動作時におけるラベルテ
ープの引き出し負荷が低減される。

【００６０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。

【００６１】図１は、本発明のラベル作成用インクリボ
ンカセットの第１の実施例を示す要部の平面図であり、
図２は、通常のインクリボンを搭載して通常の用紙に対
して印字を行なうとともに、本発明のラベル作成用イン
クリボンカセットを搭載することにより被転写テープに
対する印字を行なうことが可能な熱転写プリンタの一例
を示す全体斜視図である。

【００６２】本実施例のインクリボンカセットは、図１
に示すように、平面略矩形のリボンカセットケース１内
に、回転自在に支持された略円筒状の３個のコア２ａ，
２ｂ，２ｃが配置されている。これら３個のコアのう
ち、コア２ａには文字、画像等が熱転写されるラベルテ
ープとしての被転写テープ３が巻回されており、残りの
２個うちの一方のコア２ｂには熱転写用のインクリボン
４が巻回され、もう一方のコア２ｃは熱転写用のインク
リボン４の巻取り用として配置されている。被転写テー
プ３は剥離紙と粘着剤部と印字部の３層からなっており
インクリボン４及び被転写テープ３の移送経路にはそれ
ぞれ回転自在に支持されたガイドローラ５ａ、およびガ
イドローラ５ｂ、５ｃが配設されている。

【００６３】また、被転写テープ３が巻回されているコ
ア２ａとインクリボン４の巻取り用として配置されてい
るコア２ｃの内周面にはそれぞれ複数のキー溝６が周方
向に間隔を隔ててスプライン状に形成されており、図中
左方のインクリボン４の巻取り用として配置されている
コア２ｃの内周面および図中右方の被転写テープ３が巻
回されているコア２ａの内周面は、それぞれ図２に示し
た熱転写プリンタ７のキャリッジ８上に突設されている
巻取りボビン９および送出しボビン１０が係合しうるよ
うに構成されている。

【００６４】またリボンカセットケース１には、熱転写
プリンタ７のキャリッジ８に設けられている印字ヘッド
としてのサーマルヘッド１１が配置されるための凹部１
２が形成されており、この凹部１２においてインクリボ
ン４及び被転写テープ３の中間部がリボンカセットケー
ス１から導出されている。被転写テープ３は被転写テー
プ３が巻回されているコア２ａからガイドローラ５ａを
経て凹部１２の開口２６から一旦リボンカセットケース
１外に導出された後、再び凹部１２の開口２７からリボ
ンカセットケース内に導入される。

【００６５】一方、インクリボン４は、インクリボンが
巻回されているコア２ｂからガイドローラ５ｂを経て凹
部１２の開口２６から一旦リボンカセットケース１外に
導出された後、再び凹部１２の開口２７からリボンカセ
ットケース内に導入され、ガイドローラ５ｃを経てコア
２ｃに巻き取られる。

【００６６】被転写テープ３とインクリボン４とは、凹
部１２の開口２６と開口２７との間において熱転写プリ
ンタ７のプラテン１４とサーマルヘッド１１との間に、
互いに重なりうる状態で配置されることになり、この位
置においてサーマルヘッド１１によりインクリボン４の
インクが被転写テープ４に熱転写される、いわゆる印字
動作が行なわれることになる。

【００６７】また、カセットケース１の凹部１２の開口
２７近傍には、この開口２７からカセットケース１内に
導入された被転写テープ３をガイドするためのガイド部
１３が形成されており、その被転写テープ３の搬送方向
における下流側には案内路１６および印字が終了した被
転写テープ３を収納するための収納部１５が設けられて
いる。また、収納部１５の更に下流側には、収納部１５
に収納される被転写テープ３の先端部３ａを保持するた
めの階段状の保持部１７が形成されている。

【００６８】収納部１５は、案内部材１８ａ、１８ｂお
よび１８ｃによって囲まれるような空間となっており、
収納部１５に導入されてくる被転写テープ３の先端部３
ａは、後述するようにこの案内部材１８ａ、１８ｂおよ
び１８ｃによりガイドされて保持部１７まで誘導され
る。

【００６９】また、収納部１５の側方には第１の開口部
１９が形成されており、後述するように印字動作が進行
するにしたがって収納部１５に収納しきれなくなった被
転写テープ３を湾曲させてこの第１の開口部１９からカ
セットケース１外へ導出することができるようになって
いる。

【００７０】また、カセットケース１の凹部１２の近傍
の部分は、後述するように、そのインクリボンカセット
が搭載される熱転写プリンタのプラテン１４と対向する
側の面がプラテン１４側に突出した突出部２８ａ、２８
ｂとされており、図２に示す熱転写プリンタ７のキャリ
ッジ８に設けられている用紙ガイド２９の内側面２９ａ
よりも突出部２８ａ、２８ｂがプラテン１４側に位置す
るようになっている。

【００７１】これは、インクリボンカセットをキャリッ
ジ８上に装着する際の作業性の向上と印字時における被
転写テープ３の安定した引き出し動作の実現とを目的と
するものであり、本発明のラベル作成用インクリボンカ
セットが使用される熱転写プリンタは、本来、通常の用
紙に対して印刷を行なうことを主たる目的としているも
のであるため、通常の用紙に対する印刷動作を円滑に行
なうためのインクリボンカセットでは、用紙のプラテン
上への挿入がスムースに行なえるようにキャリッジに設
けられた用紙ガイドよりもインクリボンカセットのケー
スがプラテン側に突出しないような構成とされており、
このような構造とすることにより、用紙をプラテン上に
挿入する際に用紙の先端がカセットケースに引っかから
ないようにしている。

【００７２】また、プラテン自体も高品質の印字を実現
するために硬度の高いゴム材料により形成されている。

【００７３】そのため、通常のインクリボンカセットと
同じ構造のカセットケースを用いてラベル作成用のイン
クリボンカセットを構成した場合には、被転写テープ自
体が屈曲性が悪い（インクリボンの厚さが５〜８μｍで
あるのに対してラベル用の被転写テープの厚さは０．５
〜０．８ｍｍであり、その厚さがインクリボンに比べて
約１００倍と著しく大きく、そのためインクリボンに比
べてその屈曲性は著しく悪い）ため、インクリボンカセ
ットをキャリッジに装着する際に、この被転写テープが
サーマルヘッドに当接したときに屈曲してサーマルヘッ
ドから逃げることができず、そのためこの被転写テープ
とサーマルヘッドとの間にあるインクリボンがサーマル
ヘッドに引っかかり、皺が発生してしまう。

【００７４】また、被転写テープは通常の用紙に比べて
プラテンとの摩擦力が低いことに加えて、その屈曲性が
悪いため、カセットケースの引き出し口近傍からプラテ
ンまでの距離が長いと、その間における被転写テープ３
自身の湾曲等により、被転写テープのプラテンに対する
圧接が不十分となってプラテンと被転写テープとの間で
滑りを生じることがある。

【００７５】これに対して、本実施例のようにカセット
ケース１の凹部１２の近傍の部分にプラテン１４側に突
出した突出部２８ａ、２８ｂを形成してカセットケース
１外に導出された被転写テープ３とプラテン１４との距
離が短くなるように構成しておけば、インクリボンカセ
ットのキャリッジ８上への装着を、インクリボンに皺を
発生させることなくスムースに行なうことができるとと
もに、サーマルヘッドのプラテンに対する圧接圧が通常
の用紙への印刷に適したままの設定であっても、プラテ
ンと被転写テープとの間において滑りが発生することが
なく、被転写テープ３のカセットケース１からの引き出
しを安定的に行なうことができる。

【００７６】次に、本実施例のラベル作成用インクリボ
ンカセットを用いて被転写テープ３に印字を行なう状態
を、図３から図１６を用いて説明する。

【００７７】図３は本実施例のラベル作成用インクリボ
ンカセットを熱転写プリンタ７のキャリッジ８上に搭載
して印字を開始する状態を示したものであり、図示のよ
うにカセットケース１の突出部２８ａ、２８ｂは、キャ
リッジ８に設けられている用紙ガイド２９の内側面２９
ａよりもプラテン１４側に位置しており、このような位
置関係となるようにカセットケース１の突出部２８ａ、
２８ｂを形成することにより、インクリボンカセットを
キャリッジに装着する際に、インクリボン４がサーマル
ヘッド１１に引っかかって皺が発生するという恐れがな
く、その装着をスムースに、かつ確実に行なうことがで
きる。また、被転写テープ３とプラテン１４との距離が
近くなるため、印字を行なう際にサーマルヘッド１１に
よる被転写テープ３のプラテン１４に対する圧接が確実
に行なわれるようになり、被転写テープ３のインクリボ
ンカセットケース１からの引き出しを確実に行なうこと
ができる。

【００７８】印字動作が開始されると、被転写テープ３
およびインクリボン４が互いに重なった状態でサーマル
ヘッド１１によりプラテン１４に圧接され、この状態で
キャリッジを図中矢印Ａで示す方向に移動させつつサー
マルヘッドに通電を行なうことにより、サーマルヘッド
１１の熱エネルギーによってインクリボン４のインクが
被転写テープ３に転写される。

【００７９】インクを転写されて印字が終了した後の被
転写テープ３は、リボンカセットケース１のサーマルヘ
ッド１１が配置される凹部１２近傍に設けられたガイド
部１３によりプラテン１４から離反する方向にガイドさ
れてリボンカセットケース１内の収納部１５に案内路１
６を経て導かれることになり、印字の終了した被転写テ
ープ３がプラテン１４とキャリッジ８との間に挟み込ま
れることなく、簡単かつ確実に回収されることになる。

【００８０】図４乃至図９は、図３に示す状態から印字
動作が進行して、印字の終了した被転写テープ３が移送
され、収納部１５に収納されてゆく状態を順に示したも
のである。尚、この図４乃至図９では、インクリボンカ
セットが搭載されるプリンタのキャリッジ８は省略して
ある。

【００８１】図４から図６に示すように、被転写テープ
３の先端部３ａは、移送されるにしたがって収納部１５
を構成する案内部材１８ａ，１８ｂ，１８ｃによりガイ
ドされて保持部１７まで誘導される。

【００８２】図７は被転写テープ３の先端部３ａが保持
部１７に完全に保持された状態を示したものであり、図
示のように保持部１７まで誘導された先端部３ａはリボ
ンカセットケース１の後方に形成された階段状の保持部
１７により保持される。

【００８３】図８および図９は、印字動作が進行して被
転写テープ３が更に移送されるのにともなって、収納部
１５に収納しきれなくなった被転写テープ３が収納部１
５に形成された開口部１９から湾曲しながらリボンカセ
ットケース１外に導出している状態を示したものであ
り、図示のように先端３ａが保持部１７により保持され
るとともに、印字動作の進行（図中の左から右へのキャ
リッジ移動）に伴って、収納部１５に収納しきれなくな
った被転写テープ３の後端部３ｂが、収納部１５のほぼ
中央のリボンカセットケース１の側面に設けられた第１
の開口部１９湾曲しながらリボンカセットケース１外に
導出されてゆく。

【００８４】このように印字の終了した被転写テープ３
が、その長さが長くなっても湾曲した形でリボンカセッ
トケース１に保持されつづけるので、キャリッジ８の往
復動によって被転写テープ３がプリンタ内を引きずられ
て移動するようなことはなく、したがって、印字面が常
にきれいな状態に保たれる。

【００８５】図１０は本実施例のインクリボンカセット
を熱転写プリンタ７のキャリッジ８上に搭載した状態を
示した斜視図であり、図１０に示すようにインクリボン
カセケース１の上面の収納部１５に対向する位置には、
収納部１５に収納された被転写テープ３の一部が露出す
るように第２の開口部２０が形成されており、使用者
は、この第２の開口部２０からハサミを挿入することに
より印字の終了した被転写テープ３を切断することがで
きるようになっている。

【００８６】図１１および図１２は、この第２の開口部
２０の状態を説明するための図であり、開口部２０近傍
の収納部１５の壁の一部が他の部分よりも一段低い壁２
１になっており、このような構造としたことにより、図
１２で示すようにハサミ２２を第２の開口部２０から挿
入する際にハサミを完全に開くことができるとともに、
一旦挿入されたハサミ２２の先端は一段低い壁２１によ
り規制されて、リボンカセットケース１の外にはみ出す
ことがないので、被転写テープ３を切断するときにハサ
ミ２２によりプリンタのキャリッジを駆動するためのベ
ルトなど等、他の部分を傷つけるおそれがない。

【００８７】図１３は、本実施例のラベル作成用インク
リボンカセットを熱転写プリンタのキャリッジ上に搭載
したときの非印字時の状態を示したものである。図示の
ようにリボンカセットケース１におけるサーマルヘッド
１１が配置される凹部１２の開口２６および２７の近傍
に設けられた一対の分離部２３ａ、２３ｂにより、イン
クリボン４と被転写テープ３とが非印字時には非接触状
態となるように保持されるので、例え未使用期間が長期
間に及んでもインクリボン４と被転写テープ３とがくっ
ついてしまって次回の使用時に支障をきたすという恐れ
はない。

【００８８】またこの分離部２３は凹部のどちらか一方
に形成してあれば、インクリボン４と被転写テープ３と
が完全な非接触状態にはならないもののが、両者間の接
触面積を大幅に減少させることができ、分離部２３を凹
部１２近傍の両側に設けた場合とほぼ同様な効果を得る
ことができる。

【００８９】図１４、図１５はそれぞれ本実施例のイン
クリボンカセットの使い始め、および使い終わりの状態
を示したものである。リボンカセットの印字部のテープ
が搬送される方向における上流側に常時被転写テープ３
の非印字面から押しあてている押しあて部材２４と、そ
の直後に印字面から押しあてているガイドローラ５ａと
が、被転写テープ３のカールを矯正するカール矯正部２
５として機能しているので、送りだし側のコア２ａに巻
回されている被転写テープ３に付いた巻きぐせによるカ
ールを印字前に直すことができる。したがって印字時の
インクリボン４及び被転写テープ３の走行が安定し良好
な印字品位が得られる。

【００９０】図１６は、参考までに本発明のラベル作成
用インクリボンカセットを使用可能なワープロ用の熱転
写プリンタのキャリッジに、通常の用紙に対する印刷に
使用されるインクリボンのみを収納したインクリボンカ
セットを搭載した状態を示した図であり、図１０で示し
た本実施例のラベル作成用リボンカセットと通常使用さ
れてるインクリボンカセットとは、外形はほぼ同じ形状
になっている。

【００９１】また、本実施例では前述したガイド部２
３、収納部１５、保持部１７等をカセットケース自体に
一体的に形成したものとしているが、これらをカセット
ケースとは別体として、取り外し可能に構成してもよ
い。

【００９２】図１７乃至図２１は、本発明の第２の実施
例を示したものである。尚、上述した第１の実施例と同
様のものには同一の符号を付し、その詳細な説明は省略
する。

【００９３】本実施例のラベル作成用インクリボンカセ
ットは、第１の実施例と同様にカセットケース１内に被
転写テープ３およびインクリボン４が収納されていると
ともに、カセットケース１の凹部１２の近傍の部分の、
プリンタのプラテン１４と対向する側の面がプラテン１
４に突出した突出部２８ａ、２８ｂとされており、熱転
写プリンタのキャリッジ８上に搭載されて被転写テープ
３に対する印字を行なうものであるが、被転写テープ３
の供給コア２ａから印字部へ至るまでの搬送経路が、イ
ンクリボンカセットの使用初期の状態においてほぼ直線
状とされている点、および印字終了後の被転写テープ３
の搬送経路の構造が上記した第１の実施例とは異なって
いる。

【００９４】すなわち、本実施例では、被転写テープ３
がインクリボンカセットの使用初期の状態において、供
給コア２ａから送り出される位置３０と凹部１２に形成
された被転写テープ３をカセットケース１外に導出する
開口２６との間でカセットケース１に形成されたガイド
壁３１に当接してその搬送経路がほぼ直線状となるよう
な状態でカセットケース１内に収納されており、この直
線状の搬送経路は、図１７に破線で示すように被転写テ
ープ３の使用が終了する時点までその状態を維持するよ
うになっている。

【００９５】本実施例においては、上述した位置３０と
開口２６との間における被転写テープ３の搬送経路をこ
のような形状とすることにより、被転写テープ３の引き
出し負荷が低減され、印字動作時における被転写テープ
３の引き出しを、常に安定して行なうことができる。

【００９６】尚、本実施例においては最初から最後ま
で、搬送経路がほぼ直線状に保持される構成とされてい
るが、この搬送経路は、少なくともその引き出し負荷が
最大となるインクリボンカセットの使用初期状態におい
て直線状とされていれば、その引き出し負荷を低減させ
て被転写テープ３の引き出しが安定して行なえるように
なり、その目的が達成されるものである。

【００９７】また、本実施例においては、印字が終了し
て凹部１２に形成された開口２７から再度カセットケー
ス１内に導入された被転写テープ３は、ガイド部材１３
によりプラテン１４から離反する方向にガイドされた
後、ガイド壁３２およびガイド壁３３に案内されてカセ
ットケース１の側部に形成された開口部３４に達し、こ
こからカセットケース１外に導出される。

【００９８】図１８は、印字に終了した被転写テープ３
およびインクリボン４が再度カセットケース１内に導入
される開口２７およびガイド壁３１近傍の構造を説明す
るためのものであり、図１７におけるＢ−Ｂ′線に沿っ
た断面を図中矢印Ｃ方向より見た断面図である。

【００９９】尚、図１８（ａ）、（ｂ）および（ｃ）は
それぞれカセットケース１内に収納されて使用される被
転写テープ３の幅が複数種類存在することにともない、
収納される被転写テープ３の幅に対応してガイド壁３２
の構造が異なっている点を示すものである。

【０１００】図示のように、印字の終了した被転写テー
プ３およびインクリボン４はそれぞれ別の方向に移送さ
れてゆくが、両者を分離しているガイド壁３２にはカセ
ットケース１内に収納されている被転写テープ３の幅に
応じたガイド腕３２ａが形成されており、被転写テープ
３は、このガイド腕３２ａのよりその幅方向をガイドさ
れて、斜行することなく開口部３４の方向に案内され
る。

【０１０１】また、本実施例においては、インクリボン
４が巻回されているインクリボン供給コア２ｂに、この
供給コア２ｂの回転に対して所定の負荷を与えるための
負荷付与手段が設けられている。図１９は、この負荷付
与手段を説明するために本実施例のインクリボンカセッ
トにおけるインクリボン供給コア２ｂの構造を示したも
のである。

【０１０２】円筒形状の供給コア２ｂは、カセットケー
ス１を構成する下側のケース１ａの上面に立設されてい
る円柱形状の凸部３５に、その内周面が前記凸部３５の
外周面と当接するように挿入されて装着されるととも、
その上面と上側のカセット１ｂとの間にはその一部が凸
部３５と係合することにより供給コア２ｂを保持するた
めのスペーサ３６が配置されている。スペーサ３６に
は、円環状の鍔部３６ａが形成されており、この鍔部３
６ａが供給コア２ｂの上面と接触している。

【０１０３】また、スペーサ３６と上側のカセットケー
ス１ｂとの間には、更にコイルばね３７が介装されてお
り、供給コア２ｂはこのコイルばね３７の付勢力によっ
てスペーサ３６を介して供給コア２ｂは下側のケース１
ａに向かって常に付勢された状態となっている。また、
下側のケース１ａの上面であって凸部３５の周辺部に
は、円環状の台部３８が設けられており、供給コア２ｂ
の下面は、上述したコイルばね３７の付勢力によってフ
ッ素樹脂等の摩擦係数の低い材料からなるワッシャ３９
を介してこの台部３８に押圧されている。

【０１０４】このような構造とされることにより、供給
コア２ｂには、下側のカセットケース１ａとワッシャ３
９およびこのワッシャ３９と供給コア２ｂの下面、並び
にスペーサ３６供給コア２ｂの上面との接触部分におい
てそれぞれ所定の摩擦力が発生することになり、この摩
擦力により供給コア２ｂは、回転するときに常に一定の
負荷が与えられることになる。

【０１０５】次に、本実施例のラベル作成用インクリボ
ンカセットを用いて被転写テープ３に印字を行なう状態
を、図２０を用いて説明する。

【０１０６】図２０は、本実施例のラベル作成用インク
リボンカセットを熱転写プリンタ７のキャリッジ８上に
搭載して印字を行なっている状態を示したものであり、
図２０（ａ）はその平面図であり、また図２０（ｂ）は
その側面図である。

【０１０７】図示のように本実施例においてもカセット
ケース１の突出部２８ａ、２８ｂは、キャリッジ８に設
けられている用紙ガイド２９の内側面２９ａよりもプラ
テン１４側に位置しており、インクリボンカセットのキ
ャリッジへの装着をスムースに行なうことができるとと
もに、印字を行なう際のサーマルヘッド１１による被転
写テープ３のプラテン１４に対する圧接が確実となり、
インクリボンカセットケース１からの被転写テープ３の
引き出しが確実に行なわれる。

【０１０８】また、インクリボン４が巻回されている供
給コア２ｂには、上述した負荷付与手段により回転に対
して常に一定に負荷が与えられているので、印字動作時
やインクリボンカセットの運搬時にインクリボン４にた
るみが発生することもなく、インクリボン４は安定して
印字部へ供給される。

【０１０９】また、図２１は本実施例のラベル作成用イ
ンクリボンカセットを熱転写プリンタのキャリッジ８上
に搭載して、印字を開始する前の状態を示したものであ
り、図示のように、サーマルヘッド１１は、プラテンに
対して圧接されていない、いわゆるヘッドアップの状態
であり、このとき、凹部１２においてサーマルヘッド１
１とプラテン１４との間にある被転写テープ３は、カセ
ットケース１に設けられた突出部２８ａ、２８ｂにより
キャリッジ８に設けられている用紙ガイド２９の内側面
２９ａよりもプラテン１４側に位置するような状態とな
っている。そのため、インクリボンカセットを熱転写プ
リンタのキャリッジに装着する際には、被転写テープ３
がサーマルヘッド１１に接触することがないので、イン
クリボンカセットのキャリッジ８上への装着動作にとも
なってその内側にあるインクリボン４がサーマルヘッド
１１に引っかかって皺が発生するという恐れがなく、イ
ンクリボンカセットのキャリッジ８への装着をスムース
かつ確実に行なうことができる。

【０１１０】図２２乃至図２３は、本発明の第３の実施
例を示したものである。尚、上述した第１あるいは第２
の実施例と同様のものには同一の符号を付し、その詳細
な説は省略する。

【０１１１】本実施例のラベル作成用インクリボンカセ
ットは、第２の実施例と同様にカセットケース１内に被
転写テープ３およびインクリボン４が収納されていると
ともに、カセットケース１の凹部１２の近傍の部分の、
プリンタのプラテン１４と対向する側の面がプラテン１
４に突出した突出部２８ａ、２８ｂとされており、熱転
写プリンタのキャリッジ上に搭載されて被転写テープ３
に対する印字を行なうものであり、また被転写テープ３
の供給コアから印字部へ至るまでの搬送経路が、インク
リボンカセットの使用初期の状態においてほぼ直線状と
されているものであるが、カセットケース１に印字の終
了した被転写テープ３を収納するための収納部が設けら
れていない点、および突出部２８ｂの先端部に印字の終
了した被転写テープ３の幅方向をガイドするためのガイ
ド部材４０が設けられており、印字の終了した被転写テ
ープ３が再度カセットケース１内に導入されることな
く、このガイド部材４０にガイドされてプラテン１４と
ほぼ平行な方向に搬送されるという点で上記した第２の
実施例とは異なっている。

【０１１２】次に、本実施例のラベル作成用インクリボ
ンカセットを用いて被転写テープ３に印字を行なう状態
を、図２３を用いて説明する。

【０１１３】図２３は、本実施例のラベル作成用インク
リボンカセットを熱転写プリンタのキャリッジ８上に搭
載して印字を行なっている状態を示したものであり、図
２３（ａ）は平面図であり、図２３（ｂ）はその側面図
である。

【０１１４】図示のように本実施例においてもカセット
ケース１の突出部２８ａ、２８ｂは、キャリッジ８に設
けられている用紙ガイド２９の内側面２９ａよりもプラ
テン１４側に位置しており、インクリボンカセットのキ
ャリッジへの装着をスムースに行なうことができるとと
もに、印字を行なう際のサーマルヘッド１１による被転
写テープ３のプラテン１４に対する圧接が確実となり、
インクリボンカセットケース１からの被転写テープ３の
引き出しが確実に行なわれる。

【０１１５】また、印字の終了した被転写テープ３は、
突出部２８ｂの先端部に設けられたガイド部材４０によ
りその幅方向をガイドされてそのままプラテン１４とほ
ぼ平行な方向に案内される。本実施例におけるガイド部
材４０は、一対にガイド部材４０ａ、４０ｂにより構成
されており、図２３（ｂ）に示すようにこのガイド部材
３９ａ、３９ｂはカセットケース１の上部と下部とにそ
れぞれプラテン１４側に突出するように設けられてお
り、この一対にガイド部材４０ａ、４０ｂにより印字の
終了した被転写テープ３は、その幅方向がガイドされる
ものである。

【０１１６】本実施例によれば、カセットケース１に印
字の終了した被転写テープ３を収納するための収納部を
形成しないのでインクリボンカセット自体の構造を簡略
化できるとともに、印字の終了した被転写テープ３が一
対のガイド部材４０ａ、４０ｂによりその幅方向をガイ
ドされるため、その移送が不安定とならず、被転写テー
プ３が斜行することなく安定的に移送される。

【０１１７】次に、図２４は本発明のラベル作成用のイ
ンクリボンカセットの第４の実施例を示したものであ
る。

【０１１８】本実施例におけるインクリボンカセット
も、カセットケース１の形状およびインクリボン供給コ
ア２ｂの位置等は異なるものの、基本的には上記した実
施例２と同様な構成であるが、被転写テープ３の供給コ
アから印字部へ至るまでの搬送経路が、直線状ではな
く、一方向にのみ凸となるほぼ滑らかな曲線状とされて
いる点に特徴がある。

【０１１９】本実施例のインクリボンカセットによれ
ば、被転写テープ３の供給コア２ａから印字部へ至るま
での搬送経路をこのような形状とすることにより、印字
動作時における被転写テープの引き出し負荷が低減され
て印字動作時における被転写テープ３の引き出しを、常
に安定して行ない、高品質の印字を実現することができ
る。

【０１２０】次に、図２５は本発明のラベル作成用イン
クリボンカセットにおける被転写テープ３の供給コア２
ａの構造を示したものである。

【０１２１】本発明のラベル作成用インクリボンカセッ
トにおいて使用される被転写テープ３の幅には、例えば
６ｍｍ幅、９ｍｍ幅、１２ｍｍ幅等の複数種類のものが
ある。これに対して、インクリボンカセットのカセット
ケースは、通常のプリンタとして使用される熱転写プリ
ンタのキャリッジ上に搭載するという制約から、必ずし
も被転写テープ３の幅に対応した厚みとすることができ
ない。そのため、図２５（ａ）に示すように被転写テー
プ３の幅とカセットケース１の厚みとがほぼ一致してい
る場合には、供給コア２ａに巻回されている被転写テー
プ３の幅方向は、上側および下側のカセットケース１
ａ、１ｂの内面によりその動きを規制されて巻乱れが発
生することはないが、カセットケース１の厚みに比べて
被転写テープ３の幅の方が小さい場合には、被転写テー
プ３自身の腰の強さにより、インクリボンカセットの運
搬時の上下方向の振動などにより、その幅方向に巻乱れ
が発生してしまうことがある。そのため、このような場
合には、図２５（ｂ）および図２５（ｃ）に示すように
供給コアに巻回されている被転写テープ３の上面と上側
のカセットケース１ｂとの間に円盤状のスペーサ４１を
配置することにより、被転写テープ３の幅方向への動き
が規制されることになり、被転写テープ３に巻乱れが防
止される。

【０１２２】次に、図２６および図２７により本発明の
第５の実施例を説明する。本実施例は上述した各実施例
のようにカセットケース１内に被転写テープ３とインク
リボン４との両者を収納するのではなく、熱の作用によ
り発色する、いわゆる感熱記録層を持つラベルテープの
みを収納したものであり、このラベルテープに直接サー
マルヘッドを接触させることにより、ラベルテープ上に
所望の発色を行なわせて印字を行ない、所望のラベルを
作成するものである。

【０１２３】図２６は、本実施例において使用されるラ
ベルテープの構成を示したものであり、ラベルテープ４
２は基材４３上に感熱記録層４４を設けたラベルシート
４５に粘着剤層４６を介して剥離紙４７を貼着した構成
とされている。

【０１２４】図２７は、本実施例のラベル作成用インク
リボンカセットを熱転写プリンタのキャリッジ８に搭載
してラベルテープ４２に印字を行なっている状態を示し
たものであり、インクリボンカセット自体の構造は、カ
セットケース１内にインクリボン４が収納されていない
点を除けば上述した第２の実施例のものとほぼ同一であ
る。尚、この第２の実施例と同様のものには同一の符号
を付してその詳細な説明は省略する。

【０１２５】本実施例においては、被転写テープの供給
コア２ｂには図２６に示した構成の感熱記録層を持つラ
ベルテープ４２が、その感熱記録層側の面がサーマルヘ
ッド１１の発熱部と対向するように巻回されて収納され
ている。ラベルテープ４２は、サーマルヘッド１１が配
置される凹部１２に形成されている開口２６から一旦リ
ボンカセットケース１外に導出され、ここでサーマルヘ
ッド１１によりプラテン１４に対して圧接される。そし
て、この状態でキャリッジ８をプラテン１４に沿って移
動させつつサーマルヘッド１１により選択的に熱を供給
することにより、感熱記録層４４が発色して所望の印字
が行なわれる。印字の終了したラベルテープ４２は、凹
部１２に設けられた開口２７から再びカセットケース１
内に導入され、ガイド部１３、ガイド壁３２、３３によ
りプラテン１４から離反する方向に案内された後、カセ
ットケース１の側部に形成された開口部３４に達しここ
からカセットケース１外に導出される。

【０１２６】また、本実施例におけるラベルテープ４２
は、感熱記録層４４が設けられていることにより、上述
した各実施例で使用している被転写テープ３よりも更に
その厚さが大きくなっているものであるが、上述した第
２の実施例と同様にラベルテープ４２が供給コア２ａか
ら送り出される位置３０と凹部１２に形成されたラベル
テープ４２をカセットケース１外に導出する開口２６と
の間でカセットケース１に形成されたガイド壁３１に当
接してその搬送経路がほぼ直線状となるような状態でカ
セットケース１内に収納されているので、ラベルテープ
４２の引き出し負荷が低減されて、印字動作時における
ラベルテープ４２の引き出しが常に安定して行なえる。

【０１２７】本実施例によれば、ラベルを作成する際に
インクリボンが不要となり、ラベル作成用のインクリボ
ンカセットを簡素な構造にできるとともに安価なものと
することができる。

【０１２８】

【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、インクリボンカセットを上述のような構成にしたこ
とでラベル作成用の専用機を必要とせず、主にワープロ
用の熱転写プリンタとして使用されているプリンタに搭
載してラベルに対する印字動作を安定して実行すること
が可能となり、通常の用紙に対して印刷を行なうプリン
タとして使用される熱転写プリンタを用いて簡単にラベ
ルを作成することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のインクリボンカセットの第１の実施例
を示す要部の平面図である。

【図２】本発明のインクリボンカセットを搭載するプリ
ンタの構成を示した図である。

【図３】図１に示すインクリボンカセットを熱転写プリ
ンタのキャリッジに搭載して印字を行なっている状態を
示した図である。

【図４】図１に示すインクリボンカセットを熱転写プリ
ンタのキャリッジに搭載して印字を行なっている状態に
おいて、印字の終了した被転写テープが収納部内に誘導
される状態を示した図である。

【図５】図４に示す状態から更に収納部内で被転写テー
プが移送され、保持部まで誘導される状態を示した図で
ある。

【図６】図５に示す状態から更に収納部内で被転写テー
プが移送され、収納部内での被転写テープの先端が保持
部まで到達した状態を示した図である。

【図７】図６に示す状態から更に収納部内で被転写テー
プが移送され、被転写テープの先端が保持部に完全に保
持された状態を示した図である。

【図８】図７に示す状態から更に収納部内で被転写テー
プが移送され、被転写テープが印字動作の進行に伴い、
湾曲しながらリボンカセットケース外に導出していく始
めの状態を示した図である。

【図９】図８に示す状態から更に収納部内で被転写テー
プが移送され、被転写テープが印字動作の進行に伴い湾
曲しながらリボンカセットケース外に導出していく終わ
りの状態を示した図である。

【図１０】図１に示したインクリボンカセットをプリン
タに搭載した状態を示した図である。

【図１１】図１に示したインクリボンカセットに形成さ
れているハサミを挿入するための開口部の構造を示す説
明図であり、図１１（ａ）は、平面図であり、また図１
１（ｂ）は、その要部断面図である。

【図１２】図１１に示した開口部により被転写テープを
ハサミで切断するときの状態を示した図である。

【図１３】図１に示したインクリボンカセットを熱転写
プリンタのキャリッジに搭載したときの非印字時の状態
を示した図である。

【図１４】図１に示したインクリボンカセットにおける
カール矯正部の構造を、被転写テープの使い始めの状態
において示した図である。

【図１５】図１に示したインクリボンカセットにおける
カール矯正部の構造を、被転写テープの使い終わりの状
態において示した図である。

【図１６】本発明のラベル作成用インクリボンカセット
を使用可能なワープロ用の熱転写プリンタに、通常の用
紙に対する印刷に使用されるインクリボンカセットを搭
載した使用状態を示した図である。

【図１７】本発明のインクリボンカセットの第２の実施
例を示す要部の平面図である。

【図１８】図１７に示したインクリボンカセットにおけ
る印字の終了した被転写テープおよびインクリボンが再
度カセットケース内に導入される部分の構造を説明する
ための、図１７におけるＢ−Ｂ´断面を矢印Ｃの方向か
らみた要部断面図である。

【図１９】図１７に示したインクリボンカセットにおけ
るインクリボン供給コアに設けられた負荷付与手段の構
造を説明するための要部断面図である。

【図２０】図１７に示すインクリボンカセットを熱転写
プリンタのキャリッジに搭載して印字を行なっている状
態を示したものであり、図２０（ａ）はその要部平面図
であり、図２０（ｂ）は要部断面図である。

【図２１】図１７に示したインクリボンカセットを熱転
写プリンタのキャリッジに搭載したときの非印字時の状
態を示した図である。

【図２２】本発明のインクリボンカセットの第３の実施
例を示す要部の平面図である。

【図２３】図２２に示すインクリボンカセットを熱転写
プリンタのキャリッジに搭載して印字を行なっている状
態を示したものであり、図２３（ａ）はその要部平面図
であり、図２３（ｂ）は要部断面図である。

【図２４】本発明のインクリボンカセットの第４の実施
例を示す要部の平面図である。

【図２５】本発明のインクリボンカセットにおける被転
写テープ供給コアの構造を示す要部断面図である。

【図２６】本発明のインクリボンカセットの第５の実施
例において使用される感熱記録層を持つラベルテープの
構造を示す説明図である。

【図２７】本発明のインクリボンカセットの第５の実施
例を示す要部の平面図である。

【符号の説明】

１リボンカセットケース２ａ，２ｂ，２ｃコア３被転写テープ４熱転写用インクリボン５ａ，５ｂ，５ｃガイドローラ６キー溝７プリンタ８キャリッジ９巻き取りボビン１０送りだしボビン１１サーマルヘッド１２凹部１３ガイド部１４プラテン１５収納部１６案内路１７保持部１８ａ，１８ｂ，１８ｃガイド部１９第１の開口部２０第２の開口部２１壁２２ハサミ２３分離部２４押しあて部材２５カール矯正部２６開口２７開口２８ａ，２８ｂ突出部２９用紙ガイド３０送り出される位置３１，３２，３３ガイド壁３４開口部３６スペーサ３７コイルばね４０ガイド部材４１スペーサ４２ラベルテープ

【手続補正書】

【提出日】平成５年７月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２０

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２０】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】インクリボンカセットのケース内にラベ
ルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用され
るラベル作成用インクリボンカセットにおいて、サーマ
ルヘッドの熱エネルギーにより前記ラベルテープに対し
て印字が行なわれる印字部よりも前記ラベルテープが搬
送される方向における下流側に、前記ラベルテープを前
記熱転写プリンタのプラテンから離反する方向にガイド
するためのガイド部を設けたことを特徴とするラベル作
成用インクリボンカセット。
【請求項２】前記インクリボンカセットのケース内に
は、ラベルテープとしての被転写テープと、この被転写
テープに対して、サーマルヘッドの熱エネルギーにより
転写されるインクを保持した熱転写インクリボンとが収
納されていることを特徴とする請求項１に記載のラベル
作成用インクリボンカセット。
【請求項３】インクリボンカセットのケース内にラベ
ルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用され
るラベル作成用インクリボンカセットにおいて、サーマ
ルヘッドの熱エネルギーにより印字のおこなわれた後の
ラベルテープの少なくとも一部を収納するための収納部
を設けたことを特徴とするラベル作成用インクリボンカ
セット。
【請求項４】前記インクリボンカセットのケース内に
は、ラベルテープとしての被転写テープと、この被転写
テープに対して、サーマルヘッドの熱エネルギーにより
転写されるインクを保持した熱転写インクリボンとが収
納されていることを特徴とする請求項３に記載のラベル
作成用インクリボンカセット。
【請求項５】前記収納部へ前記被転写テープを誘導す
るための案内路が形成されていることを特徴とする請求
項４に記載のラベル作成用インクリボンカセット。
【請求項６】前記収納部に、該収納部に導入された前
記インクの転写がおこなわれた後の被転写テープの先端
部を保持する保持部を設けたことを特徴とする請求項４
に記載のラベル作成用インクリボンカセット。
【請求項７】前記収納部に、前記インクの転写がおこ
なわれた後の被転写テープの先端部を前記保持部まで誘
導する案内部材を設けたことを特徴とする請求項６に記
載のラベル作成用インクリボンカセット。
【請求項８】前記収納部に、前記インクの転写がおこ
なわれた後の被転写テープの先端部を保持する保持部
と、該保持部に保持されている被転写テープの後端部を
湾曲させながら導出させる第１の開口部とを設けたこと
を特徴とする請求項４に記載のラベル作成用インクリボ
ンカセット。
【請求項９】前記インクリボンカセットの上面に、前
記収納部に収納された被転写テープの少なくとも一部が
露出するような第２の開口部を設けたことを特徴とする
請求項４に記載のラベル作成用インクリボンカセット。
【請求項１０】インクリボンカセット内に熱転写イン
クリボンと被転写テープとを備え、熱転写プリンタに搭
載されて使用されるラベル作成用インクリボンカセット
において、前記インクリボンカセットの、サーマルヘッ
ドが待機するための凹部の少なくとも一方の側に、前記
熱転写インクリボンと前記被転写テープとを非印字時お
いて互いに非接触な状態に保持するための分離部を設け
たことを特徴とする請求項２に記載のラベル作成用イン
クリボンカセット。
【請求項１１】前記インクリボンカセットのケース内
には、収納されるラベルテープが、感熱記録層を備えた
テープであることを特徴とする請求項１に記載のラベル
作成用インクリボンカセット。
【請求項１２】前記インクリボンカセットのケース内
には、収納されるラベルテープが、感熱記録層を備えた
テープであることを特徴とする請求項３に記載のラベル
作成用インクリボンカセット。
【請求項１３】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、サー
マルヘッドの熱エネルギーにより前記ラベルテープに対
して印字が行なわれる印字部よりも前記ラベルテープが
搬送される方向における上流側に、前記ラベルテープの
カールを矯正するためのカール矯正部を設けたことを特
徴とするラベル作成用インクリボンカセット。
【請求項１４】前記インクリボンカセットのケース内
には、ラベルテープとしての被転写テープと、この被転
写テープに対して、サーマルヘッドの熱エネルギーによ
り転写されるインクを保持した熱転写インクリボンとが
収納されていることを特徴とする請求項１３に記載のラ
ベル作成用インクリボンカセット。
【請求項１５】前記インクリボンカセットのケース内
には、収納されるラベルテープが、感熱記録層を備えた
テープであることを特徴とする請求項１３に記載のラベ
ル作成用インクリボンカセット。
【請求項１６】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、前記
ラベルテープは、前記インクリボンカセットが前記熱転
写プリンタのキャリッジに搭載された際に、その一部が
前記キャリッジに設けられた用紙ガイドの内側面よりも
前記熱転写プリンタのプラテン側に位置するような状態
とされていることを特徴とするラベル作成用インクリボ
ンカセット。
【請求項１７】前記インクリボンカセットのケース内
には、ラベルテープとしての被転写テープと、この被転
写テープに対して、サーマルヘッドの熱エネルギーによ
り転写されるインクを保持した熱転写インクリボンとが
収納されていることを特徴とする請求項１６に記載のラ
ベル作成用インクリボンカセット。
【請求項１８】前記インクリボンカセットのケース内
には、収納されるラベルテープが、感熱記録層を備えた
テープであることを特徴とする請求項１６に記載のラベ
ル作成用インクリボンカセット。
【請求項１９】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、前記
インクリボンカセットのケースの前記熱転写プリンタの
プラテンと対向する側であって、サーマルヘッドの熱エ
ネルギーにより前記ラベルテープに対して印字が行なわ
れる印字部よりも前記ラベルテープが搬送される方向に
おける下流側に、前記ラベルテープの幅方向をガイドす
るためのガイド部を設けたことを特徴とするラベル作成
用インクリボンカセット。
【請求項２０】前記インクリボンカセットのケース内
には、ラベルテープとしての被転写テープと、この被転
写テープに対して、サーマルヘッドの熱エネルギーによ
り転写されるインクを保持した熱転写インクリボンとが
収納されていることを特徴とする請求項１９に記載のラ
ベル作成用インクリボンカセット。
【請求項２１】前記インクリボンカセットのケース内
には、収納されるラベルテープが、感熱記録層を備えた
テープであることを特徴とする請求項１９に記載のラベ
ル作成用インクリボンカセット。
【請求項２２】インクリボンカセットのケース内に熱
転写インクリボンと被転写テープとを備え、熱転写プリ
ンタに搭載されて使用されるラベル作成用インクリボン
カセットにおいて、前記インクリボンカセットのケース
内に収容された前記熱転写インクリボンを供給する側の
コアに、所定の負荷を与えるための負荷付与手段を設け
たことを特徴とするラベル作成用インクリボンカセッ
ト。
【請求項２３】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、前記
インクリボンカセットのケース内に収容された前記ラベ
ルテープを供給するラベルテープ供給コアに、該ラベル
テープの巻き乱れを防止するための巻き乱れ防止部材を
設けたことを特徴とするラベル作成用インクリボンカセ
ット。
【請求項２４】前記インクリボンカセットのケース内
には、ラベルテープとしての被転写テープと、この被転
写テープに対して、サーマルヘッドの熱エネルギーによ
り転写されるインクを保持した熱転写インクリボンとが
収納されていることを特徴とする請求項２３に記載のラ
ベル作成用インクリボンカセット。
【請求項２５】前記インクリボンカセットのケース内
には、収納されるラベルテープが、感熱記録層を備えた
テープであることを特徴とする請求項２３に記載のラベ
ル作成用インクリボンカセット。
【請求項２６】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、前記
ラベルテープは、前記インクリボンカセットが前記熱転
写プリンタのキャリッジに搭載された際に、その一部が
前記キャリッジに設けられた用紙ガイドの内側面よりも
前記熱転写プリンタのプラテン側に位置するような状態
とされていることを特徴とするラベル作成用インクリボ
ンカセット。
【請求項２７】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、前記
インクリボンカセットのケース内に収容されている前記
ラベルテープの、供給コアから印字部へ至るまでの搬送
経路が、少なくとも前記インクリボンカセットの初期状
態においてほぼ直線状とされていることを特徴とするラ
ベル作成用インクリボンカセット。
【請求項２８】インクリボンカセットのケース内にラ
ベルテープを備え、熱転写プリンタに搭載されて使用さ
れるラベル作成用インクリボンカセットにおいて、前記
インクリボンカセットのケース内に収容されている前記
ラベルテープの、供給コアから印字部へ至るまでの搬送
経路を、一方向にのみ凸となるほぼ滑らか曲線状とした
ことを特徴とするラベル作成用インクリボンカセット。