JPH06134735A - 洗出しコンクリート製品の製造方法および製造用型枠 - Google Patents

洗出しコンクリート製品の製造方法および製造用型枠

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JPH06134735A
JPH06134735A JP29038892A JP29038892A JPH06134735A JP H06134735 A JPH06134735 A JP H06134735A JP 29038892 A JP29038892 A JP 29038892A JP 29038892 A JP29038892 A JP 29038892A JP H06134735 A JPH06134735 A JP H06134735A
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Hironobu Nishiyama
啓伸 西山
Takehiko Maruyama
武彦 丸山
Junichi Iino
潤一 飯野
Hisayuki Matsuo
久幸 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼製の型枠であっても均一な洗出し面が安価
かつ容易に得られる洗出しコンクリート製品の製造方法
および製造用型枠を提供する。 【構成】 洗出しコンクリート製品を製造するための鋼
製型枠として、平鋼板11の成形面12に小径の洗出し剤吸
収溝13を高密度かつ均一に設ける。すなわち、板厚2mm
の平鋼板11の表面に、溝径2mmで板厚の1/2 の深さの洗
出し剤吸収溝13を、ピッチ2mmの間隔で規則正しく配列
する。この洗出し剤吸収溝13が設けられた型枠内成形面
に洗出し剤を塗布し、型枠内に生コンクリートを打設し
て成形を行い、脱型後のコンクリート製品の洗出し剤膨
潤部分を水洗除去することにより、洗出しコンクリート
製品を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗出しコンクリート製
品の製造方法および製造用型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗出し平板や柱(遠心力成形柱)
に使用する鋼製型枠の成形面は、平滑な面によりできて
いる。この鋼製型枠は数十回もの繰返使用が可能である
点で木製型枠より優れているが、この鋼製型枠の平滑面
にアルカリ膨潤タイプの洗出し剤を塗布して、この洗出
し剤を型枠内に打設されたコンクリートのアルカリ水で
軟化膨潤させ、型枠内で成形されたコンクリート製品の
洗出し剤付着面をジェット水により洗出し処理する従来
の方法では、鋼製型枠の平滑面に対する洗出し剤の付着
力が弱く洗出し剤が平滑面で不安定に流動しやすいた
め、場所によって洗出し剤の膨潤変形が大きすぎ洗出し
深さが大きくなったり、洗出し深さにばらつきが発生す
るなどの問題がある。
【0003】一方、特公平4−41884号公報には、
型枠内壁に硬化遅延剤紙を貼付してコンクリート製品を
遠心成形し、硬化遅延剤紙に当接したコンクリート製品
の表面を洗出して、表面付近のセメントモルタルを除去
する洗出しコンクリート製品の製造方法が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この硬化遅延剤紙を用
いる方法は、鋼製型枠面に洗出し剤を塗布する方法の問
題点を解消できるが、使い捨ての硬化遅延剤紙を多量に
使用するため経済的でないとともに、型枠内壁に硬化遅
延剤紙を貼付する作業に人手および時間を要する問題も
ある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、鋼製の型枠であっても均一な洗出し面が安価かつ
容易に得られる洗出しコンクリート製品の製造方法およ
び製造用型枠を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、洗出し剤を用いて洗出しコンクリート製品を製造す
る方法において、型枠内の多数の溝が設けられた成形面
に洗出し剤を塗布し、型枠内に生コンクリートを流込ん
で成形を行い、成形されたコンクリート製品の表面を洗
出し処理する洗出しコンクリート製品の製造方法であ
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、鋼製型枠の成形
面に小径の洗出し剤吸収溝が高密度に設けられた洗出し
コンクリート製品の製造用型枠である。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明は、型枠内の成形面に形
成された多数の溝による洗出し剤吸着作用により洗出し
剤の付着力を確保して、製品に均一な洗出し面が得られ
るようにする。
【0009】請求項2に記載の発明は、小径の洗出し剤
吸収溝が洗出し剤を吸着するので、鋼製型枠の成形面で
あっても洗出し剤の付着力が確保される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示される実施例を参照
して詳細に説明する。
【0011】図1は洗出しコンクリート製品を製造する
ための鋼製型枠自体または型枠内にあって型枠の成形面
を構成する成形面部材の一例を拡大して示したものであ
り、平鋼板11の成形面12に小径の洗出し剤吸収溝13が高
密度かつ均一に設けられ、均一な凹凸表面が形成されて
いる。
【0012】例えば、前記洗出し剤吸収溝13は、板厚2
mmの平鋼板11の表面に、溝径2mmで板厚の1/2 の深さの
丸溝を、ピッチ2mmの間隔で規則正しく配列する。
【0013】また、図2は、鋼製型枠の成形面に小径の
洗出し剤吸収溝を高密度に設けるための板厚1mmのパン
チングメタル12a を示し、このパンチングメタル12a を
既存の鋼製型枠内に設けるようにする。このパンチング
メタル12a は、全面に溝径2mmの洗出し剤吸収溝13a が
ピッチ2mmの間隔で規則正しく穿孔された成形面構成部
材である。
【0014】上記パンチングメタル12a は、図3に示さ
れるように鋼製型枠21内の底面にて型枠の洗出し成形面
を構成する中敷部材として使用してもよいし、あるいは
型枠内の側面にボルト等で取付けて使用してもよい。図
3において、22は塗布されたアルカリ膨潤タイプの洗出
し剤(造形社製)、23は型枠内に打設されたコンクリー
トである。
【0015】さらに、前記パンチングメタル12a は、図
3に示されるように鋼製型枠内に単独使用してもよい
し、下面側に薄い平鋼板を組合せて使用してもよい。
【0016】また、図4に示されるような遠心力成形型
枠において、半円筒形の鋼製型枠11b の内周面に同形状
のパンチングメタル12b をボルト等で固定することによ
り、成形面に小径の洗出し剤吸収溝13b が高密度かつ均
一に設けられた溝付鋼製型枠を形成することができる。
この半円筒形溝付型枠の一対使用により洗出し遠心力成
形柱を製造する。
【0017】以上のように成形面に小径の洗出し剤吸収
溝13,13a ,13b が高密度かつ均一に設けられた鋼製型
枠において、その型枠内成形面に洗出し剤を塗布し、型
枠内に生コンクリートを打設して通常の成形または遠心
力成形を行い、脱型後のコンクリート製品の洗出し剤膨
潤部分を水洗除去(洗出し処理)することにより、洗出
し平板または洗出し遠心力成形柱等の洗出しコンクリー
ト製品を製造する。
【0018】前記型枠内成形面に洗出し剤を塗布した際
に、高密度に配列された小径の洗出し剤吸収溝13,13a
,13b が洗出し剤を吸着する作用により、成形面に対
する洗出し剤の付着力が確保され、加えて、洗出し剤の
不安定な流動性が抑えられるのでその付着厚にばらつき
が生じ難い。
【0019】すなわち、粘性を持つ洗出し剤が前記吸収
溝13,13a ,13b に吸着されて鋼製型枠の平滑面のみに
付着する場合よりも成形面にとどまろうとする付着力が
強いので、成形面での洗出し剤の不安定な流動性による
洗出し剤付着量の偏りが少なく、また、場所によって多
量に塗布された洗出し剤は吸収溝内に吸収されるから洗
出し剤厚のばらつきも解消される。
【0020】特に、図4に示された遠心力成形型枠で
は、その底部だけでなく側部および上部においても、2
mm程度の小径の洗出し剤吸収溝13b が粘性のある洗出し
剤を吸着保持するので、従来は不可能であった洗出し剤
塗布法における遠心力成形型枠の使用が可能になった。
【0021】なお、図示された実施例では円形の洗出し
剤吸収溝13,13a ,13b を所定ピッチで形成したが、こ
の溝は線状に形成してもよい。例えば、碁盤の目のよう
な直線溝の組合せを高密度に形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、多数の
溝による吸着作用により洗出し剤の付着力を確保して洗
出し剤の不安定な流動性を抑制できるとともに、成形面
での洗出し剤塗布量にばらつきがあっても多量に付着さ
れたエリアの洗出し剤は溝内に吸収されるから成形面の
洗出し剤付着厚が一定に保たれ、成形コンクリート製品
の表面を均一に洗出し処理できる。すなわち、製品洗出
し面の均一化および品質の向上を図ることができる。さ
らにこの方法は、従来の硬化遅延剤紙貼付法のような手
間およびコストがかからず、従来の洗出し剤塗布法と同
じ工程で簡単にかつ安価に実施できる。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、鋼製型枠
であっても高密度に設けられた小径の洗出し剤吸収溝に
より所定の洗出し剤付着力を確保して均一な製品洗出し
面を得ることができるとともに、従来の木製型枠と異な
り鋼製型枠は数十回もの使用が可能であるからコスト低
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗出しコンクリート製品製造用型枠の
一実施例を拡大して示した斜視図である。
【図2】同上型枠内に使用されるパンチングメタル例を
示す斜視図である。
【図3】同上パンチングメタルを型枠内に使用した成形
例を示す断面図である。
【図4】同上パンチングメタルを遠心力成形用型枠に適
用した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 鋼製型枠(平鋼板) 12 成形面 13 洗出し剤吸収溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 久幸 茨城県下館市伊佐山字北宿218番3 日本 コンクリート工業株式会社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗出し剤を用いて洗出しコンクリート製
    品を製造する方法において、 型枠内の多数の溝が設けられた成形面に洗出し剤を塗布
    し、型枠内に生コンクリートを流込んで成形を行い、成
    形されたコンクリート製品の表面を洗出し処理すること
    を特徴とする洗出しコンクリート製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼製型枠の成形面に小径の洗出し剤吸収
    溝が高密度に設けられたことを特徴とする洗出しコンク
    リート製品の製造用型枠。
JP29038892A 1992-10-28 1992-10-28 洗出しコンクリート製品の製造方法および製造用型枠 Expired - Fee Related JP3192008B2 (ja)

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