JPH06134692A - カッター機構 - Google Patents

カッター機構

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JPH06134692A
JPH06134692A JP5117992A JP11799293A JPH06134692A JP H06134692 A JPH06134692 A JP H06134692A JP 5117992 A JP5117992 A JP 5117992A JP 11799293 A JP11799293 A JP 11799293A JP H06134692 A JPH06134692 A JP H06134692A
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sheet
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Takeharu Kirikoshi
武晴 桐越
Noritoshi Murakami
文紀 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール紙等のシートの先端を、固定刃と丸刃
台の間のシートガイド部の狭い隙間にいちいち通さなく
とも容易にセットでき、またシートがジャミングしても
簡単にシートの不良部分を取り除けるようにする。 【構成】 丸刃支持台3とキャリッジ15は、鍵状の連
結アーム33によって連結され、一体に動作する。丸刃
支軸は、固定刃2の下方に位置し、丸刃5を支軸受によ
り回転自在に、かつ、丸刃5の刃先が固定刃2の刃先に
わずかに重なり合うように保持している。丸刃5がキャ
リッジ15と共に走行ガイド部4に沿って移動すること
により、固定刃2と丸刃5との間に置かれたシートが切
断される。連結アーム33には、切断中のシートの後端
が連結アーム33に引っかかったり押されたりすること
のないように、これを随時退避させる逃がし溝38が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置や複
写機やプリンタ等のOA機器に組み込まれ、ロール状に
巻かれたシート等を所望の長さに切断するカッター機構
に関し、特に移動刃の刃先を直線状の長尺な固定刃に押
接させながら移動させ、固定刃と移動刃の間に置かれた
ロール紙を切断するカッター機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカッター機構は、OA機
器において、排出されるロール紙をページごとに切断す
ることを目的として用いられている。これについては、
たとえば実開昭62−117096号公報によって開示
されている形式に、代表される形式のものが一般的であ
る。
【0003】図13は、従来のカッター機構を示す斜視
図である。このカッター機構は、丸刃5を軸支したキャ
リッジ15が、走行ガイド部4により、固定刃2の長手
方向に摺動往復移動可能に取り付けられている。また、
この走行ガイド部4は、固定刃上方に位置し、固定刃2
の上面と走行ガイド部4の下面で、ロール紙等の被切断
シート(以下「シート」という。)を通す隙間を形成し
ている。丸刃5の刃先は、固定刃2の刃先にわずかに重
なり合うにように配置され、板バネ6が、丸刃5の刃先
を固定刃2の刃先の所定の圧力で押し付けている。カッ
ターフレーム1には固定刃2の長手方向両端位置に2つ
のプーリー8が配設され、一方のプーリー8(図13に
おいて長手方向手前側)は、モーター9の駆動軸に設け
られたピニオン12および歯車13を介して回転力を得
るように取り付けられている。そして両プーリー8間に
は、キャリッジ15の駆動媒体としてコイルバネ(図示
せず)により張力を与えられたワイヤー10が架け渡さ
れている。ワイヤー10の所定位置にはキャリッジ15
が係合されている。モーター9を駆動させると、モータ
ー9の出力軸に取り付けられたピニオン12が、歯車1
3を介してプーリー8に回転力を伝達し、プーリー8が
回転する。そしてワイヤー10がキャリッジ15を走行
ガイド部4に沿って往復移動させる。
【0004】次に従来のカッター機構の動作について説
明する。モーター9の駆動によりワイヤー10にけん引
力が与えられると、待機位置にあったキャリッジ15が
走行ガイド部4上を移動する。丸刃5の待機位置は、カ
ッターフレーム長手方向奥側のキャリッジ15の摺動限
界点としている。丸刃支軸に軸支された丸刃5の刃先
は、固定刃2の刃先にわずかに重なり合い、板バネ6に
より所定の圧力で押接されているので、キャリッジ15
が走行ガイド部4を移動することにより固定刃2と丸刃
5との間に置かれたシートが切断される。丸刃5がシー
トを切断し終え、キャリッジ15がカッターフレーム長
手方向手前側の摺動限界点まで達すると、モーター9に
より逆方向のけん引力がワイヤー10に与えられ、キャ
リッジ15が走行ガイド部4を摺動移動し、待機位置に
戻る。
【0005】図13において、キャリッジ15の摺動往
復動作は、カッターフレーム1の長手方向奥側と長手方
向手前側で、カッターフレーム1の一部を折曲げること
によって構成されたストッパー46に、キャリッジ15
が突き当たった時点で、キャリッジ15の摺動限界とし
ている。一般的に、カッター機構では、キャリッジ15
が摺動限界点に到達したことを検出するセンサー(図示
せず)を、それぞれの摺動限界点に有し、切断の終了、
待機位置へのキャリッジ15の復帰を装置に伝え、モー
ターの回転を制御している。また、モーターの制御手段
としては、カッター機構に全くセンサーを設けず、モー
ターを一定時間正転、その後停止、一定時間逆転、その
後停止という制御を実施することにより切断動作を行う
手段も実用されている。また、場合によっては、待機位
置側にのみセンサーを配置して、往時はモーターを一定
時間正転、その後停止、モーター逆転、キャリッジ15
が待機位置側の摺動限界点に到達したことをセンサーが
検出、モーター停止、というような制御を実施すること
もある。これらの制御手段のどのケースであっても、カ
ッター機構の長手方向の長さをできるだけ短くするに
は、キャリッジ15の摺動限界点にストッパー46を設
置する必要がある。キャリッジ15がストッパー46に
衝突すると、不快な衝突音が発生するので、キャリッジ
15の長手方向手前側と奥側には、それぞれクッション
47を設けている。
【0006】また図14〜図17を使用して従来のカッ
ター機構を用いたファクシミリ装置の用紙装填方法を詳
細に説明する。図14は、記録用ロール紙未装填時のフ
ァクシミリ装置の断面概略図である。このファクシミリ
装置の記録紙をセットカバー40を支点軸45を中心に
回動させ、ロール紙等の被切断シートをセットする。次
にシートは、固定刃2と走行ガイド部4との間に構成さ
れるシートガイド部(スリット)を通され、所定の長さ
だけ送られてセットされる(図15および図16)。そ
の後キャリッジ15が、モーター等の駆動源により走行
ガイド部4に沿って移動し、不要シートが固定刃2と丸
刃5によって切断され用紙装填完了状態(図17)とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカッタ
ー機構では、走行ガイド部が固定刃の上方に位置する構
造になっているため、固定刃と走行ガイド部の間のシー
トガイド部は、狭いスリット状の構成にせざるを得なか
った。このためシートの先端が何らかの理由で引っかか
りを起こし、ジャミングが生じてシートが固定刃と走行
ガイド部との間のシートガイド部に詰まってしまった場
合、これを取り除く作業が非常に困難であった。
【0008】またシートを新たにセットする場合、シー
トの先端切りをするために、手または送りロールにより
シートの先端をシートガイド部の狭い隙間に送り込んで
やらねばならず、切断準備に手間がかかるという問題も
あった。
【0009】また、この従来のカッター機構では、アル
ミレールからなる走行ガイド部と、板金のカッターフレ
ームが別体で構成されているため、ストッパーを形成す
る手段としてカッターフレームの一部を折り曲げる方法
をとる必要が生じると共に、ストッパースペースの確保
を必要とし、カッターフレームの曲げ工程が増えると同
時に、カッター機構長手方向の小型化に支障をきたすと
いう問題もあった。また、駆動媒体であるワイヤーを、
カッター機構長手方向奥側と手前側に位置するプーリー
を介して、走行ガイド部の溝の中と、固定刃下方を通し
ているため、プーリー径を大きくする必要が生じ、上記
同様、カッター機構長手方向の小型化に支障をきたすと
いう問題もあった。
【0010】また、ファクシミリ機や複写機やプリンタ
等の機器に、この従来のカッターを組み込んだ場合、カ
ッター機構長手方向(図13において。)の大きさが装
置の外形寸法に対して支配的となり、カッター機構の長
手方向の長さを縮めなければ、これらの機器の小型化が
図れないという問題もあった。
【0011】本発明は、ロール紙等のシートの先端を、
固定刃と丸刃の間のシートガイド部の狭い隙間にいちい
ち通さなくとも容易にセットすることができ、またシー
トがジャミングで詰まってしまった場合でも、簡単にシ
ートの不良部分を取り除くことができるカッター機構を
提供することを目的としている。
【0012】また本発明は、カッター機構の長手方向の
小型化を実現することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、フレームと、
上記フレーム部に固定された直線状の長尺な固定刃と、
上記フレームに上記固定刃と平行に配設される移動経路
と、上記固定刃の刃先に接触しながら移動する移動刃
と、上記固定刃と平行に上記移動刃を移動させる移動手
段と、上記移動経路によって上記固定刃と平行に移動可
能に設けられ、かつ、上記移動手段の係合部を有するキ
ャリッジと、上記移動刃を保持する移動刃保持部と、上
記固定刃の刃先をまたぎ、上記キャリッジと上記移動刃
保持部を連結保持する連結アームと、上記連結アームに
設けられ、切断動作中、被切断シートを切断点から随時
退避させる逃がし部とから構成され、また、切断動作の
直前に被切断物を固定刃近傍に近づけるラッセルを移動
刃保持台に有し、更に、丸刃の移動刃と、丸刃と一体回
転する支軸受と、丸刃および支軸受と一体回転する押接
皿と、丸刃の刃先が固定刃の刃先にわずかに重なり合う
ように、移動刃保持部に配設された回転軸と、丸刃の刃
先を所定の圧力で固定刃に押し付ける押圧バネを有する
カッター機構を構成すると共に、押接皿を常に固定刃に
接するように配設し、移動手段によって丸刃が移動と共
に、押接皿を自転させ、押接皿と丸刃を一体回転させな
がら移動させるように構成されている。
【0014】本発明は、更に、フレーム部と移動経路が
一体に構成され、移動手段の駆動媒体回転軸が、フレー
ム部の両端に配設されると共に、駆動刃保持部の移動限
界点のストッパーであるカッター機構を構成すると共
に、駆動媒体回転軸に、移動刃保持部衝突時のクッショ
ンとして弾性体リング(オーリング)がはめ込まれてい
る。
【0015】
【実施例】以下に本発明におけるカッター機構の実施例
を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例を示す斜視図で
ある。図1において、直線状の長尺な固定刃2が板状の
カッターフレーム1の下面に、カッターフレーム1の長
手方向に対して平行に、溶接、両面粘着テープ等の固定
手段により取り付けられている。また、カッターフレー
ム1の一端を鍵状に曲げて走行ガイド部4が固定刃2の
上方に構成される。走行ガイド部4にはキャリッジ15
の凹型の摺動保持部32がはめ込まれ、キャリッジ15
と丸刃支持台3が、連結アーム33によって、一体に動
作するように連結され、これによって丸刃支持台3は、
走行ガイド部4に沿って、固定刃2の長手方向に摺動往
復移動が可能となる。
【0017】図2は、本実施例における図1のA−A断
面図である。キャリッジ15と丸刃支持台3は、鍵状の
連結アーム33によって連結され、一体に動作するよう
に構成されている。丸刃5は、丸刃支軸31によって刃
先が固定刃2の刃先にわずかに重なり合うように配設さ
れると共に、支軸受34によって回転自在となってい
る。このとき、丸刃5と支軸受34は一体回転するよう
になっている。この丸刃5は、板バネ6によって、固定
刃2の刃先に所定の圧力で押接されている。さらに丸刃
5には、一体となって回転するよう押接皿39が取り付
けられている。この押接皿39の縁が固定刃2の裏側に
押接されている。キャリッジ15が摺動往復すると、そ
れにともなって押接皿39が自転すると共に、丸刃5が
自転する。丸刃5が自転することによってシートの切断
が容易となる。
【0018】図3(A)および図3(B)は、本実施例
の正面図および平面図である。図3(B)に示されるよ
うに、カッターフレーム1には固定刃2の長手方向両端
位置に2つのプーリー8が配設され、一方のプーリー8
(図3(A)においては右側)は、モーター9の駆動軸
に設けられたピニオン12および歯車13を介して回転
力を得るように取り付けられている。そして両プーリー
8間には、キャリッジ15の駆動媒体としてコイルバネ
7により張力を与えられたワイヤー10が架け渡されて
いる。ワイヤー10の所定位置にはキャリッジ15が係
合されている。モーター9を駆動させると、モーター9
の出力軸に取り付けられたピニオン12が歯車13を介
してプーリー8に回転力を伝達し、プーリー8が回転す
る。そしてワイヤー10がキャリッジ15を走行ガイド
部4に沿って往復移動させる。また丸刃支持台3には、
丸刃支持台3の移動に伴いシート切断前に固定刃2の近
傍にシートを近づけるとともに、固定刃2と丸刃5との
接点(以下「シート切断点」という。)にシートを導く
前ラッセル部35と、シート切断中にシートの後端が、
連結アーム33に引っかかったり押されたりすることに
よってジャミング等の障害を発生させることのないよう
に、これを随時退避させる逃がし溝38と、丸刃支持台
3が所定の待機位置に戻る際に、丸刃支持台3が切断済
みシートを引っかけ、切断され用紙受け(図示せず)に
保持されているシートを用紙受けから押し出すことによ
るジャミングの発生がないように、これを退避させる後
ラッセル部36と、既に切断され用紙受け(図示せず)
に保持されているシートを次シート切断時に巻き込んで
二重に切断することの無いように、用紙受けに保持され
ているシートを押し下げて、これを退避させる押下ラッ
セル部37とが構成されている。
【0019】次に図1のカッター機構の動作について説
明する。モーター9の駆動によりワイヤー10にけん引
力が与えられると、待機位置にあったキャリッジ15が
走行ガイド部4上を移動する。本実施例では待機位置を
カッターフレーム右側(図3(A)において)のキャリ
ッジ15の摺動限界点としている。丸刃支軸31に軸支
された丸刃5の刃先は、固定刃2の刃先にわずかに重な
り合い、板バネ6により所定の圧力で押接されているの
で、キャリッジ15が走行ガイド部4を移動することに
より、固定刃2と丸刃5との間に置かれたシートが切断
される。押接皿39と丸刃5は、キャリッジ15の移動
にともなって、一体回転しながら移動してシートを切断
する。押接皿39は、シートの切断中、シートを介して
固定刃2に押接されている。また、シートを切り始める
場合、キャリッジ15の摺動動作にともない、丸刃支持
台3に設けられた前ラッセル部35が、シートの端部を
シート固定刃近傍に導き、シートの切断中は、切断中の
シートの後端が連結アームに引っかかったり押されたり
しないように、逃がし溝38がシートを随時退避させて
いく。
【0020】丸刃5がシートを切断し終え、キャリッジ
15がカッターフレーム左側の摺動限界点まで達する
と、モーター9により逆方向のけん引力がワイヤー10
に与えられ、キャリッジ15が走行ガイド部4を摺動し
待機位置に戻る。この際切断済みシートの後端が丸刃支
持台3に触れることによってジャミングを発生させるこ
とのないよう、後ラッセル部36がこれを押し退けて退
避させる。また、既に切断され用紙受けに保持されてい
るシート(1枚または複数枚)が次シート切断時に切断
点に巻き込まれることのないよう、押下ラッセル部37
がシートをブロックする。
【0021】次に、図4〜図11を参照して本実施例を
用いたファクシミリ装置のシート装填方法を詳細に説明
する。このうち図4および図5は本実施例のカッター機
構を、丸刃5が固定刃2より上側に来るよう(以下「正
立状態」という。)設置した実施例の用紙セット部斜視
概略図、図6および図7は正立状態に設置した実施例の
用紙セット部断面概略図、そして図8〜図11は、丸刃
5が固定刃2の下側に来るよう(以下「倒立状態」とい
う。)設置した実施例の用紙セット部断面概略図であ
る。
【0022】まず、カッター機構正立状態について説明
する。図4のシート非装填状態から、ロック解除レバー
(図示せず)等の操作によりファクシミリ装置筐体の一
部を開放する。この際丸刃5は、移動シートガイド41
の移動を妨げないように待機位置(図面では奥方向)に
待機状態にある。これにより図5に示すように、支点軸
45を中心にして移動シートガイド41、プラテンロー
ラー43と一体に構成された記録紙セットカバー40が
回動した状態になる。
【0023】なお、図4および図5において、50は、
プラテンローラー43を駆動するモーター、51は、モ
ーター50からプラテンローラー43への動力伝達系の
減速歯車、52は、プラテンローラー43の駆動歯車、
53は、前記動力伝達系のピニオンである。
【0024】この状態でロール紙14の端部を若干ほど
き、装置の用紙セット部に被せるように設置する。この
後、記録紙セットカバー40を閉じると、この動作に伴
いプラテンローラー43がサーマルヘッド44に用紙を
押し付け、また固定シートガイド42と移動シートガイ
ド41とによってスリット状のシートガイド部が構成さ
れて用紙セット状態となる(図6)。以下上述した一連
のシート切断動作により余分なシートが切断され用紙装
填完了状態になる(図7)。もしジャミング等によりシ
ートガイド部にシート14が詰まった場合には、記録紙
セットカバーを開放して不良シートを取り除く。
【0025】倒立状態についての用紙装填方法は、上述
した正立状態での装填方法とほぼ同一なので説明は省略
する。
【0026】この実施例は、正立状態でも倒立状態でも
使用できるので設計時の選択度が向上する。この際、倒
立状態においてはシートが固定刃2の上側を通る構成と
なるので、シートが自重で固定刃に接した状態となる。
このため、若干の切断性能の低下が無視できれば、固定
刃近傍にシートを導く前ラッセル部35を省略すること
も可能である。また、倒立状態においては、用紙受け
(図示せず)が走行ガイド部下方に位置するため、丸刃
支持台3に設けられた後ラッセル部36や押下ラッセル
部37を構成する必要性は無い。さらに、丸刃5を往復
移動させる手段として、固定刃2の長手方向両端部の2
個のプーリー8に架け渡されたワイヤー10を用いたも
のについて説明したが、プーリー8をギアプーリーと
し、ワイヤー10をタイミングベルトに置き換えてもよ
い。このように移動手段や各部の形状は、上述した実施
例に限定されることなく、周知の技術を場合に応じて任
意に採用できることはいうまでもない。
【0027】次に、図12を用いて、本発明の一実施例
における、キャリッジ15の摺動限界点のストッパーに
ついて説明する。図12は本発明の一実施例の要部の斜
視図であり、(A)はキャリッジ待機位置においてプー
リーとワイヤーを削除した状態を、(B)はキャリッジ
移動完了位置においてプーリーとワイヤーを削除した状
態をそれぞれ示す。キャリッジ15の待機状態(A)で
は、キャリッジ15の一部が、クッションリング(オー
リング)48を介して、プーリー支軸16に突き当たっ
ている。モーター9の駆動によりワイヤー10のけん引
力が与えられ、キャリッジ15が長手方向奥側から手前
側に移動すると、キャリッジ移動完了位置(B)におい
て、キャリッジ15の一部(待機状態時に対して長手方
向の逆側。)が、クッションリング(オーリング)48
を介して、プーリー支軸16に突き当たっている。プー
リー支軸16は、キャリッジ15のそれぞれの摺動限界
点におけるストッパーの役目を兼ねている。
【0028】また、上記のカッター機構を動作させるた
めの制御手段は、上述した従来のカッター機構の制御手
段と同様なので、説明は省略する。
【0029】
【発明の効果】上述した本発明によれば、ロール紙等の
被切断シートの先端を切断部にセットする場合にはカッ
ター機構の下方から容易にセットすることができる。ま
た、ジャミングを起こした場合にも容易にペーパーカッ
ターの下方より不良シートを取り除くことができる。そ
して本発明のカッター機構をファクシミリ装置や複写機
等に組み込むことにより従来の機器に比べ保守点検およ
びトラブル時の対処が容易に行える機器が実現できる。
【0030】また本発明のカッター機構は、フレームと
移動経路が一体に構成され、フレーム部の両端に配設さ
れた移動手段の駆動媒体回転軸を、キャリッジの摺動限
界点のストッパーの役目を兼ねているので、フレーム部
を折り曲げてストッパーを形成する必要が無いと共に、
ストッパースペースを確保する必要が無く、さらに従来
よりも小径のプーリーの採用が可能となり、カッター機
構長手方向の長さを大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッター機構の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明の一実施例における図1のA−A断面図
である。
【図3】本発明の一実施例を示し、(A)は正面図、
(B)は平面図である。
【図4】本発明の一実施例を正立に設置したファクシミ
リ装置の用紙未装填状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例を正立に設置したファクシミ
リ装置の記録紙カバー開放状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を正立に設置したファクシミ
リ装置の用紙装填状態を示す概略図である。
【図7】本発明の一実施例を正立に配置したファクシミ
リ装置の用紙装填完了装置を示す概略図である。
【図8】本発明の一実施例を倒立に設置したファクシミ
リ装置の用紙未装填状態を示す概略図である。
【図9】本発明の一実施例を倒立に設置したファクシミ
リ装置の記録紙カバー開放状態を示す概略図である。
【図10】本発明の一実施例を倒立に設置したファクシ
ミリ装置の用紙装填状態を示す概略図である。
【図11】本発明の一実施例を倒立に設置したファクシ
ミリ装置の用紙装填完了状態を示す概略図である。
【図12】本発明の一実施例の要部の斜視図であり、
(A)はキャリッジ待機位置においてプーリーとワイヤ
ーを削除した状態を、(B)はキャリッジ移動完了位置
においてプーリーとワイヤーを削除した状態をそれぞれ
示す。
【図13】従来のカッター機構を示す斜視図である。
【図14】従来のカッター機構を用いたファクシミリ装
置の用紙未装填状態を示す概略図である。
【図15】従来のカッター機構を用いたファクシミリ装
置の記録紙カバー開放状態を示す概略図である。
【図16】従来のカッター機構を用いたファクシミリ装
置の用紙装填状態を示す概略図である。
【図17】従来のカッター機構を用いたファクシミリ装
置の用紙装填完了状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 カッターフレーム 2 固定刃 3 丸刃支持台(移動刃保持部) 4 走行ガイド部 5 丸刃(移動刃) 6 板バネ 7 コイルバネ 8 プーリー 9 モーター 10 ワイヤー 12 ピニオン 13 歯車 14 ロール紙(シート) 15 キャリッジ 16 プーリー支軸 31 丸刃支軸 32 摺動保持部 33 連結アーム 34 支軸受 35 前ラッセル部 36 後ラッセル部 37 押下ラッセル部 38 逃がし溝 39 押接皿 40 記録紙セットカバー 41 移動シートガイド 42 固定シートガイド 43 プラテンローラー 44 サーマルヘッド 45 支点軸 46 ストッパー 47 クッション 48 クッションリング(オーリング) 50 モーター 51 減速歯車 52 駆動歯車 53 ピニオン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、 前記フレームに固定された直線状の長尺な固定刃と、 前記フレームに、前記固定刃と平行に配設される移動経
    路と、 前記固定刃の刃先に接触しながら移動する移動刃と、 前記固定刃と平行に前記移動刃を移動させる移動手段
    と、 前記移動経路によって前記固定刃と平行に移動可能に設
    けられ、かつ、前記移動手段の係合部を有するキャリッ
    ジと、 前記移動刃を保持する移動刃保持部と、 前記固定刃の刃先をまたぎ、前記キャリッジと前記移動
    刃保持部を連結保持する連結アームと、 前記連結アームに設けられ、切断中の被切断シートを随
    時退避させる逃がし部を有することを特徴とするカッタ
    ー機構。
  2. 【請求項2】 前記移動刃保持部にラッセルを有し、 前記ラッセルが、切断動作の直前に被切断物を前記固定
    刃近傍に近づけることを特徴とする請求項1記載のカッ
    ター機構。
  3. 【請求項3】 丸刃の移動刃と、 前記丸刃と一体回転する支軸受と、 前記丸刃および前記支軸受と一体回転する押接皿と、 前記丸刃の刃先が前記固定刃の刃先にわずかに重なり合
    うように、前記移動刃保持部に配設された回転軸と、 前記丸刃の刃先を所定の圧力で固定刃に押し付けるバネ
    を有し、 前記押接皿が前記固定刃に常に接するように配設され、
    前記移動手段によって丸刃が移動すると、前記押接皿が
    自転すると共に丸刃が一体回転しながら移動することを
    特徴とする請求項1記載のカッター機構。
  4. 【請求項4】 前記移動経路が一体に構成されたフレー
    ムと、 前記フレームの両端に前記移動手段の駆動媒体回転軸を
    有し、 前記駆動媒体回転軸が、前記キャリッジの移動限界点を
    設けるストッパーであることを特徴とする請求項1記載
    のカッター機構。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジ衝突時のクッションとし
    て、前記フレームの両端に位置する前記駆動媒体回転軸
    に弾性体リングがはめ込まれていることを特徴とする請
    求項4記載のカッター機構。
  6. 【請求項6】 前記弾性体リングがオーリングであるこ
    とを特徴とする請求項5記載のカッター機構。
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